JPH0742290A - 中空押出成形板の取付構造及び支持金物 - Google Patents

中空押出成形板の取付構造及び支持金物

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JPH0742290A
JPH0742290A JP19359593A JP19359593A JPH0742290A JP H0742290 A JPH0742290 A JP H0742290A JP 19359593 A JP19359593 A JP 19359593A JP 19359593 A JP19359593 A JP 19359593A JP H0742290 A JPH0742290 A JP H0742290A
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JP19359593A
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Tetsuya Sugano
野 哲 也 菅
Yasuhiro Nakama
間 康 博 中
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、中空押出成形板を安定した状態で構
造躯体側に取り付けることが出来る取付構造と、これに
使用される支持金物を目的としている。 【構成】中空押出成形板10の上下部の巾方向の中央に
夫々ボルト結合穴13を穿設し、かつこのボルト結合用
穴13に挿通された結合ボルト15を介してZ型金物1
4を取り付け、躯体梁17に固定された定規アングル1
8にZ型金物14を溶接して中空押出成形板10を上下
部中央の2点で定規アングル18に取り付け、更に中空
押出成形板10の下部両側が該中空押出成形板10の中
空貫通孔10a内に差し込まれた支持金物20を介して
定規アングル18に支持した構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空押出成形板を用い
て建物の外壁を構成する際に、中空押出成形板を安定し
て建物躯体に取り付ける取付構造と、その中空押出成形
板の取り付けに使用される支持金物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の中空押出成形板の取付構
造としては、例えば特開平3ー28351号公報が例示
できる。この例にも見られるように、従来の中空押出成
形板の構造躯体への取付構造は、中空押出成形板に設け
られた多数の貫通孔の内の、板材の左右に設けられた貫
通孔の上下部に夫々回転できない大きさの角ナット等の
取付プレートを挿入してZ型金物をボルトで取り付け、
中空押出成形板を左右両側で上下の位置、即ち4個所
で、該Z型金物を躯体側に固定された定規アングルに取
付固定していた。
【0003】また、中空押出成形板を建物躯体側に仮止
めして支持する支持構造と、その支持構造に使用される
支持金物としては、本件特許出願人が開発して特許出願
した(特願平4ー354937号)発明がある。この技
術は、図11(A),(B)に示す如く、定規アングル
1に係止し得る面受けプレート2に、切欠窓3を穿設
し、別に用意した逆U形の押さえクリップ4の一方の脚
4aを、該切欠窓3より面受けプレート2の裏面に挿入
し、かつ他方の脚4bを中空押出成形板5の上縁より貫
通孔5aに挿入して、該押さえクリップ4と面受けプレ
ート2とを介して中空押出成形板5を構造躯体側の定規
アングル1に支持するようにした技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上述の如く、
中空押出成形板を上部の2個所及び下部の2個所で躯体
側に取り付ける構造は、中空押出成形板の1枚に対して
4個所で固定しなければならないので、現場加工及び取
付作業が煩雑であって作業性が悪く、取付金物をその数
だけ使用するので不経済であった。
【0005】また、中空押出成形板5を4個所の取付支
点6で構造躯体7に取り付けた場合には、図12に示す
如く、風圧や地震等の外力によって構造躯体7が大きく
躯体変形すると、構造躯体7に取り付けられた中空押出
成形板5が、面内方向の外力に対して左右に回転角が異
なって来るので、これ等の外力に対して容易にロッキン
グが出来ず、破損する問題があった。
【0006】上述の本件特許出願人が開発した支持金物
は、面受けプレート2と押さえクリップ4との2部品で
構成されるので、別々に用意しなければならず、かつ現
場でこれ等を組み合わせて支持する作業が繁雑である不
都合があった。また、このように押さえクリップ4が面
受けプレート2とは別体に構成されているので、本発明
に係る中空押出成形板の取付構造のように中空押出成形
板の下部での支持に使用しようとすると、押さえクリッ
プ4が振動等で脱落し使用に耐えないという問題があっ
た。
【0007】それ故、この構造の押さえクリップ4は中
空押出成形板5の上部にしか使用出来ず、中空押出成形
板5を構造躯体へ取り付ける際に、中空押出成形板5の
上部をこの押さえクリップ4で上階の躯体梁へ取り付け
る作業とZ型金物による中空押出成形板5の下部での下
の階の躯体梁への取り付け作業を必要とする問題点、即
ち、1枚の中空押出成形板5の取り付けに際し上階の躯
体梁への取付作業と下の階の躯体梁への取付作業の双方
の作業を必要とするという問題点があった。
【0008】本発明に係る中空押出成形板の取付構造
は、上述の如き従来の問題点に鑑み開発された全く新し
い技術であって、特に中空押出成形板をその上下部の巾
方向の中央で夫々構造躯体に取り付けると共に、その中
空押出成形板の下部両側が中空押出成形板の中空貫通孔
内に差し込まれた支持金物を介して構造躯体に支持され
ている構造になっているので、この支持金物の構造躯体
への取り付けも中空押出成形板の下部中央部での構造躯
体への取り付けも同じ階の躯体梁に取り付けることがで
き、取付作業が簡便になる。かつ構造躯体が外力で大き
く躯体変形した場合にも、構造躯体に取り付けられた中
空押出成形板を容易にロッキングさせて、破損を防止し
得るようにした全く新しい中空押出成形板の取付構造の
技術を提供するものである。また、別に中空押出成形板
を支持する支持金物の技術も提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る中空押出成
形板の取付構造は、前述の従来の問題点を根本的に改善
した技術であって、その要旨は、中空押出成形板を取付
部材を介して上下に並列して構造躯体に取り付ける構造
であって、前記中空押出成形板の上下部の巾方向の中央
に夫々設けたボルト結合用穴に、結合ボルトを介して中
間部材が夫々取り付けられており、かつ該中間部材が構
造躯体に取り付けられており、更に中空押出成形板の下
部両側が該中空押出成形板の中空貫通孔内に差し込まれ
た支持金物を介して構造躯体に支持されて構成されてい
ることを特徴とした中空押出成形板の取付構造である。
【0010】また、本発明に係る支持金物は、前述の中
空押出成形板の取り付けに使用される支持金物であっ
て、その要旨は、定規アングルに係止し得る切溝を有す
る折曲片が両側に設けられた面受板の前面に、L状押さ
えクリップ片が突設されて構成されていることを特徴と
した支持金物である。
【0011】
【作用】本発明に係る中空押出成形板の取付構造は、上
述の如く、中空押出成形板の上下部の巾方向の中央に夫
々設けたボルト結合用穴を利用し、このボルト結合用穴
に挿入された結合ボルトを介して中間部材が夫々取り付
けられており、かつ該中間部材が構造躯体に取り付けら
れているので、中空押出成形板はその巾方向の中央の上
下2点で結合ボルトを軸として構造躯体に取り付けられ
ている。従って、構造躯体が外力で大きく躯体変形した
場合にも、構造躯体に取り付けられた中空押出成形板を
結合ボルトを支点として容易にロッキングさせることが
出来る。
【0012】また、本発明に於いては、中空押出成形板
をその巾方向の中央の上下の2点で構造躯体に取り付け
ると共に、更に中空押出成形板の下端両側が該中空押出
成形板の中空貫通孔内に差し込まれた支持金物で構造躯
体に支持しているので、これによって中空押出成形板を
より安定して構造躯体に取り付けることが出来る。かつ
支持金物で中空押出成形板を構造躯体に支持した場合に
は、支持金物で中空押出成形板と構造躯体とを相互に挟
持しているに過ぎないので、この支持が中空押出成形板
のロッキング作用の妨げとなることはない。
【0013】本発明に係る支持金物は、上述の如く、定
規アングルに係止し得る折曲片を両側に設けた面受け板
の前面に、L状押さえクリップ片を突設して構成したの
で、支持金物を定規アングルを介して構造躯体側に固定
し、かつL状押さえクリップ片を、面受け板に当接され
た中空押出成形板の下小口面に露出された貫通孔に挿入
することによって、支持金物を介して中空押出成形板を
構造躯体側に支持させることが出来る。
【0014】
【実施例】図により本発明に係る中空押出成形板の取付
構造について説明する。図1(A),(B)は本発明に
係る中空押出成形板の取付構造の取付位置を示す説明
図、図2(A),(B)は中空押出成形板に穿設された
ボルト結合用穴の位置を示す説明図、図3は中空押出成
形板の縦方向の断面図であり、中空押出成形板が構造躯
体側に取り付けられる構造を示している。図4はそれに
使用した金物の相互関係を示した図面、図5(A),
(B)は下部の支持に使用するクリップ片を有する支持
金物の説明図である。
【0015】図6(A),(B)はクリップ片を有する
支持金物を使用して中空押出成形板を構造躯体側に支持
する構造の説明図、図7は構造躯体が地震等で変形した
際に中空押出成形板がロッキングする状態を示す正面
図、図8は第2例のクリップ片を有する支持金物の斜視
図、図9(A),(B)は第2例のナット及びそのナッ
トの使用例を示す説明図、図10(A),(B)は第2
例の自重受け金物及びその使用例を示す説明図である。
【0016】図1乃至図4に於いて、10は中空押出成
形板であって、その両側には凸リブ11と、この凸リブ
11が嵌入し得る凹溝12とが設けられている。また、
13はボルト結合用穴であって、中空押出成形板の裏側
板の上下部の巾方向の中央に夫々穿設されており、中空
押出成形板10の中央部に設けた貫通孔10aに連通し
ている。このボルト結合用穴13の位置は、中空押出成
形板10の凹溝12のある端部から他方の凸リブ11が
ある端部の、この凸リブ11の高さを除いた面までの間
隔の中央に位置して設けられている。
【0017】14はZ型金物であって、前記中空押出成
形板10の上下の巾方向の中央に設けられたボルト結合
用穴13に、結合ボルト15と角ナット16とを介して
取り付けられている。このようにボルト結合用穴13に
結合ボルト15と角ナット16とを介してZ型金物14
が取り付けれられた中空押出成形板10を構造躯体側に
取り付けるに当たっては、図3に示す如く、取り付ける
ことが出来る。
【0018】ここでは、下方の中空押出成形板10が躯
体側に建て込まれ、その上の中空押出成形板10を建て
込む際の作業手順について説明する。即ち、躯体梁17
に1本の定規アングル18を固定し、下方の中空押出成
形板10の上部の巾方向の中央に取り付けられたZ型金
物14を定規アングル18に溶接固定する。それと共に
例えば図4に示すような構造の中空押出成形板の自重を
受ける自重受け金物19を上記Z型金物14を挟み込む
ように前記定規アングル18に溶接固定する。この自重
受け金物19で上方の中空押出成形板10の下部小口面
を支持し、上方の中空押出成形板10の下部の巾方向の
中央部に取り付けられたZ型金物14を定規アングル1
8に掛け止め、溶接固定する。このように上方の中空押
出成形板10の下部と、下方の中空押出成形板10の上
部とを、夫々定規アングル18を介して構造側躯体梁1
7に固定することができる。
【0019】また、前記取付構造とする場合は、中空押
出成形板10を地上で水平に置いた状態でZ型金物14
を予め中空押出成形板10に取り付ける際に、上部のZ
型金物14は中空押出成形板10にボルト等で図1にし
た方向を向けて固定し、下部のZ型金物14を図1に示
した向きとはせずに横向きにあるいは逆向きにボルトで
取り付け、自重受け金物19の上に建て込んだ後、ボル
トを少し緩めてZ型金物14の向きを図示した向きに回
転させボルトを締めるという工程を取ると、躯体への中
空押出成形板10の取り付け作業等に支障を生じなく好
ましい。尚、上方の中空押出成形板10を躯体へ取り付
ける前に後述のクリップ片を有する支持金物20を予め
躯体に取り付けて置くと、上方の中空押出成形板10の
下部両側にクリップ片が係合されて支持されるので、中
空押出成形板10の室内側や室外側への移動が無く安定
した姿となるので、中空押出成形板のボルトによる取り
付け作業が安定した状態で実施し得る。
【0020】図5にクリップ片を有する支持金物20を
例示する。この支持金物20の面受け板21の両側には
折曲片22が後方に突設されている。この折曲片22の
上部には定規アングル18に係止し得る切溝23が穿設
されている。また、面受け板21の前面には、L状押さ
えクリップ24が突設されている。この押さえクリップ
24は、面受け板21の切欠部25の切抜き部材を湾曲
させることによって形成されている。
【0021】なお、面受け板21は切欠部25の両側に
も延びており、この切欠部25の両側の部分が下方に施
工される中空押出成形板の上部裏面にも接する構造にな
っている。それ故にこの支持金物20は、下方の中空押
出成形板の上部の室内側への移動を制限する役割を果た
す。また、この支持金物20を使用する場合は、その押
さえクリップ24の下端の水平部分の面が前述の自重受
け金物19の水平部の面よりも低くなるように、自重受
け金物19を定規アングル18に固定し、自重受け金物
19の上に中空押出成形板10を載置した際に、図6に
示す如く中空押出成形板10の下端小口面と押さえクリ
ップ24の下部の水平部分の面との間に間隙を有するよ
うにする。このように構成することにより、図7のよう
に中空押出成形板10がロッキングしてもその両側下部
が破損しないようにできる。
【0022】本発明に於いては、図1及び図6に示す如
く、中空押出成形板10の下部両側が前記支持金物20
を介して定規アングル18に係合支持されている。即
ち、支持金物20は、折曲片22の切溝が定規アングル
18に係合されることによって、定規アングル18に取
り付けられると共に、面受け板21の前面に突設された
押さえクリップ24が中空押出成形板10に設けられた
下部小口面の貫通孔10aに挿入され、これによって支
持金物20を介して中空押出成形板10の下部両側が構
造躯体側の定規アングル18に支持されている。
【0023】本発明に於いては、上述の如く、中空押出
成形板10がその巾方向の中央の上下に於いて結合ボル
ト15、角ナット16、Z型金物14を介して夫々躯体
側の定規アングル18に取り付けられており、かつ中空
押出成形板10の下部両側はその貫通孔10a内に支持
金物20が差し込まれて支持されているので、図6に示
す如く、地震、風圧等の外力によって構造躯体17aが
変形しても、これに取り付けられた各中空押出成形板1
0はその巾方向の中央上下の結合ボルト15を支軸とし
て容易にロッキング追従するので、中空押出成形板10
が破壊されることがない。また、中空押出成形板10が
その貫通孔10a内に支持金物20が差し込まれて挟持
されているので、これによって中空押出成形板10の両
側で外側方向と内側方向の双方の移動を制限し、構造躯
体に取り付けた姿が安定なものとなる。
【0024】上記実施例に於いては、図5に示した単体
の支持金物20について説明したが、図8に示すような
2連式支持金物20aも使用することができる。この2
連式支持金物20aを使用した場合には、躯体に隣接し
て建て込まれる両側の中空押出成形板10の夫々の側部
を1個の支持金物20で支持させることができ、これに
よって施工現場に於ける支持作業が容易になる。尚、図
示したように前記2連式支持金物20aの中央を定規ア
ングル18に接するように浅く屈曲させることによって
中空押出成形板10をより安定した状態で躯体側の定規
アングル18に支持させることができる。
【0025】図5や図8に示したようにクリップ片24
がついた支持金物20,20aを、その両端を折り曲げ
て定規アングルに引っかける溝23を設けた方が、その
支持金物を溶接することなく定規アングルに仮固定でき
る。しかしクリップ片24さえあれば、アングルへの取
り付けに溶接工程を必要とするが、溝23がない支持金
物としてもよい。なお、図5や図8に示したクリップ片
が一体化された支持金物20,20aを使用する場合
は、クリップ片24の外側の片を長くすると共に、クリ
ップ片24の水平部が中空押出成形板10の小口端面と
の間に間隙を有するようにした場合は、図7に示すロッ
キング状態でも該支持金物による支持が可能である。い
ずれのケースでも面受け板21は下方に施工される中空
押出成形板10の上方裏面にも接し、該中空押出成形板
10の室内側への移動を制限する役割を果たすように構
成することが特に好ましい。
【0026】また、上記の実施例に於いては、中空押出
成形板10の貫通孔10aに角ナット16を挿入し、ボ
ルト結合用穴13に挿入された結合ボルト15をこの角
ナット16で固定したが、前記角ナット16の代わり
に、図9(A),(B)に示すような貫通孔10aから
の脱落防止の役割をするスプリング26が取り付けられ
たナット27も使用することができる。また、その他の
結合用穴13に挿入された結合ボルトによりZ型金物1
4が固定できるものであれば、上記の結合ボルトとして
使用できる。
【0027】更に、上記実施例に用い図4に示した自重
受け金具19の代わりに図10(A),(B)に示す自
重受け金物30を使用することができる。図4に示した
自重受け金具19も、図10に示した自重受け金物30
も、その定規アングル側に下方の中空押出成形板10の
上部に取り付けられるZ型金物14を差し込める開口部
が設けられ、図4に示した自重受け金具19は、中空押
出成形板10と定規アングル18とに間隔がある場合に
使用されるものであって、中空押出成形板10の定規ア
ングル18側への密接を防ぐための直立片19aが設け
られている。また、図10に示した自重受け金物30
は、定規アングル18と直接に接する垂直片の上部を屈
曲させてフック片31を形成し、これを図10に示すよ
うに、定規アングル18に引っかけ固定でき、施工し易
くしてもよい。
【0028】尚、特に図1に示すように上方及び下方の
中空押出成形板10のそれぞれ下部及び上部のZ型金物
14を、中空押出成形板10の小口面よりも突出させ、
かつ上方の中空押出成形板10の下部に取り付けるZ型
金物14の構造躯体側に接する裏側の面から中空押出成
形板10までの距離を、下方の中空押出成形板10の上
部に取り付けるZ型金物14の構造躯体側に接する面ま
での距離より大きくした場合は、上方の中空押出成形板
10の下部のZ型金物14と下方の中空押出成形板10
の上部のZ型金物14とを、1本の定規アングル18に
固定できる。従って上方の中空押出成形板10の下部の
Z型金物14と、下方の中空押出成形板10の上部のZ
型金物14を、別々の定規アングル18に固定する場合
よりも施工が一個所で済み、必要とする定規アングル1
8の本数も少なくできる。
【0029】そして上方及び下方の中空押出成形板10
の夫々下部及び上部のZ型金物14の上部を、中空押出
成形板の小口端面よりも突出させると共に、上方の中空
押出成形板10の下部に取り付けるZ型金物14の構造
躯体側に接する裏側の面から中空押出成形板10の面ま
での距離を、下方の中空押出成形板10の上部に取り付
けるZ型金物14の構造躯体側に接する面までの距離よ
り大きくした場合でかつ自重受け金物を使用する場合
は、自重受け金物の水平面の構造躯体側に開口部を設
け、この開口部から下方の中空押出成形板10の上部に
取り付けたZ型金物14の上部が差し込まれるような構
造にすると、図4に示すように自重受け金物19を使用
しても、上方の中空押出成形板10の下部に取り付けた
Z型金物14と下方の中空押出成形板10の上部に取り
付けたZ型金物14とを一つの定規アングル18に固定
することが可能となる。
【0030】尚、本発明では自重受け金物の使用は必須
としないが、自重受け金物を使用した場合は上述したよ
うに中空押出成形板10の仮置き台になり、また実施例
に示したように中空押出成形板10の巾中央下部で中空
押出成形板10を支持する構造にして、中空押出成形板
10の巾方向下部で自重を受ける構造とし、図7に示す
ロッキング状態でもその自重受け金物を中心に中空押出
成形板10が回転する構造とすることができる。また、
中空押出成形板10が定規アングル18と間隔を隔てて
載置されるように、図4に示す如く、自重受け金物19
は直立片19aが設けられている構造のものであること
が好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る中空押出成形板の取付構造
及び支持金物は、上述の如き構造と作用とを有するの
で、次のような効果を有している。
【0032】(1)本発明の取付構造は、中空押出成形
板をその巾方向の中央の上下2点で構造躯体に取り付け
ると共に、その下部両側を構造躯体に安定した状態で支
持することが出来る。(2)地震、風圧等の外力によっ
て構造躯体が変形しても、これに取り付けられた各中空
押出成形板は、その巾方向の中央上下の結合ボルトを支
軸として容易にロッキング追従するので、中空押出成形
板の破壊を防止することが出来る。(3)中空押出成形
板を2個所で構造躯体に取り付けられるので、現場での
取付作業を容易にすることが出来る。(4)本発明の支
持金物は、中空押出成形板を支持するクリップが面受け
板に一体的に突設されているので、従来のような特殊な
クリップを別に用意する必要がない。(5)全体の構造
が簡単にプレスで安価に大量生産することが出来る。
(6)現場での支持作業を容易にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A),(B)は本発明に係る中空押出成
形板の取付構造の取付位置及び支持位置を示す説明図で
ある。
【図2】図2(A),(B)は中空押出成形板に穿設さ
れたボルト結合用穴の位置を示す説明図である。
【図3】中空押出成形板中央部の縦方向の断面図であ
り、中空押出成形板が構造躯体側に取り付けられる構造
を示している。
【図4】図3に使用した金物の相互関係を示した図面で
ある。
【図5】図5(A),(B)は下部の支持に使用するク
リップ片を有する支持金物の説明図である。
【図6】図6(A),(B)はクリップ片を有する支持
金物を使用して中空押出成形板を構造躯体側に支持する
構造の説明図である。
【図7】構造躯体が地震等で変形した際に中空押出成形
板がロッキングする状態を示す正面図である。
【図8】第2例のクリップ片を有する支持金物の斜視図
である。
【図9】図9(A),(B)は第2例のナット及びその
ナットの使用例を示す説明図である。
【図10】図10(A),(B)は第2例の自重受け金
物及びその使用例を示す説明図である。
【図11】図11(A),(B)は従来例のクリップ片
を有する支持金物を使用した上部支持構造を示す説明図
である。
【図12】構造躯体が変形した際に、従来の取付構造で
取り付けられた中空押出成形板が、ロッキングする状態
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 定規アングル 2 面受けプレ
ート 3 切欠窓 4 押さえクリ
ップ 5 中空押出成形板 6 取付支点 7 構造躯体 10 中空押出成形板 10a 貫通孔 11 凸リブ 12 凹溝 13 ボルト結合穴 14 Z型金物 15 結合ボルト 16 角ナット 17 躯体梁 18 定規アング
ル 19,30 自重受け金物 20,20a 支持金物 21 面受け板 22 折曲片 23 切溝 24 押さえクリ
ップ 25 切欠部 26 スプリング 27 ナット 31 フック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空押出成形板を取付部材を介して上下に
    並列して構造躯体に取り付ける構造であって、前記中空
    押出成形板の上下部の巾方向の中央に夫々設けたボルト
    結合用穴に、結合ボルトを介して中間部材が夫々取り付
    けられており、かつ該中間部材が構造躯体に取り付けら
    れており、更に中空押出成形板の下部両側が該中空押出
    成形板の中空貫通孔内に差し込まれた支持金物を介して
    構造躯体に支持されて構成されていることを特徴とした
    中空押出成形板の取付構造。
  2. 【請求項2】定規アングルに係止し得る切溝を有する折
    曲片が両側に設けられた面受板の前面に、L状押さえク
    リップ片が突設されて構成されていることを特徴とした
    支持金物。
JP19359593A 1993-08-04 1993-08-04 中空押出成形板の取付構造及び支持金物 Withdrawn JPH0742290A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015001143A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 株式会社ノザワ パネルの取付け構造及びパネルの取付け方法、並びに、それに使用する上部クリップ用連結具及びパネルの重量受け部

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