JPH0741419Y2 - 振出し容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は振出し容器に関する。

「従来の技術及び考案が解決しようとする課題」 従来、例えば香辛料等を収納し、使用する為の振出し容
器として、口頚部を起立した容器体と、上記口頚部外周
上端に嵌合した嵌合筒部上端縁より延設した頂壁に振出
し用の透孔を穿設してなる振出し口部材と、上記口頚部
外周に着脱自在に嵌合した周壁上端縁より頂壁を延設し
てなるキャップとからなるものが知られている。

しかしながら、従来のこの種容器はキャップを外した後
使用し、使用後は、再びキャップを嵌めるという様に、
使用に際して面倒があった。

本考案は、上記点に鑑み、ワンタッチで蓋の開閉が行
え、しかも、一部の小部材を種々揃えるだけで、様々な
内容物に適応できる振出し容器を提供することを目的と
するものである。

「課題を解決するための手段」 口頚部６を起立した容器体２と、該容器体２に嵌合装着
したキャップ状部材３と、該部材３に嵌合装着した振出
し孔部材４とからなり、上記キャップ状部材３は、容器
体口頚部６に嵌合したキャップ本体７の後部上端と、該
本体７上面を開閉する蓋体８の後部下端とを、適宜間隔
をあけて設けた一対の第１ヒンジ９により連結してな
り、上記振出し孔部材４は、板状の第１嵌合部13後部よ
り後方に伸びた後下方へ下る逆Ｌ字状の固定アーム14を
一体に延設してなる固定部15と、上記固定アーム14下端
に第２ヒンジ16を介して連結するとともに、上方へ昇っ
た後前方へ伸びる逆Ｌ字状の弾性回転アーム17先端に第
３ヒンジ18を介して板状の第２嵌合部19を延設した回動
部20とからなり、上記第１嵌合部13に振出し孔21を穿設
するとともに、該振出し孔21に嵌合する棒栓22を第２嵌
合部19裏面より垂設し、上記蓋体８中央に振出し孔部材
４の第２嵌合部19が嵌合可能な嵌合孔26を穿設し、該孔
26後部より上記第１ヒンジ９間に至るとともに、上記回
動アーム17が挿通可能な挿通孔27を連設し、上記キャッ
プ本体７に上記振出し孔部材４の固定部15が嵌合可能な
凹部24,25を形成し、上記第１嵌合部13によりキャップ
本体頂壁11中央に穿設した振出し口23を被覆するととも
に、固定部15をキャップ本体７の凹部24,25内に嵌合収
納し、且つ、上記回動部20の第２嵌合部19を蓋体８の上
記嵌合孔26に嵌合固定して、振出し孔部材４をキャップ
状部材３に嵌合装着し、蓋体８を弾性反転可能に構成し
てなることを特徴とする振出し容器。

「作用」 第３図示の如き振出し孔部材４をキャップ状部材３の上
方より、その固定部15をキャップ本体７の凹部24,25
へ、回動部20の第２嵌合部19を蓋体８の嵌合孔26へそれ
ぞれ嵌合して蓋体８を弾性反転可能に構成しているた
め、第１嵌合部13の振出し孔21の大きさや数或いは色の
相違する振出し孔部材４を種々用意すれば、容器体２、
キャップ状部材３といった大きな部材は一種類用意する
だけで、様々な内容物に適応する振出し容器を形成する
ことが出来る。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図において、１は本考案振出し容器の一実施例を示
し、該容器１は容器体２と、キャップ状部材３と振出し
孔部材４とから構成している。

容器体２は、円筒状の胴部５より口頚部６を起立してい
る。

キャップ状部材３は、キャップ本体７と蓋体８とから構
成し、キャップ本体７の後部上端と、該本体７上面を開
閉する蓋体８の後部下端とを、適宜間隔をあけて設けた
一対の第１ヒンジ９により連結している。キャップ本体
７は、頂壁11裏面中央より垂設した嵌合筒10を容器体口
頚部６外周に嵌合して容器体２へ装着しており、頂壁11
外周縁より容器体胴部５上方へ円筒状の周壁12を垂設し
ている。

振出し孔部材４は円板状の第１嵌合部13後部より後方へ
伸びた後下方へ下る逆Ｌ字状の固定アーム14を一体に延
設してなる固定部15と、上記固定アーム14下端に薄肉の
第２ヒンジ16を介して連結するとともに、上方に昇った
後前方へ伸びる逆Ｌ字状の弾性回転アーム17先端に薄肉
の第３ヒンジ18を介して円板状の第２嵌合部19を延設し
た回動部20とから構成している。又、上記第１嵌合部13
中央には三つの振出し孔21を穿設しており、上記第２嵌
合部19裏面からは、各振出し孔21に嵌合する棒栓22を垂
設している。

上記キャップ状部材３のキャップ本体頂壁７中央には容
器体２内と連通する振出し口23を穿設しており、該振出
し口23周囲に平面円形状の嵌合凹部24を形成し、該凹部
24内に上記振出し孔部材４の第１嵌合部13を嵌合してお
り、又該凹部24後方に逆Ｌ字形の凹部25を連設し、該凹
部25内に振出し孔部材４の固定アーム14を第２ヒンジ16
が上記各第１ヒンジ９の中央・下方に位置する如く収納
している。又、振出し孔部材４の第２嵌合部19は、キャ
ップ状部材３の蓋体８中央に設けた嵌合孔26に嵌合固定
し、回動アーム17上部を該嵌合孔26後方に連設した帯状
の挿通孔27内に収納している。従って、第１〜第３の各
ヒンジの位置関係より蓋体８を弾性反転する如く構成し
ている。

尚、上記各部材は全て合成樹脂により形成することが好
ましい。

「考案の効果」 以上説明した如く、本考案振出し容器は既述構成とした
ことにより、振出し孔の大きさや数、或いは色の異なる
振出し孔部材を種々取り揃えるだけで、種々の内容物に
適応する容器を提供できる。しかも、容器体、キャップ
状部材、振出し孔部材という極限られた部品数によっ
て、ワンタッチ開閉でき、使勝手のよい容器を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案の実施例を示し、第１図は要部縦断面図、
第２図は平面図、第３図は振出し孔部材の斜視図であ
る。 ２……容器体,3……キャップ状部材,4……振出し孔部
材，

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】口頚部６を起立した容器体２と、該容器体
   ２に嵌合装着したキャップ状部材３と、該部材３に嵌合
   装着した振出し孔部材４とからなり、上記キャップ状部
   材３は、容器体口頚部６に嵌合したキャップ本体７の後
   部上端と、該本体７上面を開閉する蓋体８の後部下端と
   を、適宜間隔をあけて設けた一対の第１ヒンジ９により
   連結してなり、上記振出し孔部材４は、板状の第１嵌合
   部13後部より後方に伸びた後下方へ下る逆Ｌ字状の固定
   アーム14を一体に延設してなる固定部15と、上記固定ア
   ーム14下端に第２ヒンジ16を介して連結するとともに、
   上方へ昇った後前方へ伸びる逆Ｌ字状の弾性回転アーム
   17先端に第３ヒンジ18を介して板状の第２嵌合部19を延
   設した回動部20とからなり、上記第１嵌合部13に振出し
   孔21を穿設するとともに、該振出し孔21に嵌合する棒栓
   22を第２嵌合部19裏面より垂設し、上記蓋体８中央に振
   出し孔部材４の第２嵌合部19が嵌合可能な嵌合孔26を穿
   設し、該孔26後部より上記第１ヒンジ９間に至るととも
   に、上記回動アーム17が挿通可能な挿通孔27を連設し、
   上記キャップ本体７に上記振出し孔部材４の固定部15が
   嵌合可能な凹部24,25を形成し、上記第１嵌合部13によ
   りキャップ本体頂壁11中央に穿設した振出し口23を被覆
   するとともに、固定部15をキャップ本体７の凹部24,25
   内に嵌合収納し、且つ、上記回動部20の第２嵌合部19を
   蓋体８の上記嵌合孔26に嵌合固定して、振出し孔部材４
   をキャップ状部材３に嵌合装着し、蓋体８を弾性反転可
   能に構成してなることを特徴とする振出し容器。