JPH073955B2 - 符号器 - Google Patents

符号器

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JPH073955B2
JPH073955B2 JP61271809A JP27180986A JPH073955B2 JP H073955 B2 JPH073955 B2 JP H073955B2 JP 61271809 A JP61271809 A JP 61271809A JP 27180986 A JP27180986 A JP 27180986A JP H073955 B2 JPH073955 B2 JP H073955B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アナログ情報信号を時間軸方向にサンプリン
グ量子化してディジタル伝送或いは記録再生を行う装置
に係り、特に復号時のアナログ情報信号のレベル反転現
象の発生防止に好適な符号器に関する。
〔従来の技術〕
画像信号をディジタル伝送する装置では、その1標本値
(以下画素と称する)当りの量子化ビット数は、直線量
子化の場合で通常7〜8ビット必要とされている。標準
テレビ方式の信号を直線量子化でディジタル化すると、
そのディジタル信号の伝送レートは100Mbps(メガビッ
ト・パー・セカンド)程度が必要となり、一部で提案さ
れている高品位テレビ方式にいたっては、さらに高い伝
送レートが要求される。
このようなディジタル画像信号を磁気記録再生するディ
ジタルVTRでは、上記の様に伝送レートが著しく高いた
め、従来のアナログ記録方式のVTRと比べてテープの消
費量が多く、十分な記録時間が得られず、また扱う信号
も非常に広帯域となり、ディジタル信号処理回路の動作
速度も問題となるなど技術的にも困難が伴い、家庭用な
どにディジタルVTRを広く普及させるのに大きな障害と
なっている。
こうした問題を改善するために、いわゆる高能率符号化
の検討が従来から行われており、例えば吹抜敬彦著「画
像のディジタル信号処理」(日刊工業新聞社)にも詳述
されている。この文献の第9章に記載のように、1画素
当りのビット数を低減する方法として、すでに符号化し
た画素の値から現在の値を予測し、それとの誤差を符号
化するいわゆる予測符号化(DPCM)方式が知られてい
る。
以下、従来技術を図面を用いて説明する。
第5図は前値予測を用いたDPCM方式の符号器の従来例を
示すブロック図、第6図は同じく復号器の従来例を示す
ブロック図、第7図は第5図及び第6図に示す圧縮用RO
M及び伸長用ROMの変換特性を示すグラフ、第7A図は第7
図の変換特性の見方を説明するための説明図である。
第7図における横軸及び縦軸は、第5図及び第6図に示
す圧縮用ROM及び伸長用ROMを第7A図の如く接続した場合
において、その圧縮用ROMの入力aのレベルと、伸長用R
OMの出力cのレベルとをそれぞれ示している。また、グ
ラフ中の斜め線(一点鎖線)の近傍に記された+7〜−
8までの数字は第7A図に示す圧縮用ROMの出力bまたは
伸長用ROMの入力bのレベルを示している。従って、第
7図は圧縮用ROMの入出力特性及び伸長用ROMの入出力特
性を同時に示したものと言える。
第5図では、端子50にA/D変換された量子化ビット数n
ビットのディジタル画像信号Aが供給されている。ここ
で上記量子化ビット数nは、その量子化誤差が無視でき
る程度に大きな値で、本例では例えばn=7と定められ
る。
この7ビット/画素のディジタル信号Aは、減算器51に
より、遅延回路55により得られる1画素前の信号が減算
される。ここで遅延回路55の遅延時間τは画素間隔であ
る。減算器51で得られた8ビットの差分信号Cは、第7
図に示す変換特性を持つ圧縮用のROM52によりm=4ビ
ットの圧縮差分信号Eに圧縮変換される。そして、この
4ビット/画素の圧縮差分信号Eが端子56を介して伝
送、或いは記録される。また、ROM53は同様に4ビット
の信号を8ビットの伸長信号C′に伸長変換する。
受信、或いは再生時には、第6図に示すように、圧縮差
分信号Eと同等の4ビットの信号I′が端子40を介して
入力され、第7図に示す変換特性を持つ伸長用のROM41
により8ビットの差分信号C″に伸長変換される。この
差分信号C″は、加算器42により画素間隔に等しい遅延
