JPH0738528U - 蝶 番 - Google Patents
蝶 番Info
- Publication number
- JPH0738528U JPH0738528U JP6966493U JP6966493U JPH0738528U JP H0738528 U JPH0738528 U JP H0738528U JP 6966493 U JP6966493 U JP 6966493U JP 6966493 U JP6966493 U JP 6966493U JP H0738528 U JPH0738528 U JP H0738528U
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- Japan
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- door
- collar member
- shaft
- door frame
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Abstract
(57)【要約】
【目的】蝶番の製造コストを極力抑えた改良で使用性の
向上並びに扉の取り外し・吊り込み時の作業性の向上を
図る。 【構成】蝶番6,8には、扉枠2と扉4にそれぞれ固定
される羽根板12,14と、軸筒部16,18と、軸ピ
ン20と、軸筒部16,18間の空隙を覆う合成樹脂製
のカラー部材22が備えられている。カラー部材22の
スリット22bの上端には、略径方向へ突出する係合凸
部22cが形成されている。係合凸部22cに対応し
て、扉枠2側の羽根板12には係合凹部12bが形成さ
れている。
向上並びに扉の取り外し・吊り込み時の作業性の向上を
図る。 【構成】蝶番6,8には、扉枠2と扉4にそれぞれ固定
される羽根板12,14と、軸筒部16,18と、軸ピ
ン20と、軸筒部16,18間の空隙を覆う合成樹脂製
のカラー部材22が備えられている。カラー部材22の
スリット22bの上端には、略径方向へ突出する係合凸
部22cが形成されている。係合凸部22cに対応し
て、扉枠2側の羽根板12には係合凹部12bが形成さ
れている。
Description
【0001】
この考案は、扉枠に扉を吊り込んだ後、扉側の軸筒部を引き抜いて任意に扉を 取り外すことができるいわゆる抜差タイプの蝶番に関し、詳しくは、上下調整機 能を有するとともに上下調整による軸筒部間の空隙を覆うカバー部材を備えた蝶 番に関するものである。
【0002】
この種の蝶番では、従来、扉枠と扉に固定される一対の羽根板と、羽根板に カーリング加工等の手段で一体に形成される軸筒部と、両軸筒部に抜き差し可能 に挿通される軸ピンと、扉枠側の軸筒部の下端部に螺合される調整ねじと、軸筒 部間の空隙を覆うカラー部材とからなる概略構造のものが知られている。
【0003】 軸ピンには扉側の軸筒部下端に対応するフランジが形成されており、カラー部 材は軸ピンに挿通されてフランジで下限位置を規制されている。調整ねじの螺合 量の変化によって軸ピンが上下移動し、これによって扉の上下調整がなされるよ うになっている。
【0004】
ところで、この種の蝶番では、抜差タイプであるが故に扉枠側の軸筒部に対す る軸ピンの上限規制が無く、このため、扉を取り外す場合、扉の僅かな傾きによ っても扉側の軸筒部と軸ピンとの間に摩擦抵抗を生じ、扉の引き上げに伴って軸 ピン及びカラー部材が引き抜かれて落ちることがしばしばあった。このような場 合、軸ピン及びカラー部材を拾い上げて扉枠側の軸筒部に差し戻さなくてはなら ず、扉の吊り込み作業の煩雑さを一層拡大させるものであった。
【0005】 しかしながら、このような不具合を回避するための部品を別途新たに付加する ことは蝶番の構成の複雑化並びに製造コストの増大を招き、望ましいものではな い。
【0006】 そこで、この考案は、現状の部品に簡易な改良を加えるだけで軸ピンの抜け落 ちを回避でき、使用性の向上並びに扉の取り外し・吊込み時の作業性の向上を図 れる蝶番の提供をその目的とする。
【0007】
この考案は、上記目的を達成すべく創案されたもので、その特徴は、扉枠側の 軸筒部に対するカラー部材の離脱を阻止可能に係合凸部とこれに対応する係合凹 部が形成されている構成にある。
【0008】 また、この考案によれば、係合凸部が上記カラー部材の外面に形成され、係合 凹部が扉枠側の羽根板に形成されている構成とすることができる。
【0009】 さらにまた、係合凸部が上記カラー部材の内面に形成され、係合凹部が扉枠側 の軸筒部の外面に形成されている構成とすることもできる。
【0010】
この考案によれば、蝶番を組付けた場合、カラー部材の外面に形成された係合 凸部と扉枠側の羽根板に形成された係合凹部との係合により、カラー部材の上限 が規制され、これによって扉を取り外す時の軸ピンの引き抜けが阻止される。
【0011】 また、この考案によれば、カラー部材の内面に形成された係合凸部と扉枠側の の軸筒部の外面に形成された係合凹部との係合により、カラー部材の上限が規制 され、これによって扉を取り外す時の軸ピンの引き抜けが阻止される。
【0012】
図1乃至図4はこの考案の一実施例を示す。図3に示すように、扉枠2に対し 、扉4が抜差型の蝶番6,8で回動自在に取付けられている。
【0013】 蝶番6,8には、扉枠2と扉4にそれぞれ固定される羽根板12,14と、羽 根板12,14にカーリング加工等の手段で一体に形成される軸筒部16,18 と、軸筒部16,18に抜き差し可能に挿通される軸ピン20と、軸筒部16, 18間の空隙を覆う合成樹脂製のカラー部材22と、軸筒部16の下端部に螺合 される調整ねじ24とが備えられている。
【0014】 また、扉4側の軸筒部18の上端には儀星26が圧入されている。羽根板12 は皿穴12aを介して木ねじ28で扉枠2に固定されており、羽根板14は皿穴 14aを介して木ねじ28で扉4に固定されている。符号16aは調整ねじ24 が螺合される雌ねじ部を示し、符号24aは調整ねじ24の操作用溝を示す。
【0015】 軸ピン20には、扉4側の軸筒部18の下端面に対応するフランジ20aが形 成されており、これにより調整ねじ24の回動に伴う軸ピン20の移動が扉4側 へ伝達される。また、軸ピン20の下端側には、カーリング加工によって生じる 軸筒部16の縦隙間16bに係合する回り止め用凸部20bが形成されている。
【0016】 カラー部材22には、軸ピン20を挿通するための挿通孔22aが形成されて いるとともに、羽根板12の厚みより僅かに大きい幅のスリット22bが形成さ れており、スリット22bの上端には、略径方向へ突出する係合凸部22cが形 成されている。
