JPH0742323B2 - 新規なヘテロ多糖類bm07、その製造方法及び各種産業分野での使用 - Google Patents

新規なヘテロ多糖類bm07、その製造方法及び各種産業分野での使用

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JPH0742323B2
JPH0742323B2 JP1179204A JP17920489A JPH0742323B2 JP H0742323 B2 JPH0742323 B2 JP H0742323B2 JP 1179204 A JP1179204 A JP 1179204A JP 17920489 A JP17920489 A JP 17920489A JP H0742323 B2 JPH0742323 B2 JP H0742323B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なヘテロ多糖類、これを微生物による発
酵によって製造する方法並びにこれを各種の産業分野に
使用することに関する。
[従来の技術とその問題点] ヘテロ多糖類は、重合した基本単位を形成する少なくと
も2種の単糖類を含有する高分子量の分子である。
各種の産業分野、特に農薬、食品、石油産業、化粧品な
どの分野で多く使用されているヘテロ多糖類の一つは、
キサンタンゴムである。
しかしながら、キサンタンゴムは、その潜在的可能性に
もかかわらず、多くの不適性を示し、その中でも、酸性
及びアルカリ性pHでの並びに強塩性媒体中での温度安定
性の不足があげられる。
その後、他のヘテロ多糖類が上市された。これらのうち
でも、シェル社によって登録商標「シェルフローS(SH
ELL−FLO S)」として開発されたヘテロ多糖類があげら
れる。本発明により行われた分析によれば、このヘテロ
多糖類はグルコース、ガラクトース、ピルビン酸、こは
く酸及び酢酸から導かれる単位を含有することが証明さ
れた。
しかしながら、このヘテロ多糖類自身も、特に80℃程度
の高められた温度に付すとやはり不適性を示した。上記
のような欠点を防ぐため、本発明者は、塩溶液や塩基性
又は酸性溶液中で温度安定性であるのみならず、さらに
低濃度での高い流動学的性質、高い懸濁力、水道水や蒸
留水中への迅速な溶解力を示す新規なヘテロ多糖類を実
用化させた。
[発明が解決しようとする課題] したがって、本発明の第一の目的は、このようなヘテロ
多糖類を提供することである。
本発明の第二の目的は、このヘテロ多糖類の製造方法を
提供することである。
本発明の第三の目的は、このヘテロ多糖類を各種の産業
分野に使用することにある。
[課題を解決するための手段] しかして、本発明は、菌株アグロバクテリウム・ツメフ
ァシエンス((Agrobacterium tumefaciens) I−73
6、その組換え体又はその突然変異株によって少なくと
も1種の同化性炭素源を含有する培地を発酵させること
により得ることができることを特徴とする新規なヘテロ
多糖類BM07に関する。
上記の菌株アグロバクテリウム・ツメファシエンスは、
ブタペスト条約に従って「コレクシオン・ナシオナン・
ド・キュルチュール・デ・ミクロオルガニズム(Collec
tion Nationale de Culture des Microorganismes)−C
NCM」に対して1988年3月1日に寄託されており、ここ
では寄託番号I−736として公けに入手することができ
る。この菌株は、「コレクシオン・ナシオナン・ド・バ
クテリエ・フィトパソゲン(Collection Nationale de
Bacteries Phytopathogene)からわけられたものであっ
て、その保管機関の1974年版カタログに番号CNBP291と
してリストされている。
アグロバクテリウム・ツメファシエンスI−736の純粋
培養は、26〜32℃、一般的には28〜32℃の温度にインキ
ュベートされた傾斜したゲロース管で行うことができ
る。
この温度においてかつ特にその組成を以下に示すMY寒天
及びベネント寒天を主体とした培地では、20時間すると
傾斜面の全体を覆う細菌ムコイドの層の形成が確認でき
た。
アグロバクテリウム・ツメファシエンスI−736の培養
にとっては下記の保存培地が特に有益なものと考えられ
た。
