JP2011156194A - 心電計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無駄のない効率的なデータ処理による安定かつ精度の高い心電波形のR波検出を実現できる心電計測装置を提供する。
【解決手段】心電計測装置は、電極アレイ10と、第2電極52と、第3電極12と、第一誘導による第1心電波形のR波を計測する第1心電計測部と、第1心電計測部によるR波を基準タイミングとして、全ての第1電極10a〜10gについて、第3電極12との電位を差動検出することによって第2心電波形のR波を計測する第2心電計測部と、最も大きな振幅で正の極性を持つR波を計測した電極アレイ10のうちの1つの第1電極と、最も大きな振幅で負の極性を持つR波を計測した電極アレイ10のうちの他の1つの第1電極とを特定する心電特定部と、心電特定部で特定された電極アレイ10のうちの1つの第1電極と他の1つの第1電極との電位を差動検出することによって心電波形のR波を計測する第3心電計測部と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、心電計測装置に関するものである。
心電図を得る発明としては、上腕での心電信号の計測に関して開示されている(例えば、特許文献1参照)。この発明では上腕で心電信号を取る際の電極として、電極アレイの中から最大の心電信号が得られるものを選択することが記載されている。
また、心電信号取得のために測定時は装置を装着していない側の手で装置を触れることで第一誘導による心電信号の測定が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特表2007−504917号公報 特表2002−165768号公報
しかし、特許文献1では電極アレイの中から最大の心電信号を得る具体的な方法は開示されていない。また、電極アレイの数が多くなるにつれ組合せ数は多くなり、総当たりにより心電信号が大きく取れる信号を探していたのでは、時間がかかる虞がある。
また、特許文献2では測定時には必ず両手を使う必要があり体の自由を奪われてしまう虞がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]生体の上腕に接触する複数の第1電極からなる電極アレイと、前記電極アレイが接触する前記上腕とは異なる手に接触する第2電極と、前記電極アレイの第1電極とは異なり、前記上腕に接触する第3電極と、前記第3電極と前記第2電極との電位を差動検出することによって第一誘導による第1心電波形のR波を計測する第1心電計測部と、前記第1心電計測部によるR波を基準タイミングとして、前記電極アレイの全ての前記第1電極について、前記第3電極との電位を差動検出することによって前記生体の第2心電波形のR波を計測する第2心電計測部と、前記第2心電計測部によるR波の計測結果に基づいて、最も大きな振幅で正の極性を持つR波を計測した前記電極アレイのうちの1つの第1電極と、最も大きな振幅で負の極性を持つR波を計測した前記電極アレイのうちの他の1つの第1電極とを特定する心電特定部と、前記心電特定部で特定された前記電極アレイのうちの1つの第1電極と他の1つの第1電極との電位を差動検出することによって前記生体の心電波形のR波を計測する第3心電計測部と、を含むことを特徴とする心電計測装置。
これによれば、複数の電極の中から最適な電極の組合せを選ぶ際に、両手間の第一誘導による第1心電波形のR波のタイミングを用いることで、上腕の差動で取った第2心電波形のR波検出のための処理区間を限定できることからデータ処理を削減でき、誤検出を低減することができる。また、大振幅の両手間の第1心電波形のR波を検出タイミングに使えることで、正確なタイミングで検出処理をすることができ、無駄のない効率的なデータ処理による安定かつ精度の高い片腕側の差動で取った心電波形のR波検出を実現できる。
[適用例2]生体の上腕に接触する複数の第1電極からなる電極アレイと、前記電極アレイが接触する前記上腕とは異なる手に接触する第2電極と、前記電極アレイの第1電極とは異なり、前記上腕に接触する第3電極と、前記第3電極と前記第2電極との電位を差動検出することによって第一誘導による第1心電波形のR波を計測する第1心電計測部と、前記第1心電計測部によるR波を基準タイミングとして、前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位を差動検出することによって前記生体の第2心電波形のR波を計測する第2心電計測部と、前記第2心電計測部によるR波の計測結果に基づいて、最も大きな振幅でR波を計測した前記電極アレイ内の第1電極の組合せを特定する心電特定部と、前記心電特定部で特定された前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位を差動検出することによって前記生体の心電波形のR波を計測する第3心電計測部と、を含むことを特徴とする心電計測装置。