【0017】 係合凸部22cに対応して、扉枠2側の羽根板12には係合凹部12bが形成 されている。係合凹部12bは、この種の抜差型の蝶番にあってカラー部材22 の逃げ部として本来的に形成されるもので、この例ではこれを係合凹部として利 用したものである。カラー部材22は、軸ピン20に嵌挿されてフランジ20a で下限位置を規制されており、カラー部材22の上面に扉4側の軸筒部18の下 端面が当接している。また、カラー部材22のスリット22bは羽根板12に係 合されており、上下方向にスライド可能となっている。
【0018】 次に、この例の蝶番6,8に係る軸ピン20の引き抜け阻止動作を説明する。 図4に示すように、扉4を取り外す際、扉4が傾いて軸筒部18との間の摩擦抵 抗で軸ピン20が引き上げられようとしても、係合凸部22cが係合凹部12b の上端に当接するため、カラー部材22は軸筒部16からの離脱を阻止され、こ れに伴って軸ピン20も引き抜けを阻止される。
【0019】 上述のように、従来の構成要素であるカラー部材22に係合凸部22cを設け るとともに、従来品に本来的に設けられていた羽根板12の逃げ部を係合凹部1 2bとして利用する構成とすれば、極めて簡易で且つ低価格な改良で扉4の取り 外し・吊り込み作業の能率向上を図ることができる。カラー部材22が合成樹脂 の場合には、係合凸部22cの付加がさらに容易となる。
【0020】 次に、図5は他の例を示すものである。合成樹脂製のカラー部材30の内面に は、径方向に対向して係合凸部30a,30aが形成されており、軸筒部16の 上端部外面には、係合凸部30a,30aに対応する位置をもって上下方向に延 びる係合凹部16c,16cが形成されている。
【0021】 カラー部材30の下端部はスリットの存在によって容易に拡開できるので、係 合凹部16c,16cに対する係合凸部30a,30aの嵌め込みも極めて容易 である。軸ピン20が引き上げられても、係合凸部30a,30aが係合凹部1 6c,16cの上端に当接するので、上記例と同様の引き抜け阻止機能が得られ る。なお、この例では一対の係合凸部30a,30aと係合凹部16c,16c を設ける構成としたが、片方のみでもよい。
【0022】 なお、上記各例では各構成要素を特定の形状で示したが、これに限られるもの ではなく、上述の引き抜け阻止機能を満足する範囲で適宜に設計変更できるもの である。また、上下調整機能のみを有する蝶番への適用例を示したが、扉の厚み 方向への調整機能を併せ持つ蝶番に対しても同様に適用できるものである。
【0023】
この考案によれば、従来の構成要素を利用した簡易な改良で扉を取り外す際の 軸ピンの引き抜けを阻止できるので、製造コストをほとんど上げることなく使用 性の向上並びに扉の取り外し・吊り込時の作業性の向上を図ることができる。
【図1】この考案に係る蝶番の一実施例を示す概要断面
図である。
図である。
【図2】図1で示した蝶番の分解斜視図である。
【図3】扉の取付状態を示す概要側面図である。
【図4】軸ピンの引き抜け阻止状態を示す要部拡大断面
図である。
図である。
【図5】他の例における要部断面図である。
2 扉枠 4 扉 12 羽根板 12b 係合凹部 14 羽根板 16 軸筒部 16c 係合凹部 18 軸筒部 20 軸ピン 22,30 カラー部材 22c,30a 係合凸部
Claims (3)
- 【請求項1】扉枠と扉に固定される一対の羽根板の軸筒
部に軸ピンが抜き差し可能に挿通されているとともに軸
ピンの調整によって一方の羽根板が上下方向へ移動調整
可能に形成され、軸筒部間にはカラー部材が軸ピンに下
限位置を規制されて上下方向にスライド可能に設けられ
ている蝶番において、 扉枠側の軸筒部に対する前記カラー部材の離脱を阻止可
能に係合凸部とこれに対応する係合凹部が形成されてい
ることを特徴とする蝶番。 - 【請求項2】係合凸部が上記カラー部材の外面に形成さ
れ、係合凹部が扉枠側の羽根板に形成されている請求項
1記載の蝶番。 - 【請求項3】係合凸部が上記カラー部材の内面に形成さ
れ、係合凹部が扉枠側の軸筒部の外面に形成されている
請求項1記載の蝶番。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6966493U JP2558900Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 蝶 番 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6966493U JP2558900Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 蝶 番 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738528U true JPH0738528U (ja) | 1995-07-14 |
JP2558900Y2 JP2558900Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=13409331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6966493U Expired - Lifetime JP2558900Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 蝶 番 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558900Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107724831A (zh) * | 2017-11-25 | 2018-02-23 | 泰州市毕加锁科技有限公司 | 多功能合页 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP6966493U patent/JP2558900Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107724831A (zh) * | 2017-11-25 | 2018-02-23 | 泰州市毕加锁科技有限公司 | 多功能合页 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2558900Y2 (ja) | 1998-01-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |