JPH0740793U - 除電シート - Google Patents

除電シート

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JPH0740793U
JPH0740793U JP7526993U JP7526993U JPH0740793U JP H0740793 U JPH0740793 U JP H0740793U JP 7526993 U JP7526993 U JP 7526993U JP 7526993 U JP7526993 U JP 7526993U JP H0740793 U JPH0740793 U JP H0740793U
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JP
Japan
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fibers
static elimination
sheet
layer
weight
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Pending
Application number
JP7526993U
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English (en)
Inventor
真一 浅田
章生 津田
嘉 福重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJICO CO., LTD.
Original Assignee
FUJICO CO., LTD.
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電物体から静電気を除去するとともに、電
子機器からの放電による電波障害を防止する。 【構成】 導電性繊維約5〜50重量%と、通常の敷物
用繊維約95〜50重量%とを混綿してニードルパンチ
ングした電気抵抗値1×105未満の表面フェルト層か
らなり、該フェルト層の裏面に電気抵抗値1×105
上の裏張り層を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、帯電物体から静電気を除去するための除電シートに関し、さらに電 子機器からの放電による電波障害を防止する除電シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、コンピュータ室では、静電気の発生を抑制するために静電カーペット又 は超静電カーペットを床に敷設しており、該カーペットの代りに同材質のマット 又はタイルカーペットを敷き詰めることもある。コンピュータなどの電子機器か ら放電される静電気による電波障害は、パーソナルコンピュータを実務用として 会社で使用するほかに、ゲーム用や教育用として家庭で使用することも多くなっ ているから、静電カーペットの必要性が増大している。
【0003】 静電気の発生を抑制することは、従来の静電カーペットや 超静電カーペットで可能であり、ゲーム用や教育用のパーソナルコンピュータに ついては静電気の発生抑制だけで十分である。しかしながら、コンピュータ室な どの電子機器室では、入口において、外部で蓄積された静電気を作業者などの帯 電物体から短時間で除くこと(以下、除電という)が必要であり、この除電効果 は従来の静電カーペットや超静電カーペットには存在しない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記の除電を行うには、導電性が良好なシートなどにアースを接続すればよい が、コンピュータ室などの位置及び配電態様からアースを接続できない場合が多 い。また、引火物や発火物を取扱う場所では、その設置場所及び配電個所がきわ めて限定されているから、静電気の放電を防止するために導電性カーペットにア ースを接続することはいっそう困難である。
【0005】 本考案は、従来の静電カーペットや超静電カーペットに除 電効果が存在しないという点を改善するために提案されたものであり、作業者な どの帯電物体から静電気を速やかに除去するための除電シートを提供することを 目的としている。本考案者の他の目的は、パソコンなどの電子機器からの放電に 起因する電波障害を防ぐこともできる除電シートを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る除電シート1は、図1に示すように 、一般に導電性繊維2を約5〜50重量%、通常の敷物用繊維3を約95〜50 重量%とを混綿してニードルパンチングした電気抵抗値1×105未満の表面フ ェルト層4を有する。望ましくは、表面フェルト層4は、導電性繊維2を約10 〜30重量%、通常の敷物用繊維3を約90〜70重量%とを混綿してニードル パンチングすればよい。フェルト層4の電気抵抗値は1×102〜1×104であ ると好ましく、この場合には除電シート1のいわゆる除電効果がいっそう良好に なる。
【0007】 表面フェルト層4において、導電性繊維2は、数μmの金 属層で被覆しためっき繊維(例えば商品名:メタックス、高瀬染工場製),金属 を染着した繊維(例えば商品名:サンダーロン、日本蚕毛染色製),炭素繊維又 は金属繊維などである。めっき繊維の金属層又は染着した金属は銅,ニッケルな どであり、金属繊維はステンレススティールやニッケルなどである。一方、通常 の敷物用繊維3は、ポリプロピレン繊維,ポリエステル繊維,アクリル繊維,羊 毛などであり、除電シート1の装飾性を高めるために適宜に着色してもよい。
【0008】 表面フェルト層4の裏面には、一般に電気抵抗値1×10 5以上の裏張り層5を形成し、望ましくは裏張り層5の電気抵抗値を1×107〜 1×109に設定する。裏張り層5は、表面フェルト層4と電気的に絶縁されて いないけれども、漏電の際に電気ショートを起こさないように導電性を低く設定 することを要する。
【0009】 裏張り層5は、少量の導電性素材を含有する樹脂シートを 表面フェルト層4の裏面に貼着すればよい。また、少量の導電性素材をビチュー メン,合成樹脂などに混練させたラテックスを用い、該ラテックスを表面フェル ト層の裏面に塗布して乾燥してもよい。この導電性素材は、例えば炭素粉末,炭 素繊維や金属繊維などのチップである。
【0010】 除電シート1では、表面フェルト層4及び裏張り層5の厚 みは通常数mmであり、全体厚で一般に10mm以下である。除電シート1は、 表面に適当な装飾を施し、カーペット,マット又はタイルカーペットとしてコン ピュータ室の入口などの静電気を除去することを要する場所に用いる。
【0011】
【作用】
本考案に係る除電シート1は、導電性が良好で電気容量が大きくしかも空中放 電を穏やかに行い、作業者や物質などの帯電物体から静電気を速やかに除去する ことができる。裏張り層5は、表面フェルト層4と電気的に絶縁されていないけ れども、室内に敷設した際に床面と直接接触するから、漏電によって電気ショー トを起こさないように導電性を低く設定している。
【0012】 本考案の除電シート1では、導電性繊維2を表面フェルト 層4に混綿してその体積固有抵抗を低下させることにより、シート1の電磁シー ルド効果が高くなる。フェルト層4の体積固有抵抗は、一般に導電性繊維2を多 量に混綿させるほど低下する。除電シート1は、パソコン6(図3)などの電子 機器の下に敷設すると、該機器から発生する放電に起因する電波障害も効果的に 防止できる。
【0013】
【実施例】
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。 実施例1 図1に示す除電シート1を製造するために、7デニールの導電性繊維2(商品 名:サンダーロン、日本蚕毛染色製)20重量%と、15デニールのポリプロピ レン繊維(通常の敷物用繊維3)80重量%とを混綿してニードルパンチングし た表面フェルト層4を形成する。表面フェルト層4は、厚さが3.5mm,重さ が400g/m2であり、該フェルト層の電気抵抗値は1×102〜1×104で ある。
【0014】 次に、裏張り層5として、塩化ビニルゾルの炭素粉末を重 量比で5%混練し、このラテックスを表面フェルト層4の裏面に塗布して乾燥す る。裏張り層5は、厚さが3.5mm,重さが1700g/m2であり、該裏張り 層の電気抵抗値を1×107〜1×109に設定する。
【0015】 得た除電シート1は、厚さが7.0mm,重さが2100 g/m2である。除電シート1は、カーペットとして敷設する室内の床面の平面 形状に応じて矩形状に裁断したり、タイルカーペットとして所定の平面形状に裁 断してもよい。また、所望に応じて、除電シート1の周辺を耳かがりをしたり、 ナイロン布で玉縁縫いしてもよく、室内の色彩とマッチするように除電シート1 の表面フェルト層4を黄色、褐色、緑色、灰色、青色などに着色することも可能 である。
【0016】 実施例2 図3は本考案の変形例を示し、除電シート1をマット形状に裁断しており、電 子機器例えばパソコン6の下に敷設している。除電シート1の電波障害防止効果 は、各電子機器を図2に示すようにシステムデスク7にまとめて配置した際に特 に大きい。電波障害を防止するには、マット状の除電シート1を部屋の間仕切り ボードなどの表面や裏面に貼着してもよい。
【0017】
【考案の効果】
本考案に係る除電シートは、導電性が良好で電気容量が大きくしかも空中放電 を穏やかに行い、作業者や物質などの帯電物体から静電気を速やかに除去するこ とができる。コンピュータ室などの電子機器室では、入口付近にこの除電シート を敷設することにより、外部で蓄積された静電気を作業者や物質などの帯電物体 から短時間で除くことが可能になる。また、引火物や発火物を取扱う場所におい ても、限定された設置場所及び配電個所にこの除電シートを敷設すれば、静電気 の放電が防止されて安全である。
【0018】 本考案の除電シートにおいて、裏張り層は表面フェルト層 と電気的に絶縁されていないけれども、電気ショートを起こさないように導電性 を低く設定している。この除電シートをビル床面に敷設すると、導電性の良好な 表面フェルト層がビル床面に配線したフラットケーブルと直接接触しない。近年 では、ビル床面にフラットケーブルで配線することが多く、該ケーブルから漏電 が発生しても電気ショートを起こさないので火災事故などが発生しない。
【0019】 本考案の除電シートは、パソコンなどの電子機器から発生 する放電に起因する電波障害を効果的に防止するので、これらの機器を室内に置 いても人体やテレビ受像機などに悪影響を与えない。この除電シートは、単にパ ソコンなどの電子機器に限らず、電子制御を行う各種の電気製品や工作機械など に適用できる。この除電シートは、電子機器例えばディスプレイの側に配設して も、又は電波障害を受けるテレビ受像機などの側に配設してもよい。この除電シ ートをプリンタの下に敷設すると、該プリンタから生じる振動を減少させ且つ消 音効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る除電シートを拡大して示す部分
断面図である。
【図2】 本考案の除電シートの使用状態の一例である
コンピュータ室の内部を例示する斜視図である。
【図3】 本考案の除電シートをパソコンの下に敷設し
た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 除電シート 2 導電性繊維 3 敷物用繊維 4 表面フェルト層 5 裏張り層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/00 101 H01C 3/00 Z H05F 3/04 B 9470−5G

