JPH0743347A - 漏洩磁束探傷用磁化方法 - Google Patents

漏洩磁束探傷用磁化方法

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JPH0743347A
JPH0743347A JP18643293A JP18643293A JPH0743347A JP H0743347 A JPH0743347 A JP H0743347A JP 18643293 A JP18643293 A JP 18643293A JP 18643293 A JP18643293 A JP 18643293A JP H0743347 A JPH0743347 A JP H0743347A
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JP
Japan
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steel plate
magnetic
magnetic flux
vmb
electromagnet
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Pending
Application number
JP18643293A
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English (en)
Inventor
Junichi Yotsutsuji
淳一 四辻
Seigo Ando
静吾 安藤
Yasuhiro Matsufuji
泰大 松藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2つの電磁石2a、2bを移動する鋼板1の
両面に同極を対向させてかつ鋼板に平行に配置し、磁極
間隔をそれぞれWa、Wbとし、Vmaは磁極間隔Wa
側の電磁石の起磁力、Vmbは磁極間隔Wb側の電磁石
の起磁力とし、鋼板1が移動するとき、 0.24×(Wb/Wa)+0.22<(Vma/Vm
b)<0.24×(Wb/Wa)+0.46 の関係のときに、2つの電磁石の関係は、最適になる。 【効果】 従来の片面磁化方法と比較して、磁化力を向
上させることができ、かつ、鋼板移動による、外乱磁界
の低減し、磁束分布の歪みを防止して、高速度漏洩磁束
探傷を可能にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漏洩磁束探傷用磁化方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板の探傷法の一つに漏洩磁束探傷法が
ある。この方法を実施する装置の構成を図5に示す。図
5において、1は鋼板、2は鋼板1の片面側に設けられ
た電磁石、3は鋼板1に対し電磁石2と反対側に設けら
れた磁気センサである。
【0003】以下、全ての図において、同一の構成要素
には同一の符号を付し、説明を省略する。電磁石2によ
り連続走行する鋼板1を磁化し、欠陥の存在により発生
する鋼板からの漏洩磁束の乱れを磁気センサ3により検
出する。磁気センサ3の出力は、信号処理部4で電気信
号に変換され測定される。欠陥のある部分が磁気センサ
下を通過するとき、欠陥のないときの信号に重なって高
周波の波形があらわれる。この高周波部分を抽出するこ
とによって欠陥の有無を判別できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6は、図5に示した
従来の漏洩磁束探傷法における、鋼板が停止している状
態と鋼板が移動している状態における磁力線の磁気セン
サ3側の空間分布を示した図であり、曲線で示されてい
るのが磁力線である。(a)は鋼板が停止している状態
の磁力線の分布を、(b)は鋼板が600〔m/mi
n〕で移動している状態における磁力線の分布を示す。
鋼板停止時には、磁力線は磁気センサ3に対して左右対
称となり、磁気センサ3の位置では磁束の垂直成分があ
らわれないので、鋼板1の正常部では磁気センサ3の出
力は現れない。
【0005】しかし、鋼板が移動すると磁束分布が歪
み、磁気センサ3の位置で磁束の垂直成分が現れ、磁気
センサ3により検出されて出力を生じる。この理由は、
電磁石2により片側から鋼板1を磁化した場合には鋼板
1中の磁束に垂直成分が生じ、鋼板1が走行すると磁束
の垂直成分により鋼板1中に渦電流が発生して、この渦
電流による誘導磁界が発生するためである。磁束の垂直
成分が磁気センサ3で検出される結果、 (1)探傷時のS/N比の悪化。 (2)センサ出力飽和による探傷不能。 という問題点を生じる。
【0006】微小欠陥を検出するためには、10
-3〔T〕で出力が飽和するような高感度センサを用いる
必要があり、このような場合には、上記(2)の問題点
が深刻な問題となる。また、従来技術においては、鋼板
1の磁化を片側から行っているため、板厚が厚くなると
鋼板内の磁化力が低下し、その結果検出感度が低下する
という問題も生じる。
【0007】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、磁化力を増大し、かつ渦電流の発生によ
る誘導磁界の影響を少なくして、高感度磁気センサを使
用した微小欠陥の検出を可能とする漏洩磁束探傷用の磁
化方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、2つの電磁石を鋼板の両面に
同極を対向させて配置することにより前記鋼板を鋼板内
磁束密度が1.5 〜1.8〔T〕となるように磁化し、鋼板
の片側に配置される磁気センサにより漏洩磁束を検出す
る漏洩磁束探傷法用の磁化方法であって、前記2つの電
磁石のうち、鋼板に対して磁気センサと反対側に配置さ
れる電磁石の磁極間隔をWa、起磁力をVmaとし、他
方の電磁石の磁極間隔をWb、起磁力をVmbとすると
き、Wa<WbかつVma<Vmbであり、更に前記2
つの電磁石の間に 0.24×(Wb/Wa)+0.22<(Vmb/Vma)<0.24×( Wb/Wa)+0.46 (1) の関係を持たせることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】2つの電磁石の間に上記の関係を持たせること
により、鋼板走行時に鋼板中に発生する渦電流による磁
界の垂直成分の影響を少なくでき、高感度の磁気センサ
を用いる場合でも出力の飽和により検出不能となること
がなくなる。また、両面から磁化を行うので、鋼板中の
磁束密度を大きくでき、検出感度を上げることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図1〜図4を用い
て説明する。本発明の磁化方法を実施する装置の配置例
を図1に示す。図1において、2aは鋼板1に対し磁気
センサ3と反対側に配置された電磁石、2bは鋼板1の
他の面に配置された電磁石である。磁極間隔がそれぞれ
Wa、Wbである2つの電磁石2a、2bを中心軸を一
致させて、移動する鋼板1の両面に同極を対向させ、鋼
板1と磁極先端の距離をそれぞれLa、Lbとして配置
し、かつWa<Wbの関係とする。また、2つの電磁石
2a、2bの起磁力をそれぞれVma、Vmbとし、か
つVma<Vmbの関係とする。磁気センサ3は、N極
とS極の真中に配置される。
【0011】図2は、図1の構成により磁化を行った場
合の磁力線の分布を有限要素法により解析して示したも
のであり、(a)は鋼板1の停止時、(b)は鋼板1が
600〔m/min〕で移動しているときのものであ
る。図2によれば、本発明の両面磁化方法を用いると、
鋼板1の移動時においても鋼板1の停止時とほとんど変
わらない磁束分布が得られ、いずれの場合においても磁
気センサ3の位置における磁束の垂直成分が現れていな
いことがわかる。
【0012】図3は、図1の配置において、鋼板1の厚
さが3〔mm〕、移動速度が600〔m/min〕、磁
気センサ3と鋼板の間の距離が4〔mm〕、鋼板1と電
磁石2a、2bの先端との間隔La、Lbがそれぞれ4
〔mm〕であり、鋼板内の水平方向磁束密度が1.8
〔T〕であるときの、Vmb/Vmaが、磁気センサ3
の位置での磁束密度垂直成分に及ぼす影響を示す図であ
る。図3において、斜めの各直線で表されるのは、それ
ぞれのWb/Waにおける有限要素法を用いた計算値で
あり、◎、□、△、〇、×、及び星印で示されるもの
が、それぞれ、Wb/Wa=1.0、1.4、1.6、
1.8、2.0、3.0における実測値である。計算値
と実測値は良く一致している。
【0013】微小傷が検出できる高感度センサは、10
-3〔T〕程度で飽和し、これ以上に大きな磁束密度の変
化が計測不能になる。そこで、センサが飽和せずに線形
で動作する範囲を±5×10-4〔T〕程度として、鋼板
移動時に発生する外乱磁場がこの±5×10-4〔T〕範
囲内になるための条件を図3から求める。
【0014】図4は、図3において斜めの各直線が+5
×10-4〔T〕の線と交差する点を黒丸で、−5×10
-4〔T〕の線と交差する点を黒三角で表し、横軸にWb