これによれば、複数の電極の中から最適な電極の組合せを選ぶ際に、両手間の第一誘導による第1心電波形のR波のタイミングを用いることで、上腕の差動で取った第2心電波形のR波検出のための処理区間を限定できることからデータ処理を削減でき、誤検出を低減することができる。また、大振幅の両手間の第1心電波形のR波を検出タイミングに使えることで、正確なタイミングで検出処理をすることができ、無駄のない効率的なデータ処理による安定かつ精度の高い片腕側の差動で取った心電波形のR波検出を実現できる。
[適用例3]生体の上腕に接触する複数の第1電極からなる電極アレイと、前記電極アレイが接触する前記上腕とは異なる手に接触する第2電極と、前記第2電極と前記電極アレイ内の第1電極との電位を差動検出することによって第一誘導による第1心電波形のR波を計測する第1心電計測部と、前記第1心電計測部によるR波を基準タイミングとして、前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位を差動検出することによって前記生体の第2心電波形のR波を計測する第2心電計測部と、前記第2心電計測部によるR波の計測結果に基づいて、最も大きな振幅でR波を計測した前記電極アレイ内の第1電極の組合せを特定する心電特定部と、前記心電特定部で特定された前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位を差動検出することによって前記生体の心電波形のR波を計測する第3心電計測部と、を含むことを特徴とする心電計測装置。
これによれば、複数の電極の中から最適な電極の組合せを選ぶ際に、両手間の第一誘導による第1心電波形のR波のタイミングを用いることで、上腕の差動で取った第2心電波形のR波検出のための処理区間を限定できることからデータ処理を削減でき、誤検出を低減することができる。また、大振幅の両手間の第1心電波形のR波を検出タイミングに使えることで、正確なタイミングで検出処理をすることができ、無駄のない効率的なデータ処理による安定かつ精度の高い片腕側の差動で取った心電波形のR波検出を実現できる。
[適用例4]上記心電計測装置であって、前記第2心電計測部は、前記第1心電波形のR波のタイミングを用いて、前記第2心電波形の計測のための処理区間を限定することを特徴とする心電計測装置。
これによれば、複数の電極の中から最適な電極の組合せを選ぶ際に、両手間の第1心電波形のR波と同じタイミングを用いることで、上腕の差動で取った第2心電波形のR波検出のための処理区間を容易に限定することができる。
[適用例5]上記心電計測装置であって、前記第2心電計測部は、前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位の差動検出を同時に行うことを特徴とする心電計測装置。
これによれば、 電極アレイ内の組合せを同時に取得して第一誘導による心電波形のR波のタイミングで処理することで、R波1波分で電極選択を完了させることができるので、複数の電極の中から最適な電極の組合せの選択を短時間で実行することができる。
[適用例6]上記心電計測装置であって、前記電極アレイの複数の第1電極は、前記上腕の円周上に等間隔で置かれていることを特徴とする心電計測装置。
これによれば、心電波形のR波の検出精度を容易に高めることができる。
[適用例7]上記心電計測装置であって、2つの入力の電位を差動増幅する差動増幅部をさらに含むことを特徴とする心電計測装置。
これによれば、差動増幅することで、安定して増幅することができる。
[適用例8]上記心電計測装置であって、交流信号を出力するスイッチ制御部と、前記スイッチ制御部から出力された交流信号に応じて、前記差動増幅部に入力する1つの心電信号を前記第1電極と前記第3電極とのどちらか一方の心電信号に切り替えるスイッチと、をさらに含むことを特徴とする心電計測装置。
これによれば、差動増幅部に入力する1つの心電信号を第1電極と第3電極とのどちらか一方の心電信号に容易に切り替えることができる。
第1の実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図。 心電波形の時間的変化の正常波形を示した図。 第1の実施形態に係る1つの局面による心電計測装置の装着場所を示した図。 第1の実施形態に係る心電計測装置の断面を示した図。 第1の実施形態に係る第1及び第2心電波形を示した図。 第1の実施形態に係る1つの局面による電極アレイ及び電極Rの配置場所を示した図。 第1の実施形態に係る1つの局面による電極アレイ及び電極Rの配置場所を示した図。 第1の実施形態に係る1つの局面による電極アレイ及び電極Rの配置場所を示した図。 第2の実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図。 第3の実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図。 第4の本実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図。 第5の本実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図である。