JPH0742461A - 雨 戸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】開閉することなく、日射量の調節が可能な雨戸
を提供する。 【構成】複数個の透孔21が並設された雨戸本体１の裏面
に板体６が摺動可能に設けられ、板体６には雨戸本体１
の透孔21と略同形同大の透孔61が雨戸本体１の透孔21と
略同一配置状態に並設され、板体６を往復摺動すること
により、雨戸本体１及び板体６の透孔21、61が合致して
双方の透孔21、61が開口され、或いは、双方の透孔21、
61が閉鎖されるようになされている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、雨戸に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、住宅等に於いて、日射量を調節す
る為には、軒下に簾を吊下げたり、室外にルーバーを設
けたり、室内にブラインドを設けたりしていた。又、略
鋸刃状に折曲した金属製薄板を戸板とする雨戸は、例え
ば、実公昭60-37996号公報に図示されているように、公
知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、簾は、
洋風住宅には美観的にマッチしないと共に、風で裾が捲
れ上って調節不能となることがあり、ルーバーは取付工
事が必要であり、ブラインドは日射量調節効果が少ない
という問題があり、雨戸は開閉する以外に日射量を調節
することが出来なかった。

【０００４】本発明は、上記従来の問題点を解消し、開
閉することなく、日射量の調節が可能な雨戸を提供する
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の雨戸は、複数個
の透孔が並設された格子状雨戸本体の裏面に板体が摺動
可能に設けられ、板体には雨戸本体の透孔と略同形同大
の透孔が雨戸本体の透孔と略同一配置状態に並設され、
板体を往復摺動することにより、雨戸本体及び板体の透
孔が合致して双方の透孔が開口され、或いは、双方の透
孔が閉鎖されるようになされていることを特徴とする。

【０００６】本発明雨戸の雨戸本体及び板体の材質は、
特に限定されず、例えば、ステンレススチール、アルミ
ニウム等の金属板が好適に使用され、その裏面に発泡体
を積層して断熱性を具備させると共に、強度を向上させ
てもよい。

【０００７】雨戸本体及び板体に並設される透孔は、特
に限定されないが、開口部分を大きく取れるよう、横長
もしくは縦長の矩形状とするのが好ましく、透孔を全幅
もしくは全高に亙って連続させた場合には、中間部に於
ける強度が不足することがある為、各透孔を長手方向に
複数個に分割してもよい。

【０００８】雨戸本体の透孔には、その裏面周縁に合成
ゴム、合成樹脂もしくは合成ゴム製発泡体等の弾性体を
貼着し、透孔閉鎖時に、雨戸本体と板体との間隙から雨
水が室内に浸入しないようにするのが好ましい。

【０００９】板体には、その室内側に手掛用凹陥部もし
くは突起を設けて、框に沿って容易に摺動させることが
出来るようにするのが好ましい。

【００１０】板体を上下方向に摺動するようにした場合
には、縦框と板体の何れか一方に板バネを、他方に凹陥
部を設けて、板バネを凹陥部に嵌合せしめることによっ
て、板体を上方に摺動した際にも、縦框にその位置で保
持されるようするのが好ましい。

【００１１】

【作用】本発明は、複数個の透孔が並設された格子状雨
戸本体の裏面に板体が摺動可能に設けられ、板体には雨
戸本体の透孔と略同形同大の透孔が雨戸本体の透孔と略
同一配置状態に並設され、板体を往復摺動することによ
り、雨戸本体及び板体の透孔が合致して双方の透孔が開
口され、或いは、双方の透孔が閉鎖されるようになされ
ているので、板体を摺動させて透孔の開口面積を増減
し、日射量を調節することが出来る。

【００１２】

【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図１は本発明雨戸の一実施例を示す分解斜視図であ
る。

【００１３】図１に於いて、１は格子状雨戸本体であっ
て、略横長矩形状の透孔21が上下方向に複数個並設され
た格子状金属製薄板２の周縁に、上框３、下框４及び１
組の縦框５を固着することにより形成されている。

【００１４】透孔21には、小虫の侵入を防ぐ金網22が張
設されており、透孔21の裏面周縁には、薄板２と後記板
体６との間隙から雨水が室内に浸入しないよう、枠状の
弾性体23が貼着されている。

【００１５】縦框５は、柱状体51及び板状体52から形成
されており、柱状体51の相対向する内側面には、縦断面
略三角形の凹陥部53が、上下に各２個刻設されている。

【００１６】６は、前記薄板２よりも略透孔21の幅だけ
長さが短くなされた格子状板体であって、透孔21と略同
形同大の透孔61が透孔21と同一配置状態に上下方向に並
設されており、透孔61の短手方向即ち上下方向に、縦框
５に沿って摺動可能となされている。板体６の上下方向
の略中央には、手掛用凹陥部62が２個左右に連設されて
いる。

【００１７】板体６の両側面には、側板64が固着されて
いる。中央が略く字状に折曲された板バネ63は、側板64
に穿設された透孔65に板バネ63の折曲部を挿通し、透孔
65の上下に刻設された浅溝66に板バネ63の両端部を当接
せしめた状態で、側板64を格子状板体６に固着すること
により、側板64から片面に２個宛突設されている。板体
６は、板バネ63が前記縦框５の凹陥部53に嵌合すること
により、上方に摺動された状態で保持されるようなされ
ている。

【００１８】以上、本発明の実施例について説明してき
たが、具体的な構成は、この実施例に限られるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても、本発明に含まれる。例えば、実施例では、雨戸
本体及び板体の透孔は略横長矩形状で、板体は、透孔の
短手方向即ち上下方向に摺動可能となされているが、透
孔を略縦長矩形状とし、板体を、左右方向に摺動可能と
してもよい。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、叙上の通り構成されているの
で、板体を摺動することにより、雨戸を開閉することな
く、容易に日射量を調節出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明雨戸の一実施例を示す分解斜視図。

【符号の説明】

１ 雨戸本体 ６ 板体 21 （雨戸本体の）透孔 61 （板体の）透孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数個の透孔が並設された格子状雨戸本
   体の裏面に板体が摺動可能に設けられ、板体には雨戸本
   体の透孔と略同形同大の透孔が雨戸本体の透孔と略同一
   配置状態に並設され、板体を往復摺動することにより、
   雨戸本体及び板体の透孔が合致して双方の透孔が開口さ
   れ、或いは、双方の透孔が閉鎖されるようになされてい
   ることを特徴とする雨戸。