JPH0530541Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は大型クレーン車など大型作業車の後方
を確認する安全装置に関するものである。

「従来の技術」 従来、大型作業車で現場作業を行う場合、この
種作業車は大型で後方が運転手にとつて死角とな
り、車体を衝突させることがある。そのため、作
業現場の周囲にロープを張つたり、柵を設けたり
して行つている。更に又、最近は車両を後退させ
る場合に、ギヤを後進に入れると、車体の後部に
装着したブザーが鳴り、車体が後体することを知
らせるものもある。この場合、車体の後退と無関
係に物体或は作業者が車体側に近づいても、大型
作業車の運転手はそれを感知することが出来なか
つた。

「考案が解決しようとする問題点」 従来の作業者は後方を確認できない状態で作業
を行つていたため、事故が生じやすく、その上、
車体を後退させる場合に、警報音を出しながら後
退しても、検知物体の有無を何ら感知できないた
め、運転手は不安であり、その上、車体が大型で
あるため、事故の被害が大きいという問題点を有
していた。

「問題点を解決するための手段」 本考案は上述の如き問題点に鑑みてなされたも
ので、車体の後部に装着させた検出物感知用の第
１および第２光電センサーと、第１および第２ラ
ンプとブザーと車体の屋根上に取付けた回転ラン
プとからなる警報装置と、開閉スイツチとパイロ
ツトランプと電源を内蔵した後方安全装置の本体
とを電気的に接続してなる構成を、上記課題を解
決するための手段とするものである。

「作用」 大型作業車に障害物が近づくと、光電センサー
が感知して運転手に知らせることにより、運転手
は直ちに作業車の運転を停止して事故の発生を防
止することが出来る。

「実施例」 本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、
１は例えばクレーン２を有する大型作業車などの
車体で、後方に１又は複数の光電センサー５，
５′を装着する。４は運転室で、内部に運転手が
入るもので、この運転席の近くに後方安全装置の
本体７を設置するもので、第１ランプ８及び第２
ランプ９とブザー１０とからなる警報装置１１
と、パイロツトランプ１４と、バツテリーなどの
電源１２、開閉スイツチ１３を内蔵している。

第１光電センサー５と第１ランプ８及びブザー
１０を接続し、又、第２センサー５′と第２ラン
プ９及びブザー１０を接続して回路１５に接続し
てある。

尚、本実施例で使用する光電センサーはオムロ
ン社製の拡散反射形のもので入光により動作する
ものを使用し、検出物体２０が70cm以内に位置す
ると作動するものであり、又、このセンサーは車
体の後部に取付け、ボルト・ナツトを用いて取付
けにり、或は磁石をセンサーのハウジングに取付
け、車体に吸着固定すればよいものである。

次に、本実施例の作用について説明すると、運
転手が大型作業車等の車体１のエンジンを作動さ
せ、ついで、本装置のスイツチ１３を入れると回
路１５がONし、パイロツトランプ１４が点灯
し、車体１の後方に装着した第１、２光電センサ
ーがONになる。この状態で作業車を後退させた
場合に、物体が作業車に一定の距離内例えば70cm
位に近づくと、前記センサーが作動して、ランプ
を点灯すると共にブザー１０をならすので、運転
手がそれを感知して直ちに作業車を停止して事故
の発生を防止することが出来るものである。

この場合、第１、２センサー５，５′にそれぞ
れ連動して第１、２ランプ８，９が点灯するの
で、運転手は、検知物体がどの方向に位置するか
容易に判断することが出来る。

更に又、車体１の上部に回転ランプ３０を設置
し、第１、２ランプ８，９のいずれかが点灯する
と、それに連動して点灯するようにし、作業監督
者が危険を感知するようにして、作業員の安全を
図ることも出来る。

「考案の効果」 本考案は以下のような効果を有するものであ
る。

作業車から一定範囲に近づくと、直ちに光電
センサーが物体を感知し、警報装置が作動して
運転手は危険を感知することができるので、車
の移動を停止して安全を図ることが出来る。

警報装置により、運転手は運転席からの死角
を除去できるので、夜間でも安心して作業する
ことができ、これによつて安全を保つことが出
来る。

運転手の注意力を光電センサーで補うことに
より二重に安全管理を図ることによつて作業の
安全を図ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
大型クレーン車の平面図、第２図は光電センサー
の平面図、第３図は全体の回路図、第４図は本体
の正面図である。 １……車体、５，５′……光電センサー、１１
……警報装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の後部に装着させた検出物体感知用の第１
   および第２光電センサーと、第１および第２ラン
   プとブザーと車体の屋根上に取付けた回転ランプ
   とからなる警報装置と、開閉スイツチとパイロツ
   トランプと電源を内蔵した後方安全装置の本体と
   を電気的に接続してなり、センサーで感知した信
   号によりランプ及びブザーを作動させると共に、
   車外に設置した回転ランプを点灯させることによ
   り、検出物体が接近したことを運転手及び現場監
   督が感知して危険を防止することを特徴とする大
   型作業車の後方安全装置。