本実施形態に係る心電計測装置2は、第1電極としての電極10a〜10gからなる電極アレイ10、電極アレイ10の中から心電波形の計測に使用する電極を選択するために使用する第3電極としての電極R12、電極アレイ10の中から2つの電極を選択し、後段へ接続するマルチプレクサー(MUX)14、予め定められた周波数の交流信号を出力するスイッチ制御部16と、マルチプレクサー14の一方の出力と電極R12とのうちどちらかを後段へ接続するスイッチ18、2つの入力の電位の差動増幅を行う差動増幅部としての計装アンプ20、心電信号以外の不要な周波数成分を除去するフィルター22、心電信号を必要な振幅レベルまで増幅する増幅部24、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部26、電極R12と差動で第一誘導による心電信号を取得するための第2電極としての電極R52、第一誘導による心電信号を取得するための2つの入力の電位の差動増幅を行う差動増幅部としての計装アンプ54、第一誘導による心電信号から不要な周波数成分を除去するフィルター56、第一誘導による心電信号を必要な振幅レベルまで増幅する増幅部58、計測した心電信号をもとに種々の処理や電極選択のためのアルゴリズムを実行し、マルチプレクサー14やスイッチ制御部16を制御する演算処理部28で構成される。
電極アレイ10は、人体(生体)Aの上腕B(図3参照)に接触した複数の電極10a〜10gからなる。
電極10a〜10gは、心臓の活動に伴う人体Aの電位の変化を検知する電極であり、心電波形を得る際に人体Aに貼り付けられる電極である。電極10a〜10gは、上腕Bの円周上に等間隔に貼り付けられてもよい。これによれば、心電波形のR波の検出精度を容易に高めることができる。電極10a〜10gはマルチプレクサー14に接続されている。
電極R12は、電極アレイ10の電極10a〜10gとは異なる電極である。電極R12は、上腕Bの電極アレイ10より肘側(手首側)の上腕Bに貼り付けられる電極である。なお、電極R12は、前腕あるいは手のひらに貼り付けてもよい。電極R12はスイッチ18に接続されている。
マルチプレクサー14は、機械的なスイッチと電子回路とがひとつのシリコン基板に形成されたIC(Integrated Circuit)、即ちMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)である。マルチプレクサー14は、電極10a〜10g、スイッチ18、及び計装アンプ20に接続されている。
スイッチ制御部16は、スイッチ18の開/閉を制御する信号を出力する電子回路を備えており、制御信号は、CPU(Central Processing Unit)30からの制御によりHレベルかLレベルの方形波の信号を出力する。スイッチ制御部16は、スイッチ18及び演算処理部28に接続されている。
スイッチ18は、導体の接触/非接触により電気信号の導通/遮断を行う機械式のスイッチあるいはトランジスター等を使用する電気的なスイッチである。スイッチ18は、スイッチ制御部16による制御の下、計装アンプ20の入力端子の接続先を、マルチプレクサー14と電極R12とのいずれかの出力端子に切り替える。スイッチ18の開/閉は、スイッチ制御部16から出力される信号で制御され、スイッチ制御部16から出力された方形波の信号の電圧が予め定められた閾値を超えたHレベルとなると計装アンプ20の入力端子の接続先がマルチプレクサー14となり、スイッチ制御部16から出力された信号のレベルが予め定められた閾値以下のLレベルとなると計装アンプ20の入力端子の接続先が電極R12となる。スイッチ18は、マルチプレクサー14、電極R12、計装アンプ20、及びスイッチ制御部16に接続されている。
計装アンプ20は、高い入力インピーダンスを持った差動増幅専用のオペアンプである。計装アンプ20は、マルチプレクサー14あるいはマルチプレクサー14と電極R12との2つの入力信号の差分を一定係数(差動利得)で増幅する差動増幅回路である。これによれば、差動増幅することで、安定して増幅することができる。計装アンプ20のゲインは例えば21である。計装アンプ20は、マルチプレクサー14、スイッチ18、及びフィルター22に接続されている。
フィルター22は、HPF、LPF、BPF、ノッチなどを組み合わせて使用する。フィルター22は、計装アンプ20から供給された心電信号以外の不要な周波数成分を排除して増幅部24に供給する。フィルター22は、計装アンプ20及び増幅部24に接続されている。
増幅部24は、入力された心電信号を増幅する電子回路である。増幅部24は、フィルター22及びA/D変換部26に接続されている。
A/D変換部26は、増幅部24で増幅されて出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する回路である。A/D変換部26は、高周波成分が除去された心電信号を所定のサンプリング周波数でデジタル信号に変換して演算処理部28に供給する。A/D変換部26は、増幅部24及び演算処理部28に接続されている。
