JPH0739910U - 液相吸着フイルター - Google Patents

液相吸着フイルター

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JPH0739910U
JPH0739910U JP7547093U JP7547093U JPH0739910U JP H0739910 U JPH0739910 U JP H0739910U JP 7547093 U JP7547093 U JP 7547093U JP 7547093 U JP7547093 U JP 7547093U JP H0739910 U JPH0739910 U JP H0739910U
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JP
Japan
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activated carbon
sheet
fibrous activated
phase adsorption
liquid phase
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Pending
Application number
JP7547093U
Other languages
English (en)
Inventor
智子 米原
勝美 村上
Original Assignee
ユニチカ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた吸着性能を有し,かつ濾過寿命の長い
液相吸着フィルターを提供する。 【構成】 繊維状活性炭を含有するシート1と網状シー
ト2とを交互に1層以上積層して形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,優れた吸着性能を有し,かつ濾過寿命の長い液相吸着フィルターに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
優れた吸着性能かつ優れた濾過性能を有する液相吸着フィルターとして,例え ば実開平4−123262号公報には, 繊維状活性炭を使用したフィルターが提案され ている。
【0003】 しかしながら,このフィルターは,優れた濾過性能は有するものの,懸濁物質 の量が多かったり, 懸濁物質の粒径が大きい液体に適用すると,繊維状活性炭の 吸着能力が残存しているにもかかわらず,フィルターが目詰まりを起こしてしま い,それ以上の使用ができなくなるという欠点があった。
【0004】 したがって,懸濁物質の量が多くても,あるいは懸濁物質の粒径が大きくても ,繊維状活性炭の吸着能力を有効に活用することができる液相吸着フィルターが 要望されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は,このような問題を解決し,懸濁物質の量が多くても,あるいは懸濁 物質の粒径が大きくても,繊維状活性炭の吸着能力を有効に活用することができ る液相吸着フィルターを提供することを技術的な課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは,上記の課題を解決するために鋭意検討した結果,繊維状活性炭 を含有するシートと網状シートを積層してフィルターを形成すれば,繊維状活性 炭の吸着能力を有効に活かすことができることを見知して本考案に到達した。
【0007】 すなわち,本考案は,次の構成を有するものである。 (1) 繊維状活性炭を含有するシートと網状シートを交互に1層以上積層して形成 された液相吸着フィルター。 (2) 繊維状活性炭を含有するシートと網状シートを交互に1層以上積層し,円筒 状に巻き上げて形成された液相吸着フィルター。
【0008】 以下,本考案の液相吸着フィルターについて詳細に説明する。
【0009】 本考案の液相吸着フィルターは繊維状活性炭を含有するシートと網状シートで 構成されている。繊維状活性炭を含有するシートの成分である繊維状活性炭の原 料は特に限定されるものではなく,セルロース再生繊維,アクリル繊維,フェノ ール繊維,石炭ピッチ等が挙げられる。また, フィルターに十分な吸着能力を付 与するために, 繊維状活性炭は比表面積が300m2 /g以上, 特に 500〜2500m2/g のものが好ましい。
【0010】 このシートにおける繊維状活性炭の含有量は,フィルターに十分な吸着能力を 付与するために5重量%以上であることが好ましい。また,このシートの目付は 20〜 800g/m2 が好ましい。
【0011】 繊維状活性炭を含有するシートにおいて,繊維状活性炭以外の材料としては, 天然繊維,合成繊維,パルプ,ガラス繊維,セラミックス繊維等の有機及び無機 の各種の材料が使用可能であり,これらの1種類又は2種類以上の組み合わせで もよい。また,合成繊維としては,ポリエステル,共重合ポリエステル,ポリオ レフィン,ポリアミド等,各種合成高分子からなる繊維が使用される。これらの 材料の成型性をよくするためには,熱融着可能な材料を混合してシートを形成す るのが好ましい。
【0012】 繊維状活性炭を含有するシートの形成方法としては,カード機等に繊維状活性 炭と他の材料を供給し,開繊と混合を行ってウェッブを形成する方法や,繊維状 活性炭と他の材料を混合し,湿式抄造する方法等がある。
【0013】 繊維状活性炭を含有するシートとともに液相吸着フィルターを構成する網状シ ートの材質は,合成繊維,ガラス繊維等,有機,無機を問わず各種の材料が使用 可能であり,これらの1種類のみでも2種類以上の組み合わせでもよい。また, 積層された液相吸着フィルターにおいて,繊維状活性炭を含有するシート間に間 隙を形成して吸着能力を向上させるためには,網状シートの厚みを0.01〜2mm, 特に0.05〜0.5mmとし,かつ網状シートの網目の大きさを0.01〜1cm2,特に0.02 〜0.2cm2 とすることが好ましい。網状シートの網目は,固定されて変形しない ものが好ましい。
【0014】 本考案の液相吸着フィルターは,繊維状活性炭を含有するシートと網状シート で構成されているが,図1の例は,繊維状活性炭を含有するシート1と網状シー ト2を重ね,さらに網状シート2の上に繊維状活性炭を含有するシート1を重ね て形成した液相吸着フィルターの部分斜視図であり,シート1とシート2を交互 に積層して形成されたものであれば,シート1とシート2は何層重ねてもよい。
