JPH0738959U - 超音波探傷調査用補助具 - Google Patents
超音波探傷調査用補助具Info
- Publication number
- JPH0738959U JPH0738959U JP030492U JP3049293U JPH0738959U JP H0738959 U JPH0738959 U JP H0738959U JP 030492 U JP030492 U JP 030492U JP 3049293 U JP3049293 U JP 3049293U JP H0738959 U JPH0738959 U JP H0738959U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は溶接構造物の溶接個所の内部欠陥を
調査する超音波斜角探傷において、欠陥位置を現場で直
読できる超音波探傷調査用補助具を提供するものであ
る。 【構成】 本考案の超音波探傷調査用補助具aは、横長
矩形状の透明な上板1には右上隅を原点2とし、横軸3
上に水平距離目盛4を配設し、該横軸3より所要寸法隔
てた下方には、斜角探触子の代表的な屈折角目盛5を配
設し、該上板1の上面には原点2を中心として回転尺6
を回動自在に軸支し、該回転尺6には原点2を通る基準
線7にビ−ム路程目盛8を配設するとともに、屈折角目
盛5に対する基準目盛9と屈折角副目盛10を配設し、
上板1の下面には横軸3から所要板厚限界までを案内凹
部11とした下板12を一体に接合し、該案内凹部11
にはスライド板13を横移動自在にかん入し、該スライ
ド板13には横軸3上の水平距離目盛4と同一スケ−ル
の水平距離目盛14と縦軸上の板厚目盛15を配設する
とともに、横軸3上の最長位置に合致した位置に赤色の
計測基準線16を縦設して成るものである。
調査する超音波斜角探傷において、欠陥位置を現場で直
読できる超音波探傷調査用補助具を提供するものであ
る。 【構成】 本考案の超音波探傷調査用補助具aは、横長
矩形状の透明な上板1には右上隅を原点2とし、横軸3
上に水平距離目盛4を配設し、該横軸3より所要寸法隔
てた下方には、斜角探触子の代表的な屈折角目盛5を配
設し、該上板1の上面には原点2を中心として回転尺6
を回動自在に軸支し、該回転尺6には原点2を通る基準
線7にビ−ム路程目盛8を配設するとともに、屈折角目
盛5に対する基準目盛9と屈折角副目盛10を配設し、
上板1の下面には横軸3から所要板厚限界までを案内凹
部11とした下板12を一体に接合し、該案内凹部11
にはスライド板13を横移動自在にかん入し、該スライ
ド板13には横軸3上の水平距離目盛4と同一スケ−ル
の水平距離目盛14と縦軸上の板厚目盛15を配設する
とともに、横軸3上の最長位置に合致した位置に赤色の
計測基準線16を縦設して成るものである。
Description
【0001】
本考案は超音波探傷による溶接部の内部欠陥を調査するための補助具に関する 。
【0002】
従来から超音波斜角探傷で溶接部に生ずる内部欠陥を推定するには、ブラウン 管上に現れたビ−ム路程、探触子の屈折角などから探触子距離を計算や作図によ って算出或いは読み取り、実際の溶接個所の中心(計測基準位置)から入射点ま での実測した水平距離に基づき、計測基準位置から反射源までの水平距離を算出 し、補修個所を溶接作業者に伝達していたものである。 通常の検査では、前記算出作業は現場から事務室に戻っての計算によるもので あるから、補修作業が遅れることになる。 そこで、縦軸に板厚目盛を配設し、横軸に探触子距離目盛を配設し、原点にビ −ム路程を表記した回転尺を回動自在に軸支するとともに、原点よりの超音波の 屈折角の角度目盛を配設して成る計算尺が提供されているが、計測基準位置の明 示がないために、欠陥位置の直読ができない欠点があった。
【0003】
本考案は上記に鑑み、計測基準位置から溶接欠陥個所までの距離を直読できる 超音波探傷調査用補助具を提供するものである。
【0004】
本考案の超音波探傷調査用補助具は、横長矩形盤の左右何れか一方の上隅を原 点として、横軸に探触子距離目盛を配設し、縦軸に板厚目盛を配設し、該原点に 原点よりビ−ム路程を表示した回転尺を回動自在に軸支するとともに、原点から の角度目盛を配設して成る計算尺において、前記横軸の探触子距離目盛と同一ス ケ−ルの水平距離目盛と縦軸上に原点からの板厚目盛りを配設したスラド板を横 移動自在に案内するとともに、水平距離目盛の所要位置に縦軸に平行に計測基準 線を縦設して成るものである。
【0005】
横軸に明示した目盛は回転尺上のビ−ム路程と交差する点では、探触子距離を 示し、スライド板上の計測基準線に指示される点では、調査員が実測した超音波 の入射点から溶接個所の計測基準位置までの水平距離を示し、またスライド板上 の水平距離目盛とビ−ム路程との交点から計測基準線までの距離は計測基準位置 から反射源(欠陥個所)までの水平距離を示し、ビ−ム路程と交差する縦軸目盛 の示す距離は、溶接板材における超音波入射点から欠陥個所までの深さを示すも のである。
【0006】
本考案を実施例により説明すると、図1に示すように、横長矩形状のアクリル 樹脂板の透明な上板1には右上隅を原点2とし、横軸3上に超音波の入射点から の水平距離目盛4を配設し、該横軸3より所要寸法隔てた下方には、斜角探触子 の代表的な屈折角目盛5を配設し、該上板1の上面には、原点2を中心として回 転尺6を回動自在に軸支し、該回転尺6には原点2を通る基準線7にビ−ム路程 目盛8を配設するとともに、屈折角目盛5に対する基準目盛9と屈折角副目盛1 0を配設し、上板1の下面には図2に示すように、前記横軸3から所要板厚限界 (本実施例では47mm)までを案内凹部11とした下板12を一体に接合し、 該案内凹部11にはスライド板13を横移動自在にかん入し、該スライド板13 には前記横軸3上の水平距離目盛4と同一スケ−ルの水平距離目盛14と縦軸上 に板厚目盛15を配設するとともに、横軸3上の最長位置に合致した位置に赤色 の計測基準線16を縦設して成るものである。
【0007】 このようにして成る超音波探傷調査用補助具a(以下、単に本補助具aとする 。)は、図3に示すような、鉄骨の溶接構造における内部欠陥の超音波斜角探傷 調査(斜角一探触子法)において、溶接個所の計測基準位置17から反射源18 (欠陥個所)までの水平距離YFを直読できる補助具として使用されるものであ る。
