JPH0742612B2 - 芳香族ポリアミドの混合物からなる繊維 - Google Patents
芳香族ポリアミドの混合物からなる繊維Info
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- JPH0742612B2 JPH0742612B2 JP61194121A JP19412186A JPH0742612B2 JP H0742612 B2 JPH0742612 B2 JP H0742612B2 JP 61194121 A JP61194121 A JP 61194121A JP 19412186 A JP19412186 A JP 19412186A JP H0742612 B2 JPH0742612 B2 JP H0742612B2
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- D10B—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、芳香族ポリアミド混合物からすべて又は実質
的になる繊維、及び全体又は一部分が該繊維から構成さ
れる糸、特にタイヤ糸に関する。
的になる繊維、及び全体又は一部分が該繊維から構成さ
れる糸、特にタイヤ糸に関する。
芳香族ポリアミドからの繊維はよく知られており、米国
特許第3,414,645号明細書に記載のエアーギャップ法を
使って濃硫酸中溶液を湿式紡糸すれば好適に得ることが
できる。一方工業的にはポリ−p−フェニレンテレフタ
ルアミド(PPDT)からの繊維が特に重要となった。この
繊維は、特に高い熱安定性、高強度そして高モジュラス
等の特殊な性能のために、特別の技術的な用途に重要な
ものである。他の芳香族ホモポリアミドやコポリアミド
からの繊維は、原則として類似の特性を有しているが、
現時点でも技術的重要性では未だPPDTと比肩し得るもの
ではない。このことは、芳香族ポリアミド混合物に関し
てより一層言えることである。例えばオランダ国特許出
願第6908984号明細書実施例15〜17において、PPDTとポ
リ−p−ベンズアミドの混合物について付言されてい
る。しかるに該混合物は、何ら特別の利点を提供するも
のではない。
特許第3,414,645号明細書に記載のエアーギャップ法を
使って濃硫酸中溶液を湿式紡糸すれば好適に得ることが
できる。一方工業的にはポリ−p−フェニレンテレフタ
ルアミド(PPDT)からの繊維が特に重要となった。この
繊維は、特に高い熱安定性、高強度そして高モジュラス
等の特殊な性能のために、特別の技術的な用途に重要な
ものである。他の芳香族ホモポリアミドやコポリアミド
からの繊維は、原則として類似の特性を有しているが、
現時点でも技術的重要性では未だPPDTと比肩し得るもの
ではない。このことは、芳香族ポリアミド混合物に関し
てより一層言えることである。例えばオランダ国特許出
願第6908984号明細書実施例15〜17において、PPDTとポ
リ−p−ベンズアミドの混合物について付言されてい
る。しかるに該混合物は、何ら特別の利点を提供するも
のではない。
特に自動車のタイヤ、V−ベルト、ホース材料、ケーブ
ル線、ロープのような動的な荷重のかかる技術面での利
用において、芳香族ポリアミドからの周知の繊維の機械
的な挙動は常に最適とは言えない。特に、高強度を維持
しながら比較的高い伸度と低い初期モジュラス、及び優
れた耐機械的摩耗性を有する繊維であって、かつ紡糸す
るだけの方法(as-spun法)により直接得ることができ
る、即ち、洗浄と乾燥以外の特別の処理を何ら施さずと
も得ることができる繊維が要求されている。米国特許第
4,016,236号明細書にはPPDT繊維の製造方法が開示さ
れ、該繊維は上記の意味のモジュラスと伸度の値を有す
る傾向にある。しかしながらこの方法は、紡糸したまま
の繊維を本質的に無張力下で洗浄し乾燥することが必要
であり、これは工業的製法としては魅力のある提案では
ない。
ル線、ロープのような動的な荷重のかかる技術面での利
用において、芳香族ポリアミドからの周知の繊維の機械
的な挙動は常に最適とは言えない。特に、高強度を維持
しながら比較的高い伸度と低い初期モジュラス、及び優
れた耐機械的摩耗性を有する繊維であって、かつ紡糸す
るだけの方法(as-spun法)により直接得ることができ
る、即ち、洗浄と乾燥以外の特別の処理を何ら施さずと
も得ることができる繊維が要求されている。米国特許第
4,016,236号明細書にはPPDT繊維の製造方法が開示さ
れ、該繊維は上記の意味のモジュラスと伸度の値を有す
る傾向にある。しかしながらこの方法は、紡糸したまま
の繊維を本質的に無張力下で洗浄し乾燥することが必要
であり、これは工業的製法としては魅力のある提案では
ない。
