JPH0738177Y2 - キャップ - Google Patents

キャップ

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JPH0738177Y2
JPH0738177Y2 JP1989050594U JP5059489U JPH0738177Y2 JP H0738177 Y2 JPH0738177 Y2 JP H0738177Y2 JP 1989050594 U JP1989050594 U JP 1989050594U JP 5059489 U JP5059489 U JP 5059489U JP H0738177 Y2 JPH0738177 Y2 JP H0738177Y2
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JP
Japan
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cap
convex portion
ventilation
container
spray
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989050594U
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English (en)
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JPH02141358U (ja
Inventor
篤司 中村
Original Assignee
株式会社中村工芸
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、缶容器の端部の縁巻部に密嵌して装着される
樹脂製のキャップに関するものである。
(従来の技術) エアゾール用のスプレー缶、あるいは車のワックスの缶
と云ったものは、スプレー部の保護やワックス掛け用ス
ポンジゴムを収納しておくと云ったことのために樹脂製
のキャップを端部の縁巻部に密嵌して装着することが行
われている。
ところで前記のようなスプレー缶やワックスの缶等で
は、薬剤やワックスが缶に充填された段階でかなりの温
度状態にあるため、冷えたとき缶まわりに湿度を持ちや
すい。これを回避するのに充填後の缶を温水に浸した
後、乾燥を行うことで湿気とりを有効に行っている。し
かしキャップを施して密嵌している缶の端部表面では1
日から数日で発錆することが多々ある。
そこで従来では第4図及び第5図に示すように、キャッ
プaの缶bへの密嵌を行うスリーブcの裾部内面に縦溝
dを設け、キャップaで密閉する空間eの通気を図るこ
とによって、空間e内にある缶bの端部表面gでの発錆
を防止していた。
(考案が解決しようとする課題) ところが上記従来例のキャップaは、装着したキャップ
aが下向きになるようにして行う落下テストによると、
キャップaのスリーブcの裾部に裂け力が働きやすいこ
ともあって、前記縦溝d部からクラックが生じたり破損
したりし、キャップ自体の使用目的を充分に達成できな
いきらいがある。
これを解消するためにはキャップを高価な樹脂で形成し
なけらばならないので、出来上がった製品が高価につい
ていた。
そこで本考案は、キャップ内の発錆防止のための通気
を、コスト高を招くことなしに適度の強度を保って図る
ことのできるキャップを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は前記のような目的を達成するため、缶容器の端
部の縁巻部に密嵌して装着される樹脂製のキャップにお
いて、天面に中実状態で突出して模様や文字を形成する
凸部を有し、この凸部の側面に沿って裏面から凸部の途
中まで穿って前記側面に開口する通気孔を形成したこと
を特徴とするものである。
(作用) キャップの天面に中実状態で突出して模様や文字を形成
する凸部を利用し、これの裏面から凸部の側面に沿って
途中部分まで穿って前記側面に開口する通気孔を設けた
ので、模様や文字を持ったキャップを型成形するのと同
時に形成できて特別な作業は不要であるし、中実状態で
突出している凸部の途中部分まで孔を穿つだけで凸部に
よって通気孔部分のキャップの強度が十分に保たれる
上、このような位置および構造の通気孔部分は缶容器の
端部に密嵌して装着されるキャップに対し裂け力として
働き難いことと相まって、品質のよい樹脂を使用しなく
てもよく、コスト高にならない利点がある。
また、通気孔は模様や文字を形成する凸部の側面に沿っ
て開口しているだけであるので、引っ掛かりがなく使用
や取扱いに支障を来さないし、外観されにくく体裁が悪
くならない利点もある。したがって、通気孔を複数箇所
に設けて通気機能を高めるようなことも問題なく達成さ
れる。
(実施例) 第1図から第4図に示す本考案の実施例はエアゾール用
の金属製のスプレー缶に装着される樹脂製のキャップを
示している。
本実施例のキャップ1は、噴霧ノズル4とノズルヘッド
4aとを有するスプレー部3を保護する補強筒5を内部に
備えた薄肉の有底筒形をなしている。前記補強筒5には
第2図に示すように通気スリット5aが形成されている。
他方スプレー缶をなす缶容器2の上端は、表面が塗装さ
れた胴部2aとそれより小径になってスプレー部3に到る
端部2bとを縁巻部6で一体にされている。
キャップ1は補強筒5をスプレー部3のまわりで端部2b
の天面に当接させると共に、スリーブ7の裾部内面に数
箇所設けられた係合突起7aを胴部2a上端の縁巻部6に係
合させることによって密嵌して装着される。
キャップ1の天面8には浮出し文字としての凸部9が中
実状態で突出するように設けられており、この凸部9の
上面と天面8との段差部にあたる凸部9の側面9aには通
気孔10が前記側面9aに沿って凸部9の途中部分まで裏面
から穿って設けられている。
この通気孔10は、雌雄2つの金型を用いてキャップ1を
樹脂成型する際、凸部9を形成するための雌金型の凹部
と雄金型の突部との側面どうしが一部重なるようにする
だけで容易に設けることができ、キャップ1をその裏面
から貫通して形成される。このように形成された通気孔
10は、キャップ1の装着によって密嵌される空間11の通
気を図り、缶容器2の端部2b表面での発錆を防止してい
る。また通気孔10はキャップ1を缶容器2に密嵌すると
きの空気を逃げを計ることができ、キャップ装着時の空
気抵抗が軽減される。
