JPH0237119Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車等に取付けて障害物検知に
使用される車両用ポール型近接センサーに関する
ものである。

〔従来の技術〕

運転席から死角にある範囲の障害物を検知し、
運転者に知らせるようにした障害物検知装置が知
られている。この種の装置で、自動車に塔載され
る代表的なものは、自動車のコーナー部（前、後
部）に超音波または静電容量を利用したポール型
近接センサーを取付け、車内には運転者の見やす
い場所に表示装置を設け、センサーからの信号を
受けて障害物の位置を表示装置に表示できるよう
にしてあり、運転者はその表示を見て障害物を認
識できるシステムとなつている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

前記の表示装置は、障害物が車のどの位置に近
接しているかを、ランプ点灯やブザー音で知らせ
るようになつており、その表示を見れば一目瞭然
にわかるようになつているが、未熟な運転者や装
置を使い慣れていない者にとつては、障害物をは
つきり認識できないことがある。

本考案は、このようなことがないように、誰で
も障害物を明白に認識することができ、障害物検
知装置を十分に有効利用できるように改良したポ
ール型近接センサーを提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を達成する手段として、この考案
は、車両の外部に取付けられたポール型近接セン
サーにおいて、そのポールの要部に、センサーが
障害物を検知したときに運転者に向けて発光する
LEDを設けたことを要旨とするものである。即
ち、LEDの点灯により、直ちにその方向に障害
物が近接したことを運転者は知ることができる。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図において、１は静電容量式のポール
型近接センサーであり、車の外部例えば前部バン
パー２のコーナー部に立設されている。そして、
センサー１の上端部にLED３が装着され、セン
サー１が障害物を検知したときに、運転者に向け
て明るい光線３ａを照射できるようにしてある。
この場合、LED３は、発光指向性が高いので、
きわめて視認性にすぐれている。従つて、運転者
は、車内に設けられた表示装置を見なくても、前
記LED３の発光により障害物の認識が可能とな
る。

図示の実施例では、車の前部バンパー２の右側
コーナー部のみにセンサー１が設けられている
が、前部バンパー２の左側コーナー部及び後部バ
ンパー（図示せず）の左右両側のコーナー部にも
センサーを取付けることが好ましく、特にバツク
の際には、後部バンパーに設けたセンサーの
LEDの点灯により障害物の有無を視認できるの
で、運転者の表示装置をいちいち振り返つて見る
必要がなくなりきわめて便利である。

〔考案の効果〕 以上説明したように、この考案によれば、ポー
型近接センサーにLEDを設けたので、その発光
により障害物を確実に認識することができ、視野
に余裕のない運転者でも見落とすことはなく、障
害物検知用として著しい効果を発揮する。

また、LEDは発光指向性が高く、運転者に向
けて強く、明るい光を照射することができ、かつ
長寿命で、省エネタイプであるから信頼性もきわ
めて高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す要部の平
面図、第２図は、同じく要部の側面図である。 １……センサー、２……バンパー、３……
LED。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両の外部に取付けられたポール型近接センサ
   ーにおいて、そのポールの要部に、センサーが障
   害物を検知したときに運転者に向けて発光する
   LEDを設けたことを特徴とする車両用ポール型
   近接センサー。