MY寒天培地(g/l) 大豆蛋白質 5 酵母エキス 3 麦芽エキス 3 グルコース 10 寒 天 20 TGY寒天培地(パスツール研究所による)(g/l) ペプトン 5 酵母エキス 2.5 グルコース 1 寒 天 20 ベネット寒天培地(g/l) ペプトン 1 肉エキス 1 NZアミンA(シェフィールド・ケミカル社製、登録商
標) 2 グルコース 10 寒 天 20 TS寒天培地(ビオーメリュ社製)(g/l) ビオトリプカーゼ 17 ビオソヤーゼ 3 K2HPO4 2.5 NACl 5 グルコース 2.5 寒 天 20 また、菌株アグロバクテリウム・ツメファシエンスI−
736は、ペトリ皿において、例えばMY寒天培地又はTGY寒
天培地上で培養することができる。これらの条件下では
24〜30時間たってからコロニーが見られ、48時間後に下
記の特性を示す。
大きさ 直径2〜3mm 滑らかでそれほどふくらんでいない外観 非常に明るい黄褐色 縁がはっきりしていて、傾斜面よりも皿上でムコイドが
少ないコロニー。
菌株アグロバクテリウム・ツメファシエンスI−736
は、下記の糖を利用することができる。
グルコース サッカロース でんぷん加水分解物 より困難であるが生でんぷん及びラクトース。グルコー
ス及びサッカロースが好ましい糖である。
一般的には、ヘテロ多糖類BM07は、グルコース、ガラク
トース、ピルビン酸、こはく酸及び酢酸又はこれらの酸
の塩から導かれる単位を一般にそれぞれ5〜8/1〜2/0.5
〜2/0.5〜2/0.05〜2、好ましくは6〜7.5/1〜1.5/0.5
〜1/0.5〜1/0.05〜0.2、さらに詳しくは7/1/0.5〜1/0.5
〜1/0.05〜0.1のモル比で含有することを証明すること
ができた。
ピルビン酸、こはく酸及び酢酸は、一般に、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩のような
塩の形で現われる。
前記したようなその全体式を決定させたヘテロ多糖類BM
07の分析法は、このヘテロ多糖類BM07の加水分解後の構
成要素(糖及び酸)の決定及び内部又は外部標準化によ
るクロマトグラフィー定量を基本としている。
しかして、糖の定量は、次のように行った。100mgのヘ
テロ多糖類BM07を封管中で5mlの1Mトリフルオル酢酸に
よって105℃で3〜6時間加水分解する。
この操作に続いて蒸発乾固を行い、次いで乾燥残留物は
内部標準物質としてソルビット15mgを含有する5mlのピ
リジンに溶解する。次いでピリジン溶液1mlについてヘ
キサメチルジシラザン0.9mlによりシリル化する。この
シリル化はトリフルオル酢酸0.1mlにより接触させる。
次いで、糖の定量は、0.14μの膜厚を有するメチルシリ
コーン相を充填した長さ25m、直径0.25mmのガラス毛細
管カラムでFID検出気相クロマトグラフィーによって行
う。使用したキャリアガスは水素であって、流量は2ml/
分である。
ピリジン酸の定量は、80mgのヘテロ多糖類BM07を4N塩酸
5mlにより105℃で1時間加水分解し、次いでケトグルタ
ル酸(内部標準物質となる)2mgを添加し、蒸留水によ
り25mlに調節することによって得られる母溶液から出発
して行われる。
この定量は、直径5μのC18グラフト化シリカを充填し
た長さが250mmで直径が4.6mmであるカラムによって高性
能液体クロマトグラフィー(HPLC)によって行われる。
使用した溶離剤は、0.02Mりん酸とアセトニトリルとの5
0/50(容量)混合物である。流量は1.5ml/分である。
ピルビン酸の検出は375nmの紫外線によって行われる。
こはく酸の定量は、ピルビン酸の定量に使用した条件と
同じ条件でヘテロ多糖類BM07を加水分解した後に行われ
る。定量は、外部標準化によって直接行われる。使用さ
れるこはく酸の標準溶液は、こはく酸8mgを水25ml中に
含むものである。
この場合、「ビオラド(BIORAD)」(登録商標)の「Am
inex HPX87H」(登録商標)カラム上でHPLC法が新たに
使用される。溶離剤は0.01N硫酸であり、流量は0.8ml/
分である。こはく酸の検出は屈折計による。
酢酸の定量は300〜350mgのヘテロ多糖類BM07を4Nトリフ
ルオル酢酸5mlにより120℃で3時間加水分解した後に行
われる。次いで、内部標準物質としてプロピオン酸30mg
を添加し、FID検出気相クロマトグラフィー によって定量を行う。定量のためには、5%のFFAP相と
80〜100メッシュの「クロモソルブ(Chromosorb)G
(登録商標)(AW DMCS)に吸収させた1%りん酸とを
満した長さ2mで直径3mmのガラスカラムを使用する。キ
ャリアガスはヘリウムであって、流量は30ml/分であ
る。
種々の試料から得られるヘテロ多糖類は、一般に下記の
特性を示す。
I.(1) その固有粘度は30〜250dl/g、特に140〜250d
l/g、さらに好ましくは150〜240dl/gである。
本明細書でいう固有粘度[η]は、換算粘度 (ここでηは溶液の粘度であり、 ηは溶液の粘度であり、 cはヘテロ多糖類BM07の濃度である) を濃度0に外挿し、そしてハギンズの式 (ここでk′はハギンズの定数である) を使用して決定される。
比粘度 は次のように測定される。
ヘテロ多糖類を0.1M NaCl水溶液に溶解してなる0.2g/
の母溶液を調製する。
次いで、母溶液を0.1M NaCl水溶液で希釈することによ
ってヘテロ多糖類BM07を0.03〜0.1g/の濃度で含有す
るある範囲の溶液を調製する。
次いで測定は低剪断(Low Shear)粘度計によって23℃
で行う。
これにより比粘度が濃度の関数として描かれ、濃度0に
外挿される。
(2)光拡散法により測定されたヘテロ多糖類BM07の分
子量は6・106〜10・106、好ましくは6.5・106〜9.5・1
06である。
II.ヘテロ多糖類BM07は蒸留水に溶解した溶液状で、特
に低濃度において非常に良好な流動学的性質を示す。し
かし、これらの性質は、ヘテロ多糖類を厳しい条件の作
用、特に強酸性及び塩基性pHに、強イオン性媒質中で及
び温度に置いたときでも強く保持される。
しかして、下記のことが確認できた。
(1) ヘテロ多糖類BM07を25℃の蒸留水に溶解してな
る0.1重量%溶液は、低剪断粘度計によって1s-1の速度
勾配で測定して、350mPa・s以上、特に400〜700mPa・
sの24時間粘度を示す。
(2) ヘテロ多糖類BM07は塩媒質中で、特にCaCl2、N
a2So4及びNaClを主体とした塩溶液中で良好な流動学的
性質を示す。
特に、ヘテロ多糖類BM07を塩溶液(その濃度は下記の通
り)に溶解してなる0.3重量%の溶液は、「キャリメド
(Carrimed)」(登録商標)レオメータにより1s-1の速
度勾配で測定して、かつ、塩溶液が下記の組成 NaCl 91.71g CaCl2・2H2O 10.41g MgCl2・6H2O 10.12g BaCl2・2H2O 0.113g NaHCO3 0.195g 蒸留水 1とするに要する量 を有するものとして、2000〜3500mPa・s、特に2500〜3
000mPa・sの2時間粘度を示す。
他方、ヘテロ多糖類BM07を20%NaCl水溶液に溶解してな
る0.2重量%溶液は、低剪断粘度計により1s-1の速度勾
配で測定して、1600〜2400mPa・s、好ましくは1700〜2
100mPa・sの24時間粘度を示す。
(3) pH1.7及び25℃におけるヘテロ多糖類BM07の0.2
重量%水溶液は、低剪断粘度計により1s-1の速度勾配で
測定して、1000〜2500mPa・s、特に1400〜2000mPa・s
の24時間粘度を示す。
(4) pH11.8及び25℃におけるヘテロ多糖類BM07の0.
2重量%水溶液は、低剪断粘度計により1s-1の速度勾配
で測定して、1000〜2500mPa・s、特に1400〜2000mPa・
sの24時間粘度を示す。
(5) ヘテロ多糖類BM07を蒸留水に溶解してなる0.2
重量%溶液であって80℃に24時間置いたものは、低剪断
粘度計により1s-1の速度勾配で測定して、一般に500〜2
500mPa・s、特に1000〜2000mPa・sの粘度を示す。
また、ヘテロ多糖類BM07は良好な懸濁(又は浮遊)力を
示すことが認められた。ヘテロ多糖類BM07溶液の懸濁力
は、下記の試験によって測定することができる。
100mlのメガル(MEGAL)試験管に、ヘテロ多糖類BM07を
蒸留水に溶解してなる0.1重量%溶液をその全部(容積1
30ml)に満す。溶液の密度は約1である。
次いで、直径3mm、密度1.135のポリアミド6.6の小球を
液体の表面に初期速度なしで置く。小球の落下時間をそ
れが試験管の底に達するまで、即ち、23.5cmの落下工程
の後に測定する。平均時間を得るため、この試験は複数
回繰り返す。平均落下時間は一般に2000秒以上、特に30
00〜15000秒である。