電極R52は、電極アレイ10の電極10a〜10gと電極R12とは異なる電極である。電極R52は、電極R12が貼り付けられた上腕Bとは異なる手に貼り付けられる電極である。電極R52は計装アンプ54に接続されている。
計装アンプ54は、高い入力インピーダンスを持った差動増幅専用のオペアンプである。計装アンプ54は、電極R12と電極R52との2つの入力信号の差分を一定係数(差動利得)で増幅する差動増幅回路である。計装アンプ54のゲインは例えば21である。計装アンプ54は、電極R12、電極R52、及びフィルター56に接続されている。
フィルター56は、HPF、LPF、BPF、ノッチなどを組み合わせて使用する。フィルター56は、計装アンプ54から供給された第一誘導による心電信号以外の不要な周波数成分を排除して増幅部58に供給する。フィルター56は、計装アンプ54及び増幅部58に接続されている。
増幅部58は、入力された第一誘導による心電信号を増幅する電子回路である。増幅部58は、フィルター56及びA/D変換部26に接続されている。
演算処理部28は、CPU30、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)34などを備えたマイクロコンピューターである。演算処理部28が、ROM32に記憶されているプログラムを実行すると、A/D変換部26から入力されるデジタル信号を解析して心電図を表示部36に表示する機能や、求めた心電図を示すデータを生成し、生成したデータを記憶部38に記憶させる機能が実現する。演算処理部28では、取得した心電信号の保存、解析した心電波形のR波から心拍数の算出などが行われる。
本実施形態において、演算処理部28では第1心電計測部、第2心電計測部、心電特定部、及び第3心電計測部が実現される。上記各部は、CPU30がA/D変換部26からの心電信号を所定のプログラムを処理することで実現される。
第1心電計測部では、電極R52と電極R12との電位を計装アンプ20で差動検出することによって人体Aの第1心電波形のR波を計測している。第1心電波形は、第一誘導による心電波形である。第1心電計測部では、第一誘導による第1心電波形64のR波振幅のピーク値を検出し、第1心電波形64のR波のタイミングを取得している。
第2心電計測部では、第1心電計測部によるR波を基準タイミングとして、電極アレイ10の全ての電極10a〜10gについて、電極R12との電位を計装アンプ20で差動検出することによって人体Aの第2心電波形60のR波を計測している。第2心電計測部では、第1心電波形64のR波のタイミングを用いて、第2心電波形60の計測のための処理区間を限定している。これによれば、複数の電極の中から最適な電極の組合せを選ぶ際に、両手間の第1心電波形64のR波と同じタイミングを用いることで、上腕の差動で取った第2心電波形60のR波検出のための処理区間を容易に限定することができる。
心電特定部では、第2心電計測部によって計測された各第2心電波形60のR波の振幅と極性とでマッピングしている。また、心電特定部では、マッピング結果に基づいて、最も大きな振幅で正の極性を持つR波を計測した電極アレイ10のうちの1つの電極と、最も大きな振幅で負の極性を持つR波を計測した電極アレイ10のうちの他の1つの電極とを特定している。
第3心電計測部では、心電特定部で特定された電極アレイ10のうちの1つの電極と他の1つの電極との電位を計装アンプ20で差動検出することによって人体Aの心電波形のR波を計測している。
表示部36は、画像を表示する表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ)を有しており、演算処理部28の制御の下、心電図の画像や、心電計測装置2を操作するための画面及び文字列などを表示する。
記憶部38は、不揮発性メモリーを有しており、演算処理部28の制御の下、演算処理部28が生成したデータを記憶する。
操作部40は、心電計測装置2を操作するためのボタン等の操作子を複数有しており、演算処理部28に接続されている。操作子がユーザーによって操作されると、操作された操作子を示す信号が演算処理部28へ供給される。演算処理部28は、この信号をもとに操作者の行った操作や操作者からの指示を特定し、各部を制御する。
本実施形態では、上腕Bにおいて、心電信号には2つの異なる信号が伝わってきており、計測部位により信号の大きさが異なる。本実施形態では、上腕Bを円周上に一周覆うような電極アレイ10を配置し、最適な電極アレイ10の電極を選択することにより、安定した心電波形のR波を計測できるようにする。
ここで、心電波形におけるR波について説明する。
図2は、心電波形、すなわち心臓の活動電位の時間的変化の正常波形を示した図である。典型的な正常波形は、心拍1回ごとに大きくP、Q、R、S、Tの5つの波で構成され、中でも目立つQ、R、S波は一括してQRS波と呼ばれる。図にはないが、これ以外にもU波という波が存在する。P波は、心房の興奮により起こる活動電位の波であり、QRS波は、心室の興奮により起こる活動電位の波であり、T波は、興奮した心室の心筋細胞が再分極する過程で起こる活動電位の波である。心房に溜まった血液を心室に送るために心室が収縮する。このときの活動電位がP波であり、このとき心室が膨張状態になる。次に、心室が激しく収縮し、心室の血液を全身に送り出す。このときの活動電位がR−T波となる。
図3は、正面図であり、本実施形態に係る1つの局面による心電計測装置の装着場所を示した図である。図4は、本実施形態に係る心電計測装置の断面を示した図である。本実施形態に係る心電計測装置2は、図3に示すように、弾性ストラップ66を備える。
弾性ストラップ66は、心電計測装置2を人体Aの上腕Bに着脱自在に固定するために使用される。弾性ストラップ66は絶縁物である。弾性ストラップ66の一方の面に電極R12と電極アレイ10の電極10a〜10gとが配置される。弾性ストラップ66に配置される電極R12と電極アレイ10の電極10a〜10gの電極面は、弾性ストラップ66側とは反対側を向いている。弾性ストラップ66の他方の面に電極R52が配置される。弾性ストラップ66に配置される電極R52の電極面は、弾性ストラップ66側とは反対側を向いている。
心電計測装置2は、人体Aに装着されたとき、電極R12と電極アレイ10の電極10a〜10gとの電極面が装着した人体Aの上腕Bの皮膚に接触している。電極R52は、人体Aの心電計測装置2を装着しない腕で接触できるように配置されている。例えば、図4に示すように、人体Aの心電計測装置2を装着しない腕側の手Cの指で電極R52に接触する。電極R12と電極R52との電位を差動検出することにより第1心電波形64のR波が計測できる。また、電極アレイ10の各電極10a〜10gと電極R12との電位を差動検出することにより複数の第2心電波形60のR波が計測できる。なお、電極R12を上腕Bの肘側へ、電極アレイ10の電極10aを上腕Bの肩側へ、配置してもよい。
図5は、本実施形態に係る第1及び第2心電波形64,60を示した図である。片腕での心電波形と第一誘導による心電波形を示した図5を用いて説明する。第2心電波形(片腕で得られる心電波形)60は非常にノイジー(noisy)で、丸で囲んだ部分62に存在する第2心電波形60のR波を検出するのは非常に困難である。一方、第1心電波形(第一誘導による心電波形)64はR波の振幅が非常に大きく取れることから、容易にピーク検出が可能である。例えば、正常QRS時間は、100msより小さいので、心拍間隔が1s(秒)の場合、E(検出区間)は、心拍を中心として前後200ms、F(非検出区間)は、800msである。
そこで、第1心電波形64のR波を同時に取得し、そのタイミングを使用して第2心電波形60のR波を含む特定期間Eの中のデータだけを処理することで効率的かつ精度の高い検出を行うことができる。また第2心電波形60の各R波間の区間(例えば、非検出区間F)におけるデータ処理は不必要であり、処理を減らせると共に誤検出の確率も低減できる。
図6は、左腕の正面図であり、本実施形態に係る1つの局面による電極アレイ10及び電極R12の配置場所を示した図である。図6に示すように、電極R12を上腕Bの肘側へ、電極アレイ10の電極10aを上腕Bの肩側へ配置し、電極R12と電極10aとの電位を差動検出し、上記構成を通すことにより第2心電波形60のR波が計測できる。一方、電極アレイ10の電極10bを電極10aと異なる位置へ配置した場合、電極10bで計測した第2心電波形60のR波の極性が電極10aで計測した第2心電波形60のR波の極性と異なる信号を計測することができる。これは上腕Bに2つの異なる心電信号が伝わってきており、上腕Bを伝播する際に混ざりながら信号が伝わっていると考えられる。肘側の上腕Bに配置された電極R12は、混ざった信号を検出しており、電位的には中間点を表している。一方、電極10a,10bは上腕Bにおいて完全に混ざった信号となる前の別々の信号を検出している。
本実施形態では上記特徴に注目し、以下の手順により電極アレイ10の中から差動検出に好適な2つの電極を選択する。
図7及び図8は、左腕の正面図であり、本実施形態に係る1つの局面による電極アレイ10及び電極R12の配置場所を示した図である。まず、心電図を計測される被計測者(生体)Aの左右どちらかの片腕(図3では左腕)に、電極10a〜10g、電極R12が貼り付けられる。具体的には、上腕Bには、導電性を有するジェルが塗られ、このジェルを介して電極10a〜10gは上腕Bの肩側、電極R12は上腕Bの肘側に貼り付けられる。また、電極10a〜10gは上腕Bの円周上に等間隔に貼り付けられる。
次に、人体Aが心臓の計測の開始を指示する操作を操作部40において行うと、演算処理部28は、スイッチ制御部16を動作させる信号を出力する。この信号をスイッチ制御部16が受け取ると、制御信号がLレベルの方形波の信号をスイッチ18へ出力する。そして、この信号がスイッチ18に供給されると計装アンプ20の入力端子の接続先が電極R12に接続される。
次に、人体Aが電極10a〜10g、電極R12が貼り付けられていない側の手C(図3では右手)で第一誘導による心電信号取得用の電極R52に触れて、電極選択処理を開始する。
まず、電極R12と電極R52とから出力される信号、つまり心臓の活動に伴う電位の変化を示す信号は、計装アンプ54で差動増幅される。計装アンプ54で差動増幅された信号は、フィルター56で高周波成分が除去された後、増幅部58に入力される。増幅部58で増幅された信号は、A/D変換部26でデジタル信号に変換された後、演算処理部28に入力される。
演算処理部28は、A/D変換部26から出力されたデジタル信号を受け取ると、第1心電計測部で受け取ったデジタル信号から電極の電位を計測し、この信号に基づいて電極R12と電極R52とにおける電位の変化の波形、即ち心電図を求め、第一誘導による第1心電波形64のR波振幅のピーク値を検出し、第1心電波形64のR波のタイミングを取得する。また、波形の画像が表示部36に表示されるように表示部36を制御する。なお、演算処理部28は、A/D変換部26から供給されたデジタル信号を記憶部38に記憶させる処理も行う。
一方、同時にマルチプレクサー14により選択された電極10a〜10gのうちの1つの電極とスイッチ18により選択された電極R12とから出力される信号、つまり心臓の活動に伴う電位の変化を示す信号は、計装アンプ20で差動増幅される。計装アンプ20で差動増幅された信号は、フィルター22で心電信号以外の不要な周波数成分が除去された後、増幅部24に入力される。増幅部24で増幅された信号は、A/D変換部26でデジタル信号に変換された後、演算処理部28に入力される。
演算処理部28は、A/D変換部26から出力されたデジタル信号を受け取ると、第2心電計測部で受け取ったデジタル信号から電極の電位を計測し、この信号に基づいて電極10a〜10gのうちの1つの電極と電極R12とにおける電位の変化の波形、即ち心電図を求め、各電極の波形の画像が表示部36に表示されるように表示部36を制御する。具体的には、片腕側の差動で取った第2心電波形60から、特定期間Eのデータに対して上述で得た信号タイミングを考慮して第2心電波形60のR波検出の処理を行う。検出には一般的なピーク検出方法や特定の波形パターンとの相関演算による相関値などを用いることができる。なお、演算処理部28は、A/D変換部26から供給されたデジタル信号を記憶部38に記憶させる処理も行う。
次に、電極10a〜10gで計測された第2心電波形60から、R波が最も大きく極性がプラスのものと極性がマイナスのものをそれぞれ選択する。例えば、図8の丸で囲んだ部分42に示すように、電極10gがプラス極性のR波、また、丸で囲んだ部分44に示すように、電極10dがマイナス極性のR波として選択される。
具体的には、心電特定部で第2心電計測部によって計測された第2心電波形60の最大ピークのR波の振幅と極性とがマッピングされる。また、心電特定部では、マッピング結果に基づいて、最も大きな振幅で正の極性を持つR波を計測した電極アレイ10のうちの1つの電極と、最も大きな振幅で負の極性を持つR波を計測した電極アレイ10のうちの他の1つの電極とが特定される。ここで、ピーク検出には一般的なピーク検出方法や特定の波形パターン(例えば心電波形のR波)との相関演算による相関値などを用いることができる。選択後は第一誘導による心電信号取得のために触れていた手Cを電極R52から離して、以降は片腕のみの測定を行う。
次に、上記電極選択処理で選択された2つの電極10d,10gを用いて、その電極間の電位を差動検出することにより、上記同様に心電波形のR波を検出する。このとき、図1に示すように、マルチプレクサー14は上記で選択された2つの電極10d,10gの心電信号を計装アンプ20へ出力するように制御され、スイッチ18はマルチプレクサー14の心電信号を計装アンプ20へ接続するように制御される。
本実施形態では、複数の電極の中から最適な電極の組合せを選ぶ際に、両手間の第一誘導による第1心電波形64のR波のタイミングを用いることで、上腕の差動で取った第2心電波形60のR波検出のための処理区間を限定できることからデータ処理を削減でき、誤検出を低減することができる。また、大振幅の両手間の第1心電波形64のR波を検出タイミングに使えることで、正確なタイミングで検出処理をすることができ、無駄のない効率的なデータ処理による安定かつ精度の高い片腕側の差動で取った心電波形のR波検出を実現できる。
また、電極アレイ10の電極10d,10gを選択することで、上腕Bの円周上において振幅を大きく取れる電極の組合せ候補を、少ない演算で特定することができる。なお、電極アレイ10を7つの電極10a〜10gとして説明を行ったが、電極アレイ10の電極が増えれば増えるほど組合せが増えるため、特定の2つを選択することが困難となり、本実施形態のアルゴリズムにより選択を簡略化できる効果は大きくなる。
以下に第1の実施形態の変形例及び他の実施形態について説明するが、これらの変形例及び実施形態において、第1の実施形態で説明したのと同様の構成については、同一の符号を付すこととし、その説明を省略する。
(変形例)
第1の実施形態では、電極アレイ10内の各電極10a〜10gと電極R12との組合せにより電極選択を行ったが、本変形例では、電極アレイ10内の電極10a〜10gの組合せにより電極選択を行う。このとき、電極R12と電極アレイ10内の電極10a〜10gとの差動により信号を検出する第1の実施形態の場合は、スイッチ18は電極R12側へ接続されたが、電極アレイ10内の電極10a〜10gの組合せの差動により信号を検出する本変形例の場合は、スイッチ18はマルチプレクサー14側に接続される。
また、第2心電計測部では、第1心電計測部によるR波を基準タイミングとして、電極アレイ10内の電極10a〜10gの組合せによる電位を計装アンプ20で差動検出することによって人体Aの第2心電波形60のR波を計測している。
心電特定部では、第2心電計測部によるR波の計測結果に基づいて、最も大きな振幅でR波を計測した電極アレイ10内の電極の組合せを特定している。
第3心電計測部では、心電特定部で特定された電極アレイ10内の電極の組合せによる電位を計装アンプ20で差動検出することによって人体Aの心電波形のR波を計測する。
(第2の実施形態)
図9は、本実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図である。本実施形態に係る心電計測装置4は、電極R12を電極アレイ10の電極のひとつと共有する。例えば、図9に示すように、電極R12を電極アレイ10の電極10gと共有する。
本実施形態に係る心電計測装置4は、電極アレイ10の電極10a〜10g間での2つの電極を選択する測定と、電極R12と電極R52とによる第一誘導測定をスイッチ18とマルチプレクサー14とA/D変換部26とを制御することで時分割で測定する。時分割で処理することで両データのタイミングはサンプリング時間分だけ遅延してしまうことになるが、通常サンプリング時間は心電の周期とはオーダーが大きく異なることから無視してよいほどの差がある。あるいは、無視できるようなオーダーのサンプリング時間(クロック周波数)を設定すればよい。
第1心電計測部では、電極R52と電極アレイ10内の電極10gとの電位を計装アンプ20で差動検出することによって人体Aの第1心電波形64のR波を計測している。
本実施形態によれば、電極R12を電極アレイ10の電極のひとつと共有することで、電極R12を単独で設ける場合に比べて、省スペース化に貢献できる。
(第3の実施形態)
図10は、本実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図である。本実施形態に係る心電計測装置6は、電極10a〜10cからなる電極アレイ10、2つの入力の電位の差動増幅を行う差動増幅部としての計装アンプ20a〜20c、心電信号以外の不要な周波数成分を除去するフィルター22a〜22c、心電信号を必要な振幅レベルまで増幅する増幅部24a〜24cで構成される。本実施形態に係る心電計測装置6は、電極アレイ10内の各電極10a〜10cと電極R12との組合せによる第2心電波形60及び第一誘導による第1心電波形64を同時に取得する。
本実施形態によれば、電極アレイ10内の各電極10a〜10cと電極R12との組合せによる第2心電波形60を同時に取得して、第一誘導による第1心電波形64のR波のタイミングで処理することで、R波1波分で電極選択を完了させることができるので、複数の電極の中から最適な電極の組合せの選択を短時間で実行することができる。
(第4の実施形態)
図11は、本実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図である。本実施形態に係る心電計測装置8は、電極アレイ10内の電極10a〜10cの組合せによる第2心電波形60及び第一誘導による第1心電波形64を同時に取得する。
本実施形態によれば、電極アレイ10内の電極10a〜10cの組合せによる第2心電波形60を同時に取得して、第一誘導による第1心電波形64のR波のタイミングで処理することで、R波1波分で電極選択を完了させることができるので、複数の電極の中から最適な電極の組合せの選択を短時間で実行することができる。
(第5の実施形態)
図12は、本実施形態に係る心電計測装置のハードウェアの構成を示した図である。本実施形態に係る心電計測装置9は、電極R12を電極アレイ10の電極のひとつと共有する。例えば、図12に示すように、電極R12を電極アレイ10の電極10cと共有する。
本実施形態によれば、電極R12を電極アレイ10の電極のひとつと共有することで、電極R12を単独で設ける場合に比べて、省スペース化に貢献できる。
2,4,6,8,9…心電計測装置 10…電極アレイ 10a〜10g…電極(第1電極) 12…電極R(第3電極) 14…マルチプレクサー 16…スイッチ制御部 18…スイッチ 20…計装アンプ 22…フィルター 24…増幅部 26…A/D変換部 28…演算処理部 30…CPU 32…ROM 34…RAM 36…表示部 38…記憶部 40…操作部 52…電極R(第2電極) 54…計装アンプ 56…フィルター 58…増幅部 60…第2心電波形 62…部分 64…第1心電波形 66…弾性ストラップ。

