JPH0743500B2 - 放射線診断装置 - Google Patents

放射線診断装置

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JPH0743500B2
JPH0743500B2 JP59087008A JP8700884A JPH0743500B2 JP H0743500 B2 JPH0743500 B2 JP H0743500B2 JP 59087008 A JP59087008 A JP 59087008A JP 8700884 A JP8700884 A JP 8700884A JP H0743500 B2 JPH0743500 B2 JP H0743500B2
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茂美 藤原
勝秀 小山
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Priority to DE8585302963T priority patent/DE3565608D1/de
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B42/00Obtaining records using waves other than optical waves; Visualisation of such records by using optical means
    • G03B42/02Obtaining records using waves other than optical waves; Visualisation of such records by using optical means using X-rays
    • G03B42/021Apparatus for direct X-ray cinematography

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は診断のための医療機器の分野に属し、さらに詳
しくは、例えば放射線画像記録再生用の蓄積性蛍光体シ
ートを用いて大量に且つ連続的に放射線撮影を行なう放
射線診断装置に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] ある種の蛍光体に、放射線(X線,α線,β線,γ線,
紫外線等)を照射すると、この放射線のエネルギーの一
部がその蛍光体中に蓄積され、その後、その蛍光体に可
視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーに
応じて、蛍光体が輝尽発光を示す。このような性質を示
す蛍光体を蓄積性蛍光体と言う。
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等を透過した放射線
画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシートに記録し、これを
励起光で走査して輝尽発光させ、この輝尽発光を光電的
に読み出して画像信号を得、この画像信号を処理して診
断適正の良い画像を得る方法が提案されている。
この最終的な画像はハードコピーとして再生してもよい
し、CRT上に再生してもよい。このような放射線画像記
録再生方法においては、蓄積性蛍光体シート(これは、
厳密には、パネル状のものの他、ドラム状のもの等、種
々の形態を採ることができるが、ここでは総称して、
「イメージプレート」と言うこととした、以下、これを
IPと略称することにする。)は、放射線撮影後に輝尽用
の読み出し照射を行って記録された画像が読み出された
後に、再度繰り返して約1000回程度の再生使用できる特
性を有しており、経済性の高いものとして、放射線診断
装置に使用されるようになってきた。
従来より、放射線画像情報が記録されたIPは、順次1枚
ずつ積載されて収容マガジン内に収容し、満杯となった
ところでこの収容マガジンを取り出して輝尽用の読み出
し照射に供されるようになっている。そして、一旦画像
が記録されたIPに対しては完全な遮光が要求されるた
め、この収容マガジンが装置より取り出され、その後、
運搬される際には内部のIPに対して光もれが生じないよ
うな構造となっている。
ところで、収容マガジンが運搬される際には、内部に積
載されたIPが移動して蛍光体層に傷が付くようなことが
あってはならない。このためには、収容マガジンの収容
部分の大きさをIPのサイズと同等としてIPの移動できる
許容範囲を小さくする必要がある。
しかしながら、上記のように収容部分の大きさをIPのサ
イズと同等とすると、IPを取り込むために充分な大きさ
の開口部を設けなければならない。従来は、大きな開口
部を完全に遮光することが困難であったため、収容マガ
ジン内でのIPの移動を規制する配慮がなされることがな
かった。
ところで、撮影済みのIPを収納するための従来のテイク
アップマガジンは、IPのサイズよりも大きいサイズの収
容積載部分を有していたため、撮影を完了したIPを搬送
してテイクアップマガジンへ送り入れることにより、撮
影済みのIPをテイクアップマガジン内の収容積載部分へ
容易に収納することができた。しかし、撮影済みのIPを
多数枚収納したテイクアップマガジンを、放射線診断装
置から取り出し、蓄積情報を読み取るための読取装置に
装着するために持ち運ぶ場合においては、テイクアップ
マガジンの収容積載部分よりもサイズが小さなIPがテイ
クアップマガジン内で移動するため、重ねられた多数枚
のIP同志が相互に摩擦し合ってIPの表面を傷つけたり、
或はテイクアップマガジンに端部が接触したりして、蓄
積情報に不都合を招いたり、或は繰り返して使用するIP
の寿命を短かくするような問題点がある。
そこで、テイクアップマガジンにおける収容積載部分の
サイズをIPのサイズとほぼ同じようにすると共に、IPを
収容する内周側面に変形量の大きな柔軟部材を設けてお
けば、撮影済みのIPは周側面の柔軟部材により固定され
た状態でテイクアップマガジン内に収納できるので、テ
イクアップマガジンを持ち運ぶ際にも、内部の撮影済み
のIPが移動することがない。
しかしながら、上記したテイクアップマガジン内の収容
積載部分に撮影済みのIPを相互に密接した状態できちん
と積み重ねるためには、テイクアップマガジンにおける
収容積載部分のサイズがIPとほぼ同じサイズであるた
め、搬送されてきた撮影済みのIPを、テイクアップマガ
ジンの上方から丁度よい状態でテイクアップマガジン内
へ押し込むための装置が必要となる。
[発明の目的] 本発明は前記事情に基づいてなされたものであり、IPの
サイズとほぼ同一サイズの収容積載部分を有するテイク
アップマガジン内に、撮影済みのIPの表面を傷つけるこ
となく、そのIPを確実且つ円滑に収納で得る放射線診断
装置を提供することを目的とする。
[発明の概要] 上記目的を達成するために本願発明は、放射線画像を記
録する記録シートをフィードマガジンから取り出して搬
送し、所定位置にてX線像を撮影する放射線診断装置に
おいて、前記記録シートとほぼ同じサイズの開口部及び
収容積載部分を有し、撮影済の記録シートを収容するテ
イクアップマガジンと、前記テイクアップマガジンの収
容積載部分の上方に支え部材により支持されて配置され
記録シートの裏側全体を押圧可能な押え板と、前記所定
位置から前記記録シートを搬送する搬送手段と、前記記
録シートの幅とほぼ等しい間隔でシャフトに支持され、
前記搬送手段により搬送された記録シートを前記押え板
の下面に沿って送り出す2個の駆動ローラと、前記記録
シートの記録面に接触し、前記駆動ローラとの間に記録
シートを挟み持ちする回転自在な2個のアイドルローラ
と、前記挟み持ちされる記録シートを波打たせることに
より前記駆動ローラから送り出される記録シートに剛性
をつけるものであり、前記シャフトによって前記駆動ロ
ーラ間に前記駆動ローラと同心状に支持され、前記駆動
ローラより直径が大きいコルゲーションローラと、前記
駆動ローラによって前記記録シートが送り出された後に
前記押え板を移動し、前記記録シートをテイクアップマ
ガジン内に押し込む押圧機構部とを具備することを特徴
とする放射線診断装置を提供する。
[発明の実施例] 以下、本発明における放射線診断装置の実施例について
図面を参照しながら説明する。
第1図に示す放射線診断装置例えばX線診断装置1は、
被検体(患者)にX線を曝射するためのX線管2と、X
線管2の下方に配置され被検体を載置するための天板3
と、天板の下部に配置されIPの搬送経路を含むスポット
ショット装置4と、X線管2より曝射され被検体を透過
