JPH0743233B2 - 蓄熱装置 - Google Patents
蓄熱装置Info
- Publication number
- JPH0743233B2 JPH0743233B2 JP62124265A JP12426587A JPH0743233B2 JP H0743233 B2 JPH0743233 B2 JP H0743233B2 JP 62124265 A JP62124265 A JP 62124265A JP 12426587 A JP12426587 A JP 12426587A JP H0743233 B2 JPH0743233 B2 JP H0743233B2
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- Japan
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- container
- storage material
- storage device
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は加熱により蓄熱材に熱を蓄熱装置に関する。
従来の技術 従来より潜熱を利用する潜熱蓄熱材は単位重量当りの蓄
熱量が大きい、一定温度の出力が得られるなどの利点を
有するため、給湯分野および暖房分野で用いられてき
た。エネルギーの有効利用として、太陽エネルギーや深
夜電力を利用する給湯分野では問題はないが、電気ヒー
ターで蓄熱する暖房分野では蓄熱材に熱エネルギーを蓄
えるのに時間がかかり実用上やっかいであった。この問
題を解決し、短時間で蓄熱するためにマイクロ波により
蓄熱材を加熱する手段が試みられた。しかし、マイクロ
波で加熱すると蓄熱材を内蔵する容器自体も温度があが
り、蓄熱材が偏肉し容器の壁面同志が接している場合、
壁面同志が融着してみまうことがあった。すなわち、蓄
熱装置は容器に蓄熱材を入れ真空脱気して封口する。こ
の蓄熱装置は使用状態により容器内の蓄熱材が一部にか
たよって偏肉状態となる。この状態で固化すると容器は
減圧封口されているため前記状態では容器壁面同志が接
触または壁面間にほんのわずかな蓄熱材層を挾んであい
対する状態となる部分が生ずる。この状態でマイクロ波
加熱を行なうと、容器内の蓄熱材の少ない部分はすぐ温
度上昇する。その温度が容器構成材料の融点近傍になる
と前記壁面は大気により加圧されているため、容易に互
いに接触し融着する。融着すると容積が変化または機械
的応力が一部に集中したりして容器が破損することがあ
った。したがって、何回も繰返えしマイクロ波で加熱す
ることには問題があった。
熱量が大きい、一定温度の出力が得られるなどの利点を
有するため、給湯分野および暖房分野で用いられてき
た。エネルギーの有効利用として、太陽エネルギーや深
夜電力を利用する給湯分野では問題はないが、電気ヒー
ターで蓄熱する暖房分野では蓄熱材に熱エネルギーを蓄
えるのに時間がかかり実用上やっかいであった。この問
題を解決し、短時間で蓄熱するためにマイクロ波により
蓄熱材を加熱する手段が試みられた。しかし、マイクロ
波で加熱すると蓄熱材を内蔵する容器自体も温度があが
り、蓄熱材が偏肉し容器の壁面同志が接している場合、
壁面同志が融着してみまうことがあった。すなわち、蓄
熱装置は容器に蓄熱材を入れ真空脱気して封口する。こ
の蓄熱装置は使用状態により容器内の蓄熱材が一部にか
たよって偏肉状態となる。この状態で固化すると容器は
減圧封口されているため前記状態では容器壁面同志が接
触または壁面間にほんのわずかな蓄熱材層を挾んであい
対する状態となる部分が生ずる。この状態でマイクロ波
加熱を行なうと、容器内の蓄熱材の少ない部分はすぐ温
度上昇する。その温度が容器構成材料の融点近傍になる
と前記壁面は大気により加圧されているため、容易に互
いに接触し融着する。融着すると容積が変化または機械
的応力が一部に集中したりして容器が破損することがあ
った。したがって、何回も繰返えしマイクロ波で加熱す
ることには問題があった。
発明が解決しようとする問題点 本発明は前記蓄熱装置の課題を解決しようとするもので
ある。すなわち、蓄熱材をマイクロ波で繰返えし加熱し
