JPH0741017Y2 - 濃度調整機構を有する静電記録方式プロッタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、静電記録方式のプロッタの濃度調整に関す
る。

〔考案の概要〕

本考案は、印字のピクセル数を計数することにより濃度
調整を行っている静電記録方式のプロッタにおいて、現
像液タンクの重量を計測することにより、正確な濃度調
整を行うようにしたものである。

〔従来の技術〕

本願出願人より先に特願平01−193364号として静電記録
方式のプロッタにおける濃度調整を、印字ピクセル数を
計数し、該数値に応じて一定時間濃縮液タンクのバルブ
を開き濃縮液を現像液タンクに導入することによっての
み行う方法が提案されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで、静電記録方式の現像液の溶媒は揮発性が高い
ため、現像液タンク中の現像液は蒸発により徐々に減少
する。しかしながら、先に示した機構では現像液の量が
少なくなってきたときにも同量の濃縮液が追加されるた
め、濃度が濃くなりすぎ、濃縮液を無駄に使用してい
た。

〔課題を解決するための手段〕

従来の問題点を解決するために、本考案は現像液の重量
を計測する機構を設け、前記計測機構にて計測された値
で、濃縮液タンクのバルブを開ける時間を変えることと
した。

〔作用〕

現像液重量測定機構により測定した値で、濃縮液バルブ
を開ける時間を調節する。

〔実施例〕

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。現像液
重量測定機構は、現像タンクホルダ9,現像タンクガイド
18,重量測定バネ10,ベース13,フォトインタラプタ12,位
置検出板11により構成され、現像液タンク８の重量が重
いときは、位置検出板11がフォトインタラプタ12を遮
り、フォトインタラプタ12の出力は、“1"となり重量が
重いことを示し、現像液タンク８の重量が軽くなると、
重量測定バネ10が伸びて位置検出板11が上がり、フォト
インタラプタ12を遮らなくなり、フォトインタラプタ12
の出力は“0"となり、現像液タンク８の重量が軽くなっ
たことを示す。印字ピクセル計数部１は、一定の印字ピ
クセル計数ごとにパルスを信号線100を介してタイマA2,
タイマB3に伝える。タイマA2及びタイマB3は前記パルス
信号を受けると一定時間のパルスを発生させる回路で、
タイマA2は、タイマB3の２倍の時間の長さのパルスを発
生させる。フォトインタラプタ12の出力が“1"すなわ
ち、現像液タンクの重量が重いときは、フォトインタラ
プタ12の出力は、信号線106,レシーバ14,信号線107を伝
わり、ゲート17,19に伝わり、タイマA2の出力だけを有
効にし、信号線102,ゲート16,信号線104,バルブドライ
バ15,信号線105により、タイマA2の時間幅分バルブ７を
開け、濃縮液タンク内の濃縮液を配管系20に流し込む。
現像液の量が減少し、フォトインタラプタ12の出力が
“0"のときには、逆にタイマB3のパルスが有効になり、
現像液の重量が重いときの半分の時間幅でバルブ７を開
けることになり、配管系に供給される濃縮液の量は半分
になる。以上の動作により、現像液の濃度を一定に保つ
ことが可能になる。本実施例では、現像液重量測定機構
として二値の測定を行う場合を上げたが、多値で測定す
る場合にも容易に拡張が行える。

〔考案の効果〕

以上、本考案は、従来の印字ピクセル数計数だけによる
濃度調整に比べ、格段に精度のよい濃度調整を行え、濃
縮液の無駄を省けると同時に良好な画質が得られるとい
う効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を表わすブロック図である。 １……印字ピクセル計数部 ２……タイマＡ ３……タイマＢ ４……濃縮液タンク ５……現像器 ６……ポンプ ７……バルブ ８……現像液タンク ９……現像タンクホルダ 10……重量測定バネ 11……位置検出板 12……フォトインタラプタ 13……ベース 14……レシーバ 15……バルブドライバ 16……ゲート 17……ゲート 18……現像タンクガイド 19……ゲート 20……配管系

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】現像液タンク、濃縮液タンク、ポンプ、現
   像器印字のピクセルを計数する機構および前記計数値を
   読み込む制御部により、濃縮液タンクのバルブを開き現
   像液の濃度を調整する機構を有する静電記録方式のプロ
   ッタにおいて、現像液タンクの重量を測定する機構を有
   し、前記重量測定機構より読み込んだ値を前記濃度調整
   機構にフィードバックすることを特徴とする濃度調整機
   構を有する静電記録方式プロッタ。