JPH0741291Y2 - トラクタの油圧リフト構造 - Google Patents

トラクタの油圧リフト構造

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JPH0741291Y2
JPH0741291Y2 JP1988140496U JP14049688U JPH0741291Y2 JP H0741291 Y2 JPH0741291 Y2 JP H0741291Y2 JP 1988140496 U JP1988140496 U JP 1988140496U JP 14049688 U JP14049688 U JP 14049688U JP H0741291 Y2 JPH0741291 Y2 JP H0741291Y2
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JP
Japan
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cylinder
mission case
lift arm
hydraulic
tractor
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JP1988140496U
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幸治 末松
博俊 近藤
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、トラクタの油圧リフト構造に関するものであ
る。
(ロ)従来の技術 従来、トラクタの油圧リフト構造は、ミッションケース
の上部に油圧ケースを設け、同油圧ケース内にリフトア
ーム作動用シリンダを設ける一方、同油圧ケースの左右
側壁に左右リフトアームの基端をリフト軸により枢支
し、同リフト軸に突設したリフトクランクの先端に、上
記リフトアーム作動用シリンダのシリンダロッドの先端
を連結して、同シリンダロッドの進退作動に連動して左
右リフトアームを上下回動作動させることができるよう
にしている。
そして、上記リフトアーム作動用シリンダを制御する油
圧バルブは、ミッションケース内でリフトアーム作動用
シリンダの下側周面に垂下状態に取付けている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、上記のような油圧リフト構造では、油圧バル
ブがミッションケース内の上部に軸架したピニオンシャ
フトと緩衝等するのを防止するために、同油圧バルブを
垂下状態に支持するリフトアーム作動用シリンダを、ピ
ニオンシャフトから遠ざけるように上方へ配設しなけれ
ばならなかった。
そのために、機体の後部の構造が複雑化かつ大型化する
と共に、低重心化が図れないという問題があった。
そして、油圧ケースの地上高が高いと、同油圧ケースの
直上方に配設する座席の位置も高くなり、機体の安定性
が悪くなっていた。
また、油圧バルブをミッションケース内に設けているた
めに、同油圧バルブのメンテナンスが簡単に行なえない
という問題があった。
(ニ)課題を解決するための手段 そこで、本考案では、ミッションケース内の上部に、リ
フトアーム作動用シリンダを配設したトラクタの油圧リ
フト構造において、ミッションケースの前側上部に段付
凹部を成形する一方、リフトアーム作動用シリンダは、
シリンダ本体をミッションケース内の上部に一体成形
し、同シリンダ本体内にシリンダライナを前後方向に向
けて嵌合し、同シリンダライナ内にピストンを前後摺動
自在に設け、同ピストンにピストンロッドの前端を連結
し、同ピストンロッドの後端にリフトアーム作動用突片
を連動連結し、シリンダ本体の前端にシリンダヘッドを
上記段付凹部内にて取付け、同シリンダヘッドによりミ
ッションケースの上部前壁を一部形成すると共に、同シ
リンダヘッドに、リフトアーム作動用シリンダを制御す
る油圧バルブをミッションケースの段付凹部内で一体的
に取付けてなるトラクタの油圧リフト構造を提供せんと
するものである。
(ホ)作用・効果 本考案によれば、次のような作用・効果が生起される。
すなわち、本考案では、ミッションケースの前側上部に
段付凹部を形成し、同ミッションケース内の上部に一体
化したシリンダ本体の前端に、シリンダヘッドを上記段
付凹部内にて取付け、同シリンダヘッドに油圧バルブを
上記段付凹部内にて一体的に取付けているために、油圧
バルブとシリンダヘッドとシリンダ本体とをミッション
ケースの内外において全体的にコンパクトに配列するこ
とができ、機体の後部の構造を簡易化することができ
る。
しかも、油圧バルブとシリンダ本体と油圧ケースを兼用
するミッションケースとの間の油路を可及的に近接させ
ることができて、油洩れ等の不具合の発生を防止するこ
とができる。
さらに、シリンダ本体を、ミッションケース内に設けた