ても、容器壁面同志が融着し、容器が変形したり、破損
したりしないようにするものである。
ある。すなわち、蓄熱材をマイクロ波で繰返えし加熱し
ても、容器壁面同志が融着し、容器が変形したり、破損
したりしないようにするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、マイクロ波加熱
により融解する蓄熱材を内蔵した蓄熱容器において、該
容器の壁面間に壁面同志が融着するのを防止する容器の
材質より耐熱性の高い材料からなるスペーサを設けたも
のである。
により融解する蓄熱材を内蔵した蓄熱容器において、該
容器の壁面間に壁面同志が融着するのを防止する容器の
材質より耐熱性の高い材料からなるスペーサを設けたも
のである。
作用 本発明は前記構成のためマイクロ波により繰返えし蓄熱
材を加熱しても容器が変形したり、損傷することがな
い。すなわち、本発明では壁面間にスペーサが設けてあ
るため、使用時に例え蓄熱材が一方にかたより偏肉して
も壁面間が接着し融着することがない。
材を加熱しても容器が変形したり、損傷することがな
い。すなわち、本発明では壁面間にスペーサが設けてあ
るため、使用時に例え蓄熱材が一方にかたより偏肉して
も壁面間が接着し融着することがない。
実施例 以下、本発明の一実施例について第１図で説明する。本
発明において蓄熱装置１は容器２に蓄熱材３を封入して
得られる。さらに本発明の特徴とするところは容器２の
壁面間にスペーサ４を挿入した構成となっていることで
ある。
発明において蓄熱装置１は容器２に蓄熱材３を封入して
得られる。さらに本発明の特徴とするところは容器２の
壁面間にスペーサ４を挿入した構成となっていることで
ある。
容器２は蓄熱材３と非反応性・非相溶性の材料でつくら
れる。特に採暖装置に使用する場合は可撓性を必要とす
るためラミネートフィルムが良い。蓄熱材３はマイクロ
波加熱により容易に万遍なく融解するものがよく、水和
塩形蓄熱材が適している。すなわち、一般家庭で用いら
れるマイクロ波加熱すなわち電子レンジでは電波のバラ
ツキが大きく、かつ、蓄熱材が一旦融解するとそこに電
波が集中する傾向があるので、その部分の温度が異常に
上昇し容器が破損する恐れがあるのでこのような傾向に
ある蓄熱材に対しては熱伝導性物質の添加による熱伝導
度のアップあるいは電波吸収性物質を分散させる等の処
置が必要である。スペーサ４は蓄熱材３および容器２と
非反応性・非相溶性の材料よりなる。通常ラミネートフ
ィルムを用い熱シールにより容器２を作製する場合、ラ
ミネートフィルムの最内層（融着層）としてポリエチレ
ン・ポリプロピレン等が用いられるので、スペーサとし
ては前記ポリエチレンやポリプロピレンよりも融点の高
いポリウレタン・ポリエステル・ポリアミド等の材料を
用いるのがよい。形態としては織布、不織布、板状体等
何等制約されない。第２図に示すようにスペーサ４が多
孔質体５の場合は、蓄熱材が多孔質体に含浸され偏肉が
生じにくくなると共に容器破損という最悪時の蓄熱材の
外部漏出を最少限をすることができる。また吸水性高分
子樹脂を用いても前記と同様の効果がある。
れる。特に採暖装置に使用する場合は可撓性を必要とす
るためラミネートフィルムが良い。蓄熱材３はマイクロ
波加熱により容易に万遍なく融解するものがよく、水和
塩形蓄熱材が適している。すなわち、一般家庭で用いら
れるマイクロ波加熱すなわち電子レンジでは電波のバラ
ツキが大きく、かつ、蓄熱材が一旦融解するとそこに電
波が集中する傾向があるので、その部分の温度が異常に
上昇し容器が破損する恐れがあるのでこのような傾向に
ある蓄熱材に対しては熱伝導性物質の添加による熱伝導
度のアップあるいは電波吸収性物質を分散させる等の処
置が必要である。スペーサ４は蓄熱材３および容器２と
非反応性・非相溶性の材料よりなる。通常ラミネートフ
ィルムを用い熱シールにより容器２を作製する場合、ラ
ミネートフィルムの最内層（融着層）としてポリエチレ
ン・ポリプロピレン等が用いられるので、スペーサとし
ては前記ポリエチレンやポリプロピレンよりも融点の高
いポリウレタン・ポリエステル・ポリアミド等の材料を
用いるのがよい。形態としては織布、不織布、板状体等
何等制約されない。第２図に示すようにスペーサ４が多