【0008】 すなわち、屈折角θが70度の探触子で超音波斜角探傷調査をした場合では、 ブラウン管目盛板(図外)に出現した欠陥エコ−の位置から校正比率によりビ− ム路程WF(WF=60.0mm)を確認し、図4に示すように回転尺6の基準 目盛9を屈折角70度に合致させると、該回転尺6の基準線7は超音波の入射点 から下ろした垂線に対し屈折角θが70度の斜角に位置取りされ、この状態でス ライド板13を横移動し、調査員が実測した計測基準位置17から入射点までの 水平距離YP(YP=61mm)に見合う横軸3上の水平距離目盛4に該スライ ド板13上の計測基準線16を合致させる。 このときの計測基準線16からスライド板13上の横軸方向の水平距離目盛1 4とビ−ム路程WF=60.0mmとの交点までの距離が計測基準位置17から 反射源18までの水平距離YF(YF=4.6mm)として直読でき、しかもビ −ム路程WF=60.0mmと縦軸方向の板厚目盛15との交点が探傷面から反 射源18までの深さZF(ZF=20.5mm)として直読できるものである。 このように溶接個所の計測基準位置17から欠陥個所までの距離及び溶接部材 の表面或いは裏面から欠陥個所までの距離が、現場において直読でき、概略的に でも即座に欠陥個所を推定できるから、補修作業を迅速化できるものである。
【0009】 なお、上板1が透明板であるから、スライド板13の計測基準線16を横軸3 上のYPに合致させた状態で、上板1に該計測基準線16を中心に且つ溶接部材 の底面を対称軸に溶接仕様を書き込むことができるので、不審なデ−タが得られ たときに、反射源18が調査対象位置であるかどうかの確認と、超音波ビ−ムの 中心線の経路がつかめることで、デ−タの取捨選択の判断が可能となり、調査そ のものも迅速化する。
【0010】 このほか、本実施例ではスライド板13に横軸3上に配設した水平距離目盛4 と同一スケ−ルの水平距離目盛14と板厚目盛15とを配設したものであるが、 上板1の裏面に上記各目盛14,15を配設し、スライド板13には計測基準線 16のみを縦設したものとしても提供され得るものである。
【0011】
以上のように本考案の本補助具aによれば、斜角探傷において、溶接個所の内 部欠陥の位置が現場で直読できるから、補修作業が迅速化できる効果があるほか 、透明な上板の上面を溶接仕様の表示面に提供できるから、調査そのものも迅速 化できるなどの波及効果をも奏する。
【図1】本考案に係る本補助具aの上板の一部を破断し
た状態の平面図である。
た状態の平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】超音波斜角探傷調査における反射源位置の推定
計測図である。
計測図である。
【図4】本補助具aの計測状態の平面図である。
1 上板 2 原点 3 横軸 4 水平距離目盛 5 屈折角目盛 6 回転尺 7 基準線 8 ビ−ム路程目盛 9 基準目盛 10 屈折角副目盛 11 案内凹部 12 下板 13 スライド板 14 水平距離目盛 15 板厚目盛 16 計測基準線 17 計測基準位置 18 反射源 a 超音波探傷調査用補助具 YP 計測基準位置から入射点までの水平距離 WF ビ−ム路程 ZF 探傷面から反射源までの深さ YF 計測基準位置から反射源までの水平距離
Claims (2)
- 【請求項1】 横長矩形盤の左右何れか一方の上隅を原
点として、横軸に探触子距離目盛を配接し、縦軸に板厚
目盛を配設し、該原点に原点よりビ−ム路程を表記した
回転尺を回動自在に軸支するとともに、原点からの角度
目盛を配設して成る計算尺において、前記横軸の探触子
距離目盛と同一スケ−ルの水平距離目盛と縦軸上に原点
からの板厚目盛を配設したスライド板を横移動自在に案
内するとともに、水平距離目盛の所要位置に縦軸に平行
に計測基準線を縦設して成る超音波探傷調査用補助具。 - 【請求項2】 スライド板の上方面を溶接仕様の表示面
として成る請求項1記載の超音波探傷調査用補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP030492U JPH0738959U (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 超音波探傷調査用補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP030492U JPH0738959U (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 超音波探傷調査用補助具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738959U true JPH0738959U (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=12305340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP030492U Withdrawn JPH0738959U (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 超音波探傷調査用補助具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738959U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113655116A (zh) * | 2020-05-12 | 2021-11-16 | 中车唐山机车车辆有限公司 | 一种超声波探伤的辅助装置以及判断方法 |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP030492U patent/JPH0738959U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113655116A (zh) * | 2020-05-12 | 2021-11-16 | 中车唐山机车车辆有限公司 | 一种超声波探伤的辅助装置以及判断方法 |
CN113655116B (zh) * | 2020-05-12 | 2023-10-03 | 中车唐山机车车辆有限公司 | 一种超声波探伤的辅助装置以及判断方法 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |