JPH0741257Y2 - テレビジョン受像機の輝度信号補正回路 - Google Patents

テレビジョン受像機の輝度信号補正回路

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JPH0741257Y2
JPH0741257Y2 JP5992889U JP5992889U JPH0741257Y2 JP H0741257 Y2 JPH0741257 Y2 JP H0741257Y2 JP 5992889 U JP5992889 U JP 5992889U JP 5992889 U JP5992889 U JP 5992889U JP H0741257 Y2 JPH0741257 Y2 JP H0741257Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はテレビジョン受像機の映像回路に関する。
〔従来の技術〕
従来のテレビジョン受像機の輝度信号補正回路は第7図
に示されているように、放送信号によりばらついている
黒レベルをペデスタルレベルの方へ振幅伸長させ、黒レ
ベルを補正することにより低輝度部分でコントラストを
つけて輝度信号の補正をしていた。あるいは白バランス
補正回路を使用し受像管の青のビーム電流のみを増加さ
せ、白色色温度を高めたもの等があった。
〔考案が解決しようとする課題〕
受像管のカソードの変調特性は第6図に示すような非直
線性(γ特性)になっているため、第7図に示すような
直線的な電圧波形で受像管をドライブすると低輝度部分
では輝度不足となり、高輝度部分ではカソード電流が流
れすぎてブルーミング現象が生じる。
本考案では高輝度部分(白色の再生部分)でブルーミン
グ現象が発生しないようにし、かつ、中間輝度部分(灰
色の再生部分)が輝度不足とならないようにドライブ波
形の補正することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
テレビジョンの映像信号より輝度信号のみを取り出して
エミッタ接地型の増幅器のトランジスタのベースに入力
し、電源電圧を抵抗器で分割した第1の電位にダイオー
ドのアノードを接続し、カソードを前記トランジスタの
コレクタに接続した回路を負荷抵抗との並列回路として
設け、第7図に示す輝度信号波形の白レベルと灰色レベ
ル間を非直線増幅するようにしたものである。
あるいは前記の並列回路にさらに並列に、電源電圧を抵
抗器で分割した第2の電位にダイオードのアノードを接
続し、カソードを前記トランジスタのコレクタに接続し
た並列回路を設けて非直線増幅手段としたものである。
あるいは前記の非直線増幅手段として前記輝度信号をコ
レクタ接地型の増幅器のトランジスタのベースに入力
し、電源電圧を抵抗器で分割した電位にダイオードのカ
ソードを接続し、アノードを抵抗器の1端に接続し、前
記抵抗器の他端を前記トランジスタのエミッタに接続し
たものである。
〔作用〕
第2図から第4図迄は本考案の実施例を示すテレビジョ
ン受像機の輝度信号補正回路であり、第5図は前記輝度
信号補正回路の入/出力波形の示す説明図である。
第2図のトランジスタ17のベースの入力端子10に第5図
(A)に示す輝度信号が入力されると、輝度信号の入力
レベルが低いときにはトランジスタ17に流れるコレクタ
電流は小さく、従って負荷抵抗11による電圧ドロップ分
が少なくコレクタ電圧は高い状態にある。輝度信号の入
力レベルが高くなっていくと、電源より負荷抵抗11を通
ってトランジスタ17に流れるコレクタ電流は増大してい
き、負荷抵抗11による電圧ドロップによりトランジスタ
17のコレクタ電圧は略直線的に低下していく。電源電圧
を抵抗13および15で分割した電位からダイオード14の順
方向電圧を引いた値よりトランジスタ17のコレクタ電圧
が低下すると、電源12より抵抗13およびダイオード14を
通してトランジスタ17に電流が流れるようになる。
さらに輝度信号の入力レベルが高くなっていくと、ダイ
オード14を通して流れる電流が増大していくため、負荷
抵抗11による電圧ドロップ分は緩やかに増加するように
なり、またトランジスタ17のコレクタ電圧も緩やかに低
下していく。
従って、当輝度信号補正回路の出力波形第5図(B)が
ダイオード14とトランジスタ17の接続点より得られる。
この出力波形第5図(B)は次の回路に入力するため、
トランジスタ16と抵抗19で構成されたエミッタホロワ増
幅回路に入力され結合コンデンサ20を介して次の回路に
接続される。抵抗18はトランジスタ17のバイアス用の抵
抗である。
第3図は本考案の他の実施例を示す輝度信号補正回路で
あり、前記のダイオード14に電流を流す第1の経路と並
列にダイオード23に電流を流す第2の経路を備えてい
る。前記の電源電圧を抵抗13および15で分割した第1の
電位と異なる、電源電圧を抵抗21と抵抗22で分割した第
2の電位にダイオード23のアノード側が接続されてお
り、回路動作は以下のようになる。
輝度信号の入力レベルが高くなっていくとトランジスタ
17のコレクタ電圧は略直線的に低下していき、トランジ
スタ17のコレクタ電圧が前記第1の電位からダイオード
14の順方向電圧を引いた値より低下すると、ダイオード
14を通してトランジスタ17にコレクタ電流が流れるよう
になるのは前記と同じである。さらに、輝度信号の入力
レベルが高くなっていき、トランジスタ17のコレクタ電
圧が前記第2の電位からダイオード23の順方向電圧を引
いた値より低下すると、ダイオード23を通してトランジ
スタ17にも電流が流れるようになる。従ってトランジス
タ17のコレクタ電圧は前記第2図の回路の場合より、さ
らに緩やかに低下していくようになる。従って当輝度信
号補正回路の出力波形第5図(C)がダイオード23とト
ランジスタ17の接続点より得られる。
第4図は本考案のその他の実施例を示す輝度信号補正回
路であり、トランジスタ26のベースの入力端子24に第5
図(A)に示す輝度信号が入力されると、輝度信号の入
力レベルが低いときにはトランジスタ26に流れるエミッ
タ電流は小さく、従って負荷抵抗27により生ずる電圧も
小さくトランジスタ26のエミッタ電位も低い状態にあ
る。輝度信号の入力レベルが高くなっていくと、トラン
ジスタ26に流れるエミッタ電流は大きくなり、エミッタ
電位は略直線的に上昇する。さらに輝度信号の入力レベ
ルが高くなり、トランジスタ26に流れるエミッタ電流が
増大して行き、電源25を抵抗28および29で分割した電位
にダイオード30の順方向電圧を加えた値よりトランジス
タ26のエミッタ電位が高くなると、ダイオード30に電流
が流れ、電源25よりトランジスタ26を通り、抵抗31、ダ
イオード30、抵抗29を通してアースに電流が流れるよう
になる。
さらに輝度信号の入力レベルが高くなっていくと、ダイ
オード30を通して流れる電流が増大していくため、抵抗
31による電圧ドロップによりダイオード30のアノード電
圧は緩やかに上昇するようになる。
従って、当輝度信号補正回路の出力波形第5図(D)が
抵抗31とダイオード30の接続点より得られ、次の回路に
入力するためトランジスタ32と抵抗33で構成されたバッ
ファ増幅器に入力され結合コンデンサ34を介して次の回
路に接続される。抵抗31はダイオード30の接続点のイン
ピーダンスを上昇させ、回路動作を良好にするために使
用されている。
〔実施例〕
以下本考案の詳細を一実施例について図面を参照して説
明する。第1図は本考案の実施例を示す輝度信号補正回
路を使用したテレビの要部ブロック図である。
テレビの放送電波をチューナで受信し選局した信号をIF
2に入力を行い、IF2で増幅および映像検波した信号を入
/出力回路3を介してくし型フィルタ4に入力を行い、
くし型フィルタ4で輝度信号とクロマ信号を分離し、分
離された輝度信号を黒レベル補正回路5に入力を行い、
黒レベル補正回路5で輝度信号の黒レベルが補正された
信号を本考案の輝度信号補正回路7に入力を行い、輝度
信号補正回路7で輝度信号の白レベルと灰色レベル間を
非直線増幅した信号を映像処理回路8および映像出力回
路9を介して受像管のカソードに接続して受像管をドラ
イブしている。
第2図は本考案の輝度信号補正回路を示す回路図であ
る。エミッタ接地型の増幅器のトランジスタ17のベース
に回路の入力端子が接続されており、エミッタにはバイ
アス用の抵抗18が接続され、抵抗18の他端はアースされ
ており、コレクタには負荷用の抵抗11が接続され、抵抗
11の他端は電源12に接続されている。前記トランジスタ
17のコレクタにはダイオード14のカソードが接続されて
おり、アノードは電源12を抵抗13と抵抗15で分割した第
1の電位部分に接続された回路を、負荷抵抗11との並列
回路として設けている。トランジスタ16と抵抗19はエミ
ッタホロワ増幅回路であり、結合コンデンサ20を介して
次の回路に接続するための手段である。
第3図は本考案の輝度信号補正回路の他の実施例を示す
回路図である。この実施例では前記並列回路にさらに、
アノード側が電源12を抵抗21と抵抗22で分割した第2の
電位部分に接続され、カソード側が前記トランジスタ17
のコレクタに接続されたダイオード23よりなる並列回路
が使用されている。
第4図は本考案の輝度信号補正回路のさらに他の実施例
を示す回路図である。コレクタ接地型の増幅器のトラン
ジスタ26のベースに回路の入力端子24が接続されてお
り、エミッタには負荷抵抗27が接続され、抵抗27の他端
はアースに接続されており、コレクタは電源25に接続さ
れている。前記トランジスタ26のエミッタには抵抗31の
1端が接続され、抵抗31の他端にはダイオード30のアノ
ード側が接続されており、前記ダイオード30のカソード
側は電源25を抵抗28と抵抗29とで分割した電位に接続し
ている。
トランジスタ32と抵抗33はバッファ増幅回路であり、結
合コンデンサ34を介して次の回路に接続するための手段
である。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように構成されているので輝度信
号の白レベルと灰色レベル間を非直線的に増幅し、高輝
度部分がブルーミング現象を起こさないようにしながら
中間輝度部分のみの輝度を上昇させ、受像管が持つ非直
線的なγ特性を補正し中間輝度部分においてコントラス
トのついた画像を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の輝度信号補正回路を使用したテレビの
要部ブロック図、第2図から第4図迄は本考案の輝度信
号補正回路の実施例を示す回路図、第5図は前記の輝度
信号補正回路の入/出力波形図、第6図は受像管のカソ
ードの変調特性図、第7図は説明用の輝度信号波形図で
ある。 1……チューナ、2……IF、3……入/出力回路、4…
…くし型フィルタ、5……黒レベル補正回路、6……ク
ロマテイクオフ、7……輝度信号補正回路、8……映像
処理回路、9……映像出力、10,24……入力端子、11,1
3,15,18,19,21,22,28,29,31,33……抵抗器、12,25……
電源、14,30……ダイオード、16,17,26,32……トランジ
スタ、20,34……コンデンサ。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョンの映像信号を色信号と輝度信
    号とに分離し、同輝度信号をエミッタ接地型の増幅器の
    トランジスタのベースに入力せしめ、電源電圧を第1の
    抵抗と第2の抵抗とで分割した第1の電位に第1のダイ
    オードのアノード側を接続し、前記ダイオードのカソー
    ド側を前記トランジスタのコレクタに接続してゲイン可
    変手段とし、輝度信号の白レベルと灰色レベル間を非直
    線増幅した信号をトランジスタのコレクタより出力する
    ことを特徴とするテレビジョン受像機の輝度信号補正回
    路。
  2. 【請求項2】前記ゲイン可変手段と並列に、電源電圧を
    第3の抵抗と第4の抵抗とで分割した第2の電位に第2
    のダイオードのアノード側を接続し、前記ダイオードの
    カソード側を前記トランジスタのコレクタに接続したこ
    とを特徴とする請求項(1)記載のテレビジョン受像機
    の輝度信号補正回路。
  3. 【請求項3】テレビジョンの映像信号を色信号と輝度信
    号とに分離し、同輝度信号をコレクタ接地型の増幅器の
    トランジスタのベースに入力せしめ、電源電圧を第1の
    抵抗と第2の抵抗とで分割した電位にダイオードのカソ
    ード側を接続し、前記ダイオードのアノード側を前記ト
    ランジスタのエミッタに第3の抵抗を介して接続してゲ
    イン可変手段とし、輝度信号の白レベルと灰色レベル間
    を非直線増幅した信号を前記ダイオードのアノード側と
    第3の抵抗との接続箇所より出力することを特徴とする
    テレビジョン受像機の輝度信号補正回路。
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