孔質体５の場合は、蓄熱材が多孔質体に含浸され偏肉が
生じにくくなると共に容器破損という最悪時の蓄熱材の
外部漏出を最少限をすることができる。また吸水性高分
子樹脂を用いても前記と同様の効果がある。
容器２壁面と融着防止層４との固定法としては接着剤ま
たは熱融着による接着でもよい。また、シール部６に挾
み込むような形で固定してもよい。
たは熱融着による接着でもよい。また、シール部６に挾
み込むような形で固定してもよい。
第３図は使用時に偏肉が発生し、そのまま蓄熱材が固化
した場合を示す。偏肉により蓄熱材３がほとんど存在し
ないＡ部と蓄熱材３が片寄ったＢ部とが生ずる。通常こ
の状態でマイクロ波加熱を行なうと、蓄熱材３が存在し
ないＡ部の温度があがり過ぎ、容器壁面同志が融着して
しまう。Ａ部の温度上昇を防ぐために、マイクロ波加熱
の時間を短くすると、蓄熱材３がＢ部に片寄っているた
め、蓄熱材全体が充分に加熱すなわち蓄熱されない状態
となる。しかるに、本発明では融着防止層が設けられて
あるため、マイクロ波加熱によりＡ部の温度があがりす
ぎてもスペーサ４の融点が高くかつ異種材料を使用して
いるため容器壁面とスペーサとが融着し容器２が変形す
ることがない。すなわち、蓄熱材３をマイクロ波で充分
加熱（蓄熱）することができる。
した場合を示す。偏肉により蓄熱材３がほとんど存在し
ないＡ部と蓄熱材３が片寄ったＢ部とが生ずる。通常こ
の状態でマイクロ波加熱を行なうと、蓄熱材３が存在し
ないＡ部の温度があがり過ぎ、容器壁面同志が融着して
しまう。Ａ部の温度上昇を防ぐために、マイクロ波加熱
の時間を短くすると、蓄熱材３がＢ部に片寄っているた
め、蓄熱材全体が充分に加熱すなわち蓄熱されない状態
となる。しかるに、本発明では融着防止層が設けられて
あるため、マイクロ波加熱によりＡ部の温度があがりす
ぎてもスペーサ４の融点が高くかつ異種材料を使用して
いるため容器壁面とスペーサとが融着し容器２が変形す
ることがない。すなわち、蓄熱材３をマイクロ波で充分
加熱（蓄熱）することができる。
以下、具体的な一実施例を示す。
最内層がプロピレンフィルムからなる15×15cmの二枚の
ラミネートフィルムを用い容器を作成した。この容器の
壁面間に厚さ1mmのポリエステル不織布を挾み込み固定
しスペーサとした。この容器に水和塩形蓄熱材を400グ
ラム封入し真空封口し蓄熱装置を得た。この蓄熱装置を
電子レンジ（定格高周波出力600W）で４分加熱し蓄熱し
た。この後、採暖装置として放熱させた。蓄熱装置を第
２図のごとく偏肉させ前記サイクルを100回行なった容
器壁面が融着することはなかった。
ラミネートフィルムを用い容器を作成した。この容器の
壁面間に厚さ1mmのポリエステル不織布を挾み込み固定
しスペーサとした。この容器に水和塩形蓄熱材を400グ
ラム封入し真空封口し蓄熱装置を得た。この蓄熱装置を
電子レンジ（定格高周波出力600W）で４分加熱し蓄熱し
た。この後、採暖装置として放熱させた。蓄熱装置を第
２図のごとく偏肉させ前記サイクルを100回行なった容
器壁面が融着することはなかった。
以上、実施例においてスペーサを容器全体に設けた場合
につき説明したが、スペーサは容器全体に設ける必要は
必ずしもなく、融着が発生しやすい容器周辺部や、容器
中央部のみに設けても良いのは勿論である。
につき説明したが、スペーサは容器全体に設ける必要は
必ずしもなく、融着が発生しやすい容器周辺部や、容器
中央部のみに設けても良いのは勿論である。
発明の効果 以上のように本発明のの蓄熱装置によれば次の効果が得
られる。
られる。
すなわち、本発明の蓄熱装置はマイクロ波加熱により融
解する蓄熱材を内蔵した蓄熱容器の壁面間に、壁面同志
が融着するのを防止するスペーサを設けてあるため、マ
イクロ波加熱中に容器壁面同志が融着することがない。
したがって、融着により容器が変形したり、機械的応力
が集中し容器が破損したりすることがなく、信頼性の高
いマイクロ波加熱可能な蓄熱装置を提供することができ
る。
解する蓄熱材を内蔵した蓄熱容器の壁面間に、壁面同志
が融着するのを防止するスペーサを設けてあるため、マ
イクロ波加熱中に容器壁面同志が融着することがない。
したがって、融着により容器が変形したり、機械的応力