上記事項が改善された特性を示す繊維がそれから得られ
る芳香族ポリアミド混合物がここに見い出された。
る芳香族ポリアミド混合物がここに見い出された。
本発明は、混合物がポリ−p−フェニレンテレフタルア
ミド(PPDT)、及び混合物重量に基づき50重量%以下の
第2のポリアミドからなり、且つ該第2のポリアミドは
混合物中に少なくとも0.1重量%存在する量のジアミノ
ベンズアニリド単位を含み、しかも該第2のポリアミド
はテレフタル酸、4,4′−ジアミノベンズアニリド、p
−フェニレンジアミン及びp−アミノ安息香酸からなる
群より選ばれた芳香族モノマーから誘導されたものであ
ることを特徴とするものである。
ミド(PPDT)、及び混合物重量に基づき50重量%以下の
第2のポリアミドからなり、且つ該第2のポリアミドは
混合物中に少なくとも0.1重量%存在する量のジアミノ
ベンズアニリド単位を含み、しかも該第2のポリアミド
はテレフタル酸、4,4′−ジアミノベンズアニリド、p
−フェニレンジアミン及びp−アミノ安息香酸からなる
群より選ばれた芳香族モノマーから誘導されたものであ
ることを特徴とするものである。
全体的な化学組成と構造がPPDTと関連する前記第2のポ
リアミドの使用が意図される特性を有する繊維となる混
合物をもたらすことが見い出された。これは、第2のポ
リアミド中のジアミノベンズアニリド単位の存在と関係
あるであろう。該単位は、低令低含量であっても、意図
したPPDT特性の改善に結び付くものである。
リアミドの使用が意図される特性を有する繊維となる混
合物をもたらすことが見い出された。これは、第2のポ
リアミド中のジアミノベンズアニリド単位の存在と関係
あるであろう。該単位は、低令低含量であっても、意図
したPPDT特性の改善に結び付くものである。
実際にはPPDTと混合する第2のポリアミドは混合物重量
を基に少なくとも0.1重量%のジアミノベンズアニリド
単位を含有することが望ましい。しかし工業的規模で用
いる場合、第2のポリアミドは特性面に好ましい影響を
及ぼす可能性があることを考えたとしても、混合物中50
重量%を越える比率で用いるべきではない。これに反
し、達成されるべき効果に依存して、詰まるところ別々
に製造される第2のポリアミドは、できる限り少量でPP
DTと混合するのが好ましい。それ故、好ましくは第2の
ポリアミドは30重量%以下、より好ましくは10重量%以
下で用いられる。
を基に少なくとも0.1重量%のジアミノベンズアニリド
単位を含有することが望ましい。しかし工業的規模で用
いる場合、第2のポリアミドは特性面に好ましい影響を
及ぼす可能性があることを考えたとしても、混合物中50
重量%を越える比率で用いるべきではない。これに反
し、達成されるべき効果に依存して、詰まるところ別々
に製造される第2のポリアミドは、できる限り少量でPP
DTと混合するのが好ましい。それ故、好ましくは第2の
ポリアミドは30重量%以下、より好ましくは10重量%以
下で用いられる。
テレフタル酸から誘導することはさておき、第2のポリ
アミドは、原則的に種々の芳香族アミンモノマーから誘
導することができる。ただし、PPDTと混合したときに混
合物が少なくとも0.1重量%のジアミノベンズアニリド
を含有しなければならない。この点で最も簡単なポリア
ミドは、テレフタル酸と4,4′−ジアミノベンズアニリ
ドから誘導されるポリ−4,4′−ジアミノベンズアニリ
ドテレフタラミド(4,4′−DABT)である。しかし明ら
かな他の化合物は、これらのモノマーとp−フェニレン
ジアミン及び/又はp−アミノ安息香酸から導かれるコ
ポリアミドである。技術的な魅力は小さいが、テレフタ
ル酸とp−フェニレンジアミンとp−アミノ安息香酸か
らのコポリアミドも使用できる。勿論上記第2のポリア
ミドの混合物も使用できる。
アミドは、原則的に種々の芳香族アミンモノマーから誘
導することができる。ただし、PPDTと混合したときに混
合物が少なくとも0.1重量%のジアミノベンズアニリド
を含有しなければならない。この点で最も簡単なポリア
ミドは、テレフタル酸と4,4′−ジアミノベンズアニリ
ドから誘導されるポリ−4,4′−ジアミノベンズアニリ
ドテレフタラミド(4,4′−DABT)である。しかし明ら
かな他の化合物は、これらのモノマーとp−フェニレン
ジアミン及び/又はp−アミノ安息香酸から導かれるコ
ポリアミドである。技術的な魅力は小さいが、テレフタ
ル酸とp−フェニレンジアミンとp−アミノ安息香酸か
らのコポリアミドも使用できる。勿論上記第2のポリア
ミドの混合物も使用できる。
本発明を、以下では第2のポリアミドとしての4,4′−D
ABTを例にとって述べる。勿論以下の記述は本発明を限
定するものと解釈すべきではなく、単に理解を深めるた
めに与えるものである。
ABTを例にとって述べる。勿論以下の記述は本発明を限