比較として、キサンタンゴムの0.1重量%溶液は、同一
の条件で約60〜350秒の落下時間を示す。
pH7及び25℃でのヘテロ多糖類の0.2重量%水溶液は、低
剪断粘度計により1s-1の速度勾配で測定して、1000〜25
00mPa・s、特に1400〜2000mpa・sの24時間粘度を示
す。
また、本発明は、前記のようなヘテロ多糖類BM07の製造
方法に関する。
このヘテロ多糖類の製造方法は、少なくとも1種の同化
性炭素源を含有する培地を菌株アグロバクテリウム・ツ
メファシエンスI−736、その組換え体又はその突然変
異株によって発酵させることからなる。
この同化性炭素源の他に、発酵培地は、少なくとも1種
の窒素源、好ましくは有機窒素源及び場合によって1種
以上の無機塩類を含有できる。
培地には典型的な方法により菌株アグロバクテリウム・
ツメファシエンスI−736が接種される。
発酵培地の容積が大きいときは、液状の予備培養培地に
よって播種された接種用培地により有利に接種すること
ができる。この予備培養培地は、それ自体アグロバクテ
リウム・ツメファシエンスI−736の純粋培養物によっ
て予め播種されている。
本発明の方法によれば、接種用培地として、このために
古くから使用されている任意の培地、有利には無機系の
培地を使用することができる。予備培養培地としては、
例えば、YMビオス培地(DIFCO、参照番号07101)、好ま
しくは下記の化合物 大豆ペプトン 5g/ 麦芽エキス 3g/ 酵母エキス 3g/ グルコース又はサッカロース 10g/ から製造される培地があげられる。
この培地の自然pHは7〜7.2であるので、調節されな
い。
発酵培地を構成する有機炭素源としては、グルコース、
サッカロース、でんぷん加水分解物、場合によってはラ
クトース又は天然でんぷんのような糖類並びにこれらの
糖類の混合物があげられる。グルコース及びサッカロー
スが好ましい糖類である。発酵培地中の有機炭素源の濃
度は1〜100g/、好ましくは15〜60g/であってよ
い。
有機窒素源としては、カゼイン及びカゼイン酸塩、魚の
加水分解物、小麦粉、とうもろこし粉又は大豆粉、酵母
(パン酵母、ビール酵母、乳酸酵母など)のエキス、可
溶性乾留物、ジャガイモ蛋白質、コーンスチープリカー
(CSL)、そしてCSLを希釈し、次いで固形粒子を遠心分
離、洗浄又はデカンテーションによって除去することに
よって得られるCSL可溶分があげられる。CSL、そして特
にCSL可溶分が本発明において特に有益なものと判断さ
れた。
発酵培地中の有機窒素源の濃度は、3〜80g/、好まし
くは5〜50g/であってよい。
場合により発酵培地に導入することができる無機塩類と
しては、硫酸マグネシウム、マンガン、亜鉛及び鉄のよ
うな硫酸塩、炭酸カルシウムのような炭酸塩、可溶性カ
ルシウム塩、りん酸カリウム及びナトリウムのようなり
ん酸塩などがあげられる。
発酵培地中のこれら無機塩類の各濃度は0.01〜5g/、
好ましくは0.05〜2g/であってよい。
また、発酵培地は、微量のコバルト及び(又は)モリブ
デン塩のような少量元素並びにビタミン類及びヌクレオ
チドを含有できる。
発酵は、浸漬された好気性条件下に1〜4バールの圧力
下に25〜35℃、好ましくは28〜32℃の温度で実施するこ
とができる。
発酵培地のpHは5〜9、好ましくは6〜8であってよ
い。pHは、場合により、か性ソーダ又はカリのような塩
基により、或るいは硫酸、りん酸、塩酸又は硝酸のよう
な酸により調節することができる。発酵培地は、例えば
発酵タンク又は容器に入れて、有利に攪拌操作に付すこ
とができる。
この攪拌は、往復振盪機、旋回振盪機、攪拌動体又は気
泡カラムによって行うことができる。発酵時間は通常30
時間以上であるが、一般的には40〜90時間である。
発酵収率は、使用した炭素源について40重量%以上、特
に55〜75重量%、さらに好ましくは60〜75重量%のヘテ
ロ多糖類BM07収率である。
ヘテロ多糖類BM07は、発酵培地から分離することができ
る。
これを行うためには、ヘテロ多糖類BM07を含有する発酵
液は、80〜120℃の温度に10〜60分間、好ましくは15〜4
5分間有利に加熱することができる。
上記の温度処理に付された発酵液は、6〜8のpHを示
す。
しかし、このpHは必要ならば場合に応じて塩基又は酸に
より調節することができる。
これらの塩基及び酸は、発酵培地のpHを調節するのに使
用される上述の塩基及び酸のうちから選ばれる。
次いで、発酵終了液からのヘテロ多糖類BM07の回収は、
水と混和性でありかつそのヘテロ多糖類が完全に又は実
質的に不溶性である有機液体によってそれを沈殿させる
ことによって実施することができる。
本発明の好適な有機液体としては、アセトンや、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、
t−ブタノールのようなアルコールがあげられる。
本発明においてはイソプロパノールが特に好ましい。
使用される有機液体の容積は、一般に処理すべき発酵液
の容積の2〜3倍である。
また、有機液体によるヘテロ多糖類BM07の沈殿は、ナト
リウム、カリウム又はカルシウムの硫酸塩、塩化物又は
りん酸塩のような塩の存在下で実施することができる。
ヘテロ多糖類BM07は、一度沈殿したならば、過、遠心
分離又は乾燥によって有機液体と分離することができ
る。
得られた繊維状物は、例えばアセトン或るいはエタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール又はt−ブタノー
ルのようなアルコールによって脱水することができる。
この乾燥操作を行うのに必要なアルコールの重量は、一
般に処理すべき繊維状物の重量の1〜10倍である。
脱水された繊維状物は新たな過、遠心分離又は乾燥操
作に付すことができる。
次いで、繊維状物はヘテロ多糖類BM07の粉末を得るため
乾燥し、粉砕し、篩分けすることができる。この粉末は
通常クリーム色ないしベージュ色である。
さらに純粋な粉末を得るためには、発酵液か、又は上記
の方法により得られた粉末から再構成した水溶液を1種
以上の酵素により処理することができる。
このために好適な酵素としては、プロテアーゼ、ミュタ
ナーゼ、リポプロテアーゼ、セルラーゼ、キチナーゼが
あげられる。
酵素による精製は、各種の過や透析法のような物理的
精製方法又は各種のクロマトグラフィー技術と組合せて
もよく或いはこれら代替してもよい。
精製処理に付された又は付されなかった発酵液及びヘテ
ロ多糖類BM07の再構成水溶液は濃縮することができる。
濃縮は、ある場合には、そして特に輸送コストを削減し
得る場合には有益である。さらに、濃厚溶液は、ヘテロ
多糖類BM07粉末よりも素早く使用することができる。濃
縮は、蒸発、遠心分離のような技術によって、又は透析
過によって実施することができる。
ヘテロ多糖類は、他の水溶性重合体が既に使用されてい
る多くの産業分野に有利に適用することができる。
これらの用途においては、ヘテロ多糖類BM07は、主とし
て増粘剤、懸濁剤として、又は分散体の安定剤として使
用され、そしてこれは塩、非イオン性又は陰イオン性界
面活性剤、その他の添加剤の存在下に又は不存在下に広
いpH範囲で使用される。これらの用途では、ヘテロ多糖
類BM07を含有する組成物の重量に対して一般に0.001〜
2重量%、好ましくは0.1〜1重量%のヘテロ多糖類BM0
7が使用される。
しかして、ヘテロ多糖類BM07は下記の分野に使用され
る。
石油工業、例えば促進された石油の回収の際の堀削用流
体、地下沈殿物の破壊用に使用される組成物及び油井処
理用の組成物; セラミック組成物; 食品工業、特に懸濁剤又は増粘剤として; 塗料、糊料、インキ; 化粧品、特にシャンプー、クリーム、ローション及び練
り歯磨; 農薬用の組成物、特に「流動製品」に懸濁剤として; 製紙工業、特に紙のコーチング; 潤滑組成物; 金属表面処理のための工業用クリーニング剤; 超微粉砕炭素の分散体のような各種水性分散体の安定剤
として; 繊維工場、特にモチーフの賦形用のペースト組成物; 爆薬工業; コンクリート及びプラスターの製造(特にそれらの着色
の目的で); 家庭用又は工業用クリーニング、特に増粘剤として及び
研磨材粒子の安定剤として。
特に、ヘテロ多糖類BM07は、有機又は無機酸を水溶液状
で含有する酸性水性組成物における増粘剤として使用す
ることができる。有機酸としては、ぎ酸、酢酸、クロル
酢酸、乳酸、アスコルビン酸、タンニン酸のようなモノ
カルボン酸;フマル酸、マロン酸、こはく酸、グルタル
酸、イタコン酸、酒石酸のようなジカルボン酸;くえん
酸のようなトリカルボン酸があげられる。無機酸として
は、塩酸、りん酸、硝酸又は硫酸があげられる。これら
の酸のいずれも独立で又はそれらの混合物として使用す
