JPH0741181U - ホースクリップ - Google Patents

ホースクリップ

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Publication number
JPH0741181U
JPH0741181U JP5-73593U JP7359393U JPH0741181U JP H0741181 U JPH0741181 U JP H0741181U JP 7359393 U JP7359393 U JP 7359393U JP H0741181 U JPH0741181 U JP H0741181U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
hoses
temporary holding
hose clip
body portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP5-73593U
Other languages
English (en)
Inventor
玲 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Togo Seisakusho Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
Filing date
Publication date
Application filed by Togo Seisakusho Corp filed Critical Togo Seisakusho Corp
Publication of JPH0741181U publication Critical patent/JPH0741181U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホース類のへたりに追従して常に良好な緊締
状態を維持できるようにする。 【構成】 金属製の帯状片を少なくとも一周巻回させて
本体部4を形成した後に両端を向き合わせ、その端部を
連結部材5によって連結する。また、本体部4と連結部
材5との間にコイルばね18を介在させてこのコイルば
ね18によって連結部材5を持ち上げ方向へ付勢する。
これによって、本体部4はホース類を絞り込む方向へ縮
径することになり、経時的にへたりを生じることがあっ
ても、コイルばね18のばね力によって本体部4は自動
的にこれに追従するため、常に良好な緊締状態が保持さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ホースクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ホースあるいはパイプ等の接続部分をクランプするものとして、従来より種々 のホースクリップが使用されてきた。この種、ホースクリップは金属製で帯状の 薄板材を円環状に丸めて形成されたものが多い。中には、種々の外径にも対応で きるよう、内径の調整手段を備えたものもある。よく知られる形式としては、図 10に示すように、ホースクリップ50の一端側にドライバー等によって操作さ れるウォームねじ51を備え、他端側にこのウォームねじ51が順次噛み合う噛 み合い溝52を、周方向に沿って適当ピッチ毎に配列したものがある。このもの では、ドライバーによってウォームねじ51を螺進させてゆくことで、噛み合い 溝との噛み合い位置が変化し、これによってホースクリップ50の一端側が緊締 方向へ引っ張られることになる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、自動車のエンジンルーム内のように温度・湿度共に厳しい環境のも とで使用されるホース類では劣化が進行しやすく、いわゆる「へたり」(ホース の外径が減じられて痩せてゆく現象)を生じ易い。しかし、上記したホースクリ ップでは一端緊締状態にセットされた後は、その内径のままに保持されるため、 へたりが進行してもこれに追従することはできない。したがって、ホースクリッ プとホースとの間に経時的に隙間を生じさせる恐れがあり、そうなると緊締力が 低下してホースクリップとしてのシール機能が損なわれ、接続に対する信頼性が 低下する。
【0004】 本考案は上記した問題点に鑑みて開発工夫されたものであり、その目的とする ところは、ホース類のへたりに追従して良好な緊締状態を保持することができる ホースクリップを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1の考案の構成は、金属製の帯状片を、少 なくとも一周巻回させてホース類に嵌合可能な本体部を形成した後、帯状片の両 端を向き合わせ、かつこの両端部を連結手段によって連結させる一方で、この連 結手段とホース類の外周を緊締する円環状の本体部との間に、前記連結手段を径 方向外方へ押し上げて本体部を縮径させる方向へ付勢するばね手段が介在されて いることを特徴とするものである。
【0006】 また、請求項2の考案は前記連結手段と前記本体部との間には、そのいずれか 一方側に解離可能に係合して常には前記本体部を拡径状態に仮保持しておく仮保 持手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
請求項1の考案では、ホース類は本体部によって緊締がなされ、その両端がば ね手段によって引っ張られているため、本体部は常時縮径される方向に付勢され ている。したがって、ホース類の外径が縮小してもこれによく追従して緊締状態 が保持される。
【0008】 また、請求項2の考案では仮保持手段によって本体部は通常時は拡径された状 態にあるため、この状態でホース類への嵌め込みを行った後、本体部あるいは連 結手段に対する仮保持手段の係合を解除してやれば、本体部は縮径状態に移行し てホース類に対する緊締を行う。
【0009】
【考案の効果】
本考案の効果は次のようである。請求項1の考案によれば、ホース類が経時的 にへたりを生じたとしても、ばね手段が本体部を収縮変形させて全体の内径を縮 小させてこれに対応させる。したがって、常に良好な緊締状態を保持することが できる。
【0010】 また、請求項2の考案によれば、通常時は本体部を拡径状態にしておくことが できるため、ホース類の嵌め込み作業を容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を具体化した実施例を図面にしたがって詳細に説明する。図1〜 図3は本考案の第1実施例を示すものであり、図3に示すように、ホースクリッ プ本体1は金属製(例えばステンレス製)の帯状片を円環状に丸めて構成されて いる。この場合、帯状片はその全長のうちの半分よりやや長めの寸法部分が幅広 部1aとなり、残りが幅狭部1bとなっている。そして、幅広部1aには適当長 さ範囲にわたってスリット2が開口しており、帯状片を丸めるにあたっては、帯 状片の中間位置に膨出形成されたバーリング筒3を頂点とするように、かつ幅狭 部1bの先端側をこのスリット2を通しながらリング状に巻回させた後、さらに 幅広部1aおよび幅狭部1bの両端を上方へ引き出させている。したがって、ホ ースクリップ本体1はホース類を緊締するための本体部4を形成した後に、その 両端側を対称にかつ先端相互が徐々に接近するようにして引き出されたものとな っている。
【0012】 そして、ホースクリップ本体1の両端は図3に示すような連結部材5によって 連結されている。連結部材5は長方形状の薄板材よりなり、その両端部は共に下 向きに折曲げられて側縁5aが形成されている。また、両側縁5aの折曲げ縁部 分には爪片6がそれぞれ切り起こしによって形成されている。一方、ホースクリ ップ本体1の幅狭部1bと幅広部1aの端部にはそれぞれ係止孔7が貫通してお り、これら両係止孔7に対応する爪片6をそれぞれ引掛け、さらにかしめを行う ことでホースクリップ本体1の両端間の連結がなされている。そして、この連結 部材5と本体部4側との間には次のようにしてばね手段が介在されている。
【0013】 前記バーリング筒3にはばね受け片8が固定されている。このばね受け片8は 長方形状をなした薄板材よりなり、その中央部にはバーリング筒3への差し込み 孔9が貫通している。また、ばね受け片8の両端部は補強のために山型状に屈曲 形成されてビード部10となっており、その両端縁は姿勢安定のために本体部4 の外周面にほぼ当接するようにしてある。さらに、ばね受け片8の上面にはホー スクリップ本体1を拡径状態に保持しておくための仮保持片11が配されている 。
【0014】 仮保持片11は、ばね受け片8の上面に重ね合わされる密着片12を有し、か つ密着片12の中央部にはばね受け片8の差し込み孔9と整合する差し込み孔1 3が貫通している。また、密着片12の両端縁には一対の起立片14が立ち上が り形成されている。両起立片14は途中で相互に接近する方向に屈曲した後、平 行に立ち上がり、さらにその上端は外方へU字状に折り返されて仮保持爪15が 形成されている。この両仮保持爪15は前記連結部材5の中央部に開口する窓部 16の開口縁に係合できるように形成されているが、図1に示すようにプライヤ 等の工具17によって摘まれることで、係合が解離されるようになっている。さ らにまた、仮保持片11を外嵌するようにして連結部材5とばね受け片8との間 にはコイルばね18が介在されており、連結部材5を持ち上げ方向へ付勢してい る。これによって、コイルばね18は本体部4を縮径させる方向、つまりホース 類を緊締する方向へ付勢する。
【0015】 第1実施例のホースクリップは上記のように構成されたものであり、以下その 作用効果を具体的に説明すると、図1に示すように仮保持爪15が連結部材5の 窓部16に係合している状態では、コイルばね18が収縮されて本体部4の内径 はホース類の外径より大きめの拡径状態に仮保持されている。したがって、この ままホースクリップ本体1をホース類に嵌め込むことが可能であり、ホース類の 口部に位置させる。
【0016】 次に、図1に示すようにプライヤ等の工具17によって両仮保持爪15を摘む と、両仮保持爪15の先端側が内方へ撓み変形するため、窓部16の開口縁との 係合が解除される。すると、コイルばね18のばね力によって連結部材5が押し 上げられ、これに伴ってホースクリップ本体1の両端が引っ張られる。したがっ て、ホースクリップ本体1の本体部4は内径が縮小してホース類を締め付ける。 この場合、本体部4はホース類の全周に沿って密着しているため、ホース類の全 周にわたってほぼ均一なクランプ力が付与される。
【0017】 さて、経時的にホース類がへたり、ホース類が痩せてきても、コイルばね18 は常にホースクリップ本体1の両端に引っ張り力を作用させ、本体部4の内径を 絞り込んでゆくように作用するため、つまりホース類のへたりに追従して縮径変 形するため、再度の締め付け作業を必要とせず、ホース類の経時変化に拘らず、 常に良好な緊締状態が保持される。したがって、ホース類に対するクランプの信 頼性が高められる。
【0018】 図4および図5は本考案の第2実施例であり、第2実施例ではばね受け片に仮 保持片を一体に形成したものであり、第1実施例と同様、本体部4のバーリング 筒3にかしめ固定されている。また、ばね受け片19の両側部には左右一対の筒 部20が膨出形成されており、さらにばね受け片19の中央部であって両筒部2 0を結ぶ軸線と直交する方向の両側縁からはそれぞれ対称に起立片21が斜め内 向きに立ち上がり、これらの先端には仮保持爪22が対称に形成されている。
【0019】 これに対し、連結部材23はその両端縁がU字状に折り返されてホースクリッ プ本体1の係止孔7に引掛けられてかしめがされている。また、連結部材23に おいてばね受け片19との対向面にはばね受け片19側の両筒部20に対応して 一対の筒部24が形成されており、これら上下で対をなすもの同士で、その間に はコイルばね25がそれぞれ介在されている。さらに、連結部材23の中央には 窓部26が開口して仮保持爪22が係合しているが、仮保持爪22の摘み操作に よってこの係合を解離させることが可能となっている。
【0020】 他の構成は第1実施例と同様であり、同様の作用効果を発揮することができる 。ただ、第2実施例では仮保持爪22とばね受け片19とを一体化させたことに よって取扱い・組み付けの便宜が図られる効果が得られる。
【0021】 仮保持爪22とばね受け片19とを一体化させる例としては、図6あるいは図 7に示す第3、第4実施例のものも考えられる。図6のものはばね受け片27の 仮保持爪28を片側にのみ形成したものであり、図7のものはこれを両側に配し たものであり、第1実施例のものを単に一体化させたものと言える。このように 形成されたものによっても同様の作用効果が得られる。
【0022】 図8は本考案の第5実施例を示すものであり、ばね受け片、ばね、連結部材を 一体化させたものであり、図示は省略されているが、仮保持片と同時に使用され ねばならない。すなわち、第5実施例のものでは一枚の板材を略台形状に折曲げ 加工し、その両端を重ね合わせてばね受け部29を形成しており、中央部には差 し込み孔30が整合して貫通し、図示しない仮保持片と共に本体部側のバーリン グ筒にかしめられる。また、ばね受け部29の左右両側には波形状に曲げ加工さ れて左右一対のばね部31が形成された後、連結部32へと連続している。連結 部には第1実施例と同様、爪片33と窓部34が形成されている。
【0023】 このように形成された第5実施例においても、ばね部31がホースクリップ本 体の両端を引っ張り、本体部の絞り込みによってホース類を緊締することが可能 となる。したがって、この例によってもホース類のへたりによく追従することが できる。特に、第5実施例では第1実施例に比較して構成部品の点数を削減でき たため、コストダウン・組み付け作業性の面から優れたものとなっている。
【0024】 図9は本考案の第6実施例を示すものであり、第5実施例に改良を施したもの である。すなわち、第5実施例の連結部32における両爪片33に代えて通し孔 35とし、この両通し孔35内へホースクリップの両端36、36を変位可能な 状態でそれぞれ差し込み、ばね受け部37および図示しない仮保持片と共に本体 部側へかしめ固定するようにしたものである。
【0025】 なお、他の構成は第5実施例と同様であり、このように形成された第6実施例 によれば、第5実施例と同様の作用効果を発揮することができる他、第5実施例 のホースクリップと同じ寸法のものを使用すれば、本体部の内径が短くなる分、 ばね部38の変位に対する本体部の径変化を拡大させることができる効果が得ら れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における仮止め状態の解除操作を示
す正断面図
【図2】同緊締状態を示す正断面図
【図3】同分解斜視図
【図4】第2実施例の正断面図
【図5】図4のV-V線断面図
【図6】第3実施例における仮保持手段を示す斜視図
【図7】第4実施例における仮保持手段を示す斜視図
【図8】第5実施例における要部の斜視図
【図9】第6実施例における要部の斜視図
【図10】従来の要部を示す斜視図
【符号の説明】
1…ホースクリップ本体 4…本体部 5…連結部材 8…ばね受け片 15…仮保持爪 18…コイルばね

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の帯状片を、少なくとも一周巻回
    させてホース類に嵌合可能な本体部を形成した後、帯状
    片の両端を向き合わせ、かつこの両端部を連結手段によ
    って連結させる一方で、この連結手段と前記本体部との
    間に、前記連結手段を径方向外方へ押し上げて本体部を
    縮径させる方向へ付勢するばね手段が介在されているこ
    とを特徴とするホースクリップ。
  2. 【請求項2】 前記連結手段と前記本体部との間には、
    そのいずれか一方側に解離可能に係合して常には前記本
    体部を拡径状態に仮保持しておく仮保持手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のホースクリッ
    プ。
JP5-73593U 1993-12-21 ホースクリップ Pending JPH0741181U (ja)

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0741181U true JPH0741181U (ja) 1995-07-21

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