JPH073842U - 消失模型使用の鋳造装置 - Google Patents

消失模型使用の鋳造装置

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JPH073842U
JPH073842U JP3203093U JP3203093U JPH073842U JP H073842 U JPH073842 U JP H073842U JP 3203093 U JP3203093 U JP 3203093U JP 3203093 U JP3203093 U JP 3203093U JP H073842 U JPH073842 U JP H073842U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 上段湯鉢12に注湯した溶鉄Aは下段湯鉢1
0へ落下し、下段湯鉢10の鋳込み状況は多孔体14を
透して観察し得る。下段湯鉢10の溶鉄Aは、湯口管3
から湯道5へと流入する。逆吹現象が生じたとき、溶鉄
Aの爆発的な飛散は下段湯鉢10の部分となり、飛散溶
鉄aは多孔体14により受け止めて、周囲に飛び散るこ
とを防止し得、ガス体は、多孔体14の孔を通して拡散
され圧力を低下し得る。 【効果】 注湯作業時に逆吹現象が生じたとき、爆発的
な飛散溶鉄を多孔体により受け止めて、周囲に飛び散る
ことを防止でき、ガス体は、多孔体の孔を通して拡散で
きで圧力を低下でき、以て観察作業者や注湯作業者など
は、各種作業を常に確実にかつ安全に行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば発泡模型などの消失模型を使用した鋳造装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置としては、たとえば図3に示す構成が提供されている。す なわち、上面が解放の有底筒状(または箱状)に形成された鋳枠1内には、発泡 模型などの消失模型2や上下方向の湯口管3が鋳物砂4とともに入れてある。そ して湯口管3の下端と複数(または単数)の消失模型2とを湯道5を介して連通 するとともに、これら湯道5の先端から溶鉄を分配して各消失模型2の部分に流 入させる連通部に堰6を設けている。さらに前記湯口管3の上端に連通しかつ鋳 物砂4の上面4aに対し上方に開放する上広がりの湯鉢7を設けている。
【0003】 この従来構成において溶鉄Aを鋳込むとき、注湯開始と同時に、湯鉢7→湯口 管3→湯道5→堰6は溶鉄Aで充満された状態におかれる。そして最初に流入し た溶鉄Aの熱により消失模型2の樹脂分が急激にガス化し、このガスは、基本的 には消失模型2の表面に形成した塗型層を通過して、消失模型2を包んでいる鋳 物砂4の中に拡散して放出される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来構成によると、鋳造される製品の形状や鋳造方法がそれぞれの目 的により異なっていることから、消失模型2の形状(特に肉厚物)や鋳造方法( 特に上注法)によっては、急激にガス化した気体が鋳物砂4に拡散吸収できない ことがある。このとき湯口管3や湯鉢7は、素材が耐火物で通気性がなく圧力の 逃げ場がないことから、高い背圧が発生することになる。
【0005】 そしてガスの背圧が、湯口管3から流入してくる溶鉄Aのヘッド差(溶鉄比重 ×容積)よりも大きくなると、前述したように湯口管3や湯鉢7は圧力の逃げ場 がないことから、ガスの背圧Bにより、流入している溶鉄Aを湯口管3で逆流さ せることになり、その結果、溶鉄Aが湯鉢7の部分から爆発的に飛散する現象( 逆吹現象という。)が生じ、この飛散溶鉄aにより注湯作業などが極めて危険に なる。
【0006】 本考案の目的とするところは、注湯時に危険な逆吹現象が生じても、作業者は 注湯作業などを、常に確実にかつ安全に行える消失模型使用の鋳造装置を提供す る点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本第1考案の消失模型使用の鋳造装置は、消失模型と鋳 物砂とを入れた鋳枠と、前記消失模型に湯道を介して連通した上下方向の湯口管 と、この湯口管の上端に連通しかつ鋳物砂の上面上方に開放する下段湯鉢と、こ の下段湯鉢の上方に支え部材を介して配置される上段湯鉢とからなり、前記支え 部材は、下段湯鉢と上段湯鉢との間の空隙部を周囲から囲む多孔体を有している 。
【0008】 また本第2考案の消失模型使用の鋳造装置は、消失模型と鋳物砂とを入れた鋳 枠と、前記消失模型に湯道を介して連通しかつ鋳物砂の上面上方に開放する上下 方向の湯口管と、この湯口管の中間に分岐管を連通しかつ鋳物砂の上面上方に開 放する湯鉢と、前記湯口管の上端に外嵌しかつ鋳物砂上面との間に隙間を形成す る蓋体とにより構成している。
【0009】
【作用】
上記した本第1考案の構成によると、上段湯鉢に注湯された溶鉄は、この上段 湯鉢の下端から下段湯鉢へ落下して行き、その際に下段湯鉢の鋳込み状況は、多 孔体を透して観察し得る。そして下段湯鉢の溶鉄は、湯口管から湯道へと流入し て行く。このような注湯作業時に逆吹現象が生じたとき、溶鉄の爆発的な飛散は 下段湯鉢の部分となり、そして飛散溶鉄は多孔体により受け止めて、周囲に飛び 散ることを防止し得るとともに、ガス体は、多孔体の孔を通して拡散されること から圧力を低下し得る。
