JPH0742530Y2 - 浸漬型基板処理装置 - Google Patents

浸漬型基板処理装置

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JPH0742530Y2
JPH0742530Y2 JP9363591U JP9363591U JPH0742530Y2 JP H0742530 Y2 JPH0742530 Y2 JP H0742530Y2 JP 9363591 U JP9363591 U JP 9363591U JP 9363591 U JP9363591 U JP 9363591U JP H0742530 Y2 JPH0742530 Y2 JP H0742530Y2
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chemical
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pure water
liquid
chemical liquid
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久雄 西澤
良夫 野村
浩之 荒木
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、半導体基板や液晶用
ガラス基板等の薄板状の被処理基板(以下単に基板と称
する)を表面処理するのに用いられる浸漬型の基板処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、従来より例えば
図11に示すもの(以下従来例1という)、あるいは特
公平2−13459号公報に開示され、図12に示すも
の(以下従来例2という)が知られている。従来例1は
図11に示すように、処理液152中に基板Wを浸漬し
て基板Wの表面処理をなす基板処理槽151と、基板処
理槽151へ純水DW、及び複数種の薬液QA・QBを供給
する複数の薬液貯溜容器156A・156B、各給液管1
53、157A、157B及び開閉弁155、158A
158Bとから成り、各開閉弁155、158A、158
Bを選択的に開閉制御して、所定量の純水DW及び薬液Q
A、QBを基板処理槽151内に供給して基板処理槽15
1内で所定濃度の処理液52を調合するように構成され
ている。なお、図11中の符号Cは多数の基板Wを収容
する基板収容カセット、159は液面レベルを検出する
レベルセンサ、160はレベル表示器、161は排液用
ドレンである。
【0003】従来例2は図12に示すように、処理液1
02中に基板Wを浸漬して基板Wの表面処理をなす基板
処理槽101と、処理液102を基板処理槽101内へ
供給する処理液供給部104とから成り、処理液供給部
104は、基板処理槽101の上流側でそれぞれ薬液供
給管107〜107及び薬液導入弁108〜10
を介して薬液給液管103に連通した複数種の薬液
貯溜容器106〜106Dとを具備して成り、各薬液
導入弁108A〜108Dを選択的に開閉制御して、所定
の薬液QA〜QDを薬液給液管へ導入するように構成され
ている。これら薬液貯溜容器106A〜106Dの中、例
えば薬液貯溜容器106Aには高温の硫酸、106Bには
フッ化水素のようなエッチング剤、106Cには超純水
などが貯溜されている。そして、この基板処理槽101
は複数種の表面処理毎に処理液102の置換が可能な密
閉型の処理槽として構成されている。なお符号111は
排液用ドレンである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来例1は、所定
量の純水D及び薬液Q〜Qを基板処理槽151内
に供給して基板処理槽51内で所定濃度の処理液152
を調合するように構成されているため、次のような難点
がある。 イ.複数種の表面処理毎に処理槽151内の処理液15
2を置換する場合に、均一な混合処理液となるのに一定
の時間を必要とするため、迅速な表面処理をすることは
出来ない。また、処理液152を置換する間に処理槽1
51内の基板Wには不均一な処理液152が触れるた
め、均一な表面処理を行うことができない。 ロ.処理槽151内の処理液152の置換に際して、基
板処理槽151内の処理液を全部排出することになるた
め、例えばフッ酸処理した基板Wが空気に触れると、そ
の表面に酸化皮膜が形成される等の不都合が生じる。
【0005】これに対して従来例2は、基板処理槽10
1が複数種の表面処理毎に処理液102の置換が可能な
密閉型の処理槽として構成され、その密閉型基板処理槽
101内へ処理液を供給して、密閉したまま基板Wを表
面処理するので上記イ〜ロのような問題はない。しか
し、なお次のような難点がある。 ハ.薬液給液管103内へ薬液QA〜QDを導入する際
に、薬液貯溜容器106内の内圧や薬液の残量によって
は、薬液の供給量が変動する。このため、純水と薬液と
の正確な調合が出来なくなるおそれがある。 ニ.密閉型の基板処理槽101内へ基板Wを装填し及び
取り出す際に、一旦処理槽101内の処理液102を全
部排出し、基板取出し口を自動開閉する等の操作機構が
不可欠となる。従ってその機構が繁雑となるうえ、自動
処理に馴染みにくく、表面処理の迅速性に欠ける。本考
案はこのような事情を考慮してなされたもので、上記イ
〜ニの難点を解消することを技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するものとして以下のように構成される。なお図1は本
考案の基本的な構成を示す概要図である。即ち、処理液
2中に基板Wを浸漬して基板Wの表面処理をなす基板処
理槽1と、純水Dの主要通路をなす純水給液管3を介
して処理液2を基板処理槽1内へ供給する処理液供給部
4とから成り、処理液供給部4は基板処理槽1の上流側
でそれぞれ薬液供給管7・7及び薬液導入弁8
を介して純水給液管3に連通した複数種の薬液貯溜
容器6・6を具備して成り、各薬液導入弁8・8
を選択的に開閉制御して、所定の薬液Q・Qを純
水給液管3へ導入するように構成した浸漬型基板処理装
置において、基板処理槽1の下部に処理液供給部4の純
水供給管3を連結して、基板処理槽1内の基板Wに処理
液2を供給するとともに、基板処理槽1の上部より処理
液2をオーバーフローさせるように構成し、各薬液供給
管7・7に薬液Q・Qの圧送手段15・15
を設けるとともに、各薬液供給管7・7又は純水
供給管3に薬液供給量測定器20・20を設け、複
数種の表面処理に応じてあらかじめ設定した各薬液Q
・Qの供給量を制御する薬液供給量制御手段10を設
け、薬液供給量制御手段10は、薬液供給量測定器20
・20の出力信号K・Kを受けて、上記所定の
薬液供給量に対応させて圧送手段15・15及び薬
液導入弁8・8を開閉制御するように構成し、各表
面処理に応じて純水D中の各薬液Q・Qを所定濃
度に調合するように構成したことを特徴とするものであ
る。なお、図1中の符号Cは多数の基板Wを収容したカ
セット、11はキーボード等の設定入力部、12はマイ
クロコンピュータ等の表面処理制御部、41は排液槽、
43は排液ドレンである。
【0007】
【作 用】本考案では、各薬液供給管7〜7に薬
液の圧送手段15〜15を設け、各薬液供給管7
〜7又は純水供給管3に薬液供給量測定器20〜2
を設け、薬液供給量測定器20〜20の出力信
号K〜Kを受けて薬液供給量制御手段10で各圧送
手段15〜15及び薬液導入弁8・8を開閉制
御する。即ち、薬液供給量制御手段10は、複数種の表
面処理に応じて、あらかじめ設定した薬液の供給量に対
応して各圧送手段15〜15及び薬液導入弁8
を開閉制御し、各表面処理に応じて各薬液Q〜Q
の導入量を加減して供給する。これにより、各表面処
理に応じて処理液2中の純水Dに対する各薬液Q
を所定濃度に正確に調合することができる。つま
り、薬液貯溜容器6〜6内の内圧や薬液Q〜Q
の残量によって薬液の供給量が変動するおそれはない。
【0008】なお、基板処理槽1内の処理液2をオーバ
ーフローさせることにより、基板処理槽1内の処理液2
を全部排出しなくとも複数種の表面処理毎に処理液2の
置換が可能であり、一連の表面処理が完了するまで基板
Wが空気に触れることはない。従って基板表面に酸化皮
膜が形成されたり、空気中の不純物が付着したりするお
それはない。また、基板処理槽1内の処理液2を全部排
出しなくても基板Wの装填や取り出しができる。
【0009】
【実 施 例】図2は本考案の第1の実施例を示す概要
図である。この浸漬型基板処理装置は、処理液2中に基
板Wを浸漬して基板Wの表面処理をなす基板処理槽1
