JPH0742461U - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
- Publication number
- JPH0742461U JPH0742461U JP074610U JP7461093U JPH0742461U JP H0742461 U JPH0742461 U JP H0742461U JP 074610 U JP074610 U JP 074610U JP 7461093 U JP7461093 U JP 7461093U JP H0742461 U JPH0742461 U JP H0742461U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- lip
- garter
- oil seal
- garter spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガータばねの装着は容易であるが、一旦装着
した後は容易に脱落することのないようにする。 【構成】 リップ頭部にばね溝4を形成してガータばね
5を装着するようにしたオイルシール1において、ばね
押さえリップ3をガータばね5側に傾斜させると共にこ
のばね押さえリップ3からほぼ半径方向外側へ円周上複
数突出する突起7を設け、突起7を変形させ傾斜したば
ね押さえリップ3を乗り越えてガータばね5の装着を容
易に行い、一旦装着された後はガータばね5をばね押さ
えリップ3で包み込むようにしてばね外れを防止するよ
うにしている。
した後は容易に脱落することのないようにする。 【構成】 リップ頭部にばね溝4を形成してガータばね
5を装着するようにしたオイルシール1において、ばね
押さえリップ3をガータばね5側に傾斜させると共にこ
のばね押さえリップ3からほぼ半径方向外側へ円周上複
数突出する突起7を設け、突起7を変形させ傾斜したば
ね押さえリップ3を乗り越えてガータばね5の装着を容
易に行い、一旦装着された後はガータばね5をばね押さ
えリップ3で包み込むようにしてばね外れを防止するよ
うにしている。
Description
【0001】
本考案はオイルシールに関する。更に詳述すると、本考案は、オイルシールの リップから軸に働く締め付け力(緊迫力)を保持するため装着されるガータばね が脱落するのを防止する構造に関する。
【0002】
従来、オイルシールにはリップと軸の間のラジアル方向緊迫力を保持するため 、リップの背面側にガータばねを装着している。例えば、図3に示すように、リ ップ101の頭部に環状のばね溝102とばね押さえリップ103を形成し、ガ ータばね104が脱落しないように装着されている。尚、図中の符号105は補 強環、106はオイルシール全体を示している。
【0003】
しかしながら、この従来の構造によると、オイルシール106の軸に対するリ ップの締め代やばね押さえリップ103の寸法によっては装着後のガータばね1 04が外れ易いものがある。例えば、ばね押さえリップ103を高くするとガー タばね104の脱落は防止できるものの装着が難しくなる。反面、ガータばね1 04の装着を容易にする程度にばね押さえリップ103を低くすると、ガータば ね104が容易に脱落する虞がある。
【0004】 本考案はガータばねの装着は容易であるが、一旦装着した後は容易に脱落する ことのないオイルシールを提供することを目的とする。
【0005】
かかる目的を達成するため、本考案のオイルシールは、ばね押さえリップをガ ータばね側に傾斜させると共にこのばね押さえリップからほぼ半径方向外側へ円 周上複数突出する突起を設けるようにしている。
【0006】
したがって、オイルシールにガータばねを装着するときには、ばね押さえリッ プから径方向外側に複数個突出している突起よりもガータばねを広げてばね押さ えリップを乗り越えさせることによってばね溝に落とし込む。このとき、ばね押 さえリップはガータばね側に傾斜しているため、外径寸法は小さくなり装着し易 い。
【0007】 また、装着後のガータばねはばね押さえリップよりも高く突出した突起が妨げ となって脱落が防止される。しかも、ばね押さえリップそのものもガータバネ側 に傾斜してガータばねを包み込むように設けられているので、ばね外れが起き難 い。
【0008】
以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
【0009】 図1及び図2に本考案のオイルシールの一実施例を示す。このオイルシール1 は、軸側(半径方向内側)に突出したリップ2と、このリップ2の頭部に形成さ れたばね溝4及びばね押さえリップ3と、ばね押さえリップ3からほぼ半径方向 外側に突出するように形成された複数個の突起7並びに補強環6および嵌合部9 、ダストリップ8とから構成され、ばね溝4にガータばね5が装着されてラジア ル方向緊迫力を保持するように設けられている。
【0010】 ばね押さえリップ3は、ガータばね5側へ傾斜するようにしてほぼ半径方向外 側へ向けて形成されており、ばね溝4内へ装着されるガータばね5を包み込むよ うに設けられている。このばね押さえリップ3の傾きθは、特に限定されるもの ではないが5°〜30°程度の範囲に設定してガータばね5を包み込む程度が好 ましい。
【0011】 突起7は少なくとも円周方向に1箇所、好ましくは複数箇所にばね押さえリッ プ3と同じ傾きでほぼ半径方向外側に延長されるようにして一体的に形成されて いる。本実施例の場合、3箇所に120°間隔で配置されている。突起7は本実 施例の場合、半円形状に形成されているがこれに特に限定されるものではなく、 矩形あるいは三角形などの形状に形成しても良い。この突起7の形状、寸法及び 突出方向には特に限定を受けるものではなく、成形品の構造や特性等に応じて適 宜設定される。
【0012】 以上のように構成されたオイルシールによると、ガータばね5を装着する際に は1ないし複数箇所の突起7よりもガータばね5を広げて傾斜によって実質的に 外径寸法が小さくなったばね押さえリップ3を容易に乗り越えさせる。しかし、 ガータばね5が一旦装着された後は、ばね押さえリップ3がガータばね5を包み 込みかつ所々で突起7,7,7がガータばね5よりも高く立脚しているため、こ れらを乗り越えなければ脱落することはない。
【0013】 尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるも のではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例 えば、本実施例では突起7は円周方向に等間隔に配置しているが、間隔を不均一 にして形成しても良い。
【0014】
以上の説明より明らかなように、本考案のオイルシールは、ばね押さえリップ をガータばね側に傾斜させると共にこのばね押さえリップからほぼ半径方向外側 へ円周上複数突出する突起を設けるようにしているので、変形させ易い突起と乗 り越え易く傾斜したばね押さえリップとでガータばねの装着が容易に行い得ると 共に一旦装着された後はガータばねの脱落に対してばね押さえリップの傾きが逆 向きとなりかつ突起がばね止めとして機能することによってばね外れを防止でき る。
【図1】本考案のオイルシールの一実施例を示す正面図
である。
である。
【図2】図1のオイルシールのII−II線断面図である。
【図3】従来のオイルシールの断面図である。
1 オイルシール 2 リップ 3 ばね押さえリップ 4 ばね溝 5 ガータばね 7 突起
Claims (1)
- 【請求項1】 リップ頭部にばね溝を形成してガータば
ねを装着するようにしたオイルシールにおいて、ばね押
さえリップを前記ガータばね側に傾斜させると共にこの
ばね押さえリップからほぼ半径方向外側へ円周上複数突
出する突起を設けることを特徴とするオイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP074610U JPH0742461U (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | オイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP074610U JPH0742461U (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | オイルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742461U true JPH0742461U (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=13552122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP074610U Pending JPH0742461U (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | オイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742461U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017223258A (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | Nok株式会社 | 密封装置 |
WO2020189612A1 (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | Nok株式会社 | 密封装置 |
WO2024171720A1 (ja) * | 2023-02-15 | 2024-08-22 | Nok株式会社 | 密封装置 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP074610U patent/JPH0742461U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017223258A (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | Nok株式会社 | 密封装置 |
WO2020189612A1 (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | Nok株式会社 | 密封装置 |
JPWO2020189612A1 (ja) * | 2019-03-20 | 2021-04-30 | Nok株式会社 | 密封装置 |
WO2024171720A1 (ja) * | 2023-02-15 | 2024-08-22 | Nok株式会社 | 密封装置 |
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