【0010】 また上記した本第2考案の構成によると、湯鉢に注湯された溶鉄は、この湯鉢 の下端から分岐管を介して湯口管の中間へ流入し、そして湯口管から湯道へと流 入して行く。このような注湯作業時に逆吹現象が生じたとき、ガス背圧は抵抗の 少ない上方向に突進して、溶鉄の爆発的な飛散は湯口管の上端部分で発生するこ とになり、そして飛散溶鉄を蓋体により受け止めて、周囲に飛び散ることを防止 し得るとともに、ガス体は、蓋体内で吸収拡散したのち隙間を通して拡散し得る 。
【0011】
【実施例】
以下に本第1考案に対応する第一の実施例を図1に基づいて説明する。 なお、この第一の実施例において、従来例(図3)と同一またはほぼ同一構成 物は、同一符号を付して詳細な説明は省略する。すなわち図1において、1は鋳 枠、2は消失模型、3は湯口管、4は鋳物砂、4aは鋳物砂上面、5は湯道、6 は堰をそれぞれ示す。
【0012】 そして第一の実施例においては、湯口管3の上端に連通しかつ鋳物砂4の上面 4aに対して上方に開放する下段湯鉢10を設けるとともに、この下段湯鉢10の上 方に、支え部材11を介して上段湯鉢12を配置している。ここで上段湯鉢12は下段 湯鉢10に対して、たとえば150 〜200 mm離して上方に配置される。
【0013】 前記支え部材11は、鋳物砂上面4aに載置自在でかつ上段湯鉢12を支持自在な 下広がり状の脚枠13と、この脚枠13の外周を覆うステンレス・ネット(多孔体の 一例)14とからなり、このステンレス・ネット14が、下段湯鉢10と上段湯鉢12と の間の空隙部15を周囲から囲んでいる。なお下段湯鉢10や上段湯鉢12は、耐火物 を素材として上広がり状に形成されている。
【0014】 この第一の実施例において溶鉄Aを鋳込むとき、取鍋から上段湯鉢12に注湯さ れた溶鉄Aは、この上段湯鉢12の下端から空隙部15を通って下段湯鉢10へ落下し て行き、その際に下段湯鉢10の鋳込み状況は、ステンレス・ネット14を透して観 察し得、以て下段湯鉢10がほぼ満杯になるように注湯作業を行える。そして下段 湯鉢10の溶鉄Aは、湯口管3→湯道5→堰6へと流入して行く。
【0015】 このような注湯作業時に逆吹現象が生じたとき、溶鉄Aの爆発的な飛散は下段 湯鉢10の部分からであり、そして空隙部15内の飛散溶鉄aはステンレス・ネット 14により受け止められて、周囲に飛び散ることを防止し得るとともに、ガス体は 、ステンレス・ネット14の孔を通して拡散されることから圧力が低下し、以て観 察作業者などの安全性は確保し得る。さらに飛散溶鉄aは上段湯鉢12の部分に達 しないことから、この上段湯鉢12に対して注湯している作業者などの安全性は確 保し得る。
【0016】 上記した第一の実施例においては、多孔体としてステンレス・ネット14を示し たが、この多孔体の材質や孔明き状態は種々に設計変更し得る。 図2は本第2考案に対応する第二の実施例を示す。
【0017】 すなわち第二の実施例においては、上下方向の湯口管3の上端を鋳物砂4の上 面4aの上方に開放しており、そして湯口管3の上端に外嵌しかつ鋳物砂4の上 面4aとの間に隙間20を形成する蓋体21を設けている。この蓋体21は、たとえば 鉄製のキャップであって、湯口管3の上端との間に空隙部22を形成して鋳物砂上 面4aに載置され、そして下部に部分的に隙間20があけられている。前記湯口管 3の中間に下端が連通するL字状の分岐管23を設け、この分岐管23の上端に、鋳 物砂4の上面4aの上方に開放する湯鉢24を設けている。
【0018】 この第二の実施例において溶鉄Aを鋳込むとき、取鍋から湯鉢24に注湯された 溶鉄Aは、この湯鉢24の下端から分岐管23を介して湯口管3の中間へ流入し、そ して溶鉄Aは、湯口管3→湯道5→堰6へと流入して行く。その際に湯口管3の 中間へ流入した溶鉄Aの一部は、この湯口管3内を上方へと流入し、そのレベル を湯鉢24の溶鉄レベルと同様にしている。
【0019】 このような注湯作業時に逆吹現象が生じたとき、ガス背圧Bは抵抗の少ない上 方向に突進して、溶鉄Aの爆発的な飛散は湯口管3の上端部分から空隙部22内で 発生し、そして飛散溶鉄aは蓋体21により受け止められて、周囲に飛び散ること はなく、湯鉢24に対して注湯している作業者などの安全性は確保し得る。またガ ス体は、空隙部22内に吸収拡散されたのち、蓋体21の下部に形成した隙間20を通 して拡散されることから圧力は低下することになる。
【0020】
【考案の効果】
上記構成の本第1考案によると、注湯作業時に逆吹現象が生じたとき、爆発的 な飛散溶鉄を多孔体により受け止めることができて、周囲に飛び散ることを防止 でき、またガス体は、多孔体の孔を通して拡散できることから圧力を低下でき、 以て観察作業者や注湯作業者などは、各種作業を常に確実にかつ安全に行うこと ができる。
【0021】 また上記構成の本第2考案によると、注湯作業時に逆吹現象が生じたとき、爆 発的な溶鉄飛散を蓋体により受け止めることができて、周囲に飛び散ることを防 止でき、またガス体は、蓋体内に吸収拡散されたのち、蓋体下部の隙間を通して 吸収拡散でき、以て注湯作業者などは、各種作業を常に確実にかつ安全に行うこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施例を示し、消失模型使用の
鋳造装置の縦断図である。
【図2】本考案の第二の実施例を示し、消失模型使用の
鋳造装置の縦断図である。
【図3】従来例を示し、消失模型使用の鋳造装置の縦断
図である。
【符号の説明】
1 鋳枠 2 消失模型 3 湯口管 4 鋳物砂 4a 上面 5 湯道 6 堰 10 下段湯鉢 11 支え部材 12 上段湯鉢 14 ステンレス・ネット(多孔体) 15 空隙部 20 隙間 21 蓋体 23 分岐管 24 湯鉢 A 溶鉄 a 飛散溶鉄 B ガス背圧

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消失模型と鋳物砂とを入れた鋳枠と、前
    記消失模型に湯道を介して連通した上下方向の湯口管
    と、この湯口管の上端に連通しかつ鋳物砂の上面上方に
    開放する下段湯鉢と、この下段湯鉢の上方に支え部材を
    介して配置される上段湯鉢とからなり、前記支え部材
    は、下段湯鉢と上段湯鉢との間の空隙部を周囲から囲む
    多孔体を有することを特徴とする消失模型使用の鋳造装
    置。
  2. 【請求項2】 消失模型と鋳物砂とを入れた鋳枠と、前
    記消失模型に湯道を介して連通しかつ鋳物砂の上面上方
    に開放する上下方向の湯口管と、この湯口管の中間に分
    岐管を連通しかつ鋳物砂の上面上方に開放する湯鉢と、
    前記湯口管の上端に外嵌しかつ鋳物砂上面との間に隙間
    を形成する蓋体とにより構成したことを特徴とする消失
    模型使用の鋳造装置。
JP1993032030U 1993-06-15 1993-06-15 消失模型使用の鋳造装置 Expired - Lifetime JP2587740Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5117876Y1 (ja) * 1970-04-24 1976-05-13

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JPS5117876Y1 (ja) * 1970-04-24 1976-05-13

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