JPH0742202B2 - 魚類の体外寄生虫の外用駆除剤、およびその使用方法 - Google Patents
魚類の体外寄生虫の外用駆除剤、およびその使用方法Info
- Publication number
- JPH0742202B2 JPH0742202B2 JP4345101A JP34510192A JPH0742202B2 JP H0742202 B2 JPH0742202 B2 JP H0742202B2 JP 4345101 A JP4345101 A JP 4345101A JP 34510192 A JP34510192 A JP 34510192A JP H0742202 B2 JPH0742202 B2 JP H0742202B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fish
- parasites
- exterminating
- external
- extracorporeal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、魚類の体外寄生虫の
外用駆除剤、およびその使用方法に関し、さらに詳しく
は、沖合いの海中に敷設される養殖のための一種の生け
簀となる魚網内で育成される魚類、いわゆる、養殖魚類
の体外に付着する一部の寄生虫に対して、その付着、な
らびに生育を防止かつ駆除し得る魚類の体外寄生虫の外
用駆除剤、およびその使用方法に係るものである。
外用駆除剤、およびその使用方法に関し、さらに詳しく
は、沖合いの海中に敷設される養殖のための一種の生け
簀となる魚網内で育成される魚類、いわゆる、養殖魚類
の体外に付着する一部の寄生虫に対して、その付着、な
らびに生育を防止かつ駆除し得る魚類の体外寄生虫の外
用駆除剤、およびその使用方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の魚網内で育成される養
殖魚類に関しては、養殖中に種々の寄生虫が体外に付着
して生育することが知られており、当該付着、生育する
寄生虫を防除するために、従来は、生け簀となる魚網に
対して、有機錫化合物を有効成分とする魚網防汚剤が広
く利用されてきた。
殖魚類に関しては、養殖中に種々の寄生虫が体外に付着
して生育することが知られており、当該付着、生育する
寄生虫を防除するために、従来は、生け簀となる魚網に
対して、有機錫化合物を有効成分とする魚網防汚剤が広
く利用されてきた。
【0003】すなわち、有機錫化合物を含有する魚網防
汚剤では、本来の魚網に対する防汚効果と共々に、海中
に溶出される錫イオンの作用によって、養殖中の魚類に
対する一部の寄生虫の付着、生育を阻害し得るものであ
った。
汚剤では、本来の魚網に対する防汚効果と共々に、海中
に溶出される錫イオンの作用によって、養殖中の魚類に
対する一部の寄生虫の付着、生育を阻害し得るものであ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こゝで
の魚網防汚剤に含有される有機錫化合物については、こ
れが人体に対して有害であるとされ、1989年12月
27日付け、および1990年9月12日付けをもっ
て、第2種特定化学物質、および特定化合物の指定を受
け、その使用が規制されることになった。
の魚網防汚剤に含有される有機錫化合物については、こ
れが人体に対して有害であるとされ、1989年12月
27日付け、および1990年9月12日付けをもっ
て、第2種特定化学物質、および特定化合物の指定を受
け、その使用が規制されることになった。
【0005】この結果、有機錫化合物の使用規制前に
は、先にも述べたように、魚網防汚剤から海中に溶出さ
れる錫イオンの作用で養殖中の魚類に対する一部の体外
寄生虫の付着、生育が阻害されていたが、使用規制後、
このような阻害作用を果たすことができなくなるに従
い、養殖魚類に対する体外寄生虫の付着、生育が蔓延
し、魚類における該当寄生虫の感染が高まる傾向にあ
り、このために魚類自体の成長が著るしく妨げられ又寄
生虫の付着により魚体表面にしみ等が生じ、商品価値が
大きく下落するという被害を生じている。
は、先にも述べたように、魚網防汚剤から海中に溶出さ
れる錫イオンの作用で養殖中の魚類に対する一部の体外
寄生虫の付着、生育が阻害されていたが、使用規制後、
このような阻害作用を果たすことができなくなるに従
い、養殖魚類に対する体外寄生虫の付着、生育が蔓延
し、魚類における該当寄生虫の感染が高まる傾向にあ
り、このために魚類自体の成長が著るしく妨げられ又寄
生虫の付着により魚体表面にしみ等が生じ、商品価値が
大きく下落するという被害を生じている。
【0006】従って、この発明の目的とするところは、
人体に対して無害であり、かつ環境汚染を来さずに、し
かも、養殖魚類での体外寄生虫の付着、生育を阻害し
て、その駆除作用を良好に果たし得るようにした、この
種の魚類の体外寄生虫の外用駆除剤およびその使用方法
を提供することである。
人体に対して無害であり、かつ環境汚染を来さずに、し
かも、養殖魚類での体外寄生虫の付着、生育を阻害し
て、その駆除作用を良好に果たし得るようにした、この
種の魚類の体外寄生虫の外用駆除剤およびその使用方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために、人体に対して毒性がなく、かつ環境
汚染の点において分解性が良好で、しかも、養殖魚類で
の体外寄生虫の付着、生育を効果的に阻害できる駆除物
質につき、鋭意研究を重ねた結果、この発明を完成する
に至った。
を達成するために、人体に対して毒性がなく、かつ環境
汚染の点において分解性が良好で、しかも、養殖魚類で
の体外寄生虫の付着、生育を効果的に阻害できる駆除物
質につき、鋭意研究を重ねた結果、この発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち、この発明の第1の発明は、アル
キルレゾルシンを主成分とする魚類の体外寄生虫の外用
駆除剤である。
キルレゾルシンを主成分とする魚類の体外寄生虫の外用
駆除剤である。
【0009】この発明の第2の発明は、養殖魚類の体外
に付着する寄生虫の付着、生育を防止かつ駆除するため
の駆除剤の使用方法であって、アルキルレゾルシンを主
成分とする魚類の体外寄生虫の外用駆除剤を用い、養殖
のための生け簀となる魚網に対し、前記駆除剤を付着処
理して使用することを特徴とし、また、同様に、アルキ
ルレゾルシンを主成分とする魚類の体外寄生虫の外用駆
除剤を用い、魚網などを纏絡してなる駆除部材に対し、
前記駆除剤を付着処理すると共に、当該駆除部材を養殖
のための生け簀となる魚網内に懸垂配置して使用するこ
とを特徴とする魚類の体外寄生虫の外用駆除剤の使用方
法である。
に付着する寄生虫の付着、生育を防止かつ駆除するため
の駆除剤の使用方法であって、アルキルレゾルシンを主
成分とする魚類の体外寄生虫の外用駆除剤を用い、養殖
のための生け簀となる魚網に対し、前記駆除剤を付着処
理して使用することを特徴とし、また、同様に、アルキ
ルレゾルシンを主成分とする魚類の体外寄生虫の外用駆
除剤を用い、魚網などを纏絡してなる駆除部材に対し、
前記駆除剤を付着処理すると共に、当該駆除部材を養殖
のための生け簀となる魚網内に懸垂配置して使用するこ
とを特徴とする魚類の体外寄生虫の外用駆除剤の使用方
法である。
【0010】こゝで、前記アルキルレゾルシンとして
は、ヘキシルレゾルシン、および/またはノルマルアミ
ールレゾルシンであることが好ましい。
は、ヘキシルレゾルシン、および/またはノルマルアミ
ールレゾルシンであることが好ましい。
【0011】また、前記アルキルレゾルシンは、その一
部が日本薬局方(JP6版、JP7版)に記載された人
体に対する寄生虫(蛔虫、十二指腸虫)の駆除剤として
服用されるほか、消毒剤としても利用されており、局所
刺激はあるものゝ人体に対しては毒性の少ない化学物質
である。そして、日本薬局方においては、その局所刺激
作用によって劇薬の指定を受けてはいるが、医薬品外劇
物においては、その記載がない。
部が日本薬局方(JP6版、JP7版)に記載された人
体に対する寄生虫(蛔虫、十二指腸虫)の駆除剤として
服用されるほか、消毒剤としても利用されており、局所
刺激はあるものゝ人体に対しては毒性の少ない化学物質
である。そして、日本薬局方においては、その局所刺激
作用によって劇薬の指定を受けてはいるが、医薬品外劇
物においては、その記載がない。
【0012】前記アルキルレゾルシンには、炭素数2〜
11のアルキル基を有するものがあるが、先に述べたよ
うに、中でもヘキシルレゾルシン、および/またはノル
マルアミールレゾルシンであることが望ましい。
11のアルキル基を有するものがあるが、先に述べたよ
うに、中でもヘキシルレゾルシン、および/またはノル
マルアミールレゾルシンであることが望ましい。
【0013】この場合、炭素数12以上のアルキル基を
有するアルキルレゾルシンは、有機溶剤に対する溶解度
が悪く、その製剤化に問題を含む。
有するアルキルレゾルシンは、有機溶剤に対する溶解度
が悪く、その製剤化に問題を含む。
【0014】一方、ヘキシルレゾルシン、またはノルマ
ルアミールレゾルシンは、アルキルレゾルシン中にあっ
て、殺菌力が最大、毒性が最小であり、かつ水に対する
溶解度については、1g/2000ccで難水溶性を示
し、アルコール、メチルアルコール、グリセリン、エー
テル、クロロホルム、ベンゼン、あるいは植物油に対し
ては易溶性である。
ルアミールレゾルシンは、アルキルレゾルシン中にあっ
て、殺菌力が最大、毒性が最小であり、かつ水に対する
溶解度については、1g/2000ccで難水溶性を示
し、アルコール、メチルアルコール、グリセリン、エー
テル、クロロホルム、ベンゼン、あるいは植物油に対し
ては易溶性である。
【0015】そして、一般にアルキルレゾルシン、特
に、ヘキシルレゾルシン、またはノルマルアミールレゾ
ルシンについては、これを単独で使用しても、水への溶
解性が悪く、こゝでの養殖魚類の体外寄生虫に対する駆
除作用を必ずしも良好には果たし得ないのであるが、後
述するように、ある種の界面活性剤の併用によって水へ
の溶解性が確保され、所期通りの顕著な駆除効果を発揮
できることを確認した。
に、ヘキシルレゾルシン、またはノルマルアミールレゾ
ルシンについては、これを単独で使用しても、水への溶
解性が悪く、こゝでの養殖魚類の体外寄生虫に対する駆
除作用を必ずしも良好には果たし得ないのであるが、後
述するように、ある種の界面活性剤の併用によって水へ
の溶解性が確保され、所期通りの顕著な駆除効果を発揮
できることを確認した。
【0016】
【実施例】以下、この発明に係る魚類の体外寄生虫の外
用駆除剤およびその使用方法の一実施例について詳細に
説明する。
用駆除剤およびその使用方法の一実施例について詳細に
説明する。
【0017】この実施例においては、まず最初に、アル
キルレゾルシン、特に、ヘキシルレゾルシン、またはノ
ルマルアミールレゾルシンを用い、これを溶剤としての
アルコール、またはイソプロピールアルコールに溶解さ
せると共に、これらのヘキシルレゾルシン、またはノル
マルアミールレゾルシンと同量(重量)による界面活性
剤としてのポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノ
オレエートを併用することで、海水中へのヘキシルレゾ
ルシン、またはノルマルアミールレゾルシンの溶出を促
し得るようにして、こゝでの駆除剤を調製した。
キルレゾルシン、特に、ヘキシルレゾルシン、またはノ
ルマルアミールレゾルシンを用い、これを溶剤としての
アルコール、またはイソプロピールアルコールに溶解さ
せると共に、これらのヘキシルレゾルシン、またはノル
マルアミールレゾルシンと同量(重量)による界面活性
剤としてのポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノ
オレエートを併用することで、海水中へのヘキシルレゾ
ルシン、またはノルマルアミールレゾルシンの溶出を促
し得るようにして、こゝでの駆除剤を調製した。
【0018】当該駆除剤での配合処方の一例は次の通り
であってよい。 駆除剤100部(重量)中 ・ヘキシルレゾルシン 2.44部 ・ポリオキシエチレン(20) ソルビタンモノオレエート 2.44部 ・アルコール 95.12部
であってよい。 駆除剤100部(重量)中 ・ヘキシルレゾルシン 2.44部 ・ポリオキシエチレン(20) ソルビタンモノオレエート 2.44部 ・アルコール 95.12部
【0019】なお、このとき参考までに、 ヘキシルレゾルシン LD50 ラット経口 550m
g/kg ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート LD50 ラット経口 >38g/kg である。
g/kg ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート LD50 ラット経口 >38g/kg である。
【0020】引続き、前記のように調製された駆除剤を
用い、養殖のための生け簀となる魚網に対し、当該駆除
剤を染め付着処理して乾燥させ、気温23.7℃〜25
℃の下で、平均温度22℃の海水中に7日間浸漬させた
ところ、付着させた駆除剤の50〜55%(重量)が海
水中に溶出したことを確認できた。
用い、養殖のための生け簀となる魚網に対し、当該駆除
剤を染め付着処理して乾燥させ、気温23.7℃〜25
℃の下で、平均温度22℃の海水中に7日間浸漬させた
ところ、付着させた駆除剤の50〜55%(重量)が海
水中に溶出したことを確認できた。
【0021】次に、実際に行なった実験例について述べ
る。
る。
【0022】平成4年7月から9月にかけ、次の各ハマ
チ養殖漁場において、寄生虫であるベネデニア、いわゆ
るはだ虫が寄生したハマチを確認の上でフィールドテス
トを行なった。
チ養殖漁場において、寄生虫であるベネデニア、いわゆ
るはだ虫が寄生したハマチを確認の上でフィールドテス
トを行なった。
【0023】
【表1】
【0024】このフィールドテストに際しては、まず、
図1に示されている如く、14節程度迄のモジ小割網、
こゝでは、表面が可及的に毛ば立った漁網を用意し、当
該モジ小割網に対して、前記のように調製された駆除剤
を染め付着処理した上で、これを直径30cm前後、長
さ2〜4m程度の棒状に巻回させると共に、その長手方
向の適所を数箇所に亘りロープ11aで結縛して一体化
させ、かつ下部に所要重量の重り11bを設けて駆除部
材11とした。
図1に示されている如く、14節程度迄のモジ小割網、
こゝでは、表面が可及的に毛ば立った漁網を用意し、当
該モジ小割網に対して、前記のように調製された駆除剤
を染め付着処理した上で、これを直径30cm前後、長
さ2〜4m程度の棒状に巻回させると共に、その長手方
向の適所を数箇所に亘りロープ11aで結縛して一体化
させ、かつ下部に所要重量の重り11bを設けて駆除部
材11とした。
【0025】ついで、図2に示されている如く、沖合い
の海中に敷設されたハマチ養殖のための小割網12内に
対し、前記構成による駆除部材11を上部に懸架された
支持ロープ13によって懸垂支持させた。
の海中に敷設されたハマチ養殖のための小割網12内に
対し、前記構成による駆除部材11を上部に懸架された
支持ロープ13によって懸垂支持させた。
【0026】この態様において、所期のテストを実施し
たところ、平均海水温度23℃〜27℃の下に7日〜1
0日間でベネデニアの顕著な駆除効果が認められた。
たところ、平均海水温度23℃〜27℃の下に7日〜1
0日間でベネデニアの顕著な駆除効果が認められた。
【0027】また、各養殖漁場における個々の処理区で
のハマチの変化については、摂餌量の増加が認められ、
かつ行動が活発化するという魚体活力の充実が観察され
たもので、この場合、魚体に対する弊害は特に認められ
なかった。
のハマチの変化については、摂餌量の増加が認められ、
かつ行動が活発化するという魚体活力の充実が観察され
たもので、この場合、魚体に対する弊害は特に認められ
なかった。
【0028】こゝで、前記長崎県N水産の養殖漁場にお
けるベネデニアの駆除例を詳細に検討したところ、前記
駆除部材を6日間に亘って用いた駆除剤処理区の養殖ハ
マチと、対照となる無処理区の養殖ハマチとでは、無処
理区でのハマチ1尾当り30〜40個程度のベネデニア
の寄生が観察されたのに、処理区でのハマチには、小さ
い米粒大のベネデニアが8〜10個程度の寄生しか観察
できず、その効果が十分であった。
けるベネデニアの駆除例を詳細に検討したところ、前記
駆除部材を6日間に亘って用いた駆除剤処理区の養殖ハ
マチと、対照となる無処理区の養殖ハマチとでは、無処
理区でのハマチ1尾当り30〜40個程度のベネデニア
の寄生が観察されたのに、処理区でのハマチには、小さ
い米粒大のベネデニアが8〜10個程度の寄生しか観察
できず、その効果が十分であった。
【0029】こゝで、このような効果が得られる点につ
いて考察すると、前記ベネデニアが寄生したハマチは、
魚体を異物にこすりつけてくる習性があることから、養
殖のための小割網12内に懸垂支持されているところ
の、駆除剤を染め付着処理した駆除部材11に対し、当
該小割網12内を回遊するハマチが、その魚体をこすり
つけてくる点に起因するもので、このように駆除剤を染
め付着処理した駆除部材11の表面への魚体のこすりつ
けは、とりもなおさず、個々の魚体が、当該駆除部材1
1の周辺に溶出されている駆除剤、ひいては駆除効果を
もつヘキシルレゾルシン、またはノルマルアミールレゾ
ルシンに触れることになると共に、当該こすりつけに伴
う魚体からのベネデニアのこすり落としが加えられるも
のと考えられる。
いて考察すると、前記ベネデニアが寄生したハマチは、
魚体を異物にこすりつけてくる習性があることから、養
殖のための小割網12内に懸垂支持されているところ
の、駆除剤を染め付着処理した駆除部材11に対し、当
該小割網12内を回遊するハマチが、その魚体をこすり
つけてくる点に起因するもので、このように駆除剤を染
め付着処理した駆除部材11の表面への魚体のこすりつ
けは、とりもなおさず、個々の魚体が、当該駆除部材1
1の周辺に溶出されている駆除剤、ひいては駆除効果を
もつヘキシルレゾルシン、またはノルマルアミールレゾ
ルシンに触れることになると共に、当該こすりつけに伴
う魚体からのベネデニアのこすり落としが加えられるも
のと考えられる。
【0030】なお、前記実施例でのハマチ養殖のための
小割網12内に対する駆除部材11の懸垂支持状態につ
いて、当該駆除部材11が投餌の際の邪魔になるとき
は、適宜の手段、例えば、支持ロープ13を可動的にす
るなどの手段で、その懸垂位置を一旦、小割網12際に
移動するなどの対策を講ずればよい。
小割網12内に対する駆除部材11の懸垂支持状態につ
いて、当該駆除部材11が投餌の際の邪魔になるとき
は、適宜の手段、例えば、支持ロープ13を可動的にす
るなどの手段で、その懸垂位置を一旦、小割網12際に
移動するなどの対策を講ずればよい。
【0031】
【発明の効果】以上、実施例によって詳述したように、
この発明の第1の発明によれば、アルキルレゾルシンを
主成分とする魚類の体外寄生虫の外用駆除剤を用いるの
で、養殖魚類の体外に付着する寄生虫の付着、生育を極
めて容易に防止かつ駆除することができる。
この発明の第1の発明によれば、アルキルレゾルシンを
主成分とする魚類の体外寄生虫の外用駆除剤を用いるの
で、養殖魚類の体外に付着する寄生虫の付着、生育を極
めて容易に防止かつ駆除することができる。
【0032】また、この発明の第2の発明によれば、養
殖魚類に付着する寄生虫の付着、生育を防止かつ駆除す
るための駆除剤の使用方法において、アルキルレゾルシ
ンを主成分とする魚類の体外寄生虫の外用駆除剤を用
い、養殖のための生け簀となる魚網に対して付着処理す
るか、あるいはアルキルレゾルシンを主成分とする魚類
の体外寄生虫の外用駆除剤を用い、魚網などを纏絡して
なる駆除部材に対して付着処理すると共に、この駆除部
材を養殖のための生け簀となる魚網内に懸垂配置して使
用するようにしたので、同様に養殖魚類に付着する寄生
虫の付着、生育を極めて容易に防止かつ駆除することが
できる。
殖魚類に付着する寄生虫の付着、生育を防止かつ駆除す
るための駆除剤の使用方法において、アルキルレゾルシ
ンを主成分とする魚類の体外寄生虫の外用駆除剤を用
い、養殖のための生け簀となる魚網に対して付着処理す
るか、あるいはアルキルレゾルシンを主成分とする魚類
の体外寄生虫の外用駆除剤を用い、魚網などを纏絡して
なる駆除部材に対して付着処理すると共に、この駆除部
材を養殖のための生け簀となる魚網内に懸垂配置して使
用するようにしたので、同様に養殖魚類に付着する寄生
虫の付着、生育を極めて容易に防止かつ駆除することが
できる。
【図1】この発明の一実施例を適用した駆除部材の概要
構成を模式的に示す斜視図である。
構成を模式的に示す斜視図である。
【図2】同上一実施例による駆除部材の使用態様を示す
斜視図である。
斜視図である。
11 駆除部材 11a 結縛用のロープ 11b 重り 12 ハマチ養殖のための小割網 13 支持ロープ
Claims (9)
- 【請求項1】 アルキルレゾルシンを主成分とする魚類
の体外寄生虫の外用駆除剤。 - 【請求項2】 前記アルキルレゾルシンが、ヘキシルレ
ゾルシンである請求項1に記載の魚類の体外寄生虫の外
用駆除剤。 - 【請求項3】 前記アルキルレゾルシンが、ノルマルア
ミールレゾルシンである請求項1に記載の魚類の体外寄
生虫の外用駆除剤。 - 【請求項4】 前記アルキルレゾルシンが、ヘキシルレ
ゾルシン、およびノルマルアミールレゾルシンである請
求項1に記載の魚類の体外寄生虫の外用駆除剤。 - 【請求項5】 養殖魚類に付着する寄生虫の付着、生育
を防止かつ駆除するための駆除剤の使用方法であって、
アルキルレゾルシンを主成分とする魚類の体外寄生虫の
外用駆除剤を用い、養殖のための生け簀となる魚網に対
し、前記駆除剤を付着処理して使用することを特徴とす
る魚類の体外寄生虫の外用駆除剤の使用方法。 - 【請求項6】 養殖魚類に付着する寄生虫の付着、生育
を防止かつ駆除するための駆除剤の使用方法であって、
アルキルレゾルシンを主成分とする魚類の体外寄生虫の
外用駆除剤を用い、魚網などを纏絡してなる駆除部材に
対し、前記駆除剤を付着処理すると共に、当該駆除部材
を養殖のための生け簀となる魚網内に懸垂配置して使用
することを特徴とする魚類の体外寄生虫の外用駆除剤の
使用方法。 - 【請求項7】 前記アルキルレゾルシンが、ヘキシルレ
ゾルシンである請求項5、6に記載の魚類の体外寄生虫
の外用駆除剤の使用方法。 - 【請求項8】 前記アルキルレゾルシンが、ノルマルア
ミールレゾルシンである請求項5、6に記載の魚類の体
外寄生虫の外用駆除剤の使用方法。 - 【請求項9】 前記アルキルレゾルシンが、ヘキシルレ
ゾルシン、およびノルマルアミールレゾルシンである請
求項5、6に記載の魚類の体外寄生虫の外用駆除剤の使
用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4345101A JPH0742202B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 魚類の体外寄生虫の外用駆除剤、およびその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4345101A JPH0742202B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 魚類の体外寄生虫の外用駆除剤、およびその使用方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172105A JPH06172105A (ja) | 1994-06-21 |
JPH0742202B2 true JPH0742202B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=18374295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4345101A Expired - Lifetime JPH0742202B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 魚類の体外寄生虫の外用駆除剤、およびその使用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742202B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-02 JP JP4345101A patent/JPH0742202B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
「J.FISH.DIS.」VOL.5,NO.2,P.113−123,1982 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06172105A (ja) | 1994-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5013329B2 (ja) | 植物害虫の忌避剤及び忌避方法 | |
JP3918876B2 (ja) | 松類の枯損防止用組成物および防止方法 | |
US20150216182A1 (en) | Compositions and methods of the attraction and repulsion of insects | |
WO2015116801A2 (en) | Compositions and methods for capturing, killing or repelling bed bugs | |
JP2002529483A (ja) | 昆虫を防除するための組成物および方法 | |
JP3681397B2 (ja) | 昆虫を誘引・防除する方法 | |
JPH0425241B2 (ja) | ||
JP2533880B2 (ja) | 殺虫組成物 | |
JP2790678B2 (ja) | 有害生物忌避剤 | |
EA001584B1 (ru) | Способ и композиция для антипаразитарной обработки среды, окружающей животных | |
JPH0742202B2 (ja) | 魚類の体外寄生虫の外用駆除剤、およびその使用方法 | |
AU2007284004A1 (en) | Insect repellent | |
JPH0553761B2 (ja) | ||
FI107114B (fi) | Uusi menetelmä hyönteisten munien torjumiseksi ja munia tappavia koostumuksia | |
US4017630A (en) | Certain diphenylalkanoamides used as bird and murine repellents | |
JPH0558811A (ja) | 殺虫組成物 | |
CN104273166A (zh) | 一种含有苯甲酰脲、甲基吡啶磷和噻虫嗪的高效杀虫剂 | |
JPH05271013A (ja) | 環状デプシペプチド物質を有効成分とする害虫防除剤 | |
CA1060459A (en) | Ring-substituted n-(2,2-difluoroalkanoyl)-o-phenylenedia-mines | |
JPS63162608A (ja) | 有害腹足類の駆除剤 | |
US4211778A (en) | Use of carbothiolates as insecticides | |
JPH05246809A (ja) | アリ防除剤 | |
JP2952265B2 (ja) | 松類の枯損防止用組成物及び防止方法 | |
JP2023532702A (ja) | 蚊媒介疾患を防除するための相乗的組成物 | |
JP2011032231A (ja) | ナメクジ及び/又はマイマイの防除剤 |