JPH0738928B2 - 濾過布及びその製造方法 - Google Patents
濾過布及びその製造方法Info
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- JPH0738928B2 JPH0738928B2 JP4067433A JP6743392A JPH0738928B2 JP H0738928 B2 JPH0738928 B2 JP H0738928B2 JP 4067433 A JP4067433 A JP 4067433A JP 6743392 A JP6743392 A JP 6743392A JP H0738928 B2 JPH0738928 B2 JP H0738928B2
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Description
の捕集に優れた、高風速がとれる集塵用に適した濾過布
及びその製造方法に関する。
帛が一般に使用されてきた。しかし、織布は単位面積当
りの濾過面積が小さく、そこで、流速を高めることが困
難である。一方、通常のフェルト様濾過布は、図4に一
例を示すが、基布11の両面にウエブ10,12が積層されて
おり、濾過機能面では優れているものの微細なダストを
捕集するには構造を緻密化する必要があり、技術的には
緻密化すれば流動抵抗が大きくなり満足すべき濾過性が
得られなくなる。
き、 2) 高効率で、 3) 濾過風速を低下させず1m/分以上で濾過し得るフィ
ルターを提供しようとするものである。
織布を基布とし、それにステープルファイバーから得ら
れたウェブをニードルなどによりパンチングして交絡さ
せたフェルト層中に微細繊維の集合体が分散混合された
濾過布であり、該微細繊維集合体はフェルトを構成する
ステープルファイバーのなかで重量成分が最大となるス
テープルファイバーの直径に対し1/1.6〜1/100となる直
径の微細繊維で、かつ該集合体の外形寸法が1,000μm以
下の大きさ、かつ、前記フェルト重量の1〜50%の範囲
であることを特徴とする濾過布である。
にステープルファイバーから得られたウェブをニードル
などによりパンチングして交絡されたフェルトの製造に
際して、フェルトを構成するステープルファイバーのな
かで重量成分が最大となるステープルファイバーの直径
に対し1/1.6〜1/100となる直径の微細繊維を集めて、外
幅寸法が1,000μm以下の大きさの微細繊維集合体とし、
該微細繊維集合体をフェルト重量の1〜50%の範囲でフ
ェルトに添加混合してパンチングすることを特徴とする
濾過布の製造方法である。
物、スパン糸織物、各種織物の積層構造物、ラッセル編
物、経緯挿入ラッセル編物、不織布などで、十分な機械
的強度を持つものであればこれらに限定されるものでは
ない。
には、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアクリルニ
トリル、線状ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリフェ
ニレンサルファイド、その他合成繊維等が用いられ、繊
度は0.5〜10デニール、長さは28〜100mmが適当である。
ファイバーの中で重量成分が最大となるステープルファ
イバーの直径に対し、1/1.6〜1/100となる直径のもの、
長さは10mm以下で捲縮は1〜10回/mmのものが望まし
い。このような微細繊維は、一般によく知られている、
たとえば、多分散型複合繊維を細化しカッティングした
ものであり、微細な捲縮は細化前後に押し込み型捲縮機
で付与するか、複合繊維を形成する段階で付与する、あ
るいは、細化後に擦過法で捲縮を付与する等によって得
られる。
が1,000μm以下の立体繊維構造物であり、ウェブ中へま
んべんなく充填される。もちろん単繊維までも分散して
いるが、その大部分は50〜500μm程度が最も好ましい。
微細繊維の混合率は低いところでは十分な効果が得られ
ず、多すぎるとウェブの加工性が困難となる。したがっ
て、ウェブへの混合率は1〜50%、中でも10〜30%が最
も高い効果が得られる。
たは両面に配し、ニードルパンチによりフェルトを形成
させる。使用時に微細繊維脱落防止のため外側に微細繊
維を混合しないウェブをのせてもよい。フェルトの重量
は200〜1,000g/m2の重さが適当である。パンチングした
フェルトを100〜250℃の温度で熱固定を行ない、熱カレ
ンダー及び毛焼で仕上げてもよい。
ードルパンチによる針穴(貫通孔)も大きな因子である。
本発明による濾過布ではこれらの残留貫通孔に微細繊維
集合体がはまり込んで、ダストの洩れを阻止すると考え
られる。更に、集合体は弾力性に富み、フィルターバッ
グのダスト払い落し時濾過布への空気流による衝撃の際
に侵入ダストがより効率的にはじき出されるために、圧
力損失の上昇を抑制しているものと考えられる。
を海成分とする18芯の多芯型複合繊維を引き揃えた30万
デニールのトウを作り、トリクロルエチレンを溶媒とし
て海成分を取り除き、得られた微細繊維からなるトウを
押し込み型捲縮機を通して機械捲縮を付与した。つぎに
押し切り型カッタにより長さ3mmの短繊維に切断した。
得られた微細繊維のフィラメント4は、図3にその様子
を示したが、太さ3μmで捲縮数は1.5回/mmであった。
ール、繊維長51mmのポリエステル短繊維70%をなるべく
均一になるよう積層しながら混綿機に供給しブレンド綿
中の集合体5(ブレンド綿)を図2のように調製する。こ
のときの微細繊維はフェルトを構成するステープルファ
イバーの中で重量成分が最大となるステープルファイバ
ーの直径に対し1/5.8である。
ール、繊維長51mmのポリエステル短繊維からなる目付け
80g/m2のウェブ3を、その下に前記集合体5(ブレンド
綿)をランダムカード機で開繊した目付け80g/m2のウェ
ブ2に形成したものを3枚重ね合わせ、次いで1,000デ
ニールのポリエステル長繊維糸からなる経方向の密度25
本/2.54cm、緯方向の密度33本/2.54cmの平織織布を基布
1として片面に積層し、もう一方の面には繊度3デニー
ル、繊維長51mmのポリエステル短繊維からなる目付け13
0g/m2のウェブ3を配し、表裏両面よりニードルパンチ
ングを行なった。
の表面を120℃に保持された熱カレンダーロール間に通
して加熱処理を行なった後、表面の毛羽をガス焔により
燃焼除去または溶融した。得られた濾過布は最終的に通
気量15cc/cm2/sec(フラジール法)であった。この濾過布
を縫製し、直径128mm、長さ6mの筒状フィルターバッグ
として、微細繊維配合面をガス流入側に配しコークス搬
送ライン集塵で濾過を行なった。
ト様布帛として繊度3デニール、繊維長51mmのポリエス
テル短繊維からなる目付け80g/m2のウェブ10の4枚を重
ね、1,000デニールのポリエステル長繊維糸からなる経
方向の密度25本/2.54cm2、緯方向の密度33本/2.54cmの
平織織布を基布11として片面に積層し、もう一方の面に
は繊度3デニール、繊維長51mmのポリエステル短繊維か
らなる目付け130g/m2のウェブ12を配し、表裏両面から
ニードルパンチングを行なった。
保持された熱カレンダーロール間に通して加熱処理を行
ない濾過布を得、これを筒状フィルターバッグとして前
記同様コークス搬送ライン集塵の濾過を行なった。濾過
装置の仕様並びに濾過条件は表1に示す通りであった。
ライアッシュによるプレコートを行なった。ダストの粒
径分布は次の通りである。 粒径範囲(μm) 重量(%) 0 − 1 44.1 1 − 3 23.1 3 − 5 3.1 5 − 10 10.1 10< 13.6 運転時の捕集効率は良好で、高い濾過風速を維持でき
た。その結果を表2に示す。
い捕集効率を示し、しかも圧力損失は低く、フィルター
バック等の集塵用濾過布として高性能なものであった。
定された微細繊維の集合体を分散混合したことにより、
微細なダストの1μm以下のものでも捕集可能となり、
捕集効率も高効率となり、濾過風速を低下させずに1m/
分以上で濾過し得るようになった。また、従来のフェル
ト様濾過布では、プレコートを行なわねば集塵作業がで
きず手数をかけていたが、本発明の濾過布はプレコート
なしで良好な濾過性が得られることから、手放しで運転
できる実用性に優れた濾過布である。
Claims (2)
- 【請求項1】 織物または不織布を基布とし、それにス
テープルファイバーから得られたウェブをニードルなど
によりパンチングして交絡させたフェルト層中に微細繊
維の集合体が分散混合された濾過布であり、該微細繊維
集合体はフェルトを構成するステープルファイバーのな
かで重量成分が最大となるステープルファイバーの直径
に対し1/1.6〜1/100となる直径の微細繊維で、かつ該集
合体の外形寸法が1,000μm以下の大きさで、前記フェル
ト重量の1〜50%の範囲であることを特徴とする濾過
布。 - 【請求項2】 織物または不織布を基布とし、それにス
テープルファイバーから得られたウェブをニードルなど
によりパンチングして交絡させたフェルトの製造に際し
て、フェルトを構成するステープルファイバーのなかで
重量成分が最大となるステープルファイバーの直径に対
し1/1.6〜1/100となる直径の微細繊維を集めて、外幅寸
法が1,000μm以下の大きさの微細繊維集合体とし、該微
細繊維集合体をフェルト重量の1〜50%の範囲でフェル
トに添加混合してパンチングすることを特徴とする濾過
布の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4067433A JPH0738928B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 濾過布及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4067433A JPH0738928B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 濾過布及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05269320A JPH05269320A (ja) | 1993-10-19 |
JPH0738928B2 true JPH0738928B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=13344782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4067433A Expired - Lifetime JPH0738928B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 濾過布及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738928B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3859058B2 (ja) † | 2001-10-12 | 2006-12-20 | 東洋紡績株式会社 | バグフィルター |
JP5161972B2 (ja) * | 2007-11-09 | 2013-03-13 | カミンズ フィルトレイション アイピー インコーポレイテッド | 熱安定化されたバグハウスフィルターおよび媒体 |
JP5337001B2 (ja) * | 2009-11-04 | 2013-11-06 | 日本スピンドル製造株式会社 | 集塵用フィルタ、それを備えた集塵装置、及び、集塵用フィルタの製造方法 |
JP6436459B2 (ja) | 2015-04-13 | 2018-12-12 | 日本スピンドル製造株式会社 | 濾布構造体 |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP4067433A patent/JPH0738928B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05269320A (ja) | 1993-10-19 |
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