JPH0739162U - 電子黒板装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 面倒な作業を必要とすることなく、極めて簡
単に、所望の情報のみを選択的に印刷できる電子黒板装
置を提供しようとする。 【構成】 筆記面に表示すべき情報は、第１の種類のイ
ンクを用いた筆記具によって書かれる。印刷対象から除
外すべき印刷禁止情報の範囲は、第１の種類のインクと
は異なる第２の種類のインクを用いたマーカーによって
筆記面上に記される範囲指定マークによって指定され
る。検出手段では、範囲指定マークを検出することによ
り、印刷禁止情報の範囲を検出する。読出し制御手段で
は、前記検出手段によって検出された範囲に属する印刷
禁止情報に対応する画像データがプリンタに出力されな
いよう制御する。範囲指定マークは、インクの種類に関
係なく、その所定の形状のみに基づいて、検出されるよ
うにしてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、筆記面上に書かれた情報をハードコピーとして出力する印刷機能 を備えた電子黒板装置に関し、特に、極めて簡単に、所望の情報のみを選択的に 印刷できるものに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

“コピーボード”または“ＯＡボード”という名称でも知られている電子黒板 装置は、巻取り、巻戻し可能なスクリーンの面に書かれた情報を電気的に読み取 ることによって、該情報をハードコピーとして出力する印刷機能を備えるもので である。この印刷機能により、電子黒板装置は、前記スクリーンの面、すなわち 、筆記面に書かれた情報を、わさわざ別の用紙に書き写すことなく、目視可能な 形態で保存または利用できる、という利点を有する。このため、今日では、電子 黒板装置は、旧来の黒板、ホワイトボード等に代る手段として、会議、打ち合せ 等において広く使用されている。

【０００３】 しかし、従来の電子黒板装置にあっては、筆記面に書かれた情報を印刷すべき ことをユーザが指示した場合、前記情報のすべてがそっくりそのまま印刷される ようになっている。このため、部外者に知られてはまずい秘密情報や、印刷する 必要または価値のない情報など（以下、これらの情報を印刷禁止情報と言う）は 、印刷に先立って、旧来の黒板消しに相当する板消し部材を用いて、手作業で消 去しなければならず、その消去作業が大変面倒であった。

【０００４】 そこで、特開平４−１１６６９号公報には、前記筆記面との色差が３０〜４０ ＮＢＳである特殊なインクを用いた筆記具によって、印刷禁止情報を書く技術が 開示されている。この場合、前記筆記具（以下、便宜上、印刷禁止用の筆記具と いう）で書かれた印刷禁止情報は、筆記面において目視判読されるのに十分な色 差（すなわち３０ＮＢＳ以上）を有するが、光学的な走査に基づいて印刷される のには不十分な色差（すなわち４０ＮＢＳ以下）を有することになる。従って、 この印刷禁止用の筆記具で書かれた印刷禁止情報は、印刷に先立って手作業で消 去しなくても、自動的に消去されることになる。

【０００５】 しかし、上記特開平４−１１６６９号公報に開示された技術にあっては、印刷 すべき情報と印刷禁止情報とを書き分けるために、印刷可能な色差を持つインク による普通の筆記具と、前記印刷禁止用の筆記具とを正確に使い分けなければな らず、大変面倒である。また、印刷すべき情報として書いた情報を、後になって 印刷禁止情報に改めたい場合には、前記印刷すべき情報として書いた情報を消去 し、しかる後、印刷禁止用の筆記具によって書き直さなければならない。また、 その逆に、印刷禁止情報として書いた情報を、後になって印刷すべき情報に改め たい場合にも、前記印刷禁止情報を消去した後、普通の筆記具によって書き直さ なければならない。このように、この従来技術にあっても、所望の情報のみを選 択的に印刷できるようにするためには、大変面倒な作業が必要であった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上記の課題に鑑みてなされたもので、面倒な作業を必要とするこ となく、極めて簡単に、所望の情報のみを選択的に印刷できる電子黒板装置を提 供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、この考案の第１の観点に従う電子黒板装置は、筆記 面（２ａ）と、第１の種類のインクによって前記筆記面（２ａ）に所望の情報を 書くための筆記具（Ｐ）と、前記筆記面（２ａ）を光学的に走査することにより 、前記筆記面（２ａ）に書かれた情報を電気的に読み取り、該読み取った情報を 画像データとしてメモリ（２０）に格納する情報読取り部（１０，１２）と、前 記メモリ（２０）に格納された前記画像データを読み出す読出し手段（２２）と 、該読出し手段（２２）によって読み出された画像データに基づいて、前記筆記 面（２ａ）に書かれた情報を印刷するプリンタ（１３）とを備えた電子黒板装置 であって、前記筆記面（２ａ）に書かれた情報のうち、前記プリンタ（１３）に よって印刷される対象から除外すべき情報の範囲を指定するため、前記第１の種 類のインクとは異なる第２の種類のインクによって、前記筆記面（２ａ）上に所 定の範囲指定マーク（１４）を記すためのマーカー（Ｍ）と、前記範囲指定マー ク（１４）を検出することにより、前記マーカー（Ｍ）によって指定された範囲 を検出する検出手段（１５，２１）と、前記検出手段（１５，２１）によって検 出された範囲に属する情報に対応する画像データが前記メモリ（２０）から読み 出されないよう、前記読出し手段（２２）による読出しを制御する読出し制御手 段（２４）とを具備したものである。

【０００８】 また、この考案の第２の観点に従う電子黒板装置は、筆記面（２ａ）と、前記 筆記面（２ａ）を光学的に走査することにより、前記筆記面（２ａ）に書かれた 情報を電気的に読み取り、該読み取った情報を画像データとしてメモリ（２０） に格納する情報読取り部（１０，１２）と、前記メモリ（２０）に格納された前 記画像データを読み出す読出し手段（２２）と、該読出し手段（２２）によって 読み出された画像データに基づいて、前記筆記面（２ａ）に書かれた情報を印刷 するプリンタ（１３）とを備えた電子黒板装置であって、前記筆記面（２ａ）に 書かれた情報のうち前記プリンタ（１３）によって印刷される対象から除外すべ き情報の範囲を指定するために前記筆記面（２ａ）に記された所定の範囲指定マ ーク（１４）を検出し、該範囲指定マーク（１４）の検出に基づいて、前記除外 すべき情報の範囲を検出する検出手段（１５，２１）と、前記検出手段（１５， ２１）によって検出された範囲に属する情報に対応する画像データが前記メモリ （２０）から読み出されないよう、前記読出し手段（２２）による読み出しを制 御する読出し制御手段（２４）とを具備したものである。

【０００９】

【作用】

前記第１の観点に従う電子黒板装置にあっては、筆記面（２ａ）に表示すべき 文字や図形などの情報は、第１の種類のインクを用いた筆記具（Ｐ）によって書 かれる。このようにして書かれた情報のなかに、プリンタ（１３）による印刷対 象から除外すべき情報、つまり、印刷禁止情報が存在する場合、前記第１の種類 のインクとは異なる第２の種類のインクを用いたマーカー（Ｍ）によって、前記 筆記面（２ａ）上に、前記印刷禁止情報の範囲を指定する範囲指定マーク（１４ ）を記す。検出手段（１５，２１）では、このようにして記された範囲指定マー ク（１４）を検出し、この範囲指定マーク（１４）の検出に基づいて、前記マー カー（Ｍ）によって指定された範囲を検出する。

【００１０】 こうして、読出し制御手段（２４）では、前記検出手段（１５，２１）によっ て検出された範囲に属する印刷禁止情報に対応する画像データが、前記メモリ（ ２０）から読み出されてプリンタ（１３）に出力されないよう、前記読出し手段 （２２）による読出しを制御する。以上のような構成により、プリンタ（１３） からは、前記印刷禁止情報が消去されたハードコピーが出力されることになる。

【００１１】 なお、この考案の好ましい一実施態様によると、前記第１の種類のインクと第 ２の種類のインクとは、互いに色が異なるものであり、前記検出手段（１５，２ １）が、前記第２の種類のインクの色を検出する色センサ（１５）を含むもので ある。また、前記マーカー（Ｍ）によって記される範囲指定マーク（１４）は、 前記印刷禁止情報を囲む枠である。

【００１２】 さらに、上記第１の観点に従う電子黒板装置においては、検出手段（１５，２ １）が、インクの種類の違いに基づいて、範囲指定マーク（１４）を検出するも のであるのに対して、前記第２の観点に従う電子黒板装置の特徴は、検出手段（ １５，２１）が、範囲指定マーク（１４）のインクの種類に関係なく、その所定 の形状のみに基づいて、範囲指定マーク（１４）を検出することにある。

【００１３】

【実施例】

以下、添付図面に基づいてこの考案を詳述する。 図１は、この考案の一実施例に係る、印刷機能を有する電子黒板装置の外観を 示す斜視図である。

【００１４】 例えば白色の筆記面（２ａ）を有するライティングスクリーン（２）は、枠体 （３）の矩形窓（３ａ）から前記筆記面（２ａ）が露出するよう設けられており 、黒色、赤色等のインクを用いた筆記具（Ｐ）によって、所望の情報が書けるよ うになっている。

【００１５】 また、このライティングスクリーン（２）は、その両端において、前記枠体３ に回転可能に支持された巻取り軸（４ａ）および巻戻し軸（４ｂ）に取り付けら れており、これら巻取り軸（４ａ）および巻戻し軸（４ｂ）が図２に示すモータ （１８）によって駆動されることによって、巻取り、巻戻し可能になっている。

【００１６】 枠体（３）の下方フランジ部（３ｂ）の上面側に設けられた操作パネル（６） は、この電子黒板装置の動作に関する様々な設定、選択等を行うための各種の操 作子を備えている。これらの操作子には、ライティングスクリーン（２）の巻取 りおよび巻戻しを指示するための巻取りスイッチ（７）および巻戻しスイッチ（ ８）、ならびに、筆記面（２ａ）に書かれた情報を印刷することを指示するため の印刷指示スイッチ（９）等が含まれている。

【００１７】 巻取りされまたは巻戻しされる際、ライティングスクリーン（２）は、前記矩 形窓（３ａ）の横幅に対応する長さを１単位として、矩形窓（３ａ）に対して移 動するようになっている。つまり、巻取りスイッチ（７）または巻戻しスイッチ （８）がオンされる毎に、ライティングスクリーン（２）は、矩形窓（３ａ）の 横幅に対応する長さだけ矩形窓（３ａ）に対して移動して、停止するようになっ ている。

【００１８】 なお、以下の説明を行う便宜上、このように矩形窓（３ａ）に露出される各前 記単位ごとの筆記面（２ａ）を、フレーム（２ａ）と言うことにする。

【００１９】 また、印刷指示スイッチ（９）がオンされると、ライティングスクリーン（２ ）は前記１単位分だけ巻取られ、この巻取りに伴って、それまで矩形窓（３ａ） に露出していたフレーム（２ａ）が、ラインイメージセンサ（１０）に対して相 対移動しながら、該ラインイメージセンサ（１０）よって光学的に走査されるよ うになっている。つまり、ラインイメージセンサ（１０）は、前記フレーム（２ ａ）からの反射光を受光し、その光電変換面に結像するイメージの濃淡に応じた アナログの画像信号を出力する。この画像信号は、図２に示す画像処理部（１２ ）によって処理される。

【００２０】 また、枠体（３）の下方フランジ部（３ｂ）の下面側には、ラインイメージセ ンサ（１０）による走査、および、画像処理部（１２）による処理にづき、前記 フレーム（２ａ）に書かれた情報をハードコピーとして出力するためのプリンタ （１３）が取り付けられている。この実施例によると、前記プリンタ（１３）は 、ファクシミリ等で使用されているもののような、サーマルヘッドと感熱記録紙 を使用するサーマルプリンタである。

【００２１】 さらに、この実施例の最も重要な特徴によると、前記筆記具（Ｐ）によって筆 記面（２ａ）に書かれた情報のうち、所定のマーカーＭによって記された範囲内 に属する情報は、印刷禁止情報として扱われ、プリンタ（１３）が出力するハー ドコピーから、自動的に消去されるようになっている。

【００２２】 より詳しくは、このマーカーＭは、前記筆記具（Ｐ）とは異なる色のインク（ 例えば黄色とする）を用いたものであり、例えば、図１に示すように、前記マー カーＭによって筆記面（２ａ）に記される範囲指定マーク（１４）によって指定 される範囲内の情報は、自動的に、プリンタ（１３）による印刷対象から除外さ れるようになっている。因みに、図示例における範囲指定マーク（１４）は、印 刷対象から除外すべき印刷禁止情報を囲む線状の枠である。

【００２３】 この目的のため、前記ラインイメージセンサ（１３）に隣接した箇所には、前 記黄色の範囲指定マーク（１４）を検出するための色センサ（１５）が設けられ ている。この色センサ（１５）は、例えば、色フィルタとフォトダイオードとで 構成されるものである。