と、純水DWの主要通路をなす純水給液管3を介して処
理液2を基板処理槽1内へ供給する処理液供給部4と、
処理液排出部40とから成る。
【0010】基板処理槽1は、石英ガラス製の側面視略
V字状(20度以下の広がり形状)に、平面視略矩形状
に形成され、その下部に純水と処理液の供給路とを兼ね
る純水給液管3を連結して成り、基板処理槽1内に処理
液2の均一な上昇流を形成して基板Wの表面処理をする
とともに、処理液2を複数種の表面処理毎に、迅速に置
換し得るオーバーフロー槽として構成されている。そし
て、上記基板処理槽1は処理液排出部40を構成する排
液槽41内に設けられ、オーバーフローした処理液2は
排液管42を介して排液ドレン43へ流下するように構
成されている。なお、基板処理槽1内の基板Wを収容し
たカセットCは、仮想線で示すカセット搬送用ロボット
Rにより挟持搬送される。
【0011】上記基板処理槽1は処理液2の均一な上昇
流を形成するものとして図2で示す形状のものに限ら
ず、例えば図1で示すような形状のものでも良い。即
ち、図1の基板処理槽1は槽内を整流多孔板1aで上下
に仕切り、基板処理槽1の上半部側壁を外側へ向けて2
0度以下の広がり形状をなすように形成して渦流の発生
を防止し、かつ整流多孔板1aで処理液2を均一に上昇
させてオーバーフローさせ、槽内の処理液2を迅速に交
換し得るように構成したものである。また、基板処理槽
1は石英ガラス製に限らず、例えば、処理液として石英
ガラスを腐食させてしまうフッ酸等を用いる場合には、
これに耐食性を有する四フッ化エチレン樹脂等の樹脂製
材料で形成したものでも良い。
【0012】純水給液管3は、基板処理槽1より上流側
に向けて順次、給排液切換弁13、スタティックミキサ
ー14、導入弁連結管16、純水フィルタ25、純水圧
力測定器26、開閉弁27、純水加熱部28を付設配置
して成り、所定温度に加熱した純水DWを供給する純水
の主要通路として構成されている。なお、純水DWは基
板の表面酸化を防ぐうえで、脱酸素処理を施したものを
用いる方がより好ましい。上記給排液切換弁13は常時
純水DWや処理液2を基板処理槽1へ供給し、必要に応
じて基板処理槽1内の処理液2を排液管42を介して排
液ドレン43へ排出するように構成されている。
【0013】スタティックミキサー14は例えば図3に
示すように、ミキサー管路14a内に孔あきねじり板1
4bを固定し、純水DWと薬液QA〜QEとを均一に混合
するように構成されている。なお、このスタティックミ
キサーに代えて他の混合器を用いても良く、管路が十分
に長ければかかる混合器を省くことも出来る。上記導入
弁連結管16は処理液供給部4の薬液導入弁8A〜8E
連結したものであり、詳細については後述する。
【0014】前記処理液供給部4は、複数種の薬液QA
〜QEを貯溜した薬液貯溜容器6A〜6Eと、基板処理槽
1の上流側で純水給液管3にそれぞれ薬液貯溜容器6A
〜6Eを連通する薬液給液管7A〜7Eと、各薬液給液管
A〜7Eを開閉する薬液導入弁8A〜8Eと、薬液QA
Eを純水給液管3へ圧送する圧送ポンプ15A〜15E
と、前記薬液供給量制御手段(図1中の符号10)と、
薬液供給量測定器(図1中の符号20A・20B)とから
成り、薬液供給量制御手段10で圧送ポンプ15A〜1
E及び薬液導入弁8A〜8Eを選択的に制御して、所定
の薬液QA〜QEを純水給液管3へ圧送するように構成さ
れている。
【0015】薬液導入弁8A〜8Eは、図2〜図4で示す
ように、スタティックミキサー14の上流側に配置した
導入弁連結管16に固定され、この導入弁連結管16を
介して純水給液管3と連通連結されている。なお図3は
薬液導入弁8A〜8Eと導入弁連結管16との連結状態を
示す要部の背面図、図4は図3のIV−IV線矢視断面図で
ある。
【0016】この薬液導入弁8Aは、図4で示すよう
に、弁本体80内に薬液導入室81と弁駆動室82を区
画形成し、薬液導入室81と弁駆動室82に亙り弁軸8
3を貫通し、薬液導入室81に薬液供給管7Aを接続す
るとともに、薬液導入室81内では弁軸83の先端部に
弁体84aを固定して、弁体84aを導入弁連結管16
に形成した弁座84bで受け止め、弁駆動室82内では
弁軸83にエアピストン85を固定して圧縮バネ86で
エアピストン85を閉弁側に付勢するとともに、圧縮エ
アAでエアピストン85を開弁操作し、薬液QAを所定
量だけ純水給液管路3a内へ圧送するように構成されて
いる。
【0017】この実施例では、弁体84aを導入弁連結
管16に形成した弁座84bで受け止めるように構成し
たので、弁体84aと純水給液管路3aとの間の空間が
なくなるため、各薬液導入弁8A・8Bを閉じた場合、薬
液QAの液切れが良くなり、純水供給管3に不要な薬液
が長時間混入することはなくなり、純水DWの供給量に
対する薬液QAの供給量を正確に制御して所定の薬液濃
度に調合することができる。しかも、純水が停留してバ
クテリヤが発生することもなくなる。なお、第4図中の
符号82aは圧縮エアAの出入り口、82bはエアピス
トン85の作動に伴い弁駆動室82内へエアを出入りさ
せるための連通口、87は薬液封止用ベローズ管であ
る。これらの薬液導入弁8A〜8Eは圧縮エアAで作動す
るものとして例示したが、適宜電磁開閉弁等を用いるこ
ともできる。
【0018】前記薬液供給量制御手段10は例えば図1
に示すように、複数種の表面処理毎の薬液供給量を設定
入力する設定入力部11と、ポンプ制御手段23と、薬
液導入弁8A〜8Eの開閉制御信号IA〜IE及びポンプ制
御手段23の制御信号Jを出力する表面処理制御部12
とから成り、あらかじめ入力された表面処理プログラム
及び設定入力された薬液供給量に基づいて薬液導入弁8
A〜8Eを図示しない弁駆動回路を介して開閉制御すると
ともに、ポンプ制御手段23を介して圧送ポンプ15A
〜15Eを駆動制御するように構成されている。
【0019】ポンプ制御手段23は、図1の各薬液供給
管7A〜7Bに付設された薬液供給量測定器20A〜20B
の出力信号KA・KBを受けて、表面処理毎にあらかじめ
設定された薬液供給量に対応して圧送ポンプ15A〜1
Eの圧送力を変調するように構成されており、各表面
処理に応じて純水DW中の薬液QA〜QEを所定濃度に調
合することができる。ちなみに、図5は一種類の薬液Q
Aの供給部を示す概要図であり、前記薬液供給管7aに
は上流側へ向かって順次、三方弁17A、薬液フィルタ
18A及びポンプ吸液手段30、マグネット式圧送ポン
プ15A、薬液QAの流通の有無を検出する流通検出器1
9が付設配置されている。
【0020】この薬液供給量測定器20Aは、三方弁1
Aに付設した圧力トランスデューサ21aと、圧力ト
ランスデューサ21aの検出信号を受けてアナロク信号
Vに変換するとともに、この薬液供給圧を表示する圧力
計21bとから成り、ポンプ制御手段23は薬液供給圧
信号V及び表面処理制御部12からの制御信号Jに基づ
き薬液供給圧信号Vを変調する調節器24aと、調節器
24aからの信号を受けてポンプ制御信号を出力するポ
ンプ駆動回路24bとから成り、マグネット式圧送ポン
プ15Aを正確に駆動制御してあらかじめ設定した薬液
供給量Qを供給するように構成されている。
【0021】なお、上記薬液供給量Qは次式で規定され
る。 Q=αF(2P/ρ)1/2 ここでαは流量係数、Fは薬液導入弁8の弁座84bの
最小断面積、Pは純水DWの供給圧Vと薬液供給圧vと
の圧力差、ρは薬液Qの流体密度である。つまり、薬液
導入弁8の最小断面積Fは一定であるから、純水DW
供給圧Vを前記純水圧力測定器26で測定し、薬液供給
圧vを上記圧力トランスデューサ21aで測定し、これ
らの差圧(P=v−V)により所定の薬液供給量Qが得
られるように、圧送ポンプ15A〜15Eの回転数を制御
するように構成されている。なお、本実施例では純水の
供給圧Vは一定とし、薬液QA〜QEの供給圧vA〜vE
調節する。
【0022】ちなみに、本実施例では基板の拡散処理の
前段の洗浄処理として、次のようなプログラムに基づい
て一連の表面処理を実行することができる。 ステップ1:純水+QA+QE ステップ2:純水 ステップ3:純水+QB ステップ4:純水 ステップ5:純水5+QC+QE ステップ6:純水(終了) ここで、薬液貯溜容器6A〜6E内の薬液はQA=NH4
H、QB=HF、QC=Hcl、QD=コリン、QE=H2
2であり、例えばステップ5において、HclとH2
2と純水を容量比で1:1:5で混合するには、流量比
が1:1:5になるように各ポンプ吐出圧vC、vEを設
定する。なお、上記拡散処理の前段の洗浄処理として、
例えば上記ステップ4〜6の内容を、 ステップ4:純水+QD ステップ5:純水(終了) のように必要に応じて適宜変更することができる。
【0023】ポンプ吸液手段30は、マグネット式圧送
ポンプ15Aが自吸式でないために付設されたもので、
図5で示すように、吸液管31の一端をポンプ吐出側の
微粒子除去用の薬液フィルタ18Aに接続するととも
に、他端をアスピレータ34に接続し、アスピレータ3
4に上水CWを流通させることにより、吸液管31内を
負圧にして、圧送ポンプ15Aに薬液QAを導入するよう
に構成されている。なお、このとき三方弁17Aは完全
に閉とする。
【0024】圧送ポンプ15Aに薬液QAが導入されたか
否かは、それぞれ薬液供給管7A及び吸液管31に付設
された流通検出器19及び32によって自動的に検出さ
れ、吸液完了とともに開閉弁33、35が閉じられる。
その後圧送ポンプ15Aをあらかじめ始動して三方弁1
Aを戻り管6a側に開とし、三方弁17A及び戻り管6
aを介して薬液フィルタ18Aから三方弁17Aに至る
までの薬液供給管7A内のエア抜きをしておく。ただ
し、このやり方では処理液の種類によっては、基板表面
に酸化皮膜が形成される危険があるので、その場合には
自吸式の圧送ポンプ15Aを用いる方が良い。
【0025】なお、圧送ポンプ15Aが自吸式の場合に
は、上記のようなポンプ吸液手段30は不要である。ま
た、圧送ポンプ15A〜15Eはマグネットポンプに限ら
ず、適宜流量調節可能なポンプであれば良い。また、純
水給液管3内の純水の供給圧が変動する場合には、純水
給液管3に圧力センサーを付設し、この圧力センサーと
図5の圧力トランスデューサ21aとの差圧に相当する
信号をポンプ制御手段23に入力すれば、薬液供給量Q
を正確に制御することができる。
【0026】図6は上記一種類の薬液供給動作を示すフ
ローチャートであり、以下簡単にその動作を説明する。
ステップS1では、例えばあらかじめ該当する薬液の濃
度及びその薬液処理時間、つまり、薬液導入弁8A〜8E
と圧送ポンプ15A〜15Eの作動時間を設定入力する。
ステップS2では、該当する薬液導入弁8A〜8Eを開く
とともに、該当する圧送ポンプ15A〜15Eを所定の回
転数で駆動して薬液の供給が開始される。ステップS3
では、純水供給管3に薬液が供給され、この純水供給管
3内で薬液の調合がなされ、所定濃度の処理液2が基板
処理槽1に継続して供給される。ステップS4では、該
当する薬液処理の所定時間が終了したか否かを判断し、
終了したときは、ステップS5で該当する薬液導入弁8A
〜8Eを閉じるとともに、該当する圧送ポンプ15A〜1
Eの作動を停止する。これにより、該当する薬液処理
が終了し、純水供給管3には純水DWのみが流通して、
純水による基板Wの洗浄が行われる。以下同様にして、
順次所定の薬液処理が行われる
【0027】図7は本考案の第2の実施例を示す概要図
である。この実施例は、水溶液中にアンモニアと過酸化
水素とが共存する洗浄液の場合、又は水溶液中に塩酸と
過酸化水素とが共存する洗浄液の場合に、紫外光で洗浄
液中の過酸化水素水の濃度を検出するとともに、赤外光
で洗浄液中のアンモニア水の濃度又は塩酸の濃度を検出
することができるという知見に基づくものである。
【0028】即ち、この実施例では薬液供給量測定器2
0が純水供給管3のミキサー14の下流側の透過光測定
部3aに付設した紫外光検出手段20aと赤外光検出手
段20bとから成り、基板処理槽1内へ供給する途中
で、紫外光検出手段20aにより処理液2中の過酸化水
素水の濃度を独立に検出し、同様に赤外光検出手段20
bによりアンモニア水の濃度又は塩酸の濃度を独立に検
出し、この検出結果に基づき、薬液供給量制御手段10
の駆動回路23aを介して各薬液導入弁8A〜8C及びポ
ンプ15A〜15Bを個別に制御するように構成したもの
である。なお、その他の点では第1の実施例と同様に構
成されている。
【0029】図8は本考案に係る浸漬型基板処理装置を
具備してなる基板処理ユニット50の斜視図、図9はそ
の要部の縦断正面図である。この基板処理ユニット50
は、複数種の基板処理槽を併設するのをやめて、単一の
基板処理槽1内で複数種の一連の表面処理をなし、装置
全体のコンパクト化を意図したものである。即ち、この
