JPH07163609A - 動的関節支持器およびその固定方法 - Google Patents

動的関節支持器およびその固定方法

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JPH07163609A
JPH07163609A JP4113789A JP11378992A JPH07163609A JP H07163609 A JPH07163609 A JP H07163609A JP 4113789 A JP4113789 A JP 4113789A JP 11378992 A JP11378992 A JP 11378992A JP H07163609 A JPH07163609 A JP H07163609A
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joint
bone
support
gear
hinge
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JP4113789A
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English (en)
Inventor
Robert N Hotchkiss
エヌ.ホッチキス ロバート
Kenneth W Hotchkiss
ダブリュ.ホッチキス ケネス
Arthur Woodward
ウッドワード アーサー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Smith and Nephew Inc
Original Assignee
Smith and Nephew Richards Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 近位および遠位支持部分と、各支持部分を骨
格に固定連結するための手段と、各支持部分を互いに連
結し、関節で旋回して、屈曲および伸張移動を介して支
持部分、およびそれに対応して取付けられた骨格を移動
させる一対のヒンジとを備える、動的関節支持物であっ
て、ヒンジはギヤ機構によって移動することができ、ギ
ヤ機構はクラッチによって係合解除できる。動的関節支
持物は、関節での活動範囲を考慮しながら、関節と接触
しないで骨格を移動させるための延展機構をさらに備え
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には骨関節の損
傷および拘縮(contracture)の治療に関し、より詳しく
は、患者によって積極的もしくは受動的にまたは連続受
動運動機によって近位指節(PIP)関節を曲げたり伸
ばしたりすることが可能であり、拘縮および関節の不安
定性を処理するために自然回転軸における線列(alignm
ent)を維持することが可能な動的指支持器に関する。
【0002】
【従来の技術】屈曲拘縮や、筋肉、腱、瘢痕組織が骨関
節で縮む傾向は、外傷を負った後、一般的に生じるもの
であり、このような傷を手当てする際の主たる課題であ
る。例えば、肘が30度ないし40度拘縮すると、上肢
機能をかなり低下させる可能性がある。
【0003】外傷、火傷または関節炎により指関節が拘
縮し、強直すると、手の全体的機能が制限される。指の
近位指節関節の運動は、特に重要である。なぜなら、こ
の関節は、指の全体的活動の50%以上を占めるからで
ある。関節外傷の治療に対する現在のアプローチは、運
動を介して拘縮および強直を、より積極的に防止しよう
とするものである。ギプスでの密閉治療や固定よりもむ
しろ、負傷後数日間で動かせるように、十分に安定して
強く内部固定する方法が開発されている。脱臼の治療を
行なう際、初期の保護運動は、患者が楽にできるように
なるとすぐに開始される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、拘縮防止に現
在利用可能な技術は一様には成功していない。初期の積
極的な動作だけが拘縮の程度を和らげることができる
が、患者自身の力、応諾(コンプライアンス complianc
e)や、絶え間ない努力を必要とし、関節の適度の線列や
トラッキング(tracking)は保証できない。治療家によ
る受動的伸張は、かなり限定的にしかもゆっくりと行な
われるが、このような治療は、異所性骨や化骨性筋炎を
生じる危険がある。受動的伸張は、一般的にはPIP関
節には有用ではない。なぜなら、痛みを伴ない一様には
うまくいかないからである。動的副木を使用してもよい
が、例えば腕や前腕の、時に敏感な、または負傷した軟
組織に圧力をかけることが必要となる。しかも、火傷に
は使用することができないか、または患者の応諾を減じ
る可能性がある。このような副木を施した動的三角布の
例としては、多中心ギプス固定ヒンジやゴムバンド牽引
を伴なうヒンジ式整形術が挙げられる。
【0005】連続受動運動(CPM)装置が開発されて
いる。この装置は、初期運動を増進させるが、この装置
によって、関節が、最も必要な領域である運動の極限状
態にまで至ることは不可能である。また、この装置は、
関節の正確なトラッキングまたは安定性を確実にするよ
うには作られていないが、代わりに、例えば肘装置にお
いて、肩または上腕骨に関して手首を動かすように作ら
れている。また、軟組織や皮膚に加わる直接的な圧力に
よって、上記外部副木と同じ制限を受けることになる。
【0006】屈曲伸張ヒンジ伸延器は、ヒンジ式外部両
受体であり、活動範囲が許す限り、肘等の関節を伸延状
態に維持するように作られている。これらの伸延器に
