JPH0737813Y2 - ねじ自動ねじ込み装置 - Google Patents
ねじ自動ねじ込み装置Info
- Publication number
- JPH0737813Y2 JPH0737813Y2 JP1989054636U JP5463689U JPH0737813Y2 JP H0737813 Y2 JPH0737813 Y2 JP H0737813Y2 JP 1989054636 U JP1989054636 U JP 1989054636U JP 5463689 U JP5463689 U JP 5463689U JP H0737813 Y2 JPH0737813 Y2 JP H0737813Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- cam
- support shaft
- holder
- bevel gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ねじ保持ベルトに一定間隔ごとに配列保持さ
れたねじを順次、自動的にねじ込むことができるねじ自
動ねじ込み装置に関する。
れたねじを順次、自動的にねじ込むことができるねじ自
動ねじ込み装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種装置として、実公昭59-41022号公報に記載
したものがある。これは内部にドライバービットを取付
ける筒状ケーシングと、該筒状ケーシングに相対移動自
在に嵌入するねじホルダーと、該ねじホルダーを突出方
向へ付勢するばねとからなり、ねじを一定間隔ごとに配
列保持する保持ベルトを装着した上記ねじホルダーをば
ねに抗してケーシング内に後退させることにより、ねじ
保持ベルトに保持されているねじをドライバービットに
係合させ、該ドライバービットの回転駆動によりねじを
被ねじ込み部材にねじ込むものである。そして、その状
態からねじホルダーへの負荷を解除し、該ねじホルダー
がばねにより突出方向へ移動させられるときに発生する
駆動力によりラチェット機構を介してねじ保持ベルトを
1ピッチ分送り出し、該ねじ保持ベルトに保持されてい
る次のねじをドライバービット対向位置に送るようにし
ている。
したものがある。これは内部にドライバービットを取付
ける筒状ケーシングと、該筒状ケーシングに相対移動自
在に嵌入するねじホルダーと、該ねじホルダーを突出方
向へ付勢するばねとからなり、ねじを一定間隔ごとに配
列保持する保持ベルトを装着した上記ねじホルダーをば
ねに抗してケーシング内に後退させることにより、ねじ
保持ベルトに保持されているねじをドライバービットに
係合させ、該ドライバービットの回転駆動によりねじを
被ねじ込み部材にねじ込むものである。そして、その状
態からねじホルダーへの負荷を解除し、該ねじホルダー
がばねにより突出方向へ移動させられるときに発生する
駆動力によりラチェット機構を介してねじ保持ベルトを
1ピッチ分送り出し、該ねじ保持ベルトに保持されてい
る次のねじをドライバービット対向位置に送るようにし
ている。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来の装置によると、特殊なラチェット機構を用い
てねじを送るようにしているため、構造が複雑で、製作
費が高くつくという難点がある。
てねじを送るようにしているため、構造が複雑で、製作
費が高くつくという難点がある。
本考案は上記従来の難点に鑑み、構造が簡単で、ねじを
ドライバービット対向位置に確実に送ることができ、し
かも安価なねじ自動ねじ込み装置を提供することを目的
としている。
ドライバービット対向位置に確実に送ることができ、し
かも安価なねじ自動ねじ込み装置を提供することを目的
としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は、内部にドライバ
ービット9を取付けるための筒状ケーシング2と、該筒
状ケーシング2に相対的に前進後退移動自在に嵌入する
ねじホルダー3と、該ねじホルダー3を突出方向へ付勢
するばね5とからなり、上記ねじホルダー3をばね5に
抗してケーシング2内に後退させることにより、そのね
じホルダー3に保持されているねじAをドライバービッ
ト9に係合させ、該ドライバービット9の回転駆動によ
りねじAを被ねじ込み部材Cにねじ込むようにしてなる
ねじ自動ねじ込み装置において、前記ねじホルダー3に
は、ねじ保持ベルトBに一定間隔ごとに配列保持された
ねじAをドライバービット9対向位置に送るねじ送りホ
イール18を設け、該ホイール18を支持するホイール支持
軸24Aにホイール側傘歯車24を一体的に設け、ねじホル
ダー3には該ホルダー3の移動方向に直交してその直交
方向に移動可能なカム側支軸25を軸支してこれに前記ホ
イール側傘歯車24に噛合可能なカム側傘歯車26を一体的
に設け、常時はカム側傘歯車26がホイール側傘歯車24か
ら離反してカム側支軸25の一端部29がねじホルダー3の
側面から突出するようカム側支軸25を付勢するカムばね
28を設け、筒状ケーシング2に嵌入されるねじホルダー
3の前進後退移動にともなって前記カム側支軸25が回転
するようカム側支軸25にピニオン27bを、筒状ケーシン
グ2の内周面にはラック27aをそれぞれ一体的に設ける
と共に、ねじホルダー3から突出するカム側支軸25が筒
状ケーシング2の長手方向に前進後退できるように筒状
ケーシング2に長孔34を穿ち、筒状ケーシング2の外周
面に、前記長孔34を横断してカム側支軸25の後退移動方
向には揺動しないがカム側支軸25の前進移動方向には揺
動可能なカムレバー30を枢支してなる構成を採用するも
のである。
ービット9を取付けるための筒状ケーシング2と、該筒
状ケーシング2に相対的に前進後退移動自在に嵌入する
ねじホルダー3と、該ねじホルダー3を突出方向へ付勢
するばね5とからなり、上記ねじホルダー3をばね5に
抗してケーシング2内に後退させることにより、そのね
じホルダー3に保持されているねじAをドライバービッ
ト9に係合させ、該ドライバービット9の回転駆動によ
りねじAを被ねじ込み部材Cにねじ込むようにしてなる
ねじ自動ねじ込み装置において、前記ねじホルダー3に
は、ねじ保持ベルトBに一定間隔ごとに配列保持された
ねじAをドライバービット9対向位置に送るねじ送りホ
イール18を設け、該ホイール18を支持するホイール支持
軸24Aにホイール側傘歯車24を一体的に設け、ねじホル
ダー3には該ホルダー3の移動方向に直交してその直交
方向に移動可能なカム側支軸25を軸支してこれに前記ホ
イール側傘歯車24に噛合可能なカム側傘歯車26を一体的
に設け、常時はカム側傘歯車26がホイール側傘歯車24か
ら離反してカム側支軸25の一端部29がねじホルダー3の
側面から突出するようカム側支軸25を付勢するカムばね
28を設け、筒状ケーシング2に嵌入されるねじホルダー
3の前進後退移動にともなって前記カム側支軸25が回転
するようカム側支軸25にピニオン27bを、筒状ケーシン
グ2の内周面にはラック27aをそれぞれ一体的に設ける
と共に、ねじホルダー3から突出するカム側支軸25が筒
状ケーシング2の長手方向に前進後退できるように筒状
ケーシング2に長孔34を穿ち、筒状ケーシング2の外周
面に、前記長孔34を横断してカム側支軸25の後退移動方
向には揺動しないがカム側支軸25の前進移動方向には揺
動可能なカムレバー30を枢支してなる構成を採用するも
のである。
(作用) 本考案によれば、ねじホルダー3をばね5の付勢力に抗
して筒状ケーシング2内を後退移動させると、その後退
