JPH0739533A - 心電図信号誘導回路 - Google Patents

心電図信号誘導回路

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JPH0739533A
JPH0739533A JP5190405A JP19040593A JPH0739533A JP H0739533 A JPH0739533 A JP H0739533A JP 5190405 A JP5190405 A JP 5190405A JP 19040593 A JP19040593 A JP 19040593A JP H0739533 A JPH0739533 A JP H0739533A
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signal
output
electrodes
lead
electrocardiogram
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JP5190405A
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English (en)
Inventor
Shinji Shioda
伸二 塩田
Shigeo Fukuchi
成夫 福地
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NEC Avio Infrared Technologies Co Ltd
Original Assignee
NEC Avio Infrared Technologies Co Ltd
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】少ない電極数で多誘導の心電図信号が得られる
ようにする。 【構成】生体の所定部位に装着された3つの電極E1〜
E3と、両手に装着された電極E1、E2の内、いずれ
かを周期的に交互にコモン電極として選択する切り換え
スイッチ1と、この切り換えスイッチ1と同期して、双
極肢誘導の内2つの誘導の心電図信号を交互にサンプル
してホールドするサンプルホールド回路SH1、SH2
と、これらサンプルホールド回路SH1、SH2から出
力される2つの誘導の心電図信号から残る1つの双極肢
誘導の心電図信号を得る差動増幅器a8と、サンプルホ
ールド回路SH1、SH2の2つの誘導の心電図信号を
入力して、単極肢誘導の心電図信号を出力するブリッジ
回路4と、切り換えスイッチ1及びサンプルホールド回
路SH1、SH2の切り換えを制御する制御部2とを具
えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば心電図モニタに
使用して好適な心電図信号誘導回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、心電図を測定する場合、双極肢
誘導法、単極肢誘導法及び単極胸部誘導法が使用され、
これらの全誘導出力である標準12誘導をロータリース
イッチ等により切り換えて所要の誘導法の心電図信号を
測定するようにしている。図4〜図6は、これらの各誘
導法の概略を示すものである。図4は双極肢誘導法(以
下双極肢誘導と云う)を示すものである。この双極肢誘
導では、右手R、左手L、左足LF及び右足に夫々電極
を装着し、右手Rと左手L間を第I誘導、右手Rと左足
LF間を第II誘導及び左手Lと左足LF間を第III 誘導
として、夫々の電位差を測定する。右足RFの電極は単
なる接地用のものである。
【0003】図5は単極肢誘導法(以下単極肢誘導と云
う)を示すものであるが、ゴールドバーガー誘導とも呼
ばれ、3角形のブリッジを使用して心電図信号を測定す
る。ブリッジ回路BRの各端子Ta、Tb、Tcは、夫
々右手R、左手L及び左足LFに装着された電極に接続
されている。また、各端子TaとTb、TbとTc及び
TcとTa間には、夫々等しい値の抵抗器、例えば10
KΩの抵抗器raが2個ずつ直列に接続される。右足R