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性繊維約5〜50重量%と、通常の
    敷物用繊維約95〜50重量%とを混綿してニードルパ
    ンチングした電気抵抗値1×105未満の表面フェルト
    層からなり、該フェルト層の裏面に電気抵抗値1×10
    5以上の裏張り層を形成している除電シート。
  2. 【請求項2】 導電性繊維10〜30重量%と、通常の
    敷物用繊維90〜70重量%とを混綿してニードルパン
    チングした電気抵抗値1×102〜1×104の表面フェ
    ルト層からなり、該フェルト層の裏面に電気抵抗値1×
    107〜1×109の裏張り層を形成している除電シー
    ト。
  3. 【請求項3】 導電性繊維として、数μmの金属層で被
    覆しためっき繊維,金属を染着した繊維,炭素繊維又は
    金属繊維を用いる請求項1又は2記載の除電シート。
  4. 【請求項4】 裏張り層として、少量の導電性素材をビ
    チューメン,合成樹脂などに混練させたラテックスを用
    い、該ラテックスを表面フェルト層の裏面に塗布して乾
    燥する請求項1又は2記載の除電シート。
JP7526993U 1993-12-27 1993-12-27 除電シート Pending JPH0740793U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024361A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Oishi Corporation:Kk ガソリンスタンドの火災防止床

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0572992B2 (ja) * 1985-12-24 1993-10-13 Tokyo Shibaura Electric Co

Patent Citations (1)

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