通気孔10は第3図に拡大して示すように、裏面の開口部
分を凸部9側面の横向きの開口部分より大きくしてお
り、天面8に開口する部分が外観されにくいよう工夫さ
れている。なお通気孔10の大きさや形状は前述したよう
な雌雄金型の凹部と突部の形状や大きさ、そして重ね合
わせ方によって種々調節することができる。
なお、通気孔10は、上記実施例に示すような文字を表す
凸部9以外に、第4図に示すような花等の模様を表す凸
部9に設けることもできる。しかしこの場合でも、ゴミ
の侵入を防止し易く且つ外観されにくいように上記実施
例同様、凸部9の側面9aに横向きに開口するように設け
る。本実施例ではまた、通気孔10は第1図に示すように
2箇所に設けて活発な通気を図っている。
以下、第1図から第3図に示す本実施品と(従来の技
術)で示した第5図及び第6図に示す従来品との2つの
キャップを装着したスプレー缶を用いて行った倒立落下
テストについて説明する。
キャップを例えば日本石油化学(株)製 871Mポリプ
ロピレンで樹脂成形した本実施例品と従来品とを用意し
た。
上記製の本実施例品のキャップをスプレー缶に密嵌
し、キャップが下向きになるようにして地上100cmから
落下させたところ、その全部について落下によるクラッ
クが認められなかった(実験1)。
また上記製の従来品を用いて同様に落下テストを行っ
たところ、平均的に地上60cm〜80cmまでで、キャップの
スリーブの裾部内面に設けられた縦溝d部にクラックが
生じた(実験2)。
なお従来品を三菱化成(株)製 8821−Jポリプロピ
レンで樹脂成形したものでテストした場合には実験1と
同様の結果が得られたが、これはの材質のものに比し
高価につく。製の本実施例品では天面8の凸部が補強
となっていることと、この部分への外力がキャップ1に
対し裂け力として働きにくいこととで、材質が安価なも
のにしたにもかかわらずクラックや破損が生じないの
で、その分コストダウンを図ることができる。
本考案は上記実施例に示す外、種々の態様に構成するこ
とができる。キャップ1のクラックは従来品における縦
溝d部からのほか、ときとして補強筒5の通気スリット
5aも落下テスト時にキャップ1にクラックが入る原因に
なることもある。このため、補強筒5が缶容器2の端部
2bとの間で作る閉空間の通気を計るのに、この閉空間に
対応する天板部に上記段差部を利用した横孔を設けて対
処できる。
またキャップは、車のワックス缶等、その他の缶容器に
装着されるものにも適用でき、前記のような通気孔が天
面に設けられている限りキャップの形状は種々変更する
ことができる。
(考案の効果) 本考案によれば、キャップの天面に中実状態で突出して
模様や文字を形成する凸部を利用し、この凸部によって
強度が十分に保たれる上、缶容器の端部に密嵌して装着
されるキャップに対し裂け力として働き難い通気孔を設
けることによって、コスト高になるのを防止することが
できるし、通気孔は外観されにくく体裁が悪くならない
ので、これを複数箇所に設けて通気機能を高めるような
ことも問題なく達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図はその
一部を断面した側面図、第3図は要部を断面して見た斜
視図、第4図はその他の実施例を示す斜視図、第5図は
従来例を示す一部を断面した側面図、第6図はそのキャ
ップを逆さにした斜視図である。 1……キャップ 2……缶容器 2b……缶容器の端部 6……縁巻部 8……天面 9……凸部 9a……側面(段差部) 10……通気孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶容器の端部の縁巻部に密嵌して装着され
    る樹脂製のキャップにおいて、 天面に中実状態で突出して模様や文字を形成する凸部を
    有し、この凸部の側面に沿って裏面から凸部の途中まで
    穿って前記側面に開口する通気孔を形成したことを特徴
    とするキャップ。
JP1989050594U 1989-04-28 1989-04-28 キャップ Expired - Lifetime JPH0738177Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989050594U JPH0738177Y2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989050594U JPH0738177Y2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 キャップ

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Publication Number Publication Date
JPH02141358U JPH02141358U (ja) 1990-11-28
JPH0738177Y2 true JPH0738177Y2 (ja) 1995-08-30

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ID=31569273

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JP1989050594U Expired - Lifetime JPH0738177Y2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 キャップ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5322807B2 (ja) * 2009-06-30 2013-10-23 株式会社吉野工業所 吐出容器
JP6880588B2 (ja) * 2016-08-01 2021-06-02 セイコーエプソン株式会社 ボトルセット

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JPS5219011U (ja) * 1975-07-30 1977-02-10

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JPH02141358U (ja) 1990-11-28

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