Claims (8)

  1. 生体の上腕に接触する複数の第1電極からなる電極アレイと、
    前記電極アレイが接触する前記上腕とは異なる手に接触する第2電極と、
    前記電極アレイの第1電極とは異なり、前記上腕に接触する第3電極と、
    前記第3電極と前記第2電極との電位を差動検出することによって第一誘導による第1心電波形のR波を計測する第1心電計測部と、
    前記第1心電計測部によるR波を基準タイミングとして、前記電極アレイの全ての前記第1電極について、前記第3電極との電位を差動検出することによって前記生体の第2心電波形のR波を計測する第2心電計測部と、
    前記第2心電計測部によるR波の計測結果に基づいて、最も大きな振幅で正の極性を持つR波を計測した前記電極アレイのうちの1つの第1電極と、最も大きな振幅で負の極性を持つR波を計測した前記電極アレイのうちの他の1つの第1電極とを特定する心電特定部と、
    前記心電特定部で特定された前記電極アレイのうちの1つの第1電極と他の1つの第1電極との電位を差動検出することによって前記生体の心電波形のR波を計測する第3心電計測部と、
    を含むことを特徴とする心電計測装置。
  2. 生体の上腕に接触する複数の第1電極からなる電極アレイと、
    前記電極アレイが接触する前記上腕とは異なる手に接触する第2電極と、
    前記電極アレイの第1電極とは異なり、前記上腕に接触する第3電極と、
    前記第3電極と前記第2電極との電位を差動検出することによって第一誘導による第1心電波形のR波を計測する第1心電計測部と、
    前記第1心電計測部によるR波を基準タイミングとして、前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位を差動検出することによって前記生体の第2心電波形のR波を計測する第2心電計測部と、
    前記第2心電計測部によるR波の計測結果に基づいて、最も大きな振幅でR波を計測した前記電極アレイ内の第1電極の組合せを特定する心電特定部と、
    前記心電特定部で特定された前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位を差動検出することによって前記生体の心電波形のR波を計測する第3心電計測部と、
    を含むことを特徴とする心電計測装置。
  3. 生体の上腕に接触する複数の第1電極からなる電極アレイと、
    前記電極アレイが接触する前記上腕とは異なる手に接触する第2電極と、
    前記第2電極と前記電極アレイ内の第1電極との電位を差動検出することによって第一誘導による第1心電波形のR波を計測する第1心電計測部と、
    前記第1心電計測部によるR波を基準タイミングとして、前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位を差動検出することによって前記生体の第2心電波形のR波を計測する第2心電計測部と、
    前記第2心電計測部によるR波の計測結果に基づいて、最も大きな振幅でR波を計測した前記電極アレイ内の第1電極の組合せを特定する心電特定部と、
    前記心電特定部で特定された前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位を差動検出することによって前記生体の心電波形のR波を計測する第3心電計測部と、
    を含むことを特徴とする心電計測装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の心電計測装置において、
    前記第2心電計測部は、前記第1心電波形のR波のタイミングを用いて、前記第2心電波形の計測のための処理区間を限定することを特徴とする心電計測装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の心電計測装置において、
    前記第2心電計測部は、前記電極アレイ内の第1電極の組合せによる電位の差動検出を同時に行うことを特徴とする心電計測装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の心電計測装置において、
    前記電極アレイの複数の第1電極は、前記上腕の円周上に等間隔で置かれていることを特徴とする心電計測装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の心電計測装置において、
    2つの入力の電位を差動増幅する差動増幅部をさらに含むことを特徴とする心電計測装置。
  8. 請求項7に記載の心電計測装置において、
    交流信号を出力するスイッチ制御部と、
    前記スイッチ制御部から出力された交流信号に応じて、前記差動増幅部に入力する1つの心電信号を前記第1電極と前記第3電極とのどちらか一方の心電信号に切り替えるスイッチと、
    をさらに含むことを特徴とする心電計測装置。
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