Fの電極は接地されている。
【0004】単極肢誘導の場合、各辺の抵抗器raの接
続点CT1、CT2及びCT3は、各端子Ta、Tb及
びTcに夫々接続される関電極となる電極に対し不関電
極となる電気的な中性点を形成する。即ち、端子Taに
接続される右手Rの電極に対しては、端子TbとTc間
のCT2が中性点となる。同様に、端子Tbに接続され
る左手Lの電極に対しては、端子TaとTc間のCT3
が、また、端子Tcに接続される左足LFの電極に対し
ては、端子TaとTb間のCT1が夫々中性点となる。
従って、夫々の電極が接続された各端子及び各端子に対
応する中性点を差動増幅器50〜52の非反転入力端子
及び反転入力端子に接続して増幅することにより、単極
肢誘導における aR aL aF 誘導の3つの心
電図信号が得られる。
【0005】更に、図6は単極胸部誘導法(以下単極胸
部誘導)を示すものである。この方法は、ウィルソンブ
リッジと呼ばれるブリッジ回路BR1を使用し、生体M
の胸部の所定部位に装着された電極C1〜C6を関電極
とし、また、ブリッジ回路BR1の電気的な中性点CT
を不関電極として、これら関電極と不関電極間の電位を
測定することにより、6つの心電図信号を導出するもの
である。即ち、ブリッジ回路BR1の各端子Ta1、T
b1及びTc1に生体Mの右手R、左手L及び左足LF
を夫々接続すると共に、これら各端子におよそ10KΩ
の3つの抵抗器rbの一端を接続し、他端を共通に接続
してウィルソンの中心電極と呼ばれる電気的な中性点C
Tを作り、この中性点CTを各電極に対する不関電極と
する。また、右足RFの電極は、上述の各誘導法と同様
に接地される。
【0006】差動増幅器60〜65の非反転入力端子
は、電極C1〜C6が夫々接続され、反転入力端子は不
関電極となる中性点CTに接続されている。このように
接続することにより、各々の差動増幅器60〜65か
ら、単極胸部誘導の一般にV誘導と呼ばれるV1〜V6
の心電図信号が出力される。
【0007】ここで、図5及び図6で説明した関電極と
は心電図信号を検出する部位に装着した電極であり、不
関電極とは生体の電位変化の少ない、或いは上述のよう
にして抵抗器により合成した、関電極に対し電気的に中
性となる電極である。
【0008】通常、心電図モニタを使用して、上述した
各誘導法により心電図信号を導出するが、心電図モニタ
の増幅器は、交流障害の除去等を目的としてほとんどが
差動増幅器により構成されている。このため、差動増幅
器のコモン電位と生体の電位を一致させるために、右足
にコモン電極を装着して差動増幅器に接続していた。従
って、右手、左手、左足及び右足に合計4個の電極が装
着されることになる。
【0009】また、双極肢誘導による心電図信号を3個
の電極を装着して導出する場合、3個の電極の内、いず
れか1つがコモン電極となるので、コモン電極を関電極
とするような誘導はできない。このため、実際には図7
に示すように、差動増幅器70の入力側に切り換えスイ
ッチ71を配置し、右足RFの電極E4を接地して、右
手R、左手L及び左足LFに装着した電極E1、E2及
びE3から導出される各誘導(I、II、III 誘導)を切
り換えて心電図信号を入力するようにしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、右手、
左手、左足及び右足に4つの電極を装着する誘導法は、
体の小さい小児や、手術時に清潔野を広く確保するため
に電極の装着数を極力制限する場合には有効ではない。
【0011】また、図7に示した3個の電極による双極
肢誘導により心電図信号を測定する場合、同時に測定可
能な他の誘導法が制限され、スイッチ等を設けて他の誘
導法に切り換える煩わしさがあった。
【0012】更に、単極肢誘導により測定する場合、関
電極として3個の電極が使用されるために、独立したコ
モン電極を用いて差動増幅器で増幅することはできな
い。
【0013】従って、本発明は、少ない電極数で複数の
誘導法による心電図信号を入力することができる心電図
モニタの入力回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の心電図モニタの
入力回路は、例えば図1に示す如く、生体の所定部位に
装着された3つの電極E1〜E3と、両手に装着された
電極E1、E2の内、いずれかを周期的に交互にコモン
電極として選択する切り換え手段1と、この切り換え手
段1と同期して、双極肢誘導の内2つの誘導の心電図信
号を交互にサンプルしてホールドするサンプルホールド
手段SH1、SH2と、これらサンプルホールド手段S
H1、SH2から出力される2つの誘導の心電図信号か
ら残る1つの双極肢誘導の心電図信号を得る差動増幅手
段a8と、サンプルホールド手段SH1、SH2の2つ
の誘導の心電図信号を入力して、単極肢誘導の心電図信
号を出力するブリッジ手段4と、切り換え手段1及びサ
ンプルホールド手段SH1、SH2の切り換えを制御す
る制御手段2とを具えるものである。
【0015】また、生体の胸部に装着される複数の電極
C1〜C6と、単極肢誘導の心電図信号を出力する第1
のブリッジ4に結合され、複数の電極C1〜C6から単
極肢胸部誘導による心電図信号を出力する第2のブリッ
ジ4aとを具えるように構成することもできる。
【0016】
【作用】右手、左手及び左足に装着した3つの電極か
ら、右手及び左手の2つの電極を交互にコモン電極(不
関電極)及び関電極となるように切り換えて双極肢誘導
の心電図信号を取り出す共に、ブリッジ回路を組み合わ
せることにより単極肢誘導の心電図信号をも取り出すよ
うにした。従って、3つの電極のみで、少なくとも双極
肢誘導及び単極肢誘導の6誘導の心電図信号を常時出力
することができる。
【0017】また、単極肢誘導の心電図信号を導出する
ブリッジ回路に、単極胸部誘導の心電図信号を導出する
ブリッジ回路を付加することにより、双極肢誘導及び単
極肢誘導の6誘導の心電図信号に加え、12誘導の心電
図信号を導出することもできる。従って、被検者の状態
或いは周囲の電気的な雑音の影響を考慮して、最適な誘
導法による心電図信号を選択して測定することができ
る。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の心電図
信号誘導回路の実施例について説明する。図1におい
て、a1〜a3は、例えば夫々差動増幅器で、各々の非
反転入力端子には生体Mの右手Rに装着された電極E
1、左手Lに装着された電極E2及び左足LFに装着さ
れた電極E3が接続され、各々の反転入力端子は出力端
子に接続されている。従って、差動増幅器a1からは右
手Rの電極E1の心電図信号、差動増幅器a2からは左
手L電極E2の心電図信号、差動増幅器a3からは左足
LFの電極E3の心電図信号が夫々出力される。
【0019】1は、例えばアナログスイッチにより構成
される切り換えスイッチで、固定接点aは差動増幅器a
2の非反転入力端子に接続され、固定接点bは差動増幅
器a1の非反転入力端子に接続されると共に、可動接点
cは接地されている。
【0020】a4及びa5はバッファ増幅器で、夫々差
動増幅器a1及びa2の出力側に接続され、バッファ増
幅器a4の反転入力端子には差動増幅器a1の右手Rの
心電図信号が入力され、バッファ増幅器a5の反転入力
端子には差動増幅器a2の左手Lの心電図信号が入力さ
れる。また、バッファ増幅器a4及びa5の非反転入力
端子には、差動増幅器a3の左足LFの心電図信号が夫
々供給されるようになっている。従って、前述の図4で
説明した双極肢誘導により、バッファ増幅器a4からは
左足LFと右手R間の第II誘導の心電図信号が出力さ
れ、バッファ増幅器a5からは、左足LFと左手L間の
第III 誘導の心電図信号が出力される。
【0021】SW1及びSW2はアナログスイッチで、
バッファ増幅器a4及びa5の出力側に接続され、バッ
ファ増幅器a4及びa5の出力信号が後述する制御部2
により交互にオン又はオフされる。アナログスイッチS
W1及びSW2の出力側と接地間には、出力信号を保持
するコンデンサC1及びC2が夫々接続されている。ま
た、アナログスイッチSW1及びSW2の出力信号はバ
ッファ増幅器a6及びa7の非反転入力端子に夫々供給
される。
【0022】バッファ増幅器a4、アナログスイッチS
W1、コンデンサC1及びバッファ増幅器a6でサンプ
ルホールド回路SH1が構成され、同様にバッファ増幅
器a5、アナログスイッチSW2、コンデンサC2及び
バッファ増幅器a7でサンプルホールド回路SH2が構
成される。この場合、以下説明する制御部2により、ア
ナログスイッチSW2にはインバータ3を介してクロッ
ク信号が出力されるので、アナログスイッチSW2はア
ナログスイッチSW1と逆の動作でオン・オフ制御され
る。サンプルホールド回路SH1及びSH2からは、左
足LF−右手R間の心電図信号及び左足LF−左手L間
の心電図信号が夫々出力される。
【0023】2は制御部で、例えばCPUにより構成さ
れ、切り換えスイッチ1、アナログスイッチSW1及び
SW2にクロック信号を出力して所定の周期で切り換え
制御する。これら各スイッチの切り換え周期は、心電図
信号の周波数帯域(およそ0.03Hz〜100Hz)
に対して十分短い周期(例えば3ミリ秒以下)に設定さ
れている。
【0024】サンプルホールド回路SH1の出力側に直
列に接続された抵抗器R1と、この抵抗器R1に一方の
端子が接続され、他方の端子が接地されたコンデンサC
3により平滑回路が構成され、同様にバッファ増幅器a
7の出力側に接続された抵抗器R2と、この抵抗器R2
に一方の端子が接続され、他方の端子が接地されたコン
デンサC4により平滑回路が構成される。これにより、
サンプルホールド回路SH1及びSH2から夫々出力さ
れる階段状の心電図信号が、元の心電図信号に近い状態
に復元される。
【0025】4は、図5において説明したものと同様の
ブリッジ回路で、3角形の夫々の辺には2つの等しい値
の抵抗器が直列に接続されている。端子T1は、抵抗器
R1を介してバッファ増幅器a6の出力端子に接続さ
れ、左足LFと右手R間の心電図信号が入力される。端
子T2は、抵抗器R2を介してバッファ増幅器a7の出
力端子に接続され、左足LFと左手L間の心電図信号が
入力される。また、端子T3は接地されている。
【0026】ブリッジ回路4の端子T1とT2は、差動
増幅器a8の反転入力端子及び非反転入力端子に夫々接
続される。従って、差動増幅器a8の反転入力端子には
左足LFと右手R間の心電図信号が入力され、非反転入
力端子には左足LFと左手L間の心電図信号が入力され
るので、出力端子S1には双極肢誘導における第I誘導
の左手Lと右手R間の心電図信号が出力されることにな
る。また、ブリッジ回路4の端子T1は出力端子S2に
直接接続されているので、出力端子S2には左足LFと
右手R間の双極肢誘導における第II誘導の心電図信号が
出力され、端子T2は、出力端子S3と直接接続されて
いるので、出力端子S3には左足LFと左手L間の双極
肢誘導の第III 誘導の心電図信号が出力される。
【0027】次に、単極肢誘導の心電図信号を出力する
場合について説明する。単極肢誘導においては、ブリッ
ジ回路4の端子T1及びT2は、共に左足LFを基準と
した心電図信号であり、端子T1を右手R、また端子T
2を左手Lとすれば、接地された端子T3は左足LFと
みなすことが出来る。従って、単極肢誘導の3つの心電
図信号を誘導することができる。前述の図5で説明した
ように、差動増幅器a9の反転入力端子はブリッジ回路
4の端子T1に接続されて左足LF−右手R間の心電図
信号が入力され、非反転入力端子は、ブリッジ回路4の
端子T2とT3間に接続された抵抗器の電気的な中性点
CT2に接続されるので、出力端子S4に aR 誘導の
心電図信号が出力される。
【0028】また、差動増幅器a10の反転入力端子は
ブリッジ回路4の端子T2に接続されて左足LF−左手
L間の心電図信号が入力され、非反転入力端子は、ブリ
ッジ回路4の端子T1とT3間に接続された抵抗器の電
気的な中性点CT3に接続されるので、出力端子S5に
aL 誘導の心電図信号が出力される。
【0029】同様に、差動増幅器a11の反転入力端子