時間τを持つ遅延回路43からの1画素前の信号が加算さ
れ、上記ディジタル信号Aと同等なディジタル画像信号
A′が出力される。このディジタル画像信号A′は、端
子44を介して出力され、D/A変換されてアナログ画像信
号として出力される。
以上のようにDPCM方式によれば、1画素当りのビット数
を4ビット程度に低減可能で、上記した直線量子化方式
と比べて伝送レートを4/7に低減することが可能であ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
さて、第5図に示した従来の符号器における入力信号、
及び、第6図に示した従来の復号器における出力信号
は、それぞれ、量子化ビット数を7ビットとしたことに
より、その量子化レベルの範囲は、−64〜+63である。
尚、7ビットにおける10進表現と2進表現との対応関係
は第8図に示す如くである。
今、第5図に示した符号器へのn=7ビットの入力ディ
ジタル信号Aが、例えば、−31→62→25→10→35…と変
化する場合について説明する。但し、遅延回路55の初期
出力値を0とする。
(i)入力ディジタル信号A=−31、B=0、から、減
算器51からの出力信号である8ビットの差分信号Cは、
C=A−B=−31となる。従って、図7よりROM52から
の4ビットの圧縮差分信号Eは、E=−5となる。
ROM52からの信号Eが入力されるROM53からの出力信号
C′は、図7より、C′=−31となるため、加算器54か
らの仮復号値Dは、D=B+C′=−31となる。
(ii)同様に、入力ディジタル信号A=62、(i)より
B=−31、とから、C=A−B=93となる。従って、図
7よりE=7となり、C′は、図7よりC′=110とな
るため、D=B+C′=79となる。しかし、D=79は、
7ビットの−64〜+63の範囲を越えているので、桁あふ
れして、D=−49となる。すなわち、7ビットでは、+
63=0111111、−64=1000000、と表示される。しかし、
+79を表示するには、8ビット必要となり、+79=0100
1111、となる。本システムでは、データは7ビットであ
るため、+79はその下位7ビットで表示される。従っ
て、+79は、1001111=−49にレベル反転されてしま
う。これにより、D=−49が出力される。
(iii)同様に、入力ディジタル信号A=25、(ii)よ
りB=−49、とから、C=A−B=74となる。従って、
図7よりE=6となり、C′は、図7より、C′=77と
なるため、D=B+C′=28となる。
(iv)同様に、入力ディジタル信号A=10、(iii)よ
りB=28、とから、C=A−B=−18となる。従って、
図7よりE=−4となり、C′は、図7より、C′=−
17となるため、D=B+C′=11となる。
(v)同様に、入力ディジタル信号A=25、(iv)より
B=11、とから、C=A−B=24となる。従って、図7
よりE=4となり、C′は、図7より、C′=31となる
ため、D=B+C′=42となる。
以上の処理により、4ビットの符号化信号として、−5
→7→6→−4→4が出力される。一方、第6図に示し
た復号器には、圧縮差分信号Eと同等の4ビットの信号
I′が入力端子40を介して入力され、伸長用のROM41の
出力である8ビットの差分信号C″は−31→110→77→
−17→31…、そして加算器42からの出力ディジタル信号
A′は−31→79(−49)→28→11→42となる。ここで、
データ=79は、前述したビット数n=7の量子化レベル
の範囲(−64〜+63)を超る為、逆極性にレベル反転し
てしまい、データ=−49として出力されてしまう。
即ち、前述の如く量子化ビット数を7ビットとした為、
加算器42においてその出力は7ビットとしてしか出力さ
れず(加算器54についても同様である。例え加算結果が
79、即ち、01001111の8ビットのデータとして得られて
も、その最上位ビットの0は削減されて7ビットのデー
タとして出力されるので、1001111、即ち−49と出力さ
れる。
以上の様に、従来の符号器を用いた場合には、入力信号
のレベル及びそのレベル変化の如何により、復号器によ
る復号時において、ビット数nの量子化レベルの範囲を
超えたレベルのデータを発生することがあり、これによ
り情報信号のレベル反転現象が発生するという問題があ