が集中し容器が破損したりすることがなく、信頼性の高
いマイクロ波加熱可能な蓄熱装置を提供することができ
る。
第１図は本発明の一実施例の蓄熱装置の断面図、第２図
は本発明の他の一実施例の蓄熱装置の断面図、第３図は
蓄熱装置の異常状態を示す断面図である。 １……蓄熱装置、２……容器、３……蓄熱材、４……ス
ペーサー。
は本発明の他の一実施例の蓄熱装置の断面図、第３図は
蓄熱装置の異常状態を示す断面図である。 １……蓄熱装置、２……容器、３……蓄熱材、４……ス
ペーサー。
Claims (3)
- 【請求項１】マイクロ波加熱により融解する蓄熱材と、
前記蓄熱材を内蔵する可撓性を有する蓄熱容器と、この
容器の内壁面間に設けられたスペーサとを備え、前記ス
ペーサの材質は前記容器の材質よりも耐熱性の材料より
なる構成とした蓄熱装置。 - 【請求項２】スペーサとして高分子多孔質体を用いた特
許請求の範囲第１項記載の蓄熱装置。 - 【請求項３】スペーサとして吸水性高分子樹脂を用いた
特許請求の範囲第１項記載の蓄熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62124265A JPH0743233B2 (ja) | 1987-05-21 | 1987-05-21 | 蓄熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62124265A JPH0743233B2 (ja) | 1987-05-21 | 1987-05-21 | 蓄熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63290347A JPS63290347A (ja) | 1988-11-28 |
| JPH0743233B2 true JPH0743233B2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=14881056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62124265A Expired - Fee Related JPH0743233B2 (ja) | 1987-05-21 | 1987-05-21 | 蓄熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0743233B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007296172A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Mitsuya Matsuo | 温熱治療具 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5314005A (en) * | 1991-11-25 | 1994-05-24 | Reuven Dobry | Particulate heating/cooling agents |
| JP4876954B2 (ja) * | 2007-02-14 | 2012-02-15 | パナソニック株式会社 | 蓄熱装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5997376U (ja) * | 1982-12-22 | 1984-07-02 | 日本軽金属株式会社 | 蓄熱板 |
-
1987
- 1987-05-21 JP JP62124265A patent/JPH0743233B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007296172A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Mitsuya Matsuo | 温熱治療具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63290347A (ja) | 1988-11-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |