JPH0739421U - 釣 針 - Google Patents

釣 針

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JPH0739421U
JPH0739421U JP6904493U JP6904493U JPH0739421U JP H0739421 U JPH0739421 U JP H0739421U JP 6904493 U JP6904493 U JP 6904493U JP 6904493 U JP6904493 U JP 6904493U JP H0739421 U JPH0739421 U JP H0739421U
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JP
Japan
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fishing hook
epoxy resin
hook
molybdenum disulfide
fishing
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Pending
Application number
JP6904493U
Other languages
English (en)
Inventor
雅文 高田
Original Assignee
金井 宏之
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性に優れ、使用寿命を向上し得る釣針
を提供する。 【構成】 少なくとも針先部4外周表面に、二硫化モリ
ブデンを含有するエポキシ樹脂の被膜2を形成して釣針
3を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は漁業や魚釣に用いられる釣針に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種釣針には、釣針用線材として高C量(0.60〜1.10重量% )の硬鋼線材(JIS G 3506)が一般に使用されており、この釣針用線 材を所要形状の釣針に成形後、焼入れ焼戻し処理により強度と靱性を付与し、し かる後Ni等のめっきまたは塗装により耐腐食性を付与して使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の釣針に所望の強度と靱性を付与する場合、専ら上記鋼線材の炭素含有率 を加減したり、焼入れ焼戻し処理条件を変えたりすることがなされている。しか し、上記鋼線材では、ある硬さ以上になると靱性が低下し、折れ易くなるため、 特定の硬さ以上にできなかった。このため、従来の釣針は、時に川、海底の石、 岩との接触によって針先等の摩滅を生じ、併せて発錆の影響により、長期の使用 に耐え得ないものであった。また、針先の摩滅により、魚に仕掛ける際の抵抗が 大きくなって、掛かりが著しく劣化することにもなっている。
【0004】 本考案は上記課題を解決するためになしたものであり、強度、靱性の低下を伴 うことなく、耐摩耗性を改善し、使用寿命が向上した釣針を得ることを目的とす る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、上記課題を解決すべく研究し、釣針の表面に潤滑性を有する材料 を被覆することを考え、その材料として二硫化モリブデンが好適であることを見 出し、この知見に基づいて本考案を成すに至った。
【0006】 すなわち、本考案の釣針は、少なくとも針先部外周表面に、二硫化モリブデン を含有するエポキシ樹脂の被膜を形成して成る。
【0007】 なお、上記構成におけるエポキシ樹脂被膜の厚みは、あまり薄くすると摩耗に より早期に消滅し、また厚過ぎると重量が大きくなるだけでなく、剥離し易くな り異常摩耗の原因となる。このため、エポキシ樹脂被膜の厚さは1〜10μmの 範囲であるのが好適である。
【0008】 また、二硫化モリブデンのエポキシ樹脂に対する含有量は、被膜の密着性と潤 滑性能の面から10〜60容量%の範囲とし、均一に分散混合させることが望ま しい。
【0009】
【作用】
上記構成とした本考案の釣針は、少なくとも針先部外周表面に潤滑性を有する 二硫化モリブデンの固形微細粒子が存在するため、被接触摺物体との摩擦抵抗が 著しく低下し、良好な滑りが得られ、針先部の摩耗が大幅に減少する。このため 、魚に対する引掛かり性の良好な針先状態が長期に亘り維持される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 エポキシ樹脂の溶液に研摩剤および粒径1μm以下の二硫化モリブデン粒子を 添加し、この溶液中に、SWRS82A材よりなる所要形状に形成された釣針を 投入して浸漬バレル処理を行なった後、その釣針を取出し、乾燥、焼付けをして 、図1および図2に示すように、釣針基地1の全表面に、二硫化モリブデンを容 量%で10〜60%含有する厚さ1〜10μmのエポキシ樹脂被膜2を施した釣 針3を構成した。
【0011】 なお、上記実施例においては、エポキシ樹脂被膜2を釣針基地1の全表面に施 したが、例えばマスキング処理を施して針先部4等部分的に施すことも可能であ り、また、被膜方法としても浸漬バレルに限らず、例えばスプレーによるコーテ ィングでもよい。ただし、このスプレーによるコーティングにあっては被膜の均 一性が得難いため、この点を考慮して行なう必要がある。
【0012】 次に上記実施例により得られた釣針と、被膜を形成していない従来の釣針につ いて、回転式バレル研摩機を用いて摩耗試験を行なった。この試験に際し、バレ ル回転数は10rpmの比較的低速で行ない、各釣針について研摩前と所要時間 研摩後の重量測定により摩耗量を求めると共に、研摩後の摩耗状態を目視によっ て観察した。
【0013】 上記試験の結果、従来の釣針の摩耗量に比べ、実施例の釣針の摩耗量は50% 程度となっていた。また、摩耗状態についてみるに、従来の釣針は針先部、カエ リ部の摩耗が著しく、その先端が丸みを呈していたのに対し、実施例の釣針にお いては尖頭を保っていた。
【0014】
【考案の効果】
本考案の釣針は上述のように耐摩耗性に優れる。このため、特に針先部の摩耗 による魚に対する引掛かり性を劣化し難く、長期使用に耐え得る等、実用的効果 を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の釣針を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1におけるA−A拡大断面図である。
【符号の説明】
1 基地 2 エポキシ樹脂被膜 3 釣針 4 針先部 5 カエリ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも針先部外周表面に、二硫化モ
    リブデンを含有するエポキシ樹脂の被膜を形成したこと
    を特徴とする釣針。
JP6904493U 1993-12-24 1993-12-24 釣 針 Pending JPH0739421U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3189729A4 (en) * 2014-09-05 2018-04-18 Nippon Soda Co., Ltd. Fishhook

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3189729A4 (en) * 2014-09-05 2018-04-18 Nippon Soda Co., Ltd. Fishhook
US10349642B2 (en) 2014-09-05 2019-07-16 Nippon Soda Co., Ltd. Fishhook

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