は、ファルコフ肘ヒンジ伸延器や、デランド・アンド・
ウォーカーヒンジ伸延器が含まれる。これらの装置は、
肘の運動学上の軸に、またはそれに極めて接近してピン
またはワイヤを設ける必要があり、このピンは、装置の
機械軸としての働きをする。これらの装置は、回転軸上
での線列が困難であるため、ピントラッキングの問題が
生じる可能性がある。さらに、機械軸は、ピンを再挿入
しなければ、再線列させることができない。また、これ
らのシステムは、運動範囲を介して関節を受動的に運動
させることができない。
【0007】屈曲固定ヒンジ伸延器に関するさらなる問
題は、関節に極めて接近してピンを設けることである。
下にある骨全体にわたって、またそれに関して皮膚を運
動させるため、据え付けのピンに関して関節を正常に屈
曲伸張させながら、この領域の皮膚を運動させることに
より、皮膚を刺激し、感染をもたらすことになる。この
ようにピンを設けることもまた、内部固定による骨折治
療に支障をきたす可能性がある。
【0008】外傷を負った後の指関節の拘縮および強直
は、現在では、関連する指の、直接の物理的治療によっ
て防止されている。しかし、指を十分に活動させるのが
困難な場合が多い。なぜなら、軟組織の膨化や痛みによ
り、患者は危険な治癒第1週目に、最大限に応諾できな
いからである。損傷したPIP関節の運動が開始され
ず、また最大限度行なわれない場合、関節の周りに瘢痕
が形成される確率がかなり高くなる。瘢痕組織の強度、
および受動副木または運動プログラムの機械的損失によ
って、関節を運動させようとする後の試みは、その時、
妨げられる。骨の損傷または関節の不安定性によって、
有効な運動範囲を介して指を積極的または受動的に移動
させるのを妨げることがよくある。なぜなら、運動によ
り、関節のいずれかの側、または関節自体の骨要素の再
脱臼または変位を生じる可能性がある。
【0009】関節の損傷を防止または治療するための現
在利用可能な方法では限界があるため、患者は、運動範
囲を改善するために、外科的に軟組織を解放すること
(release)がしばしば必要となる。拘縮を外科的に解放
した後、運動を増進し続けるために、数ヵ月間、副木を
用いて集中治療を行なう必要がある。このような運動増
進の維持は、一様にはうまくいかない。なぜなら、適用
される副木や伝統的治療によって上記と同様の制限を受
けるからである。また、外科治療にかかる費用や、失っ
た賃金、更生にかかる費用もかなりなものとなる。
【0010】上記の問題を解決するために、本発明の目
的は、動的関節支持器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の支柱と、
ピボット手段により、第1の支柱に連結された第2の支
柱とを備えた動的関節支持器において、前記第1および
第2の支柱は、関節から少し離れて、しかも関節の回転
軸から離れて、関節の反対側に設けられており、ピボッ
ト手段は、前記第1および第2の支柱を旋回して連結
し、固定するために、回転軸にアクスルを備え、さらに
骨要素の相対移動のために、第1および第2の支柱をア
クスルを中心に互いに移動させるための駆動手段を備え
る動的関節支持器を提供する。この動的関節支持器は、
近位および遠位外部支柱(ブレーシングセクション bra
cing sections)を備えており、これらはそれぞれ、関節
の反対側の近位および遠位骨要素に連結できる。支柱
は、ワイヤまたはピンを介して、例えば動的指支持器に
おいては骨全体に挿入されるピンと係合するクランプ部
を介して、それぞれの骨要素に堅く連結できる。
【0012】ヒンジは、関節付近で支柱を互いに連結し
ているので、骨要素が、曲がったり伸びたりして運動す
ると、関節において旋回することができる。ヒンジは、
ターゲット機構、例えば十字線を有するX線透明材料を
枢軸点に備えているので、ヒンジの機械軸は、関節の自
然軸と線列することができる。適当な、アジャスタが備
わっており、このアジャスタは、それぞれの骨要素に関
して、また関節に関して支柱を線列させるためのヒンジ
に関して、支柱の長さおよび配向を調整するための外部
支柱を有する。この線列によって、関節の標準運動学を
改造するために装置の回転軸を正確に配置することがで
きる。
【0013】ヒンジは、ギヤ機構も備えており、このギ
ヤ機構は、支柱とそれぞれの骨要素を、外部から力を加
えることによって互いに関して運動させるために使用で
きる。関節周囲の軟組織を伸ばし、それによって関節拘
縮を処理するために、手動クランクまたはモータによっ
て外部の力を加えることができる。骨要素が、屈曲や伸
張により患者自身の筋力で運動自在となるためにギヤ機
構が係合解除できるように、クラッチを設けてもよい。
【0014】骨要素が曲がったり伸びたりして運動する
間、関節を伸延状態に維持し、所定位置での線列を保持
するために、調節機構を設けてもよい。
【0015】
【作用】上記機構を設けることにより、関節を介して骨
要素を積極的または受動的に運動させることにより、関
節付近の拘縮を防止することができる。連続受動運動を
関節に適用することができ、運動中、骨要素を互いに関
して適当な配向に維持することによって適度にトラッキ
ングを行ない、かつそれに伴ない安定させることができ
る。
【0016】さらに、動的関節支持器により、関節表面
を圧縮しないで運動範囲を許容しながら、関節を伸延状
態に維持することができる。上記はすべて、ピンやワイ
ヤを関節に接近させることなく行なうことができ、それ
によって皮膚に対する刺激がなくなる。なぜなら、運動
中、下にある骨に関して皮膚をあまり運動させないから
である。さらに、ピンの位置は、内科医にとっては任意
のものであるため、骨折部分から離れた所にピンを設け
ることができ、また関節付近の骨折の治療工程を妨げな
い。さらに、装置は、医学的かつ外科的方法に対し、関
節を無制限に利用できるように作られてもよい。
【0017】添付の図面を参照して、以下の好ましい実
施例の詳細な説明を読むことにより、本発明をより理解
することができる。
【0018】
【実施例】図1ないし図18は、患者の指に連結される
本発明の好ましい実施例の動的関節支持器を示してい
る。110および112は、それぞれ点線で示された患
者の指の近位指節および遠位指節である。指支持器はヒ
ンジ114を備えており、このヒンジ114は、PIP
関節の運動学上の軸と線列している。この線列は、好ま
しくは、例えば放射線不透過性アクスルをターゲット機
構として用いてPIP関節の軸上に直接的に放射線透過
性ヒンジを線列させるために使用可能なビデオ(図示せ
ず)のX線機を用いて得られる。
【0019】動的指支持器は、近位支柱113および遠
位支柱115を備えており、これらは、例えば図4に示
すように、受け部材117と延長部材119との間に形
成された旋回関節120により、互いに関して回転す
る。放射線不透過性アクスル121は、ヒンジ114の
回転軸としての働きもでき、放射線透過性指ヒンジを関
節の自然軸と線列させるためのターゲットを提供するこ
ともできる。
【0020】支柱113、115は各々、近位指節11
0および遠位指節112にはめ込まれたピン145(図
8参照)またはワイヤ(図示せず)に取付けられるので
ある。例えば図2、図9、図28に示すように、支柱1
13、115は各々、クランプ部材134、136を受
けるためのヒンジ部材116、118を備えている。ク
ランプ部材134、136は各々、上部ジョー138と
下部ジョー140とを備えており、これらは、例えば、
係合ピン146上の垂直ねじ144によって係合され、
堅く締められている。1個以上の垂直ねじ144は、係
合ピン146から離れた所にあるクランプ部材内に位置
決めされてもよい。ジョー138、140の伝達部分
は、例えば各伝達面の、ぴったり合ったまたは先細りに
なったエッジによって、係合ピンの周囲に共に固く締め
付けられるのが好ましい。
【0021】ヒンジ部分116、118の各々は、その
それぞれのクランプ部材134、136を受ける。例え
ば、図17、図19、図22、図28に示すように、ク
ランプ部材134、136は、各ヒンジ部分のキャビテ
ィ131を介してヒンジ部分116、118と係合す
る。いったんキャビティ131に挿入されると、ファス
ナ、例えばヒンジ部分116、118を介する水平ねじ
133が、クランプ部材134、136をヒンジ部分1
16、118に固定する。
【0022】近位および遠位支柱をアクスルの周りで互
いに関して移動させるために、駆動手段が設けられてい
る。例えば、図2に最も良く示すように、近位ヒンジ部
分116は第1のギヤ、例えばピニオン122を備えて
おり、これは、第2のギヤ、例えば遠位ヒンジ部分11
8に備わった固定湾曲ラック124とかみ合う。図3お
よび図5に示すように第1のギヤ122は、駆動軸12
3の回転を介して移動する。この駆動軸123は、取付
けられた指ダイヤル176からの回転エネルギを並進さ
せる。指ダイヤル176を手で回すことによって、患者
の指関節を伸ばしたり曲げたりできる。図18および図
28に示すように、指ダイヤル176および駆動軸12
3は、回転軸に対して垂直に位置決めしてもよい。
【0023】図2、図5、図7に示すように、第1およ
び第2のギヤの相対位置を選択的にロックまたはアンロ
ックするために、ロック手段、例えば止めねじ175を
設けることができる。止めねじ175を締めることによ
り、ブレーキシュー173とピニオンカラー125のピ
ニオン122との間に摩擦を生じ、それによってギヤを
ロック係合させる。ギヤねじ175をゆるめることによ
り摩擦をなくし、ギヤの係合およびそれに関連する運動
を和らげる。
【0024】ヒンジ114のエレメントは、上記のよう
にクランプ部材134、136および取付けられた骨要
素110、112に固定されるが、患者の指のPIP関
節が、指が比較的まっすぐである図10の伸張位置と、
近位指節110および遠位指節112が互いに向けて移
動する図11の屈曲位置との間で移動できるようにす
る。以下で詳しく述べるように、ヒンジ114は、関節
の運動学上の軸と正確に線列できるように調整可能であ
る。これにより、拘縮が防止、減少または除去される。
【0025】図8ないし図11は、本発明の動的指支持
器の取付けを示す。近位クランプ部材134は、近位指
節の横方向中軸線にほぼ沿って挿入された1個以上、好
ましくは2個以上のピン146上にまず位置決めされ
る。上部ジョー138および下部ジョー140は、挿入
ピン146の後と前にそれぞれ位置決めされ、1個以上
の垂直ねじ144を固く締めることにより、互いに、か
つ係合ピンに固定される。
【0026】ヒンジ114は、旋回関節120で連結さ
れた近位ヒンジ部材116と遠位ヒンジ部材118とを
備え、近位クランプ部材134を近位ヒンジ部材116
のキャビティ131に挿入することにより、近位クラン
プ部材134上に位置決めされる。X線分析、好ましく
はビデオにより、ヒンジ(アクスル)の回転軸は、関節
の自然回転軸と線列する。いったんヒンジが関節の軸と
線列すると、取付けられた遠位ヒンジ部材118の相対
位置は、1個以上のピンを遠位指節に挿入するためのガ
イドとして用いられる。遠位クランプ部材136はその
後、ピン145に取付けられる。取付けられた遠位クラ
ンプ部材136は、近位相対物に対して、上で述べられ
たものと同様に、遠位ヒンジ部材118のキャビティ1
31に挿入される。
【0027】最も好ましい実施例では、動的指支持器
は、例えば図15および図16に示すように、旋回関節
220によって互いに回転自在に連結された第1の弧状
ヒンジ部材216と第2の弧状ヒンジ部材218とを有
する片側ヒンジ214を備えている。放射線不透過性ア
クスル221は、ヒンジ214の回転軸としての働きも
でき、放射線透過性指ヒンジと指関節の自然軸との線列
を目標とするための指標手段を提供することもできる。
【0028】最も好ましい実施例は、図15および図1
6において、患者の指に連結された状態で示されてい
る。210および212はそれぞれ、点線で示された患
者の指の近位指節および遠位指節である。動的指支持器
は、近位外部支持部分213および遠位外部支持部分2
15を備えており、その各々は、近位指節210および
遠位指節212の骨要素にはめ込まれたピン245また
ワイヤ(図示せず)に取付けられるものである。例えば
図15及び図15に示すように、支持部分213、21
5の各々は、上部クランプジョー238と下部クランプ
ジョー240とを備えており、これらは、例えば係合ピ
ン245上の垂直ねじ244によって係合され、固く締
められる。1個以上の垂直ねじ244は、係合ピン24
5から離れた所にある外部支持部分に位置決めしてもよ
い。
【0029】弧状ヒンジ部材216、218の各々は、
それぞれの外部支持部分213、215と係合する。例
えば図13、図15、図16に示すように、弧状ヒンジ
部材216、218の各々は、ファスナ、例えば水平ね
じ233によってそれぞれの外部支持部分213、21
5に固着される。この水平ねじ233は、弧状ヒンジ部
材216、218のスロット231を並進させて、弧状
ヒンジ部材をそれぞれの外部支持部分213、215に
係合させて固着する。水平ねじ233に関して近位に、
かつ/または遠位に弧状ヒンジ部材を調節することによ
り、関節の自然軸に関するヒンジ装置の線列に対して、
近遠位方向の調節を行うことができる。
【0030】近位弧状ヒンジ部材216および遠位弧状
ヒンジ部材218、ならびにこれらに取付けられた外部
支持部分213、215を移動させ、かつそれによっ
て、取付けられた近位および遠位骨要素をアクスル22
1の周りで、互いに関して移動させるためにギヤ手段が
設けられている。例えば図15および図16に最も良く
示すように、近位弧状ヒンジ部材216はウォーム22
2を備えており、このウォーム222は、遠位弧状ヒン
ジ部材218の歯224とかみ合う。ウォーム222
は、回転すると、係合した歯224に回転エネルギを並
進させて患者の指関節を伸ばしたり曲げたりする。
【0031】ウォーム222と歯224との間で力を転
送するようにこれらを選択的に係合させ、骨要素の自由
運動を制限し、関節の制御運動を許容し、また骨要素が
移動自在となるようにウォーム222と歯224とを選
択的に係合解除するために、クラッチ手段がさらに設け
られている。ウォーム222は、ウォームハウジング2
26内で、係合(図17)または係合解除(図18)さ
れた固定位置に調節できる。ウォーム222は、ウォー
ムハウジング226の係合面上の構成物232に関して
容易に移動できるように、エンドキャップ228と変形
可能ばね230とを備えるのが好ましい。
【0032】図13および図14は、上記の動的指支持
器の取付けを示している。近位指節の横方向中軸線にほ
ぼ沿って挿入された1個以上の、好ましくは2個以上の
ピン245上に、近位外部支持部分213をまず位置決
めする。上部クランプジョー238および下部クランプ
ジョー240は挿入ピン245の後と前にそれぞれ位置
決めされ、1個以上の垂直ねじ244を締めることによ
って互いに、かつ係合ピンに固定される。
【0033】ヒンジ214は、旋回関節220で連結さ
れた第1および第2の弧状ヒンジ部材216、218を
備えており、近位外部支持部分213上にまず位置決め
され、水平ねじ233によってそこに固定される。X線
分析、好ましくはビデオにより、放射線不透過性指標、
例えばアクスルが目標とするヒンジの回転軸が、関節の
自然軸と線列される。いったんヒンジが関節の軸と線列
すると、取付けられた第2の弧状ヒンジ部材218の相
対位置は、1個以上のピンを遠位指節に挿入するための
ガイドとして用いられる。遠位外部支持部分215はそ
の後、ピン245に取付けられ、取付けられた弧状ヒン
ジ部材218は、水平ねじ233によって遠位外部支持
部分215に固定される。
【0034】いったん指支持器を取付けて、ヒンジの回
転軸と関節の自然軸との線列をさらに正すために調節し
てもよい。ヒンジ部材116、118内のクランプ部材
134、136の位置は、前後(矢印182)、ヒンジ
部材116、118内の傾いた(矢印184)3つの平
面において、中軸線に実質的に平行な位置から外れたピ
ン挿入を補償するために調節できる。
【0035】関節の伸延は、関節自体の損傷を治療する
際に望ましいものとなる。PIP関節の伸延は例えば、
遠位クランプ部材136にヒンジを固定する前に、遠位
方向に指を手で引っ張ることにより行える。このように
関節を伸ばす間、遠位ヒンジ部材118は遠位クランプ
部材136に固定される。取付けられたヒンジは、関節
を伸ばしている間、その運動範囲を介して作用する。
【0036】例えば子供や大人の指を治療したり、薬指
や親指を治療するなど、広く応用するために装置の大き
さが様々であることが好ましいと考えられている。上記
機構により、動的指支持器は、X線機を用いて、例えば
金属アクスル121または旋回する機械ヒンジ120の
他の放射線不透過性ターゲット装置を関節の自然軸と線
列させることにより、指関節の運動学上の軸と正確に線
列させることができる。上記のように、ヒンジ部材の位
置を調節することにより、うまく調整が行える。動的指
支柱を、好ましい位置でいったん正確に線列させると、
患者は、手の動きをギヤ機構に適用して、指関節を伸ば
したり曲げたりできる。本発明の動的関節支柱は、ひど
い骨折や脱臼などの関節外傷を治療する際に有用であ
り、この場合、固定することによってかなり強直され
る。更生を開始し、拘縮を防止するため、直ちに装置を
患者に適用することができる。曲げたり伸ばしたりする
間、関節の反作用の力を減じる為に、伸延法を適用する
のが望ましい場合もある。これらの治療はすべて、動的
支柱により、運動と更生に支障をきたさないように、関
節の反対側に、しかも関節から少し離れて骨に連結され
た装置を介して行うことができる。
【0037】本発明の動的関節支柱は、外部調節機構を
用いてあまり支障をきたすことなく、治療中に必要な再
調節を行うこともできる。治療中に患者が倒れるか、ま
たは設定された線列を乱した場合、調節が必要となるか
もしれない。代わりに、装置はモニタ治療を行い、それ
によって直ちに、しかも容易に、適当な線列に調節す
る。適切ならば、回転、前後の位置決め、固定された骨
要素に関するヒンジの遠近位置決めを調節できる。
【0038】本発明の動的関節支柱は、周知の材料を用
いて製造されてもよい。装置は実質的に放射線透過性で
あり、ヒンジの回転軸と関節の自然回転軸とを線列させ
るために、機械回転軸に放射線不透過性ターゲット手段
を設けていることが重要である。装置を製造するために
用いられる材料は、装置を殺菌できるものであることが
好ましい。装置の部材は鋳型から作ってもよい、すなわ
ち指ダイヤル、軸およびギヤ駆動機構を一体成形しても
よく、また回転部が、ハーフギヤを備えて一体成形され
てもよいと考えられる。
【0039】なお、本発明に係る動的関節支持器及びそ
の固定方法は、本発明の原理を利用することによって
足、腕、その他における関節に応用可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば関節を介して骨要素を積
極的または受動的に運動させることにより、関節付近の
拘縮を防止することができる。連続受動運動を関節に適
用することができ、運動中、骨要素を互いに関して適当
な配向に維持することによって適度にトラッキングを行
ない、かつそれに伴ない安定させることができる。
【0041】さらに、動的関節支持器により、関節表面
を圧縮しないで運動範囲を許容しながら、関節を伸延状
態に維持することができる。上記はすべて、ピンやワイ
ヤを関節に接近させることなく行なうことができ、それ
によって皮膚に対する刺激がなくなる。なぜなら、運動
中、下にある骨に関して皮膚をあまり運動させないから
である。さらに、ピンの位置は、内科医にとっては任意
のものであるため、骨折部分から離れた所にピンを設け
ることができ、また関節付近の骨折の治療工程を妨げな
い。さらに、装置は、医学的かつ外科的方法に対し、関
節を無制限に利用できるように作られてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】動的指支持器の上面図。
【図2】遠位支柱のヒンジへの取付けを示す部分側面断
面図。
【図3】近位および遠位ヒンジ部の係合を示す部分底面
断面図。
【図4】近位および遠位ヒンジ部の枢軸係合を点線で示
した、動的指支持器の側面図。
【図5】ギヤ機構、ギヤ軸および指ダイヤルを示す、図
2の線5に沿って切取った断面図。
【図6】支柱とヒンジ部との係合を示す、図2の線6に
沿って切取った断面図。
【図7】ギヤ手段およびロック手段を示す、図2の線7
に沿って切取った断面図。
【図8】患者の近位指節におけるピンに連結された近位
支柱の上面図。
【図9】患者の近位指節におけるピンに連結された近位
支柱の側面図。
【図10】伸ばした状態の患者の指に取付けた装置の側
面図。
【図11】曲げた状態の患者の指に取付けた装置の側面
図。
【図12】動的指支持器の分解図。
【図13】本発明の最も好ましい実施例の分解図。
【図14】図13の実施例の部分上面断面図。
【図15】伸ばした状態の装置を示す、図13の実施例
の側面図。
【図16】曲げた状態の装置を示す、図13の実施例の
側面図。
【図17】係合位置にある装置のギヤを示す部分断面
図。
【図18】係合解除位置にあるギヤを示す部分断面図。
【符号の説明】 120、220 関節 114、214 ヒンジ 113、115、213、215 支柱 121、221 アクスル 123 駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネス ダブリュ.ホッチキス アメリカ合衆国、コロラド 80403、ゴー ルデン、ユーテ ドライブ 8898 (72)発明者 アーサー ウッドワード アメリカ合衆国、コロラド 80227、レー クウッド、エス.キップリング 2005

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の骨部分と第2の骨部分とを有する
    骨関節を移動自在に可能する方法において、 動的関節支持器の第1の支柱を第1の骨部分に安定して
    固定させる工程と、 動的関節支持器の第2の支柱を第2の骨部分に安定して
    固定させる工程とを備え、第2の支柱は、骨関節の回転
    軸と線列可能なアクスルを有するピボット手段を備えた
    第1の支柱に旋回して連結され、前記第1および第2の
    支柱は、関節から少し離れて、しかも関節の回転軸から
    離れて骨部分に固定でき、さらに関節支持器を調節し
    て、アクスルと骨関節の軸とを線列させる工程と、 関節支持器の駆動手段に力を加えてピボット手段を駆動
    し、それによって関節の軸に沿って第2の骨部分に関す
    る第1の骨部分の位置を移動させる工程とを備える方
    法。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段が、第1および第2の支柱
    にそれぞれ含まれる第1および第2のギヤを共働させ、
    第2のギヤが第1のギヤを移動させ、それによって支柱
    およびそれらが取付けられた骨部分の相対位置を調節す
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第1のギヤが、第1の歯を有する湾曲ラ
    ックであり、 第2のギヤが、第1の歯と係合するための第2の歯を有
    するピニオンであり、 第2のギヤに指ダイヤルが連結されているため、指ダイ
    ヤルに外部の力を加えることにより、第1および第2の
    ギヤ、第1および第2の支柱ならびにそれらが取付けら
    れた骨部分の相対位置が変えられる、請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 移動に逆らって、ロック手段がギヤを互
    いに固定し、第1の歯と第2の歯とを摩擦で保持する工
    程をさらに備える、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 第2のギヤが、第2の支柱のハウジング
    内に位置決めされた駆動軸により、指ダイヤルに連結さ
    れ、 ロック手段が、駆動軸と、それを囲むカラーとの間に摩
    擦を与えて、駆動軸が移動しないようにするための止め
    ねじを備える、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 支柱が各々、ヒンジ部とクランプ部とを
    備え、各ヒンジ部はクランプ部を受け、各クランプ部
    は、少なくとも1個のピンを受けて保持し、前記少なく
    とも1個のピンは、関節の骨部分に挿入される、請求項
    1記載の方法。
  7. 【請求項7】 クランプ部が、ヒンジ部内で移動可能に
    固定される、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 クランプ部が前後方向に移動可能であ
    る、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 クランプ部が、遠近方向に移動可能であ
    る、請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 クランプ部が、係合ピンの軸を中心に
    回転可能である、請求項7記載の方法。
  11. 【請求項11】 ピボット手段が、第1および第2の支
    柱の各々の一端部に、それぞれ第1および第2のピボッ
    ト部を備え、第1のピボット部は第2のピボット部を受
    けて、それに移動可能に固定され、アクスルがピボット
    部を通過して、それらを共に固定する、請求項1記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 ピボット手段のアクスルと関節の軸と
    を、アクスルおよび軸のX線を用いて線列させる工程を
    備える、請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 骨関節が指関節である、請求項1記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 指関節が指節間関節である、請求項1
    3記載の方法。
  15. 【請求項15】 指節間関節が近位指節間関節である、
    請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記固定が、近位および遠位指節の各
    々のほぼ横方向中軸線に挿入されたピンに前記支柱を取
    付けることにより成される、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 第1の骨部分と第2の骨部分とを有す
    る骨関節を移動自在に固定する方法において、 動的関節支持器の第1の支柱を第1の骨部分に安定して
    固定させる工程と、 関節支持器の第2の支柱を第2の骨部分に安定して固定
    させる工程とを備え、第2の支柱は、骨関節の回転軸と
    線列可能なアクスルを有するピボット手段を備えた第1
    の支柱に旋回して連結され、前記第1および第2の支柱
    は、関節から少し離れて、しかも関節の回転軸から離れ
    て骨部分に固定でき、さらに関節支持器を調節して、ア
    クスルと骨関節の回転軸とを線列させる工程と、 駆動手段に霧を加えてピボット手段を駆動し、それによ
    って関節の回転軸に沿って第2の骨部分に関する第1の
    骨部分の位置を移動させる工程とを備え、 上記駆動手段は、第1および第2の支柱にそれぞれ含ま
    れる第1および第2のギヤを共働させ、第2のギヤは第
    1のギヤを移動させ、それによって支柱と、それらが取
    付けられた骨部分の相対位置を調節し、さらにピボット
    手段のアクスルと関節の回転軸とを、アクスルおよび軸
    のX線を用いて線列させる工程を備える方法。
  18. 【請求項18】 第1の骨部分と第2の骨部分とを有す
    る骨関節を移動可能に固定する方法において、 動的関節支持器の第1の支柱を第1の骨部分に安定して
    固定させる工程と、 関節支持器の第2の支柱を第2の骨部分に安定して固定
    させる工程とを備え、第2の支柱は、骨関節の回転軸と
    線列可能なアクスルを有するピボット手段を備えた第1
    の支柱に旋回して連結され、前記第1および第2の支柱
    は、関節から少し離れて、しかも関節の回転軸から離れ
    て骨部分に固定され、支柱は各々、ヒンジ部とクランプ
    部とを備え、各クランプ部は各ヒンジ部内に移動自在に
    固定され、各クランプ部は少なくとも1個のピンを受け
    て保持し、前記少なくとも1個のピンは骨に挿入され、
    さらにピボット手段のアクスルと関節の回転軸とを、ア
    クスルおよび軸のX線を用いて線列させる工程と、 第1および第2の支柱にそれぞれ含まれた共働する第1
    および第2のギヤに力を加えることによって第1および
    第2の支柱の相対位置を替える工程とを備え、第2のギ
    ヤには指ダイヤルが連結されているため、指ダイヤルに
    力を加えることにより、第1および第2のギヤ、第1お
    よび第2の支柱ならびにそれらが取付けられた骨部分の
    相対位置が変えられる方法。
  19. 【請求項19】 第1の支柱と、ピボット手段により、
    第1の支柱に連結された第2の支柱とを備えた動的関節
    支持器において、前記第1および第2の支柱は、関節か
    ら少し離れて、しかも関節の回転軸から離れて、関節の
    反対側に設けられており、 ピボット手段は、前記第1および第2の支柱を旋回して
    連結し、固定するために、回転軸にアクスルを備え、さ
    らに骨要素の相対移動のために、第1および第2の支柱
    をアクスルを中心に互いに移動させるための駆動手段を
    備える動的関節支持器。
  20. 【請求項20】 前記支柱には、第1および第2の支柱
    を互いに旋回して移動させるための駆動手段が相互連結
    されている、請求項19記載の支持器。
  21. 【請求項21】 前記駆動手段が、第1および第2の支
    柱にそれぞれ含まれる第1および第2のギヤを共同さ
    せ、第2のギヤは第1のギヤを移動させ、それによって
    支持部分およびそれらが固定された骨要素の相対位置を
    調節する請求項20記載の支持器。
  22. 【請求項22】 第1ギヤが、第1のはを有する湾曲ラ
    ックであり、 第2のギヤが、第1の歯と係合するための第2の歯を有
    するピニオンであり、 第2のギヤに指ダイヤルが連結されているため、指ダイ
    ヤルに外部の力を加えることにより、第1および第2の
    ギヤ、第1および第1の支持部分ならびにそれらが固定
    された骨要素の相対位置が変えられる、請求項21記載
    の支持器。
  23. 【請求項23】 移動に逆らって、ギヤを互いに固定す
    るためのロック手段をさらに備える、請求項22記載の
    支持器。
  24. 【請求項24】 第2のギヤが、駆動軸により指ダイヤ
    ルに連結され、 ロック手段が、駆動軸と係合し、それによってその移動
    を妨げるための止めねじを備える、請求項23記載の支
    持器。
  25. 【請求項25】 支柱が各々、少なくとも1個のピンを
    受けて保持するためのクランプ部を備え、前記少なくと
    も1個のピンは、関節の骨要素に挿入される、請求項2
    1記載の支持器。
  26. 【請求項26】 クランプ部は、支柱内で移動可能に固
    定される、請求項25記載の支持器。
  27. 【請求項27】 クランプ部が、前後方向に移動可能で
    ある、請求項26記載の支持器。
  28. 【請求項28】 クランプ部が、遠近方向に移動可能で
    ある、請求項26記載の支持器。
  29. 【請求項29】 クランプ部が、係合ピンの軸を中心に
    回転可能である、請求項26記載の支持器。
  30. 【請求項30】 ピボット手段が、第1および第2の支
    柱の各々の一端部に、それぞれ第1および第2のピボッ
    ト部を備え、第1のピボットは第2のピボット部を受け
    て、それに移動可能に固定され、アクスルがピボット部
    を通過して、それらを共に固定する、請求項21記載の
    支持器。
  31. 【請求項31】 そのアクスルと関節の軸とをX線線列
    させるように、実質的に放射線透過性である、請求項3
    0記載の支持器。
  32. 【請求項32】 そのアクスルと関節の軸とを線列させ
    るための放射線不透過性ターゲットをさらに備える、請
    求項31記載の支持器。
  33. 【請求項33】 アクスルが放射線不透過性である、請
    求項32記載の支持器。
  34. 【請求項34】 第1の支柱と、第1の支柱に旋回して
    連結された第2の支柱とを備えた動的関節支持器におい
    て、各支柱は、関節の反対側で、骨部分に固定され、各
    支柱は、支柱内に移動可能に固定でき、少なくとも1個
    のピンを受けて保持するためのクランプ部を備え、前記
    少なくとも1個のピンは、関節から少し離れて、しかも
    関節の回転軸から離れて骨部分に挿入でき、さらに第1
    および第2の支柱の各々の一端部にそれぞれ設けられた
    第1および第2のピボット部とアクスルとを有するピボ
    ット手段を備え、第1のピボット部は、第2のピボット
    部を受け、かつそれに移動可能に固定され、アクスル
    は、ピボット部を通過し、かつそれらを共に固定し、さ
    らにピボット手段のアクスルと関節の軸とを線列させる
    ための放射線不透過性ターゲットと第1および第2の支
    柱にそれぞれ取付けられた共働する第1および第2のギ
    ヤを有する駆動手段とを備え、第1のギヤは第1の歯を
    有する湾曲ラックであり、第2のギヤは第1の歯と係合
    するための第2の歯を有するピニオンであり、第2のギ
    ヤは、駆動軸により指ダイヤルに連結されるため、指ダ
    イヤルに外部の力を加えると、駆動軸を介してギヤに並
    進され、第1および第2のギヤ、第1および第2の支柱
    ならびにそれらが固定された骨部分の相対位置を変え、
    さらに駆動軸と任意に係合し、それによってその移動を
    妨げるための止めねじを有するロック手段を備える、動
    的関節支持器。
  35. 【請求項35】 指関節の反対側の各骨要素のための近
    位および遠位外部支持部分と、関節のそれぞれの側で骨
    に各支持部分を固定連結するための連結手段とを備える
    動的指支持器において、前記連結手段は、関節の回転軸
    においてではなく、関節から少し離れて各支持部分を骨
    に取付けでき、さらに骨要素が曲がったり伸びたりして
    移動する時、関節を旋回させるように、関節付近で支持
    部分を互いに連結するための軸を有するヒンジ手段を備
    え、前記ヒンジ手段は、互いに回転可能に連結された第
    1および第2の弧状ヒンジ部を有する片側ヒンジであ
    り、前記第1の弧状ヒンジ部は移動不可能であり、前記
    第2の弧状ヒンジ部は、第1の弧状ヒンジ部に関して移
    動し、さらにヒンジの軸と関節の軸との線列を可能にす
    るための放射線不透過性指標手段を備える、動的指支持
    器。
  36. 【請求項36】 それぞれの支持部分および関節の軸に
    関してヒンジの位置および配向を調節するための調節手
    段をさらに備える、請求項35記載の支持器。
  37. 【請求項37】 支持部分を移動させ、それによって、
    外部の力を加えることに応答して、曲げたり伸ばしたり
    してそれぞれの骨要素を移動させるためのギヤ手段をヒ
    ンジ手段が備える、請求項36記載の支持器。
  38. 【請求項38】 前記ギヤ手段は、前記第1の弧状ヒン
    ジ部にウォームが移動自在に設けられており、このウォ
    ームは、前記第2の弧状ヒンジ部に設けられた歯とかみ
    合い、ウォームの回転により、第1の弧状ヒンジ部に関
    して第2の弧状ヒンジ部が運動し、それによって、取付
    けられた骨要素を曲げたり伸ばしたりする、請求項37
    記載の支持器。
  39. 【請求項39】 前記ウォームと前記歯との間に力を伝
    達して、骨要素の自由運動を制限し、関節の伸張および
    屈曲を制御するように前記ギヤと選択的に係合し、前記
    ウォームと歯を選択的に係合解除して、骨要素を運動自
    在にするためのクラッチ手段をギヤ手段がさらに備え
    る、請求項38記載の支持器。
  40. 【請求項40】 指関節の反対側の各骨要素のための近
    位および遠位外部支持部分と、関節のそれぞれの側で骨
    に各支持部分を固定連結するための連結手段とを備える
    動的指支持器において、前記連結手段は、関節の回転軸
    においてではなく、関節から少し離れて各支持部分を骨
    に取付けでき、さらに骨要素が曲がったり伸びたりして
    移動する時、関節を旋回させるように、関節付近で支持
    部分を互いに連結するための軸を有するヒンジ手段を備
    え、 前記ヒンジ手段は、互いに回転自在に連結された第1お
    よび第2の弧状ヒンジ部を有する片側ヒンジであり、前
    記第1の弧状ヒンジ部は移動不可能であり、前記第2の
    弧状ヒンジ部は、第1の弧状ヒンジ部に関して移動し、 ヒンジ手段は、前記第1の弧状ヒンジ部にウォームが移
    動自在に設けられたギヤ手段を備え、このウォームは、
    前記第2の弧状ヒンジ部に設けられた歯とかみ合い、ウ
    ォームの回転により、第1の弧状ヒンジ部に関して第2
    の弧状ヒンジ部が運動し、 前記ウォームと前記歯との間に力を伝達して、骨要素の
    自由運動を制限し、関節の伸張および屈曲を制御するよ
    うに前記ギヤと選択的に係合し、前記ウォームと歯を選
    択的に係合解除して、骨要素を運動自在にするためのク
    ラッチ手段をギヤ手段がさらに備える、動的指支持器。
  41. 【請求項41】 ヒンジの軸と関節の軸との線列を可能
    にするための放射線不透過性指標手段をさらに備える、
    請求項40記載の支持器。
  42. 【請求項42】 それぞれの支持部分および関節の軸に
    関して、ヒンジの位置および配向を調節するための調節
    手段をさらに備える、請求項41記載の支持器。
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CN113693696A (zh) * 2021-08-03 2021-11-26 西北有色金属研究院 医用钛合金骨骼固定夹及其制造方法

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