定するものと解釈すべきではなく、単に理解を深めるた
めに与えるものである。
PPDT及び4,4′−DABTのホモポリアミドからの繊維は、
夫々実際上同じ挙動を示すが、これらのポリアミドを示
された範囲内で混合した混合物からの繊維は、驚くべき
ほど異った弾性挙動を示すということが分った。
夫々実際上同じ挙動を示すが、これらのポリアミドを示
された範囲内で混合した混合物からの繊維は、驚くべき
ほど異った弾性挙動を示すということが分った。
第1図は、この異なる弾性挙動の特徴を示す。そこには
同じ紡糸条件で得られた3タイプの繊維について測定し
た応力(F)−伸び(E)の曲線が示されている。
同じ紡糸条件で得られた3タイプの繊維について測定し
た応力(F)−伸び(E)の曲線が示されている。
第2図は、4,4′−DABTが0から100%までの全混合範囲
において、最大応力又は切断強度(Fmax)は実際上同等
であるが、最大伸度又は切断伸度(Emax)は変化するこ
とを示すものである。
において、最大応力又は切断強度(Fmax)は実際上同等
であるが、最大伸度又は切断伸度(Emax)は変化するこ
とを示すものである。
第3図は、F1%(1時間伸長時の応力、1%LASEとも言
う)に対するFmaxの比に関する、混合範囲を通じての弾
性挙動の変化を表わす。
う)に対するFmaxの比に関する、混合範囲を通じての弾
性挙動の変化を表わす。
これらのグラフは、弾性挙動の変化が非対称であること
を示し、このことは4,4′−DABTが約50重量%以下の混
合範囲において明確に証明されている。
を示し、このことは4,4′−DABTが約50重量%以下の混
合範囲において明確に証明されている。
従って、PPDTに加えて4,4′−DABTを0.1〜50重量%含有
する混合物からの繊維がここでは実際に重要なのであ
る。上述のジアミノベンズアニリド単位の0.1重量%の
下限は、DABT0.16重量%に相当する。該組成範囲内の混
合物からの繊維は、一般にF1%に対するFmaxの比が少な
くとも4.0そして切断伸度が少なくとも3.5%である。切
断伸度が大きくなるために、破断エネルギーもかなり増
加する。
する混合物からの繊維がここでは実際に重要なのであ
る。上述のジアミノベンズアニリド単位の0.1重量%の
下限は、DABT0.16重量%に相当する。該組成範囲内の混
合物からの繊維は、一般にF1%に対するFmaxの比が少な
くとも4.0そして切断伸度が少なくとも3.5%である。切
断伸度が大きくなるために、破断エネルギーもかなり増
加する。
4,4′−DABTを10重量%未満含有する混合物の繊維が好
ましい。第1図に見られるように、かかる繊維の初期モ
ジュラスは実際にホモポリマー繊維の半分である。それ
らのF1%に対するFmaxの比は、一般に少なくとも5であ
り、それらの切断伸度は少なくとも4%である。
ましい。第1図に見られるように、かかる繊維の初期モ
ジュラスは実際にホモポリマー繊維の半分である。それ
らのF1%に対するFmaxの比は、一般に少なくとも5であ
り、それらの切断伸度は少なくとも4%である。
本発明混合物のポリアミド成分自体は公知であり、通常
の方法で製造することができる。例えば、PPDTは適当な
溶媒中でp−フェニレンジアミンとテレフタロイルジク
ロライドを重合すれば得られるし、4,4′−DABTは4,4′
−ジアミノベンズアニリドとテレフタロイルジクロライ
ドを重合すればよい。該ポリマーは、繊維のために十分
な高い粘度を有すべきであり、その値は対数粘度で少な
くとも2.5、好ましくは4.0より高くあるべきである。米
国特許第4,308,374号明細書には、PPDTが関連するポリ
マーの特に好適な製造法が述べられている。
の方法で製造することができる。例えば、PPDTは適当な
溶媒中でp−フェニレンジアミンとテレフタロイルジク
ロライドを重合すれば得られるし、4,4′−DABTは4,4′
−ジアミノベンズアニリドとテレフタロイルジクロライ
ドを重合すればよい。該ポリマーは、繊維のために十分
な高い粘度を有すべきであり、その値は対数粘度で少な
くとも2.5、好ましくは4.0より高くあるべきである。米
国特許第4,308,374号明細書には、PPDTが関連するポリ
マーの特に好適な製造法が述べられている。
ここで対数粘度は、ηinh=lnηrel/0.5に従って算出し
た値と理解すべきで、またηrelは96%硫酸100ml中ポリ
アミド0.5g溶液を25℃にて毛管粘度計により測定した相
対粘度である。
た値と理解すべきで、またηrelは96%硫酸100ml中ポリ
アミド0.5g溶液を25℃にて毛管粘度計により測定した相
対粘度である。
芳香族ポリアミドの濃硫酸中溶液から繊維を紡糸する方
法については、一般に知られており、ここで更に説明を