はブリッジ回路4の接地された端子T3に接続され、非
反転入力端子はブリッジ回路4の端子T1とT2間に接
続された抵抗器の電気的な中性点CT1に接続されるの
で、出力端子S6に aF 誘導の心電図信号が出力され
る。
【0030】このように差動増幅器a9〜a11から
は、単極肢誘導( aR aL aF 誘導)の心電
図信号が出力され、出力端子S4〜S6に夫々供給され
る。
【0031】次に上述した構成の動作について図2を参
照しながら説明する。尚、(イ)〜(ヌ)に示す各波形
は、図1において同一の参照符号で示した各部の波形を
表すものである。
【0032】生体Mの右手R、左手L及び左足LFに夫
々の電極E1、E2及びE3を装着し、差動増幅器a
1、a2及びa3を介して心電図信号を入力する。差動
増幅器a1で増幅された右手Rの電極E1の心電図信号
はバッファ増幅器a4の反転入力端子に出力され、非反
転入力端子には差動増幅器a3で増幅された左足LFの
電極E3の心電図信号が出力される。このため、バッフ
ァ増幅器a4の出力信号は、左足LFー右手R間の心電
図信号、即ち、双極肢誘導の第II誘導の心電図信号とな
りアナログスイッチSW1に出力される。
【0033】また、差動増幅器a2で増幅された左手L
の電極E2の心電図信号はバッファ増幅器a5の反転入
力端子に出力され、非反転入力端子には差動増幅器a3
で増幅された左足LFの電極E3の心電図信号が出力さ
れる。従って、バッファ増幅器a5の出力信号は、左足
LF−左手L間の心電図信号、即ち、双極肢誘導の第II
I 誘導の心電図信号となりアナログスイッチSW2に出
力される。
【0034】この場合、図2において、右手R(電極E
1)から入力される心電図信号は、0ボルトから漸次低
下する電位となり(ニ)となり、左手L(電極E2)か
ら入力される心電図信号は、漸次0ボルトに近づく電位
となり(ホ)、左足LF(電極E3)の心電図信号は、
0ボルトの基準電位(ヘ)となる。
【0035】右手R、左手L及び左足LFの各電極E
1、E2及びE3から心電図信号を取り込む際、切り換
えスイッチ1、アナログスイッチSW1及びSW2は、
制御部2からのクロック信号により連動して制御され
る。図2(イ)〜(ハ)に示すように、切り換えスイッ
チ1が固定接点a又はb側に切り換えらるタイミングに
同期して、アナログスイッチSW1又はSW2が駆動さ
れる。但し、アナログスイッチSW2は、インバータ3
を介して制御部2よりクロック信号が供給されるので、
アナログスイッチSW1とは逆動作でオン・オフ制御さ
れる。
【0036】切り換えスイッチ1が固定接点a側にある
場合、左手Lの電極E2が右手Rの電極E1及び左足L
Fの電極E3に対してコモン電極として接地され、アナ
ログスイッチSW1がオンとなって、バッファ増幅器a
4から出力される左足LF−右手R間の心電図信号がサ
ンプリングされ、アナログスイッチSW2はオフとなっ
てホールド状態となる。この時、アナログスイッチSW
1がオンの期間、左足LFを基準とした右手Rの心電図
信号がサンプリングされ、図2(ト)に示すサンプリン
グ信号がバッファ増幅器a6から出力される。次の期間
でアナログスイッチSW1がオフとなった場合、サンプ
リング時の立ち下がり時における信号がコンデンサC1
に保持され、この保持信号がバッファ増幅器a6から出
力される。この動作を繰り返すことにより、サンプリン
グされた図2(ト)の心電図信号は、図2(チ)のよう
な階段状の心電図信号としてバッファ増幅器a6から出
力される。
【0037】次に切り換えスイッチ1が固定接点b側に
切り換えられると、右手Rの電極E1が左手Lの電極E
2及び左足LFの電極E3に対してコモン電極として接
地される。この時、アナログスイッチSW1がオフとな
ってホールド状態となり、アナログスイッチSW2がオ
ンとなって、バッファ増幅器a5から出力される左足L
Fを基準とした左手Lの心電図信号が、図2(リ)に示
すようにサンプリングされバッファ増幅器a7から出力
される。サンプリングされた左足LFー左手L間の心電
図信号は、アナログスイッチSW2が次にオフになる