ることができる。酸とヘテロ多糖類の相対的割合は、こ
れら化合物のそれぞれの固有の性質、所望する粘度及び
特定された用途のような因子に応じて広い範囲で変える
ことができる。一般に、1〜40%の酸、0.001〜2%の
ヘテロ多糖類BM07及び55〜98.99%の水が使用される。
しかし、0.1〜1%のヘテロ多糖類BM07量が好ましい。
これらの組成物は、種々の化合物を水中で混合すること
によって任意の望ましい方法で製造することができる。
まず、ヘテロ多糖類BM07を水に溶解し、次いで酸を添加
するのが好ましい。
これらの組成物は、場合により、酸性処方物に使用され
る各種の他の成分、例えば界面活性剤、着色剤、洗剤、
香料、殺菌剤、研磨剤を含有することができる。
これらの組成物は、特に表面の洗浄、磁器表面のスケー
ル除去、金属表面のクリーニングに使用することができ
る。
本発明の他の特徴及び利点は、下記の実施例並びに添附
の図面の記載から明らかとなろう。第1図及び第2図
は、それぞれ0.1及び0.2重量%のヘテロ多糖類BM07及び
キサンタンゴム(ロドポール23)の蒸留水溶液の、速度
勾配の関数として粘度の発生を示すものである。
実施例 例1:無機系発生培地でのヘテロ多糖類BM07の製造方法 下記物質(g/) CSL(コーンスチープリカー) 11 K2HPO4 4 MgSO4・7H2O 0.5 サッカロース 25 飲料水 1にするに要する量 を含有する培地を菌株アグロバクテリウム・ツメファシ
エンスI−736によって発酵させる。
この培地は、上記菌株により28℃の温度で下記の条件で
発酵させる。
有効容積が100mlである500mlのエルレンマイヤーフ
ラスコで発酵させる。
培地を5cm幅で旋回する振盪機により220rpmで攪拌させ
る。
有効容積が6である10のタンクで発酵させる。
培地を孔あき方形プロペラによって得られる270rpmの攪
拌操作に付す。
培地を500/hrの空気流量で曝気する。
有効容積が15である20のタンク「バイオラフィ
ッテ(BIOLAFFITE)」(登録商標)で発酵させる。
培地を「ラシュトン(RUSHTON)」(登録商標)型の可
動体により得られる400rpmの攪拌操作に付す。
培地を825/hrの空気流量で曝気する。
得られた結果を下記の表Iに示す。
この表Iにおいて、発酵の終了はサッカロースの完全な
又はほとんど完全な消費に担当し、また収率は得られた
ヘテロ多糖類BM07の重量と使用したサッカロースの重量
との間の%で表わした比率に相当する。
粘度は、No.4の円筒状の針を有する「ブルックフィール
ド(Brookfield)LVT」(登録商標)粘度計によって30r
pmで測定した発酵終了時の液の粘度である。
例2:発酵液からヘテロ多糖類BM07の回収 ヘテロ多糖類の回収は、例1に従って、20のタンクに
収納した有機系産生培地の発酵により得られた2kgの発
酵液より出発して実施した。
液を90℃で30分間熱処理する。
このように処理した液に2300mlのイソプロピルアルコー
ル(IPA)を添加する。沈殿は150gの硫酸ナトリウムの
存在下に行う。
沈殿により生じた繊維状物を次いで1200mlのIPAの存在
下に2回脱水する。
次いで繊維状物を乾燥し、細断し、85℃の乾燥機で乾燥
する。
得られた乾燥物質を粉砕し、篩分ける。
このようにして、クリーム色のヘテロ多糖類粉末が得ら
れた。
例3:pH7の蒸留水中のヘテロ多糖類BM07の流動学的性質 種々の濃度のヘテロ多糖類BM07をpH7の蒸留水に溶解し
てなる溶液の粘度及び流出限界値を試験した。
これらの試験は、例2で得られたようなヘテロ多糖類BM
07粉末より出発して実施した。
ヘテロ多糖類BM07粉末を蒸留水に添加し、次いで「ライ
ネリ(RAYNERI)」(登録商標)型攪拌機により1000〜1
200rpmの速度で15分間攪拌することにより該ヘテロ多糖
類の0.2及び0.3重量%溶液を調製した。蒸留水中への溶
解はこの15分後に完全であった。
上記の0.2%溶液を蒸留水中で希釈するだけでヘテロ多
糖類の0.1重量%溶液を調製した。
試験は、溶液調製の24時間後に25℃の温度で実施する。
比較試験は、「ロドポール(RHODOPOL)23」(登録商
標)(ローヌプーラン社製のキサンタンゴム)を使用し
て上記と同一の条件で実施した。
試験1〜4の流出限界値及び粘度値の測定は、低剪断粘
度計により行い、また試験5及び6については「レオマ
