JPH0738743Y2 - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JPH0738743Y2
JPH0738743Y2 JP1988014545U JP1454588U JPH0738743Y2 JP H0738743 Y2 JPH0738743 Y2 JP H0738743Y2 JP 1988014545 U JP1988014545 U JP 1988014545U JP 1454588 U JP1454588 U JP 1454588U JP H0738743 Y2 JPH0738743 Y2 JP H0738743Y2
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JP
Japan
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oil
hydraulic pressure
input shaft
output shaft
plate clutch
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JP1988014545U
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JPH01132822U (ja
Inventor
茂男 田ノ岡
徹也 中野
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Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、入力軸と出力軸との間に差動回転が生じた時
に入力軸の回転動力を出力軸に伝えるようにした駆動力
伝達装置に関するものである。
〈従来の技術〉 4輪駆動車のトルク伝達装置において、前輪駆動軸(入
力軸)と後輪駆動軸(出力軸)との間に形成された密閉
室内に両軸の間でトルクを伝達する多板クラッチを配置
し、前輪駆動軸と後輪駆動軸との差動回転に応じた油圧
力を発生する油圧発生手段の油圧力により前記多板クラ
ッチの伝達トルクを制御する作動ピストンを備えた駆動
力伝達装置は例えば特開昭60−252026号公報で公知であ
る。
このものの前記油圧発生手段は、前輪駆動軸と後輪駆動
軸との間に、両軸の差動回転に応じて油圧を吐出するプ
ランジャ形あるいはベーン形のオイルポンプを組み込
み、このオイルポンプより吐出された圧油を両軸の一方
に形成された圧力導入路を介して前記作動ピストンの一
側方のシリンダ室に導入し、多板クラッチを作動ピスト
ンにより接合方向に押圧する構成である。
また、前記油圧発生手段として、前記作動ピストンを収
納するシリンダハウジングとの間で制限された軸方向隙
間を作動ピストンの側方に設け、この軸方向隙間にその
隙間と略同程度の肉厚の薄肉ロータを収納し、このロー
タを前記前輪駆動軸と後輪駆動軸の何れか一方に連結
し、かつ他方に前記シリンダハウジングを連結し、前記
ロータの円周上に複数のブレードを設け、これらブレー
ドによって前記空間部を円周上複数に区画し、これら各
空間部に高粘度油を封入した構成のものを本出願人にお
いて特願昭62−75240号によって提供している。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記何れの構成の油圧発生手段を備えた駆動力伝達装置
においても、多板クラッチが配置されている密閉室内に
はクラッチ潤滑油が封入されている。
このクラッチ潤滑油は、多板クラッチを連続作動させる
とクラッチの摩擦熱により温度が上昇する。この多板ク
ラッチで発生した熱が作動ピストンを介して油圧発生手
段に伝達され、油圧発生手段内に封入されている高粘性
油の粘度を低下し、その結果、多板クラッチを押圧する
作動ピストンの作動力が減少され、伝達トルクが低下す
る。
殊に前記後者の特願昭62−75240号による油圧発生手段
では、隙間内に封入された高粘性油がロータのブレード
によって接近した2面間を回転速度差に対応した流速で
強制移動し、キャップと作動ピストンの両端面との粘性
摩擦により内圧を発生させる構成であるため、多板クラ
ッチで発生した熱がピストンを介して隙間内に封入され
た高粘性油に伝達されると、高粘性油の粘性変化により
伝達トルクが変動しやすくなる。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その