移動によりねじホルダー3の側面より筒状ケーシング2
の長孔34から突出するカム側支軸25の突起部29はカムレ
バー30に当接する。カムレバー30は、第6図に示すよう
にストッパピン33に規制され揺動することがないから、
カム側支軸25はカムレバー30に押されてカムばね28の付
勢力に抗して長孔34内に没入し、これによりカム側支軸
25と一体とカム側傘歯車26はホイール側傘歯車25と噛合
う。一方カム側傘歯車26は、ねじホルダー3の後退移動
にともなってピニオン27b、ラック27aの作用により回転
しているため、該カム側傘歯車26がホイール側傘歯車25
と噛合うことによって即時にホイール側傘歯車25とこれ
と一体のねじ送りホイール18を回転せしめる。そして、
ねじ送りホイール18が1ピッチ分回転した時点でカム側
支軸25はカムレバー30を通過し、再び該支軸25はカムば
ね28に付勢されて長孔34から突出し、これによって、上
記両傘歯車25,26の噛合いが解除され、ねじ送りホイー
ル18は停止する。カム側支軸25は、ねじホルダー3によ
ってそのまま長孔34に沿って移動してドライバービット
9にねじAが係合し、ねじAが被ねじ込み部材Cにねじ
込まれる。
して筒状ケーシング2内を後退移動させると、その後退
移動によりねじホルダー3の側面より筒状ケーシング2
の長孔34から突出するカム側支軸25の突起部29はカムレ
バー30に当接する。カムレバー30は、第6図に示すよう
にストッパピン33に規制され揺動することがないから、
カム側支軸25はカムレバー30に押されてカムばね28の付
勢力に抗して長孔34内に没入し、これによりカム側支軸
25と一体とカム側傘歯車26はホイール側傘歯車25と噛合
う。一方カム側傘歯車26は、ねじホルダー3の後退移動
にともなってピニオン27b、ラック27aの作用により回転
しているため、該カム側傘歯車26がホイール側傘歯車25
と噛合うことによって即時にホイール側傘歯車25とこれ
と一体のねじ送りホイール18を回転せしめる。そして、
ねじ送りホイール18が1ピッチ分回転した時点でカム側
支軸25はカムレバー30を通過し、再び該支軸25はカムば
ね28に付勢されて長孔34から突出し、これによって、上
記両傘歯車25,26の噛合いが解除され、ねじ送りホイー
ル18は停止する。カム側支軸25は、ねじホルダー3によ
ってそのまま長孔34に沿って移動してドライバービット
9にねじAが係合し、ねじAが被ねじ込み部材Cにねじ
込まれる。
次に、筒状ケーシング2をばね5の付勢方向に開放し、
結果的にねじホルダー3を筒状ケーシング2内を前進移
動せしめることによって長孔34に沿って前進移動するカ
ム側支軸25はカムレバー30に当接するが、この際カムレ
バー30は、ばね5より遥かに弱いばね32(第6図参照)
で付勢されているだけであるからカム側支軸25の前進移
動にともなってこれに押されてカムレバー30は同方向に
揺動し、カム側支軸25を軸方向に没入押圧することなく
カムレバー30の通過を許して長孔34に沿って原位置まで
移動させることになり、これがためにカム側支軸25の前
進移動時に上記両傘歯車25,26が噛合うことはない。
結果的にねじホルダー3を筒状ケーシング2内を前進移
動せしめることによって長孔34に沿って前進移動するカ
ム側支軸25はカムレバー30に当接するが、この際カムレ
バー30は、ばね5より遥かに弱いばね32(第6図参照)
で付勢されているだけであるからカム側支軸25の前進移
動にともなってこれに押されてカムレバー30は同方向に
揺動し、カム側支軸25を軸方向に没入押圧することなく
カムレバー30の通過を許して長孔34に沿って原位置まで
移動させることになり、これがためにカム側支軸25の前
進移動時に上記両傘歯車25,26が噛合うことはない。
本考案によれば、ねじホルダー3の移動にともなうピニ