った。
画像情報信号において、この様なレベル反転現像が起き
た場合、例えば、画面上の黒塗りの部分に突如、白点が
現れたりするなど、画質劣化が生じる。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、
復号時において情報信号のレベル反転現像が発生するこ
とのない符号化を行い得る符号器を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、先ず、nビッ
トで量子化した標本値に対して、対応する予測値を算出
し、これらの差分データを上記nより少ないビット数m
の圧縮データに変換する。このビット数mの圧縮差分デ
ータを、復号時と同等の変換によりビット数nの伸長差
分データとする。この伸長差分データと上記予測値とよ
りビット数nの仮復号データを求め、これと元のnビッ
ト量子化した標本値との誤差を算出する。そして、ビッ
ト数mの圧縮データの各量子化ステップの圧縮前のレベ
ル幅のうちの最大値の絶対値を基準値として、その基準
値と前記誤差値の絶対値とを該誤差値の絶対値が基準値
より小さければビット数mの圧縮差分データをそのまま
伝送し、逆に基準値より大きければ上記ビット数mの圧
縮差分データを、同じ極性で絶対値が1ステップ下の別
のビット数mのデータに切替えて伝送するように構成す
る。なお、上記基準値は各システムにより、他の最適な
値を選ぶこともできる。
〔作用〕
DPCM方式では、標本値と予測値との差分値を圧縮,伸長
した時に該差分値に生じる量子化誤差は、圧縮伸長特性
にもよるが通常は1量子化ステップに対する入力レベル
幅の最大値を超えることはない。従って、上記のように
符号化時に、仮復号データと標本値との誤差値を求める
と、レベル反転を生じていない場合、その誤差値の絶対
値は差分値の量子化誤差の絶対値の最大値を超えること
がない。しかし、レベル反転を生じると、仮復号データ
と標本値との間には大幅な誤差値を生じる。そこで、上
記のような基準値によりレベル反転の発生が検知でき、
それにより、伝送するmビットの差分値を同じ極性で絶
対値が1ステップ下の別のmビットのデータに切換えて
伝送するので、復号時のレベル反転現象の発生を防止で
きる。
なお、第7図のような圧縮伸長特性では差分値に生じる
量子化誤差は1量子化ステップ幅の最大値の1/2程度で
あり、この値を基準値と選ぶこともできるが、前記の値
をとっても何らさしつかえはない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面により詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
本発明による符号器が用いられるディジタルVTRなどの
磁気記録再生装置を示すブロック図、第3図は第1図の
符号器及び第6図の復号器の動作を説明するための説明
図、である。
先ず、本発明による復号器が用いられる第2図の磁気記
録再生装置について説明する。
第2図において、1は画像信号入力端子、2はA/D変換
器、3は符号器、4はPCMプロセッサ、5はメモリ、6
は変調器、7は記録増幅器、8は磁気ヘッド、9は磁気
テープ、10は再生イコライザ、11は復調器、12は復号
器、13はD/A変換器、14は再生画像信号出力端子であ
る。
端子1から入力された画像信号Vは、A/D変換器2によ
り量子化ビット数nビットのディジタル信号Aに変換さ
れる。このnビットのディジタル信号Aは、本発明によ
る符号器3によって、後述するように適宜ビット圧縮さ
れる。
この符号器3の出力I(以下データIと略記する。)は
PCMプロセッサ4を介してメモリ5へ逐次書込まれ、こ
のメモリ5への書込み時に、必要に応じてデータIの所
定のブロック毎にアドレス信号や誤り訂正符号などの付
加が行なわれる。そして、メモリ5を介して、インタリ
ーブ(誤り訂正を行うためのデータの並べ替え)やシャ
フリング(修正を行うためのデータの並べ替え)などの
操作が行なわれ、メモリ5から読出されたデータIはさ
らに必要に応じて誤り検出、訂正符号やブロックの頭出
しのための同期信号やクロック再生に用いる調歩符号な
どがPCMプロセッサ4によって付加され、そして出力さ
れる。PCMプロセッサ4からの出力データ列Lは、変調
器6によって磁気記録に適した構成の符号に変調された
後、その出力は記録増幅器7を介して磁気ヘッド8によ
り逐次磁気テープ9に記録される。
次に再生側では、磁気テープ9から磁気ヘッド8により
再生された信号は、再生イコライザ10により必要に応じ
て振幅等化、位相等化などを行なった後、復調器11によ
り記録時に行なった変調を元の符号に復調し、記録時に
変調器6に入力されたデータ列Lと同等の信号L′が出
力される。この復調器11からの出力データ列L′は、PC
Mプロセッサ4によって同期信号の検出やデータブロッ
クの頭出し、符号誤りの検出,訂正,あるいはメモリ5
を介してデインタリーブやデシャフリングなどが行なわ
れる。
メモリ5より読出され、PCMプロセッサ4により誤り訂
正などが行なわれたデータは、記録時の符号器3からの
出力データIと同等のビット圧縮されたデータI′とし
て復号器12に供給される。復号器12では通常のDPCMと同
様の復号が行なわれ、伸長されたnビットのディジタル
信号A′が出力される。このディジタル信号A′は、D/
A変換器13によりアナログ信号に変換され、画像信号
V′が復元されて端子14に出力される。以上のような構
成で符号器3によりレベル反転現象が発生しないような
符号化を行なう。
次に、第1図に示した本発明の一実施例としての符号器
3の動作を第3図の説明図を用いて説明する。
第1図において、15は上記A/D変換器2から出力される
nビットのディジタル信号Aの入力端子である。第3図
(1)に示すように、A/D変換器2で端子1から入力さ
れる画像信号Vが周期τ毎に逐次サンプリングされ、各
標本値に応じてnビットのディジタル信号Aiに変換され
る。ここで、上記量子化ビット数nは、本実施例では画
像信号を取扱う上で量子化誤差が無視できる程度の値と
して、n=7としている。
端子15より入力される7ビットのディジタル信号A(第
3図(2)a)は、減算器16により遅延回路18からの予
測値B(第3図(2)b)が減算される。遅延回路18か
らの予測値Bは、第7図に示した変換特性により、伝送
信号I(4ビット)を8ビットの値に伸長したROM29の
出力と遅延回路18からの1画素前の出力信号Bとを加算
器17で加算し、この加算器17の出力信号D(第3図
(2)d)を遅延回路18により1画素間隔に等しい時間
τだけ遅延した信号であり、上記入力ディジタル信号A
に対して1サンプル前に相当する信号である。従って、
減算器16の出力信号C(第3図(2)c)はディジタル
信号Aとその1サンプル前の復号値との差分信号とな
る。この出力差分信号Cは、7ビットの信号どうしの差
であるので、そのビット数は8ビットである。この8ビ
ットの差分信号はROM19およびROM24によりそれぞれ4ビ
ットに圧縮した信号に変換される。
ROM19では、第7図に示した変換特性により減算器16の
8ビットの出力信号Cが4ビットの信号E(第3図
(2)e)に変換される。その一例として、差分信号C
が+77の場合には、第7図に示すように6に相当する4
ビットの信号EがROM19より出力される。4ビットに変
換されたROM19の出力信号は、データセレクタ27の一方
の入力に供給されるとともに、ROM20に入力される。
一方、ROM24は、その入力である減算器16の8ビットの
信号Cを、第7図に示した変換特性よりも絶対値が1ス
テップ小さい4ビットの信号E′(第3図(2)e′)
に変換するものである。上記と同様な例では、減算器16
の出力Cが+77の場合には、ROM19の出力Eより1ステ
ップ小さい5に相当する4ビットの信号E′が、また−
128の場合には−8より絶対値が1ステップ小さい−7
に相当する4ビットの信号E′が出力される。4ビット
に変換されたROM24の出力信号は、データセレクタ27の
もう一方の入力に供給される。
ところで、一般に、前述した様なレベル反転現象はどの
様な場合に起こるかというと、差分信号CがROM19で圧
縮され、その後第6図に示す復号器のROM41で伸長され
た際、その伸長により得られる差分信号C″が元の差分
信号Cよりもその絶対値が大きくなった場合に少なくと
も起る可能性がある。
そこで、本実施例では、ROM24を用いて、差分信号Cを
前述の如く1ステップ下の信号E′に圧縮変換すること
により、復号器のROM41で伸長された際、その伸長によ
り得られる差分身号C″が元の差分信号Cよりもその絶
対値が大きくならないようにしている。
即ち、ROM24から得られる信号E′は、ROM19より得られ
る信号Eよりも、復号した際に、復号出力(第6図に示
すディジタル信号A′)と元の値(即ち、ディジタル信
号A)との誤差は大きくなるかもしれないが、少なくと
もレベル反転現象を起すことはない。
次にROM20は復号器12において用いられるROM(第6図の
ROM41)と同等のもので、ROM19からの4ビットの信号E
を第7図の変換特性により8ビットの伸長した信号C′
(第3図(2)c′)に変換する。上記の例のように、
4ビットの信号Eが6である場合には、第7図のように
+77に相当する値が、また4である場合には+31に相当
する値が8ビットの信号C′として出力される。このよ
うに、ROM20の出力信号C′は減算器16の出力である8
ビットの差分信号Cを4ビットに圧縮し、再び8ビット
に伸長した信号となっている。
次に、8ビットに伸長されたROM20の出力信号C′は、
加算器21により、減算器16で差分信号Cを求めるために
用いた遅延回路18からの予測値Bを加算し、復号器12に
おいて得られる復号出力に相当する7ビットの仮復号信
号F(第3図(2)f)が演算される。この仮復号信号
Fは減算器22により入力ディジタル信号Aから減算さ
れ、誤差信号G(第3図(2)g)が求められる。そし
て、この誤差信号Gは絶対値変換器23により絶対値を求
められ、比較器25に入力される。
ところで、仮復号信号FはROM19及びROM20により圧縮伸
長されたことにより誤差を発生するので、誤差信号Gは
或る値をもつことになるが、しかし、この誤差信号Gの
絶対値は、第7図に示した圧縮伸長特性において、4ビ
ットに圧縮した時のステップ幅の最大値の1/2より大き
くなることはない。すなわち、第7図の特性例では、4
ビットの値で7及び−8のステップ幅が図のように92〜
127及び−93〜−128で最大であり、圧縮伸長によりそれ
ぞれ110及び−110に変換され、この時に誤差の最大値が
発生し、その絶対値は18で、ステップ幅36の1/2であ
る。従って、符号,復号により信号のレベル反転現象が
生じなければ、上記誤差信号Gの絶対値は18を超えるこ
とはない。一方、レベル反転現象を生じると、仮復号信
号Fは最大レベル付近から最小レベル付近へ、あるいは
最小レベル付近から最大レベル付近へと、大幅に異った
レベルに復号され、誤差信号Gは信号のフルスケールに
迫るほど大きな値となる。従って、誤差信号Gが上記の
圧縮伸長により生じる誤差の最大値であるステップ幅の
1/2すなわち18を超えるか否かによりレベル反転を生じ
るか否かを判定できる。
比較器25のもう一方の入力には、基準値発生器26から基
準値として上記の18という値が入力されており、上記絶
対値変換器23からの誤差信号Gの絶対値とこの基準値と
を比較する。そして、比較器25の出力はデータセレクタ
27のセレクト端子に接続され、誤差信号Gの絶対値が基
準値より小さいが等しい時にはデータセレクタ27をROM1
9の信号E側に切換え、逆に誤差信号Gの絶対値が基準
値より大きい時にはROM24の絶対置の1ステップ小さい
信号E′に切換え、データセレクタ27より4ビットの伝
送信号I(第3図(2)i)として端子28を介して出力
する。
例えば、7ビットの入力ディジタル信号Aが−31→62→
25→10→35…と変化する場合について説明する。但し、
遅延回路18の初期出力値を0とする。
(i)入力ディジタル信号A=−31、B=0、から、減
算器16からの出力信号である8ビットの差分信号Cは、
C=A−B=−31となる。従って、図7よりROM19から
の4ビットの圧縮差分信号Eは、E=−5となり、ROM2
4からの4ビットの出力信号E′は、Eより絶対値が1
小さくなり、E′=−4となる。
ROM19からの信号Eが入力されるROM20からの出力信号
C′は、図7より、C′=−31となるため、加算器21か
らの仮復号値Fは、F=B+C′=−31となる。従っ
て、この仮復号値Fと入力ディジタル信号Aとの誤差値
である減算器22からの出力信号Gは、G=A−F=0と
なり、その絶対値Hも、H=0となる。
この絶対値変換器23からの出力信号H=0は基準値発生
器26からの基準値=18よりも小さいので、データセレク
タ27は、ROM19からの出力信号Eを選択する。これによ
り、I=E=−5が4ビットの符号化した信号として端
子28を介してPCMプロセッサ4に入力される。
同時に、図7より、ROM29からの出力信号C″は、C″
=−31となり、D=B+C″=−31となる。
(ii)同様に、入力ディジタル信号A=62、(i)より
B=−31、とから、C=A−B=93となる。従って、図
7よりE=7、E′はEより絶対値が1小さいので、
E′=6となる。
ROM20からの出力信号C′は、図7より、C′=110とな
るため、F=B+C′=79となる。ここでF=79は、7
ビットの−64〜+63の範囲を越えているので、桁あふれ
して、F=−49となる。すなわち、7ビットでは、+63
=0111111、−64=1000000、と表示される。しかし、+
79を表示するには、8ビット必要となり、+79=010011
11、となる。本システムでは、データは7ビットである
ため、+79はその下位7ビットで表示される。従って、
+79は1001111=−49にレベル反転されてしまう。これ
により、F=−49が出力される。
従って、G=A−F=111となり、その絶対値、H=111
となる。この出力信号H=111は、基準値である18より
も大きいので、データセレクタ27は、ROM24からの出力
出力信号E′を選択する。これにより、I=E′=6が
4ビットの符号化した信号として端子28を介してPCMプ
ロセッサ4に入力される。
同時に、図7より、ROM29からの出力信号C″は、C″
=77となり、D=B+C″=46となる。
(iii)同様に、入力ディジタル信号A=25、(ii)よ
りB=46、とから、C=A−B=−21となる。従って、
図7よりE=−4、E′はEより絶対値が1小さいの
で、E′=−3となる。
ROM20からの出力信号C′は、図7より、C′=−17と
なるため、F=B+C′=29となる。従って、G=A−
F=−4となり、その絶対値、H=4となる。この出力
信号H=4は、基準値である18よりも小さいので、デー
タセレクタ27は、ROM19からの出力出力信号Eを選択す
る。これにより、I=E=−4が4ビットの符号化した
信号として端子28を介してPCMプロセッサ4に入力され
る。
同時に、図7より、ROM29からの出力信号C″は、C″
=−17となり、D=B+C″=29となる。
(iv)同様に、入力ディジタル信号A=10、(iii)よ
りB=29、とから、C=A−B=−19となる。従って、
図7よりE=−4、E′はEより絶対値が1小さいの
で、E′=−3となる。
ROM20からの出力信号C′は、図7より、C′=−17と
なるため、F=B+C′=12となる。従って、G=A−
F=−2となり、その絶対値、H=2となる。この出力
信号H=2は、基準値である18よりも小さいので、デー
タセレクタ27は、ROM19からの出力出力信号Eを選択す
る。これにより、I=E=−4が4ビットの符号化した
信号として端子28を介してPCMプロセッサ4に入力され
る。
同時に、図7より、ROM29からの出力信号C″は、C″
=−17となり、D=B+C″=12となる。
(v)同様に、入力ディジタル信号A=35、(iv)より
B=12、とから、C=A−B=23となる。従って、図7
よりE=4、E′はEより絶対値が1小さいので、E′
=3となる。
ROM20からの出力信号C′は、図7より、C′=31とな
るため、F=B+C′=43となる。従って、G=A−F
=−8となり、その絶対値、H=8となる。この出力信
号H=8は、基準値である18よりも小さいので、データ
セレクタ27は、ROM19からの出力信号Eを選択する。こ
れにより、I=E=4が4ビットの符号化した信号とし
て端子28を介してPCMプロセッサ4に入力される。
以上の処理により、4ビットの符号化信号として、「−
5→6→−4→−4→4」が出力される。
以上のように第1図に示す符号器3により、上記の例の
2番目のデータの場合のようにレベル反転を発生する場
合には4ビットの圧縮差分信号をE(=7)からE′
(=6)に切換えて出力するため復号時のレベル反転の
発生を防止できる。
なお、上記の例では基準値として最大ステップ幅の1/2
の18を用いたが、一般的には圧縮伸長犠牲にかかわら
ず、それによって生じる誤差は最大ステップ幅(第7図
の例では36)を超えることはなく、また、レベル反転し
た時に生じる復号誤差はこの最大ステップ幅を下回るこ
とは有り得ないので、この最大ステップ幅を基準値とし
て用いれば十分である。
こうして第1図に示した符号器により符号化して得た出
力Iは、端子28より前記第2図のPCMプロセッサ4を介
してメモリ5に4ビット/画素に圧縮されたデータとし
て書込まれるとともに、ROM29により8ビットに伸長さ
れ加算器17に帰還される。以下、メモリ5にビット圧縮
されて書込まれたデータは、前記したようにPCMプロセ
ッサ4を介して読出され、変調器6、記録増幅器7を介
して磁気ヘッド8により磁気テープ9に記録される。
そして、再生時、第2図で示した様に、磁気ヘッド8に
より磁気テープ9から再生された信号は、再生イコライ
ザ10及び復調器11により適宜再生等化、復調された後、
PCMプロセッサ4及びメモリ5を介して上記符号器3か
らの出力Iと同等の出力I′(第3図(3)i′)に組
立てられ、復号器12に供給される。ここで用いられる復
号器12は、第6図に示した従来の前値予測符号化方式で
の復号器と同様である。
そこで、第6図において、端子40より入力されたPCMプ
ロセッサ4からの信号I′は4ビットの圧縮データであ
り、RCM41によって前記第7図に示した特性により8ビ
ットの伸長データC″(第3図(3)c″)に変換され
る。例えば第7図に示すように、4ビットの信号I′が
6に対応するデータのときは、31の値に対応する8ビッ
トのデータが信号C″としてROM41より出力される。こ
のROM41で8ビットに伸長された信号C″は、加算器42
によって遅延回路43からの予測値K(第3図(3)k)
が加算される。この遅延回路45からの予測値Kは、加算
器42の出力信号A′を遅延回路43により1画素間隔に等
しい時間τだけ遅延した信号である。従って、加算器42
の出力は予測値Kと8ビット伸長された差分値C″とを
加算した、元のディジタル信号Aに対応する復号データ
A′(第3図(3)a′)となり、7ビット/画素の信
号として端子44に出力される。
以上のように、本実施例では記録時に圧縮差分信号を用
いて仮復号を行ない、その結果と入力信号との間の誤差
を、所定の値(圧縮,伸長により生じる誤差の最大値を
基準として定めた値)と比較し、その結果により圧縮差
分信号を復号した時に生ずるレベル反転現象を検出し、
反転を発生する場合には圧縮差分信号を符号が同じで絶
対値が1ステップ小さい信号に置換えて伝送する。これ
により再生時に画像信号のレベル反転が発生するのを防
止できる。
次に、第4図は本発明の他の実施例を示すブロック図で
ある。
第1図の実施例においては、4ビットの圧縮差分信号E
及びその絶対値が1ステップ小さい信号E′を求めるRO
M19及びROM24は並列して用いられているが、第4図に示
すように、1ステップ絶対値の小さい信号E′を求める
ROM24′をROM19に直列に用い、4ビットの圧縮差分信号
Eを入力として、これより絶対値が1ステップ小さい4
ビットの信号E′を出力するように構成しても良い。こ
の場合はROMの容量を小さくできる。
以上の実施例は、VTRなどの磁気記録再生装置に本発明
を適用したものであるが、本発明はこれに限るものでは
なく、画像信号以外の、例えば音声信号など任意の情報
信号を記録再生したり任意の伝送媒体を介して伝送する
場合に適用できる。また、以上の実施例は前値予測符号
化方式の場合を示したが、本発明はこれに限らず、一般
にN次曲線予測符号化方式や、更には予測値或いは基準
値との差分をビット圧縮して符号化する他の差分符号化
方式においても適用できる。
また、伝送路の特性によっては、伝送信号である4ビッ
ト圧縮差分データに、いわゆる重み付マッピングを施す
場合があるが、前述した例のように4ビットの圧縮差分
値6に対して1ステップ下の値として5を用いるのに対
し、例えば、重み付マッピングが8ビットに伸長した時
の大きい順に並べて0,1,2,4,7,3,6,5,−6,−7,−4,−8,
−5,−3,−2,−1となっている場合(ただし5の時の伸
長後の値が0となっているものとする)には、4ビット
圧縮差分データ1に対して1ステップ下のデータは2を
用いることになる。本発明はこの様に重み付マッピング
をした場合にも適用可能である。
また前記した実施例では4ビットの圧縮差分値に対して
1ステップ下の値を求めるのにROMを用いたが、上記の
様な重み付マッピングを行なわない場合には差分値の極
性に応じて減算器又は加算器により−1または+1の値
を求めるようにしても良い。
〔発明の効果〕
以上述べた様に、本発明によれば、DPCMの復号時に情報
信号のレベル反転現象を発生することなく情報伝送がで
きるので、ディジタルVTRのような磁気記録再生装置に
おいては画質劣化の防止に効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
本発明による符号器が用いられる磁気記録再生装置を示
すブロック図、第3図は第1図の符号器及び第6図の復
号器の動作を説明するための説明図、第4図は本発明の
他の実施例を示すブロック図、第5図は従来の符号器を
示すブロック図、第6図は従来及び本発明において用い
られる復号器を示すブロック図、第7図は圧縮用及び伸
長用のROMの変換特性を示すグラフ、第7A図は第7図の
変換特性の見方を説明するための説明図、第8図は7ビ
ットのディジタル値における10進表現と2進表現との対
応関係を説明するための説明図、である。 3……符号器 12……復号器 16,22,51……減算器 17,21,42,54……加算器 25……比較器 27……データセレクタ 18,43,55……遅延回路 19,20,24,24′,29,41,51,52……ROM。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ情報信号をサンプリング量子化し
    て得られるビット数nの標本値を入力し、該ビット数n
    よりも少ないビット数mの値に符号化して出力する符号
    器において、 入力された各標本値のうち少なくともその一部の標本値
    についてそれぞれに対応するビット数nの所定の予測値
    を算出する算出手段と、 該予測値とそれに対応する前記標本値との差分を求め、
    その差分値を圧縮変換してビット数mの第1の値を得る
    圧縮変換手段と、 前記第1の値を伸長変換して前記差分値と同等のビット
    数の第2の値を得る伸長変換手段と、 該伸長変換手段により得られた前記第2の値と前記予測
    値との間で加算(または減算)を行い、ビット数nの第
    3の値を得る第1の演算手段と、 該第3の値と前記予測値に対応した前記標本値との誤差
    を求め、その誤差値を得る第2の演算手段と、 該誤差値の絶対値を所定の基準値と比較する比較手段
    と、 を有し、該比較手段による比較の結果、前記誤差値の絶
    対値が前記基準値より小さい場合には前記圧縮変換手段
    において得られた第1の値を、符号化された値として出
    力し、該誤差値の絶対値が前記基準値より大きい場合に
    は、前記第2の値の絶対値より、その伸長変換後の値の
    絶対値が小さくなるビット数mの値を、前記第1の値の
    代わりに符号化された値として出力し、復号時の桁あふ
    れにより生じる該復号を防止するようにしたことを特徴
    とする符号器。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の符号器にお
    いて、前記基準値は、前記差分値を圧縮伸長する際にお
    ける圧縮伸長特性の量子化ステップ幅の絶対値の最大値
    であることを特徴とする符号器。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項に記載の符号器にお
    いて、前記基準値は、前記差分値を圧縮伸長する際にお
    ける圧縮伸長特性の量子化ステップ幅の絶対値の1/2で
    あることを特徴とする符号器。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項又は第2項又は第3
    項に記載の符号器において、前記誤差値の絶対値が前記
    基準値より大きい場合に、出力されるビット数mの前記
    値は、前記圧縮変換手段において得られる第1の値と同
    極性で、絶対値が少なくとも1ステップ下のmビット値
    であることを特徴とする符号器。
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