JPH0742282Y2 - ロールベーラの放出装置 - Google Patents

ロールベーラの放出装置

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JPH0742282Y2
JPH0742282Y2 JP1987035559U JP3555987U JPH0742282Y2 JP H0742282 Y2 JPH0742282 Y2 JP H0742282Y2 JP 1987035559 U JP1987035559 U JP 1987035559U JP 3555987 U JP3555987 U JP 3555987U JP H0742282 Y2 JPH0742282 Y2 JP H0742282Y2
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bale
door
cylinder
plate
link
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JP1987035559U
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Inventor
敏弘 小川
泰治 水倉
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Original Assignee
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は圃場に散在する牧草や藁などの藁草をピックア
ップ部で拾い上げてベール形成室でロール状のベールに
形成すると共に、このベールの外周をトワインによって
結束した後でベール形成室から放出するロールベーラの
放出装置に関する。
「従来の技術」 従来、実開昭58-152852号公報に示す如く、ベール形成
室を形成するコンベアをシリンダによって開閉させ、コ
ンベアフレームに設けたベール押出具によってベールを
排出させる技術があった。
「考案が解決しようとする課題」 前記従来技術は、コンベアを開閉移動させるから、コン
ベアの構造並びにベール取出方向などが制約されると共
に、コンベア取付構造並びにシリンダ支持構造の簡略化
並びにコンパクト化などを容易に行い得ず、またベール
形成圧力に抗してコンベアを所定位置に前記シリンダに
よって固定させる必要があり、シリンダの故障などによ
って作業が中断される等の問題があった。
また、実開昭61-193738号公報に示す如く、ベール形成
室に開閉自在に設けるドアとベール押出具を連結させ、
ドアの開放手動操作によってベール押出具を押出動作さ
せベールを取出す技術もあったが、シリンダによってベ
ール押出具を押出動作させた場合、シリンダによってド
アを閉塞支持させる必要があり、前記従来技術と同様に
シリンダの故障などによって作業が中断される等の不具
合があると共に、前記ドアにロック部材を取付けた場
合、ロック部材の解除を忘れた状態でシリンダを作動さ
せ、ベール押出具またはドアなどを損傷させる等の不具
合がある。
「課題を解決するための手段」 然るに、本考案は、コンベアによってベールを形成する
ベール形成室と、ベール形成室からベールを押出すベー
ル押出具及びシリンダと、ベール形成室を開放してベー
ルを取出す開閉自在なドアを備えると共に、ベール押出
具を押出動作させる前記シリンダによって解除動作させ
るロック部材を備え、該ロック部材によって前記ドアを
閉塞支持させるように構成したことを特徴とする。
「作用」 従って、従来に比べ、ベール形成室を形成するコンベア
を開放してベールを取出す必要がなく、コンベア構造並
びにベール取出方向などの制約が従来よりも低減するこ
とにより、ベール形成機能の向上並びに歩行型運転操作
部の配置などを容易に行い得ると共に、前記コンベア及
びシリンダを従来のように機外に突出させることなく機
筐内部に容易に組込み支持し得、コンベア取付構造の簡
略化並びにシリンダ支持構造の簡略化などを容易に行い
得、低コストで機能的に構成し得る一方、従来のように
ベール形成圧力に抗してコンベアを所定位置に固定する
のに前記シリンダを利用する必要がなく、例えばシリン
ダなどが故障しても、手動ロック部材解除操作によって
ドアを開放してベール取出などを行い得、ベール形成作
業の継続並びに修理作業性の向上などを容易に図り得、
しかもシリンダのベール取出動作によってロック部材に
よるドアのロックが自動的に解除されるから、ロック部
材の手動解除を不要にし、ロック部材の解除操作忘れに
よるベール詰り事故の発生をなくし、ベール取出操作の
簡略化と取出時間の短縮並びに安全性の向上などを容易
に図り得るものである。
「実施例」 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第1
図はベーラ部の平面説明図、第2図は全体側面図、第3
図は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)
を有する機台、(3)は前記機台(1)に搭載するベー
ラ部、(4)は前記ベーラ部前方に昇降可能に装設して
ピックアップガイド板(5)を有するピックアップ部、
(6)は前記機台(1)後方に装設してエンジン(7)
を内設するエンジン部、(8)は前記エンジン部(6)
後方の機体左右中央に配設する操作パネル(9)を有す
る運転操作部、(10)は前記ベーラ部(3)前側に内設
する結束装置、(11)は前記運転操作部(8)右側に配
設する作業クラッチレバー、(12)は前記ピックアップ
部(4)の支持高さを調節するピックアップ昇降調節ハ
ンドル、(13)は走行変速レバー、(14)(14)は左右
サイドクラッチレバー、(15)は副変速レバーである。
前記ベーラ部(3)には彎曲形状のベール形成用のコン
ベアである主パイプコンベア(16)及び副パイプコンベ
ア(17)を対向状に配設してベール形成室(18)を形成
するもので、第4図乃至第5図に示す如く前記副パイプ
コンベア(17)は駆動スプロケット(19)とアイドラ
(20)間にチェンガイド(21)及びチェンガイドである
チェン張りガイド(22)を介し左右一対の副エンドレス
チェン(23)(23)を張架させ、これら左右のチェン
(23)(23)間に等間隔に複数の副ベール形成パイプ
(24)…を横架させている。
また前記主パイプコンベア(16)は前記ベーラ部(3)
の略中央上方に設ける駆動スプロケット(25)と、前記
ベーラ部(3)の前方に設けてピックアップ部(4)に
臨ませるアイドルスプロケット(26)間に、各一対の上
下チェンガイド(27)(28)及びテンションローラ(2
9)(30)を介し左右一対の主エンドレスチェン(31)
(31)を張架させこれら左右のチェン(31)(31)間に
等間隔に複数の主ベール形成パイプ(32)を横架させて
いる。
さらに、前記アイドルスプロケット(26)と同一軸心上
に前記ピックアップ部(4)のピックアップケース(3
3)基端を上下動自在に支持すると共に、前記ケース(3
3)に偏心軸(34)を介し複数のピップアップフィンガ
ー(35)を支持するピックアップドラム(36)を装設さ
せ、そして前記ピックアップドラム(36)のピックアッ
プフィンガー(35)により圃場の藁草を拾い上げ、前記
主パイプコンベア(16)によりベール形成室(18)内に
その藁草を搬入すると共に、該室(18)におけるコンベ
ア(16)と副パイプコンベア(17)との回転でもってロ
ール状のベール(A)に藁草を形成し、このベール
(A)形成完了後ベール(A)外周に前記結束装置(1
0)のトワイン(37)による結束を施して、ベール形成
室(18)左側のドア(38)より機外にベール(A)を放
出するように構成している。
またさらに、前記主パイプコンベア(16)における一対
のチェンガイド(28)はこの両端を前記スプロケット
(25)の軸(25a)とカウンタプーリ(39)の軸(39a)
とに上下枢着板(40)(41)を介して支持させたもの
で、カウンタプーリ(39)の軸(39a)と同一軸心状に
下枢着板(41)を揺動自在に支持させ、前記プーリ軸
(39a)を中心としてチェンガイド(28)上端側を揺動
させることにより、主パイプコンベア(16)の送り終端
側である半円形状のベール形成部(16a)を後方側に移
動させベール形成室(18)を拡大するように構成してい
る。
第5図に示す如く、前記主パイプコンベア(16)のベー
ル形成部(16a)を移動させるチェンガイド(28)は、
前記ドア(38)にコンベア移動用リンク機構(42)を介
し連動連結させるもので、前記ドア(38)の下部回動支
点軸(43)に一体固設する回動アーム(44)と、該アー
ム(44)に取付長さ調節自在に連結するロッド(45)
と、ベーラ部(3)側板に軸(46)を介し基端を揺動自
在に支持させ且つピン(47)を介し先端を前記ロッド
(45)に連結させる第1揺動板(48)と、該揺動板(4
8)にピン(49)を介し下端を連結させる連結板(50)
と、前記ベーラ部(3)側板の回動支点軸(51)に基端
を揺動自在に支持させ且つ軸(52)を介し先端を前記連
結板(50)の上端に連結させる揺動アーム(53)と、前
記支点軸(51)に基端を固設する揺動アーム(54)と、
該アーム(54)にピン(55)を介し一端を連結させる連
結板(56)と、前記ベーラ部(3)側板に軸(57)を介
し中間を揺動自在に支持させ一端側をピン(58)を介し
前記連結板(56)他端に連結させる第2揺動板(59)
と、前記枢着板(40)と第2揺動板(59)とをそれぞれ
ピン(60)(61)を介し連結させるガイド連結板(62)
と、前記連結板(50)と軸(52)間にバネ圧調節自在に
張設するベールするベール圧縮用バネ(63)とを備え、
前記ドア(38)の閉封時バネ(63)力で主パイプコンベ
ア(16)の終端を前動位置に位置保持すると共に、前記
ドア(38)の開放時リンク機構(42)を介し主パイプコ
ンベア(16)の終端を後部拡大位置まで一定角度移動さ
せるように構成している。
また、ベール(A)の直径が一定以上の仕上り直径とな
ったときその外周接触圧により検知するベール圧検出ス
イッチ(64)をベーラ部(3)側板に設けるもので、前
記連結板(50)にスイッチ操作部材(65)を取付け、該
操作部材(65)に固設するL形アーム(66)を前記スイ
ッチ(91)に接触させるべく設け、ベール(A)直径が
一定以上となりその接触圧によってバネ(63)力に抗し
主パイプコンベア(16)が軸(39a)を中心に一定角度
後方に開いたとき、前記軸(51)を中心に揺動アーム
(53)の軸(52)を連結板(50)の長孔に沿わせ上動さ
せ、操作部材(65)を反時計方向に回転させ、操作部材
(65)のL形アーム(66)によってスイッチ(64)をオ
ン作動させ警報装置を駆動し作業者にベール(A)の形
成完了を報知せしめるように構成している。
また、前記操作部材(65)にインジゲータ(67)の基端
を固設させ、ベール(A)形成に伴うスイッチ(64)の
オンオフの確認をこのインジゲータ(67)で行う一方、
振動などによって操作部材(65)が支点越え誤動作した
ときなど外部よりこのリセットを行うように構成してい
る。
さらに第1図及び第6図に示す如く、前記ドア(38)と
反対側のベーラ部(3)右側の側板(68)にタイコ部
(69)を設け、ベール形成室(18)のベール(A)右側
面に圧接させてベール(A)を押出すベール押出具であ
るベール押出板(70)を備え、その押出板(70)をタイ
コ部(69)の半割り溝内に格納保持すると共に、ベーラ
部(3)の左右の側板(71)(68)間に2本の平行ロッ
ド(72)(72)を架設し、そのロッド(72)に摺動体
(73)を摺動自在に支持させ、連結板(74)を介して摺
動体(73)に前記押出板(70)を一体的に連結固定し、
ベール形成室(18)内を右側から左側のドア(38)まで
平行ロッド(72)の案内により押出板(70)が移動する
ように構成している。また平行な2本の固定フレーム
(74)(75)両端を取付板(76)(77)により一体連結
し、前記側板(68)(71)の内側にボルト(78)…によ
って各取付板(76)(77)を固設すると共に、前記ベー
ル押出板(70)を出入させる油圧シリンダ(79)を備
え、下の固定フレーム(75)と右側の取付板(76)間に
前記シリンダ(79)基端を垂直なピン(80)により水平
方向に揺動自在に連結させ、前記ベール押出板(70)の
移動方向と略平行に前記シリンダ(79)を配置させるも
ので、前記フレーム(74)(75)を介してシリンダ(7
9)を後付け可能なユニット構造に構成している。
また前記ベール押出板(70)にシリンダ(79)を連動連
結させるベール(A)押出し用リンク機構(81)を設け
るもので、前記摺動体(73)にピン(82)を介して連結
した連結リンク(83)と、前記固定フレーム(74)にピ
ン(84)を介して連結した揺動リンク(85)とを備え、
各リンク(83)(85)をピン(86)により連結すると共
に、前記固定フレーム(74)にピン(87)を介して連結
した駆動リンク(88)と、前記揺動リンク(85)中間に
ピン(89)及び長孔(90a)を介して連結したベール取
出部材である連係リンク(90)とを備え、各リンク(8
8)(90)の中間部をピン(91)により連結している。
そして前記シリンダ(79)のピストンロッド(92)をピ
ン(94)を介して前記駆動リンク(88)先端側に連結さ
せ、前記ピストンロッド(92)を進退させ平行な各リン
ク(85)(88)を揺動させて摺動体(73)及びベール押
出板(70)を出入作動させるもので、ベール(A)押出
し開始時、前記長孔(90a)の逃げでもって前記揺動リ
ンク(85)は動作せずピストンロッド(92)及び駆動リ
ンク(88)のみが進出作動するように構成している。
さらに前記側板(71)外側に固定する上下ヒンジ(95)
(95)に前記ドア(38)の回動支点軸(43)を軸支さ
せ、前記ドア(38)の前端側を支持させる前記支点軸
(43)を中心にドア(38)を開作動させると共に、前記
ドア(38)基部と前記駆動リンク(88)先端を連結する
非伸縮性折曲げ自在体であるワイヤ(97)を備え、前記
ドア(38)に一体固定した連結板(98)にワイヤ(97)
の一端を連結させるもので、ピストンロッド(92)の進
出によりワイヤ(97)が弛んでドア(38)が開動すると
共に、前記ドア(38)の開放前半の範囲にあっては前記
長孔(90a)の逃げでもって押出板(70)は動作せず主
パイプコンベア(16)の終端側のみが移動し、開放後半
の範囲において押出板(70)が進出してベール(A)の
押出しを行うように構成している。
また第1図及び第7図に示す如く、前記ドア(38)の後
端側に支軸(100)を介して引出し自在に把手(101)を
取付け、また側板(71)に固定したロックアーム(10
2)に係脱させるロック部材であるフック(103)を把手
(101)と同軸(100)上に一定連設させ、バネ(104)
によってフック(103)をロックアーム(102)に係止支
持する一方、把手(101)を機外側に揺動させて引出す
ときに、これと連動してフック(103)がロックアーム
(102)から外れるように構成している。
さらに前記ドア(38)内側に支点フレーム(105)を固
設し、該フレーム(105)に支点軸(106)を設け、一方
の平行リンク(107)を支軸(100)に、またもう一方の
平行リンク(108)を支点軸(106)に夫々遊転軸支させ
ると共に、その平行リンク(107)(108)を連動リンク
(109)により連結する。また前記フック(103)に当接
させてバネ(104)に抗してフック(103)を変位させる
解除アーム(110)を備え、一方の平行リンク(107)に
解除アーム(110)を一体連設させると共に、もう一方
の平行リンク(108)に解除レバー(111)を一体連設さ
せ、ロック解除ワイヤ(112)の一端を前記レバー(11
1)に連結させるもので、第1図の如く、前記ワイヤ(1
12)の中間部をドア(38)枢支部近くから外側に延出さ
せ、前記連係リンク(90)にワイヤ(112)のアウタ受
(113)を設け、バネ(114)を介して前記ワイヤ(11
2)他端をピン(89)に連結させ、長孔(90a)の逃げに
よって連係リンク(90)が変位したとき、ワイヤ(11
2)が引張り操作され、平行リンク(107)(108)など
を介して解除アーム(110)を回転させ、バネ(104)に
抗してフック(103)をロックアーム(102)から外すよ
うに構成している。
上記から明らかなように、コンベア(16)(17)によっ
てベール(A)を形成するベール形成室(18)と、ベー
ル形成室(18)からベール(A)を押出すベール押出具
であるベール押出板(70)及びシリンダ(79)と、ベー
ル形成室(18)を開放してベール(A)を取出す開閉自
在なドア(38)を備えると共に、ベール押出板(70)を
押出動作させる前記シリンダ(79)によって解除動作さ
せるロック部材であるフック(103)を備え、該フック
(103)によって前記ドア(38)を閉塞支持させるよう
に構成している。
また第1図、第8図及び第9図に示す如く、ベール形成
室(18)からベーラ部(3)左外側に放出されるベール
(A)をドア(38)の閉作動を阻害しない位置まで転動
放出させるベール放出補助部材である一対の跳上げアー
ム(115)(115)を備え、前記ドア(38)下側の側板
(71)外側に前記アーム(115)を出入自在に配設させ
るもので、側板(71)に支点フレーム(116)を固設
し、該フレーム(116)に支軸(117)を介して支持板
(118)を軸支し、この支持板(118)にボルト(119)
を介して前記アーム(115)基端を固定し、アーム(11
5)中間にコイルバネ部(115a)を形成し、またアーム
(115)を水平方向に回転させ、アーム(115)の後方回
転により該アーム(115)を側板(71)に沿わせるよう
に退入させる一方、アーム(115)を機体側方に進出さ
せることにより、ベール形成室(18)からベール(A)
が放出されたとき、ベール(A)後端側が前記アーム
(115)上に落下し、前記ベール(A)前端側が着地し
たとき、ベール(A)の落下加速度及び弾性力などによ
り放出方向にさらに転動する力がベール(A)に働くと
同時に、前記アーム(115)中間がこのバネ力によって
跳上り、そのアーム(115)上昇力がベール(A)の転
動力として加わるから、ベール(A)が前端側面を下向
きに着地した後、さらに放出方向に横倒し形に転動し、
ドア(38)の開閉空間から離れた位置にベール(A)が
転動放出されるように構成している。
さらに前記各支軸(117)(117)上端に平行リンク(12
0)(120)を設け、各平行リンク(120)(120)を連結
リンク(121)によって連結すると共に、前記ドア(3
8)と一体回転する回動アーム(44)に連結リンク(12
2)を介して一方の平行リンク(120)を連結させ、また
側板(71)に設けた調節ネジ(123)にドア開動バネ(1
24)を介してもう一方の平行リンク(120)を連結させ
るもので、前記ロックアーム(102)からフック(103)
が外れてドア(38)のロックが解除されたとき、前記バ
ネ(124)力によりドア(38)を開動させると共に、跳
上げアーム(115)(115)を機外側方に突出させるべく
構成している。次いで第10図に示す如く、3位置4ポー
ト型のベール放出バルブ(125a)を介して前記シリンダ
(79)に油圧ポンプ(126)を接続させ、前記バルブ(1
25a)を切換えるベール放出レバー(125)を第3図に示
す運転操作部(8)に配設すると共に、第1図の如く、
連結板(98)に手動リンク(127)の一端を連結し、ホ
ルダ(128)によりドア(38)内側に前記リンク(127)
を格納支持させるもので、前記レバー(125)操作によ
りシリンダ(79)を作動させてドア(38)の開閉並びに
ベール(A)放出を行う一方、駆動リンク(88)からピ
ストンロッド(92)を取外し、手動リンク(127)を駆
動リンク(88)にピン(94)を介して連結することによ
り、前記バルブ(125a)を中立にしてシリンダ(79)を
タンクに開放し、前記ドア(38)を手動で開動させ、ベ
ール放出を手動作業で行えるように構成している。
また第2図及び第4図に示す如く、主パイプコンベア
(16)前部のコンベアカバー(129)上側に搬送案内板
(130)を一体連設させ、その案内板(130)とベール形
成室(18)の側板(68)(71)との間に藁係入防止用の
隙間(131)を形成するもので、コンベア(16)上面の
藁が搬送途中で外側方に落下するのを前記案内板(13
0)により防止すると共に、搬送途中並びに初期のベー
ル形成時の藁飛出しにより、前記案内板(130)と側板
(68)(71)の間に藁が引掛るのを前記隙間(131)に
よって防止するように構成している。
さらに第3図及び第4図に示す如く、平面視矩形状で前
面視直角三角形状にパイプフレームを折曲げ連結して形
成したベール載せ台(132)を備え、機台(1)に設け
た支点ブラケット(133)に前記載せ台(132)の三角形
底辺一端側を回転及び着脱自在に連結させると共に、そ
の載せ台(132)の他端側にチェン(134)の一端を連結
させ、ベーラ部(3)後側に設けたフック(135)に前
記チェン(134)の他端側を長さ調節自在に係止させ、
前記載せ台(132)を機外側方に開放して2個のベール
(A)を載せる一方、前記載せ台(132)を機体に接着
させて格納支持するように構成している。
一方、第12図及び第13図に示す如く、前記ベール放出バ
ルブ(125a)及び油圧ポンプ(126)などを内蔵した油
圧ユニット(135)を備え、エンジン(7)にプーリ(1
36)(137)及びベルト(138)を介して油圧ポンプ(12
6)を連結させると共に、ベーラ部(3)を駆動するベ
ルト(139)を機体前方に、また前記ベルト(138)を機
体後方に延設させるべく、エンジン出力プーリ(136)
に各ベルト(138)(139)を懸架している。
また前記操作パネル(9)内部にレバー軸(140)を回
転自在に軸支し、そのレバー軸(140)に作業クラッチ
レバー(11)基端を固設させると共に、前記レバー軸
(140)に筒軸(141)を回転自在に嵌合させ、ベール放
出レバー(125)基端を前記筒軸(141)に固設し、また
前記油圧ユニット(135)の油圧切換アーム(142)と、
筒軸(141)に固設したアーム(143)とをリンク(14
4)により連結し、前記レバー(125)操作と切換アーム
(142)とを連動させて前記バルブ(125a)の手動切換
を行うように構成している。
さらに前記レバー軸(140)と略平行に支軸(145)を設
け、インターロックピン(146)(146)を有するインタ
ーロックリンク(147)(148)を前記レバー軸(140)
及び支軸(145)に設け、各軸(140)(145)の各リン
ク(148)(148)を連係リンク(149)により連動連結
させると共に、前記筒軸(141)にインターロックアー
ム(150)(151)を設けるもので、前記作業クラッチレ
バー(11)を機体前方又は後方に変位させ、ベール形成
作業又はベール結束作業を行うとき、そのレバー(11)
操作と連動してインターロックピン(146)…をインタ
ーロックアーム(150)(151)に接近させ、該ピン(14
6)とアーム(150)(151)の当接によりベール放出レ
バー(125)を中立維持すると共に、前記クラッチレバ
ー(11)が中立のとき、放出レバー(125)が機体前後
に操作され、前記シリンダ(79)のピストンロッド(9
2)を進退制御してベール(A)放出作業を行えるよう
に構成している。
本実施例は上記の如く構成するものにして、ピックアッ
プ部(4)によって拾い上げられた乾草など藁草は主パ
イプコンベア(16)によってベール形成室(18)内に搬
入され、主副パイプコンベア(16)(17)でもってロー
ル状のベール(A)に形成される。そして今ベール
(A)の直径が設定の一定直径以上に形成される状態の
とき、そのベール(A)圧によって主パイプコンベア
(16)の前記チェンガイド(28)がバネ(63)に抗して
軸(39a)を中心に一定角度後方に押し拡げられるもの
で、この状態のとき操作部材(65)を反時計方向に回動
させ、そしてアーム(66)がスイッチ(64)をオン作動
するもので、このスイッチ(64)がオンになって警報装
置が駆動して、ベール(A)の形成完了を作業者に報知
する。なおこの場合軸(52)は連結板(50)の長孔内を
移動し、ドア(38)とは関係なく動作する。その後作業
クラッチレバー(11)の結束位置切換操作を行い、ベー
ル(A)外周に前記結束装置(10)より供給されるトワ
イン(37)を巻き付けるもので、この結束完了後、作業
クラッチレバー(11)を中立位置に戻すと共に、ベール
放出レバー(125)操作によりベール放出バルブ(125
a)を切換え、シリンダ(79)のピストンロッド(92)
を進出させることにより、長孔(90a)の逃げ量だけ押
出板(70)を停止させた状態でピストンロッド(92)が
進出し、ワイヤ(97)を弛めると共に、前記駆動リンク
(88)及び連係リンク(90)と連動してワイヤ(112)
を介して解除レバー(111)を作動させ、その解除レバ
ー(111)などを介してロックアーム(102)からフック
(103)を離脱させ、ドア(38)のロックを解除するも
ので、ベール形成室(18)のベール(A)圧とバネ(12
4)力によってドア(38)が開作動すると共に、第5図
の如く、ロッド(45)、揺動板(48)、連結板(50)、
各アーム(53)(54)、連結板(56)、揺動板(59)、
連結板(62)を介してドア(38)の開作動と連動して主
パイプコンベア(16)を後退変位させ、ドア(38)の開
放前半において自動的に前記主パイプコンベア(16)の
終端つまりベール形成部(16a)が前記軸(39a)を中心
に一定角度後方に移動し、ベール(A)に対する該コン
ベア(16)の押圧解除が行われる。
さらに前記ベール放出レバー(125)操作によってピス
トンロッド(92)を進出させることにより、ベール押出
し用リンク機構(81)の各リンク(83)(85)(88)
(90)と連動して摺動体(73)をドア(38)取付け方向
に移動させ、ドア(38)の開放後半において押出板(7
0)が動作し、ベール(A)をドア(38)開口部から機
外に押出すもので、ベール形成室(18)からベール
(A)が放出されたとき、跳上げアーム(115)の起伏
バネ力によってベール(A)がドア(38)から離れる方
向に転動放出される。
次いで前記ベール放出レバー(125)操作によってピス
トンロッド(92)を退入させることにより、ベール押出
し用リンク機構(81)を介して押出板(70)を格納する
と共に、ワイヤ(97)を引張ってドア(38)を閉作動さ
せ、これと連動させて主パイプコンベア(16)を前方に
復動させ、ドア(38)を閉位置に復帰させてフック(10
3)をロックアーム(102)に係止させ、ドア(38)を閉
位置に固定するものである。
また前記押出板(70)をドア(38)取付け側に移動さ
せ、ベール(A)の放出を完了した状態では、前記連係
リンク(90)の長孔(90a)によりドアロック解除ワイ
ヤ(112)が引張られた状態に維持され、ドア(38)ロ
ックを解除している位置にフック(103)を支持してい
る。そして、前記ドア(38)を閉位置にロックするに
は、前記長孔(90a)の逃げ量だけ駆動リンク(88)が
復動すべくシリンダ(79)のピストンロッド(92)を退
入させ、ドアロック解除ワイヤ(112)を弛める必要が
あるから、ベール(A)放出完了時、前記シリンダ(7
9)のピストンロッド(92)を退入させるベール放出レ
バー(125)の油圧操作を全く行わずにドア(38)が閉
じることはない。例えば風又は作業者の手動閉操作でド
ア(38)が閉位置にロックされることがなく、ベール
(A)放出終了位置に前記押出板(70)を位置させたベ
ール放出完了状態でドア(38)が閉位置にロックされる
のを防止し、ドア(38)取付け側に前記押出板(70)を
位置させた状態で次回のベール(A)形成作業が行われ
る等の事故発生を未然に阻止しているもので、常に前記
レバー(125)操作によって押出板(70)を退入させた
後で、フック(103)によるドア(38)のロックが行わ
れるものである。
「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、コンベア(1
6)(17)によってベール(A)を形成するベール形成
室(18)と、ベール形成室(18)からベール(A)を押
出すベール押出具(70)及びシリンダ(79)と、ベール
形成室(18)を開放してベール(A)を取出す開閉自在
なドア(38)を備えると共に、ベール押出具(70)を押
出動作させる前記シリンダ(79)によって解除動作させ
るロック部材(103)を備え、該ロック部材(103)によ
って前記ドア(38)を閉塞支持させるように構成したも
ので、従来に比べ、ベール形成室(18)を形成するコン
ベア(16)(17)を開放してベール(A)を取出す必要
がなく、コンベア(16)(17)構造並びにベール(A)
取出方向などの制約が従来よりも低減することにより、
ベール(A)形成機能の向上並びに歩行型運転操作部の
配置などを容易に行うことができると共に、前記コンベ
ア(16)(17)及びシリンダ(79)を従来のように機外
に突出させることなく機筐内部に容易に組込み支持で
き、コンベア(16)(17)取付構造の簡略化並びにシリ
ンダ(79)支持構造の簡略化などを容易に行うことがで
き、低コストで機能的に構成できる一方、従来のように
ベール(A)形成圧力に抗してコンベア(16)(17)を
所定位置に固定するのに前記シリンダ(79)を利用する
必要がなく、例えばシリンダ(79)などが故障しても、
手動ロック部材(103)解除操作によってドア(38)を
開放してベール(A)取出などを行うことができ、ベー
ル(A)形成作業の継続並びに修理作業性の向上などを
容易に図ることができ、しかもシリンダ(79)のベール
(A)取出動作によってロック部材(103)によるドア
(38)のロックが自動的に解除されるから、ロック部材
(103)の手動解除を不要にし、ロック部材(103)の手
動解除操作忘れによるベール(A)詰り事故の発生をな
くし、ベール(A)取出操作の簡略化と取出時間の短縮
並びに安全性の向上などを容易に図ることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すベーラ部の平面説明
図、第2図は全体側面図、第3図は同平面図、第4図は
ベーラ部の側面説明図、第5図はリンク機構の側面図、
第6図はベール押出部の側面図、第7図はドアの部分拡
大平面図、第8図は部分平面図、第9図は部分側面図、
第10図は油圧回路図、第11図は部分背面図、第12図及び
第13図はレバー取付説明図である。 (A)……ベール (16)(17)……コンベア (18)……ベール形成室 (38)……ドア (70)……ベール押出板(ベール押出具) (79)……シリンダ (103)……フック(ロック部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベア(16)(17)によってベール
    (A)を形成するベール形成室(18)と、ベール形成室
    (18)からベール(A)を押出すベール押出具(70)及
    びシリンダ(79)と、ベール形成室(18)を開放してベ
    ール(A)を取出す開閉自在なドア(38)を備えると共
    に、ベール押出具(70)を押出動作させる前記シリンダ
    (79)によって解除動作させるロック部材(103)を備
    え、該ロック部材(103)によって前記ドア(38)を閉
    塞支持させるように構成したことを特徴とするロールベ
    ーラの放出装置。
JP1987035559U 1987-03-11 1987-03-11 ロールベーラの放出装置 Expired - Lifetime JPH0742282Y2 (ja)

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