オン(27b)、ラック(27a)作用による両傘歯車26,24
の噛合によりねじ送りホイール18を回転させるため、そ
の回転機構に無理がなく長期間使用するも摩耗すること
なく円滑に且つ安定してねじ送りホイール18を回転させ
ることができる。
オン(27b)、ラック(27a)作用による両傘歯車26,24
の噛合によりねじ送りホイール18を回転させるため、そ
の回転機構に無理がなく長期間使用するも摩耗すること
なく円滑に且つ安定してねじ送りホイール18を回転させ
ることができる。
またねじ送りホイール18の一方向への送り機構として一
般に市販されている安価な傘歯車をそのまま利用するこ
とができる。
般に市販されている安価な傘歯車をそのまま利用するこ
とができる。
(実施例) 第8図は本考案の一実施例たるねじ自動ねじ込み装置の
全体を示すものであって、把手部1aを有する略矩形箱状
装置本体1の正面上部に角筒状ケーシング2を一体的に
突出し、該ケーシング2にねじホルダー3を相対移動自
在に嵌入させており、そのねじホルダー3の上面前部に
形成した切欠き段部4には、ねじAを一定間隔ごとに配
列保持する硬質合成樹脂等からなるねじ保持ベルトBが
ねじホルダー3の移動方向とは直交する方向に移動自在
に装着されている。
全体を示すものであって、把手部1aを有する略矩形箱状
装置本体1の正面上部に角筒状ケーシング2を一体的に
突出し、該ケーシング2にねじホルダー3を相対移動自
在に嵌入させており、そのねじホルダー3の上面前部に
形成した切欠き段部4には、ねじAを一定間隔ごとに配
列保持する硬質合成樹脂等からなるねじ保持ベルトBが
ねじホルダー3の移動方向とは直交する方向に移動自在
に装着されている。
第1図に示すように、前記ねじホルダー3はばね5によ
り突出方向に付勢され、また筒状ケーシング2内には駆
動軸6が回転自在に配設されると共に、その駆動軸6の
先端部はねじホルダー3に貫設された貫通孔7に摺動自
在に挿入され、さらにその駆動軸6の先端孔8には、両
端部にねじ係合部9a,9bを形成したドライバービット9
が抜出し可能に差し込まれている。従って把手部1aのス
イッチ10をオン状態にしてモータ11を作動させると、動
力伝達ギヤ12を介して前記駆動軸6及びドライバービッ
ト9がねじ込み方向へ回転させられるようになってい
る。なお第1図の13はねじホルダー3に突設され且つケ
ーシング2の長孔14に挿通されたねじホルダー抜止め用
ピンである。
り突出方向に付勢され、また筒状ケーシング2内には駆
動軸6が回転自在に配設されると共に、その駆動軸6の
先端部はねじホルダー3に貫設された貫通孔7に摺動自
在に挿入され、さらにその駆動軸6の先端孔8には、両
端部にねじ係合部9a,9bを形成したドライバービット9
が抜出し可能に差し込まれている。従って把手部1aのス
イッチ10をオン状態にしてモータ11を作動させると、動
力伝達ギヤ12を介して前記駆動軸6及びドライバービッ
ト9がねじ込み方向へ回転させられるようになってい
る。なお第1図の13はねじホルダー3に突設され且つケ
ーシング2の長孔14に挿通されたねじホルダー抜止め用
ピンである。
第2図、第3図及び第4図に示すように、ねじホルダー
3の切欠段部4には貫通孔7を挟んで、その一方側にね
じ保持ベルト案内枠16が取付けられ、その他方側に凹部
17が形成されている。そして、その凹部17内にはねじ保
持ベルトBを挟んで一対のねじ送りホイール18,18が回
転自在に配設され、また第4図に示すように、該両ホイ
ール18,18には周方向一定ピッチPごとに係合溝19が形
成されると共に、その両ホイール18,18の上部のみが切
欠段部4の上面より上方へ突出し、その突出部分の係合
溝19がねじ保持ベルトBに保持されているねじAを係合
するようになっている。従って第4図状態から両ホイー
ル18,18を1ピッチP分矢印方向へ回転させると、該両
ホイール18,18に係合しているねじAが図中左側へ1ピ
ッチ分送られ、ドライバービット9に対向させられる。
なお第3図の20はばね21により係合溝19に係合するクイ
ックストップ用ボールであって、両ホイール18,18を一
定ピッチPごとに正確に停止させるものである。
3の切欠段部4には貫通孔7を挟んで、その一方側にね
じ保持ベルト案内枠16が取付けられ、その他方側に凹部
17が形成されている。そして、その凹部17内にはねじ保
持ベルトBを挟んで一対のねじ送りホイール18,18が回
転自在に配設され、また第4図に示すように、該両ホイ
ール18,18には周方向一定ピッチPごとに係合溝19が形
成されると共に、その両ホイール18,18の上部のみが切
欠段部4の上面より上方へ突出し、その突出部分の係合
溝19がねじ保持ベルトBに保持されているねじAを係合
するようになっている。従って第4図状態から両ホイー
ル18,18を1ピッチP分矢印方向へ回転させると、該両
ホイール18,18に係合しているねじAが図中左側へ1ピ
ッチ分送られ、ドライバービット9に対向させられる。
なお第3図の20はばね21により係合溝19に係合するクイ
ックストップ用ボールであって、両ホイール18,18を一
定ピッチPごとに正確に停止させるものである。
第3図及び第5図に示すように、ねじホルダー3と筒状
ケーシング2との間に歯車機構23が設けられている。こ
れは、前記両ねじ送りホイール18,18をホイール支持軸2
4aにより同軸に固着するホイール側傘歯車24と、両端部
がねじホルダー3に回転自在に且つホイール側傘歯車24
の軸心方向に対し直交する方向に移動自在に支持される
カム側支軸25に、ホイール側傘歯車24に対向して固着さ
れるカム側傘歯車26と、同じく上記カム側支軸25に固着
されるピニオン27bと、上記カム側傘歯車26をホイール
側傘歯車24から離間する方向に付勢するカムばね28と、
上記カム側支軸25がねじホルダー2から外部に突出して
その端部に形成される球状突起部29と、筒状ケーシング
2の球状突起部29に対向して、筒状ケーシング2に穿っ
た長孔34を通る移動経路上に長孔34を横断して筒状ケー
シング2に設けられるカムレバー30と、筒状ケーシング
2の内側面と固定され、常時前記ピニオン27bに噛合す
るラック27aとからなり、第3図及び第5図実線状態か
らねじホルダー3を筒状ケーシング2内に嵌入後退させ
ると、ピニオン27bがラック27aによって回転させられる
と共に、上記球状突起部29が長孔34内を後退し、長孔34
を横断するカムレバー30に係合して当接すると、カムレ
バー30はストッパーピン33に規制され揺動しないため、
突起部29はカムレバー30に押されてねじホルダー3の内
側に押し込められ、カム側傘歯車26がカムばね28に抗し
てホイール側傘歯車24に噛合する(第5図仮想線状
態)。従ってピニオン27bの回転力が両傘歯車24,26を介
して両ねじ送りホイール18,18に伝達され、該両ホイー
ル18,18が前述したように回転する。そして前記球状突
起部29が更に長孔34に沿って後退移動し、カムレバー30
のカム面を通過すると、再びカムばね28によりカム側傘
歯車26がホイール側傘歯車24から離間し、ピニオン27b
の回転力が両ホイール18,18に伝達されなくなる。従っ
て両ホイール18,18は球状突起部29がカムレバー30に当
接している間だけ、即ち1ピッチP分だけ回転させられ
る。なお筒状ケーシング2内に後退させられたねじホル
ダー3が前進方向に戻ってくると、再び球状突起部29が
カムレバー30に係合しようとするが、この場合には、第
6図に示すように、カムレバー30が筒状ケーシング2に
支持ピン31を介して揺動自在に枢支されると共に、ばね
