JP5162048B1 - 縦型スクリューコンベア用中間軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中間軸受としてラジアルころ軸受を採用したため、従来のすべり軸受で用いた超硬合金が不要で、軸受の低コスト化が図れる。また、すべり軸受より内,外輪の摩擦抵抗および摩擦熱が小さく、グリスガンによる年数回、少量のグリス注入で十分足り、一定期間でのグリスの注入回数、1回当たりのグリスの注入量を低減できる。その結果、中間軸受のメンテナンスコストが安価になり、かつグリス供給ユニットが不要で、設備コストを低減できる。しかも、搬送中の粉粒体へのグリスの混入を低減できる。
【選択図】図1
Description
従来の中間軸受としては、例えば特許文献1に開示されたもののように、メンテナンスが容易な半割構造となったすべり軸受が一般的であった。特許文献1のすべり軸受は、内輪の外周面および外輪の内周面に耐摩耗性が高い超硬合金が周設され、定量ポンプにより内輪と外輪との間に定期的にグリスを補給しつつ使用することで、摩擦抵抗および摩擦熱を低減するように構成されている。
また、すべり軸受の摩擦抵抗および摩擦熱を抑制して中間軸受の耐用年数を長くするため、縦型スクリューコンベアにグリス供給ユニットを搭載して頻繁にグリスを注入する必要があり、初期費用が嵩んでいた。しかも、1回のグリスの注入量も多く、ランニングコストが高くなっていた。
さらに、すべり軸受はグリスの漏出量も多く、搬送中のセメントに漏れたグリスが混入するおそれがあった。
また、すべり軸受に比べて内,外輪の摩擦抵抗および摩擦熱が小さいため、例えば手持ち式のグリスガンを利用した年数回、少量(数ミリリットル)のグリス注入で十分役目を果たし、一定期間におけるグリスの注入回数および1回当たりのグリスの注入量をそれぞれ減らすことができる。その結果、中間軸受のメンテナンスコストを低減することができる。また、このようにグリスの注入回数およびグリスの注入量が少ないため、縦型スクリューコンベアにグリス供給ユニットが不要となり、設備コストを低減することができる。しかも、グリスの注入量が低減することで、搬送中の粉粒体にグリスが混入し難い。
さらに、ラジアルころ軸受の上端面および下端面を覆うように、上側のベアリングカバーおよび下側のベアリングカバーを配設したため、ラジアルころ軸受の軸線方向の両端部の全域を外方から覆うことができる。これにより、ラジアルころ軸受の上下端面を通して、筒体を搬送中の粉粒体が軸受内に侵入するのを防止することができる。
回転軸の回転速度は限定されない。例えば、セメントタンカーのセメントを船倉から積み出すための縦型スクリューコンベアの場合には、100〜500rpmが好ましい。100rpm未満ではセメントの単位時間当たりの輸送量が少なく、船倉内のセメントの積み出しに時間がかかり過ぎる。また、500rpmを超えれば回転軸のブレが大きくなり、縦型スクリューコンベアの軸受部分に損傷が発生しやすい。
螺旋羽根の形状は、回転軸の回転に伴って回転することにより、筒体内で粉粒体を下方または上方へ搬送可能であれば任意である。
ラジアルころ軸受とは、内輪と外輪との間に、円環状の保持器を利用して、多数のころが保持器の周方向に向かって均一角度でかつ回転自在に挟持されたものである。
ラジアルころ軸受の種類は限定されない。例えば、円筒ころ軸受、針状ラジアルころ軸受、円すいころ軸受自動調心ころ軸受などを採用することができる。また、ラジアル方向の荷重とスラスト方向の荷重との両方を同時に受けるラジアル・スラストころ軸受でもよい。
半分割式のラジアルころ軸受の場合、内輪および外輪は、180°間隔で対向して、それぞれが軸線を基準に互いに反対方向に傾斜した2つの分割線に沿って半分割(自然割り分割)された左右一対の部分内輪または左右一対の部分外輪からなるものとした方が好ましい。このように、内輪および外輪をそれぞれ半分割すれば、部分内輪同士および部分外輪同士をそれぞれ連結(端面同士の突き合わせ)する際、部分内輪同士や部分外輪同士が互いに嵌り込むことにより、両部材間の軸線方向における位置合わせを容易かつ確実に行うことができる。
ころの形状は、ラジアルころ軸受の種類によって適宜異なる。
そこで、回転軸のうち、ネック部より上側の部分に上側防塵カバーを片持ち状態で周設するとともに、このネック部より下側の部分に、下側防塵カバーを片持ち状態で周設した。これにより、回転軸のネック部より上下側の部分と外輪支持部との各隙間が、対応する防塵カバーによって塞がれ、その結果、搬送中の粉粒体が、ラジアルころ軸受の周方向から、この軸受内に侵入するのを防止することができる。
回転軸のうち、ネック部より上側の部分とは、ネック部を基準として回転軸をその長さ方向に分割したとき、ネック部より上側の分割部分をいう。
回転軸のうち、ネック部より下側の部分とは、ネック部を基準として回転軸をその長さ方向に分割したとき、ネック部より下側の分割部分をいう。なお、ネック部の長さ方向の両端部にフランジが配設されている場合には、これらのフランジに両防塵カバーを片持ち状態で周設してもよい。
上側防塵カバーおよび下側防塵カバーとは、回転軸のネック部より上側の部分と外輪支持部との隙間または回転軸のネック部より下側の部分と外輪支持部との隙間とを塞ぎ、上下側のベアリングカバーとネック部との隙間から中間軸受内に粉粒体が浸入することを防ぐための円環状の部材である。
上側防塵カバーおよび下側防塵カバーの素材としては、例えば、金属またはプラスチックからなる円環状の板材を採用することができる。
片持ち支持された上下側防塵カバーの先端と外輪支持部との間隔は、できるだけ近接していた方が、粉粒体の軸受内への侵入を最小限に抑えられるために好ましい。
である。
シール部材の素材としては、例えばフェルト、ゴムなどを採用することができる。また、シール部材はラビリンスでもよい。このうち、フェルトの素材としては、例えば羊毛、各種の合成樹脂繊維、各種の合成樹脂繊維と羊毛との混毛などを採用することができる。例えば、レーヨンと羊毛との混毛の配合比としては、レーヨン10〜30%、羊毛70〜90%のものを採用することができる。この配合の混毛を採用すれば、耐摩耗性および耐久性に優れる高いシール性能を有したフェルト製のシール部材が得られる。
各ベアリングカバーにおけるシール部材の使用数は、1つでも2つ以上でもよい。
シール部材の長さ方向に直交する断面形状としては、例えば円形、楕円形、矩形状、台形状などを採用することができる。特に、台形溝に対応した台形状が好ましい。
また、すべり軸受に比べて内,外輪の摩擦抵抗および摩擦熱が小さく、例えば作業者が手持ち可能なグリスガンを利用した年数回、少量のグリス注入で十分役目を果たすため、一定期間におけるグリスの注入回数、1回当たりのグリスの注入量をそれぞれ低減することができる。その結果、中間軸受のメンテナンスコストを廉価にできるとともに、縦型スクリューコンベアにグリス供給ユニットが不要となり、設備コストを低減することができる。
また、グリスの注入量が少なくなることで、中間軸受からグリスが漏れ難くなり、搬送中の粉粒体にグリスが混入し難くなる。
さらに、ラジアルころ軸受の上端面および下端面(軸線方向の両端面)を一対のベアリングカバーにより覆うようにしたため、ラジアルころ軸受の両端面の全域を外方から覆うことができる。これにより、ラジアルころ軸受の上下端面を通して、筒体を搬送中の粉粒体が軸受内に侵入するのを防止することができる。
また、回転軸のうち、ネック部より上側の部分に上側防塵カバーを片持ち状態で周設するとともに、このネック部より下側の部分に、下側防塵カバーを片持ち状態で周設したため、回転軸のネック部より上下側の部分と外輪支持部との各隙間が、対応する防塵カバーによって塞がれ、その結果、搬送中の粉粒体が、ラジアルころ軸受の周方向から、この軸受内に侵入するのを防止することができる。
以下、これらの構成部品を具体的に説明する。
図2に示すように、縦型スクリューコンベア11は、セメント製造プラントで製造されたセメント(粉粒体)を海上輸送するセメントタンカー15に搭載され、セメントをその船倉16から船外へ積み出す。
回転軸14は上端軸受18から筒体12の上方へ突出し、その突出部分には、プーリおよび無端ベルトを有したベルト式動力伝達構造体20aを介して、モータ20の出力シャフトが連結されている。モータ20の出力シャフトが所定方向に所定速度で回転することにより、ベルト式動力伝達構造体20aを介して、上端軸受18および各中間軸受10間で軸支されたスクリュー13が、船倉16からのセメントの積み出し方向に回転する。