ート(RHEOMAT)30」により行った。
得られた結果を下記の表IIに示す。
この表IIは、蒸留水溶液としたヘテロ多糖類BM07が同一
の条件に置いたキサンタンゴムよりも偽塑性であること
を明示している。
ヘテロ多糖類の0.1重量%溶液は、0.2%キサンタンゴム
溶液と同様の特性を示す。
第1図及び第2図は、それぞれ0.1及び0.2重量%のヘテ
ロ多糖類BM07及びキサンタンゴム(ロドポール23)を蒸
留水に溶解した溶液の、速度勾配の関数としての粘度の
変化を示す。粘度の測定は前記と同じ条件で実施した。
例4:22゜HTでpH7の水道水中のヘテロ多糖類BM07の流動
学的性質 試験は、ヘテロ多糖類BM07をpH7の水道水に溶解した0.1
及び0.2重量%溶液について行ったが、これは例3と同
じ条件で行った。
しかし、ヘテロ多糖類BM07の溶解は水道水におけるより
も蒸留水の方が容易であることがわかった。
この試験の結果及び同じ条件で「ロドポール23」を使用
して実施した比較試験の結果を以下の表IIIに示す。
粘度及び流出限界値は試験7及び9では低剪断粘度計に
より、試験8については「レオマート30」により測定し
た。
例5:ヘテロ多糖類BM07の流動学的性質に対するpH、温度
及び剪断の影響 ヘテロ多糖類BM07の流動学的性質に対するpHの影響は、
例3に記載のようなヘテロ多糖類BM07の0.2重量%溶液
について試験した。ただし、この場合にpHは1.7(十分
な量のぎ酸を添加した後)又は11.8(十分な量のか性ソ
ーダを添加した後)とした。
試験は、溶液調製の24時間、7日及び1ケ月後に22℃の
温度で実施した。
温度の影響は、例3に記載のようなヘテロ多糖類BM07の
0.2重量%溶液について試験した。
測定は、80℃の温度に1時間及び24時間置いた上記溶液
について実施した。
また、例4に記載のようなヘテロ多糖類BM07の0.2重量
%溶液に対する剪断効果を評価するため、溶液の調製直
後にこの溶液を「ULTRATURRAX JANKE−KUNKEL TP18−2
0」により約20000rpmの最大速度で5分間剪断に付す。
この測定はこの操作の24時間後に行う。
比較試験は、同一の条件で処理した「ロドポール23」
(ローヌプーラン社製)の0.2重量%溶液について行っ
た。
測定は、低剪断粘度計により行った。
試験の結果を下記の表IVに示す。
この表から、特に酸性又は塩基性pHの影響下に置いたヘ
テロ多糖類BM07の流動学的性質の耐久性は非常に良好で
あり、蒸留水中の耐久性に全く匹敵し、特に1ケ月の期
間についてそうであることがわかる。
例6:ヘテロ多糖類BM07の流動学的性質に対する強イオン
性媒質の影響 20%のNaClを含有するヘテロ多糖類BM07の0.2重量%溶
液について試験18〜23を実施した。
これらの溶液は、例2で得られたようなヘテロ多糖類BM
07の蒸留水をベースとした母溶液より出発して調製す
る。この母溶液を所望のヘテロ多糖類BM07及びNaCl濃度
が得られるまでNaCl溶液によって希釈する。
試験は、22℃に保持して、溶液調製の24時間、7日及び
1ケ月後に行った。
比較試験は、同一の方法で得られた「ロドポール23」の
0.2%溶液について同一の条件下で実施した。粘度及び
流出限界値の測定は低剪断粘度計で行った。
試験結果を下記の表Vに示す。
また、ヘテロ多糖類BM07を10重量%のCaCl2、Na2SO4
はNaClを含有する蒸留水に添加することによってやはり
例3に示した条件で調製したこのヘテロ多糖類の0.3重
量%溶液について試験24〜26及び27〜29を実施した。測
定は、試験24〜26の場合には22℃に、また試験27〜29の
場合には40℃に保持して、溶液調製の4時間、7日及び
1ケ月後に行った。粘度の測定は「ブルックフィールド
LVT」レオメーターによって60rpmで実施した。
試験24〜26及び27〜29の結果を以下の表VI及びVIIにそ
れぞれ示す。
例 7 試験30及び31は、ヘテロ多糖類BM07溶液の良好な温度耐
久性を「シェル・フローS(SHELL−FLO S)」(登録商
標)の溶液と比較して示す。
「シェル・フローS」はシェル社により開発されたヘテ
ロ多糖類であって、グルコース、ガラクトース並びにピ
ルビン酸、酢酸及びこはく酸の塩から導かれる単位を含
有する。
ヘテロ多糖類BM07の0.3重量%蒸留水溶液は例3に記載
の条件下で調製する。
同様にして、「シェル・フローS」の0.3重量%溶液を