と、サンプリング時の立ち下がり時における信号がコン
デンサC2によりホールドされ、バッファ増幅器a7か
ら図2(ヌ)に示すような階段状の心電図信号波形が出
力される。
【0038】このようにして、サンプリング回路SH1
及びSH2により、両手R及びLの電極E1及びE2
を、コモン電極(接地電極)又は関電極として交互に切
り換え、関電極として選択されている期間は心電図信号
をサンプリングし、コモン電極として選択されている期
間は夫々サンプリングした心電図信号をホールドして出
力する。
【0039】サンプルホールド回路SH1及びSH2の
各バッファ増幅器a6及びa7から出力される左足LF
ー右手R間の心電図信号及び左足LFー左手L間の心電
図信号は階段状の信号であるため、夫々抵抗器R1及び
C3並びに抵抗器R2及びC4の平滑回路により平滑さ
れて、元の心電図信号波形に近い信号波形としてブリッ
ジ回路4の端子T1及びT2に出力される。
【0040】ブリッジ回路4の端子T1及びT2は差動
増幅器a8の反転入力端子及び非反転入力端子に接続さ
れているので、差動増幅器a8の出力信号は左手Lー右
手R間の心電図信号として、即ち双極肢誘導の第I誘導
の心電図信号が出力端子S1に出力される。また、端子
T1は出力端子S2に直接接続されているので、左足L
Fー右手R間の双極肢誘導の第II誘導の心電図信号が出
力される。同様に、出力端子S3は端子T2に直接接続
されているので、左足LFー左手L間の双極肢誘導の第
III 誘導の心電図信号が出力される。
【0041】次に単極肢誘導における aR aL
aF 誘導の心電図信号を出力する場合について説明
する。差動増幅器a9の反転入力端子は、ブリッジ回路
4の端子T1に接続され、非反転入力端子はブリッジ回
路4の中性点CT2に接続されているので、 aR 誘導
の心電図信号が出力端子S4に出力される。また、差動
増幅器a10の反転入力端子は、ブリッジ回路4の端子
T2に接続され、非反転入力端子はブリッジ回路4の接
続点CT3に接続されているので、 aL 誘導の心電図
信号が出力端子S5に出力される。同様に、差動増幅器
a11の反転入力端子は、ブリッジ回路4の接地された
端子T3に接続され、非反転入力端子はブリッジ回路4
の中性点CT1に接続されているので、 aF 誘導の心
電図信号が出力端子S6に出力される。
【0042】以上のようにして、3つの電極E1〜E3
のみにより、出力端子S1〜S3には双極肢誘導の第I
〜第III 誘導の心電図信号が得られ、出力端子S4〜S
6には単極肢誘導による aR aL 及び aF 誘導
の心電図信号が常時得られるので、必要に応じていずれ
かの誘導法による心電図信号を選択することができる。
【0043】図3は他の実施例を示すものである。図1
の実施例と対応する部分には同一の符号又は類似の符号
を付して説明する。図1の実施例と異なる点は、双極肢
誘導及び単極肢誘導に加え、生体Mの胸部に取り付けた
6つの電極C1〜C6により単極胸部誘導による6誘導
の心電図信号を得られるようにしたことである。この場
合、図1の実施例ブリッジ回路4に、前述した図6のウ
ィルソンブリッジと同じブリッジ回路4aを組み合わせ
て構成することにより、双極肢誘導、単極肢誘導及び単
極胸部誘導の12誘導の心電図信号を出力することがで
きる。
【0044】このために、胸部の予め決められた所定位
置に6つの電極C1〜C6を装着し、夫々に差動増幅器
a12〜a17(一部省略)と、これら差動増幅器a1
2〜a17の出力信号を増幅するバッファ増幅器a18
〜a23(一部省略)とこれらバッファ増幅器a18〜
a23の出力信号と、ブリッジ回路4aから各電極C1
〜C6に対応したV1誘導〜V6誘導による心電図信号
を得、これらの心電図信号を増幅する差動増幅器a24
〜a29(一部省略)を設けるようにした。
【0045】この例においても、ブリッジ回路4の端子
T1及びT2は、共に左足LFを基準とした心電図信号
であり、接地された端子T3は、端子T1を右手R、ま
た端子T2を左手Lとすれば、左足LFとみなすことが
出来る。従って、図6において説明したように、胸部に
