JPH0739609U - 自動車用シートのフレーム構造 - Google Patents
自動車用シートのフレーム構造Info
- Publication number
- JPH0739609U JPH0739609U JP7449293U JP7449293U JPH0739609U JP H0739609 U JPH0739609 U JP H0739609U JP 7449293 U JP7449293 U JP 7449293U JP 7449293 U JP7449293 U JP 7449293U JP H0739609 U JPH0739609 U JP H0739609U
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- pin
- mounting
- seat back
- mounting pin
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フレーム板厚のアップやピン取付座の大型化
を招来することなく、ダブルヒンジを大きな取付強度で
もってシートバックフレームに取付ける。 【構成】 シートバックフレームに取付ピンを固定し、
又は取付ピンの固定部を形成して取付ピンを取付けから
固定され、該取付ピンにヒンジブラケットを取付ける。
取付ピンには補強ピン部を延設し、これをシートバック
フレーム背後の補強板に挿通支持する。
を招来することなく、ダブルヒンジを大きな取付強度で
もってシートバックフレームに取付ける。 【構成】 シートバックフレームに取付ピンを固定し、
又は取付ピンの固定部を形成して取付ピンを取付けから
固定され、該取付ピンにヒンジブラケットを取付ける。
取付ピンには補強ピン部を延設し、これをシートバック
フレーム背後の補強板に挿通支持する。
Description
【0001】
この考案は、自動車用シートのフレーム構造に関する。
【0002】
最近、種々な用途に利用できる、いわゆるワンボックス車が注目されているが 、かかるワンボックス車においては車室内を有効に利用できるように種々な工夫 がなされている。
【0003】 例えば、リヤ側スペースの前端から後端まで長尺のスライドレールを延在させ 、該スライドレールに第1、第2のリヤシートをスライド自在にかつロック可能 に支承し、もってリヤシートを折り畳んで格納して広い荷室スペースを作る場合 あるいはフルフラット化やテーブル化する場合にシートを任意の位置に設定でき 、有用性をアップさせた構造が提案されている。
【0004】 かかる構造のシートでは、シートバック及びシートクッションのフレームに取 付ピンにてリクライニング機構のアッパーブラケット及びロアブラケットを各々 取付けるのが一般的である。
【0005】
しかるに、従来の取付構造では、自動車の衝突時等にシートバックに前方や後 方から比較的大きな荷重が入力すると、シートバックフレームから取付ピンを介 してアッパーブラケットにも大きな荷重が加わるが、アッパーブラケットはリク ライニング機構のギアにてシートクッション側ロアブラケットに連結されている ので、ピン取付座の強度が不足し、アッパーブラケットが弛んだり、取付ピンご と外れたりするおそれがあった。
【0006】 その為、シートバックフレームの板厚を厚くし、又ピン取付座を大きくする等 の対策が必要であったが、かかる対策は製造上、コストアップを招来し、好まし くない。
【0007】 この考案は、かかる点に鑑み、バックフレームの板厚アップやピン取付座の大 型化を招来することなく、リクライニング機構のアッパーブラケットの充分な取 付強度を確保できるようにした自動車用シートのフレーム構造を提供することを 課題とする。
【0008】
そこで本考案に係る自動車用シートのフレーム構造は、シートバックをリクラ イニング機構にてシートクッションに傾動可能に連結してなる自動車用シートに おいて、シートバックフレームには取付ピンを外側方に突出して固定するか又は 取付ピンの固定部を設けて取付ピンを外側方から固定し、該取付ピンにてリクラ イニング機構のアッパーブラケットを取付ける一方、取付ピンには補強ピン部を 内側方に延設し、シートバックフレームの内側方には補強板を配設して該補強板 に補強ピン部を挿通支持するようにしたことを特徴とする。
【0009】 シートは上述の構造のリヤシートに限定されず、他の構造のリヤシートあるい はフロントシートであってもよい。また、リクライニング機構の構造は特に限定 さず、傾動のみの可能な通常のリクライニング機構でもよく、傾動の他にテーブ ル化も可能なリクライニング機構であってもよい。
【0010】 製造上、取付ピンはシートバックフレームに溶接等にて固定するのがよいが、 シートバックフレームに取付ピンの固定部を設けてリクライニング機構のアッパ ーブラケットとともに固定してもよい。取付ピンの固定部はシートバックフレー ムにナットを溶接して構成するが、勿論、取付強度が確保できる場合にはシート バックフレームに雌ねじを形成して構成することもできる。取付ピンは充分な取 付強度を確保する上で2個以上設けるのがよい。
【0011】
本考案によれば、シートバックフレームに取付ピンを固定し、取付ピンの補強 ピン部をシートバックフレーム背後の補強板に挿通支持するようにしたので、シ ートバックへの大きな荷重入力は取付ピンを介してシートバックフレーム両側方 のアッパーブラケット及び補強板に分散して受けられる結果、取付ピンは確実に シートバックフレームに取付けることができ、バックフレームの板厚アップやピ ン取付座の大型化を招来することなく、アッパーブラケットの大きな取付強度を 確保できる。
【0012】 また、取付ピンをシートバックフレームに溶接にて固定すると、走行振動等に 起因するリクライニンク機構のアッパーブラケットの弛みも防止できる。
【0013】
以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図4 は本考案の一実施例による自動車用シートのフレーム構造を示す。図1及び図2 において、ワンボックス車の車室フロアにはリヤ側1に左右一対の長尺スライド レール2が前端から後端にかけて前後方向に延びて設けられ、該長尺スライドレ ール2には第1、第2のリヤシート3がスライド自在に支承され、該リヤシート 3はスライドロック機構5にて所望の位置にロックでき、操作レバー50の操作 にてスライドロックを解除できるようになっている。
【0014】 第1、第2のリヤシート3はシートクッション30とシートバック31とをリ クライニング機構4で傾動可能に連結して構成され、又前方の第1リヤシート3 のシートバック31は6:4に分割され、両シートバック31の対向側面はヒン ジ6で連結されている。なお、リクライニング機構4にはヒンジロックオフ機能 を設け、ヒンジ6をダブルヒンジとしてもよい。また、4分割側のシートバック 31のリクライニング機構4はスライドロック機構5と連携させてシートバック 31の前傾姿勢でスライドロックを解除できるようにし、いわゆるウォークイン 機能を付与してもよい。
【0015】 6分割側のリヤシート31のリクライニング機構4においては、図3に示すよ うに、シートクッション30にはロアブラケット40が取付けられ、シートバッ ク31にはアッパブラケット41の上部が取付ピン42、下部が取付ピン43に よって各々取付けられ、上記ロアブラケット40の上部とアッパブラケット41 下部とはヒンジピン44によって揺動自在に連結されている。
【0016】 上記アッパブラケット41の下部にはギアプレート45が固定され、ロアブラ ケット40にはギアプレート45と噛合しうるロック片46が揺動可能に取付け られるとともに、ロック片46を離脱操作する操作レバー47が揺動自在に取付 けられ、ロック片46及び操作レバー47は各々コイルばねにて係合方向に付勢 されている。
【0017】 ここで、アッパーブラケット41の取付構造について説明すると、図4(a)(b) に示すように、シートバック31のバックフレーム310には取付ピン42、4 3が溶接にて外側方に延びて取付けられ、又バックフレーム310の背後には補 強板311が配設されてシートバックフレーム310に溶接等にて固定され、上 記取付ピン42、43の後端には補強ピン部420、430が水平に延設され、 該補強ピン部420、430は補強板311の貫通穴に挿通支持されている。
【0018】 上記取付ピン42、43には雄ねじが刻設され、取付ピン42にはアッパーブ ラケット41の上部ピン穴が外嵌されてナット421の螺合によって固定され、 取付ピン43にはアッパーブラケット41の中央取付穴が外嵌されてナット43 1の螺合によって固定されている。
【0019】 また、6分割側のリヤシート31のヒンジ6についても同様の取付構造が採用 されている。即ち、図4(a)(c)に示すように、バックフレーム310には取付ピ ン61、62が溶接等で外側方に延びて取付けられ、又バックフレーム310の 内側方には補強板312が配設されてシートバックフレーム310に溶接等にて 固定され、上記取付ピン61、62の先端には補強ピン部610、620が水平 に延設され、該補強ピン部610、620は補強板312の貫通穴を挿通支持さ れている。
【0020】 上記取付ピン62にはヒンジブラケット60の上部ピン穴が外嵌されてナット 611の螺合にて取付けられ、取付ピン63にはヒンジブラケット60の中央取 付穴が外嵌されてナット612の螺合によって固定されている。また、ヒンジブ ラケット60の下方部はシートクッション30側のヒンジピン63が揺動自在に 挿通され支持されている。
【0021】 なお、図示していないが、4分割側リヤシート31のリクライニング機構4及 びヒンジ6についても上記と同様の構造にてシートバックフレーム310に取付 けられている。
【0022】 次に、作用効果について説明する。操作レバー47を操作すると、ロック片4 6がギアプレート45から離れる方向に揺動してロックが解除されるので、シー トバック31を傾動させることができる。操作レバー47から手を離すと、ロッ ク片46がロックプレート45に噛合し、シートバック31を傾動状態にロック できる。
【0023】 ところで、シートバック31に大きな荷重が入力すると、上述のように取付ピ ン42、43が弛み、あるいはアッパーブラケット41が取付ピン42、43ご と外れるおそれがある。
【0024】 本実施例のフレーム構造では、シートバックフレーム310に取付ピン42、 43を溶接し、取付ピン42、43の補強ピン部420、430をシートバック フレーム310背後の補強板311に挿通支持するようにしたので、シートバッ クフレーム310から取付ピン42、43に大きな荷重入力があると、該荷重は 取付ピン42、43を介してシートバックフレーム310両側方のアッパーブラ ケット41及び補強板311に分散され、取付ピン42、43が変形し、弛み外 れることはない。
【0025】 従って、シートバックフレーム310の板厚アップやピン取付座の大型化を招 来することなく、アッパーブラケット41を確実にシートバックフレーム311 に取付けることができる。特に、2本の取付ピン42、43でアッパーブラケッ ト41をシートバックフレーム310に取付けているので、より確実な取付けが 可能となる。
【0026】 また、取付ピン42、43をシートバックフレーム310に溶接にて固定して いるので、走行振動等に起因するアッパーブラケット41の弛みも防止できる。
【0027】 さらに、予めシートバックフレーム311に取付ピン42、43、61、62 を溶接し、これにアッパーブラケット42やヒンジブラケット60を嵌め込んで ナット421、431、611、621を螺合させるようにしたので、組付作業 を簡単に行うことができる。
【0028】 図5は本考案の他の実施例を示し、図1ないし図4と同一符号は同一又は相当 部分を示す。本実施例では、シートバックフレーム310の内側面にナット(取 付ピンの固定部)421、431が溶接にて固定されている一方、取付ピン42 、43はボルトを用いて構成され、その先端には補強ピン部420、430が延 設されている。この取付ピン42、43がリクライニング機構4のアッパーブラ ケット41の取付穴を挿通してナット421、431に螺挿され、補強ピン部4 20、430が補強板311に挿通支持されている。
【0029】 本実施例の作用効果については容易に理解できるので、その詳細な説明は省略 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例によるフレーム構造を備え
る自動車用シートを示す概略図である。
る自動車用シートを示す概略図である。
【図2】 上記自動車シートを示す分解斜視図である。
【図3】 上記構造のフレームに取付けられるリクライ
ニング機構を示す構成図である。
ニング機構を示す構成図である。
【図4】 上記フレーム構造、リクライニング側の断面
構成及びヒンジ側の断面構成を示す側面構成図である。
構成及びヒンジ側の断面構成を示す側面構成図である。
【図5】 本考案の他の実施例を示す断面構成図であ
る。
る。
31 シートバック 310 シートバックフレーム 311 補強板 4 リクライニング機構 41 アッパーブラケット 42 取付ピン 420 補強ピン部 421 ナット(取付ピンの固定部) 43 取付ピン 430 補強ピン部 431 ナット(取付ピンの固定部)
Claims (3)
- 【請求項1】 シートバックをリクライニング機構にて
シートクッションに傾動可能に連結してなる自動車用シ
ートにおいて、 シートバックフレームには取付ピンが外側方に突出して
固定され又は取付ピンの固定部が設けられて取付ピンが
外側方から固定され、該取付ピンにてリクライニング機
構のアッパーブラケットが取付けられている一方、 上記取付ピンには補強ピン部が内側方に延設され、シー
トバックフレームの内側方には補強板が配設され、該補
強板には上記補強ピン部が挿通支持されていることを特
徴とする自動車用シートのフレーム構造。 - 【請求項2】 上記取付ピンが溶接にてシートバックフ
レームに固定されている請求項1記載の自動車用シート
のフレーム構造。 - 【請求項3】 上記取付ピンの固定部はシートバックフ
レームに溶接されたナット又はシートバックフレームに
形成された雌ねじであり、上記取付ピンには雄ねじが刻
設されて上記ナット又は雌ねじに螺挿されている請求項
1記載の自動車用シートのフレーム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7449293U JPH0739609U (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 自動車用シートのフレーム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7449293U JPH0739609U (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 自動車用シートのフレーム構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0739609U true JPH0739609U (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=13548860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7449293U Withdrawn JPH0739609U (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 自動車用シートのフレーム構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739609U (ja) |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP7449293U patent/JPH0739609U/ja not_active Withdrawn
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