JPH0741746A - 粘着テープの製造方法 - Google Patents

粘着テープの製造方法

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Publication number
JPH0741746A
JPH0741746A JP5188098A JP18809893A JPH0741746A JP H0741746 A JPH0741746 A JP H0741746A JP 5188098 A JP5188098 A JP 5188098A JP 18809893 A JP18809893 A JP 18809893A JP H0741746 A JPH0741746 A JP H0741746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
temperature
pressure
sensitive adhesive
coating
Prior art date
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Pending
Application number
JP5188098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Amano
裕文 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】幅方向の粘着剤の厚さの不均一を解消し、2次
加工工程における巻き戻しや粘着テープの細幅スリット
加工において、皺の発生や、巻きずれのない粘着テープ
の製造方法を提供する。 【構成】塗工装置の糊溜4内に熱交換器6を設け、この
熱交換器6により塗布前の粘着剤5のの温度を制御して
加熱、或いは冷却し、塗布ロール1の表面温度と塗布前
の粘着剤5の温度差を摂氏±5度以内に保持することに
より、塗布ロール1の幅方向の温度勾配を少なくして、
粘着剤5の幅方向の塗布厚さを均一にする粘着テープの
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着テープ基材に粘着
剤を塗布して粘着テープを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着剤を塗布して粘着テープを製造する
方法について、図3の従来の粘着テープの製造方法の概
略を示す説明図に基づいて説明すれば、粘着テープとな
る基材30は、バックアップロール20に巻回されて、
バックアップロール20の上方に設置された普通鋼や鋳
造された金属製の塗布ロール10との隙間を搬送され、
バックアップロール20に隣接して配置されている糊溜
40内の粘着剤50を塗布されて送り出される。塗布さ
れる粘着剤51の厚さはバックアップロール20と塗布
ロール10との隙間を塗布ロールによって調節して決め
られるようになされている(昭和60年3月2日刊行、
日本粘着テープ工業会、「粘着ハンドブック」184 〜18
5 頁参照)。
【0003】ところが実際には、塗布ロール10と常温
放置された塗布前の粘着剤50との間には温度差があ
り、これが原因で塗布ロール10の幅方向に温度差(温
度勾配)が生じ、この温度差(温度勾配)の影響で塗布
ロール10が熱変形を起こす。即ち、高温の部分は直径
が拡大され、低温の部分では直径が縮小されるという現
象が起こり、この為に塗布ロール10とバックアップロ
ール20との幅方向における間隙が設定値に対して変化
し、基材30に塗布さる粘着剤50の厚さが幅方向で不
均一となり、これが原因で2次加工工程の巻戻しや、粘
着テープへの細幅スリット加工において、皺の発生や巻
ずれが生じるといった問題があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】この問題を解決する技術として、糊溜内の
粘着剤、或いは塗布ロールの温度を一定にする為に、水
の循環装置を備える方法が一般にとられている。その例
として塗布ロールの内壁面に螺旋状の流路を設けて、こ
の流路内に一定温度に制御された水を通して塗布ロール
の各部の温度差を少なくする方法がある。
【0005】ところが、上記の方法においては、塗布前
の粘着剤の温度と塗布ロールとの温度落差があるため、
粘着剤の温度の影響を受け、塗布ロールの幅方向におい
て依然として温度差の解消ができなく、このために塗布
ロールの軸方向の熱変形の影響により、設定した粘着剤
の厚さとなる塗布ロール1とバックアップロール2との
クリアランスが変化し、幅方向における粘着剤の塗布厚
さが不均一となる問題が残されている。
【0006】本発明は、上記従来技術におけるこのよう
な問題点を解消し、粘着テープを製造する方法におい
て、粘着テープの粘着剤の幅方向の厚さを均一にする粘
着テープの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】粘着テープとなる基材を
巻回して搬送するバックアップロールの上方に、粘着剤
を塗布する塗布ロールを近接して設置し、この両ロール
間に隣接して糊溜が設けられてなる塗布装置において、
上記糊溜内に熱交換器を設け、この熱交換器により塗布
前の粘着剤の温度を制御して加熱、或いは冷却し、塗布
ロールの表面温度と塗布前の粘着剤の温度との温度差を
摂氏±5度以内に保持することにより、塗布ロールの幅
方向における温度勾配を少なくし、粘着剤の幅方向の塗
布厚さを均一にすることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の粘着テープの製造方法においては、糊
溜内に熱交換器を設け、この熱交換器により塗布前の粘
着剤の温度を制御して加熱、或いは冷却し、塗布ロール
の表面温度と塗布前の粘着剤の温度との温度差を摂氏±
5度以内に保持することにより、塗布ロールの幅方向に
おける温度勾配を少なくし、粘着剤の幅方向の塗布厚さ
を均一にすることにより、2次加工工程の巻戻しや、粘
着テープの細幅スリット加工において、皺の発生や巻ず
れの生じない高品質のものとすることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面、及び表を参照
して説明する。図1は本発明の粘着テープの製造方法の
概略を示す説明図である。 図1において、1は塗布ロ
ールで外径220ミリメートル、幅1600ミリメート
ル、肉厚30ミリメートルの炭素鋼製で、液体の流路と
なる銅製の螺旋管が内壁に沿って嵌合して設けられてい
る。2は炭素鋼製のバックアップロールで外径300ミ
リメートル、幅1600ミリメートル、肉厚30ミリメ
ートルである。
【0010】3は粘着テープとなる基材であり、この基
材3はバックアップロール2に巻回され上方の塗布ロー
ル1により粘着剤を塗布されるようになされている。4
は糊溜であり、この糊溜4内には熱交換器6が設置され
ている。
【0011】図2は、本発明の粘着テープの製造方法の
要部を示す斜視図である。図2において、熱交換器6に
は熱交換器部61が設けられており、この熱交換器部6
1には粘着剤の流動する方向、即ち塗布ロール1に対し
て直角方向に直径20ミリメートル、長さ20センチメ
ートルの円筒孔が20本が並列に設けられている。
【0012】7は制御器であり、塗布ロール1の表面温
度は温度センサー8により検出され、この制御器7から
熱交換器6にフイードバックされ、糊溜4内の粘着剤5
の温度が制御される仕組みとなっている。粘着剤5は供
給源(図示しない)から、熱交換部61に送り込まれて
加熱、或いは冷却され、温度を制御されて塗布ロール1
により基材3に塗布される。
【0013】本実施例では、粘着テープとなる基材3に
ポリ塩化ビニル樹脂製のフイルムを使用し、固形分55
パーセントのアクリル系粘着剤5を糊溜4に投入し、粘
着剤5の塗布厚さが70ミクロンになるようにバックア
ップロール2と塗布ロール1との間隙を塗布ロール1に
より加減して調整した。
【0014】次に、粘着剤5の温度を制御するため温度
センサー8で検知した塗布ロール1の端部の表面温度を
制御器7に伝達し、塗布ロール1と粘着剤5との温度差
が摂氏5度以内に常時保たれるように熱交換器6を作動
させ、バックアップロール2を駆動して塗工速度毎分5
0メートルで粘着テープ31を製造した。
【0015】この際、実測の塗布ロール1の表面温度
は、摂氏22度であり、同温度になるように熱交換器6
を作動させ、粘着剤5の温度が熱交換部61の出口にお
いて摂氏22度に達した段階で、塗布工程に入った。こ
の結果、10分経過後の塗布ロール1の表面温度は、中
央部でほぼ摂氏22度、端部では摂氏19〜20度を示
し、塗布ロール1の温度勾配は中央より両端部に向かっ
て摂氏2〜3度であった。
【0016】塗布工程を終えた粘着テープ31の粘着剤
5の厚さの実測結果は、n数40で幅方向における厚み
差の平均値は、1.95ミクロンであった。糊溜に熱交
換器を設けず、粘着剤が常温放置のままで塗布される従
来の塗布装置により塗布された場合は、塗布ロールの幅
方向における厚み差の平均値が3.0〜4.0ミクロン
であるから、大幅に粘着剤の塗布厚さのばらつきを軽減
でき、均一な塗布厚さに近づくことが確認された。
【0017】
【発明の効果】本発明の粘着テープの製造方法において
は、糊溜内に熱交換器を設け、この熱交換器により塗布
前の粘着剤の温度を制御して加熱、或いは冷却し、塗布
ロールの表面温度と塗布前の粘着剤の温度との温度差を
摂氏±5度以内に保持することにより、塗布ロールの幅
方向における温度勾配を少なくし、粘着剤の幅方向の塗
布厚さを均一にすることにより、2次加工工程の巻戻し
や細幅へのスリット加工において、皺の発生や巻ずれが
生じるといった問題が解消できる。従って、粘着テープ
の製造方法として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着テープの製造方法の概略を示す説
明図。
【図2】本発明の粘着テープの製造方法の要部を示す斜
視図。
【図3】従来の粘着テープの製造方法の概略を示す説明
図。
【符号の説明】
1 塗布ロール 2 バックアップロール 3 基材 4 糊溜 5 粘着剤 6 熱交換器 7 制御器 8 温度センサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布装置により粘着テープ基材に粘着剤を
    塗布して粘着テープを製造する方法において、塗布装置
    の糊溜内に熱交換器を設け、この熱交換器により塗布前
    の粘着剤の温度を制御して加熱、或いは冷却し、塗布ロ
    ールの表面温度と塗布前の粘着剤の温度との温度差を摂
    氏±5度以内に保持しすることにより、塗布ロールの幅
    方向の温度勾配を少なくし、粘着剤の粘着テープ基材の
    幅方向の塗布厚さを均一にすることを特徴とする粘着テ
    ープの製造方法。
JP5188098A 1993-07-29 1993-07-29 粘着テープの製造方法 Pending JPH0741746A (ja)

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JP5188098A JPH0741746A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 粘着テープの製造方法

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ID=16217671

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JP5188098A Pending JPH0741746A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 粘着テープの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7136259B2 (en) 2002-03-26 2006-11-14 Mitsumi Electric Co., Ltd. Frame structure and flexible disk drive having the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7136259B2 (en) 2002-03-26 2006-11-14 Mitsumi Electric Co., Ltd. Frame structure and flexible disk drive having the same

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A521 Written amendment

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