また、船倉16の底部には、セメントをローディングボックス60の方向へ空気輸送するエアスライド61が傾斜配置されている。これにより、船倉内のセメントは、その底部に溜まったものから順に、エアスライド61によって図2矢印方向へ空気輸送される。その後、この輸送されたセメントは、連通管62および出し入れ口12aを通過してローディングボックス60に送り込まれ、ここから縦型スクリューコンベア11によって船外へ積み出される。
一対のベアリングホルダ22および一対の中間軸受10は、ネック部21への組み付けおよびその後のメンテナンスが容易なように、縦割りでそれぞれ2等分割されている。
図1および図3に示すように、ベアリングホルダ22は金属からなる厚肉な鋳込み枠体で、筒体12に着脱可能に連結されたホルダ本体23と、ホルダ本体23に着脱される部分ホルダ24とを有している。ホルダ本体23は、平面視して半円形状の本体側外輪支持部25と、本体側外輪支持部25の両端部からベアリングホルダ22の半径方向へ一体的に延びて、かつ筒体12に固定される平面視して略T字形状を有した一対のT字アーム部26とからなる。両T字アーム部26の先端部の横枠部分26aが、それぞれ一対のボルト孔を介して筒体12にボルト連結される。また、部分ホルダ24は、平面視して半円形状の部分側外輪支持部27と、部分側外輪支持部27の両端部からベアリングホルダ22の半径方向へ延びた短尺な一対の連結枠部28とからなる。部分ホルダ24のホルダ本体23への組み付けは、T字アーム部26の元部に形成された一対のボルト孔と、これらのボルト孔に重なるように連結枠部28に形成された一対の別のボルト孔とに、それぞれボルトを連続してねじ込むことでなされる。
内輪29は、それぞれが軸線と平行で、かつ180°間隔で対向した2つの分割線に沿って縦に半分割された一対の部分内輪29Aから構成される。また、各部分内輪29Aの長さ方向の両端部の外周面には、それぞれ平面視して半円形状の嵌合溝29aが形成されている。各嵌合溝29aには、部分内輪29A同士を締結する平面視して半円形状の部分クランプ枠34Aがそれぞれ嵌入されている。
内輪29の組み立て時には、ネック部21を外方から挟み込むように、互いの突き合わせ面を合わせてこれらの部分内輪29Aを突き合わせ、この状態を維持しながら、部分クランプ枠34Aの端部に形成されたボルト孔に、それぞれボルトを連続してねじ込む。これにより、対応する部分クランプ枠34A同士が一体化して上下一対のクランプ枠34が形成され、これらのクランプ枠34による締め付け力によって、左右一対の部分内輪29Aから内輪29が組み立てられる。このとき、内輪29の外周面のうち、上下のクランプ枠34の間の部分に、各円筒ころ31が転がる外側軌道面aが現出する。
外輪30の組み立て時には、まずベアリングホルダ22のホルダ本体23の本体側外輪支持部25と、部分ホルダ24の部分側外輪支持部27とに、対応する部分外輪30Aをそれぞれ嵌着(嵌合)する。その後、各部分外輪30Aの突き合わせ面を合わせて、後述する内輪29に装着された保持器32を外方から覆い、この状態を維持しながら、ホルダ本体23と部分ホルダ24とをボルト連結することで、外輪30が組み立てられる。このとき、外輪30の内周面に各円筒ころ31が転がる内側軌道面bが現出する。
保持器32は、平面視して半円形状の帯体で、周方向へ向かって16等分した角度位置(22.5°間隔)に、内,外周面を貫通して形成されたころ収納空間に、合計16個の円筒ころ31が、それぞれ回転自在に支持されている。各円筒ころ31の軸線は、保持器32の軸線と平行である。保持器32は、それぞれが軸線と平行で、かつ180°間隔で対向した2つの分割線に沿って縦に半分割された一対の部分保持器32Aから構成される。各部分保持器32Aには、8個ずつ円筒ころ31が配設されている。
保持器32の組み立て時には、内輪29の外側軌道面a上に各部分保持器32Aを配置し、その後、互いの突き合わせ面を合わせ、この状態を維持しながら、各部分保持器32A同士をねじ止めすることで、保持器32が組み立てられる。
また、上下側のベアリングカバー33A,33Bは、それぞれが軸線と平行で、かつ180°間隔で対向した2つの分割線に沿って縦に半分割された一対の部分カバー33Cからそれぞれ構成されている。これらの部分カバー33Cは、ホルダ本体23の本体側外輪支持部25の外端面および部分ホルダ24の部分側外輪支持部27の外端面にそれぞれ着脱自在にねじ止めされている。
船倉内でエアスライド61を作動させるとともに、縦型スクリューコンベア11において、モータ20の出力シャフトを所定方向へ回転させ、ベルト式動力伝達構造体20aを介して、スクリュー13をセメントの積み出し方向へ100〜500rpmで回転させる。これにより、船倉16に溜まったセメントが、エアスライド61により図2矢印方向へと空気輸送されて、連通管62および出し入れ口12aを通して縦型スクリューコンベア11のローディングボックス60に流れ込み、その後、セメントはスクリュー13の回転に伴って筒体12の内部を通過し、船倉16から船外へ積み出される。
このとき、回転軸14の各ネック部21が上下一対の中間軸受10により回転自在に支持され、スクリュー13のブレが防止される。各中間軸受10では、各円筒ころ31が、内,外側軌道面a,b上を転がりながら、回転軸14の軸線を中心にして周回する。
また、円筒ころ軸受を採用したことで、すべり軸受に比べて内,外輪29,30の摩擦抵抗および摩擦熱が小さく、例えば作業者が手持ち可能なグリスガンを利用した年数回または1000時間程度の縦型スクリューコンベア11の使用後、1回あたり数ミリリットルのグリス注入でも十分役目を果たすため、一定期間におけるグリスの注入回数、1回当たりのグリスの注入量をそれぞれ低減することができる。その結果、中間軸受10のメンテナンスコストを廉価にできる。しかも、縦型スクリューコンベア11にグリス供給ユニットが不要となり、設備コストをさらに低減することができる。
さらにまた、円環状のシール部材35により、両ベアリングカバー33A,33Bの内周面と回転軸14の外周面との隙間をシールするようにしたため、両ベアリングカバー33A,33Bを設けただけの場合に比べて、筒体12を移送中のセメントが中間軸受10内に侵入して発生する、円筒ころ31の回転障害の防止効果をさらに高めることができる。
図5および図6に示すように、この発明の実施例2の中間軸受10Aの特徴は、実施例1の内輪29に代えて、180°間隔で対向して、それぞれが軸線を基準に角度θだけ傾斜した2つの分割線L1に沿って半分割(自然割り分割)した左右一対の部分内輪50Aからなる内輪50を採用し、また実施例1の外輪30に代えて、180°間隔で対向して、それぞれが軸線を基準にして横V字形状に傾斜した2つの分割線L2に沿って半分割された左右一対の部分外輪51Aからなる外輪51を採用した点である。
その他の構成、作用および効果は、実施例1と略同じであるため、説明を省略する。
図7〜図9に示すように、この発明の実施例3の中間軸受10Bの特徴は、回転軸14のうち、ネック部21の上側の分割部分14A、具体的にはこの上側の分割部分14Aと直接連結されたネック部21の上側のフランジ21aの外周面に、回転軸14のネック部21より上側の分割部分14Aと、本体側外輪支持部25および部分側外輪支持部27との隙間S1を塞ぐ円環状の上側防塵カバー60を片持ち状態で周設し、かつ回転軸14のうち、ネック部21より下側の分割部分14B、具体的にはネック部21の下側のフランジ21aの外周面に、回転軸14のネック部21より下側の分割部分14Bと、本体側外輪支持部25および部分側外輪支持部27との隙間S2を塞ぐ円環状の下側防塵カバー61が片持ち状態で周設された点である。
両防塵カバー60,61はそれぞれ鋼からなる。また、両防塵カバー60,61をネック部21の上下側のフランジ21aに周設する際、上下側の分割部分14A、14Bが、ボルト連結されるフランジ21aより大径であるため、上下側の分割部分14A、14Bの縁部をガイドにして、両防塵カバー60,61の位置決めが容易となる。
上側防塵カバー60および下側防塵カバー61は、ネック部21のフランジ21aへの組み付けおよびその後のメンテナンスが容易なように、上側部分防塵カバー60Aおよび下側部分防塵カバー61Aに縦割りでそれぞれ2等分割されている(図8および図9)。両部分防塵カバー61A,61Bは、各部分防塵カバー61A,61Bの長さ方向の両端部に固定された一対のナット片62に、ボルト63をそれぞれねじ込むことで連結される。また、両防塵カバー60,61の先縁部の内周面には、これらの内周面と、対応するベアリングカバー33A,33Bの外周面との隙間を塞ぐため、ベアリングカバー33A,33Bの全周にわたって、円環状のシールリング64がそれぞれ固定されている。各シールリング64は、シールリング64のひずみ防止するため、対応するベアリングカバー33A,33Bの周方向に所定ピッチでスポット溶接されている。また、これらのシールリング64も、一対の部分シールリング64Aに縦割りでそれぞれ2等分割されている(図8および図9)。
ただし、ネック部21に中間軸受10Bを設置すれば、中間軸受10Bの軸線方向の両端面を各ベアリングカバー33A,33Bにより覆ったとしても、回転軸14のネック部21より上下側の部分14A,14Bと各外輪支持部25,27との各隙間S1、S2に、搬送中のセメントが流れ込む。そのため、粉粒体の圧力の作用により、各ベアリングカバー33A,33Bの内周面とネック部21の外周面との隙間から、セメントが中間軸受10Bの内部空間に侵入し、これを原因として、中間軸受10B内でのセメントの焼き付きが発生し易くなる。
13 スクリュー、
14 回転軸、
14A ネック部より上側の部分、
14B ネック部より下側の部分、
17 螺旋羽根、
21 ネック部、
29,50 内輪、
30,51 外輪、
31 円筒ころ(ころ)、
33 ベアリングカバー、
35 シール部材
60 上側防塵カバー、
61 下側防塵カバー、
S1、S2 隙間。
Claims (3)
- 粉粒体の搬送用の筒体に収納され、かつ垂直方向に長い回転軸の外周面に螺旋羽根が周設されたスクリューのうち、前記回転軸の長さ方向の途中部分を、前記筒体に対して回転自在に支持する縦型スクリューコンベア用中間軸受において、
前記縦型スクリューコンベア用中間軸受は、前記回転軸の長さ方向の途中部分に固定された内輪と、枠状のベアリングホルダに設けた円環状の外輪支持部を介して前記筒体に支持される外輪との間で、多数のころをそれぞれ回転自在に挟持したラジアルころ軸受で、
該ラジアルころ軸受の上端面は、外周部が前記ベアリングホルダに固定された円環状の上側のベアリングカバーによって、該上側のベアリングカバーの内側空間に前記回転軸を挿通した状態で覆われ、
前記ラジアルころ軸受の下端面は、外周部が前記ベアリングホルダに固定された円環状の下側のベアリングカバーによって、該下側のベアリングカバーの内側空間に前記回転軸を挿通した状態で覆われた縦型スクリューコンベア用中間軸受。 - 前記回転軸の長さ方向の途中部分には、該回転軸より小径で、かつ前記上側のベアリングカバーの内側空間および前記下側のベアリングカバーの内部空間に挿通されるネック部が設けられ、
前記回転軸のうち、前記ネック部より上側の部分には、該ネック部の上部および前記上側のベアリングカバーを前記ラジアルころ軸受の周方向から覆うように、前記回転軸のネック部より上側の部分と前記外輪支持部との隙間を塞ぐ円環状の上側防塵カバーが片持ち状態で周設され、
前記回転軸のうち、前記ネック部より下側の部分には、該ネック部の下部および前記下側のベアリングカバーを前記ラジアルころ軸受の周方向から覆うように、前記回転軸のネック部より下側の部分と前記外輪支持部との隙間を塞ぐ円環状の下側防塵カバーが片持ち状態で周設された請求項1に記載の縦型スクリューコンベア用中間軸受。 - 前記上側のベアリングカバーの内周面と前記下側のベアリングカバーの内周面とには、これらの内周面の全周にわたって円環状の一対の台形溝がそれぞれ周設され、
すべての前記台形溝には、前記上側のベアリングカバーの内周面と前記回転軸の外周面との隙間および前記下側のベアリングカバーの内周面と前記回転軸の外周面との隙間をシールする円環状のシール部材がそれぞれ嵌入された請求項1または請求項2に記載の縦型スクリューコンベア用中間軸受。
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