加える必要はない。特にPPDTに適した特殊な方法が米国
特許第4,320,081号明細書に記載されている。本発明で
意図した特性に到らしめそれを維持するには、一般に洗
浄及び乾燥時には繊維を張力下に置くこと、そして乾燥
温度は制限内に保つことが有利である。例えば、張力は
約0.01〜0.03N/texに、そして乾燥温度は100〜200℃に
調整するのが好ましい。
法については、一般に知られており、ここで更に説明を
加える必要はない。特にPPDTに適した特殊な方法が米国
特許第4,320,081号明細書に記載されている。本発明で
意図した特性に到らしめそれを維持するには、一般に洗
浄及び乾燥時には繊維を張力下に置くこと、そして乾燥
温度は制限内に保つことが有利である。例えば、張力は
約0.01〜0.03N/texに、そして乾燥温度は100〜200℃に
調整するのが好ましい。
本発明の繊維は、紡糸工程で得られ、乾燥後第1〜3図
に関して説明したような挙動を示す。更に、疲労挙動も
かなり改善されることが分った。曲げ−摩耗試験におい
て、曲げ−摩耗値は、2〜3のファクターで高く測定さ
れた。
に関して説明したような挙動を示す。更に、疲労挙動も
かなり改善されることが分った。曲げ−摩耗試験におい
て、曲げ−摩耗値は、2〜3のファクターで高く測定さ
れた。
好適な曲げ−摩耗試験は、以下の方法を用いる。水平に
保持したフィラメント(静的フィラメント)上に、同材
料の10本のフィラメント(動的フィラメント)を短い間
隔で横方向に且つ90°の角度で曲げて設置する。静的フ
ィラメントと動的フィラメントには総て同重量の荷重、
ここでは1.8cN/texをかける。次に動的フィラメントを
静的フィラメント上で定められた範囲内で静的フィラメ
ント上を前後に動かせ、各々の動的フィラメントにおい
て切断に到った往復回数を記録する。
保持したフィラメント(静的フィラメント)上に、同材
料の10本のフィラメント(動的フィラメント)を短い間
隔で横方向に且つ90°の角度で曲げて設置する。静的フ
ィラメントと動的フィラメントには総て同重量の荷重、
ここでは1.8cN/texをかける。次に動的フィラメントを
静的フィラメント上で定められた範囲内で静的フィラメ
ント上を前後に動かせ、各々の動的フィラメントにおい
て切断に到った往復回数を記録する。
本試験によりPPDTおよび4,4′−DABTのホモポリアミド
では夫々10,000と8,100の曲げ−摩耗値が測定され、PPD
T/DABTの混合比が98/2および95/5の混合物では夫々20,0
00と26,000の曲げ−摩耗値が測定された。
では夫々10,000と8,100の曲げ−摩耗値が測定され、PPD
T/DABTの混合比が98/2および95/5の混合物では夫々20,0
00と26,000の曲げ−摩耗値が測定された。
混合物からなるフィラメントの挙動により示される改善
が熱処理や熱延伸後も保持されることが、実用上重要で
ある。本発明の場合に曲げ−摩耗値がむしろ、より高く
なることが判った。前記混合比のものを150°で5分間
熱処理後には、該値が夫々42,000と40,000になった。こ
うして得られた値は、繊維をゴムの強化材として用いる
場合に特に重要である。
が熱処理や熱延伸後も保持されることが、実用上重要で
ある。本発明の場合に曲げ−摩耗値がむしろ、より高く
なることが判った。前記混合比のものを150°で5分間
熱処理後には、該値が夫々42,000と40,000になった。こ
うして得られた値は、繊維をゴムの強化材として用いる
場合に特に重要である。
本明細書にいう繊維なる語は、その長さに関係なくステ
ープルファイバーからエンドレスのフィラメントまでの
通常の総てのタイプの繊維を包含する。
ープルファイバーからエンドレスのフィラメントまでの
通常の総てのタイプの繊維を包含する。
本発明の特性からみて、本発明の繊維から作られた糸
(ヤーン)が重要であり、特にタイヤ糸(タイヤヤー
ン)が重要と考えられる。
(ヤーン)が重要であり、特にタイヤ糸(タイヤヤー
ン)が重要と考えられる。
以下各種実験により得られた結果に基づく実施例により
本発明をより具体的に説明する。
本発明をより具体的に説明する。
実施例1 a.PPDTの製造 米国特許第4,308,374号明細書の実施例VIの方法に従っ
て、但しより大規模で、N−メチルピロリドンと塩化カ
ルシウムの混合物中でPPDTを製造した。該塩化カルシウ
ムの含量は、全反応物を基に算出して9.5重量%であ
る。p−フェニレンジアミンとテレフタロイルジクロラ
イドのモノマー比は、0.997で、総モノマー濃度は全反
応物を基に算出して13重量%であった。中和、洗浄、乾
燥後、対数粘度が5.1のポリマーを得た。
て、但しより大規模で、N−メチルピロリドンと塩化カ
ルシウムの混合物中でPPDTを製造した。該塩化カルシウ
ムの含量は、全反応物を基に算出して9.5重量%であ
る。p−フェニレンジアミンとテレフタロイルジクロラ
イドのモノマー比は、0.997で、総モノマー濃度は全反
応物を基に算出して13重量%であった。中和、洗浄、乾
燥後、対数粘度が5.1のポリマーを得た。
b.4,4′−DABTの製造 160lの反応容器を用いた、56.5kgのN−メチルピロリド
ンと7.99kgの塩化カルシウムの媒体中でのDABTの製造に
も同じ方法を用いた。4,4′−ジアミノベンズアニリド
5.016kgとテレフタロイルジクロライド4.511kgが用いら
れ、モノマー濃度はやはり約13重量%であった。反応時
間は90分、温度は60℃であった。得られたポリマー体の
対数粘度は4.9であった。
ンと7.99kgの塩化カルシウムの媒体中でのDABTの製造に
も同じ方法を用いた。4,4′−ジアミノベンズアニリド
5.016kgとテレフタロイルジクロライド4.511kgが用いら
れ、モノマー濃度はやはり約13重量%であった。反応時
間は90分、温度は60℃であった。得られたポリマー体の
対数粘度は4.9であった。
c.紡糸溶液の調製 溶媒として濃度99.8%の濃硫酸を用いた。PPDT単独の場
合を別にして、硫酸2010gと全ポリマー496gを温度85
℃、0.1barより下の大気圧より下の圧力のミキサー中で
混合して溶液を製造した。得られた均質溶液を紡糸機に
移し、加熱された二重壁の容器から紡糸した。PPDT溶液
は米国特許第4,320,081号明細書の実施例IIIに記述の通
り、ポリマーを固体状冷却硫酸と混合することにより製
造した。
合を別にして、硫酸2010gと全ポリマー496gを温度85
℃、0.1barより下の大気圧より下の圧力のミキサー中で
混合して溶液を製造した。得られた均質溶液を紡糸機に
移し、加熱された二重壁の容器から紡糸した。PPDT溶液
は米国特許第4,320,081号明細書の実施例IIIに記述の通
り、ポリマーを固体状冷却硫酸と混合することにより製
造した。
d.紡糸方法 本質的に米国特許第4,320,081号明細書の実施例IIIに記
載のエアーギャップ紡糸法により、径80μmのオリフィ
スを330個有する口金を用いて、ポリマー含量が約19.8
重量%のポリマー溶液を紡糸した。紡糸温度は80℃、巻
き取り速度100m/min、凝固浴の温度は14℃である。凝固
浴中でフィラメントは、垂直に配設された長さ15mm、径
12mmの紡糸筒を通り、更にセラミックピンのガイドを通
った。得られたフィラメントは、0.02N/tex未満の張力
で巻き取り、14℃で水洗、60℃の炭酸ナトリウム1重量
%溶液で中和し、続いて60℃で水洗した。最後にフィラ
メントを風乾した。
載のエアーギャップ紡糸法により、径80μmのオリフィ
スを330個有する口金を用いて、ポリマー含量が約19.8
重量%のポリマー溶液を紡糸した。紡糸温度は80℃、巻
き取り速度100m/min、凝固浴の温度は14℃である。凝固
浴中でフィラメントは、垂直に配設された長さ15mm、径
12mmの紡糸筒を通り、更にセラミックピンのガイドを通
った。得られたフィラメントは、0.02N/tex未満の張力
で巻き取り、14℃で水洗、60℃の炭酸ナトリウム1重量
%溶液で中和し、続いて60℃で水洗した。最後にフィラ
メントを風乾した。
e.フィラメントの引張試験 応力−歪データは、インストロン引張試験機を使って1
本、1本のフィラメントの引張試験を行うASTM D 2101
法に従って求めた。名目ゲージ長は0.10mで、引張速度
は0.01m/minである。測定すべきフィラメントは、予め
温度20℃、相対湿度65%で調整した。夫々のタイプのフ
ィラメントにつき、10フィラメントの引張試験の結果の
平均値を求めた。
本、1本のフィラメントの引張試験を行うASTM D 2101
法に従って求めた。名目ゲージ長は0.10mで、引張速度
は0.01m/minである。測定すべきフィラメントは、予め
温度20℃、相対湿度65%で調整した。夫々のタイプのフ
ィラメントにつき、10フィラメントの引張試験の結果の
平均値を求めた。
A 準備したフィラメントの試験結果 100%PPDT〜100% 4,4′−DABTにわたる全混合範囲
で、フィラメントの引張試験を行ない、その結果を次の
表に示した。
で、フィラメントの引張試験を行ない、その結果を次の
表に示した。
種々の混合物フィラメントの異なる弾性挙動を、PPDT
(混合比100/0)のホモポリマー、4,4′−DABT(混合比
0/100)のホモポリマー及び90/10の混合ポリマーの全応
力−歪曲線により第1図に示した。明らかに切断強度
(Fmax)は実際上同等であり、初期モジュラスは半分以
上低く、そして切断伸度(Emax)は約1.5倍高い。
(混合比100/0)のホモポリマー、4,4′−DABT(混合比
