JPH0741884U - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JPH0741884U
JPH0741884U JP7365493U JP7365493U JPH0741884U JP H0741884 U JPH0741884 U JP H0741884U JP 7365493 U JP7365493 U JP 7365493U JP 7365493 U JP7365493 U JP 7365493U JP H0741884 U JPH0741884 U JP H0741884U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断続により発生する摩耗粉により絶縁性が劣
化することがなく、しかも段差等により操作性が損なわ
れることのないスイッチ装置を提供する。 【構成】 タ−ミナルベ−ス22に固定接触子26、2
8を設け、固定接触子26の端部26aを円弧状とし、
その先端部を接触端部26bとする。上記端部26aに
沿って凹溝32を形成し、固定接触子28の端部28a
から可動接片30の幅より僅かに狭い凹溝32を形成す
る。可動接片30の接触部30aが固定接触子26に接
続せず凹溝32の縁部32aにより支持されて進み、こ
の固定接触部30aが固定接触子26に接続してスイッ
チがオンとなる。また、オフする際に可動接片30の接
触部30aが接触端部26bにより離れ、これによって
生じたアーク放電による摩耗粉が凹溝32に落ち込む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は電流を断続するためのスイッチ装置に関し、特に、自動車に装備さ れるリアデフォッガ−スイッチ等に適したスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スライドスイッチやプッシュスイッチ等では、複数の固定接触子の間を可動接 片の摺動により断続してオンオフを行なう構造のスイッチ装置が用いられる。 この構造のスイッチ装置では、上記可動接片が上記固定接触子に接触する際に これらの接触点の間でアーク放電が発生することがあり、このアーク放電により 摩耗粉が生ずることがある。
【0003】 また、接触や摺動を繰り返すことにより、上記固定接触子や可動接片が摩耗し て摩耗粉が生ずることもある。 上記した摩耗粉が各固定接触子の間に付着すると、これら固定接触子の間の絶 縁性が劣化し、スイッチが誤動作を起こすおそれがある。 このため、上記各固定接触子の間に摩耗粉を落とし込むための凹溝を設けた構 造のスイッチ装置が用いられる。
【0004】 例えば、図7に示すように、電気絶縁材により形成されるタ−ミナルベ−ス1 に適宜な固定接触子2a、2bが一体的に設けられており、これら固定接触子2 a、2bの間に適宜な深さの凹溝4が形成され、固定接触子2a、2b間を摺動 自在な可動接片6により断続するスイッチ装置8が知られている。
【0005】 ここで、上記凹溝4の幅は可動接片6の幅より僅かに小さくなっており、この凹 溝4の両側壁の縁部4aにより摺動する際の可動接片6が支持される。 このため、このスイッチ装置8の操作が行なわれる際は、発生した摩耗粉は上 記凹溝4に落とし込まれ、また可動接片6は摺動によっても高さが殆ど変化しな いので操作感が損なわれることがない。
【0006】 ところが、このスイッチ装置8では、発生した摩耗粉が前記凹溝4の縁部4a に付着し、この摩耗粉により固定接触子2a、2b間の絶縁性が劣化するおそれ がある。 このため、摩耗粉が付着する部分を切除した形状の凹溝をもったスイッチ装置 が考えられている。
【0007】 例えば、図8に示すように、断続が行なわれる固定接触子10の端部10aに 沿って可動接片6より幅広の凹溝12aが設けられており、対向する固定接触子 14の端部14aに沿って可動接片6より僅かに幅の小さい凹溝12bが形成さ れたスイッチ装置16がある。
【0008】 ここで、断続が行なわれる上記端部10aに沿った凹溝12aのほぼ中央部に 電気絶縁材による支持部1aが設けられており、この支持部1aにより摺動の際 の可動接片6が支持される。 このため、このスイッチ装置16の操作が行なわれる際は、発生した摩耗粉は 凹溝12a、12bに落とし込まれ、可動接片6は摺動によっても凹溝12a、 12bに落ち込むことはなく操作感が損なわれることがない。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
上述したスイッチ装置16では、可動接片6を支持するため凹溝12aの内部 に支持部1aが設けられており、この支持部1aの表面には摩耗粉が付着してし まう。 このため、支持部1aとこの支持部1aに隣接する固定接触子10との間の絶 縁性が劣化し、可動接片6の接触部6aが支持部1aによって支持されている時 に、可動接片6と固定接触子10とが導通された状態となるおそれがある。 また、これにより可動接片6を摺動してオン、オフさせる行程が短縮されるこ とになり、スイッチが誤動作を起こすおそれもある。
【0010】 そこで、本考案では、断続により発生する摩耗粉により絶縁性が劣化すること がなく、しかも段差等により操作性が損なわれることのないスイッチ装置を提供 することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本考案では、複数の固定接触子と、これら固 定接触子上を摺動する可動接片とを有するスイッチ装置において、可動接片が接 離する固定接触子の端部に、可動接片の摺動方向に突出した接触端部を形成する と共に、この固定接触子の輪郭に沿った部分であって、少なくとも可動接片の接 触自在な範囲内に凹溝を設け、可動接片が固定接触子に接触していないときに、 可動接片の適宜位置が上記の凹溝の縁部により支持される構成としたことを特徴 とするスイッチ装置を提案する。
【0012】
【作用】
スイッチを操作する際は、可動接片を摺動する。これにより、可動接片と固定 接触子とが接続され、固定接触子間が導通されてスイッチがオンする。 また、可動接片を摺動して、可動接片と固定接触子とが切断され、固定接触子 間の導通が解除されるとスイッチがオフする。
【0013】 そして、可動接片が固定接触子から離隔する際には、可動接片が固定接触子の 接触端部より離れるときに、アーク放電が発生して摩耗粉が生じ、上記接触端部 の周囲に飛散する。
【0014】 このように発生した摩耗粉は、固定接触子の接触端部周囲に形成した凹溝に落 とし込まれる。 そして、上記の接触端部を有する固定接触子の輪郭に沿った部分であって、少 なくとも前記可動接片の接触自在な範囲内に凹溝が設けられているので、可動接 片が摺動して接触し得る範囲内で固定接触子の周囲に摩耗粉が付着することはな い。このため、固定接触子間の絶縁性が確保される。
【0015】 また、固定接触子の接触端部は可動接片の摺動方向に突出しており、可動接片 が固定接触子に接触していない時に、可動接片の適宜位置、例えば接触部の端部 が上記した凹溝の縁部により支持される。このため、可動接片が摺動される際に 凹溝に落ち込み操作性が損なわれることはない。
【0016】
【実施例】
次に、本考案の一実施例について図面に沿って説明する。 図1及び図2に示すように、スイッチ装置20は、固定されたタ−ミナルベ− ス22と、摺動自在なスライダ24とにより構成されている。
【0017】 上記タ−ミナルベ−ス22は電気絶縁材により形成されており、このタ−ミナ ルベ−ス22の適宜位置に固定接触子26、28が設けられている。 これら固定接触子26、28のうち、可動接片30が固定接触子26と断続し 、固定接触子28とは常に接続されている。なお、上記固定接触子26、28と タ−ミナルベ−ス22との表面は、ほぼ平面形状に形成されている。
【0018】 図1に示すように、固定接触子26側となる固定接触子28の端部26aは円 弧状とし、この端部26aの先端部が接触端部26bとなっている。 また、上記端部26aの周囲に沿って凹溝32を形成し、この凹溝32が固定 接触子26の側部にまで延長してある。 一方、固定接触子28の端部28aからは可動接片30の幅より僅かに狭い幅 の凹溝32を形成し、固定接触子26の周囲の凹溝32と連通させてある。
【0019】 そして、図1及び図2に示すように、固定接触子26、28の上面には可動接 片30が摺動自在に配設してあり、また、この可動接片30には摺動方向の前後 に適宜な形状の接触部30a、30bが形成してある。 また、図2に示すように、可動接片30は上記スライダ24に遊挿してあり、 これら可動接片30とスライダ24との間には付勢バネ34が設けられてある。 これにより、上記スライダ24が摺動されると可動接片30も同時に摺動され 、可動接片30は上記付勢バネ34により固定接触子26、28側に常に押圧さ れている。
【0020】 上記したスイッチ装置20は、スイッチがオフされている場合は、図2に実線 で示すように、可動接片30の接触部30bが固定接触子28に接触し、接触部 30aが固定接触子28とは離れている。 ここで、スイッチをオンするには、適宜な外力によりスライダ24を摺動する 。これと同時に可動接片30も摺動され、その接触部30aが接触端部26bに 接続される。
【0021】 また、上記可動接片30の接触部30aの両側部が凹溝32の縁部32aから 離脱する直前にはこの接触部30aが上記接触端部26b上に達して支持される ので、この接触部30aの高さが変化することがない。 このため、可動接片30の摺動が滑らかに行なわれ、スイッチ装置20の操作 感が損なわれることがない。
【0022】 そして、さらにスライダ24を摺動し、図1及び図2に二点鎖線で示すように 、接触部30aが固定接触子26上に確実に進む。 これにより、上記固定接触子26と固定接触子28とが確実に導通され、スイ ッチがオンする。
【0023】 スイッチをオンからオフにする場合は、スライダ24を上記とは逆方向に摺動 し、可動接片30の接触部30aを接触端部26bから離隔させる。 ア−ク放電が発生して摩耗粉が生ずるが、この摩耗粉は接触端部26bの周囲 の凹溝32に落ち込まれる。 このため、固定接触子26の周囲のタ−ミナルベ−ス22の表面上に摩耗粉が 付着しない。また、接触部30aが接触端部26bから離隔する直前にはこの接 触部30aの両側部が凹溝32の縁部32a上に達して支持されるので、可動接 片30の接触部30aが凹溝32に落ち込むことはない。
【0024】 従って、本実施例によれば、固定接触子26の端部26aを円弧状としてその 接触端部26bを可動接片30の接触部30aが断続するので、アーク放電の発 生位置を円弧の先端に限定し、この周辺の凹溝を充分に設けることができる。 これにより、摩耗粉が確実に凹溝32に落とし込まれ、固定接触子26、28 の絶縁性が確保される。
【0025】 なお、本実施例では、固定接触子26の端部26aをほぼ半円形状としたが、 他の形状であっても構わない。例えば、図3に示すように、固定接触子36の端 部を、中央部付近が突出したほぼ台形形状とし、この台形形状の周囲に沿って凹 溝38を形成して、この凹溝38のほぼ中央部を固定接触子40まで延長させた 構造とすることができる。
【0026】 また、図4に示すように、固定接触子42の端部を、その一方の側部を突出し させるように斜状形成し、その斜状部の周囲に沿って凹溝44を形成して、この 凹溝44の固定接触子46に近接した部分を固定接触子46まで延長させた構造 とすることができる。
【0027】 さらに、図5に示すように、固定接触子48の端部を部分的に斜状形成し、そ の斜状部の周囲に沿って凹溝50を形成して、この凹溝50の固定接触子52に 近接した部分を固定接触子52まで延長させた構造とすることができる。
【0028】 これらのスイッチ装置の構造では、台形形状の先端と斜状部の先端が接触端部 36a、42a、48aとなるので、この触端部36a、42a、48aと図示 しない可動接片との断続によって発生する摩耗粉が上記凹溝38、44、50に 落とし込まれる。 なお、上記構造であっても、可動接片の接触部の側部が凹溝38、44、50 の縁部38a、44a、50aに支持されており、可動接片が凹溝38、44、 50に落とし込まれることはなく、滑らかな操作性を確保することができる。
【0029】 次に、図6に示す本考案の他の実施例について説明する。 図示すように、固定接触子54がほぼ矩形形状となっており、この固定接触子 54の固定接触子56に対向する接触端部54aに沿って凹溝58が設けてある 。 また、可動接片60の接触部60a、60bが可動接片60の摺動方向に対し て適宜な角度を設けて形成してある。なお、図示しない他の構成部分は前述した 実施例と同様の構造となっている。
【0030】 可動接片60を摺動すると、この接触部60aと固定接触子54との断続が行 なわれる。 このとき、可動接片60の接触部60aが摺動方向に対して適宜な角度をもっ ているので、この接触部60aの摺動方向の先端が上記した接触端部54aに断 続されることになり、この接触点でアーク放電が発生する。
【0031】 このため、アーク放電の発生する位置が限定され、その周囲には凹溝58が設け てあるので、摩耗粉はこの凹溝58に落とし込まれる。 従って、固定接触子54の周囲であって、可動接片60の接触可能な範囲内に 摩耗粉が付着されることはないので、固定接触子54、56間の絶縁性が確保さ れる。
【0032】 また、可動接片60の接触部60aは摺動方向に対して適宜な角度が設けてあ るので、固定接触子54または凹溝58の縁部58aにより可動接片60が支持 されることになる。 このため、可動接片60の接触部60aが凹溝58に落とし込まれることがな く、操作感が損なわれることはない。
【0033】
【考案の効果】
上記した通り、本考案に係るスイッチ装置によれば、可動接片が接離する固定 接触子の端部に可動接片の摺動方向に突出した接触端部を形成した構造としたの で、可動接片が固定接触子より離れる際、アーク放電が発生する位置が上記した 接触端部の先端付近に限定される。
【0034】 また、固定接触子の輪郭に沿った部分であって、少なくとも可動接片の接触自 在な範囲内に凹溝を設けた構造としたので、摩耗粉が凹溝に落とし込まれること になる。 そして、この凹溝は少なくとも可動接片の接触自在な範囲内に設けられている ので、可動接片が固定接触子の表面上以外に付着した摩耗粉に接触することはな い。このため、固定接触子間の絶縁性が確保され、スイッチの動作が確実に行な われる。
【0035】 また、可動接片が固定接触子に接触していないときに、可動接片の適宜位置が 上記した凹溝の縁部により支持される構造としたので、可動接片が凹溝に落ち込 んだり引っ掛かったりすることがない。このため、可動接片が滑らかに摺動し、 スイッチの操作感が良好な状態に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスイッチ装置の一実施例を示す概
略的な斜視図である。
【図2】図1上のA−A線で切断した同スイッチ装置の
断面図である。
【図3】上記スイッチ装置に備えた固定接触子の変形例
を示す平面図である。
【図4】固定接触子の変形例を示す図3同様の平面図で
ある。
【図5】固定接触子の変形例を示す図3同様の平面図で
ある。
【図6】本考案に係るスイッチ装置の他の実施例を示す
概略的な斜視図である。
【図7】従来のスイッチ装置を示す概略的な斜視図であ
る。
【図8】従来のスイッチ装置の他の例を示す概略的な斜
視図である。
【符号の説明】
20 スイッチ装置 22 タ−ミナルベ−ス 24 スライダ 26 固定接触子 26b 接触端部 28 固定接触子 30 可動接片 30a、30b 接触部 32 凹溝 32a 縁部 36 固定接触子 36a 接触端部 38 凹溝 38a 縁部 40 固定接触子 42 固定接触子 42a 接触端部 44 凹溝 44a 縁部 46 固定接触子 48 固定接触子 48a 接触端部 50 凹溝 50a 縁部 52 固定接触子 54 固定接触子 54a 接触端部 56 固定接触子 58 凹溝 58a 縁部 60 可動接片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の固定接触子と、これら固定接触子
    上を摺動する可動接片とを有するスイッチ装置におい
    て、可動接片が接離する固定接触子の端部に、可動接片
    の摺動方向に突出した接触端部を形成すると共に、この
    固定接触子の輪郭に沿った部分であって、少なくとも可
    動接片の接触自在な範囲内に凹溝を設け、可動接片が固
    定接触子に接触していないときに、可動接片の適宜位置
    が上記の凹溝の縁部により支持される構成としたことを
    特徴とするスイッチ装置。
JP1993073654U 1993-12-27 1993-12-27 スイッチ装置 Expired - Lifetime JP2602947Y2 (ja)

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JPH0741884U true JPH0741884U (ja) 1995-07-21
JP2602947Y2 JP2602947Y2 (ja) 2000-02-07

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016520248A (ja) * 2013-05-31 2016-07-11 ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンクTE Connectivity Germany GmbH 電気スイッチ要素のための装置およびスイッチ要素

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JP2016520248A (ja) * 2013-05-31 2016-07-11 ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンクTE Connectivity Germany GmbH 電気スイッチ要素のための装置およびスイッチ要素

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