【0015】 本考案の液相吸着フィルターは,平面状でもよいが,波形状,ハニカム状等に 成型して用いてもよい。 図2は,シート1とシート2を重ねて,円筒状に巻き上げて形成される液相吸 着フィルターの巻き上げ時の状態を示す斜視図である。このように円筒状にした 液相吸着フィルターとして使用することもできる。
【0016】 さらに,図3で示したように,円筒状に巻き上げて形成した液相吸着フィルタ ーや各種形状の液相吸着フィルターの,被処理液体の下流側となる周面を補助フ ィルター3で覆うこともできる。補助フィルター3は,シート1やシート2より メッシュの細かいものが好ましい。
【0017】 本考案の液相吸着フィルターは,いずれの形状においても,面に対して直角に 液体が流れるように使用するのが好ましい。
【0018】 本考案の液相吸着フィルターは,繊維状活性炭を含有するシートと網状シート とを交互に積層して形成されているので,繊維状活性炭を含有するシートと網状 シートを多層に積層して形成されたものであっても,隣接する繊維状活性炭を含 有するシート間には,介在する網状シートの網目によって隙間が形成される。こ の間隙によって,フィルターの懸濁物質を取り込める容積が増大するので,懸濁 物質の量が多かったり,粒径が大きい液体を処理する際にも,目詰まりを起こし 難くなり,濾過寿命が長くなって,繊維状活性炭の吸着能力を有効に発揮するこ とが可能になる。
【0019】
【実施例】
つぎに,本考案を実施例により具体的に説明する。 実施例1,比較例1 石炭ピッチを原料とする比表面積1000m2/gの繊維状活性炭と, 高融点ポリエ ステルを芯成分,低融点ポリエステルを鞘成分とする複合短繊維2d×51mmを混 合し,カーディングを施して繊維状活性炭を含有するシートを得た。このシート の目付は67g/m2 ,繊維状活性炭の含有量は60重量%であった。
【0020】 上記で得た繊維状活性炭を含有するシートと,ガラス繊維を原料とした厚さ0. 19mm,網目の大きさ2mm四方の網状シートとを用い,繊維状活性炭を含有するシ ートが外側になるように1層ずつ重ね,円筒状に巻き上げて本考案の液相吸着フ ィルターを作製した。
【0021】 なお,円筒状をした上記の液相吸着フィルターの内周面を,目付30g/m2 の 不織布2枚を熱融着して得た補助フィルターで被覆した。この不織布には,ポリ エステルを芯成分,ポリエチレンを鞘成分とする複合繊維を用いた。
【0022】 一方,比較例1として,繊維状活性炭を含有するシートのみを使用した以外は 実施例1と同様にして液相吸着フィルターを作製した。
【0023】 このようにして得られた実施例1と比較例1の液相吸着フィルターについて, 外径65mm,内径30mm,長さ 250mmの試料を用いて次の性能評価試験を行った。 試験方法としては,8mg/リットルの水酸化鉄懸濁溶液を,流速4リットル/ min で連続的に試料の外周面から内周面側に向けて流し,圧力損失の変化を調べ た。 得られた結果を図4に示す。
【0024】 また,繊維状活性炭の充填量と,圧力損失が1.0kg/cm2 に達するまでの水酸 化鉄懸濁溶液の通液量及び通液1時間後における水酸化鉄のリークの有無を表1 に示す。なお,水酸化鉄のリークの有無は,試料通過後の液をビーカーに受け, 肉眼で判定した。
【0025】
【表1】
【0026】 表1と図4から明らかなように,実施例1では,比較例1に比べて繊維状活性 炭の充填量が約20%減少するものの,圧力損失の上昇は非常に緩やかであり,圧 力損失1.0kg/cm2 に達するまでの通液量は約2倍にも増加していた。また,実 施例1における水酸化鉄のリークは,通液1時間後においても,比較例1と同様 に認められなかった。
【0027】
【考案の効果】
本考案の液相吸着フィルターを用いれば,繊維状活性炭の吸着能力と濾過精度 を大きく低下することなく,従来の繊維状活性炭製のフィルターに比べて非常に 長期間にわたって懸濁物質を含む液を処理することが可能となる。
【0028】 本考案の液相吸着フィルターは,浄水処理,めっき浴の浄化,醸造酒の精製等 ,種々多様な分野における液相処理に好適に使用することができる。特に,懸濁 物質を多く含む液の処理,例えば,不純物による懸濁物質が多いめっき浴の浄化 等においては,その能力を有効に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維状活性炭を含有するシートと網状シートを
交互に積層して形成した液相吸着フィルターの一実施態
様を示す部分斜視図である。
【図2】繊維状活性炭を含有するシートと網状シートを
重ねて,円筒状に巻き上げて形成される液相吸着フィル
ターの巻き上げ時の状態を示す斜視図である。
【図3】円筒状に形成した液相吸着フィルターの,流体
の下流側となる内周面に補助フィルターを設けた例を示
す斜視図である。
【図4】水酸化鉄懸濁溶液の通液に伴う圧力損失の変化
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 繊維状活性炭を含有するシート 2 網状シート 3 補助フィルター

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状活性炭を含有するシートと網状シ
    ートを交互に1層以上積層して形成された液相吸着フィ
    ルター。
  2. 【請求項2】 繊維状活性炭を含有するシートと網状シ
    ートを交互に1層以上積層し,円筒状に巻き上げて形成
    された液相吸着フィルター。
JP7547093U 1993-12-27 1993-12-27 液相吸着フイルター Pending JPH0739910U (ja)

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JP7547093U JPH0739910U (ja) 1993-12-27 1993-12-27 液相吸着フイルター

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JP7547093U JPH0739910U (ja) 1993-12-27 1993-12-27 液相吸着フイルター

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JPH0739910U true JPH0739910U (ja) 1995-07-18

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