【００２４】 図２は、この電子黒板装置の電気回路構成を示すブロック図である。 例えば、図１に示したフレーム（２ａ）の情報を印刷するため、操作パネル（ ６）の印刷指示スイッチ（９）がオンされると、巻取り軸（４ａ）がモータ（１ ８）を介して回転されることによって、ライティングスクリーン（２）が巻取り 軸（４ａ）に前記１単位だけ、つまり、１フレーム分だけ巻取られるのに伴い、 それまで矩形窓（３ａ）に露出していた前記フレーム（２ａ）が、ラインイメー ジセンサ（１０）によって光学的に走査される。ラインイメージセンサ（１０） から出力されるアナログの画像信号は、画像処理部（１２）において、各画素ご とに、アナログ−ディジタル変換された後、例えば、“黒”、“白”を示す２値 の画像データに変換される。このようにして各走査ラインごとに得られる画像デ ータは、順次、ＲＡＭからなるメモリ（２０）に格納される。こうして、メモリ （２０）には、前記フレーム（２ａ）を走査して得られた画像データが格納され る。

【００２５】 一方、色センサ（１５）によって範囲指定マーク（１４）が検出されると、消 去範囲検出回路（２１）は、色センサ（１５）の検出結果に基づいて、前記フレ ーム（２ａ）において範囲指定マーク（１４）によって指定された範囲を検出し 、該検出した範囲を読出し制御回路（２４）に与える。

【００２６】 読出し回路（２２）は、メモリ（２０）に格納された画像データを読み出して プリンタ（１３）に出力するものであるが、前記消去範囲内に属する画像データ を読み出さず、従って、プリンタ（１３）に出力しないよう、前記読出し制御回 路（２４）によって制御される。こうして、プリンタ（１３）では、前記読出し （２２）から出力された画像データのみに従って印刷を行い、故に、範囲指定マ ーク（１４）によって指定された範囲内の印刷禁止情報が消去されたハードコピ ーを出力することになる。

【００２７】 この場合、範囲指定マーク（１４）自体も、印刷禁止情報の一部として扱われ 、従って、ハードコピーには現れない。また、他のフレーム（２ａ）の印刷を行 うことが所望の場合、そのフレーム（２ａ）を前記矩形窓（３ａ）に出して、印 刷指示スイッチ（９）をオン操作すればよい。

【００２８】 上記実施例では、印刷指示スイッチ（９）がオン操作された場合、ライティン グスクリーン（２）が巻取られ、その巻取りに伴ってラインイメージセンサ（１ ０）による走査が行われるようにしたが、巻戻しスイッチ（８）と印刷指示スイ ッチ（９）とが同時にオンされた場合には、ライティングスクリーン（２）が巻 戻されるようにし、この巻戻し伴ってラインイメージセンサ（１０）による走査 が行われるようにしてもよい。つまり、このようにすることによって、巻取り軸 （３ａ）に既に巻き取られているフレーム（２ａ）についての印刷を、ライティ ングスクリーン（２）を一旦巻戻した後に印刷指示スイッチ（９）オン操作する 、という２段階の操作を必要とすることなく、直接行うことが可能になる。

【００２９】 また、ライティングスクリーン（２）の巻取り、巻戻し、および、フレーム（ ２ａ）に書かれた情報の印刷は、所望の場合、数フレーム分またはすべてのフレ ーム分まとめて行うことができるようにしてもよい。

【００３０】 なお、この考案の変更例によると、前記マーカー（Ｍ）は、前記筆記具（Ｐ） とは異なる色のインクを用いたもののみに限定されるものではなく、前記筆記具 （Ｐ）のインクとは異なるその他の特性を有し、該特性が既存のセンサによって 自動的に検出され得るものであれば、蛍光インクなどのその他の種類のインクを 用いたものであってもよい。

【００３１】 また、範囲指定マーク（１４）は、印刷禁止情報の範囲を明確に指定できるも のであれば、図１に示したもののような連続した線状の枠マークに限らず、「」 、（）などの括弧マークであってもよい。

【００３２】 さらに、上記実施例においては、インクの種類に基づいて、範囲指定マーク（ １４）を検出するようにしたが、かなり特殊な形状の範囲指定マーク（１４）を 採用し、インクの種類に関係なく、その形状のみに基づいて、範囲指定マーク（ １４）を検出するようにしてもよい。

【００３３】 さらに、プリンタ（１３）は、上述した感熱式のプリンタに限らず、静電作用 によって記録紙上にトナーを固着する静電式のプリンタその他であってもよい。

【００３４】

【考案の効果】

以上のように、この考案は、印刷対象から除外すべき印刷禁止情報の範囲を指 定するために筆記面上に記される範囲指定マークを検出し、該範囲指定マークの 検出に基づいて、前記印刷禁止情報を消去する構成であるので、極めて簡単に、 所望の情報のみを選択的に印刷できる、という優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例に係る電子黒板装置の外観
構成を示す斜視図。

【図２】同実施例における電気回路構成を示すブロック
図。

【符号の説明】

２ａ 筆記面 １０ ラインイメージセンサ １２ 画像処理部 １３ プリンタ １４ 範囲指定マーク ２０ メモリ ２１ 消去範囲検出回路 ２２ 読出し回路 ２４ 読出し制御回路 Ｐ 筆記具 Ｍ マーカー

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筆記面（２ａ）と、第１の種類のインク
   によって前記筆記面（２ａ）に所望の情報を書くための
   筆記具（Ｐ）と、前記筆記面（２ａ）を光学的に走査す
   ることにより、前記筆記面（２ａ）に書かれた情報を電
   気的に読み取り、該読み取った情報を画像データとして
   メモリ（２０）に格納する情報読取り部（１０，１２）
   と、前記メモリ（２０）に格納された前記画像データを
   読み出す読出し手段（２２）と、該読出し手段（２２）
   によって読み出された画像データに基づいて、前記筆記
   面（２ａ）に書かれた情報を印刷するプリンタ（１３）
   とを備えた電子黒板装置であって、 前記筆記面（２ａ）に書かれた情報のうち、前記プリン
   タ（１３）によって印刷される対象から除外すべき情報
   の範囲を指定するため、前記第１の種類のインクとは異
   なる第２の種類のインクによって、前記筆記面（２ａ）
   上に、所定の範囲指定マーク（１４）を記すためのマー
   カー（Ｍ）と、 前記範囲指定マーク（１４）を検出することにより、前
   記マーカー（Ｍ）によって指定された範囲を検出する検
   出手段（１５，２１）と、 前記検出手段（１５，２１）によって検出された範囲の
   情報に対応する画像データが前記メモリ（２０）から読
   み出されないよう、前記読出し手段（２２）による読出
   しを制御する読出し制御手段（２４）とを具備した電子
   黒板装置。
2. 【請求項２】 前記第１の種類のインクと第２の種類の
   インクとは、互いに色が異なるものであり、前記検出手
   段（１５，２１）が、前記第２の種類のインクの色を検
   出する色センサ（１５）を含むものである請求項１に記
   載の電子黒板装置。
3. 【請求項３】 前記マーカー（Ｍ）によって記される範
   囲指定マーク（１４）は、前記除外すべき情報を囲む枠
   である請求項１に記載の電子黒板装置。
4. 【請求項４】 筆記面（２ａ）と、前記筆記面（２ａ）
   を光学的に走査することにより、前記筆記面（２ａ）に
   書かれた情報を電気的に読み取り、該読み取った情報を
   画像データとしてメモリ（２０）に格納する情報読取り
   部（１０，１２）と、前記メモリ（２０）に格納された
   前記画像データを読み出す読出し手段（２２）と、該読
   出し手段（２２）によって読み出された画像データに基
   づいて、前記筆記面（２ａ）に書かれた情報ーを印刷す
   るプリンタ（１３）とを備えた電子黒板装置であって、 前記筆記面（２ａ）に書かれた情報のうち前記プリンタ
   （１３）によって印刷される対象から除外すべき情報の
   範囲を指定するために前記筆記面（２ａ）に記された所
   定の形状の範囲指定マーク（１４）を検出し、該範囲指
   定マーク（１４）の検出に基づいて、前記除外すべき情
   報の範囲を検出する検出手段（１５，２１）と、 前記検出手段（１５，２１）によって検出された範囲に
   属する情報に対応する画像データが前記メモリ（２０）
   から読み出されないよう、前記読出し手段（２２）によ
   る読み出しを制御する読出し制御手段（２４）とを具備
   した電子黒板装置。