0/100)のホモポリマー及び90/10の混合ポリマーの全応
力−歪曲線により第1図に示した。明らかに切断強度
(Fmax)は実際上同等であり、初期モジュラスは半分以
上低く、そして切断伸度(Emax)は約1.5倍高い。
第2図及び第3図は、全混合範囲にわたってのEmaxの変
動及びF1%(1%伸長強度)に対するFmaxの比を表わ
す。DABTの混合比が小さい部分で既に諸特性が好ましく
変化することが明白である。
動及びF1%(1%伸長強度)に対するFmaxの比を表わ
す。DABTの混合比が小さい部分で既に諸特性が好ましく
変化することが明白である。
B 熱処理フィラメントの試験結果 ホモポリマー及び90/10の混合ポリマーのフィラメント
を熱処理後、引張試験に供した。該熱処理は、別々の3
種の試験からなるものである。即ちガラスチューブに巻
いたフィラメントを250℃で1時間処理する耐熱性試験
及び、窒素を充填した長さ0.6mの円筒炉を温度400℃お
よび500℃でフィラメントを引張張力下で通過させる
(速度9m/分)2種の引張試験である。これらの試験結
果を以下の表にまとめた。
を熱処理後、引張試験に供した。該熱処理は、別々の3
種の試験からなるものである。即ちガラスチューブに巻
いたフィラメントを250℃で1時間処理する耐熱性試験
及び、窒素を充填した長さ0.6mの円筒炉を温度400℃お
よび500℃でフィラメントを引張張力下で通過させる
(速度9m/分)2種の引張試験である。これらの試験結
果を以下の表にまとめた。
表Bは、伸長とモジュラスの変化に関する後熱処理の予
想される影響の他に、(90/10)混合物フィラメントが
ホモポリマーのものに比べより好ましい挙動を表わし続
けることを示すものである。このことは、混合物フィラ
メントをゴム中で使用した部分(即ちタイヤ糸とし
て)、これらの好ましい特性が加硫後も存続することを
示唆するものである。
想される影響の他に、(90/10)混合物フィラメントが
ホモポリマーのものに比べより好ましい挙動を表わし続
けることを示すものである。このことは、混合物フィラ
メントをゴム中で使用した部分(即ちタイヤ糸とし
て)、これらの好ましい特性が加硫後も存続することを
示唆するものである。
実施例2 実施例1の4,4′−DABTに関する記載の方法に従って、
4,4′−ジアミノベンズアニリド0.4707kg、p−フェニ
レンジアミン3.0222kg及びテレフタロイルジクロライド
6.133kgからコポリアミドを製造した。中和、洗浄及び
乾燥後、対数粘度が5のポリマーを得た。
4,4′−ジアミノベンズアニリド0.4707kg、p−フェニ
レンジアミン3.0222kg及びテレフタロイルジクロライド
6.133kgからコポリアミドを製造した。中和、洗浄及び
乾燥後、対数粘度が5のポリマーを得た。
更に実施例1で述べたように、このコポリアミド自体の
及び混合率が90/10と98/2のPPDT/コポリアミド混合物の
紡糸液を紡糸した。斯くて、かかる混合物におけるジア
ミノベンズアニリド単位の構成比は、夫々0.6重量%及
び0.13重量%であった。得られたフィラメントを引張試
験に供し、その結果を表Cにまとめた。
及び混合率が90/10と98/2のPPDT/コポリアミド混合物の
紡糸液を紡糸した。斯くて、かかる混合物におけるジア
ミノベンズアニリド単位の構成比は、夫々0.6重量%及
び0.13重量%であった。得られたフィラメントを引張試
験に供し、その結果を表Cにまとめた。
表Cは、ジアミノベンズアニリド単位の含量が混合比98
/2におけるような低含量の場合でさえ、顕著に改善され
た特性が得られることを示す。
/2におけるような低含量の場合でさえ、顕著に改善され
た特性が得られることを示す。
第1図は、3種の繊維の弾性挙動を示すグラフである。
第2図は、DABT割合対切断強度(Fmax、○印)又は切断
伸度(Emax、×印)の関係を示すグラフである。 第3図は、DATB割合対Fmax/F1%の関係を示すグラフで
ある。
第2図は、DABT割合対切断強度(Fmax、○印)又は切断
伸度(Emax、×印)の関係を示すグラフである。 第3図は、DATB割合対Fmax/F1%の関係を示すグラフで
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】芳香族ポリアミドの混合物からすべて又は
実質的になる繊維において、該混合物がポリ−p−フェ
ニレンテレフタルアミド、及び混合物重量に基づき50重
量%以下の第2のポリアミドからなり、且つ該第2のポ
リアミドは、混合物中に少なくとも0.1重量%存在する
量のジアミノベンズアニリド単位を含み、しかも前記第
2のポリアミドは、テレフタル酸、4,4′−ジアミノベ
ンズアニリド、p−フェニレンジアミン及びp−アミノ
