JPH0742024A - 自己変態性繊維及びその製造方法 - Google Patents
自己変態性繊維及びその製造方法Info
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- JPH0742024A JPH0742024A JP5189561A JP18956193A JPH0742024A JP H0742024 A JPH0742024 A JP H0742024A JP 5189561 A JP5189561 A JP 5189561A JP 18956193 A JP18956193 A JP 18956193A JP H0742024 A JPH0742024 A JP H0742024A
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- Japan
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- fiber
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度変化に対し透明性が可逆的に変化する
が、その変化後の状態を温度変化にも拘わらず安定に保
持可能にする自己変態性繊維を提供する。 【構成】 透明状態と不透明状態との二つの透明度が温
度変化に対しヒステリシス現象を有し、かつ高温時の透
明度が低温側の温度T1 から降温するときは実質的に不
変であるが、該温度T1 より高い温度T2 から降温する
とき変態前の透明度に変化する変態性成分1aを、繊維
形成性重合体成分1bに複合させる。
が、その変化後の状態を温度変化にも拘わらず安定に保
持可能にする自己変態性繊維を提供する。 【構成】 透明状態と不透明状態との二つの透明度が温
度変化に対しヒステリシス現象を有し、かつ高温時の透
明度が低温側の温度T1 から降温するときは実質的に不
変であるが、該温度T1 より高い温度T2 から降温する
とき変態前の透明度に変化する変態性成分1aを、繊維
形成性重合体成分1bに複合させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度変化に対し透明性
が透明状態と不透明状態とに可逆的に変化する自己変態
性繊維に関する。
が透明状態と不透明状態とに可逆的に変化する自己変態
性繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スキーウェア等に使用する繊維と
して、室外の低温時の色と室内の高温時の色とが交互に
可逆的に変化する自己変色性繊維が知られている。しか
し、この自己変色性繊維は、低温時と高温時とで交互に
可逆的に変色するため、変色後に温度が変化しても不変
にしておきたいような用途、例えばクリーニング管理用
の標識ラベルや、手術具用ナプキンの殺菌処理の有無を
管理する標識ラベル等の識別布帛の用途には使えないと
いう欠点があった。
して、室外の低温時の色と室内の高温時の色とが交互に
可逆的に変化する自己変色性繊維が知られている。しか
し、この自己変色性繊維は、低温時と高温時とで交互に
可逆的に変色するため、変色後に温度が変化しても不変
にしておきたいような用途、例えばクリーニング管理用
の標識ラベルや、手術具用ナプキンの殺菌処理の有無を
管理する標識ラベル等の識別布帛の用途には使えないと
いう欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、温度
変化に対し透明性が可逆的に変化するが、その変化後の
状態を温度変化にも拘わらず安定に保持可能にする自己
変態性繊維及びその製造方法を提供することにある。
変化に対し透明性が可逆的に変化するが、その変化後の
状態を温度変化にも拘わらず安定に保持可能にする自己
変態性繊維及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、透明状態と不透明状態との二つの透明度が
温度変化に対しヒステリシス現象を有し、かつ高温時の
透明度が低温側の温度T1 から降温するときは実質的に
不変であるが、該温度T1 より高い温度T2 から降温す
るとき変態前の透明度に変化する変態性成分を、繊維形
成性重合体成分に複合させたことを特徴としている。
る本発明は、透明状態と不透明状態との二つの透明度が
温度変化に対しヒステリシス現象を有し、かつ高温時の
透明度が低温側の温度T1 から降温するときは実質的に
不変であるが、該温度T1 より高い温度T2 から降温す
るとき変態前の透明度に変化する変態性成分を、繊維形
成性重合体成分に複合させたことを特徴としている。
【0005】また、このような自己変態性繊維の製造方
法は、上述した変態性成分を繊維形成性重合体成分と共
に複合紡糸することを特徴としている。このように温度
変化に対しヒステリシス現象を有する変態性成分を繊維
形成性重合体成分に複合させたことにより、温度変化に
より透明性が可逆的に変化するが、高温時の高低2段階
の温度に対し、低温側から降温するときには透明度を実
質的に不変にしたから、温度変化があっても変化後の状
態を安定に保持することが可能になる。したがって、そ
のような安定な状態を必要とする用途への識別機能、表
示機能又は記録機能に使用することが可能である。ま
た、繊維形態になっているため、フレキシブル性、柔軟
性、屈曲性等に優れた布帛にすることができる。しか
も、この布帛は、上記特性を利用することにより、その
透明性を透明状態と不透明状態とに交互に繰り返し変化
させ、反復使用することが可能である。
法は、上述した変態性成分を繊維形成性重合体成分と共
に複合紡糸することを特徴としている。このように温度
変化に対しヒステリシス現象を有する変態性成分を繊維
形成性重合体成分に複合させたことにより、温度変化に
より透明性が可逆的に変化するが、高温時の高低2段階
の温度に対し、低温側から降温するときには透明度を実
質的に不変にしたから、温度変化があっても変化後の状
態を安定に保持することが可能になる。したがって、そ
のような安定な状態を必要とする用途への識別機能、表
示機能又は記録機能に使用することが可能である。ま
た、繊維形態になっているため、フレキシブル性、柔軟
性、屈曲性等に優れた布帛にすることができる。しか
も、この布帛は、上記特性を利用することにより、その
透明性を透明状態と不透明状態とに交互に繰り返し変化
させ、反復使用することが可能である。
【0006】本発明の繊維に使用される変態性成分が有
するヒステリシス現象は、温度変化に対し、透明性が、
例えば図9に示すように変化するものをいう。即ち、不
透明状態の温度T0 から昇温して行くときは、温度T1
を含むΔTの温度領域で透明状態となり、さらに昇温し
て行くと温度T2 では透明性は低下する。そして温度を
ΔTの温度領域から降温するときは、温度T0 より低く
なっても透明状態を保持することができる(実線)。し
かし、ΔTの温度領域より高い温度T2 から降温すると
きは、透明状態は保持されず変態前の不透明状態に戻る
(点線)ものをいう。 このような変態性成分として
は、次のようにな有機低分子化合物を挙げるこきができ
る。たとえば、アルカノール、アルカンジオール、ハロ
ゲンアルカノール、ハロゲンアルカンジオール、アルキ
ルアミン、アルカン、アルキン、ハロゲンアルカン、ハ
ロゲルアルキン、シクロアルカン、シクロアルケン、シ
クロアルキン、飽和又は不飽和モノカルボン酸又はそれ
らのエステル、それらのアミド又はそれらのアンモニウ
ム塩、アクリルカルボン酸又はそれらのエステル、それ
らのアミド又はそれらのアンモニウム塩、チオアルコー
ル、チオカルボン酸又はそれらのエステル、それらのア
ミド又はそれらのアンモニウム塩、チオアルコールのカ
ルボン酸エステル、並びにこれら有機低分子化合物の2
種類以上の混合物を挙げることができる。これらの中で
炭素原子数が10〜60、好ましくは10〜38である
有機低分子化合物が好ましい。
するヒステリシス現象は、温度変化に対し、透明性が、
例えば図9に示すように変化するものをいう。即ち、不
透明状態の温度T0 から昇温して行くときは、温度T1
を含むΔTの温度領域で透明状態となり、さらに昇温し
て行くと温度T2 では透明性は低下する。そして温度を
ΔTの温度領域から降温するときは、温度T0 より低く
なっても透明状態を保持することができる(実線)。し
かし、ΔTの温度領域より高い温度T2 から降温すると
きは、透明状態は保持されず変態前の不透明状態に戻る
(点線)ものをいう。 このような変態性成分として
は、次のようにな有機低分子化合物を挙げるこきができ
る。たとえば、アルカノール、アルカンジオール、ハロ
ゲンアルカノール、ハロゲンアルカンジオール、アルキ
ルアミン、アルカン、アルキン、ハロゲンアルカン、ハ
ロゲルアルキン、シクロアルカン、シクロアルケン、シ
クロアルキン、飽和又は不飽和モノカルボン酸又はそれ
らのエステル、それらのアミド又はそれらのアンモニウ
ム塩、アクリルカルボン酸又はそれらのエステル、それ
らのアミド又はそれらのアンモニウム塩、チオアルコー
ル、チオカルボン酸又はそれらのエステル、それらのア
ミド又はそれらのアンモニウム塩、チオアルコールのカ
ルボン酸エステル、並びにこれら有機低分子化合物の2
種類以上の混合物を挙げることができる。これらの中で
炭素原子数が10〜60、好ましくは10〜38である
有機低分子化合物が好ましい。
【0007】本発明に使用する繊維形成性重合体成分と
しては、特に限定されるものではなく、公知の合成繊維
の製造に使用される重合体、例えばポリエステル類、ポ
リアミド類、ポリオレフィン類、ポリビニール系重合体
及びこれらの共重合体(融点調整用)を挙げることがで
きる。これら繊維形成性重合体成分のうち、変態性成分
との混合物が上述した変則的なヒステリシス現象を示す
ときは、これをそのまま紡糸することにより本発明の自
己変態性繊維にすることが可能である。
しては、特に限定されるものではなく、公知の合成繊維
の製造に使用される重合体、例えばポリエステル類、ポ
リアミド類、ポリオレフィン類、ポリビニール系重合体
及びこれらの共重合体(融点調整用)を挙げることがで
きる。これら繊維形成性重合体成分のうち、変態性成分
との混合物が上述した変則的なヒステリシス現象を示す
ときは、これをそのまま紡糸することにより本発明の自
己変態性繊維にすることが可能である。
【0008】しかし、本発明において、上記変態性成分
は、樹脂マトリックスと混合し、上記ヒステリシス現象
を示すようにすることが望ましい。このような樹脂マト
リックスとしては、例えば、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、シリコー
ン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリ
デン共重合体、酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体等の変態性成分に対して親和性を有する
樹脂を挙げることができる。
は、樹脂マトリックスと混合し、上記ヒステリシス現象
を示すようにすることが望ましい。このような樹脂マト
リックスとしては、例えば、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、シリコー
ン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリ
デン共重合体、酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体等の変態性成分に対して親和性を有する
樹脂を挙げることができる。
【0009】このような変態性成分と樹脂マトリックス
との混合物の具体例としては、特開昭54−11937
7号公報、特開昭55−154198号公報、特開平1
−167819号公報、特開平2−117888号公
報、高分子学会予稿集、第42巻、第3号、第795〜
799頁に記載の熱可逆性材料又はサーモクロミック材
料がある。
との混合物の具体例としては、特開昭54−11937
7号公報、特開昭55−154198号公報、特開平1
−167819号公報、特開平2−117888号公
報、高分子学会予稿集、第42巻、第3号、第795〜
799頁に記載の熱可逆性材料又はサーモクロミック材
料がある。
【0010】また、変態性成分は、樹脂マトリックス1
00重量部に対し有機低分子化合物5〜35重量部、好
ましくは10〜20重量部の範囲で混合するのがよい。
本発明の自己変態性繊維は、繊維形成性重合体成分と変
態性成分とを公知の方法により複合紡糸することにより
製造することができる。図1〜8は、それぞれ複合紡糸
により製造した本発明の自己変態性繊維の例である。図
1,2では芯成分が変態性成分1aからなり、鞘成分が
繊維形成性重合体成分1bからなる芯鞘型複合構造を有
している。図3,6では変態性成分1aと繊維形成性重
合体成分1bでサンドイッチした構成を有している。図
4,8では繊維形成性重合体成分1b中に、変態性成分
1aが多芯成分として埋設された多芯複合構造を有して
いる。図5,7では繊維形成性重合体成分1b中に変態
性成分1aを放射状に配置した構成を有している。
00重量部に対し有機低分子化合物5〜35重量部、好
ましくは10〜20重量部の範囲で混合するのがよい。
本発明の自己変態性繊維は、繊維形成性重合体成分と変
態性成分とを公知の方法により複合紡糸することにより
製造することができる。図1〜8は、それぞれ複合紡糸
により製造した本発明の自己変態性繊維の例である。図
1,2では芯成分が変態性成分1aからなり、鞘成分が
繊維形成性重合体成分1bからなる芯鞘型複合構造を有
している。図3,6では変態性成分1aと繊維形成性重
合体成分1bでサンドイッチした構成を有している。図
4,8では繊維形成性重合体成分1b中に、変態性成分
1aが多芯成分として埋設された多芯複合構造を有して
いる。図5,7では繊維形成性重合体成分1b中に変態
性成分1aを放射状に配置した構成を有している。
【0011】本発明の自己変態性繊維は、その変態性成
分が必ずしも繊維の長手方向に沿って連続して存在して
いなくてもよく、断続的、段階的に存在していてもよ
い。本発明の自己変態性繊維は、通常の繊維と同様に、
引張強伸度、フレキシブル性、柔軟性、繰り返し屈曲性
等の優れた繊維特性を有しており、織物、編物、不織布
等の布帛類、リボン、ラベル等の各種繊維製品に加工し
たり、着色、起毛、發水加工等の繊維加工を施したりす
ることができる。また、前記布帛をスキーウェア、Tシ
ャツ類、ネクタイ、シーツ、包装材料等のファッション
分野の外に、垂れ幕、ゼッケン、旗、幟、看板の代用等
の表示用分野、バーコード等光学的識別布帛、洗濯物の
管理、手術用メスの殺菌処理の有無が識別可能な包装用
ナプキン等の識別用分野、又は記録性を必要とする分野
に使用することができる。
分が必ずしも繊維の長手方向に沿って連続して存在して
いなくてもよく、断続的、段階的に存在していてもよ
い。本発明の自己変態性繊維は、通常の繊維と同様に、
引張強伸度、フレキシブル性、柔軟性、繰り返し屈曲性
等の優れた繊維特性を有しており、織物、編物、不織布
等の布帛類、リボン、ラベル等の各種繊維製品に加工し
たり、着色、起毛、發水加工等の繊維加工を施したりす
ることができる。また、前記布帛をスキーウェア、Tシ
ャツ類、ネクタイ、シーツ、包装材料等のファッション
分野の外に、垂れ幕、ゼッケン、旗、幟、看板の代用等
の表示用分野、バーコード等光学的識別布帛、洗濯物の
管理、手術用メスの殺菌処理の有無が識別可能な包装用
ナプキン等の識別用分野、又は記録性を必要とする分野
に使用することができる。
【0012】
【実施例】繊維形成性重合体成分として共重合ポリエチ
レンテレフタレート(PET)を使用すると共に、変態
性成分としてドコサン酸を使用し、これをテレフタル酸
とエチレングリコールとをベースとする高分子鎖コポリ
エステルからなる樹脂マトリックスに混合した。
レンテレフタレート(PET)を使用すると共に、変態
性成分としてドコサン酸を使用し、これをテレフタル酸
とエチレングリコールとをベースとする高分子鎖コポリ
エステルからなる樹脂マトリックスに混合した。
【0013】前記PETを鞘成分とし、前記混合物を芯
成分として、芯:鞘=3:7(断面積比)になるよう
に、公知の溶融紡糸方法により複合紡糸し、図1示す断
面形状を有する自己変態性繊維を製造した。この自己変
態性繊維は、72℃に昇温した後降温すると透明にな
り、その透明状態を安定に保持した。また、90℃に昇
温した後降温すると不透明になり、その不透明状態を安
定に保持した。
成分として、芯:鞘=3:7(断面積比)になるよう
に、公知の溶融紡糸方法により複合紡糸し、図1示す断
面形状を有する自己変態性繊維を製造した。この自己変
態性繊維は、72℃に昇温した後降温すると透明にな
り、その透明状態を安定に保持した。また、90℃に昇
温した後降温すると不透明になり、その不透明状態を安
定に保持した。
【0014】この自己変態性繊維を使用して平織物を作
製し、この平織物全面を90℃に昇温して不透明状態に
した後降温し、不透明平織物にした。次いで、この不透
明平織物の上に72℃の加熱板を載置し、部分的に加熱
したところ、加熱板との接触部分が透明状態になり、降
温しても透明状態を保持し、透明部分と不透明部分とか
らなる画像模様を平織物の上に形成することができた。
また、上述した平織物の全面不透明化と、部分透明化と
の手順を3回繰り返し行ったが、同様の画像模様を平織
物の上に形成することができた。
製し、この平織物全面を90℃に昇温して不透明状態に
した後降温し、不透明平織物にした。次いで、この不透
明平織物の上に72℃の加熱板を載置し、部分的に加熱
したところ、加熱板との接触部分が透明状態になり、降
温しても透明状態を保持し、透明部分と不透明部分とか
らなる画像模様を平織物の上に形成することができた。
また、上述した平織物の全面不透明化と、部分透明化と
の手順を3回繰り返し行ったが、同様の画像模様を平織
物の上に形成することができた。
【0015】
【発明の効果】本発明の自己変態性繊維は、これに複合
した変態性成分の透明性が温度変化に対して可逆的に変
化するが、高温側での変化は低温側から降温するときに
は実質的に変化しないため、変化後の透明状態又は不透
明状態を安定に保持することができる。したがって、こ
のような変化後の状態の安定保持を必要とする識別機
能、表示機能又は記録機能への用途に使用することがで
きる。しかも、繊維形態にしてあるため、フレキシブル
性、柔軟性、屈曲性等を必要とする用途への使用を可能
にし、かつ上記特性による反復使用を可能にする。
した変態性成分の透明性が温度変化に対して可逆的に変
化するが、高温側での変化は低温側から降温するときに
は実質的に変化しないため、変化後の透明状態又は不透
明状態を安定に保持することができる。したがって、こ
のような変化後の状態の安定保持を必要とする識別機
能、表示機能又は記録機能への用途に使用することがで
きる。しかも、繊維形態にしてあるため、フレキシブル
性、柔軟性、屈曲性等を必要とする用途への使用を可能
にし、かつ上記特性による反復使用を可能にする。
【図1】本発明の自己変態性繊維の1実施例を示す断面
図である。
図である。
【図2】本発明の自己変態性繊維の他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図3】本発明の自己変態性繊維のさらに他の実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】本発明の自己変態性繊維のさらに他の実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】本発明の自己変態性繊維のさらに他の実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】本発明の自己変態性繊維のさらに他の実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】本発明の自己変態性繊維のさらに他の実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図8】本発明の自己変態性繊維のさらに他の実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図9】本発明の変態性成分の温度変化に対する透明度
の変化を示すヒステリシス図である。
の変化を示すヒステリシス図である。
1 自己変態性繊維 1a 変態性
成分 1b 繊維形成性重合体成分
成分 1b 繊維形成性重合体成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/92 301 C 7199−3B G02F 1/133 545 9226−2K G09F 9/00 318 7610−5G // D06H 1/00
Claims (2)
- 【請求項1】 透明状態と不透明状態との二つの透明度
が温度変化に対しヒステリシス現象を有し、かつ高温時
の透明度が低温側の温度T1 から降温するときは実質的
に不変であるが、該温度T1 より高い温度T2 から降温
するとき変態前の透明度に変化する変態性成分を、繊維
形成性重合体成分に複合させた自己変態性繊維。 - 【請求項2】 透明状態と不透明状態との二つの透明度
が温度変化に対しヒステリシス現象を有し、かつ高温時
の透明度が低温側の温度T1 から降温するときは実質的
に不変であるが、該温度T1 より高い温度T2 から降温
するとき変態前の透明度に変化する変態性成分を、繊維
形成性重合体成分と共に複合紡糸する自己変態性繊維の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189561A JPH0742024A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 自己変態性繊維及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189561A JPH0742024A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 自己変態性繊維及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742024A true JPH0742024A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16243397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5189561A Pending JPH0742024A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 自己変態性繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742024A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009529958A (ja) * | 2006-03-14 | 2009-08-27 | タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ | 手術用吸収性基材と併用するx線検出可能要素とその製作方法 |
WO2016057853A1 (en) * | 2014-10-08 | 2016-04-14 | Massachusetts Institute Of Technology | Self-transforming structures |
US10549505B2 (en) | 2017-01-12 | 2020-02-04 | Massachusetts Institute Of Technology | Active lattices |
US10633772B2 (en) | 2017-01-12 | 2020-04-28 | Massachusetts Institute Of Technology | Active woven materials |
US10953605B2 (en) | 2017-04-04 | 2021-03-23 | Massachusetts Institute of Technology, Cambridge, Massachusetts and Steeicase Incorporated | Additive manufacturing in gel-supported environment |
US11052597B2 (en) | 2016-05-16 | 2021-07-06 | Massachusetts Institute Of Technology | Additive manufacturing of viscoelastic materials |
US11155025B2 (en) | 2013-12-05 | 2021-10-26 | Massachusetts Institute Of Technology | Methods for additive manufacturing of an object |
RU2761493C2 (ru) * | 2012-06-14 | 2021-12-08 | Зе Боинг Компани | Формирование фасонного волокна с одновременным нанесением матрицы |
US11312071B2 (en) | 2018-11-12 | 2022-04-26 | Ossur Iceland Ehf | Additive manufacturing system, method and corresponding components for making elastomeric structures |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5189561A patent/JPH0742024A/ja active Pending
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