JPH0739730A - 糸束装填方法 - Google Patents

糸束装填方法

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JPH0739730A
JPH0739730A JP5204668A JP20466893A JPH0739730A JP H0739730 A JPH0739730 A JP H0739730A JP 5204668 A JP5204668 A JP 5204668A JP 20466893 A JP20466893 A JP 20466893A JP H0739730 A JPH0739730 A JP H0739730A
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yarn
tubular
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俊英 関戸
Yoshihiko Osawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛生的で糸束に損傷を与えず、かつ、糸束の
ケースへの挿入をスムーズに行える糸束装填方法を提供
する。 【構成】 予め筒状に形成されたシート状物2a内に糸
束Wを挿入し、これを周囲より半径方向にケース8の内
径以下まで絞り込み、絞り込んだ状態でシート状物2a
の前部をケース8内に挿入し、糸束Wをシート状物2a
の前部方向へ押し出し、シート状物2aだけをケース8
内から抜き取ることにより、糸束Wをケース8内に装填
する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液中の老廃物を透析
や濾過によって除去する人工腎臓等や、飲料水の浄化装
置等に用いられる中空糸濾過膜分離器の製造方法に係
り、特に、中空糸濾過膜集合体(以下、「糸束」とい
う)を分離器ケースに装填する糸束装填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中空糸濾過膜分離器の製造工程の
うち、糸束を分離器ケースの中に装填する工程は、特開
昭60−54711号公報に掲載のように、糸束の周囲
にシートを巻き付けて糸束を収束させた後、巻き付けた
シートとともにケースに挿入し、その後、糸束の一端を
把持した状態でシートだけをケースから抜き取るといっ
た方法で行われている。
【0003】しかし、この方法はすべて手作業で行われ
ているため、無菌状態を維持するための身体露出部の殺
菌作業など余分な衛生上の配慮が必要になることや、作
業能率が悪く生産性が低いことなどからコスト高になる
という問題がある。
【0004】そのような衛生やコスト高などの問題を解
決する糸束のケースへの挿入方法として、特開昭60−
80463号公報に掲載のように、極力手作業を避けて
機械装置によって自動的に挿入する方法が提案されてい
る。すなわち、垂直状態のケースの上端に糸束の案内筒
を設け、その案内筒の中に糸束を投入し、ケース下端を
密閉した状態でケース内を吸引して減圧することによっ
て、糸束を案内筒に沿わせながらケース内へ吸引し降下
させて挿入するといった方法である。
【0005】この方法は、糸束のケースへの挿入が減圧
による吸引作業であるため、直接糸束に手が触れること
がほとんどないので、衛生上の問題は改善されている。
【0006】また、上述のような衛生上の問題や生産能
率の点で改善された別の糸束挿入方法として、特開昭6
1−86906号公報や特開昭63−242307号公
報に掲載のように、袋や筒状部材を介する方法が提案さ
れている。前者の方法は、一端に結束部を有する糸束
を、下端に導出手段を具備した中空筒状の袋に導入し、
それらをケースの中に挿入した後、袋の下端に設けた導
出手段を用いてケースの中より袋だけを抜き取る方法で
ある。
【0007】また、後者の方法は、予めケースの中に筒
状部材を挿入しておき、その案内によって糸束をケース
内へ挿入した後、その筒状部材をケースより抜き取る方
法である。
【0008】これらの方法は、袋や筒状部材を用いて糸
束をケースに挿入するため、衛生的で、比較的作業能率
がよく、生産性が高い方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、案内筒を設ける方法においては、ケー
スの上端部をシールしている糸束が中空糸であるため、
完全なシールができず、そのため、ケース内を減圧する
のに長時間を要し、生産性が非常に悪く、また、案内筒
に投入される中空糸束は収束されていない大径の状態の
ままであり、それが案内筒の出口端部でケースの内径以
下まで、吸引降下しながら絞り込まれるため、中空糸束