安息香酸からなる群より選ばれた芳香族モノマーから誘
導されたものであることを特徴とする繊維。 - 【請求項2】混合物が第2のポリアミドを10重量%未満
含有する特許請求の範囲第1項記載の繊維。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
NL8502318 | 1985-08-23 | ||
NL8502318 | 1985-08-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6245719A JPS6245719A (ja) | 1987-02-27 |
JPH0742612B2 true JPH0742612B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=19846455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61194121A Expired - Lifetime JPH0742612B2 (ja) | 1985-08-23 | 1986-08-21 | 芳香族ポリアミドの混合物からなる繊維 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4721755A (ja) |
EP (1) | EP0218269B1 (ja) |
JP (1) | JPH0742612B2 (ja) |
AT (1) | ATE42119T1 (ja) |
DE (1) | DE3662796D1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104040046A (zh) * | 2012-01-11 | 2014-09-10 | 纳幕尔杜邦公司 | 使用含卤酸洗液制备芳族聚酰胺共聚物纱的方法 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4835223A (en) * | 1987-11-02 | 1989-05-30 | Akzo N.V. | Fibres and yarns from a blend of aromatic polyamides |
DE3835419A1 (de) * | 1988-10-18 | 1990-04-19 | Hoechst Ag | Vollaromatische polyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde |
DE3835441A1 (de) * | 1988-10-18 | 1990-04-26 | Hoechst Ag | Vollaromatische polyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde |
JP2779204B2 (ja) * | 1989-04-14 | 1998-07-23 | エヌティエヌ株式会社 | 歯付部品の組付装置 |
US5073440A (en) * | 1989-06-05 | 1991-12-17 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Poly(vinyl pyrrolidone)/p-phenylene terephthalamide composite fibers (pvp/ppd-t) |
US5135687A (en) * | 1989-06-05 | 1992-08-04 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for making PVP/para-aramid fibers |
US7897703B2 (en) * | 2009-05-20 | 2011-03-01 | Hexcel Corporation | Epoxy resin and 4,4′-diaminobenzanilide powder |
JP2011026726A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-02-10 | Teijin Techno Products Ltd | パラ型全芳香族コポリアミド繊維およびその製造方法 |
JP2011047088A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Teijin Techno Products Ltd | パラ型全芳香族コポリアミド繊維およびその製造方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US30352A (en) * | 1860-10-09 | Improvement in securing points to plows | ||