調製する。
これらの溶液を80℃の温度に30分間置く。2時間放置し
た後、処理溶液の粘度及び流出限界値を「キャリメド
(Carrimed)CS50」レオメーターによって測定する。
結果を下記の表VIIIに示す。
例8:脱スケール剤組成物へのヘテロ多糖類BM07の使用 フラスコに ヘテロ多糖類BM07 0.25% 水 87.70% ぎ酸 10% エトキシル化ノニルフェノール 2% 香料及び着色剤 0.05% を導入することによって脱スケール剤組成物を作る。
この組成物のpHは1.4である。
この組成物の安定性を、「レオマート30」により広範囲
の速度勾配(0.1s-1〜100s-1)で及び「ブルックフィー
ルドLVT」粘度計により20rpmでその粘度を測定すること
により温度及び貯蔵時間の関数として評価する。
測定は20℃で行った。
得られた結果を下記の表IXに示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ヘテロ多糖類BM07及びキサンタンゴムの各0.
1重量%蒸留水溶液の粘度の変化を速度勾配の関数とし
て表わしたグラフである。 第2図は、ヘテロ多糖類BM07及びキサンタンゴムの各0.
2重量%蒸留水溶液の粘度の変化を表わしたグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:01)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】菌株アグロバクテリウム・ツメファシエン
    ス(Agrobacterium tumefaciens) I−736、その組換
    え体又はその突然変異株によって少なくとも1種の同化
    性炭素源を含有する培地を発酵させることにより得るこ
    とができ、そしてグルコース、ガラクトース、ピルビン
    酸、こはく酸及び酢酸又はこれらの酸の塩から導かれる
    単位をそれぞれ5〜8/1〜2/0.5〜2/0.5〜2/0.05〜2の
    モル比で含むことを特徴とするヘテロ多糖類BM07。
  2. 【請求項2】固有粘度が30〜250dl/gであることを特徴
    とする請求項1記載のヘテロ多糖類BM07。
  3. 【請求項3】ヘテロ多糖類を蒸留水に溶解してなる0.2
    重量%溶液であって80℃の温度に24時間付したものが、
    低剪断粘度計により1s-1の速度勾配で測定して、500〜2
    500mPa・sの粘度を示すことを特徴とする請求項1又は
    2記載のヘテロ多糖類BM07。
  4. 【請求項4】6・106〜10・106の分子量を有することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヘテロ多糖
    類BM07。
  5. 【請求項5】菌株アグロバクテリウム・ツメファシエン
    ス(Agrobacterium tumefaciens) I−736、その組換
    え体又はその突然変異株によって少なくとも1種の同化
    性炭素源を含有する培地を発酵させることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載のヘテロ多糖類BM07の製
    造方法。
  6. 【請求項6】同化性炭素源がグルコース、サッカロース
    又はでんぷん加水分解物であることを特徴とする請求項
    5記載の方法。
  7. 【請求項7】発酵培地が少なくとも1種の有機窒素源を
    含有することを特徴とする請求項5又は6記載の方法。
  8. 【請求項8】ヘテロ多糖類BM07が、下記の工程、 発酵液を80〜120℃に10〜60分間加熱し、 ヘテロ多糖類BM07を水と混和性の有機液体によって
    沈殿させ、 ヘテロ多糖類BM07を過、遠心分離又は乾燥により
    有機液体から分離する によって発酵液から分離されることを特徴とする請求項
    5〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜4のいずれかに記載のヘテロ多
    糖類BM07よりなる増粘剤。
  10. 【請求項10】請求項1〜4のいずれかに記載のヘテロ
    多糖類BM07よりなる懸濁剤。
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