/Wa、縦軸にVmb/Vmaをとってプロットし、代
表点をそれぞれ実線と破線で結んだものを示す。
【0015】図4において、直線と破線の間にある部分
が、鋼板移動時に発生する外乱磁場を±5×10
-4〔T〕範囲内にするために必要なWb/WaとVmb
/Vmaの関係を示す部分である。この部分を数式化す
ると、 0.24×(Wb/Wa)+0.22<(Vma/Vmb)<0.24×( Wb/Wa)+0.46 (1) と表すことができる。
【0016】図4に示す関係は、磁気センサ3と鋼板の
距離が3〜5〔mm〕の範囲で変化しても、さらに、鋼
板1と電磁石電極間の距離La、LbがLa=Lbの関
係を保ちつつ4〜10〔mm〕の範囲で変化しても、こ
れらに加えて鋼板1の厚さが0.5〜4〔mm〕の範囲
で変化しても、実質的に変化しない。
【0017】さらに、鋼板1の磁束密度がほぼ飽和する
1.5 〜1.8 〔T〕の範囲でも実質的に変化しない。よっ
て、これらの条件の変化範囲内で(1)式は成り立つ。
なお、鋼板1の速度が600〔m/min〕を超える場
合には、(1)式の範囲内でも磁気センサが飽和するこ
とがありうるが、通常の検査ラインにおける鋼板の速度
は、600〔m/min〕を超えることはないので、
(1)式の範囲で設計を行えば十分である。
【0018】
【発明の効果】本発明による磁化方法を用いることによ
り、鋼板中の磁束の垂直成分を小さくすることができる
ので、鋼板が走行しても渦電流が発生せず、従って渦電
流による誘導磁界が発生しない。よって、高感度の磁気
センサを用いても、誘導磁界による外乱や磁気センサの
飽和がなくなり、微小欠陥を検出することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁化方法を実施する装置の配置例を示
した図である。
【図2】図1の構成による磁化装置による磁化時の磁力
線図である。
【図3】2つの電磁石の起磁力比と磁気センサが検出し
た磁束密度垂直成分との関係を示す図である。
【図4】磁気センサ位置における磁束密度垂直成分を±
5×10-4〔T〕以内にするための磁極間隔比と起磁力
比の関係を示す図である。
【図5】従来の漏洩磁束探傷法を説明する図である。
【図6】片側からの磁化における磁力線の空間分布を示
す図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2、2a、2b 電磁石 3 磁気センサ 4 信号処理部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの電磁石を鋼板の両面に同極を対向
    させて配置することにより前記鋼板を鋼板内磁束密度が
    1.5 〜1.8 〔T〕となるように磁化し、鋼板の片側に配
    置される磁気センサにより漏洩磁束を検出する漏洩磁束
    探傷法用の磁化方法であって、前記2つの電磁石のう
    ち、鋼板に対して磁気センサと反対側に配置される電磁
    石の磁極間隔をWa、起磁力をVmaとし、他方の電磁
    石の磁極間隔をWb、起磁力をVmbとするとき、Wa
    <WbかつVma<Vmbであり、更に前記2つの電磁
    石の間に 0.24×(Wb/Wa)+0.22<(Vmb/Vm
    a)< 0.24×(Wb/Wa)+0.46 の関係を持たせることを特徴とする漏洩磁束探傷用磁化
    方法。
JP18643293A 1993-07-28 1993-07-28 漏洩磁束探傷用磁化方法 Pending JPH0743347A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122138A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Nippon Steel Corp 薄鋼板の磁気特性及び機械的強度測定装置並びに測定方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122138A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Nippon Steel Corp 薄鋼板の磁気特性及び機械的強度測定装置並びに測定方法
JP4512079B2 (ja) * 2006-11-09 2010-07-28 新日本製鐵株式会社 薄鋼板の磁気特性及び機械的強度測定装置並びに測定方法

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