JPH0740586U - 粉粒体輸送貯蔵容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉粒体の荷卸しが容易で、扱い易く収納効率
がよい粉粒体輸送貯蔵容器を提供すること。 【構成】 下枠部１に、開閉蓋１７付きの下部開口部１
５を備え四角錐状のガイド部１４が形成された上枠部１
０を結合し、上枠部１０のスリット１４ａに段ボール紙
製の折り畳み可能な収納部２０を挿入載置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、粉粒体輸送貯蔵容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、粉粒体は、袋や箱等で輸送していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

袋に粉粒体を収納すると、袋の形が定まらないので取扱いにくいため、袋を箱 や枠の中に収納して輸送貯蔵している。

【０００４】 しかし、袋を金属やプラスチック等の箱に入れると、金属やプラスチック等の タンクと同様になり袋自体いらなくなり、枠に入ると、重心が下方に偏って袋が 枠からはみ出し、収納効率が悪い。そこで、枠の桁を密にしはみ出しを防止する と、箱に似た形態となりタンクに近付いてしまう。

【０００５】 また、袋を枠に入れると、枠に入れた袋に粉粒体を充填するのは簡単であるが 、荷卸しは、ポンプで行うか、袋を取り出して行うので不便である。

【０００６】 また、枠を再利用するためには、保管と輸送に広いスペースを必要とし、取扱 い時に労力を要する。

【０００７】 本考案は、粉粒体の荷卸しが容易で、扱い易く収納効率がよい粉粒体輸送貯蔵 容器を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、フォークが挿入できるスチール製の下枠部と該下枠部に係合 結合されるスチール製の上枠部であって、下方開口の下向き四角錐状に形成され 該開口部に開閉蓋が設けられたものと、該上枠部に係合載置される段ボール製紙 の折り畳み自在な収納部とからなっている。

【０００９】 上記収納部は、三層段ボール紙で形成するのが好ましい。

【００１０】

【作用】

上記のように構成された粉粒体輸送貯蔵容器においては、収納部と上枠部とで 画成される空所に粉粒体を直接投入して貯蔵する。

【００１１】 荷卸しの際は、開閉蓋を開くと、粉粒体は上枠部のテーパ面にガイドされ、開 口部から落下する。

【００１２】 空容器を輸送する際は、下枠部及び上枠部と収納部とに分解して収納部は折り 畳み、上下枠部と共に輸送する。

【００１３】

【実施例】

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

【００１４】 図１及び図２において、本考案の粉粒体輸送貯蔵容器は、全体を符号１で示す スチール製の下枠部と、その下枠部１に係合載置されて結合された全体を符号１ ０で示すスチール製の上枠部と、その上枠部１０に係合載置される全体を符号２ ０で示す段ボール紙製の収納部とから概略構成されている。しかしながら、収納 部２０はプラスチック製でもよい。

【００１５】 図３ないし図５において、下枠部１の底板２の４隅には、アングル製の隅柱３ がそれぞれ立設されており、隅柱３には、上枠部１０を係合載置する切欠部３ａ が形成されている。また、底板２上には、格子状の枠組４が取付けられ、その中 央部の４隅には、上枠部１０が係合する脚柱５が立設されている。

【００１６】 図６ないし図８において、上枠部１０の四周枠１１は、下枠部１の４個の切欠 部３ａに係合する形状に形成されている。その四周枠１１の内部には、格子状の 枠組１２が設けられ、この枠組１２の中央部下面には、４個の脚柱５に内接する 枠１３が設けられている。この四周枠１１と枠組１２の中央部との間には、下向 き４角錐状のガイド部１４が取付けられており、この中央部には、開口部１５が 形成されている。また、ガイド部１４の四周には、上向きのスリット１４ａが形 成されている。そして、上枠部１０は、四周枠１１及び枠１３を介して下枠部１ の隅柱３及び脚柱５に係合載置され結合されている。

【００１７】 図９ないし図１１において、前記開口部１５の対向する側面の下部には、アン グル製のコ字状のレール１６、１６が取付けられ、端部はレール１６ａで連結さ れている。これらレール１６、１６の上には、開閉蓋１７がスライド自在に設け られている。その開閉蓋１７は、レール１６、１６に直交する一側が欠かれた容 器状に形成され、他側には取手１８が突設されている。そして、レール１６ａに は、アングル製のストッパ１９が突設されている。

【００１８】 図１に戻り、収納部２０の本体２１は、三層段ボール紙により上枠部１０のス リット１４ａに挿入される角筒状に形成されている。そして、この本体２１の内 面には、中間に折曲部２２ａが突設された補強板２２が接合されている。したが って、収納部２０は単体で平板状に折り畳みできるようになっている。

【００１９】 次に、作用を説明する。

【００２０】 粉粒体を貯蔵する際は、収納部２０を角筒状に拡げ、その下縁部を上枠部１０ のスリット１４ａに挿入し、上枠部１０とガイド部１４とで画成される空間に、 粉粒体を直接投入する。

【００２１】 輸送する際は、下枠部１と上枠部１０との間隙Ａ（図１）にフォークを挿入し 、リフトして例えばトラックの荷台に乗せて輸送し、同様にして下ろす。

【００２２】 粉粒体を荷卸しする際は、容器の底部に図示しない空容器又は袋をおき、取手 １８を引いて開閉蓋１７を開く。すると、粉粒体はサイド部１４のテーパ面にガ イドされ、開口部１５から落下し空容器又は袋に荷卸しされる。

【００２３】 空容器を輸送する際は、収納部２０を上枠部１０から取り外し、平板状に折り 畳んで上下枠部１、１０と共に輸送する。

【００２４】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果がある。

【００２５】 粉粒体を直接投入して収納するので、収納効率を大幅に向上することができる 。

【００２６】 また、開閉蓋を開いて荷卸しするので、荷卸し作業を容易に行うことができる 。

【００２７】 また、収納部を取り外して折り畳み、取扱い、輸送を容易にすることができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す分解斜視図。

【図２】上枠部のスリット回りを示す側断面図。

【図３】下枠部を示す上面図。

【図４】図３の側面図。

【図５】隅柱を示す斜視図。

【図６】上枠部を示す上面図。

【図７】図６の側面図。

【図８】図６のＸ−Ｘ線矢視断面図。

【図９】開閉蓋回りを示す上面図。

【図１０】図９のＹ矢視図。

【図１１】開閉蓋を示す斜視図。

【符号の説明】

１・・・下枠部 ２・・・底板 ３・・・隅柱 ３ａ・・・切欠部 ４・・・枠組 ５・・・脚柱 １０・・・上枠部 １１・・・四周枠 １２・・・枠組 １３・・・枠 １４・・・ガイド部 １４ａ・・・スリット １５・・・開口部 １６・・・レール １７・・・開閉蓋 １８・・・取手 １９・・・ストッパ ２０・・・収納部 ２１・・・本体 ２２・・・補強板 ２２ａ・・・折曲部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フォークが挿入できるスチール製の下枠
   部と該下枠部に係合結合されるスチール製の上枠部であ
   って、下方開口の下向き四角錐状に形成され該開口部に
   開閉蓋が設けられたものと、該上枠部に係合載置される
   段ボール紙製の折り畳み自在な収納部とからなることを
   特徴とする粉粒体輸送貯蔵容器。