したX線を電気信号に変換するイメージインテンシファ
イアを含むイメージシステム5から構成されている。
尚、X線管2からは、被検体の透過像をIP上に写すため
のX線と、前記イメージインテンシファイアを介したX
線透過像としてディスプレイ(図示せず)に表示するた
めのX線との2種類のX線が曝射される。
第2図に示すスポットショット装置4は、大別してイメ
ージプレート(以下、IPと略称する)11を取り出し供給
する供給部10と、取り出したIP11のノイズを消去する2
次消去部20と、ノイズの消去されたIP11を搬送すると共
に一旦待機させる待機部30と、前記2次消去部20からの
光を遮断する遮光部40と、前記待機部30で一旦待機して
いるIP11を撮影位置に搬送すると共に保持するホルダー
部50と、撮影済みのIP11を搬送すると共に収納する収納
部60とから構成されている。
供給部10は、内部にIP11が積層載置してセットされてい
るフィードマガジン12と、セットされたIP11の上方に配
置され且つフィードマガジン12内からIP11を一枚づつ取
り出すための一対の吸着部13A,13B及び真空ポンプ14を
具備する取出機構部15と、この取出機構部15により取り
出されたIP11を搬送方向へ導く送出部材19とから構成さ
れている。また、2次消去部20は、前記送出部材19より
送出されるIP11が上部を通過したときに光照射を行う発
光ランプ22を有する2次消去器23で構成されている。
待機部30は、第2のモータM2(詳細は後述する)によっ
て駆動される外側ベルト31と内側ベルト32とを有し、こ
の外側ベルト31及び内側ベルト32の搬送後段側には第2
のセンサである待機センサ36が配置されている。
遮光部40は、ガイド41と遮光ローラ42と遮光板43a,43b
とから成り、この遮光ローラ42の近傍には探傷装置48が
配置されている。
ホルダー部50は、第3のモータM3(詳細は後述する)に
よって駆動される上部ベルト51と下部ベルト52とを有
し、この両ベルト51,52の搬送途中には第3のセンサで
ある位置センサ58が配置されてる。また、このホルダー
部50は第3図に示すようにガイド軸182,182に沿って図
示矢印方向(第2図において図面の表面から裏面に向う
方向)に移動できるようになっており、ホルダー部50に
挾持したIP11を初期位置Aから撮影位置Bに移動するよ
うになっている。尚、この撮影位置Bの上方には患者を
載せる前記天板3及びX線管2が配置され、撮影位置B
の下方には前記イメージシステム5が配置されている。
そして、IP11に対して撮影が終了した後にホルダー部50
は初期位置Aに復帰され、IP11を前記収納部60に受け渡
たすようになっている。尚、第3図において、リミット
スイッチ183はホルダー部50が初期位置Aに復帰したこ
とを検知するスイッチであり、リミットスイッチ184は
ホルダー部50が撮影位置Bに到達したことを検知するス
イッチである。尚、撮影位置Bへの到達を検知する手段
としては、後述する第5のモータM5の回転出力を検知す
るロータリーエンコーダであってもよい。
収納部60は、撮影済みのIP11を搬送するための駆動ベル
ト61及び駆動ベルト61に密接する駆動ローラ62と、送り
機構部63と、撮影済みのIP1を収容するテイクアップマ
ガジン65と、テイクアップマガジン65の上方で支持され
る押え板66と、テイクアップマガジン65内にそのIP11を
押し込む押圧機構部67と、IP11のバーコードを読み取る
バーコードリーダ70とから構成されている。
次に、X線診断装置の制御系の概略を第4図を参照して
説明する。第4図は制御系の概略構成を示すブロック図
である。同図において、201で示すものは後述する各セ
ンサ等の指令に基づいて各制御部をシーケンス制御する
シーケンスコントロール部である。吸着部駆動制御部20
2は前記供給部10における一対の吸着部13A,13Bの移動を
制御するものであり、一対の吸着部13A,13Bの位置検出
を行う第1のセンサ(詳細は後述する)116の出力信号
に基づいて、前記取出機構部15における第1のモータM1
を可逆回転駆動する。また、真空ポンプ制御部203は、
前記一対の吸着部13A,13BでのIP11の吸着動作を実行す
る前記真空ポンプ14の駆動を制御するものである。ラン
プ制御部204は、前記2次消去部20における2次消去器2
3の実効電流をフィードバック制御するものである。第
1の搬送ベルト駆動制御部205は、前記待機部30におけ
る外側ベルト31,内側ベルト32の駆動を2段階の速度に
切換えて駆動制御すると共に、その駆動,停止制御を行
うものである。この第1の搬送ベルト駆動制御部205
は、前記2次消去部20からIP11を受け入れる際には、前
記第2のモータM2を前記送出手段19と同期させて駆動制
御し、前記待機センサ(第2のセンサ)36の出力信号に
基づいて駆動停止を行う。その後、所定時間経過後に前
記第2のモータM2を高速駆動して前記ホルダー部50にIP
11を供給するようになっている。第2の搬送ベルト駆動
制御部206は、前記ホルダー部50における上部ベルト51
及び下部ベルト52を駆動制御するものである。即ち、前
記第3のモータM3を駆動制御してホルダー部50における
IP11の搬送,停止制御を行う。この第2の搬送ベルト駆
動制御部206は、前記第3のセンサとしての位置センサ5
8から搬送途中のIP11の搬送先端の位置情報を入力し、
前記第3のモータM3のモータ軸に固着されたロータリー
エンコーダ117からの回転情報を入力し、これらの入力
に基づいて前記第3のモータM3を制御して所定の撮影位
置にIP11を停止するようになっている。そして、その後
ホルダー部50が撮影部位に移動した後に元の位置に復帰
したことを前記リミットスイッチ183により検知する
と、第3のモータM3を駆動してIP11を収納部60に供給搬
送するようになっている。また、前記第2の搬送ベルト
駆動制御部206は、前記探傷装置48でIP11の表面に傷が
あることが検知されると、IP11を撮影位置に停止させず
に収納部60に導くように第3のモータM3を駆動制御する
ようになっている。尚、収容部60における前記駆動ベル
ト61及び送り機構部63は図示しない第6のモータにより
駆動される。摺動駆動制御部208は、前記ホルダー部50
における摺動部材181,181の駆動手段である第5のモー
タM5を駆動制御するものである。この摺動駆動制御部20
8は、図示しない曝射釦が押下されることによってホル
ダー部50を初期位置Aより撮影位置Bに駆動させ、X線
曝射が行なわれた後に前記ホルダー部50を初期位置Aに
復帰させるようになっている。尚、摺動駆動制御部208
は、前記リミットスイッチ184の出力に基づいてIP11が
撮影位置に到達したことを検知してからX線曝射をし、
X線曝射が終了すると、ホルダー部50を初期位置Aに復
帰させるようになっている。押え板駆動制御部207は、
前記収納部60における押圧機構部67の駆動手段である第
4のモータM4を可逆回転駆動制御するものであり、前記
第4のモータM4を駆動制御することにより前記押え板66
の駆動,バーコードリーダ70のスキャン及びニップロー
ラ63の待避駆動を行うようになっている。
次に、前記供給部10の構成及び作用,効果について第5
図乃至第7図をも参照に加えて説明する。前記フィード
マガジン12内に積層載置されたIP11は、第2図に示すよ
うに螢光体層(以下、表面ともいう)11aを下向きにし
て収納されている。このIP11を順次一枚ずつ取り出す前
記取出機構部15は、第5図(a)に示すように構成され
ている。即ち、方形状の枠体100の四隅に前記一対の吸
着部13A,13Bを取着している。一対の吸着部13Aは、フィ
ードマガジン12内に収納されたIP11の取り出し方向先端
側においてIP11の巾方向の両端部を吸着する吸着パッド
13a,13aを具備し、この吸着パッド13a,13aにはそれぞれ
前記真空ポンプ14が接続されている。また、前記一対の
吸着部13Bは、前記IP11の取り出し方向に沿った中央部
においてIP11の巾方向の両端部を吸着する吸着パッド13
b,13bを具備し、この吸着パッド13b,13bにはそれぞれ前
記真空ポンプ14が接続されている。また、前記一対の吸
着部13Aを構成する吸着パッド13a,13aの中間部には、コ
ルゲーション部材16が前記枠体100に取着されている。
このコルゲーション部材16は、前記吸着パッド13a,13a
の吸着面よりも鉛直下方に突出した位置に吸着パッド16
aを具備し、この吸着パッド16aには真空ポンプ14が接続
されている。また、吸着パッド支持体18と前記枠体100
との間にはコイルスプリング17が挿入され、前記吸着パ
ッド16aを常時下方に付勢している。尚、前記真空ポン
プ14は、前記シーケンスコントロール部201によって動
作指令を受ける前記真空ポンプ制御部203によって吸
着,解除が制御されている。前記枠体100は、枠体支持
ロッド101を固着している。この枠体支持ロッド101の両
端側にはベアリング102,102が取着されている。そし
て、このベアリング102,102を介して前記枠体支持ロッ
ド101を移動案内する長手穴状のガイド溝103,103が図示
しないフレームに穿設されている。このガイド溝103,10
3は、第2図にも示すように、一対の吸着部13A,13B及び
コルゲーション部材16を前記フィードマガジン2内に積
載されたIP11の最下層まで導くように形成されている。
また、前記枠体支持ロッド101を前記ガイド溝103,103に
沿って移動させる駆動軸107が、前記枠体支持ロッド101
と平行に配置されている。この駆動軸107はその両端側
に第1のリンクプレート104,104を固着し、一方前記枠
体支持ロッド101はその両端側に第2のリンクプレート1
06,106を固着し、この第1のリンクプレート104,104と
第2のリンクプレート106,106とを支点105,105を介して
それぞれ回動自在に連結している。そして、前記駆動軸
107は、その一端に従動スプロケット108を固着し、この
従動スプロケット108に前記第1のモータM1の可逆回動
力を駆動スプロケット109,チェーン110を介して伝達す
るようになっている。前記第1のモータM1は、前記取出
機構部15の近傍に配置された前記第1のセンサ116(図
示せず)によって前記一対の吸着部13A,13Bが検知され
ると、吸着部駆動制御部202の制御に基づいて正回転駆
動が停止され、その後所定時間経過後に逆回転駆動され
るようになっている。
前記送出部材19は、第5図(b)に示すようにIP11の巾
方向の両端側に対応する位置に取着されたローラ対111,
111と、IP11の巾方向の中央部に対応する位置に取着さ
れたコルゲーションローラ112とから成っている。前記
ローラ対111,111は駆動軸113の両端に固着された駆動ロ
ーラ111a,111aと、支持シャフト114に回動自在に取着さ
れて前記駆動ローラ111a,111aに当接するアイドルロー
ラ111b,111bと、前記駆動軸113,支持シャフト114間に取
り付けられたコイルスプリング115とから成っている。
また、前記コルゲーション112は、前記駆動軸113の中央
部に固着され、その直径は前記駆動ローラ111aの直径よ
りも大きくなっている。
以上のように構成された供給部10の作用,効果について
第6図及び第7図をも参照して説明する。先ず、IP11を
取り出すために第1のモータM1を正回転させ、駆動軸10
7,第1,第2のリンクプレート104,105を介して枠体支持
ロッド101をガイド溝103に沿って下方に移動するように
駆動する。この枠体支持ロッド101の移動と一体となっ
て枠体100が下方に移動されると、先ずコルゲーション
部材16における吸着パット16aがIP11の非螢光体面(裏
面ともいう)に接触する。尚、コルゲーション部材16は
コイルスプリング17を介在して取着されているため、枠
体100をさらに下方に移動できる。枠体100をさらに下方
に移動すると、全ての吸着パッド13a,13a,13b,13b,16a
がIP11の非螢光体面に接触し、この位置で第1のモータ
M1の正回転駆動が停止される。この状態を第6図(a)
に示す。尚、第6図(a)はIP11の取り出し方向から見
た図であり、吸着パット13a,13a,16aが同一の面高さでI
P11と接触している。ここで、真空ポンプ14を駆動してI
P11を吸着する。尚、吸着パット13a等はIP11の非螢光体
面を吸着することになるので、螢光体層11aに吸着跡等
を残すことがない。そして、この後に第1のモータM1
逆回転駆動してIP11の分離動作を開始する。第1のモー
タM1を逆回転駆動して枠体100を上昇させると、当初の
間は吸着パッド13a,13a,13b,13bのみが上昇し、コルゲ
ーション部材16における吸着パッド16aはコイルスプリ
ング17の付勢力により下方に付勢されて上昇することが
ない。この結果、IP11の巾方向で見ると第6図(b)に
示すようにIP11の巾方向の両端側のみが他のIP11と分離
され、中央部分はコルゲーション部材に16よって下方に
突出された状態となっている。即ち、IP11は幅方向で波
を打った状態に形成され、この波打ちはIP11の長手方向
(取り出し方向に沿った方向)全域に生ずる。特に吸着
パッド13b,13bによってIP11の長手方向の中央部分にお
いてもIP11の幅方向の両端側を吸着しているため、この
効果が顕著となる。このように、IP11を幅方向において
波打ち形状に形成することによりIP11の断面係数が大き
くなり、IP11を分離移動する際のダレが生ずることがな
い。従って、枠体100がさらに上方に上昇されても、吸
着されたIP11は第6受部(c)に示すように非吸着部分
も平行に上昇されてフィードマガジン12内の他のIP11と
接触することなく分離することができる。この結果、IP
11を取り出す際のIP11同志の接触に伴う螢光体層11aの
損傷が生ずることがない。尚、第6図(b)に示すよう
にIP11の分離動作開始時にIP11に波打ち形状を形成する
ことにより、他の優れた効果をも奏することができる。
即ち、分離動作開始時には、先ずIP11の幅方向の両端側
が他のIP11と分離され、この間に空気層が形成されるこ
とになる。このように、他のIP11との間に空気層を形成
することで他のIP11との接触を完全に断つことができ、
静電気等により擬似吸着によってIP11の2枚取りを完全
に防止することができる。
このようにして、一対の吸着部13A,13Bおよびコルゲー
ション部材16によって分離して取り出された1枚のIP11
は、枠体100がガイド溝103に沿って移動されることによ
り送出部材19に供給されることになる。IP11の取り出し
方向先端部が駆動ローラ111a,111aとアイドルローラ111
b,111bとのニップ部に到達すると、コイルスプリング11
5の付勢力によって駆動ローラ111aとアイドルローラ111
bとの間に挾持されるIP11は、駆動ローラ111aの搬送力
を受けて先方に送出されることになる(第7図参照)。
尚、この際IP11を送出部材19に受け渡すときに、一対の
吸着部13A,13B,コルゲーション部材16,又は送出部材19
とIP11との間にすべりが生ずることがある。しかし、IP
11の非螢光体面を吸着し受渡し時には駆動ローラ111a,1
11aとIP11の非螢光体面側が当接するようにしているた
め螢光体層11aに傷が付くことはない。また、送出部材1
9にはIP11の幅方向の中央部に対応する位置にコルゲー
ションローラ112を配置しているため、前記コルゲーシ
ョン部材16によって波打ち形状が形成されたIP11は、こ
のコルゲーションローラ112によって再度波打ち形状が
形成されることになる(第7図参照)。このため、送出
部材19を通過後のIP11の取り出し方向先端側がダレるこ
となく送出され、後段での2次消去及び待機部30への受
け渡しを円滑に行うことができる。
2次消去部20は、前述したように発光ランプ22によって
IP11に光照射を行うことにより、IP11の螢光体層11aに
蓄積されている恐れのあるノイズを消去するものであ
る。即ち、この放射線診断装置1に供給される以前に外
部で一旦消去に供されたIP11を、搬送途中において再度
消去行程を実行することにより消去の完全化を図ったも
のである。この2次消去部20における発光ランプ22の電
源は交流電源が用いられている。尚、この発光ランプ22
の輝度及び色温度を一定として2次消去の完全化を図る
ためにはランプ負荷電力を一定にしなければならない。
本実施例ではランプ電流(交流)i(t)の実行値Iを
一定とすべくフィードバックを行なってランプ負荷電力
を一定とするようにしている。
次いで、待機部30の構成及び作用について説明する。
待機部30は、IP11を挾持して搬送するように相接合する
外側ベルト31及び内側ベルト32と、外側ベルト31,内側
ベルト32を同期して間欠的に一方向(図示矢印方向)に
回転する駆動ドラム33a,33b及び34a,34bとから構成され
ている。外側ベルト31と内側ベルト32は、前記2次消去
部20側の下端が、円弧状のガイド片37に沿って2次消去
器23側に向かって円弧状に屈曲した状態で張架配置され
ている。待機部30をなす外側ベルト31と内側ベルト32と
の相接合する部分の長さは、IPの長さとほぼ同じように
なっている。また、外側ベルト31及び内側ベルト32の上
端には、搬送されるIP11の先端を感知する待機センサ36
が配置されている。この待機センサ36から発する信号に
基づいて駆動ドラム33a,33b及び34a,34bの駆動が停止さ
れるようになっている。また、ホルダー部50にある前の
IPが撮影部位から元の位置に復帰し、且つ収納部60への
搬送に移った信号を受けて、前記駆動ドラム33a,33b及
び34a,34bの駆動が再び開始するようになっている。
尚、35は張架された外側ベルト31及び内側ベルト32に程
度の張力を与える従動ドラムである。
待機部30は以上の構成を有するため、ノイズの消去され
たIP11は、外側ベルト31と内側ベルト32により、その円
弧状の屈曲部分で方向を変えながら挾持搬送され、その
先端が待機センサ36の所に達したときに、待機センサ36
からの信号により外側及び内側の両ベルト31,32の駆動
が停止し、該IP11が待機部30において一旦待機する。駆
動を停止した外側及び内側の両ベルト31,32は、ホルダ
ー部50にある前のIPの撮影が完了し収納部60への搬送に
移った信号により再び駆動を開始し、遮光ローラ42を通
ってホルダー部50へ搬送される。このとき、2次消去部
20においてIP上のノイズが消去された新たなIPが待機部
30に進入してきて、前回と同様にそこで一旦待機する。
このように、ノイズの消去されたIP11は、撮影位置であ
るホルダー部50の直前で常に待機しているため、迅速且
つ円滑に連続的なX線撮影を行うことができ、撮影サイ
クルタイムの短縮が可能となる。これは、従来の搬送経
路では、撮影前後のフィルムが一部同一の搬送経路を利
用していたため、前記したような待機部を設けることが
できなかったが、本発明では撮影前後のIPがそれぞれ別
々の搬送経路を通るようになっているため、2次消去部
20とホルダー部50との間における搬送経路に前記のよう
な待機部30を設けることができるのである。
次に、遮光部40の構成及び作用について第8図をも参照
しながら説明する。
遮光部40は、IP11の搬送方向をガイドするガイド板41
と、ガイド板41に密接して配設される遮光ローラ42と、
前記ガイド板41と前記遮光ローラ42とに各々に当接する
遮光板43a,43bとから構成される。遮光ローラ42は、第
8図(a),(b)に示すように、ローラ42aの回りを
変形量の大きな発泡正プラスチック(例えばウレタンフ
ォーム)の柔軟部材42bを付着して成り、且つベアリン
グ44を介してシャフト45により回動自在に軸支されてい
る。遮光ローラ42の表面を被う柔軟部材42bは、シャフ
ト45を支持する両側の側板46とが密接しているため、ロ
ーラ42aが回転することにより摩耗が考えられるので、
遮光ローラ42と接する部分に耐摩耗性で低摩耗係数のシ
ート部材47が貼付されている。また、前記遮光板43a,43
bは、IP11の搬送経路以外を遮光するように配置されて
いる。尚、遮光ローラ42の近傍位置には、遮光ローラ42
を通過したIP11の表面上の傷を検知する探傷装置48が配
置されている。
遮光部40は以上の構成を有するため、2次消去を終了し
搬送されてきたIP11の表面を遮光ローラ42側に向けた状
態でガイド板41により案内されながら遮光ローラ42に進
入し、遮光ローラ42はIPの搬送速度に応じた回転をしつ
つ次の搬送経路であるホルダー部50に移送する。この
際、IPの表面が当たる遮光ローラ42の表面は柔軟部材42
bにより形成されているため、IP11が遮光ローラ42を通
過する時に、その表面を傷つけることがない。また、前
記柔軟部材42bは変形量が大きい部材で成形されている
ため、通過時にIP11の厚さ分だけ当該柔軟部材42bが変
形してガイド板41に押し当てたまま遮光ローラ42は回転
するので、IP11の搬送中であっても2次消去部20からの
光を完全に遮光することができ、撮影済みのIPに影響を
与えることがない。
次に、ホルダー部50における構成及び作用について、第
9図及び第10図をも参照しながら説明する。
ホルダー部50は、IP11を挾持して搬送するように相接合
する上部ベルト51及び下部ベルト52と、第3のモータM3
によって上部ベルト51,下部ベルト52を同期して一方向
(図示矢印方向)に回転する駆動ローラ53a,53b及び54
a,54bと、上部ベルト51及び下部ベルト52における両端
部を下方へ円弧状に屈曲させる円弧状のガイド部材55
と、ガイド部材55の近傍位置に設置され且つ上部ベルト
51又は下部ベルト52に各々に当接するテンションローラ
56a,56b及び57a,57bとから構成されている。尚、58は、
上部ベルト51と下部ベルト52とにより挾持されて搬送さ
れるIPの先端又は後端を検出する位置センサである。
上部ベルト51は、X線透過部材例えばウレタンにより成
形されており、第10図に示すように、搬送方向に直交す
る幅方向の長さがIPの幅の長さとほぼ同じになってい
る。換言すれば、IPを挾持するIPの表面側にある上部ベ
ルト51は、IPの表面全域を被うように幅広になってい
る。一方、下部ベルト52は、4条の幅挟のベルトによっ
て構成されており、この4条の幅挟のベルトは駆動ロー
ラ54a,54bにより、同速度で駆動するようになってい
る。
また、上部ベルト51及び下部ベルト52における両端部に
配置された円弧状のガイド部材55,55によって、上部ベ
ルト51及び下部ベルト52における両端部には、下方へ円
弧状に屈曲する屈曲部59,59が形成されている。そし
て、両屈曲部59,59間の長さは、IPの長さとほぼ同一で
あり、両屈曲部59,59ににおいてIPの先端及び後端を挾
持できるようになっている。
テンションローラ56a,56b及び57a,57bは、受軸部190に
その軸が嵌入する回転自在な従動プーリであり、当該各
受軸部190の近傍には、第9図に示すように、上部ベル
ト51及び下部ベルト52におけるベルトの張力を強弱する
方向に軸の位置を可変できる複数の軸受部190Aが並設さ
れている。軸受部190に軸が嵌入している各テンション
ローラは、図示しない操作レバーにより、その軸を他の
軸受部190Aに嵌入させ、上部ベルト51又は上部ベルト52
における各ベルトの張力を調整できるようになってい
る。尚、このベルトの張力の調整は、最適張力を予め検
出すると共に、その張力に自動的に可変するように制御
的に行ってもよい。
前記駆動ローラ53a,53b,54a,54bは前記第3のモータM3
の駆動に基づいて回転されるようになっている。そし
て、この第3のモータM3は前記第2の搬送ベルト駆動制
御部206によって駆動制御されている。
また、このホルダー部50は、第3図に示すように前記ロ
ーラ群53a,53b,54a,54b,56a,56b,57a,57bを回動自在に
支持する前記枠体180に保持されている。この枠体180の
両端側には摺動部材181,181が固着されている。前記摺
動部材181,181は前記ガイド軸182,182に挿通支持され、
前記第5のモータM5によって前記ガイド軸182,182に沿
って摺動可能となっている。尚、この第5のモータM5
前記摺動駆動制御部208の駆動制御に基づいて駆動され
る。
以上のように構成されたホルダー部50は、前記待機部30
からIP11が高速搬送されると、前記第2の搬送ベルト駆
動制御部206の制御に基づいて、第3のモータM3を駆動
して駆動ローラ53a,53b,54a,54bを回転させ、上部ベル
ト51と下部ベルト52との間にIP11を挾持して搬送する。
この際、搬送されるIP11は、屈曲部59で搬送方向を変え
て、IP11の表面を上向きにして搬送されることになる。
ここで、搬送されるIP11の先端及び後端が、後述するよ
うに、両端部の屈曲部59,59に達したときにIP11は停止
するが、この際、両屈曲部59,59において張力が加わっ
ているから、上部及び下部の両ベルト51,52により搬送
されてきたIP11は、所定の停止位置で的確に停止し、そ
の位置がずれることがない。従って、この所定の停止位
置で停止したIP11は、後述する所定の撮影位置まで位置
ずれを生ずることなく移動できることになる。また、IP
11を挾持する上部ベルト51及び下部ベルト52における各
々のベルトの張力は、テンションローラ56a,56b及び57
a,57bの軸を、適宜の受軸部190又は190Aに嵌入すること
により可変できるので、最適の張力を得るように調整す
ることができる。従って、IPの表面に傷をつけることな
く、適切に挾持搬送できることになる。さらに、上部ベ
ルト51は、IPの表面全域を被って後述する撮影位置まで
移動するので、IPの表面全域が均等にX線曝射されるこ
とになるため、IPの表面全域を撮影の有効な領域とする
ことができる。従って、IPの表面における撮影の無効な
領域がなくなり、IPの無駄な領域をなくすことができ
る。上部ベルト51と下部ベルト52との間に挾持されたIP
11は、ホルダー部50の中央部分に一旦停止されて撮影位
置Bに移動されることになる。ここで、IP11は、前記屈
曲部59,59のうち搬送前段側の屈曲部59に配置された位
置センサ58によりIP11の搬送先端又は後端が検知され、
かつ、上部ベルト51,下部ベルト52の駆動源である第3
のモータM3の回転情報をロータリエンコーダ117から入
力している。前記位置センサ58と停止位置との間の距離
は既知であるから、位置センサ58でIP11の搬送先端が通
過してから停止位置に到達するために第3のモータM3
駆動するのに必要なパルス数が検知できる。尚、位置セ
ンサ58はIP11の後端を検知するようにしてもよい。第2
の搬送ベルト駆動制御部206は、上記のようにしてIP11
を停止位置に正確に停止すべく第3のモータM3を制御し
ている。IP11がホルダー部50の中央部分に停止された
後、図示しない曝射釦が押下されることにより摺動駆動
制御部208の制御に基づいて第5のモータM5が駆動さ
れ、ホルダー部50を第3図図示の初期位置Aより撮影位
置Bに移動させ、IP11に対するX線撮影が実行されるこ
とになる。尚、撮影位置BはIP11の全体に対してX線撮
影する場合であり、分割撮影をする場合には、摺動部材
181,181及び上部,下部ベルト51,52を駆動して分割面の
中心がX線管2の直下に位置するように設定すればよ
い。尚、ホルダー部50が前記撮影位置Bに到達したこと
はリミットスイッチ184により検知される。ここでシー
ケンスコントロール部201は、IPの2次消去完了時に計
時を開始し、曝射釦が押下されると計時をリセットする
タイマー機能を有している。そこで、計時開始後、所定
時間(3〜4時間)経過しても曝射釦が押下されない場
合は、摺動部材181を撮影位置Bに移動させずに、次の
シーケンスに進如く制御する。この結果、初期位置Aに
長時間待機させられ、この時間に比例した蛍光体層のノ
イズが大きなIP11に対してX線撮影が行なわれることが
なくなる。従って、ノイズの少ない明瞭な画像を記録す
ることができる。X線撮影が終了したIP11又はX線撮影
されずに所定時間経過したIP11は、第2の搬送ベルト駆
動制御部206により、第3のモータM3を駆動開始して、I
P11を収納部60へ搬出することになる。前記第2の搬送
ベルト駆動制御部206は、ホルダー部50の搬送前段側に
設けられた探傷装置48でIP11に傷があると検知された場
合には、第3のモータM3を連続駆動してそのIP11を停止
位置に停止させずに前記収納部60へ搬出する。この結
果、傷の付いたIP11の上に画像が記録されることがな
く、診断上有効な画像を常時記録することが可能とな
る。次に、前記収容部60の構成及び作用,効果について
第11図乃至第20図をも参照に加えて説明する。
先ず、テイクアップマガジン65の構成及び作用,効果に
ついて説明する。第11図(a),(b),(c)はテイ
クアップマガジン65の平面図,横断面図,縦断面図であ
り、第12図(a)乃至第12図(g)はシャッター部材13
0と遮光部材140とを説明する概略説明図である。同図に
おいて、テイクアップマガジン65は装置本体に着脱自在
に配置された箱状の枠体120と、この枠体120に対してス
ライド移動されて後述する開口部120fを開鎖するシャッ
ター部材130と、このシャッター部材130の移動経路を遮
光する遮光部材140とから成っている。前記枠体120はフ
ロントプレート120a,バックプレート120b,上面プレート
120c,底面プレート120d及び側面プレート120e,120eで構
成されている。この枠体120の前記フロントプレート120
aには、前記シャッター部材130を挿脱可能なシャッター
口(図示せず)が穿設されている。また、このフロント
プレート120aの下端には第1のロックピン125が設けら
れ、テイクアップマガジン65が装置本体に装着される
と、この第1のロックピン125が装置本体側にロックさ
れるようになっている(第11図(c)参照)。また、こ
の枠体120の前記上面プレート120cの一部は切欠され、I
P11の取り込み用の開口部120fが形成されている。この
開口部120fの大きさは、IP11よりも充分に大きくなって
おり、IP11の取り込みを容易に行えるようになってい
る。また、上面プレート120の内壁には凹状の切欠部121
が設けられている。この切欠部121は、シャッター部材1
30のスライド方向に沿って2箇所に設けられた第1,第2
の切欠部121A,121Bから構成されている(第12図(e)
参照)。この枠体120の前記開口部120fは、前記シャッ
ター部材130が開放された際にIP11を順次1枚ずつ取り
込んで積載収容する収容部分であり、開口部120fに対向
する枠体120の底面プレート120dには、IP11の端面と当
接してIP11の移動を規制する変形量の大きな柔軟部材よ
りなるガイド122が立設されている(第11図(a),
(b),(c)参照)。さらに、前記枠体120の側面プ
レート120e,120eの内壁面には、前記上面プレート120c
とこの上面プレート120cの下方に対向して突出形成され
た突出片124とで構成された前記シャッター部材130のス
ライド用のガイド溝123が設けられている。前記シャッ
ター部材130は、平板の一端を直角に折り曲げ、この折
り曲げ部外面に把手131を設けると共に、折り曲げ部内
面側に第2のロックピン132を設け、このシャッター部
材130が前記枠体120に装着されると、この第2のロック
ピン132が枠体120側にロックされるようになっている。
このシャッター部材130の下面には、遮光プレート133が
貼付されている。この遮光プレート133は、シャッター
部材130のスライド方向と交差する幅方向の両端側に貼
付された幅狭部133B,133Bと、前記幅方向の全域に亘っ
て貼付された幅広部133Aとを有したコ字状となっている
(第12図(a),(c),(d)参照)。前記遮光部材
140は、前記シャッター部材130が枠体120に装着される
際にはシャッター部材130の下面に貼付けられた遮光プ
レート133に当接し、シャッター部材130が離脱された際
には前記枠体120の切欠部121に係合してシャッター部材
130の移動経路を遮光するものである。この遮光部材140
は、前記第1,第2の切欠部121A,121Bにそれぞれ対向し
て設けられた第1,第2の遮光部材140A,140Bから成って
いる。この第1,第2の遮光部材140A,140Bは、第12図
(e),(f),(g)に示すように、前記側面プレー
ト120e,120e間に懸架された支点軸141A,141Bと、この支
点軸141A,141Bに回動自在に支持された遮光板142,143
と、この遮光板142,143を第12図(e)図示矢印方向に
付勢するスプリング144A,144Bとから成っている。前記
遮光板142は、前記支点軸141Aを挿通するためのカール
部142Aを有し、自由端側の先端を屈曲して屈曲部142Bと
し、この屈曲部142Bの両端側は前記遮光プレート133の
幅狭部133B,133Bを逃げるために切欠されている。ま
た、前記遮光板143も同様にカール部143Aと屈曲部143B
とを有し、この屈曲部143Bの両端は切欠されずに前記シ
ャッター部材130の幅よりも長くなっている。また、前
記スプリング144A,144Bの一端はそれぞれ前記遮光板14
2,143の下面に係止され、その他端は枠体120の底面プレ
ート120dに立設された係止板145A,145Bにそれぞれ係止
されるようになっている。以上のように構成されたテイ
クアップマガジン65の作用について第13図(a),
(b),(c),(d)を参照に加えて説明する。この
X線診断装置を操作する前に、先ず、空状態のテイクア
ップマガジン65を装置本体に装着する。そして、さらに
シャッター部材130を枠体120より離脱して撮影済みのIP
11を取り込み可能な状態としておく。この状態では、前
記遮光板142,143はスプリング144A,144Bの付勢力によっ
て回動付勢され、遮光板142,143のそれぞれの屈曲部142
B,143Bが前記枠体120における上面プレート120cに設け
られた第1,第2の切欠部121A,121Bに係止されることに
なる(第13図(a)参照)。前記遮光板143の屈曲部143
Aの幅は前記シャッター部材130の移動経路の幅よりも長
くなっているため、シャッター部材130が離脱されてい
ても前記遮光板143によってこのシャッター部材130の移
動経路からの光漏れを防止することができる。しかも、
屈曲部143Aは、上面プレート120cよりも一段落ち込んだ
第2の切欠部121Bと当接するようになっているため、こ
の当接点から光漏れを確実に防止できる。さらに、フロ
ントプレート120aと前記第2の遮光部材140Bとの間には
第1の遮光部材140Aが設けられているため、第1の遮光
部材140Aの遮光板142の幅長さに亘って二重に遮光を行
うことができ、内部に積載収容されるIP11に対する光漏
れを完全に遮断することができる。
次に、X線診断装置での撮影動作が開始されると、後述
する押込装置の作用によって撮影済みのIP11が順次1枚
ずつ供給され、枠体120の開口部120fよりテイクアップ
マガジン65の収容積載部分に積載されることになる。こ
の際、枠体120の底面プレート120dにはIP11の端面と当
接するガイド122が立設されているため、テイクアップ
マガジン65内で整位された状態で積載されることにな
る。また、このようにガイド122によってIP11の積載位
置を規制しているため、テイクアップマガジン65が装置
本体より取り出されて運送される際に、積載されたIP11
の移動を防止することができ、運送時にIP11の蛍光体層
11aを傷付けることがない。
次に、テイクアップマガジン65内に積載されたIP11が満
杯となり、テイクアップマガジン65を装置本体より取り
出す際の作用について説明する。テイクアップマガジン
65を装置本体より取り出す前に、前記枠体120の開口部1
20fを閉鎖して、この開口部120fからの光漏れを防止し
なければならない。そこで、枠体120のフロントプレー
ト120aに設けられたシャッター口(図示せず)からシャ
ッター部材130を挿入し、ガイド溝123に沿ってスライド
移動させて、このシャッター部材130によって前記開口
部120fを閉鎖する。この際、先ずシャッター部材130の
移動先端は、第13図(b)に示すように、第1の遮光部
材140Aに当接し、スプリング144Aの付勢力に抗して遮光
板142を回動して第1の切欠部121Aより離脱させる。遮
光板142は、第12図(f)に示すように、シャッター部
材130の下面に貼付された遮光プレート133の前記幅狭部
133Bを逃げて両端が切欠されているため、遮光板142の
屈曲部142Bはシャッター部材130の下面に直接当接する
ことになる。従って、この屈曲部142Bとシャッター部材
130との当接範囲に亘って遮光が可能となる。さらに、
第2の遮光部材140Bは、なおも第2の切欠部121Bに係止
されているため、シャッター部材130の幅方向全域に亘
って遮光が可能である。従って、シャッター部材130の
幅方向の中央部分は、第1,第2の遮光部材140A,140Bに
よって二重に遮光でき、その両端側は第2の遮光部材14
0Bによって遮光が確保されている。次に、第13図(c)
に示すように、シャッター部材130の移動先端は第2の
遮光部材140Bに当接し、スプリング144Bの付勢力に抗し
て遮光板143を回動して第2の切欠部121Bより離脱させ
る。そして、この遮光板143はシャッター部材130の下面
に貼付された遮光プレート133の幅狭部133Bに当接する
ことになる。従って、シャッター部材130の幅方向の中
央部分は、第1の遮光部材140Aによって遮光が確保で
き、その両端側は第2の遮光部材140Bによって遮光する
ことができる。シャッター部材130がさらにスライド移
動されると、第13図(d)に示すように、第1,第2の遮
光部材140A,140Bが共に遮光プレート133の幅広部133Aに
当接することになる。この場合には、シャッター部材13
0の幅方向の中央部分は、第1,第2の遮光部材140A,140B
によって二重に遮光され、その両端側は第2の遮光部材
140Bによって遮光が確保される。このように、シャッタ
ー部材130のスライド移動中及び移動後においても完全
な遮光を図ることができる。シャッター部材130が枠体1
20に完全に挿入されると、第2のロックピン132の作用
により、シャッター部材130が枠体120にロックされるこ
とになる。この後、第1のロックピン125のロックを解
除してテイクアップマガジン65を装置本体より取り出
し、輝尽用の読み出し照射に供すべくテイクアップマガ
ジン65を運搬することになる。尚、この際、枠体120内
に積載されているIP11は、前記ガイド122によって移動
が規制されているため蛍光体層11aを傷付けることがな
い。また、シャッター部材130の下面には遮光プレート1
33が貼付され、この幅狭部133BによってIP11がガイド12
2の上端部より外に飛び出すことがないため、IP11がガ
イド溝123に入り込んでシャッター部材130の開閉動作に
支障を与えることもない。
次に、撮影済みのIPをテイクアップマガジン内へ押し込
むための押込装置における構成及び作用について、第14
図から20図までを参照しながら説明する。
前記押込装置は、第14図に示すように、テイクアップマ
ガジン65における開口部120fの上方に支持された押え板
66と、押え板66の下面に沿って撮影済みのIPを送り入れ
る送り機構部63と、押え板66の上面を押圧して撮影済み
のIPをテイクアップマガジン65内に押し込む押圧機構部
67とから構成されている。
押え板66は、IPとほぼ同じサイズを有する板状体であ
り、前記送り機構部63に近い側(以下、前面側という)
の一端が、支持スプリング68により釣支され、送り機構
部63に遠い側(以下、後面側)の他端が、複合支持部材
69により支持され、全体として前面側から後面側に下方
へ傾斜している。複合支持部材69は、押え板66と支点15
0Aで回動可能に連結されている支え板151と、支え板151
を上下方向に摺動可能に保持するガイドフレーム152
と、ガイドフレーム152を支点150Bで回動可能に支持す
る固定フレーム153とから成っている。支え板151にはガ
イド軸151aとガイドローラ151bが上下に並設されてお
り、このガイド軸151aとガイドローラ151bとは、ガイド
フレーム152に穿設されているガイド溝152aに嵌合し、
ガイド溝152aに沿って支え板151が上下方向に移動可能
になっている。支点150Bにはねじりバネ154が取付けら
れており、このねじりバネ154における第1のバネ154a
は、ガイド軸151aの上部に接して、当該バネ154aの端部
がガイドフレーム152の側面に突設されたストッパー152
bの上部に係止されており、ねじりバネ154における第2
のバネ154bは、ガイド軸151aの下部に接して、当該バネ
154bの端部が前記ストッパー152bの下部に係止されてい
る。このストッパー152bによって、ガイド軸151aが所定
位置より上にある時には、第1のバネ154aのみが働いて
ガイド軸151aを下方向へ押し下げ、ガイド軸151aが所定
位置より下にある時には、第2のバネ154bのみが働いて
ガイド軸151aを上方向へ押し上げるようになっている。
ガイドフレーム152の上端は、スプリング155により固定
フレーム153と連結されており、このスプリング155によ
り、ガイドフレーム152の下部前面側に突設したピン152
cで前方へ押す方向にガイドフレーム152に力が働いてい
る。
押圧機構部67は、駆動軸156と、駆動軸156に基端が取付
けられている押えリンク157と、押えリンク157の先端に
支点150Cで回動可能に軸支されているシーソー部158
と、シーソー部158の下面の両側から突出している第1
の押え部159A及び第2の押え部159Bとから成っている。
第1の押え部159Aは、前面側に位置し、且つ前記支点15
0Cに取付けられたねじりバネ160Aにより前記押え板66の
上面に圧接している。一方、第2の押え部159Bは、後面
側に位置し、且つ前記ねじりバネ160Aにより傾斜してい
る押え板66の上方に浮いた状態になっている。前記駆動
軸156には、第15図に示すように、大小のスプロケット1
61A,161Bが一体的に取付けてあり、小のスプロケット16
1Bにはチェーン162と駆動スプロケット163を介して第4
のモータM4の回転が伝達されるようになっている。尚、
第4のモータM4は押え板駆動制御部207により回転駆動
が制御されている。
送り機構部63は、第16図に示すように、IPの幅方向の両
端側に対応する位置に取着された送りローラ164,164
と、両側の送りローラ164,164に押圧スプリング165,165
により押しつけられているニップローラ166,166と、両
側の送りローラ164,164の中間部に位置し且つ両送りロ
ーラ164よりも径が大きいコルゲーションローラ167とか
ら成っている。両送りローラ164,164及びコルゲーショ
ンローラ167は駆動軸168に同心状に固着されている。駆
動軸168は、フレーム169にベアリング170を介して支持
され、端部のスプロケット171を介して回転が伝えられ
るようになっている。ニップローラ166,166は支持シャ
フト172にベアリング173を介して取付けられており、支
持シャフト172の両端に取付けられた押圧スプリング16
5,165により押しつけられている送りローラ164,164の回
転によって、ニップローラ166,166が回転自在になって
いる。また、支持シャフト172には、第15図に示すよう
に、カム174に形成された溝174aが嵌入しており、この
カム174にはスプロケット175が一体的に設けられ、該ス
プロケット175はチェーン176を介して前記した大のスプ
ロケット161Aに連結し、前記第4のモータM4の回転駆動
がカム174に伝達されるようになっている。そしてカム1
74の回転により押圧スプリング165の押圧力に打ち勝っ
て支持シャフト172をその押圧力のかかる反対方向へ動
かし、ニップローラ166を第15図矢印P方向へ移動させ
るようになっている。
第14図において、70で示すのは、撮影済みのIPに記され
ているバーコード(図示せず)を読み取るバーコードリ
ーダであり、このバーコードリーダ70は、第17図に示す
ように、一端にバーコードにおける読取ラインを読み取
る読取部70aが設けられ、他端が固定フレーム153Aに支
点150Dで回動可能に軸支されると共に該支点150Dにねじ
りバネ160Bが取付られており、そのねじりバネ160Bによ
ってバーコードリーダー70を下方へ押し下げる力が働く
ようになっている。バーコードリーダ70の前面側には、
先端部に押えローラ173aを有するアーム173が設けられ
ており、前記ねじりバネ160Bにより押えローラ173aが押
え板66の上面を押圧すると共に、バーコードリーダ70と
押え板66とが所定の位置関係を保つようになっている。
以上のように構成される押込装置の作用について第18図
から第20図をも参照しながら説明する。
ティクアップマガジン65が装置にセットされていない時
には、複合支持部材69はスプリング155によって、第18
図(a)に示すように後面側に傾いている。従って、こ
の時には押え板66は、ティクアップマガジン65のセット
される位置よりも上方位置に配置されている。次に、テ
ィクアップマガジン65を挿入すると、第18図(a)に示
すように、ティクアップマガジン65はガイドフレーム15
2のピン152cを押し、第18図(b)に示すように、前記
スプリング155の力に打ち勝って複合支持部材69が真っ
直ぐ立った状態になる。この時、ガイドフレーム152の
回転により押え板66は第1のバネ154aの力によって下が
ろうとするが、ティクアップマガジン65には遮光のため
のシャッター65a(前記シャッタ部材130)がセットされ
ているので、ガイド軸151aは前記第1のバネ154aの力に
打ち勝ってガイド軸151aを押し上げている状態になって
いる。次いで、シャッター65aをティクアップマガジン6
5から引き抜くと、第1のバネ154aの力によってガイド
軸151aは所定の位置に戻り、押え板66の後面側は、第18
図(c)に示すように、ティクアップマガジン65の内側
に入り込むことになる。これにより、送り機構部63によ
り送り出されたIPは、押え板66をガイドとして確実にテ
ィクアップマガジン65の奥の方にその先端を入れること
ができる。尚、ティクアップマガジン65を装置から引き
抜く時には、以上の逆のプロセスを経ることにより、押
え板66にひっかかることなく容易に行うことができる。
駆動ベルト61と駆動ローラ62を通り、送りローラ164に
より送り出されるIP11は、第19図(a)に示すように、
その先端が押え板66に沿ってティクアップマガジン65の
奥の方へ導かれる。なせならば、第16図に示すように、
コルゲーションローラ167によりIP11にコルゲーション
(波打ち)をつけることによって、IP11の搬送方向の剛
性を増しているからである。この際、駆動側である送り
ローラ164はIP11の裏面に接触しており、IPの表面は従
動側であるニップローラ166に接しているので、回転ス
タート時や、停止時にスリップしてもIP表面は摩擦しな
いから、撮影像が記録されているIP表面に傷をつけるこ
とはない。尚、前記コルゲーションローラ167がないと
すると、IPの搬送方向の剛性が強化されないので、第20
図に示すように、IP11の自重によって、ティクアップマ
ガジン65内にすでに収容されているIPの裏面に、新たに
入れられるIP11が垂れ下がってその表面が擦されている
ことになる。
次いで、第4のモータM4により駆動軸156を回転する
と、第19図(b)に示すように、押えリンク157が回転
し、シーソー部158における第1の押え部159Aが押え板6
6を押し、支持スプリング68の力に打ち勝って支点150A
を中心にして押え板66が回転する。この際、駆動軸165
に同期して回転するカム174によりニップローラ166は図
示矢印P方向へ移動して待避するので(第15図参照)、
押え板66がIP11を押して行くことによって、ニップロー
ラ166によりIP11の表面が傷つけられることはない。次
いで、第19図(c)に示すように、そのまま駆動軸156
を図示矢印Q方向へ回転すると、IPの後端が押え板66に
よりティクアップマガジン65内に押しつけられる。ほ
ぼ、この状態になるまでは、支持スプリング68よりも支
点150Cに取付けられているねじりバネ160Aの方が強いの
で、シーソー部158は回転せずに第1の押え部159Aによ
って押え板66が押しつけられている。
次いで、さらに駆動軸156を図示矢印Q方向に回転する
と、第19図(d)に示すように、ねじりバネ160Aに打ち
勝ってシーソ部158は回転し、第1の押え部159Aだけで
なく第2の押え部159Bも押え板66の上面を押圧し、両押
え部159A,159Bにより押え板66を押しつけることにな
る。さらに駆動軸156を回転すると、第19図(e)に示
すように、前記ねじりバネ160Aよりも更に強い複合支持
部材69のねじりバネ154bに打ち勝って、押え板66の後面
側も下がってきて、押え板66はIP11の裏面の全面を押し
込む。
このようにして、押え板66は、IPの後端から先端へ漸次
にティクアップマガジン65内に押し込むように移動する
ので、撮影済みのIPが確実にティクアップマガジン65内
におけるガイド122で囲まれた収容積載部分内に収納で
き、然もIPの表面に傷をつけることがない。
バーコードリーダ70は、支点150Dに取付けられているね
じりバネ160Bの力により、押え板66の下降に従って支点
150Dを中心として回動し、押え板66によりティクアップ
マガジン65内に押し込まれたIP11の裏面に記されている
バーコードを読み取り、撮影像データと患者との対応関
係を識別する。この際、アーム173が読取部70aと押え板
66との距離を一定に保つため、撮影済みのIPがティクア
ップマガジン65内に次々に積み重ねられても、読取部70
aと最上部に位置するIP裏面に記されたバーコードとの
読取距離を一定に保って常に読取可能範囲71(第17図参
照)に読取部70aを位置させることができるので、バー
コードリーダ70により確実にバーコードを読み取ること
ができる。また、バーコードリーダー70は、押え板66の
移動に伴なって支点150Dを中心として回動走査されるの
で、読取可能範囲71内においてバーコードの読取ライン
を変更して複数回読み取ることが可能であり、一つの読
取ラインに小さなゴミや汚れがあってバーコードの情報
を誤って読み取っても、別の読取ラインによりその情報
を正確に読み取ることができる。尚、第17図において、
72はバーコードの記されたバーコードラベルである。
以上のように、押え板66の押圧移動、ニップローラ166
の待避移動及びバーコードリーダー70のスキャン走査移
動の3つの動作を1つの第4のモータM4を使用して、確
実に同期して駆動させることができると共に、撮影済み
のIPとほぼ同一サイズの収容積載部分を有するテイクア
ップマガジン65内に表面を傷つけることなく、確実且つ
円滑に積載して収納でき、バーコードも正確に読み取る
ことができる。
押え板66によりティクアップマガジン65内に撮影済みの
IP11を完全に収納した後は、押え板駆動制御部207によ
り第4のモータM4逆回転駆動させることによって、駆動
軸156に取付けられた押えリンク157が図示矢印Q方向と
逆方向に回動し、前記プロセスと逆のプロセスを経て、
押え板66、ニップローラ166及びバーコードリーダー70
はそれぞれに元の初期位置に戻り、次の撮影済みのIPを
ティクアップマガジン65内に収納するために備えること
になる。
最後に本発明に係る前記実施例装置における全体の作用
について簡単に説明する。
フィードマガジン12内に表面側が下になるようにしてセ
ットされたIP11は、取出機構部15における吸着部13A,13
Bによって、IPの裏面が真空吸着されることにより一枚
だけ取り出される。取り出されたIP11は、送出部材19に
より表面が下になった状態で2次消去部20へ運ばれ、こ
の時に発光ランプ22が発光してIP表面が光照射を受ける
ことによって、IPのノイズが消去される。ノイズの消去
されたIP11は、待機部30を構成する外側ベルト31及び内
側ベルト32により、その円弧状の屈曲部分で上の方へ方
向を変えながら挾持搬送され、IP11の先端が待機センサ
36の所へ達した時に、該IPが待機部30において一旦待機
する。所定時間経過後に待機していたIPは、ガイド板41
により案内されながら遮光ローラ42を通ってホルダー部
50に搬送される。
ホルダー部に搬送されるIP11は、上部ベルト51及び下部
ベルト52が円弧状に屈曲する一端の屈曲部59でIPの表面
を上に向けた状態に搬送方向を変えながら両ベルト51,5
2の間に挾持されて搬送され、位置センサ58により所定
位置に停止させる。所定位置に停止したIP11は、ホルダ
ー部50全体が装置の奥側方向へ移動することによって、
X線管2の対向位置である撮影位置Bへ移動し、被検体
を透過したX線撮影像がIP11上に写される。撮影の終了
したIP11は、ホルダー部50全体が元の初期位置Aまで移
動することによって、元の搬送経路に再び戻る。そし
て、再び上部ベルト51及び下部ベルト52により挾持搬送
され、他端の円弧状の屈曲部59で下方へ方向を変えなが
ら収納部60へ送られる。尚、探傷装置48によりIP11の表
面に傷があることが探知されたIPは、上記撮影動作が行
われず、そのまま収納部60へ搬送される。
収納部60に送られてきたIP11は、駆動ベルト61及び駆動
ローラ62により方向を反転してIPの表面を下にして送り
機構部63に運ばれる。送り機構部63を通ったIPは、押え
板66の下面に沿ってティクアップマガジン65の後面側ま
で運ばれた後、押圧機構部67の駆動により押え板66が下
方へ移動し、この押え板66によりIPの裏面全体を押圧し
て、ティクアップマガジン65内の収容積載部分にIPの表
面を下に向けて収納する。
このようにして、ティクアップマガジン65内に撮影の終
了したIP11を所定枚数積み重ねて収納した後、シャッタ
ー部材130(シャッター65a)でティクアップマガジン65
の開口部120fを閉鎖することにより遮光する。このよう
に遮光したティクアップマガジン65を装置より取り出し
た後、他の読取装置に差し入れ、収納された撮影済みIP
を輝尽用の読み出し照射に供するものである。IPのサイ
ズとほぼ同一のサイズの開口部及び収容積載部分を有す
るテイクアップマガジン内に、撮影済みのIPを搬送方向
へ剛性をつけ且つ押え板の下面に沿って送り入れ、IPの
裏面全体を押え板によって押圧することにより、IPの表
面を傷つけることなく、そのIPを確実かつ円滑に収納で
き得る放射線診断装置を提供できる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明によれば、記録媒体
の記録面を傷つけることなく、記録媒体を収納すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における一実施例であるX線診断装置を
示す説明図、第2図はそのスポットショット装置の内部
構造の概略図、第3図はホルダー部の平面図、第4図は
制御系の概略を示すブロック図、第5図(a)は供給部
の取出機構部を示す概略斜視図、第5図(b)は取出機
構部と送出部材とを示す概略斜視図、第6図(a),
(b),(c),第7図は供給部の動作説明図、第8図
(a)は遮光部における要部を示す説明図、第8図
(b)はその断面図、第9図はホルダー部の概略を示す
説明図、第10図はホルダー部における挾持し搬送するベ
ルトを示す斜視図、第11図(a),(b),(c)は収
容マガジンの平面図,横断面図,縦断面図、第12図
(a),(b)はシャッター部材の平面図,正面図、第
12図(c),(d)は第12図図示A−A断面図,B−B断
面図、第12図(e)は遮光部材の拡大図、第12図
(f),(g)はそれぞれ第1,第2の遮光部材の概略斜
視図、第13図(a)乃至第13図(d)はシャッター部材
開閉時の遮光動作説明図、第14図は収容部の概略構成を
示す説明図、第15図は押圧機構部と送り機構部との連動
関係を示す説明図、第16図は送り機構部の概略構成を示
す説明図、第17図はバーコードリーダの読取動作の概略
を示す第14図A−A線矢示の断面図、第18図(a),
(b),(c)は装置にテイクアップマガジンをセット
するまでの動作を示す説明図、第19図(a),(b),
(c),(d),(e)はテイクアップマガジン内に蛍
光体シートを押し込むまでの動作過程を示す説明図、第
20図はコルゲーションローラがない場合のテイクアップ
マガジン内における蛍光体シートの収納状態を示す比較
図である。 11……IP(蛍光体シート)、12……フィードマガジン、
63……送り機構部、65……テイクアップマガジン、66…
…押え板、67……押圧機構部、68……支持スプリング
(支え部材)、69……複合支持部材(支え部材)、122
……ガイド(柔軟部材)、167……コルゲーションロー
ラ、59A……第1の押え部(足部)、159B……第2の押
え部(足部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影山 博 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (56)参考文献 特開 昭55−33140(JP,A) 特開 昭58−109357(JP,A) 実開 昭51−110420(JP,U) 実開 昭50−92178(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線画像を記録する記録シートをフィー
    ドマガジンから取り出して搬送し、所定位置にてX線像
    を撮影する放射線診断装置において、 前記記録シートとほぼ同じサイズの開口部及び収容積載
    部分を有し、撮影済の記録シートを収容するテイクアッ
    プマガジンと、 前記テイクアップマガジンの収容積載部分の上方に支え
    部材により支持されて配置され記録シートの裏側全体を
    押圧可能な押え板と、 前記所定位置から前記記録シートを搬送する搬送手段
    と、 前記記録シートの幅とほぼ等しい間隔でシャフトに支持
    され、前記搬送手段により搬送された記録シートを前記
    押え板の下面に沿って送り出す2個の駆動ローラと、 前記記録シートの記録面に接触し、前記駆動ローラとの
    間に記録シートを挟み持ちする回転自在な2個のアイド
    ルローラと、 前記挟み持ちされた記録シートを波打たせることにより
    前記駆動ローラから送り出される記録シートに剛性をつ
    けるものであり、前記シャフトによって前記駆動ローラ
    間に前記駆動ローラと同心状に支持され、前記駆動ロー
    ラより直径が大きいコルゲーションローラと、 前記駆動ローラによって前記記録シートが送り出された
    後に前記押え板を移動し、前記記録シートをテイクアッ
    プマガジン内に押し込む押圧機構部とを具備することを
    特徴とする放射線診断装置。
  2. 【請求項2】前記テイクアップマガジンは、記録シート
    を収容する内周側面に、記録シートの外周端面に当接す
    る変形量の大きな柔軟部材を有していることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の放射線診断装置。
  3. 【請求項3】前記押圧機構部は、押え板の上面を押圧す
    る2本の足部を下端に有することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の放射線診断装置。
JP59087008A 1984-04-28 1984-04-28 放射線診断装置 Expired - Lifetime JPH0743500B2 (ja)

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DE8585302963T DE3565608D1 (en) 1984-04-28 1985-04-26 Radiographic apparatus
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