JPH0741561Y2 - 浸漬体昇降形定湯面炉 - Google Patents

浸漬体昇降形定湯面炉

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JPH0741561Y2
JPH0741561Y2 JP112188U JP112188U JPH0741561Y2 JP H0741561 Y2 JPH0741561 Y2 JP H0741561Y2 JP 112188 U JP112188 U JP 112188U JP 112188 U JP112188 U JP 112188U JP H0741561 Y2 JPH0741561 Y2 JP H0741561Y2
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furnace
molten metal
elevating
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furnace body
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則行 本村
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] ダイカストマシンなどへ溶湯を供給する浸漬体昇降形定
湯面炉に係わるもので、特に予熱する際における熱効率
の向上に関するものである。
[従来の技術] 一般に、ダイカストマシンなどにおいて、鋳造製品の品
質ならびに作業能率を向上するための給湯量の定量制御
の手段として、溶湯供給系のサクションヘッドを一定に
保持するように構成した定湯面炉が提案あるいは推奨さ
れている。
このように湯面を一定レベルに保持する定湯面として
は、炉本体に連通して設けた溶湯汲出室の湯面を検出
し、前記湯面の変動に対応して炉本体内の溶湯中に浸漬
して設けた浸漬体を昇降させ、容積置換することによる
浸漬体昇降形定湯面炉が実用に供されている。
さらに、この浸漬体昇降形定湯面炉において、浸漬体は
内部に加熱手段を有するルツボ形加熱浸漬体であって、
作業開始時に予熱する目的と給湯後の溶湯温度の低下を
減少する目的とを合わせて達成させている。
以上のことを従来技術の浸漬体昇降形定湯面炉を示した
第4図の予熱状態および第5図の給湯状態の図面に基づ
いて説明をする。
これらの図において、定湯面炉30は、炉本体32とこの炉
本体32の対向する両側壁に沿って配設し下部で炉本体32
と連通する上部開放の溶湯補給室34および溶湯汲出室36
を具備する。炉本体32の内部には溶湯中に浸漬される浸
漬体18を昇降自在に配置する。浸漬体18はルツボ形有低
筒体を形成し内部に熱源を有する加熱浸漬体であり、そ
の上面開口部には断熱蓋31を取着して閉塞する構成とな
っている。炉本体32の上面に逆凹形をした上蓋37が設け
られ浸漬体18が上昇可能な空間を形成している。
断熱蓋31には上方へ向けて支持棒42が取着され、この支
持棒42は上蓋37を貫通して上蓋37の上部に設けた昇降駆
動装置40に連結されている。この昇降駆動装置40は、例
えば支持棒42に加工したラックに噛合うピニオンと、こ
のピニオンを駆動する駆動部とで構成し、またその駆動
源には、空圧、油圧あるいは電動エネルギー等を使用す
ることができる。溶湯汲出室36には定湯面を検出する湯
面検出器48を配設し、この湯面検出器48の信号により昇
降操作制御器50を介して昇降駆動装置40を制御するよう
に構成した昇降機構を有している。
前記浸漬体18の内部を加熱するための熱源には、例えば
燃焼バーナー64を用いる。燃焼バーナー64を接続する燃
焼供給管66および浸漬体18内からの排気管69は、断熱蓋
31を貫通して挿着し、上蓋37を遊挿し、浸漬体18の昇降
に従って追動する。燃焼バーナー64の燃焼制御は、溶湯
汲出室36内に設けた湯温検出器62からの信号を燃焼操作
器70に入力し、燃焼供給管66に接続配置する燃料調節弁
68にその出力信号を送り、同弁68の開閉を制御すること
により実施している。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記のような浸漬体昇降形定湯面炉では第4
図および第5図で示すように、炉本体の上蓋内に浸漬体
が上昇するために必要な空間を設けた構造となってい
る。従って、作業開始時の炉本体内に溶湯が注入される
前に炉本体内を加熱する予熱状態では第4図に示すとお
りで、浸漬体が上昇するために必要な空間である上蓋内
と炉本体内部を合せた広い空間全域に対して加熱するこ
とになる。
このようにして従来技術では、浸漬体昇降形定湯面炉に
おける作業開始時に炉本体を加熱する予熱状態におい
て、浸漬体が上昇するための必要な空間を含めた炉内の
広い空間全域に対して加熱するために熱効率が悪く、過
剰な熱エネルギーとその予熱作業時間の無駄を発生させ
るという問題点を持っている。
本考案は、上記問題点を解決しようとするものであり、
予熱状態における加熱空間を限定するよう構造を改良す
ることにより、熱効率が向上し、併せて予熱作業時間の
節約が図られた浸漬体昇降形定湯面炉を提供することを
目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本考案は、炉本体と、該炉
本体の対向する両側壁に沿って配設し下部で前記炉本体
と連通する上部開放の溶湯補給室および溶湯汲出室と、
内部に加熱体を有し上面開口部を断熱蓋で閉塞して前記
炉本体に昇降されるルツボ形浸漬体と、前記炉本体の上
面に逆凹形に設け前記浸漬体が上昇可能な空間を形成し
た上蓋とを具備して成り、前記断熱蓋に上方へ向けて取
着し前記上蓋に貫通した支持棒を昇降するよう前記上蓋
の上部に設けた昇降駆動装置へ連結し、前記溶湯汲出室
に配設した湯面検出器の信号により昇降操作制御器を介
して前記昇降駆動装置を制御するよう構成した昇降機構
を有し、前記浸漬体を前記炉本体の溶湯中に昇降させて
容積置換することにより前記溶湯汲出室の湯面を一定に
保持し、溶湯供給系を介してダイカストマシンなどに溶
湯を供給する浸漬体昇降形定湯面炉において、 前記ルツボ形浸漬体の上面開口部を閉塞した断熱蓋が前
記炉本体上面内縁側に当接して前記上蓋内を閉塞できる
大きさに延長して形成されるとともに、前記炉本体内を
予熱する際に、前記昇降駆動装置によって前記浸漬体を
下降して前記断熱蓋で前記上蓋内の前記炉本体上面を閉
塞して該上蓋内と前記炉本体内とを区切るようにした浸
漬体昇降形定湯面炉とする。
[作用] 以上説明したように、作業開始時の予熱状態において、
断熱蓋に取着した支持棒を昇降する昇降駆動装置によっ
てルツボ形浸漬体を下降させて、浸漬体の上面開口部を
閉塞するとともに炉本体上面を開塞できる大きさに延長
した断熱蓋が上蓋内の炉本体上面を閉塞することによっ
て、予熱する必要のある炉本体内だけが浸漬体を上昇す
るための空間である上蓋内から分けて区切られ、従っ
て、予熱する空間が限定され、その結果、熱効率が向上
し、併せて予熱作業時間の節約が図られる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図、第2図および第3図に
基づいて説明をする。なお、説明の便宜上、従来技術で
第4図および第5図に基づいて既に説明をしたものと同
一機能部材には同一符号を付して、説明を簡略にする。
これらの図において、本考案の浸漬体昇降形定湯面炉の
基本的構成は、前述した従来技術と同一である。すなわ
ち、定湯面炉10は、炉本体12とこの炉本体12の対向する
両側面に沿って配設し下部で炉本体12と連通する上部開
放の溶湯補給室14および溶湯汲出室16を具備する。溶湯
汲出室16には、定湯面炉10内の溶湯をダイカストマシン
26へ供給するための吸込管22、給油用の電磁ポンプ23、
吐出管24からなる溶湯供給系20が設けられている。炉本
体12の内部には溶湯中に浸漬される浸漬体18を昇降自在
に配置する。浸漬体18はルツボ形有低筒体を形成し内部
に熱源を有する加熱浸漬体であり、その上面開口部には
断熱蓋11を取着して閉塞する構成となっている。炉本体
12の上面13に逆凹形をした上蓋17が設けられ浸漬体18が
上昇可能な空間を形成している。
しかるに本考案では、この断熱蓋11が、さらに炉本体12
の上面13内縁側に当接すると炉本体12を閉塞する大きさ
にまで延長してある。
断熱蓋11には上方へ向けて支持棒42が取着され、この支
持棒42は上蓋17を貫通して上蓋17の上部に設けた昇降駆
動装置40に連結されている。この昇降駆動装置40は、例
えば支持棒42に加工したラックに噛合うピニオンと、こ
のピニオンを駆動する駆動部とで構成し、またその駆動
源には、空圧、油圧あるいは電動エネルギー等を使用す
ることができ、従来技術の場合と同じである。溶湯汲出
室16には定湯面を検出する湯面検出器48を配設し、この
湯面検出器48の信号により昇降操作制御器50を介して昇
降駆動装置40に接続し、定湯面になるように浸漬体18の
昇降を制御する昇降機構を構成している。
さらに本考案では、上記の湯面検出器48の信号とは別に
昇降駆動装置40を作動させて浸漬体18の昇降するように
なっている。
第1図は作業開始時の予熱状態を示しており、断熱蓋11
に取着した支持棒42を昇降する昇降駆動装置40が作動し
て浸漬体18を炉本体12内に下降されることによって、断
熱蓋11の延長部分が上蓋17内の炉本体12の上面13の内縁
部に当接され炉本体12内を閉塞して、予熱する必要のあ
る炉本体12内の空間を、浸漬体18が上昇するための空間
である炉本体12上部の上蓋17内の空間から分けて区切ら
れ予熱する必要のある空間だけを限定する。従って、浸
漬体18内の燃焼バーナー64は、この限定された空間を加
熱する熱エネルギーだけが必要となり、熱効率が向上
し、併せて予熱作業時間の節約が図られることになる。
第2図は、その給湯状態を示しており、公知の容積置換
によって給湯量の定量制御を実現しているものである。
浸漬体18の内部を加熱する熱源には、例えば燃焼バーナ
ー64を用い、従来技術の場合と同じである。また、熱源
の他の実施例として、浸漬体18内部に電熱ヒータ74を投
入することも可能であり、その一部分を第3図に示して
いる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の浸漬体昇降形定湯面炉に
よれば、作業開始時に炉本体内を予熱する際において、
昇降駆動装置によって浸漬体を下降させて浸漬体上面開
口部に取着して炉本体の上面を閉塞する大きさに延長し
た断熱蓋が炉本体上部の浸漬体上昇のための上蓋内空間
を下方の炉本体内空間から分けて区切り予熱が必要な空
間だけを限定して加熱する構造に改良することにより、
予熱における熱効率の向上と、併せて予熱作業時間の節
約を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本考案の浸漬体昇降形定
湯面炉の実施例を示す断面図で、第1図は予熱状態、第
2図は給湯状態を示し、第3図は浸漬体の熱源のみ他の
実施例の一部分を示す。 第4図および第5図は従来技術の浸漬体昇降形定湯面炉
の断面図で、第4図は予熱状態、第5図は給湯状態を示
す。 10、30……定湯面炉、11、31……断熱蓋、12、32……炉
本体、14、34……溶湯補給室、16、36……溶湯汲出室、
27、37……上蓋、18……ルツボ形浸漬体、20……溶湯供
給系、40……昇降駆動装置、42……支持棒、48……湯面
検出器、50……昇降操作制御器、62……湯温検出器、64
……燃焼バーナー、66……燃焼供給管、68……燃料調節
弁、69……排気管、70……燃焼操作器、74……電熱ヒー
タ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉本体と、該炉本体の対向する両側壁に沿
    って配設し下部で前記炉本体と連通する上部開放の溶湯
    補給室および溶湯汲出室と、内部に加熱体を有し上面開
    口部を断熱蓋で閉塞して前記炉本体に昇降されるルツボ
    形浸漬体と、前記炉本体の上面に逆凹形に設け前記浸漬
    体が上昇可能な空間を形成した上蓋とを具備して成り、
    前記断熱蓋に上方へ向けて取着し前記上蓋に貫通した支
    持棒を昇降するよう前記上蓋の上部に設けた昇降駆動装
    置へ連結し、前記溶湯汲出室に配設した湯面検出器の信
    号により昇降操作制御器を介して前記昇降駆動装置を制
    御するよう構成した昇降機構を有し、前記浸漬体を前記
    炉本体の溶湯中に昇降させて容積置換することにより前
    記溶湯汲出室の湯面を一定に保持し、溶湯供給系を介し
    てダイカストマシンなどに溶湯を供給する浸漬体昇降形
    定湯面炉において、 前記ルツボ形浸漬体の上面開口部を閉塞した断熱蓋が前
    記炉本体上面内縁側に当接して前記上蓋内を閉塞できる
    大きさに延長して形成されるとともに、前記炉本体内を
    予熱する際に、前記昇降駆動装置によって前記浸漬体を
    下降して前記断熱蓋で前記上蓋内の前記炉本体上面を閉
    塞して該上蓋内と前記炉本体内とを区切るようにしたこ
    とを特徴とする浸漬体昇降形定湯面炉。
JP112188U 1988-01-08 1988-01-08 浸漬体昇降形定湯面炉 Expired - Lifetime JPH0741561Y2 (ja)

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