装着された6つの電極C1〜C6から単極胸部誘導の6
つの心電図信号を誘導することができる。
【0046】上述の構成において、胸部の所定部位に装
着された電極C1から差動増幅器a12及びバッファ増
幅器a18を介して心電図信号が入力され、差動増幅器
a24の反転入力端子に出力される。この差動増幅器a
24の非反転入力端子は、ブリッジ回路4aの電気的な
中性点CT0に接続されているので、その出力信号は、
単極胸部誘導のV1誘導の心電図信号となり、出力端子
S7に送出される。同様にして、電極C2〜C6から単
極胸部誘導におけるV2〜V6誘導の心電図信号を夫々
の出力端子S8〜S12(一部省略)に出力することが
できる。
【0047】本例においては、前述した図1の実施例の
双極誘導(第I、第II、第III 誘導)及び単極肢誘導(
aR aL aF 誘導)の6誘導に、単極胸部誘
導によるV1〜V6誘導を加えた合計12誘導の心電図
信号が常時出力端子S1〜S12に得られるので、被検
者の状態或いは周辺の雑音状態に応じて3つの誘導法か
ら最適な誘導法を選択することができる。
【0048】また、本発明は、上述の実施例に限ること
なく、本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の
構成例を取り得ることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
検者に装着する電極数を低減することができるので以下
の利点が得られる。 電極を装着する手間が省け、電極装着時間が短縮でき
る。 電極のリード線が減ることにより、リード線或いは他
の機器類のケーブルとのの絡みが低減できる。 体の小さい小児への電極装着の負担を軽減できる。 電極数を低減できるので清潔野を広く確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の心電図信号誘導回路の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】実施例の動作を示すタイミングチャート図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図4】双極肢誘導法を説明する概略図である。
【図5】単極肢誘導法を説明する概略図である。
【図6】単極胸部誘導法を説明する概略図である。
【図7】従来の双極肢誘導法の切り換えを示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 切り換えスイッチ 2 制御部 4、4a ブリッジ回路 E1、E2、C1〜C6 電極 SH1、SH2 サンプルホールド回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の所定部位に装着された3つの電極
    と、 両手に装着された電極の内、いずれかを周期的に交互に
    コモン電極として選択する切り換え手段と、 この切り換え手段と同期して、双極肢誘導の内2つの誘
    導の心電図信号を交互にサンプルしてホールドするサン
    プルホールド手段と、 これらサンプルホールド手段から出力される上記2つの
    誘導の心電図信号から残る1つの上記双極肢誘導の心電
    図信号を得る差動増幅手段と、 上記サンプルホールド手段の上記2つの誘導の心電図信
    号を入力して、単極肢誘導の心電図信号を出力するブリ
    ッジ手段と、 上記切り換え手段及び上記サンプルホールド手段の切り
    換えを制御する制御手段とを具えることを特徴とする心
    電図信号誘導回路。
  2. 【請求項2】 生体の胸部に装着される複数の電極と、
    単極肢誘導の心電図信号を出力する第1のブリッジ手段
    に結合され、上記複数の電極から単極肢胸部誘導による
    心電図信号を出力する第2のブリッジとを有する、請求
    項1記載の心電図信号誘導回路。
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