JPH074370U

JPH074370U - 瓶運搬具

Info

Publication number: JPH074370U
Application number: JP3994393U
Authority: JP
Inventors: 守蔵佐光
Original assignee: 株式会社クラウン・パッケージ
Priority date: 1993-06-25
Filing date: 1993-06-25
Publication date: 1995-01-24

Abstract

(57)【要約】【目的】一又は複数の瓶を保持し運搬するための瓶運
搬具であって、材料の使用量を極力押さえることがで
き、さらに、環境にも適した瓶の運搬具を提供すること
を目的とする【構成】平面部１０に左側面部２０、前側面部２２等
の側面部を延設するのみの構成とし、上記平面部１０に
は開口部１２が６つ設けられる。該開口部１２の外周に
は切込み１４が設けられ、瓶のキャップ部を開口部１２
に挿通した際に、開口部１２の外周部が立設して瓶のキ
ャップ部に係止する。運搬は挿通口１８に指を挿通して
行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、瓶、特に清涼飲料水の入った瓶を運搬するための運搬具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、瓶を運搬する運搬具に関するものとしては、プラスチックのケースや塩化ビニールで形成された袋状のもの等が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、プラスチックのケースやビニールでできた袋は、その形状が瓶を収納するように形成されているため、材料の使用量が多く、コストが高くなるという欠点があった。また、ごみとして燃やすことができず、また、リサイクルの問題もあり、資源の節約及び環境美化等の観点から適当であるとはいえない。そこで、本考案は、上述した従来の欠点を除去するためになされたものであって、材料の使用量を極力押さえることができ、さらに、環境にも適した瓶の運搬具を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、第１には、一又は複数の瓶を保持し運搬するための瓶運搬具であって、外周に複数の切込みを有する複数の瓶保持用開口部を備えた瓶保持面部と、該瓶保持面部から下方にテーパー状に延設された側面部とを有し、上記瓶運搬具全体が段ボール材で形成されていることを特徴とするものであり、第２には、上記第１の構成において、瓶保持面部に指を入れて持ち運ぶための挿通口が設けられていることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

本考案においては、瓶保持面部が外周に切込みを有する複数の瓶保持用開口部を有し、該瓶保持面部から下方にテーパー状に延設された側面部を有しているので、複数の瓶を上記瓶保持用開口部の位置に合うように整列させておき、本考案に基づく瓶運搬具を上方から被せるようにして瓶のキャップ部を瓶保持用開口部に挿通させる。ここで、上記瓶保持用開口部の外周には複数の切込みが設けられているので、上記瓶保持用開口部の径を瓶のキャップ部の径よりもやや小さめに形成しておけば、瓶のキャップ部を挿通すると上記瓶保持用開口部の外周部が上方へ立設される。瓶のキャップ部は一般に側方に突出した形状であるので、運搬時には上方に立設された上記瓶保持用開口部の外周部が該キャップ部の下端に係止し、瓶を保持することになる。

【０００６】本考案に基づく瓶運搬具では、瓶保持面部と側面部のみから形成されるので、コストを低減させることができ、段ボールで形成されているので強度が良好で燃やしたりリサイクルにも適している。瓶保持面部に指を入れて持ち運ぶための挿通口が設けられている場合には、この挿通口に指を入れて持ち上げて運搬するが、単に挿通口を設けるのみで運搬用の手段を形成できるので、極めて経済的である。さらに、各々の瓶をキャップ部の下端にて確実に保持するので、例えば、カートン等に収納した際に、キャップ部同士が接触することがなく、また、瓶同士が激しく接触することがないので、瓶の破損等のおそれがない。

【０００７】

【実施例】

以下、引き続き本考案の要旨をさらに明確にするため、図面を利用して本考案の一実施例を説明する。本実施例に係る瓶運搬具Ａは、本実施例に基づく瓶運搬具の斜視図を示した図１に示すように、略平面状で長方形状の瓶保持面部としての平面部１０と、該平面部１０の４辺から下方に延設された左側面部２０、前側面部２２等を有し、平面部１０には６つの開口部１２が設けられている。

【０００８】本実施例に基づく瓶運搬具Ａの構成をより詳しく説明するために展開図を示す図２を使用して説明すると、平面部１０には上に３つ下に３つの計６つの開口部１２が設けられており、各開口部１２の外周には対称に８つの切込み１４が放射状に設けられ、各切込み１４と点線１５で示される折れ線で囲まれる部分が立設片１６を構成する。上記各開口部１２の開口位置は、例えば運搬する瓶がケースに収納されている状態での各瓶のキャップ部の位置に開口しておく。また、開口部１２の径は収納する瓶のキャップ部よりもやや小さめに形成され、切込み１４の切込み深さは、折れ線１５のなす径が瓶のキャップ部よりもやや大きめになるように形成されている。

【０００９】また、該平面部１０の中央やや右より及び中央やや左よりには略三角形状の挿通口１８が設けられ、運搬時に指を挿入して持ち上げるように形成されている。平面部１０の左側と右側にはそれぞれ左側面部２０と右側面部２４が延設され、上側と下側にはそれぞれ後側面部２６と前側面部２２とが延設されている。また、前側側面部２２の左右には左側面部２０と右側面部２４と接着固定するための糊代部２８、３０が延設され、さらに、後側側面部２６の左右には左側面部２０と右側面部２４と接着固定するための糊代部３２、３４が延設されている。上記左側面部２０、右側面部２４、前側面部２２及び後側面部２６は組立て時にテーパー状を呈するように台形状に形成されている。上記構成に基づく瓶運搬具Ａは段ボールで形成され、トムソンで型抜き成型して形成される。

【００１０】上記瓶運搬具Ａの使用状態を説明すると、複数の瓶を各開口部１２の位置に合うように整列させておき、瓶運搬具Ａを上方から被せるようにして瓶のキャップ部を開口部１２に挿通させる。ここで、各開口部１２が瓶がケースに収納されている状態での各瓶のキャップ部の位置に設けられている場合には、ケースに収納されている瓶に対してそのまま上方から被せるようにして瓶のキャップ部を開口部１２に挿通させる。すると、開口部１２の径が瓶のキャップ部の径よりもやや小さめに形成されているので、瓶のキャップ部を開口部１２に挿通すると、図３に示すように、上記開口部１２の外周の立設片１６が上方へ立設され、瓶のキャップ部は一般に側方に突出した形状であるので、上方に立設された立設片１６がキャップ部５２の下端に係止し、持ち上げた際に瓶を保持することができる。運搬は、挿通口１８に指を挿通して行う。

【００１１】本実施例における瓶運搬具Ａにおいては、平面部１０と左側面部２０、右側面部２４、前側面部２２及び後側面部２６の各側面部とのみからなるので、非常に少ない材料で済み、また特に、段ボールを使用するので、例えば板紙を使用する場合よりもコストを下げることができる。また、各側面部がテーパー状に形成されるので、図３に示すように瓶の膨らみが邪魔になることがない。

【００１２】次に第２実施例として示す瓶運搬具Ａ´では、図４に示すように平面部１０ａに左側面部２０ａ、前側面部２２ａ等が延設されているのは第１実施例と同様であるが、平面部１０ａに計１０個の開口部が形成され、同時に１０本の瓶を運搬できるのが特徴である。他の構成及び使用状態は第１実施例と同様であるので、省略する。なお、本考案に係わる瓶運搬具における各構成要素の形状、大きさ、材質等は、前記した目的、作用および後記する考案の効果が達成される範囲内においてそれぞれ任意に定められてよく、これらの変更はいずれも本考案の要旨を何ら変更するものでないことは申すまでもない。

【００１３】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案による瓶運搬具によれば、瓶保持面部と側面部のみから形成されるので、材料の使用量を抑え、コストを低減させることができ、また、段ボールで形成されているので強度が良好で燃やしたりリサイクルにも適している。また、瓶保持面部に指を入れて持ち運ぶための挿通口が設けられている場合には、把手等を設けることなく容易に運搬できるので、コストを低減することができる。さらに、各々の瓶をキャップ部の下端において、瓶保持用開口部の外周部により確実に保持するので、例えば、カートン等に収納した際に、キャップ部同士が接触することがなく、また、瓶同士が激しく接触することがないので、瓶の破損等のおそれがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る実施例における瓶運搬具の斜視図
である。

【図２】本考案に係る実施例における瓶運搬具の展開図
である。

【図３】本考案に係る実施例における瓶運搬具の使用状
態を示す斜視図である。

【図４】本考案に係る他の実施例における瓶運搬具の斜
視図である。

【符号の説明】

Ａ，Ａ´ 瓶運搬具１０平面部１２開口部１４切込み１６立設片１８挿通口２０左側面部２２前側面部２４右側面部２６後側面部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】一又は複数の瓶を保持し運搬するための
瓶運搬具であって、外周に複数の切込みを有する複数の
瓶保持用開口部を備えた瓶保持面部と、該瓶保持面部か
ら下方にテーパー状に延設された側面部とを有し、上記
瓶運搬具全体が段ボール材で形成されていることを特徴
とする瓶運搬具。
【請求項２】瓶保持面部に指を入れて持ち運ぶための
挿通口が設けられていることを特徴とする請求項１に記
載の瓶運搬具。