の中には案内筒の出口端部で損傷を受け接損する単糸が
生じるという問題がある。
【0010】また、袋を介する方法では、ケースから袋
を抜き取るとき、糸束も同時に排出されないように、糸
束の一端に設けた結束部をケースのスロート部に止め
て、糸束の移動を制止している。従って、結束部を具備
していない糸束の挿入には適応できず、そのような糸束
の挿入を敢えてこの方法により行おうとすれば、必須と
なる余分な結束部を設けなければならず、そのためにコ
スト高となるという問題がある。また、筒状部材を介す
る方法もケース内へ高密度の糸束を挿入する場合、糸束
が嵩高となって、糸束がケースのスロート部や筒状部材
の入口で絞られる状態となり、スロート部のコーナーで
糸束の単糸が損傷を受けるという問題もある。更に、多
量の袋を消費するため、コストアップと共に産業廃棄物
が問題となっている。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、衛生的で糸束の単糸に損傷を与えず、
かつ、産業廃棄物の発生もなく糸束のケースへの挿入を
スムーズに行え、生産性が高い糸束の自動挿入を行う糸
束装填方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、糸束を筒状のケース内へ
装填する方法において、予め筒状に形成されたシート状
物内の前部から奥部へ前記糸束を挿入し、前記糸束を内
蔵した前記シート状物を周囲より半径方向に前記ケース
の内径以下まで絞り込み、絞り込んだ状態で前記シート
状物の前部を前記ケース内に挿入し、次いで、前記シー
ト状物内の前記糸束を前記シート状物の前部方向へ、前
記糸束の先端部が前記ケースの端部より飛び出す位置ま
で押し出し、前記糸束の先端部と前記ケースを把持しな
がら、前記シート状物だけを前記ケース内から抜き取る
ものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、糸束を筒
状のケース内へ装填する方法において、予め筒状に形成
されたシート状物内に前記糸束を挿入し、前記糸束を内
蔵した前記シート状物を周囲より半径方向に前記ケース
の内径以下まで絞り込み、予め前記ケースの内周面より
摩擦係数が小さいシート状の筒状物を内蔵した前記ケー
スを前記糸束端部に配設し、絞り込んだ状態で、前記糸
束を前記筒状物を内蔵したケースの開口方向に、前記糸
束の先端部がケースの端部より飛び出す位置まで押し出
し、前記糸束の先端部と前記ケースを把持しながら、前
記筒状物だけを前記ケース内から抜き取るものである。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項
1、又は請求項2に記載の方法において、前記シート状
物の外周に複数の紐状帯を巻き付け、前記糸束が挿入さ
れた状態で前記紐状帯を引き込むことによって、前記シ
ート状物を巻き込んで前記糸束を絞り込むものである。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載の方法において、前記糸束を前記ケース内へ装填
した後、抜き取られた前記筒状物を、つぎのケース内へ
挿入し、再使用するものである。
【0016】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。すなわち、
請求項1に記載の発明によれば、予め筒状に形成された
シート状物を介して糸束を周囲より半径方向にケースの
内径以下まで絞り込んだ状態で、ケース内に挿入して装
填するので、ケースの内径よりも太い糸束をケースに挿
入するときにも、スムーズに糸束をケース内に挿入する
ことができ、かつ、シート状物の一部をケース内奥深く
まで挿入することによって、シート状物が糸束の案内ガ
イドの役目を果たすため、糸束を無理にケース内に押し
入れることによる、糸束の外周の単糸の損傷も防止でき
る。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、予め筒状
に形成されたシート状物を介して糸束を周囲より半径方
向にケースの内径以下まで絞り込んだ状態で、予め筒状
物を内蔵したケース内に押し出す。そして、糸束をケー
ス内の筒状物に装填した後、筒状物だけを抜き取るの
で、スムーズに糸束をケース内に挿入することができ、
かつ、ケースの内周面より摩擦係数が小さい筒状物に糸
束を挿入するので、ケースの内表面との摩擦による糸束
の単糸の損傷を防止できる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、シート状
物の外周に複数の紐状帯を巻き付け、糸束が挿入された
状態で紐状帯を引き込むことによって、巻き込められて
いたシート状物は更に深く、即ち小径に巻き込められ
る。従ってシート状物内に挿入されていた糸束は、シー
ト状物が小径に巻き込められることによって、高密度に
絞り込まれることになる。逆に紐状帯を緩めるとシート
状物の弾性力によって、巻き込まれたシート状物の外形
は大きくふくらみ、糸束がその中に挿入されやすい状態
に復元される。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、予めケー
スへ挿入された筒状物は、糸束をケースへ押し込んだ
後、ケースから引き取られ、つぎのケースに挿入して繰
り返し再使用されるため、前述の袋のような産業廃棄物
が発生することもなく、コストアップも抑えられる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例のいく
つかを説明する。 〔第一実施例〕本発明に係る糸束装填方法の第一実施例
を図1を参照して説明する。図1は第一実施例の糸束W
の装填手順を示した図である。図中、符号1は、糸束W
を小径に絞り込む糸束絞り込み部であり、円筒状のシー
ト状物2aと、この外周に均等な間隔で上下にわたって
少なくとも1回巻回する複数の紐状物3aと、この紐状
物3aの両端を支持する一対の固定バー4とを備えてい
る。なお、シート状物2aは、紐状物3aが緩められて
いる状態で、その内径が糸束Wの最大外径よりも大きく
開放され、また、その長さは糸束Wの略2倍あり、糸束
Wの挿入口の奥部に紐状物3aを巻回するように構成さ
れている。
【0021】次に、糸束Wをケース8へ装填する手順を
説明する。 (1) まず、図1(A)に示すように、シート状物2
aは外周の紐状物3aが緩められて開放された待機状態
にある。この状態において、糸束供給手段5によって糸
束Wが、シート状物2aの開口部近くに搬送される。
【0022】(2) 次に、図1(B)に示すように、
挿入部材6によって糸束Wをシート状物2aの紐状物3
aが巻回されている奥部まで挿入する。そして、挿入部
材6を後退させ復帰するとともに、ケース8を図示しな
い搬送手段によってシート状物2aの開口部近くに搬送
し待機する。
【0023】(3) 次に、固定バー4を介してシート
状物2aの外周に巻き付けられた紐状帯3aを引っ張り
ながら、シート状物2aを巻き込んで糸束Wを絞り込
む。そして、シート状物2aがケース8の内径以下まで
絞り込まれた状態で、ケース8をシート状物2a側に前
進させ、図1(C)に示すように、その内部にシート状
物2aを取り入れる。なお、ケース8はシート状物2a
を80%以上取り入れるようにする。
【0024】(4) この状態で、糸束絞り込み部1の
側部(図の左側)に備えられた押し出し部材7をケース
8の側に前進させることによって、絞り込まれた状態の
糸束Wをケース8内へ移動させ、図1(D)に示すよう
に、糸束Wの先端部がケース8の端部より飛び出す位置
まで押し出す。
【0025】(5) ケース8を把持手段9によって把
持し、かつ、糸束Wの先端部を把持手段10によって把
持した後、その両者を同じ速度で把持手段10の側に移
動せしめることによって、糸束絞り込み部1に固定され
たシート状物2aから引き抜いて、糸束Wが装填された
ケース8が得られる。このようにして糸束Wを損傷する
ことなく、かつスムーズにケース8内に装填することが
できる。
【0026】その後、押し出し部材7を後退させるとと
もに、紐状帯3aを緩めシート状物2aの絞り込みを開
放し、シート状物2aの開口部近くに次の糸束Wを搬送
することにより、図1(A)の待機状態となり、以後上
記操作を繰り返す。
【0027】〔第二実施例〕本発明に係る糸束装填方法
の第二実施例を図2を参照して説明する。図2は第二実
施例の糸束Wの装填手順を示した図である。なお、図中
上述した第一実施例と同一符号で示す部分は同一構成で
あるので、ここでの詳述は省略する。以下、糸束Wをケ
ース8へ装填する手順を説明する。
【0028】(1) 図2(A)に示すように、糸束絞
り込み部20は、第一実施例と同様に予め円筒状に巻き
込まれたシート状物2bを、紐状帯3aを緩めることに
よって開放された待機状態にある。この状態において、
挿入部材6によって糸束Wをシート状物2b内に挿入す
る。なお、シート状物2bは糸束Wの長さに近いもので
ある。
【0029】(2) 次に、固定バー4を介してシート
状物2bの外周に巻き付けられた紐状帯3aを引っ張り
ながら、シート状物2bを巻き込んで糸束Wをケース8
の内径以下まで絞り込む。一方、挿入部材6を後退させ
た後、予め筒状物30を内蔵したケース8をシート状物
2bの開口部近くに搬送し待機させる。
【0030】なお、筒状物30は、図3に示すように、