US3414645A (en) * | 1964-06-19 | 1968-12-03 | Monsanto Co | Process for spinning wholly aromatic polyamide fibers |
USRE30352E (en) | 1966-06-13 | 1980-07-29 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Optically anisotropic aromatic polyamide dopes |
US3819587A (en) | 1969-05-23 | 1974-06-25 | Du Pont | Wholly aromatic carbocyclic polycarbonamide fiber having orientation angle of less than about 45{20 |
JPS4917677A (ja) * | 1972-06-05 | 1974-02-16 | ||
US4198494A (en) * | 1974-09-30 | 1980-04-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Intimate fiber blend of poly(m-phenylene isophthalamide) and poly(p-phenylene terephthalamide) |
US4120914A (en) * | 1977-02-04 | 1978-10-17 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Aromatic polyamide fiber blend for protective clothing |
US4245066A (en) * | 1978-07-31 | 1981-01-13 | Teijin Limited | Wholly aromatic polyamide blend composition |
JPS59116411A (ja) * | 1982-12-21 | 1984-07-05 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 新規なポリアミド繊維およびその製法 |
JPS59163418A (ja) * | 1983-03-01 | 1984-09-14 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ポリアミド繊維の製造方法 |
KR860001141B1 (ko) * | 1984-06-29 | 1986-08-16 | 한국과학기술원 | 전방향족 폴리아미드와 방향족-지방족 규칙 배열 코폴리아미드로 구성된 고분자 혼성체 섬유의 제조 방법 |
-
1986
- 1986-08-08 EP EP86201397A patent/EP0218269B1/en not_active Expired
- 1986-08-08 AT AT86201397T patent/ATE42119T1/de not_active IP Right Cessation
- 1986-08-08 DE DE8686201397T patent/DE3662796D1/de not_active Expired
- 1986-08-21 JP JP61194121A patent/JPH0742612B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1986-08-22 US US06/899,082 patent/US4721755A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104040046A (zh) * | 2012-01-11 | 2014-09-10 | 纳幕尔杜邦公司 | 使用含卤酸洗液制备芳族聚酰胺共聚物纱的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ATE42119T1 (de) | 1989-04-15 |
JPS6245719A (ja) | 1987-02-27 |
EP0218269A1 (en) | 1987-04-15 |
DE3662796D1 (en) | 1989-05-18 |
US4721755A (en) | 1988-01-26 |
EP0218269B1 (en) | 1989-04-12 |
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