JPH0738028U - ベルトコンベヤ用キャリアローラ - Google Patents

ベルトコンベヤ用キャリアローラ

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JPH0738028U
JPH0738028U JP7346193U JP7346193U JPH0738028U JP H0738028 U JPH0738028 U JP H0738028U JP 7346193 U JP7346193 U JP 7346193U JP 7346193 U JP7346193 U JP 7346193U JP H0738028 U JPH0738028 U JP H0738028U
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donut
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三男 徳永
典明 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡潔なキャリアローラ構造にしてベアリング
への微粉の侵入を効果的に抑止し、キャリアローラの回
転不能に起因するローラパイプの摩耗、破損を可及的に
少なくし得るベルトコンベヤ用キャリアローラを提供す
る。 【構成】 両端をキャリアスタンド19に支持される支
持軸18を中央に備え、原料を搬送するベルトコンベア
11のベルトを移動自在に支承するベルトコンベヤ用キ
ャリアローラ30において、前記支持軸18が僅少の隙
間を有して貫通する開口を中央に有し、前記キャリアロ
ーラ30と略同一の外径を有する落下粉粒物侵入防止用
のドーナツ型円板31を、該キャリアローラ30の端部
に装着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば鉄鉱石のような微粉を含む原料を搬送するためのベルトコン ベヤにおけるキャリアローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塊、粒粉物或いはこれらの混合物等からなる原料10を載せて運ぶベル トコンベヤ11においては、図5に示すような3本組キャリアローラ12が使用 されていた。該キャリアローラ12は、図6に示すようにローラパイプ15の両 側にハウジング16を取付け、該ハウジング16内に装着されたベアリング17 を介して支持軸18を装着し、該支持軸18を両側のキャリアスタンド19に固 定し、前記ローラパイプ15を回動自由に支承していた。そして、前記ベアリン グ17のシールの為に、ラビリンス20、21をハウジング16内に設け、更に 、該ハウジング16の内外に内カバー22、外カバー23及びシール用のリング 24を設けていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示すようにコンベヤベルト25上の原料(鉄鉱石等)1 0が次のベルトコンベヤに乗り継ぐ際等に、シュート26端部のスカート27に 固設されているスカートゴム28部分から原料10が溢れて落下し、あるいはシ ュート26で原料10が詰まってシュート26の上部から溢れて落下し、原料1 0中の微粉がキャリアローラ12の外側のハウジング16を伝わって外カバー2 3の内径部と支持軸18あるいはハウジング16と外カバー23との外周部間か ら侵入してベアリング17に至り、ベアリング17の転動を阻害するとともに焼 き付きを生じせしめ、遂にはベアリング17を回転不能にし、ローラパイプ15 の回転を停止させていた。このように、キャリアローラ12が回転を止めた状態 でコンベヤベルト25が移動を続ける結果、ローラパイプ15が偏摩耗し、ロー ラパイプ15の上部が破れるという問題点があった。 また、破損したキャリアローラを取り替えるには4人がかりで20分間を要し 、ベルトコンベヤ11が長大なものとなるとキャリアローラ12の設置箇所も数 百本となり、取り替えに要する工数も多大なものとなるほか、ベルトコンベヤ1 1の稼働率も低下するという問題点があった。
【0004】 そして、キャリアローラ12の回転部の構造に関し、ごみや水の侵入を防止す べく、密封装置には多くの工夫がなされてきており、例えばハウジング16の形 状を工夫したりラビリンスの材質を工夫したりすることがなされてきた。しかし ながら、ベルトコンベヤ11の使用環境によっては、原料10からの微粉侵入防 止が完全ではなく、わけてもベルトコンベヤ11の稼働率が高く、連続して微粉 を被るキャリアローラ12においては、ベアリングの回転不良、焼き付き、回転 不能に至るケースが多発していた。 更に、課題解決のために種々検討を行った結果、キャリアローラ12のベアリ ング17への微粉の侵入を防ぐには、ベアリング17近傍のラビリンスの構造や シール構造によるよりもキャリアスタンド19とキャリアローラ12のハウジン グ16間の間隙をできるだけ塞ぐことが格段に効果的であることを知見した。 本考案はこのような事情に鑑みなされたもので、簡潔なキャリアローラ構造に してベアリングへの微粉の侵入を効果的に抑止し、キャリアローラの回転不能に 起因するローラパイプの摩耗、破損を可及的に少なくし得るベルトコンベヤ用キ ャリアローラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載のベルトコンベヤ用キャリアローラは、両端をキ ャリアスタンドに支持される支持軸を中央に備え、原料を搬送するベルトコンベ ヤのベルトを移動自在に支承するベルトコンベヤ用キャリアローラにおいて、前 記支持軸が僅少の隙間を有して貫通する開口を中央に有し、前記キャリアローラ と略同一の外径を有する落下粉粒物侵入防止用のドーナツ型円板を、該キャリア ローラの端部に装着して構成されている。 請求項2記載のベルトコンベヤ用キャリアローラは、請求項1記載のキャリア ローラにおいて、前記ドーナツ型円板と前記キャリアスタンドとの隙間は僅少と なって、該キャリアスタンドが該ドーナツ型円板の開口と前記支持軸との隙間を 覆うように構成されている。 また、請求項3記載のベルトコンベヤ用キャリアローラは、請求項1または2 記載のキャリアローラにおいて、前記ドーナツ型円板は、滑り性に優れた合成樹 脂素材から構成されている。
【0006】
【作用】
請求項1〜3記載のベルトコンベヤ用キャリアローラにおいては、ローラパイ プの両側のハウジングの外側に、ドーナツ型円板を密着させて取り付けているの で、ハウジングはドーナツ型円板で覆われてローラパイプとハウジングとの隙間 から侵入する微粉等が殆ど無くなる。そして、ドーナツ型円板とキャリアスタン ドとの間隔が小さくなることによって、キャリアスタンドがドーナツ型円板と支 持軸の僅少な隙間から微粉等が侵入するのを防止すると共に、このようにドーナ ツ型円板を取付けることによって、キャリアスタンドとドーナツ型円板との隙間 は小さくなるので、その隙間に落下する微粉が著しく減少し、仮にその部分に微 粉が落ちても、回転するドーナツ型円板によって外側に弾かれる。
【0007】
【実施例】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。 ここに、図1は本考案の一実施例に係るベルトコンベヤ用キャリアローラの部 分断面図、図2は同キャリアローラに使用するドーナツ型円板を内側から見た側 面図、図3は同キャリアローラをキャリアスタンドに取り付けた状態の部分正面 図、図4はベルトコンベヤに本考案の一実施例に係るキャリアローラを適用した 箇所を示す説明図である。
【0008】 図1〜図4に本考案の一実施例に係るキャリアローラ30を示すが、図6に示 したキャリアローラ12と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳 しい説明を省略する。 支持軸18にベアリング17及びハウジング16を介して回転自由に取付けら れたローラパイプ15の端部には、図1に示すようにドーナツ型円板31が取付 けられている。
【0009】 前記ドーナツ型円板31は、滑り性に優れた合成樹脂の一例であるテフロンか らなって、前記ローラパイプ15の外径と略同一かやや直径の大きい円板状に形 成され、内側は前記ハウジング16の形状に合わせて突出部32が設けられ、更 に全体的厚みは、該ハウジング16及びローラパイプ15の端部に密着させて取 り付けた場合に、前記キャリアスタンド19との間には僅かな隙間(例えば、C =1〜2mm)が生ずる程度に形成されている。そして、更にドーナツ型円板3 1の中央に装着する支持軸18より僅少直径の大きい開口33が形成され、周囲 には複数のねじ孔34が設けられ、外側は平面状となっている。そして、前記ハ ウジング16には前記ねじ孔34に符合する位置に雌ねじ孔35が形成されてい る。
【0010】 該ドーナツ型円板31は、図1に示すように、ローラパイプ15の一側のハウ ジング16の外側に、突出部32を内側にして密着嵌合させ、ハウジング16に 形成された雌ねじ孔35を利用して皿ビス36によって螺着して取り付けられる 。該ドーナツ型円板31は、図5に示すようにベルトコンベヤ11に装着した場 合、原料が落下する側(即ち、斜めになった2本のキャリアローラの外側)にの み装着すれば十分である。なお、ローラパイプ15とドーナツ型円板31との間 に隙間等がある場合には、適当に接着剤等を用いて該隙間を充填し、外側から微 粉が侵入しないようにしておくのが好ましい。
【0011】 このように構成されたキャリアローラ30をベルトコンベヤに装着する場合に は、支持軸18の両端を予め取り付けられたキャリアスタンド19に取り付ける が、この場合、ドーナツ型円板31とキャリアスタンド19との間には僅かな隙 間しかないので、回転しているドーナツ型円板31とキャリアスタンド19との 間に落下する鉄鋼石等の微粉は、キャリアスタンド19によって弾かれて外側に 落下し、更には回転するドーナツ型円板31によって外側に弾き出されるので、 原料の微粉がベアリング17へ侵入することを格段に押さえることができる。
【0012】 前述のような構成となったキャリアローラ30を、図4に示すように機長が4 0m、ベルト幅が1.2mのベルトコンベヤ11の3本組キャリアローラの69 組中、両端A、E部分及び中央部分Cを除くB及びDブロック部分の両端のキャ リアローラ30の114本に適用したが、従来では月当たり27本程度のキャリ アローラの交換を行っていたが、適用後は9ケ月経過しても全くキャリアローラ 30の交換が必要なくなった。従って、キャリアローラ30の交換の手間を省く ことができ、稼働率を向上できることが証明されている。 なお、ドーナツ型円板31の直径をキャリアスタンド19に干渉しない範囲で ローラパイプ15の直径より大きく(例えば、1.05〜1.2倍程度)するこ とも可能であり、これによってコンベヤベルト側からの原料の侵入に対し堰を作 って原料中の微粉の侵入をより少なくすることもできる。 また、前記ドーナツ型円板の装着にあっては、前記実施例のように皿ビス等を 使用せず、単に嵌合または接着剤等で接合することも可能であり、これによって より簡単にドーナツ型円板を取付けることができる。
【0013】
【考案の効果】
請求項1〜3記載のベルトコンベヤ用キャリアローラにおいては、ローラパイ プの両側のハウジングはドーナツ型円板で覆われ、更には該ドーナツ型円板とキ ャリアスタンドとの間隔が小さくなることによって、微粉の侵入を防止すること ができ、長期の寿命を有する。 これによって、キャリアローラの回転不良に起因する摩耗、破損を大きく減少 せしめ、キャリアローラ取替えの為の工数を減少させることができる他、ベルト コンベヤの稼働率の低下を抑え得るなど大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るベルトコンベヤ用キャ
リアローラの部分断面図である。
【図2】同キャリアローラに使用するドーナツ型円板を
内側から見た側面図である。
【図3】同キャリアローラをキャリアスタンドに取り付
けた状態の部分正面図である。
【図4】ベルトコンベヤに本考案の一実施例に係るキャ
リアローラを適用した箇所を示す説明図である。
【図5】従来例に係るベルトコンベヤの使用状態を示す
正面図である。
【図6】同キャリアローラの破損状態を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
10 原料 11 ベルトコンベヤ 15 ローラパイプ 16 ハウジング 17 ボールベアリング 18 支持軸 19 キャリアスタンド 20 ラビリンス 21 ラビリンス 22 内カバー 23 外カバー 24 リング 30 キャリアローラ 31 ドーナツ型円板 32 突出部 33 開口 34 ねじ孔 35 雌ねじ孔 36 皿ビス

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端をキャリアスタンドに支持される支
    持軸を中央に備え、原料を搬送するベルトコンベヤのベ
    ルトを移動自在に支承するベルトコンベヤ用キャリアロ
    ーラにおいて、 前記支持軸が僅少の隙間を有して貫通する開口を中央に
    有し、前記キャリアローラと略同一の外径を有する落下
    粉粒物侵入防止用のドーナツ型円板を、該キャリアロー
    ラの端部に装着したことを特徴とするベルトコンベヤ用
    キャリアローラ。
  2. 【請求項2】 前記ドーナツ型円板と前記キャリアスタ
    ンドとの隙間は僅少となって、該キャリアスタンドが該
    ドーナツ型円板の開口と前記支持軸との隙間を覆う請求
    項1記載のベルトコンベヤ用キャリアローラ。
  3. 【請求項3】 前記ドーナツ型円板は、滑り性に優れた
    合成樹脂素材からなる請求項1または2記載のベルトコ
    ンベヤ用キャリアローラ。
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JP2012527861A (ja) * 2009-05-20 2012-11-08 インターロール・ホールディング・アーゲー 内側カバー及び外側カバーを備えたドラムモータ
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KR200487786Y1 (ko) * 2017-10-16 2018-10-31 박효준 컨베이어용 롤러

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JPH02124922U (ja) * 1989-03-18 1990-10-15

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