ピニオンシャフトに可及的に近接させて配置することが
できるために、ミッションケースの上下高さを可及的に
低くして、重心位置を低くすることができると共に、こ
の点からもミッションケースのコンパクト化が図れる。
従って、ミッションケースの直上方位置に配設する座席
の地上高を低くすることができて、同座席に着座して運
転操作を行なうオペレータのための操作性を高めること
ができると共に、本機全体の重心位置を低くすることが
できて、機体の安定性を高めることができ、走行中、又
は作業中の安全性を向上させることができる。
また、シリンダヘッドに油圧バルブを一体的に取付けて
いるために、外形をコンパクトにすることができると共
に、取付面等のシール部品が不要となり、部品点数が減
少してコストの低減を図ることができ、しかも、油もれ
等の問題が生じるのを確実に防止することができる。
また、油圧バルブをミッションケースの外部に設けてい
るために、同油圧バルブのメンテナンス等の作業を簡単
に行なうことができ、かかる作業性能の向上を図ること
ができる。
(ヘ)実施例 本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第1図に
示す(A)はトラクタであり、中空パイプにより平面視
矩形枠状とした車体フレーム(1)の前部にエンジン
(2)を搭載し、後部にミッションケース(3)を載設
して、エンジン(2)の後部に連動連設したクラッチ装
置(4)と同ミッションケース(3)とをドライブシャ
フト(5)により連動連結し、同ドライブシャフト
(5)の上方に運転部(6)を設けている。(7)はハ
ンドル、(8)は座席である。
また、車体フレーム(1)の前部左右側にはフロントア
クスルケース(9)(9)を設け、各ケース(9)
(9)に左右前車輪(10)(10)を取付け、同前車輪
(10)(10)を上記ハンドル(7)により操舵機構(1
1)を介して操向操作可能にしている。(10a)は前車軸
である。
また、車体フレーム(1)の後部左右側には、ミッショ
ンケース(3)の左右側壁より左右横側方へ延設したリ
ヤアクスルケース(12)(12)の中途部を支持させ、各
ケース(12)(12)の先端に左右後車輪(13)(13)を
取付けている。(13a)は後車軸である。
また、ミッションケース(3)は、第1図及び第2図に
示すように、前側上部に段付凹部(3a)を形成し、同ミ
ッションケース(3)内の上部にリフトアーム作動用シ
リンダ(14)を配設しており、同シリンダ(14)は、シ
リンダ本体(14a)をミッションケース(3)内の上部
に一体成形し、同シリンダ本体(14a)内にシリンダラ
イナ(14b)を前後方向に向けて嵌合し、同シリンダラ
イナ(14b)内にピストン(14c)を前後摺動自在に設
け、同ピストン(14c)にピストンロッド(14d)の前端
を連結し、同ピストンロッド(14d)の後端に後述する
リフトアーム作動用突片(16)を連動連結している。
しかも、ミッションケース(3)の上部前壁は、上記リ
フトアーム作動用シリンダ(14)のシリンダ本体(14
a)の前端にシリンダヘッド(14e)を前記段付凹部(3
a)内にて取付けて形成しており、同シリンダヘッド(1
4e)に上記シリンダ(14)を制御する油圧バルブ(25)
をミッションケース(3)の外部で一体的に取付けてい
る。
また、第3図及び第4図は、シリンダヘッド(14e)内
に設けた油路の説明図であり、油圧ポンプ(図示せず)
から送られてくる圧油を、油路P1を通してシリンダライ
ナ(14b)内へ供給するようにしている。(14′)はチ
ェックバルブである。
また、前記したリフトアーム作動用突片(16)は、第5
図に示すように、ミッションケース(3)の後上部に軸
架した支軸(16′)と一体的に形成しており、同支軸
(16′)の両端(16′a)(16′a)は、ミッションケ
ース(3)の左右側壁(3a)(3a)より外方へ突出させ
て、左右リフトアーム(15)(15)の各基端(15a)(1
5a)を支持している。(26)は止め輪である。
また、ミッションケース(3)の下部には、前端(17
a)をドライブシャフト(5)に連動連結した主軸(1
8)と、同主軸(18)からの動力を、本機後方の外部に
取出すための動力取出軸(19)に伝達するピニオンシャ
フト(19′)と、主軸(18)からの動力を前車輪(10)
と後車輪(13)にそれぞれ伝達するための副軸(20)と
を軸架し、各軸(18)(19)(20)に設けた出力ギヤ
(21)と入力ギヤ(22)を噛合させて、動力の伝達が行
なえるようにしている。
また、ミッションケース(3)の後側下部に、上記副軸
(20)の後端に連動連結したデフ装置(23)を設け、同
デフ装置(23)に遊星歯車式変速装置(図示せず)を連
動連結し、同変速装置とデフ装置(23)に後車軸(13
a)の内側端を連動連結している。
また、第6図に示す(30)はラインフィルターであり、
同ラインフィルター(30)は、第1流路(31)と流入連
通路(32)により連通連結して、同第1流路(31)より
流入連通路(32)を通して流入した圧油等の流体をフィ
ルター部(30a)によりろ過し、ろ過した後の液体を、
第1流路(31)と交差し、かつ流出連通路(33)(33)
により連通連結した第2流路(34)に流出可能に構成し
ている。(30b)は隔壁、(30c)は流出孔である。
また、第7図に示す(40)は管継手用ボルトであり、同
ボルト(40)は、内部に流路(41)を有する輸送管(4
2)を、管支持部(43)に、同流路(41)を連通状態に
保持したまま取付けるためのものである。(40a)は、
同ボルト(40)の中途部に軸線と直交状態に設けた連通
路、(44)は輸送管(42)に横断状態に取付けたボルト
支持筒、(44a)は同支持筒(44)に上記連通路(40a)
と符合させて設けた連通孔、(43a)は管支持部(43)
に突設し、管継手用ボルト(40)の先端部を螺着するた
めの雌ネジ部である。
本考案の実施例は、上記のように構成しているものであ
り、本実施例によれば、以下のような作用効果が生起さ
れる。
すなわち、リフトアーム作動用シリンダ(14)自体をミ
ッションケース(3)内でピニオンシャフト(19′)に
近接させて、同シリンダ(14)の地上高を低くすること
ができる。
そのために、油圧ケースをミッションケース(3)に兼
用させて、機体の後部の構造を簡易にし、かつ小形化す
るこことができると共、機体の後部の重心を低くするこ
とができる。
そして、ミッションケース(3)の直上方に配設する座
席(8)の地上高も低くすることができ、機体の安定性
を良好にすることができる。
また、シリンダヘッド(14e)に油圧バルブ(25)を一
体的に取付けているために、外形をコンパクトにするこ
とができると共に、取付面等のシール部品が不要とな
り、部品点数が減少してコストの低減を図ることがで
き、しかも、油もれ等の問題が生じるのを確実に防止す
ることができる。
また、油圧バルブ(25)をミッションケース(3)の外
部に設けているために、同油圧バルブ(25)のメンテナ
ンス等の作業を簡単に行なうことができ、かかる作業性
能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による油圧リフト構造を有するトラク
タの側面図。 第2図は、同要部の一部切欠側面図。 第3図及び第4図は、シリンダヘッド内の油路の説明
図。 第5図は、リフトアーム作動用突片の一部拡大断面図。 第6図は、ラインフィルターの断面図。 第7図は、管継手用ボルトの断面図。 (A):トラクタ (3):ミッションケース (14):リフトアーム作動用シリンダ (14e):シリンダヘッド (25):油圧バルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミッションケース(3)内の上部に、リフ
    トアーム作動用シリンダ(14)を配設したトラクタの油
    圧リフト構造において、 ミッションケース(3)の前側上部に段付凹部(3a)を
    成形する一方、 リフトアーム作動用シリンダ(14)は、シリンダ本体
    (14a)をミッションケース(3)内の上部に一体成形
    し、同シリンダ本体(14a)内にシリンダライナ(14b)
    を前後方向に向けて嵌合し、同シリンダライナ(14b)
    内にピストン(14c)を前後摺動自在に設け、同ピスト
    ン(14c)にピストンロッド(14d)の前端を連結し、同
    ピストンロッド(14d)の後端にリフトアーム作動用突
    片(16)を連動連結し、 シリンダ本体(14a)の前端にシリンダヘッド(14e)を
    上記段付凹部(3a)内にて取付け、同シリンダヘッド
    (14e)によりミッションケース(3)の上部前壁を一
    部形成すると共に、同シリンダヘッド(14e)に、リフ
    トアーム作動用シリンダ(14)を制御する油圧バルブ
    (25)をミッションケース(3)の段付凹部(3a)内で
    一体的に取付けてなるトラクタの油圧リフト構造。
JP1988140496U 1988-10-26 1988-10-26 トラクタの油圧リフト構造 Expired - Lifetime JPH0741291Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006166763A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインにおける作業機ミッションケース

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JPS5528134U (ja) * 1978-08-11 1980-02-23
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