JPH073840Y2 - 連結車両の制動装置 - Google Patents

連結車両の制動装置

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JPH073840Y2
JPH073840Y2 JP1208186U JP1208186U JPH073840Y2 JP H073840 Y2 JPH073840 Y2 JP H073840Y2 JP 1208186 U JP1208186 U JP 1208186U JP 1208186 U JP1208186 U JP 1208186U JP H073840 Y2 JPH073840 Y2 JP H073840Y2
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JP
Japan
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trailer
retarder
brake
tractor
vehicle
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JP1208186U
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孝幸 鈴木
哲夫 小池
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日野自動車工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は連結車両の制動装置に係り、特にトラクタとト
レーラとから成る連結車両の制動装置に関する。
〔考案の概要〕
本考案は、トレーラを牽引するトラクタにリターダを設
けるとともに、トレーラのブレーキ操作を行なう操作手
段と上記リターダとを連動させ、しかも操作手段とリタ
ーダとの間に遅延手段を設けるようにしたものであっ
て、これによって操作手段が作動されるとまずトレーラ
のブレーキがかかり、ついでリターダが作動するように
したものである。
〔従来の技術〕
自動車を制動するために、一般に車両にはサービスブレ
ーキが設けられており、必要に応じてこのサービスブレ
ーキによって制動を行ない、車両を減速したり、停止さ
せたりするようになっている。さらに車両を減速するた
めに、エンジンブレーキが用いられるようになってい
る。このような制動手段の他に、必要に応じて車両にリ
ターダを設けるようにしており、このリターダによって
サービスブレーキの使用頻度を少なくしたり、あるいは
サービスブレーキの制動力を補助することが可能にな
る。またこのようなリターダを、トレーラを牽引するト
ラクタに設けることによって、トラクタの制動力を高め
ることが可能になる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところがトレーラブレーキは通常エアブレーキから構成
され、トラクタ側の操作手段を操作すると、レバーの操
作角に応じてバルブが開き、リレーバルブに信号圧が加
えられ、この信号圧に応じた空気圧がトレーラ側に伝達
されてトレーラの車輪の制動を行なうようにしている。
従ってトレーラブレーキは操作手段の操作に対して所定
の時間遅れて作動される。従ってリターダ、とくに電磁
式のリターダをトラクタに設けるとともに、トレーラの
ブレーキ操作に連動して上記の電磁式リターダを作動さ
せるようにすると、トラクタのリターダの方がトレーラ
ブレーキよりも早く応答するようになり、これによって
トラクタの駆動輪の制動がトレーラの車輪の制動よりも
早く行なわれるようになる。するとトラクタがトレーラ
によって後から突上げられるようになり、好ましくな
い。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、トレーラを牽引するトラクタにリターダを設けた場
合においても、このリターダがトレーラのブレーキより
も後から作動するようにし、これによって安全に走行す
ることが可能になるようにした連結車両の制動装置を提
供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、トレーラを牽引するトラクタのパワーライン
に設けられ、車両の走行に伴う慣性エネルギを吸収して
補助制動力を発生する電磁式リターダと、 トレーラの車輪に制動力を与えるようにトレーラに設け
られているトレーラブレーキと、 前記トレーラブレーキが作動されるように操作を行なう
操作手段と、 前記操作手段の操作に連動して前記電磁式リターダが作
動されるように連動させる連動手段と、 前記操作手段が操作されたときに前記電磁式リターダが
前記トレーラブレーキよりも遅れて作動するように前記
操作手段と前記電磁式リターダとの間に設けられている
遅延手段と、 をそれぞれ具備する連結車両の制動装置に関するもので
ある。
〔作用〕
従って操作手段が操作されると、トレーラブレーキが作
動されてトレーラの車輪に制動力が与えられる。そして
