JPH0740434Y2 - 車両用ステアリングハンドル通電装置 - Google Patents

車両用ステアリングハンドル通電装置

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JPH0740434Y2
JPH0740434Y2 JP1989012087U JP1208789U JPH0740434Y2 JP H0740434 Y2 JPH0740434 Y2 JP H0740434Y2 JP 1989012087 U JP1989012087 U JP 1989012087U JP 1208789 U JP1208789 U JP 1208789U JP H0740434 Y2 JPH0740434 Y2 JP H0740434Y2
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JP
Japan
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gear
fixed
case
steering wheel
neutral position
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JP1989012087U
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JPH02103848U (ja
Inventor
吉男 服部
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ナイルス部品株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両のステアリングハンドル部へ搭載された
装置との通電を行なう、車両用ステアリングハンドル通
電装置に係り、特に、うず巻状に巻回したフレキシブル
電線を用いて、固定側と回転側とを電気的に接続した構
成の改良に関する。
[従来の技術] 従来、この種の技術としては例えば、特開昭63−245881
号公報に係る技術などがある。
これは、フレキシブル電線を巻回して上ケース部に取付
ける場合、その電線の巻取り状態を視認するために、ス
テアリングハンドルと共に回転する上ケース部に形成し
た渦巻状溝と、該渦巻状溝に嵌合する突起を備えたスラ
イド板で構成する。而して、上ケース部の回転に応じ
て、スライド板がステアリングの径方向に移動すること
を確認しながら、ステアリングハンドルへ通電装置を組
付ける際の中立位置を設定する。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、前記従来例においては、中立位置を目視
確認するためのスライド板の移動方向が、径方向であっ
たため、構造上その移動距離を大きく設定することが出
来ず、そのため、スライド板の移動状態が分かり難く、
視認性が悪い。また、渦巻状溝の寸法精度が、そのまま
中立位置の精度に影響するため、渦巻状溝の寸法精度の
管理が重要と成り、製作性が劣るものであった。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、中立位置を目視設定するための構造を改良し
たものであり、ステアリングコラム側に固定された固定
ケースと、前記固定ケースによって回転自在に支持した
ステアリングハンドルと共に回転する可動ケースと、各
端部を各々前記両ケースに接続されたフレキシブル電線
とを備えた車両用ステアリングハンドル通電装置におい
て、前記可動ケースに設けた回転歯車と、前記固定ケー
スに設けた固定歯車と、前記回転歯車と固定歯車との間
に介在した単一の遊星歯車であって、前記回転歯車及び
固定歯車の一方に噛合した大歯車と、前記回転歯車及び
固定歯車の他方に噛合した小歯車と、中立位置の目印と
なる支持軸とで構成した前記遊星歯車と、前記両ケース
のいずれか一方に設けた指示板であって、前記遊星歯車
の公転軌道に沿って中立位置を示す形象を記した前記指
示板と、を具備したこと特徴とする車両用ステアリング
ハンドル通電装置を提供するものである。
[作用] 上記構成によれば、可動ケースの回転に応じて遊星歯車
も移動するのでステアリングハンドル通電装置をステア
リングハンドル部へ組付けする際に、該遊星歯車が中立
位置にあるように視認しながら、可動ケースと固定ケー
ス間の相対位置を調整する。
この構成によれば、単に各歯車の歯車比を設定するだけ
でよく寸法精度管理も容易で、製作性が良い。
[実施例] 第1図〜第3図において、1は固定ケースであり、ステ
アリングコラム側に固定される。2は可動ケースであ
り、固定ケース1内においてステアリングハンドル(図
示せず)と共に回転する。可動ケース2は、ステアリン
グシャフト(図示せず)を貫通する筒体2aと、上面の蓋
体2bで構成し、固定ケース1に回転自在に支持されてい
る。
固定ケース1と可動ケース2の組合せにより構成した空
間3内には、フレキシブル電線4を巻回しており、その
一端4aが蓋体2bを通り外方へ延出し、ステアリングハン
ドルへ搭載された装置(図示せず)に接続し、他端は固
定ケース1を介して固定側と接続している。5は空間3
内で固定ケース1に嵌着固定された環状の中板である。
可動ケース2における筒体2aの外周面には、環状の回転
歯車6を固着している。また、その外方には、回転歯車
6と離開かつ同心で約半月状の固定歯車7を、中板5に
固着している。回転歯車6と固定歯車7間には、遊星歯
車8を介在している。遊星歯車8は、支持軸8aと、回転
歯車6と噛合う大歯車8bと、固定歯車7と噛合う小歯車
8cで構成している。回転歯車6と大歯車8bの噛合いのモ
ジュールは、固定歯車7と小歯車8cの噛合いのものより
大きく設定している。また、大歯車8bは小歯車8cより歯
数を多く設定している。而して、遊星歯車8の周方向へ
の移動量は、少なく設定される。遊星歯車8の支持軸8a
は、蓋体2bの長穴2c及び中板5の長穴5a間に支持されて
いる。9は蓋体2bの上面に固着された、透明な板材から
成る指示板である。この指示板9には、第2図に示すご
とく、遊星歯車8の中立位置N、右限界位置R及び左限
界位置Lの各位置を示す形象を、前記遊星歯車8の公転
軌道に沿って記している。
次に、上記構成についての作用を説明する。
上記構成のステアリングハンドル通電装置10をステアリ
ングハンドルへの取付けに際し、先ず、遊星歯車8の支
持軸8aが、第2図に示すように指示板9の中立位置Nと
合致するまで、可動ケース2を回転させる。これに伴な
い、遊星歯車8は回転歯車6に駆動され、固定歯車7に
沿って自転かつ公転する。従って、支持軸8aの位置を目
視しながら、中立位置への設定を行なうことができる。
次に、上記中立位置を保持しながら、ステアリングハン
ドル通電装置10をステアリングハンドルに装着し、電気
的に接続する。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案は、前記可動ケースに設け
た回転歯車と、前記固定ケースに設けた固定歯車と、前
記回転歯車と固定歯車との間に介在した単一の遊星歯車
であって、前記回転歯車及び固定歯車の一方に噛合した
大歯車と、前記回転歯車及び固定歯車の他方に噛合した
小歯車と、中立位置の目印となる支持軸とで構成した前
記遊星歯車と、前記両ケースのいずれか一方に設けた指
示板であって、前記遊星歯車の公転軌道に沿って中立位
置を示す形象を記した前記指示板と、を具備するので、
次の効果を奏する。
すなわち、本考案の遊星歯車は、公転軌道上を各歯車の
歯数比に応じた距離だけ移動させることができる。特
に、遊星歯車の移動量を回転歯車と固定歯車との歯数比
のみならず、加えて遊星歯車の大歯車と小歯車との歯数
比に応じて設定できる。そのため、遊星歯車の移動量を
設定する際の設計自由度が極めて高くなり、回転ケース
が固定ケースに対して複数回回転する場合でも遊星歯車
の移動量を視認性に優れた合理的な値に自由に設定する
ことができる。例えば、回転ケースが約5〜6回転する
間に遊星歯車が約1/3回転するよう設定することができ
る。またその際、遊星歯車の移動量を少なくすべく回転
歯車と固定歯車との歯数比を大きく設定する必要が無
く、したがってこの事により回転歯車と固定歯車の間に
介在させた遊星歯車を大型にする必要も無い。すなわち
遊星歯車の大きさは小型かつ合理的な大きさに設定する
ことができる。
また、中立位置の精度は前記歯数比によって決定される
ものの、各構成の寸法精度に影響され難い。したがっ
て、寸法精度の管理が容易で、製作性が良い。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係る車両用ステアリング
ハンドル通電装置の一実施例を示し、第1図は組立断面
図、第2図は平面図、第3図は第1図における矢視A−
A線方向の一部を省略した断面図である。 1……固定ケース、2……可動ケース、2a……筒体、2b
……蓋体、2c……長穴、4……フレキシブル電線、5…
…中板、5a……長穴、6……回転歯車、7……固定歯
車、8……遊星歯車、8a……支持軸、8b……大歯車、8c
……小歯車、9……指示板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングコラム側に固定された固定ケ
    ース(1)と、前記固定ケース(1)によって回転自在
    に支持しステアリングハンドルと共に回転する可動ケー
    ス(2)と、各端部を各々前記両ケース(1,2)に接続
    されたフレキシブル電線(4)とを備えた車両用ステア
    リングハンドル通電装置において、 前記可動ケース(2)に設けた回転歯車(6)と、 前記固定ケース(1)に設けた固定歯車(7)と、 前記回転歯車(6)と固定歯車(7)との間に介在した
    単一の遊星歯車(8)であって、前記回転歯車(6)及
    び固定歯車(7)の一方に噛合した大歯車(8b)と、前
    記回転歯車(6)及び固定歯車(7)の他方に噛合した
    小歯車(8c)と、中立位置の目印となる支持軸(8a)と
    で構成した前記遊星歯車(8)と、 前記両ケース(1,2)のいずれか一方に設けた指示板
    (9)であって、前記遊星歯車(8)の公転軌道に沿っ
    て中立位置を示す形象を記した前記指示板(9)と、を
    具備したことを特徴とする車両用ステアリングハンドル
    通電装置。
JP1989012087U 1989-02-03 1989-02-03 車両用ステアリングハンドル通電装置 Expired - Lifetime JPH0740434Y2 (ja)

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JPH02103848U JPH02103848U (ja) 1990-08-17
JPH0740434Y2 true JPH0740434Y2 (ja) 1995-09-20

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6068573A (ja) * 1983-09-22 1985-04-19 古河電気工業株式会社 ブラシレス電気信号伝達装置
JPH0163087U (ja) * 1987-10-17 1989-04-24
JPH0649485Y2 (ja) * 1988-03-14 1994-12-14 富士重工業株式会社 自動車のステアリング用継電装置

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JPH02103848U (ja) 1990-08-17

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