基板処理ユニット50は、基板収容カセットCの搬入搬
出部51と、カセットCの移載ロボット55と、カセッ
トCから基板Wを取り出し又はカセットC内へ基板Wを
装填するローダ・アンローダ装置60と、本考案の第3
の実施例に係る浸漬型基板処理装置65と、基板Wの液
切り乾燥装置70と、カセットCから取り出した複数の
基板Wを保持して搬送する基板搬送ロボット75と、複
数種の薬液貯溜容器6A〜6Eとを具備して成り、単一の
基板処理槽1内で複数種の一連の表面処理をなし得るよ
うに構成されている。
【0030】上記カセット移載ロボット55は、昇降及
び回転自在で、矢印A方向に移動可能に構成され、搬入
搬出部51に搬入されてきたカセットCをローダ・アン
ローダ装置60のテーブル61上に移載し、また、処理
済み基板を収容したカセットCを当該テーブル61から
搬入搬出部51へ移載するように構成されている。上記
ローダ・アンローダ装置60は、図8及び図9で示すよ
うに、昇降自在かつ相互に接近自在のリフター62を前
後に2組具備して成り、テーブル61上に載置した2個
のカセットC内の2群の基板Wをリフター62・62で
押上げ、2群の基板Wを接近させて等しいピッチで整列
し、基板搬送ロボット75に引き渡すように構成されて
いる。なお、リフター62の上面には多数の等ピッチの
基板保持溝62aが切設されており、この基板保持溝6
2aで複数の基板Wを起立整列状態で保持するように構
成されている。
【0031】上記基板搬送ロボット75は、図8〜図9
で示すように、昇降自在かつ矢印B方向に移動可能に設
けられ、一対の挟持アーム76・76にそれぞれ基板保
持杆77・77を付設して成り、上記リフター62から
受け取った複数の基板Wを基板保持杆77で保持し、浸
漬型基板処理装置65内及び乾燥装置70内へ順次搬送
するように構成されている。なお、この基板保持杆77
にも上記リフター62と同様の基板保持溝が切設されて
おり、この基板保持溝で複数の基板Wを起立整列状態で
保持するように構成されている。
【0032】上記浸漬型基板処理装置65は、カセット
レスタイプの処理槽1と、昇降自在に設けられた基板保
持具66を備え、基板搬送ロボット75から受け取った
複数の基板Wを基板保持具66で保持して処理槽1内に
浸漬するように構成されいてる。なお、図9中の部材で
図1〜図2中のものと同一の機能を有する部材は、同一
符号を付して重複する説明を省略する。また上記乾燥装
置70は、例えば本出願人の提案に係る特開平1−25
5227号公報に開示したもので、基板の主平面の中心
近傍を回転中心として、回転遠心力で液切り乾燥するよ
うに構成されている。なお、上記乾燥装置70に代えて
溶剤を用いて乾燥を促進するものや、後述する減圧方式
により乾燥を促進するものを採用することもできる。
【0033】図10は本考案の第4の実施例に係る浸漬
型基板処理装置の要部縦断面図である。この実施例装置
は、前記実施例と同様に単一の基板処理槽1内で複数種
の一連の表面処理を行うとともに、基板処理槽1の上部
で基板Wの乾燥を行うことを意図したものである。即
ち、この装置は排液槽41の上方を密閉可能なチャンバ
ー80で覆い、排液管42に図示しない強制排気手段と
連通する排気管45を接続するとともに、排液管42に
開閉弁46を設けて成り、チャンバー80内を減圧し
て、基板の乾燥を促進するように構成されている。
【0034】この装置で基板の乾燥を行うには、次のよ
うにする。先ず、処理を終えた基板Wを所定速度(約1
0mm/sec)で引き上げることにより、処理液2がオーバ
フローする処理槽1内から基板Wを取り出す。これによ
り、その表面に液滴がほとんど付着することなく、基板
Wを取り出すことができる。次に三方弁13を操作し
て、処理液2を処理槽1から排液管42を介して排出
し、その後各弁13及び46を閉じて、排気管45を介
してチャンバー80内を約750〜770mmhg程度まで
減圧する。これにより、基板Wの表面に僅かに付着して
いた液滴を蒸発させて、液切り乾燥を促進することがで
きる。
【0035】
【考案の効果】本考案では、各薬液供給管に薬液の圧送
手段及び薬液供給量測定器を設け、薬液供給量測定器の
出力信号を受けて薬液供給量制御手段で各圧送手段を正
確に制御するように構成したので次のような効果を奏す
る。 イ.各圧送手段の圧送力が正確であるから、薬液貯溜容
器内の内圧や薬液の残量によって薬液の供給量が変動す
るおそれはない。 ロ.また複数種の表面処理に応じて、あらかじめ薬液供
給量制御手段で設定した薬液の供給量に対応して各圧送
手段を制御し、各表面処理に応じて各薬液の導入量を加
減して供給することが出来るので、各表面処理に応じて
処理液中の純水に対する薬液を所定濃度に正確に調合す
ることができる。すなわち正確な濃度再現及び混合が可
能になる。 ハ.基板処理槽内の処理液をオーバーフローさせること
により、基板処理槽内の処理液を全部排出しなくとも複
数種の表面処理毎に処理液の置換が可能であり、一連の
表面処理が完了するまで基板Wが空気に触れることはな
いので、従来例1のように基板表面に酸化皮膜が形成さ
れたり、空気中の不純物が付着したりするおそれはな
い。 ニ.基板処理槽内の処理液を全部排出しなくても基板W
の装填や取り出しができるので、従来例2に比べて簡素
な構造で、かつ表面処理の迅速性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の基本的な構成を示す概要図である。
【図2】本考案の第1の実施例を示す概要図である。
【図3】薬液導入弁と導入弁連結管との連結状態を示す
要部の背面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】一種類の薬液QAの供給部を示す概要図であ
る。
【図6】薬液供給動作を示すフローチャートである。
【図7】本考案の第2の実施例に係る浸漬型基板処理装
置の概要図である。
【図8】本考案の第3の実施例に係る浸漬型基板処理装
置を具備してなる基板処理ユニット50の斜視図であ
る。
【図9】基板処理ユニット50の要部の縦断正面図であ
る。
【図10】本考案の第4の実施例に係る浸漬型基板処理
装置の要部の縦断面図である。
【図11】従来例1の第1図相当図である。
【図12】従来例2の第1図相当図である。
【符号の説明】
1…基板処理槽、 2…処理液、3…純
水給液管、 4…処理液供給部、D
純水、 Q〜Q…薬液、W…基
板、 6〜6…薬液貯溜容
器、7〜7…薬液供給管、 8〜8
薬液導入弁、10…薬液供給量制御手段、 15
〜15…圧送ポンプ(圧送手段)、20〜20
…薬液供給量測定器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 荒木 浩之 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社 彦根地区事業所 内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液中に基板を浸漬して基板の表面
    処理をなす基板処理槽と、純水の主要通路をなす純水給
    液管を介して処理液を基板処理槽内へ供給する処理液供
    給部とから成り、 処理液供給部は基板処理槽の上流側でそれぞれ薬液供給
    管及び薬液導入弁を介して純水給液管に連通した複数種
    の薬液貯溜容器を具備して成り、各薬液導入弁を選択的
    に開閉制御して、所定の薬液を純水給液管へ導入するよ
    うに構成した浸漬型基板処理装置において、 基板処理槽の下部に処理液供給部の純水供給管を連結し
    て、基板処理槽内の基板に処理液を供給するとともに、
    基板処理槽上部より処理液をオーバーフローさせるよう
    に構成し、 各薬液供給管に薬液の圧送手段を設けるとともに、各薬
    液供給管又は純水供給管に薬液供給量測定器を設け、 複数種の表面処理に応じてあらかじめ設定した各薬液の
    供給量を制御する薬液供給量制御手段を設け、 薬液供給量制御手段は、薬液供給量測定器の出力信号を
    受けて、上記所定の薬液供給量に対応させて圧送手段
    び薬液導入弁を開閉制御するように構成し、各表面処理
    に応じて純水中の各薬液を所定濃度に調合するように構
    成したことを特徴とする浸漬型基板処理装置。
JP9363591U 1990-10-19 1991-10-18 浸漬型基板処理装置 Expired - Lifetime JPH0742530Y2 (ja)

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