JPH0743306U

JPH0743306U - 片手持ち用支持環付き柄のブラシ

Info

Publication number: JPH0743306U
Application number: JP7663093U
Authority: JP
Inventors: 捷二山下
Original assignee: 捷二山下
Priority date: 1993-12-31
Filing date: 1993-12-31
Publication date: 1995-08-22

Abstract

(57)【要約】【目的】片手で持って使用しても先端部に強い力を及
ぼしやすく、かつ手首の疲労をふせぐことができる柄の
洗車ブラシや箒や手鍬等を提供する。【構成】ブラシや箒や手鍬の柄の手元端部に、柄の軸
方向に腕が入る環状体を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ブラシの柄の手元部に腕が入る環状体を取り付け、柄を掌と腕で支持するようにした、環状体付き柄のブラシに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の片手で柄を把持して使用するブラシは、掌だけで柄を支持して使用するものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、ブラシをその柄を片手で把持して使用するときは、掌だけで柄を支持するためにブラシの先端部位に強い作用力を及ぼすことは梃子の原理で困難であった。また、ブラシは先端部位に可成の力を入れつづけて使用する場合が多く、すぐに手首が疲れるものであった。本考案は、先端部位に強い作用力を及ぼすことができ、且つ手首の疲労が殆ど無い構造の柄が付いたブラシを得ることを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達するために、本考案においては、ブラシの柄を掌と腕の二か所で支持できるように、柄の手元部位に腕で支持するための環状体を取り付けたものである。なお、ブラシを使用中環状体が腕に摺動接触・非接触を繰り返す不快さを除くために、環状体の歪の復元力を利用するか、柄への環状体の取り付け部に弾性体を取り付けて、常に環状体が腕に軽く押し付けられるようにするのが好ましい。

【０００５】

【作用】

環状体付き柄のブラシを使用するときは、環状体が腕の中程にくるように環状体に腕を通して掌で柄を把持して従来のブラシと同様に用いる。このときブラシの柄は環状体の部位と掌の部位の２箇所で支持される。従ってブラシの先端部位に、柄の長手方向と直角方向に成分をもつ作用力を及ぼすときは、環状体の部位が支点、掌の部位が力点、先端部位が作用点になる。

【０００６】

【実施例】

実施例について図を参照して説明する。図１はブラシの柄１に環状体２が取り付けられている。図２は、ブラシの柄１１の手元端付近に柄１１の軸に軸が直交し環状体１２の直状部１３がはいる孔１４をあけ、柄１１の軸に垂直で孔１４の軸を通る面で切断し、環状体１２の直状部１３を孔１４に入れ、環状体１２は直状部１３を軸に回転可能な状態にして切断端部１５を接着等で固着している。図３は、環状体の一部を切除して該箇所に突片２３を付けた状態の環状体２２を、突片２３の箇所でブラシの柄２１の手元端付近に、止めネジ２４の軸を軸にして回転可能な状態にしてネジ止めしてある。図４、図５の実施例は、ブラシの柄３１の手元端付近を柄３１の軸に垂直な面で切断し、ブラシ側の柄の断面の中央部に窪み３３を設け、該窪み３３に弾性体３４を充填して柄の断面と同一の面になるように形成されている。また柄の切断端３５には窪み３６が形成されている。さらに環状体３２の、断面が円形の一部直状部３７には環状体３２の中心方向に向けて突起３８がある。柄を切断した切断端部３５の切断面には、ブラシ側の半円溝３９と合して丸い孔を形成する半円溝４０があり、該孔は環状体３２を柄３１に装着し、切断端部３５を取り付けたとき環状体３２の直状部３７が貫通した状態になっている。またこの切断端部３５の切断面の中央部には環状体３２の突起３８が入る窪み３６がある。そして該窪み３６は、環状体３２が直状部３７を軸に回転するとき突起３８が接触しない大きさになっている。図６、図７の実施例は、柄４１に取り付ける環状体４２の取り付け部４３ａ、４３ｂ部分は直状で、それらの軸は柄の長手方向に、環状体の取り付け部４３ａの断面の直径ほどずれている。この取り付け部４３ａ、４３ｂには円盤状突起４４ａ、４４ｂがあり、環状体４２を柄４１に装着し、柄の切断端部４５を取り付けたとき、円盤状突起４４ａは半円盤状窪み４６ａと４７ａで形成される円盤状窪みに嵌まり、円盤状突起４４ｂは半円盤状窪み４６ｂと４７ｂで形成される円盤状窪みに嵌まる。これは環状体の取り付け部４３ａ、４３ｂが柄４１から抜けるのを防止するものである。尚、柄の切断端部４５は、環状体４２がその取り付け部４３ａ、４３ｂの部分を二つの軸として環状体４２を歪ませながら回転可能であるように柄４１に取り付けられている。図ではネジ釘４８で止めている。以上いずれの実施例の場合もブラシを使用するときは、環状体が腕の中程にくるように環状体に腕を通して掌で柄を把持し従来のブラシと同様に用いる。なお、本考案の片手持ち支持環付きの柄は、ブラシの柄に限られるものではなく、箒・手鍬・鉈・高枝切り・鋸・虫取り網・釣竿・撹拌棒等々およそ片手で使用することがある柄付き用具や道具一般にも応用できるものである。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。支点と力点の距離を大きくとれるので、梃子の原理により、ブラシの柄を片手の掌だけで把持する場合に比べて先端部位に作用力を及ぼすのが有利になる。片手の掌だけでブラシの柄を把持すれば、とくに連続使用のときには手首への負担が非常に大きく疲労度が大きいが、本考案の柄の場合は柄の支点が環状体の位置になり、力点が掌の位置になるので手首の疲労がほとんど無くなる。また、環状体が柄の取り付け部を中心に柄の長手方向に回転動揺しないように環状体を軽く腕に押し付ける構造にすると、環状体に力がかからないときでも常に環状体が腕に軽く押し付けられるので、環状体に力がかかるたびに腕を擦動するという不快さが無くなる。なお、環状体を吊り下げ輪としても利用できる

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状態の斜視図

【図２】環状体取り付け部の実施例を示す斜視図

【図３】環状体取り付け部の実施例を示す斜視図

【図４】環状体取り付け部の実施例を示す斜視図

【図５】図４の分解斜視図

【図６】環状体取り付け部の実施例を示す斜視図

【図７】図６の分解斜視図

【符号の説明】

１，１１，２１，３１，４１ブラシの柄２，１２，２２，３２，４２環状体３４弾性体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】柄（１）に環状体（２）を取り付けた環
状体付き柄のブラシ。
【請求項２】柄（１１，２１）の手元部に、柄の軸方
向に回転する環状体（１２，２２）を取り付けた請求項
１の環状体付き柄のブラシ。
【請求項３】柄（３１）の手元部の環状体取り付け部
に、弾性体（３４）を取り付けた請求項１の環状体付き
柄のブラシ。
【請求項４】柄（４１）の手元部に、環状体（４２）
の両端の回転軸が一致しない環状体（４２）を取り付け
た請求項１の環状体付き柄のブラシ。