JPH0742727U - コーナリング警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付簡単なコーナリング警報装置の提供。 【構成】 車体前部の左コーナー部１に超音波センサ２
を取付け、障害物が所定の設定距離内にあるとき、ボン
ネット３の後端部４に取付けられた発光体ユニット８が
点灯して、光りにより警報する。発光体ユニット８は乗
員５が車体前部の左コーナー部１を見通すフロントウイ
ンド６上に位置するようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はコーナリング警報装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車体のコーナー部に設けられたセンサが障害物を検知した時、ブザーやアラー ムなどの音で警報を発するものが公知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、音による警報の場合は、騒音によって聞き取りにくい場合がある。 また、不必要な時、音がしないようにするためスイッチを車室内に設ける必要が あり、この場合には、エンジンルームから車室内へ手間のかかる配線をしなけれ ばならない。本考案はこのような問題を解決するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案のコーナリング警報装置は、車体のコーナー 部に障害物を検知するためのセンサを設け、このセンサの信号に基づいて点灯す ることにより警報するための発光体を、車室外の車体部分で、コーナー部を見通 す運転者の視線が交差する部分へ取付けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

コーナリング時にセンサが障害物を検知すると、発光体が点灯する。この発光 体は、車室外の車体部分でコーナー部を結ぶ運転者の視線が交差する部分に設け られているため、コーナリング中に発光体による警報を無理なく視認できる。

【０００６】

【考案の効果】

本考案は、車体のコーナー部に設けたセンサが障害物を検知することによって 点灯する発光体を、車室外の車体部分でコーナー部を結ぶ運転者の視線が交差す る位置に設けたので、コーナリング中に発光体が点灯するとこれを無理なく視認 できる。しかも、警報音のように周知の騒音に影響されないので、より確実な警 報装置を得ることができる。

【０００７】

【実施例】

図面に基づいて一実施例を説明する。図１は車室内より前方を見た状態の図、 図２はその平面図であり、図３はその側断面図である。

【０００８】 まず、図２において、車体前部の左コーナー部１には、所定の設定距離以内に ある障害物を検知するための、超音波センサ２が設けられている。車室外にある ボンネット３の後端部４のうち、乗員５がフロントウインド６を通して車体前部 の左コーナー部１を見通す視線７が交差する部分には発光体ユニット８が取付け られている。

【０００９】 図１及び図３に示すように、発光体ユニット８はボンネット３の後端部４裏側 に形成された空間９内に入れられて後端部４の裏側に取付けられている。但し、 図３に示すように、後端部４の表側へ取付けることもできる。

【００１０】 図３は表側取付と裏側取付の両方のケースを同時に示してある。なお、図中の 符号１０はハンドル、１１はインパネである。

【００１１】 図４は発光体ユニット８を拡大した平断面を示し、ケース１２内に設けられた 基板１３上に多数のＬＥＤ１４が運転席方向を指向する傾斜状態で取付けられて いる。したがって、乗員はレンズ１５を通して最適状態で各ＬＥＤ１４を見るこ とができる。

【００１２】 図５は発光体ユニット８の点滅制御を説明するブロック図であり、超音波セン サ２及び車速センサ１６からの各信号がコントロールユニット１７へ入力され、 所定の設定距離以内に障害物が存在すると、これを検知した超音波センサ２の信 号に基づいてＬＥＤ１４を点灯させる。

【００１３】 但し、車速センサ１６により、速度が所定の設定値（例えば１５km/h）以上の 場合は、点灯せず、高速走行中の浮遊ゴミ等による不必要な警報を防止するよう になっている。

【００１４】 次に、本実施例の作用を説明する。図１乃至図３において、超音波センサ２が 左旋回中に所定の設定距離以内に障害物を検知すると、この情報に基づいて発光 体ユニット８が点灯して警報を発する。

【００１５】 この光りによる警報は、乗員５が車体前部の左コーナー部１を見通す視線７上 に発光体ユニット８が位置するので、極めて自然にかつ確実に認識できる。した がって、従来の音による警報のように周囲の騒音に影響されることもない。

【００１６】 また、発光体ユニット８を車外に配設したので、ボンネットを開けるだけで、 かつ穴開け等せずに配線作業でき、従来のように、エンジンルームから車室内に まで及ぶ手間のかかる配線作業が不要になり、取付作業が簡単になる。

【００１７】 なお、本考案は、前記実施例に限定されず種々に応用可能であり、例えば、発 光体ユニット８を車体前部の左コーナー部１を見通す位置のみならず、右コーナ ー部を見通す位置にも併せて設けることができる。

【００１８】 また、左右いずれかに設ける場合は、ハンドル１０と反対側のコーナー部を見 通す位置にすれば効率的である。さらに、発光体ユニット８を取付ける位置は後 端部４に限定されず、コーナー部を見通す位置ならば特に場所を選ばない。

【００１９】 そのうえ、センサを車体のコーナー部のうち前後左右に設け、これらセンサの 個々に関連づけられて点灯する発光体をセンサの数だけ設け、障害物を検知する 特定のセンサにのみ対応して特定の発光体が点灯するようにすれば、障害物の位 置をたちどころに認識できる。

【図面の簡単な説明】

図１ 車室内側から前方を示す使用状態図 図２ 使用状態の平面図 図３ 使用状態の側断面図 図４ 発光体ユニットの詳細断面図 図５ 点滅制御のブロック図

【符号の説明】

１：車体前部の左コーナー部、２：超音波センサ、３：
ボンネット、８：発光体ユニット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車体のコーナー部に障害物を検知するため
   のセンサを設け、このセンサの信号に基づいて点灯する
   ことにより警報するための発光体を、車室外の車体部分
   で、コーナー部を見通す運転者の視線が交差する部分へ
   取付けたことを特徴とするコーナリング警報装置。