JPH0741788A - フッ素系耐熱性固形潤滑剤 - Google Patents
フッ素系耐熱性固形潤滑剤Info
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- JPH0741788A JPH0741788A JP18827593A JP18827593A JPH0741788A JP H0741788 A JPH0741788 A JP H0741788A JP 18827593 A JP18827593 A JP 18827593A JP 18827593 A JP18827593 A JP 18827593A JP H0741788 A JPH0741788 A JP H0741788A
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- lubricating grease
- lubricating
- fluororesin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 固形潤滑剤の耐熱性を向上することである。
【構成】 フッ素樹脂と潤滑グリース又は潤滑油を混合
して、上記フッ素樹脂の融点以上の温度で分散保持させ
た構成とした。
して、上記フッ素樹脂の融点以上の温度で分散保持させ
た構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は軸受等に用いられる固
形潤滑剤に関し、特に耐熱性に優れたフッ素系耐熱性固
形潤滑剤に関するものである。
形潤滑剤に関し、特に耐熱性に優れたフッ素系耐熱性固
形潤滑剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸受用の固形潤滑剤として、従来から平
均分子量が1×106 〜5×106 の超高分子量ポリオ
レフィン(ポリエチレン)と潤滑グリースの混合物を軸
受等の潤滑対象物の空所に充填し、これを上記超高分子
量ポリオレフィン(ポリエチレン)の融点以上の温度で
加熱固化させたものが知られている(特公昭63−23
239号公報参照)。
均分子量が1×106 〜5×106 の超高分子量ポリオ
レフィン(ポリエチレン)と潤滑グリースの混合物を軸
受等の潤滑対象物の空所に充填し、これを上記超高分子
量ポリオレフィン(ポリエチレン)の融点以上の温度で
加熱固化させたものが知られている(特公昭63−23
239号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の固形潤滑剤に
は、給脂無しで長期にわたり良好な潤滑性能を発揮する
利点があるが、原料樹脂がポリオレフィン(ポリエチレ
ン)であるため、耐熱温度は最大120℃である。従っ
て、軸受等の潤滑対象物の使用雰囲気が上記温度以上に
なる用途では使用することができず、用途が制限される
問題がある。
は、給脂無しで長期にわたり良好な潤滑性能を発揮する
利点があるが、原料樹脂がポリオレフィン(ポリエチレ
ン)であるため、耐熱温度は最大120℃である。従っ
て、軸受等の潤滑対象物の使用雰囲気が上記温度以上に
なる用途では使用することができず、用途が制限される
問題がある。
【0004】そこで、この発明は上述した従来の固形潤
滑剤の潤滑性能を維持しつつ、耐熱性の向上を図ること
を課題とする。
滑剤の潤滑性能を維持しつつ、耐熱性の向上を図ること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明に係る固形潤滑剤は、フッ素樹脂粉末9
5〜1重量%と潤滑グリース又は潤滑油を5〜99重量
%を混合して、上記フッ素樹脂の融点以上の温度で分散
保持させた構成としたものである。
めに、この発明に係る固形潤滑剤は、フッ素樹脂粉末9
5〜1重量%と潤滑グリース又は潤滑油を5〜99重量
%を混合して、上記フッ素樹脂の融点以上の温度で分散
保持させた構成としたものである。
【0006】上記のフッ素樹脂の原料粉末としては、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレ
ンプロピレンコポリマー(FEP)、パーフロロアルコ
キシ樹脂(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレン
ポリマー(ECTFE)、エチレンテトラフルオロエチ
レンポリマー(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(P
VDF)がある。
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレ
ンプロピレンコポリマー(FEP)、パーフロロアルコ
キシ樹脂(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレン
ポリマー(ECTFE)、エチレンテトラフルオロエチ
レンポリマー(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(P
VDF)がある。
【0007】上記の潤滑グリースとしては、基油にフッ
素油、フッ素シリコーン油、増稠剤にシリカ、ベント
ン、インダンスレン、フタロシアニン、フッ素樹脂等を
用いたグリースがある。
素油、フッ素シリコーン油、増稠剤にシリカ、ベント
ン、インダンスレン、フタロシアニン、フッ素樹脂等を
用いたグリースがある。
【0008】上記の潤滑油としてはフッ素油(パーフル
オロポリエーテル)、フッ素シリコーン油がある。
オロポリエーテル)、フッ素シリコーン油がある。
【0009】この発明に係る固形潤滑剤の製造方法は、
上記のフッ素樹脂の原料粉末と、潤滑グリース又は潤滑
油とをよく混合し、その混合物を軸受等の潤滑対象物の
空所に封入して、上記樹脂の融点以上の温度で加熱した
後冷却し、固形化する。
上記のフッ素樹脂の原料粉末と、潤滑グリース又は潤滑
油とをよく混合し、その混合物を軸受等の潤滑対象物の
空所に封入して、上記樹脂の融点以上の温度で加熱した
後冷却し、固形化する。
【0010】上記のフッ素系樹脂を95〜1重量%とし
た理由は、95重量%を越えた場合は、潤滑グリース又
は潤滑油の混合割合が非常に小さくなることから潤滑性
が劣り、1重量%未満では固形化しにくくなるからであ
る。
た理由は、95重量%を越えた場合は、潤滑グリース又
は潤滑油の混合割合が非常に小さくなることから潤滑性
が劣り、1重量%未満では固形化しにくくなるからであ
る。
【0011】
〔実施例1〕PTFE粉末(喜多村社製TFE−KTL
610)20部とシリカ増稠フッ素油系グリース80部
をよく混合する。これを鉄製の外径φ20mm×内径φ
10mmの円筒状の容器に入れ、この円筒の下部に鉄板
を敷き、340℃に設定した恒温槽中に60分間保持し
た。室温まで冷却後、容器より取り出し、物性の測定し
た結果を表1に示した。
610)20部とシリカ増稠フッ素油系グリース80部
をよく混合する。これを鉄製の外径φ20mm×内径φ
10mmの円筒状の容器に入れ、この円筒の下部に鉄板
を敷き、340℃に設定した恒温槽中に60分間保持し
た。室温まで冷却後、容器より取り出し、物性の測定し
た結果を表1に示した。
【0012】〔実施例2〜7〕配合割合を表1のように
変えた以外は実施例と同様に行った。
変えた以外は実施例と同様に行った。
【0013】なお、ETFE粉末(旭ガラス社製MFC
−COP−Z8820)を用いた。
−COP−Z8820)を用いた。
【0014】〔比較例1〕超高分子量ポリオレフィン
(PE)20部とリチウム石鹸増稠鉱油系グリース80
部を良く混合し、実施例1と同様の実験を行った。但
し、恒温槽の設定温度は150℃とし、保持期間は30
分間とした。
(PE)20部とリチウム石鹸増稠鉱油系グリース80
部を良く混合し、実施例1と同様の実験を行った。但
し、恒温槽の設定温度は150℃とし、保持期間は30
分間とした。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】この発明は以上のごときものであって、
組成物中に多量の潤滑剤を含有しているにもかかわら
ず、硬く、かつ200℃においても強度が大である。
組成物中に多量の潤滑剤を含有しているにもかかわら
ず、硬く、かつ200℃においても強度が大である。
【0017】また、この固形潤滑剤は、潤滑剤を含有し
ているので、加熱固化後においても油膜形成能を有し、
潤滑機能を発揮する。
ているので、加熱固化後においても油膜形成能を有し、
潤滑機能を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 131:10) (C10M 169/04 131:04 131:10) C10N 20:04 30:02 30:08 40:02 50:08 70:00
Claims (1)
- 【請求項1】 フッ素樹脂粉末95〜1重量%と潤滑グ
リース又は潤滑油を5〜99重量%を混合して、上記フ
ッ素樹脂の融点以上の温度で分散保持させてなるフッ素
系耐熱性固形潤滑剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18827593A JP3263491B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | フッ素系耐熱性固形潤滑剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18827593A JP3263491B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | フッ素系耐熱性固形潤滑剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741788A true JPH0741788A (ja) | 1995-02-10 |
JP3263491B2 JP3263491B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=16220814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18827593A Expired - Fee Related JP3263491B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | フッ素系耐熱性固形潤滑剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263491B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008241042A (ja) * | 1996-04-25 | 2008-10-09 | Jtekt Corp | 転がり摺動部品、転がり摺動部品の製造方法、転がり摺動部品である転がり軸受の製造方法 |
JP2016145602A (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-12 | 日本精工株式会社 | 水素供給システム |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP18827593A patent/JP3263491B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008241042A (ja) * | 1996-04-25 | 2008-10-09 | Jtekt Corp | 転がり摺動部品、転がり摺動部品の製造方法、転がり摺動部品である転がり軸受の製造方法 |
JP2016145602A (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-12 | 日本精工株式会社 | 水素供給システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3263491B2 (ja) | 2002-03-04 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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