例えば、両端部を重複するように巻き込んだフィルム状
シート32を、樹脂製の案内部材31の先端部分31a
に貼着して構成されたもの、または、図4に示すよう
に、合成繊維の筒網部35の周囲に大部分が分割された
筒状フィルム部材34を案内部31の先端部分31aに
貼着して構成されたものである。
【0031】なお、案内部材31の内周部33は先端開
口部から他端の先端部分31aに沿ってテーパ状に先細
り加工されているので、テーパ状の内周部33で糸束W
が案内されながら、スムーズに筒状物30に挿入され
る。また、内周部33の内周面、及びフィルム状シート
32の内周面や筒網部35の内周面の摩擦係数は、ケー
ス8の内周面の摩擦係数に比べて かに小さい表面形態
をなすもので、例えば梨地加工されたフィルムやテフロ
ン等の低摩擦係数の材料が塗布されたフィルム状物で形
成され、糸束が通過する際に受ける摩擦抵抗力の低減を
図られている。
【0032】また、先端部分31aに巻き付け固定され
たフィルム状シート32、及び筒状フィルム部材34
は、ケース8の内径よりも小さい根本外径Dに対して、
先端外径dをさらに小さくして、筒状物30がケース8
へスムーズに挿入されるように構成されている。
【0033】(3) 糸束Wを絞り込んだ状態で、図2
(C)に示すように、糸束絞り込み部20の後方に備え
た押し出し部材7をケース8側に前進させて、ケース8
の筒状物30に糸束Wを挿入する。そして、ケース8よ
り飛び出した糸束3の端部を固定部材9で把持する。
【0034】(4) 次に、筒状物30の案内部31を
支持部材11で把持して、その位置で保持する。一方、
ケース8と糸束Wとを第一実施例と同様に移動すること
によって、ケース8内より筒状物30だけが抜き取ら
れ、糸束Wが装填されたケース8が得られる。
【0035】その後、紐状帯3aを緩めシート状物2b
の巻き込みを開放し、シート状物2bの開口部近くに次
の糸束Wが供給されて待機状態となる。一方、抜き取ら
れた筒状物30は、次に糸束Wが挿入されるケース8に
挿入されて再使用される。以後同様に上記の操作が繰り
返される。
【0036】〔第三実施例〕本発明に係る糸束装填方法
の第三実施例を図5に示した糸束絞り込み部40の斜視
図を参照して説明する。なお、第三実施例は第一実施
例、あるいは第二実施例の別の糸束絞り込み手段に関す
るものであり、それ以外についての説明は省略する。
【0037】図に示すように、糸束絞り込み部40は、
両端が重複するように円筒状に巻き込まれ、その内周面
が梨地加工されたポリエステル製フィルム2e(厚さ約
50μm)と、その外周に同じように円筒状に巻き込ま
れたステンレス製薄板2c(厚さ約200μm)と、更
に、その外周に均等な間隔で少なくとも1回巻き付けら
れたステンレス製ワイヤ3b(直径3mm)と、その両
端を支持する一対の固定バー4とを備え、固定バー4を
介してワイヤ3bを引っ張ることによって、薄板2cを
更にはその中にあるフィルム2eを深く巻き込む、すな
わち、巻き込み径を小径化することによって、糸束Wを
細く絞り込むように構成されている。
【0038】なお、ワイヤ3bにより絞り込まれたフィ
ルム2eが、その剛性が低くてワイヤ3bを緩めても、
元の状態に回復しない場合、あるいは回復が遅い場合に
は、フィルム2eの外周面へ別のフィルム材(例えば厚
さ200μm程度)を貼着しても良い。
【0039】また、薄板2cとワイヤ3bとの摩擦抵抗
は低い方が両者の寿命は長く保てるので、ワイヤ3bの
表面に、油剤を塗布したり、テフロンをコーティングし
ても良い。または、薄板2cの外周面に、フィルムを貼
着したり、低摩擦材をメッキしても効果的である。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、予め筒状に形成されたシート
状物を介して糸束を周囲より半径方向にケースの内径以
下まで絞り込んだ状態で、ケース内に挿入して装填する
ので、ケースの内径よりも太い糸束をケースに挿入する
ときにも、スムーズに糸束をケース内に挿入することが
でき、かつ、シート状物の一部をケース内奥深くまで挿
入することによって、シート状物が糸束の案内ガイドの
役目を果たすとともに、糸束はケース内面よりはるかに
摩擦抵抗の小さいシート状物の表面上を摺動して挿入さ
れるため、糸束を無理にケース内に押し入れることによ
る、糸束の外周の単糸の損傷も生ずることなく、効率よ
く行え、しかも作業者が直接糸束に触れることなく衛生
的にケースへの装填操作が可能となる。
【0041】また、請求項2に記載の発明によれば、予
め筒状に形成されたシート状物を介して糸束を周囲より
半径方向にケースの内径以下まで絞り込んだ状態で、予
め筒状物を内蔵したケース内に押し出す。そして、糸束
をケース内の筒状物に装填した後、筒状物だけを抜き取
るので、ケースの内表面との摩擦による糸束の単糸の損
傷が生じることがなくスムーズに生産効率よくケースへ
の糸束装填が実現できる。
【0042】また、請求項3に記載の発明によれば、シ
ート状物の外周に複数の紐状帯を巻き付け、糸束が挿入
された状態で紐状帯を引き込むことによって、巻き込め
られていたシート状物は更に深く、即ち小径に巻き込め
られる。従ってシート状物内に挿入されていた糸束は、
シート状物が小径に巻き込められることによって、高密
度に容易に絞り込みが可能となり、また、生産装置とし
ての実用化が安価で容易に実現できる。
【0043】また、請求項4に記載の発明によれば、上
述の請求項2に用いる筒状物を使い捨てではなく、何回
も繰り返し使用することにしたことからコスト低減が図
られ、かつ、産業廃棄物の発生もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸束装填方法の第一実施例による
糸束のケースへの装填手順を示した概略図である。
【図2】第二実施例による糸束のケースへの装填手順を
示した概略図である。
【図3】第二実施例に用いる筒状物の一例を示す斜視図
である。
【図4】第二実施例に用いる筒状物の一例を示す斜視図
である。
【図5】第三実施例による糸束絞り込み部に糸束を挿入
した状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1、20、40…糸束絞り込み部 2a、2b…シート状物 2c…薄板 2e…フィルム 3a、3b…紐状帯 8…ケース 30…筒状物 W…糸束

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸束を筒状のケース内へ装填する方法に
    おいて、 予め筒状に形成されたシート状物内の前部から奥部へ前
    記糸束を挿入し、 前記糸束を内蔵した前記シート状物を周囲より半径方向
    に前記ケースの内径以下まで絞り込み、 絞り込んだ状態で前記シート状物の前部を前記ケース内
    に挿入し、 次いで、前記シート状物内の前記糸束を前記シート状物
    の前部方向へ、前記糸束の先端部が前記ケースの端部よ
    り飛び出す位置まで押し出し、 前記糸束の先端部と前記ケースを把持しながら、前記シ
    ート状物だけを前記ケース内から抜き取ることを特徴と
    する糸束装填方法。
  2. 【請求項2】 糸束を筒状のケース内へ装填する方法に
    おいて、 予め筒状に形成されたシート状物内に前記糸束を挿入
    し、 前記糸束を内蔵した前記シート状物を周囲より半径方向
    に前記ケースの内径以下まで絞り込み、 予め前記ケースの内周面より摩擦係数が小さいシート状
    の筒状物を内蔵した前記ケースを前記糸束端部に配設
    し、 絞り込んだ状態で、前記糸束を前記筒状物を内蔵したケ
    ースの開口方向に、前記糸束の先端部がケースの端部よ
    り飛び出す位置まで押し出し、 前記糸束の先端部と前記ケースを把持しながら、前記筒
    状物だけを前記ケース内から抜き取ることを特徴とする
    糸束装填方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は請求項2に記載の方法に
    おいて、前記シート状物の外周に複数の紐状帯を巻き付
    け、前記糸束が挿入された状態で前記紐状帯を引き込む
    ことによって、前記シート状物を巻き込んで前記糸束を
    絞り込むことを特徴とする糸束装填方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の方法において、前記糸
    束を前記ケース内へ装填した後、抜き取られた前記筒状
    物を、つぎのケース内へ挿入し、再使用することを特徴
    とする糸束装填方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013158687A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Mitsubishi Rayon Cleansui Co Ltd 中空糸膜モジュールの製造方法およびガイド部材
DE102021110264A1 (de) 2021-04-22 2022-10-27 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Bündelung von Hohlfasermembranen

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