遅延手段によって設定されている遅延時間を経過した後
に、操作手段と連動されている連動手段を介して電磁式
リターダが作動されるようになる。このために操作手段
の操作に伴ってトラクタがトレーラによって後から突上
げられることがなくなる。
〔実施例〕
以下本考案を図示の一実施例につき説明する。第1図は
本考案の一実施例に係るリターダを備えたエンジン1を
示すものであって、このエンジン1は例えばトラクタ用
のディーゼルエンジンから構成されている。このエンジ
ン1の背面側にはフライホイールハウジング2が設けら
れている。このハウジング2の上下には後述する誘導子
型発電機の固定子のケース8が取付けられている。さら
にフライホイールハウジング2の背面側にはトランスミ
ッション5が配されており、エンジン1の回転数を適当
な値に変速し、プロペラシャフト6を介して駆動輪へ伝
達するようになっている。
つぎにこのエンジン1に設けられているリターダの構造
について述べると、第3図に示すようにハウジング2内
に収納され、クランクシャフト3の端部に固着されたフ
ライホイール4の外周面には円周方向に沿って所定のピ
ッチで誘導子磁極7が設けられている。そしてこの磁極
7を備えるフライホイール4が誘導子型発電機の回転子
を構成しており、この発電機がトラクタのリターダを構
成するようになっている。ハウジング2の上下にはそれ
ぞれケース8が設けられており、これらのケース8には
誘導子型発電機の固定子が収納されている。
この固定子は第4図に示すように、フライホイール4の
円周方向に配列された複数のポールコア9を備えてい
る。ポールコア9の下端部は上記誘導子磁極7に微小な
エアギャップを介して対向するとともに、その上端部は
固定子ヨーク10を介してケース8の蓋板に固着されてい
る。そしてポールコア9には電機子コイル11と界磁コイ
ル12とがそれぞれ巻装されている。なお電機子コイル11
が2つのポールコア9に跨って巻装されているのに対し
て、界磁コイル12はそれぞれのポールコア9に1つずつ
巻装されている。
このような構成になる固定子側の界磁コイル12は第3図
に示すコントローラ13を介してバッテリ14と接続されて
いる。界磁コイル12への界磁電流を制御するコントロー
ラ13は、第1図に示すようにリレースイッチ16が備えて
おり、このリレースイッチ16の開閉がリレーコイル17に
よって制御されるようになっている。そしてリレーコイ
ル17は駆動回路18に接続されるとともに、この駆動回路
18は、運転席に設けられているリターダスイッチ19と遅
延回路24およびマイクロコンピュータ23を介して接続れ
るようになっている。
上記ブレーキスイッチ19はトレーラブレーキ20と接続さ
れるようになっている。このトレーラブレーキ20は第2
図に示すセミトレーラ21の後輪22を制動するようになっ
ている。また上記ブレーキスイッチ19と駆動回路18との
間には、マイクロコンピュータ23と遅延回路24の直列回
路が接続されるようになっており、特に遅延回路24によ
ってトレーラブレーキ20よりも後からリターダが作動す
るようにしている。なおこのリターダは、第2図から明
らかなように、セミトラクタ25の後輪26とパワーライン
を介して連結されるようになっている。
つぎに以上のような構成になるこのトラクタ25のリター
ダの動作について説明する。例えばこのリターダを備え
たセミトラクタ25とセミトレーラ21とから成る連結車両
が長い坂を下る場合には、運転席に設けられているリタ
ーダスイッチ19を投入する。すると第1図および第3図
に示すコントローラ13の駆動回路18が作動し、リレーコ
イル17が付勢される。従ってリレースイッチ16が閉じる
ようになり、バッテリ14からこのリレースイッチ16を介
して誘導子型発電機の固定子の界磁コイル12に界磁電流
が流れ、この界磁コイル12が励磁されることになる。
このように界磁コイル12が励磁されると、界磁コイル12
は第4図に示すように、ポールコア9を2つずつ互に逆
向きに磁化するとともに、共通の電機子コイル11が巻装
された一対のポールコア9が互に異極となるように磁化
する。従ってある瞬間においては、第4図において点線
で示すような磁気回路35が形成され、これに対してフラ
イホイール4が回転して誘導子磁極7がポールコア9の
ピッチに相当する角度だけ移動すると、第4図において
鎖線で示すような磁気回路36が形成される。
これらの磁気回路35、36を通過する磁束はともに電機子
コイル11と鎖交するとともに、2つの磁気回路35、36を
通過する磁束の向きは互に反転することになる。従って
この磁束の変化によって、電機子コイル11に起電力が誘
起されて、この誘導子型発電機が発電を行なうことにな
る。このことはエンジン1あるいは車両がフライホイー
ル4を駆動することになり、このときに外部からなされ
る仕事が制動力として吸収されることになる。従ってこ
の誘導子型発電機の発電によって車両が制動力を受け、
減速されることになる。そしてこのときの発電出力は第
1図および第3図に示す負荷抵抗15によって消費される
ようになっている。
このようにしてリターダを作動させて制動力を得る場合
には、第1図に示すブレーキスイッチ19を操作すること
になる。そしてこのブレーキスイッチ19を操作すると、
このスイッチ19と直接接続されているトレーラブレーキ
20が作動することになり、これによってセミトレーラ21
の後輪22の制動が行なわれる。そしてこのブレーキスイ
ッチ19の出力は、マイクロコンピュータ23を介して、あ
るいはマイクロコンピュータ23を介することなく遅延回
路24に供給されるようになっており、この遅延回路24に
よって遅延動作が行なわれ、遅延時間を経過した後に駆
動回路18が作動し、リレーコイル17によってリレースイ
ッチ16を閉じ、リターダを構成する誘導子型発電機の界
磁コイル12にバッテリ14から界磁電流を供給するように
しており、これによって上述の如くリターダを作動させ
るようになっている。
従ってこのような構成によれば、ブレーキスイッチ19を
操作してもすぐにリターダが制動力を発生することがな
く、まずセミトレーラ21のトレーラブレーキ20が作動
し、これによって後輪22の制動が行なわれることにな
り、この後にリターダによってセミトラクタ25の後輪26
の制動が行なわれることになる。従ってこのような構成
によれば、ブレーキスイッチ19の操作に連動してトレー
ラブレーキ20とリターダとをともに作動させることが可
能になるとともに、リターダの制動を遅延回路24によっ
て遅らせることによって、セミトレーラ21がセミトラク
タ25を後から突上げることがなくなり、これによって安
全性の高い走行を行なうことが可能になる。
〔応用例〕
以上本考案を図示の一実施例につき述べたが、本考案は
上記実施例によって限定されることなく、本考案の技術
的思想に基いて各種の変更が可能である。例えば上記実
施例は、セミトラクタとこのセミトラクタによって牽引
されるセミトレーラから成る連結車両の制動装置に関す
るものであるが、本考案は、フルトラクタとこのフルト
ラクタによって牽引するフルトレーラから成る連結車両
の制動装置にも適用可能である。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、連動手段によって操作手段の操
作に連動して電磁式リターダが作動されるようにすると
ともに、操作手段が操作されたときに電磁式リターダが
トレーラブレーキよりも遅れて作動するように操作手段
と電磁式リターダとの間に遅延手段を設けるようにした
ものである。
従ってこのような構成によれば、坂道を降坂する場合
に、操作手段を操作すると、トレーラ側に設けられてい
るトレーラブレーキが作動されてトレーラの車輪に制動
力を与えるとともに、トラクタのパワーラインに設けら
れている電磁式リターダが車両の走行に伴う慣性エネル
ギを吸収して制動力を発生することになり、トレーラブ
レーキと電磁式リターダとによって大きな制動力を得る
ことが可能になり、安全に坂道を降坂することが可能に
なる。
しかも操作手段の操作を行なった場合に、まずトレーラ
ブレーキによってトレーラの車輪が制動される。そして
遅延手段によって設定されている遅延時間遅れた後に電
磁式リターダが作動されることになり、このために操作
手段の操作時にトレーラによってトラクタが突上げられ
ることが防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るトレーラの制動装置と
連結されたリターダを備えるエンジンの側面図、第2図
はこのリターダを備えるトレーラによって牽引されるト
ラクタの側面図、第3図はトラクタに装備されたリター
ダの外観斜視図、第4図はこのリターダの要部拡大展開
正面図である。 なお図面に用いた符号において、 1……エンジン 2……フライホイールハウジング 4……フライホイール 7……誘導子磁極 9……ボールコア 10……固定子ヨーク 11……電機子コイル 12……界磁コイル 13……コントローラ 19……ブレーキスイッチ 21……セミトレーラ 23……マイクロコンピュータ 24……遅延回路 25……セミトラクタ である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレーラを牽引するトラクタのパワーライ
    ンに設けられ、車両の走行に伴う慣性エネルギを吸収し
    て補助制動力を発生する電磁式リターダと、 トレーラの車輪に制動力を与えるようにトレーラに設け
    られているトレーラブレーキと、 前記トレーラブレーキが作動されるように操作を行なう
    操作手段と、 前記操作手段の操作に連動して前記電磁式リターダが作
    動されるように連動させる連動手段と、 前記操作手段が操作されたときに前記電磁式リターダが
    前記トレーラブレーキよりも遅れて作動するように前記
    操作手段と前記電磁式リターダとの間に設けられている
    遅延手段と、 をそれぞれ具備する連結車両の制動装置。
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