JPH0743388Y2

JPH0743388Y2 - ストライカ駆動装置

Info

Publication number: JPH0743388Y2
Application number: JP7361790U
Authority: JP
Inventors: 弘郷原
Original assignee: 株式会社本田ロック
Priority date: 1990-07-10
Filing date: 1990-07-10
Publication date: 1995-10-09
Anticipated expiration: 2005-07-10
Also published as: JPH0430674U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、駆動装置によりストラ
イカをドアの開閉方向に沿って移動させ、フルラッチ後
の完全閉鎖操作を自動的に行うようにした車両用ドアロ
ックのストライカ駆動装置に関するものである。

（従来技術）この種のストライカ駆動装置は、車体基板
の内側に配置され、車体基板の外側に露出して設けられ
た取付プレートによって車体側に取付けるようにされて
いる。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、駆動装
置を車体基板に取付けるための上記取付プレートは金属
製であるので、錆，傷等が生じると外観を損なう虞れが
ある。また、取付プレートには、ストライカを突出させ
るべく開口部が開設されているので、この開口部から
砂，小石等の異物が侵入する虞れがある。

（課題を解決するための手段）本考案は、従来技術における上記のような問題点を解決
することを目的とするものであり、その手段として、ストライカをドアの開閉方向に沿って移動可能としたス
トライカ駆動装置において、車体基板の内側に配置した
前記ストライカ駆動装置を車体基板に取付けるべく車体
基板の外側に露出された取付プレートに、該取付プレー
トを被覆するカバープレートを取付け、また、前記カバ
ープレートがストライカの移動を許容するガイド窓を有
すると共に、該ガイド窓を覆ってストライカと共に移動
可能なガイドキャップを前記ガイド窓に係合爪を介して
摺動可能に取付けるようにしたものである。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は取付プレートにカバープレート，第１及び第２
のガイドキャップを取付けた状態を示す正面図、第２図
はカバープレート周りの分解斜視図、第３図は本考案に
係るストライカ駆動装置の分解斜視図、第４図はその縦
断面図である。

第３図，第４図に示すように、ストライカ15をドアの開
閉方向に沿って移動させるための駆動装置Ａは、減速歯
車群を収容した本体ケース１と、ストライカ15が突設さ
れたベースプレート13を摺動自在に保持するためのガイ
ドプレート12と、前記本体ケース１内に形成された収容
凹所21内に収容され、前記減速歯車群を駆動させるため
の直流モータ７とにより構成されている。

前記本体ケース１内に収容される減速歯車群は、偏心ピ
ン２をその軸端に突設してなるカム軸３に一体に固設さ
れた最終段歯車４と、該最終段歯車４に歯合するピニオ
ン歯車５と、該ピニオン歯車５に一体に形成されたウォ
ームホィール６と、該ウォームホィール６に歯合すると
共に前記直流モータ７の出力軸に固着されたウォームギ
ヤ８とにより構成されており、直流モータ７の回転力を
適宜に減速した上でカム軸３の回転力に変換するように
されている。尚、本体ケース１には、最終段歯車４と連
動してストライカ15の位置を検出し、直流モータ７を駆
動制御するためのポジションスイッチ29が取付けられて
いる。

前記本体ケース１には、その開口端に蓋体９がビス止め
されている。ここで、蓋体９には、前記偏心ピン２を挿
通させるとち共にその軸受部となる挿通孔10が穿設され
ていると共に、裏面に突出させてシャフト11が固着され
ている。そして、このシャフト11によって前記ピニオン
歯車５及びウォームホィール６が軸支されている。

前記蓋体９には、その上面にガイドプレート12がビス止
めされている。このガイドプレート12には、前記蓋体９
との対向面にガイド室12aが凹設されており、該ガイド
室12a内にはベースプレート13が摺動自在に保持されて
いる。また、ガイドプレート12には、前記ベースプレー
ト13に突設されたコ字状のストライカ15を突出させるべ
く長方形状の角穴12bが穿設されている。そして、前記
カム軸３に突設された偏心ピン２は、ベースプレート13
に穿設された長孔13aに係合した状態にあり、これによ
り直流モータ７の回転によって減速歯車群を介してカム
軸３を回転させれば、偏心ピン２によってベースプレー
ト13が摺動してストライカ15が移動するようにされてい
る。また、前記蓋体９には、車体に取付けるための４本
のボス9aが突設されており、該ボス9aはガイドプレート
12に穿設されたボス挿通孔12dに挿通されている。

以上のように構成された駆動装置Ａは、車体基板17の内
側に配置され、車体基板17の外側に露出して設けられた
取付プレート16によって車体側に取付ボルトにより取付
けられている。

車体基板17の外側に露出している前記取付プレート16に
は、樹脂製のカバープレート18を取付けるようにされて
いる。ここで、カバープレート18にはストライカ15の移
動を許容すべくガイド窓18aが開設されている。このガ
イド窓18aには、ストライカ15と共に移動可能な第１の
ガイドキャップ19を係合爪19b（第２図参照）によって
嵌着するようにされており、該第１のガイドキャップ19
にはストライカ15を挿通させるべくストライカ挿通孔19
aが開設されている。そして、この第１のガイドキャッ
プ19によってストライカ15の両脚の外方を覆うことがで
きるようにされている。また、前記第１のガイドキャッ
プ19のストライカ挿通孔19aには、さらに第２のガイド
キャップ20を係合爪20a（第２図参照）によって嵌着す
るようにされており、この第２のガイドキャップ20によ
ってストライカ15の両脚間を覆うことができるようにさ
れている。ここで、取付プレート16へのカバープレート
18等の組付手順を説明する。まず、カバープレート18の
ガイド窓18aに第１のガイドキャップ19を嵌着させる。
次いで、第１のガイドキャップ19のストライカ挿通孔19
aにストライカ15を挿通させていき、取付プレート16に
カバープレート18を係合させる。最後に、ストライカ15
の両脚間に第２のガイドキャップ20を入れ込み、該第２
のガイドキャップ20を前記第１のガイドキャップ19のス
トライカ挿通孔19aに嵌着させる。これにより、カバー
プレート18に開設されたガイド窓18aは完全に覆われて
しまう（第１図，第４図参照）。前記取付プレート16は
金属製であるので、このままでは錆，傷等によって外観
を損なう虞れがあるが、上記のようにカバープレート18
によって被覆するようにしたので、外観を損なう虞れは
なく、商品価値を高めることができる。また、カバープ
レート18に開設されたガイド窓18aを第１及び第２のガ
イドキャップ19,20によって完全に覆うようにしたこと
により、ストライカ15の摺動部（すなわち、ガイドプレ
ート12に凹設されたガイド室12a）に砂，小石等の異物
が入ることはない。

（考案の効果）以上のように、本考案では、ストライカ
駆動装置を車体基板に取付けるための金属製の取付プレ
ートをカバープレートによって被覆するようにしたこと
により、取付プレートが錆，傷等によって外観を損なわ
れることはないので、取付プレートの商品価値を高める
ことができるというすぐれた効果がある。

また、前記カバープレートがストライカの移動を許容す
るガイド窓を有すると共に、該ガイド窓を覆ってストラ
イカと共に移動可能なガイドキャップを前記ガイド窓に
係合爪を介して摺動可能に取付けるようにしたことによ
り、ストライカの摺動部に砂，小石等の異物が入ること
がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は取付プレートにカバープレート，第１及び第２
のガイドキャップを取付けた状態を示す正面図、第２図
はカバープレート周りの分解斜視図、第３図は本考案に
係るストライカ駆動装置の分解斜視図、第４図はその縦
断面図である。Ａ……駆動装置、15……ストライカ 16……取付プレート、17……車体基板 18……カバープレート、18a……ガイド窓 19……第１のガイドキャップ 20……第２のガイドキャップ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ストライカをドアの開閉方向に沿って移動
可能としたストライカ駆動装置において、車体基板の内
側に配置した前記ストライカ駆動装置を車体基板に取付
けるべく車体基板の外側に露出された取付プレートに、
該取付プレートを被覆するカバープレートを取付けたこ
とを特徴とするストライカ駆動装置。
【請求項２】カバープレートがストライカの移動を許容
するガイド窓を有すると共に、該ガイド窓を覆ってスト
ライカと共に移動可能なガイドキャップを前記ガイド窓
に係合爪を介して摺動可能に取付けるようにしたことを
特徴とする請求項（１）記載のストライカ駆動装置。