特徴とする構成は、入力軸と出力軸との間のクラッチ潤
滑油が封入された密閉室内に配置され両軸の間でトルク
を伝達する多板クラッチと、前記入力軸と出力軸との差
動回転に応じた油圧力を発生する油圧発生手段と、この
油圧発生手段の油圧力により前記多板クラッチの伝達ト
ルクを制御する作動ピストンを備えた駆動力伝達装置に
おいて、前記油圧発生手段を前記作動ピストンの一端に
隣接して設けられた隙間に回転可能に収納され前記入力
軸と出力軸との差動回転によって前記隙間に封入された
高粘性油を相対回転差に応じた流速にて強制移動して前
記入力軸と出力軸との相対回転に応じた油圧力を発生す
るロータにより構成し、前記作動ピストンの一端に前記
油圧発生手段により発生された油圧力の高粘性油を接触
させ、前記作動ピストンの他端に前記多板クラッチを配
置し、前記作動ピストンの他端に円周方向並びに半径方
向に連続する凹溝のオイル溜り部を設けたものである。
〈作用〉 上記の構成により、多板クラッチに対する作動ピストン
の接触面積を小さくし、接触部分の周りをオイルにより
冷却し、多板クラッチより作動ピストンへの熱伝導を抑
制し、油圧発生手段の隙間内に封入されている高粘性油
の温度上昇による粘性変化を防止する。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第1図
において、1は円筒状のハウジングであり、後輪駆動軸
が結合される出力軸を兼ねている。このハウジング1は
1側方のみ開口され、その開口部にキャップ2を密嵌着
し密閉室3を形成している。
前記ハウジング1とキャップ3に入力軸4がハウジング
1と同心で回転自在に軸承されている。前記入力軸4に
は前輪駆動軸の一端が結合される。
前記密閉室3にはクラッチ潤滑油が封入されており、ま
た、ハウジング1の内周には複数のアウタプレート5が
スプラインにより回転方向を係合し、かつ軸方向に移動
可能に並設されている。
一方、入力軸4の外周には複数のインナプレート6がス
プラインにより回転方向を係合し、かつ軸線方向に移動
可能に並設され、これら、アウタプレート5とインナプ
レート6は交互に配置され、いわゆる多板クラッチ18を
形成している。
前記ハウジング1内には、多板クラッチ18とキャップ2
との間に作動ピストン7が摺動可能に嵌装され、この作
動ピストン7の作動力が多板クラッチ18に伝えられる。
前記作動ピストン7のキャップ2側の側方には、キャッ
プ2との間に僅かな軸方向隙間8が設けられ、この隙間
8に隙間8と略同一肉厚をもつ薄肉ロータ9が摺動可能
に収納されている。このロータ9は第3図で示すように
直径方向にブレードが形成され、その中心部を入力軸4
の外周にスプライン係合している。尚、ロータ9は、前
記入力軸4側ではなくハウジング1側に、その外周をハ
ウジング1の内周にスプライン係合してもよい。そし
て、隙間8内にシリコンオイル等の高粘性油が封入され
ている。
さらに、作動ピストン7の多板クラッチ18と対接する端
面に、第2図で示すように円周方向並びに半径方向に連
続する凹溝のオイル溜り部10が設けられている。
上記した構成により、入力軸4と出力軸を兼ねるハウジ
ング1とが相対回転していない場合は、ロータ9が収納
されている隙間8には高粘性油による内圧は発生せず、
作動ピストン7を多板クラッチ18側へ押動する作動力は
生じない。従って、アウタプレート5とインナプレート
6はスリップしてトルク伝達は行わず、4輪駆動車にお
いて前輪若しくは後輪の駆動輪の2輪駆動となる。
しかしながら、入力軸4とハウジング1とが差動回転
し、ロータ9が隙間8内で回転すると、隙間8内に封入
された高粘性油がロータ9のブレードによって接近した
2面間を回転速度差に対応した流速で強制移動し、キャ
ップ2と作動ピストン7の両端面との粘性摩擦により内
圧が発生する。この内圧により作動ピストン7は多板ク
ラッチ18を接合方向に押圧し、入力軸4の回転動力をハ
ウジング1に伝達し、4輪駆動となる。
このように多板クラッチ18を連続作動させると、アウタ
プレート5とインナプレート6との摩擦熱によって多板
クラッチ18で熱が発生するが、多板クラッチ18に接触し
ている作動ピストン7の端面はオイル溜り部10の凹溝形
成により多板クラッチ18に対する接触面積が小さく、し
かも接触している作動ピストン7の端面の凸部の周りは
オイルにより冷却するため、多板クラッチ18から作動ピ
ストン7への熱伝導を抑制する。従って作動ピストン7
を介して隙間8への熱伝導が抑えられ、隙間8内に封入
されている高粘性油の温度上昇による粘度低下を防止す
る。
尚作動ピストン7をアルミとした場合、熱を伝え難いた
め効果的である。
〈考案の効果〉 以上述べたように本考案は、入力軸と出力軸との間のク
ラッチ潤滑油が封入された密閉室内に配置され両軸の間
でトルクを伝達する多板クラッチと、前記入力軸と出力
軸との差動回転に応じた油圧力を発生する油圧発生手段
と、この油圧発生手段の油圧力により前記多板クラッチ
の伝達トルクを制御する作動ピストンを備えた駆動力伝
達装置において、前記油圧発生手段を前記作動ピストン
の一端に隣接して設けられた隙間に回転可能に収納され
前記入力軸と出力軸との差動回転によって前記隙間に封
入された高粘性油を相対回転差に応じた流速にて強制移
動して前記入力軸と出力軸との相対回転に応じた油圧力
を発生するロータにより構成し、前記作動ピストンの一
端に前記油圧発生手段により発生された油圧力の高粘性
油を接触させ、前記作動ピストンの他端に前記多板クラ
ッチを配置し、前記作動ピストンの他端に円周方向並び
に半径方向に連続する凹溝のオイル溜り部を設けた構成
であるから、作動ピストン自体を有効に冷却すると共
に、多板クラッチと作動ピストンとの接触面積を小さく
でき、作動ピストンの他端の多板クラッチから作動ピス
トンの一端の高粘性油へ伝導させる熱量を低下できるた
め、隙間に封入されている高粘性油の温度上昇を防止
し、高粘性油の粘性変化を抑制することができ、相対回
転に応じた油圧力を的確に発生させ差動回転時の伝達ト
ルクを確保する効果を有している。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は駆動力伝達装置
の断面図、第2図は第1図II−II線断面図、第3図は第
1図III−III線断面図である。 1…ハウジング、2…キャップ、3…密閉室、4…入力
軸、5…アウタプレート、6…インナプレート、7…作
動ピストン、10…オイル溜り部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸と出力軸との間のクラッチ潤滑油が
    封入された密閉室内に配置され両軸の間でトルクを伝達
    する多板クラッチと、前記入力軸と出力軸との差動回転
    に応じた油圧力を発生する油圧発生手段と、この油圧発
    生手段の油圧力により前記多板クラッチの伝達トルクを
    制御する作動ピストンを備えた駆動力伝達装置におい
    て、 前記油圧発生手段を前記作動ピストンの一端に隣接して
    設けられた隙間に回転可能に収納され前記入力軸と出力
    軸との差動回転によって前記隙間に封入された高粘性油
    を相対回転差に応じた流速にて強制移動して前記入力軸
    と出力軸との相対回転に応じた油圧力を発生するロータ
    により構成し、 前記作動ピストンの一端に前記油圧発生手段により発生
    された油圧力の高粘性油を接触させ、前記作動ピストン
    の他端に前記多板クラッチを配置し、 前記作動ピストンの他端に円周方向並びに半径方向に連
    続する凹溝のオイル溜り部を設けたことを特徴とする駆
    動力伝達装置。
JP1988014545U 1988-02-08 1988-02-08 駆動力伝達装置 Expired - Lifetime JPH0738743Y2 (ja)

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JPH01132822U JPH01132822U (ja) 1989-09-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0617691B2 (ja) * 1983-07-11 1994-03-09 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 摩擦式自動発進装置
JPS62255625A (ja) * 1986-04-28 1987-11-07 Daihatsu Motor Co Ltd 動力伝達装置

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JPH01132822U (ja) 1989-09-08

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