JP3094205B2 - 水溶液の濃度調整方法と該方法に用いる水溶液の濃度調整装置 - Google Patents

水溶液の濃度調整方法と該方法に用いる水溶液の濃度調整装置

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JP3094205B2 JP07313450A JP31345095A JP3094205B2 JP 3094205 B2 JP3094205 B2 JP 3094205B2 JP 07313450 A JP07313450 A JP 07313450A JP 31345095 A JP31345095 A JP 31345095A JP 3094205 B2 JP3094205 B2 JP 3094205B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、水溶液の濃度調整方法
と該方法に用いる水溶液の濃度調整装置に関し、例え
ば、オフセット印刷に用いられる湿し水中のアルコール
濃度を所定値に管理するのに好適の水溶液の濃度調整方
法と該方法に用いる水溶液の濃度調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水は究極的には全ての物質を溶かし込む
特異物質であり、これに種々の物質(溶剤)を溶かし、
水溶液として各種分野において用いられており、本発明
はこうした水溶液の溶剤濃度を所定値に調整し、管理す
るのに開発、改良されたものである。本発明は、こうし
た水溶液の利用分野として、特に、アルコール水溶液を
用いるオフセット印刷の湿し水のアルコール濃度の調
整、管理について研究したものである。
【0003】オフセット印刷の版は薄いアルミ版で出来
ており、その表面に非画像部(親水性)と画像部(親油
性)とを光学的に作図して構成されたもので、この印版
が印刷機に装着されている。 印版は、先ず、ゴムロー
ル等で水が全面に塗布されると、これが前記非画像部に
乗る。 次いで、油性インキが、ゴムロール等で印版に
塗布されると、前記非画像部には乗らずに親油性の画像
部のみに乗り、画像が形成されることになり、この画像
がゴムブランケットに転写された後に紙等の被印刷体に
転写されるのである。
【0004】この親水性の非画像部に塗布される水を、
当業界では湿し水と言い、ここにアルコールが数パーセ
ント(5〜15%)溶解されているのである。 このア
ルコールは、湿し水の版面への均一な塗布と油性インキ
との乳化の適性化のために使用され、従って、このアル
コールの濃度の安定化が、印刷の品質の安定化に深く影
響するのである。湿し水は、主タンクと印刷機との間を
循環するようにして用いられているが、溶解されたアル
コールは、極めて揮発性が高いために循環使用している
間に直ぐに蒸発し、その濃度が低下してしまう。
【0005】こうしたアルコール濃度の変動を是正する
ために、通常、湿し水自動供給装置を用いて濃度の安定
化を図っている。この装置は、プラスチック製のフロー
トを主タンクの水面に浮かべ、湿し水のアルコール水溶
液の比重による浮力の差によって上下変位する動きを利
用し、フロートのリンクアームの作動を電気的に取り出
し、以てアルコール添加量(補給)を調整する構成を採
っている。
【0006】しかし、印刷機と主タンクとの間を循環使
用している間に、気泡(特に、アルコールを均一に溶解
させようとするために主タンクに撹拌機が備えられ、こ
れにより気泡が大量に発生する)、ゴミ、水垢等が水溶
液に混入し、フロートの表面に付着する等してフロート
の感度を低下させている。 特に、アルコール濃度の高
い湿し水の場合は、フロートの作動変位が大きく、測定
精度への影響は殆どないが、アルコール濃度が5%以下
になると、フロートの作動変位が小さく、これに連結さ
れたリンクアームの作動感度が非常に悪いものとなっ
て、充分に精度ノ高い検出結果を出せなくなる。 加え
て、主タンクでは撹拌による水流が生じ、前記フロート
がこの水流の影響も受け、一層検知精度を低下させる。
【0007】殊に、アルコール(主としてイソプロピル
アルコールの使用)の使用による作業環境の悪化が問題
視され、労働安全衛生法で規制されてから、アルコール
の濃度が3%以下となり、上述した装置では正確なアル
コール濃度の管理が行い難く、結果として湿し水として
の充分な機能が発揮できなくなり、印刷の品質を低下さ
せる原因になっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来装置を改善
する研究を重ねていた結果、次の如き結論を得た。 第1は、フロートの変位を作動角度変位の小さいリ
ンクアームによって取り出す検知方式には、低濃度(5
%以下)での濃度検知手段としては限界を超えている。 フロートは、リンクアームを駆動するに充分な作動
力を発揮させるために、比較的大型に構成されており、
従って、その表面積も大きく、結果として、泡やゴミ、
水垢が大量に付着することになり、一層検知精度を悪く
している。 また、こうした比較的大型のフロートは撹
拌による水流の影響も大きいという問題もある。
【0009】 泡の主たる発生原因である主タンクの
撹拌機は、アルコールを均一溶解させるのに必要であ
り、これを取り除くことはできないが、こうした撹拌機
を備えた主タンクでの濃度検出を避けることができない
のかどうか。 湿し水のアルコール濃度が大きく低下される現状に
対し、ゴミや水垢の影響が検知精度に大きく影響するこ
とを認識し、従来の低精度のフロート・リンクアーム方
式では放置されていたゴミや水垢対策が必要であるこ
と。 アルコール濃度の調節は、フロート・リンクアーム
方式ではリンクアームの作動量を調整することによって
行われるが、機械的な動作には遊びがあり、高い精度を
得るには不適である。
【0010】こうしたフロート・リンクアーム方式の問
題点は、例えば、湿し水である水溶液から気化するアル
コールのガスを白金触媒のガスセンサーで検知し、アル
コール濃度に換算して濃度管理を行うことで解決できる
ことは知られているが、非常に高価につくと共にセンサ
ー自身の寿命が短いという欠点があり、実用的でないと
いう問題がある。また、湿し水である水溶液の表面張力
を利用してアルコール濃度を測定する方法も知られてい
るが、装置が複雑であると共に価格も高く、加えて混入
する夾雑物の影響も大きく、測定が不安定になり易いと
いう問題がある。
【0011】本発明は、こうした従来技術の問題点に鑑
み、比較的低濃度の溶剤(アルコール等)を溶解した水
溶液の溶剤の濃度を出来るだけ正確に測定し、以て、溶
剤溶剤濃度を所定値に管理できるようにすることを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる水溶液の
濃度調整方法は、水に溶剤を所定の比率で溶かし込む水
溶液の濃度調整方法であって、主タンク1から補助タン
ク2に水溶液を導入し、該補助タンク2に比重計3を浮
かせ、溶剤の含有量が所定濃度を下回るときに、この比
重計3の上下変位を感知する比重感知センサー4が制御
信号を発するようにし、前記制御信号により溶剤補給用
ポンプ5を稼働して主タンク1へ溶剤を所定量供給し、
一回の計測が終了すると前記補助タンク2から水溶液を
主タンク1へ排出して前記補助タンク2を実質的に空に
する、という手段を講じたのである。
【0013】本発明に於いて、水位感知センサー7が前
記補助タンク2の水溶液の所定の水位を検知した後に上
記比重感知センサー4が制御信号を発するようにし、前
記水位感知センサー7の検知水位を調整することにより
溶剤の所定濃度を調整する、という手段を追加すること
が好ましい。
【0014】また、本発明は、前記補助タンク2に導入
される水溶液がフィルター9を通して導入される、とい
う手段を追加することが好ましい。
【0015】本発明にかかる水溶液の濃度調整装置は、
主タンク1と、主タンク1から搬送された水溶液を蓄え
る補助タンク2と、主タンク1に供給する溶剤を蓄える
溶剤タンク5aと、主タンク1から補助タンク2へ水溶
液を搬送する経路に設けられたバルブV1と、補助タン
ク2から主タンク1へ水溶液を戻す経路に設けられた放
出バルブV2と、を備え、前記補助タンク2内には、上
下変位可能に設置された比重計3と、比重計3の上下変
位を感知して制御信号を発する比重感知センサー4と、
水位を検知する水位感知センサー7と、補助タンクの水
溶液が実質的に空になったことを検知する放出センサー
11と、が設けられ、前記水位感知センサー7の水位感
知結果に基づいて前記バルブV1を閉じて補助タンク2
への水溶液の供給を止め、同時に前記放出バルブV2を
開放して前記補助タンク2内の水溶液を前記主タンク1
へ放出して前記補助タンク2を実質的に空にし、前記補
助タンクの水溶液が実質的に空になったことを前記放出
センサー11が検知したとき、前記放出バルブV2を閉
じかつ前記バルブV1を開放して前記主タンク1から前
記補助タンク2へ水溶液を搬送し、当該搬送された水溶
液の比重の大小に関し発せられる前記比重感知センサー
4からの制御信号に基づき、前記溶剤補給用ポンプ5を
稼働して前記主タンク1へ溶剤を所定量供給するように
構成されている。
【0016】また、本発明は、検知水位を調整可能に構
成された水位感知センサー7を前記補助タンク2に設
け、該水位感知センサー7の所定の水位の検知信号と前
記比重感知センサー4の所定比重検出信号とによって、
前記溶剤補給用ポンプ5を稼働する制御信号を発するA
ND回路8を設け、前記水位感知センサー7の検知水位
を調整することにより溶剤の所定濃度を調整する、とい
う手段を講じるのが好ましい。
【0017】更に、本発明は、前記補助タンク2にフィ
ルター9を設け、導入される水溶液を濾過するように構
成する、という手段を講じるのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明によれば、主タンク1で濃
度検出を行うのではなく、一旦補助タンク2に水溶液を
導入することによって、撹拌等、泡沫発生、印刷機等の
使途目的物に対する出入に起因する水流の影響を極力な
くすることができる。 そして、比較的大型のフロート
・アーム方式を用いるのではなく、比重計3を用い、こ
の比重計3の上下変位を感知する比重感知センサー4で
もって制御信号を発するようにしたことで、フロート・
アーム方式に較べて濃度変動に敏感に反応させることで
ができ、高い精度で濃度検知ができる。
【0019】更に、一回の計測が終了すると前記補助タ
ンク2から水溶液を主タンク1へ排出して前記補助タン
ク2を実質的に空にするので、例え気泡が比重計3の表
面に付いたとしても、この排出によって気泡を消滅させ
ることができ、次の濃度検査には改めて水溶液を導入す
ればよく、長時間比重計3を気泡のある水溶液に浸けた
ままにする場合に較べて、気泡の付着増大を招くことも
なく、比重計3の検出精度が低下しない。
【0020】本発明に於いて、水位感知センサー7が前
記補助タンク2の水溶液の所定の水位を検知した後に上
記比重感知センサー4が制御信号を発するようにし、前
記水位感知センサー7の検知水位を調整することにより
溶剤の所定濃度を調整する場合には、水位感知センサー
7の検知水位を調整すことで、簡単に検知及び管理濃度
の調節が可能である。
【0021】即ち、水位感知センサー7を所定位置に位
置させ、この位置と比重感知センサー4の所定位置とを
対応させ、以て、基準濃度としておき、この水位感知セ
ンサー7が所定位置を感知した時(同時に水溶液の補助
タンク2への供給は止まる)に比重感知センサー4がO
N(AND回路)であれば、例えば、アルコール濃度が
基準濃度よりも低下して比重計3が上昇したものとした
検知結果が得られる。従って、比重感知センサー4の位
置を初期に固定するなら、この水位感知センサー7の位
置を調節すれば、容易に検知濃度を変動させることがで
き、これによって、主タンク1へのアルコール供給をコ
ントロールできる。
【0022】また、本発明は、前記補助タンク2に導入
される水溶液がフィルター9を通して導入される場合に
は、印刷機等の目的物を経て主タンク1に復帰してきた
水溶液(湿し水)に混在する気泡、ゴミ、水垢等を補助
タンク2に入れるのを阻止することが出来、これに起因
する比重計3の性能低下を未然に回避できることにな
る。
【0023】
【実施例】本発明にかかる水溶液の濃度調整方法と該方
法に用いる水溶液の濃度調整装置の好適実施例につい
て、図面を参照して以下詳述する。本発明の水に溶剤を
所定の比率で溶かし込む水溶液の濃度調整装置として、
ここでは、印刷機に用いられるアルコール水溶液の濃度
調整装置を示す。図1に示すように、図該ポンプにより
印刷機10と主タンク1との間を還流されるアルコール
水溶液は、水溶液用供給ポンプ6の駆動により主タンク
1から、この主タンク1の上部に設置された補助タンク
2に水溶液を導入できるように構成されている。
【0024】図2に示すように、前記補助タンク2に比
重計3が上下変位可能に設置されている。 この比重計
3は、ガラス製のフロートとなる市販の公知の構造のも
のを用いている。4は、前記比重計3の上下変位を感知
して制御信号を発する比重感知センサーであり、前記比
重計3の先端に可動接点4aを、これに接当する固定接
点4bとから構成され、アルコール水溶液の濃度変化に
よって上下する比重計3の動きを利用して前記両接点4
a・4bのON・OFFを検知結果として取り出すよう
に構成されている。 この固定接点4bは、初期の基準
濃度を決定する場合に、その固定位置をフレームに対し
て摘み4cで調節することができるように構成されてい
る(当然ながら、初期の基準濃度は、この位置と後述の
水位感知センサー7との相対位置で決定する)。
【0025】前記比重感知センサーのONの制御信号S
1により溶剤補給用ポンプ5を稼働して溶剤タンク5a
より主タンクへ溶剤を所定量供給するように構成してあ
る。更に、検知水位を調整可能に構成された水位感知セ
ンサー7を前記補助タンク2に設けてある。この水位感
知センサー7の所定の水位の検知信号S2と前記比重感
知センサー4の所定比重検知信号S1とによって、前記
溶剤補給用ポンプ5を稼働する制御信号を発するAND
回路8を設けてある。
【0026】そして、前記水位感知センサー7の水位感
知結果に基づき、バルブV1を閉じ、補助タンク2への
水溶液(湿し水)の供給を止めるように構成されてい
る。したがって、検査時には、先ず、バルブV1が開
き、ポンプにより分岐回路から送られてきた水溶液を
補助タンク2に導き、この水溶液が前記水位感知センサ
ー7により感知されると、前記バルブV1が閉じるので
ある。
【0027】同時に、水位感知センサー7の出力する制
御信号S2は、前記AND回路8に入力され、アルコー
ル濃度が低下したことによる比重計3の上昇により、前
記比重感知センサー4がONして制御信号S1も前記A
ND回路8に入力されると、ここから溶剤補給用ポンプ
5を稼働する制御信号S3が出力される。 この際、ア
ルコール濃度が高く、比重計3が沈んでいると、その比
重感知センサー4がOFFとなって、前記AND回路8
から溶剤補給用ポンプ5を稼働する制御信号S3が出な
い。この溶剤補給用ポンプ5の稼働は、主タンク1の容
量等から所定の時間で稼働されるように公知の手段(タ
イマー)で調整されている。
【0028】前記水位感知センサー7は、その先端部が
水に接触することで通電する公知の構造のもので、フレ
ームに上下移動自在にネジ止めされ、摘み7aによって
検知位置を上下変位させることができるように構成され
ている。7bは、目盛り(スケール)であり、これによ
って所望のアルコール濃度を所定濃度に目視設定する。
【0029】V2は、放出バルブであり、主タンク1へ
接続されている。 この放出バルブV2は、上記バルブ
V1が閉じると同時に背反的に開放制御され、補助タン
ク2の水溶液を放出する。 水位感知センサー7も比重
感知センサー4も電気的な検知であるので、こうした同
時進行のバルブ制御を行っても検知に影響はない。11
は、放出センサーであり、補助タンク2の底部に設けら
れていて、補助タンク2の水溶液が実質的に空になると
検知し、再び、前記バルブV1を開くように構成されて
いる。 即ち、次の濃度測定が開始されるのである。
【0030】前記補助タンク2には、その水溶液の流入
口にフィルター9が設けられ、導入される水溶液の気
泡、印刷機を通過した際のゴミ、水垢などをろ過する。
尚、主タンク1には、アルコールを均一混合、溶解させ
るための攪拌機が備えられているが、本発明と直接関係
がないので、図示省略している。
【0031】こうように構成された装置によって、次の
ようにアルコール濃度測定が行われ、主タンク1へ補給
される。 先ず、主タンク1から印刷機10への流路から分岐
して補助タンク2に水溶液を導入し(直接主タンク1か
ら導入しても良い)、 この補助タンク2に比重計3を浮かせ、溶剤の含有
量が所定濃度を下回るときに、この比重計3の上下変位
を感知する比重感知センサー4が制御信号を発するよう
にし、
【0032】 前記制御信号により溶剤補給用ポンプ
5を稼働して溶剤タンク5aから主タンク1へ溶剤を所
定量供給し、更に、 一回の計測が終了すると前記補
助タンク2から水溶液を主タンク1へ排出して前記補助
タンク2を実質的に空にする、という工程を採る。
【0033】更に、水位感知センサー7が前記補助タン
ク2の水溶液の所定の水位を検知した後に上記比重感知
センサー4が制御信号を発するようにし、前記水位感知
センサー7の検知水位を調整することにより溶剤の所定
濃度を調整するのである。
【0034】また、前記補助タンク2に導入される水溶
液がフィルター9を通して導入されるようにすること
で、水溶液の気泡、印刷機を通過した際のゴミ、水垢な
どをろ過するのである。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、次の顕著な効果を奏す
る。 主タンク1で濃度検出を行うのではなく、一旦補助
タンク2に水溶液を導入し、比重計3を用い、この比重
計3の上下変位を感知する比重感知センサー4を用いる
ことによって、撹拌等、泡沫発生、印刷機等の使途目的
物に対する出入に起因する水流の影響を極力なくするこ
とが出来て、従来の比較的大型のフロート・アーム方式
に比較して、濃度変動に敏感に反応させることでがで
き、高い精度で濃度検知ができて、比較的低濃度(1〜
3%程度を含む)での溶剤の濃度調整、管理の精度を高
める事が出来る利点がある。
【0036】 そして、一回の計測が終了すると前記
補助タンク2から水溶液を主タンク1へ排出して前記補
助タンク2を実質的に空にするので、例え気泡が比重計
3の表面に付いたとしても、この水溶液の排出によって
気泡を消滅させることができ、気泡の付着増大を招くこ
ともなく、比重計3の検出精度が低下することもなく、
結果として比較的低濃度の溶剤の濃度測定の精度の向上
に繋がる利点がある。
【0037】 更に、水位感知センサー7と比重感知
センサー4との併設で、その水位感知センサー7の検知
水位を調整することにより溶剤の所定濃度を調整するこ
とが出来て、簡単に溶剤(アルコール等)の比較的低濃
度での検知及び管理濃度の調節が可能である。
【0038】 また、前記補助タンク2に導入される
水溶液がフィルター9を通して導入される場合には、印
刷機等の目的物を経て主タンク1に復帰してきた水溶液
(濡れ水)に混在する気泡、ゴミ、水垢等を補助タンク
2に入るのを阻止することが出来、これらに起因する比
重計3の性能低下も未然に回避でき、以て、濃度計測の
精度向上、引いては比較的低濃度での溶剤濃度管理の精
度を高めることが出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水溶液の濃度調整方法に用いる
水溶液の濃度調整装置の概略図である。
【図2】本発明にかかる水溶液の濃度調整方法に用いる
水溶液の濃度調整装置の全体の側面図である。
【符号の説明】
1 主タンク 2 補助タンク 3 比重計 4 比重感知センサー 5 溶剤補給用ポンプ 5a 溶剤タンク 6 水溶液用供給ポンプ 7 水位感知センサー 8 AND回路 9 フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 7/32 B41N 3/08 B01F 3/08 B01F 15/04 G05D 21/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水に溶剤を所定の比率で溶かし込む水溶液
    の濃度調整方法であって、 主タンク1から補助タンク2に水溶液を導入し、 該補助タンク2に比重計3を浮かせ、溶剤の含有量が所
    定濃度を下回るときに、この比重計3の上下変位を感知
    する比重感知センサー4が制御信号を発するようにし、 前記制御信号により溶剤補給用ポンプ5を稼働して主タ
    ンク1へ溶剤を所定量供給し、 一回の計測が終了すると前記補助タンク2から水溶液を
    主タンク1へ排出して前記補助タンク2を実質的に空に
    する、水溶液の濃度調整方法。
  2. 【請求項2】水位感知センサー7が前記補助タンク2の
    水溶液の所定の水位を検知した後に上記比重感知センサ
    ー4が制御信号を発するようにし、前記水位感知センサ
    ー7の検知水位を調整することにより溶剤の所定濃度を
    調整する、請求項1の水溶液の濃度調整方法。
  3. 【請求項3】前記補助タンク2に導入される水溶液がフ
    ィルター9を通して導入される、請求項1又は2の水溶
    液の濃度調整方法。
  4. 【請求項4】 主タンク1と、主タンク1から搬送され
    た水溶液を蓄える補助タンク2と、主タンク1に供給す
    る溶剤を蓄える溶剤タンク5aと、主タンク1から補助
    タンク2へ水溶液を搬送する経路に設けられたバルブV
    1と、補助タンク2から主タンク1へ水溶液を戻す経路
    に設けられた放出バルブV2と、を備え、 前記補助タンク2内には、上下変位可能に設置された比
    重計3と、比重計3の上下変位を感知して制御信号を発
    する比重感知センサー4と、水位を検知する水位感知セ
    ンサー7と、補助タンクの水溶液が実質的に空になった
    ことを検知する放出センサー11と、が設けられ、 前記水位感知センサー7の水位感知結果に基づいて前記
    バルブV1を閉じて補助タンク2への水溶液の供給を止
    め、同時に前記放出バルブV2を開放して前記補助タン
    ク2内の水溶液を前記主タンク1へ放出して前記補助タ
    ンク2を実質的に空にし、 前記補助タンクの水溶液が実質的に空になったことを前
    記放出センサー11が検知したとき、前記放出バルブV
    2を閉じかつ前記バルブV1を開放して前記主タンク1
    から前記補助タンク2へ水溶液を搬送し、 当該搬送された水溶液の比重の大小に関し発せられる前
    記比重感知センサー4からの制御信号に基づき、前記溶
    剤補給用ポンプ5を稼働して前記主タンク1へ溶剤を所
    定量供給する、 ように構成された水溶液の濃度調整装置。
  5. 【請求項5】 前記水位感知センサー7は、検知水位を
    調整できるように構成されている、 請求項4に記載の水溶液の濃度調整装置。
  6. 【請求項6】 前記補助タンクには、導入される水溶液
    を濾過するフィルター9が設けられている、 請求項4または5に記載の水溶液の濃度調整装置。
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