32により時計方向へ付勢され、さらにストッパピン33に
より時計方向には揺動しないが、反時計方向にはばね32
の付勢力に抗して揺動するように支持されているから、
そのカムレバー30は、第6図仮想線に示すように、矢印
方向(前進方向)に移動する球状突起部29により反時計
方向に押し退け揺動せられ、カム作用が生じることはな
い。
ケーシング2との間に歯車機構23が設けられている。こ
れは、前記両ねじ送りホイール18,18をホイール支持軸2
4aにより同軸に固着するホイール側傘歯車24と、両端部
がねじホルダー3に回転自在に且つホイール側傘歯車24
の軸心方向に対し直交する方向に移動自在に支持される
カム側支軸25に、ホイール側傘歯車24に対向して固着さ
れるカム側傘歯車26と、同じく上記カム側支軸25に固着
されるピニオン27bと、上記カム側傘歯車26をホイール
側傘歯車24から離間する方向に付勢するカムばね28と、
上記カム側支軸25がねじホルダー2から外部に突出して
その端部に形成される球状突起部29と、筒状ケーシング
2の球状突起部29に対向して、筒状ケーシング2に穿っ
た長孔34を通る移動経路上に長孔34を横断して筒状ケー
シング2に設けられるカムレバー30と、筒状ケーシング
2の内側面と固定され、常時前記ピニオン27bに噛合す
るラック27aとからなり、第3図及び第5図実線状態か
らねじホルダー3を筒状ケーシング2内に嵌入後退させ
ると、ピニオン27bがラック27aによって回転させられる
と共に、上記球状突起部29が長孔34内を後退し、長孔34
を横断するカムレバー30に係合して当接すると、カムレ
バー30はストッパーピン33に規制され揺動しないため、
突起部29はカムレバー30に押されてねじホルダー3の内
側に押し込められ、カム側傘歯車26がカムばね28に抗し
てホイール側傘歯車24に噛合する(第5図仮想線状
態)。従ってピニオン27bの回転力が両傘歯車24,26を介
して両ねじ送りホイール18,18に伝達され、該両ホイー
ル18,18が前述したように回転する。そして前記球状突
起部29が更に長孔34に沿って後退移動し、カムレバー30
のカム面を通過すると、再びカムばね28によりカム側傘
歯車26がホイール側傘歯車24から離間し、ピニオン27b
の回転力が両ホイール18,18に伝達されなくなる。従っ
て両ホイール18,18は球状突起部29がカムレバー30に当
接している間だけ、即ち1ピッチP分だけ回転させられ
る。なお筒状ケーシング2内に後退させられたねじホル
ダー3が前進方向に戻ってくると、再び球状突起部29が
カムレバー30に係合しようとするが、この場合には、第
6図に示すように、カムレバー30が筒状ケーシング2に
支持ピン31を介して揺動自在に枢支されると共に、ばね
32により時計方向へ付勢され、さらにストッパピン33に
より時計方向には揺動しないが、反時計方向にはばね32
の付勢力に抗して揺動するように支持されているから、
そのカムレバー30は、第6図仮想線に示すように、矢印
方向(前進方向)に移動する球状突起部29により反時計
方向に押し退け揺動せられ、カム作用が生じることはな
い。
上記構成に基づいて、ねじAのねじ込み手順を第7図に
基づいて説明すると、まず同図(a)に示すように、石
膏ボード等の被ねじ込み部材Cにねじホルダー3の先端
面を当接させ、次に筒状ケーシング2を矢印で示すよう
に被ねじ込み部材Cに向けて押圧し、その押圧力によ
り、ねじホルダー3が筒状ケーシング2内に相対的に嵌
入後退し、同図(b)に示すように、球状突起部29がカ
ムレバー30に当接してカム側傘歯車26がホイール側傘歯
車24に噛合し、ねじ送りホイール18,18が1ピッチP分
回転させられ、ねじ保持ベルトBに保持されているねじ
Aがドライバービット対向位置に送られる。その後、同
図(c)に示すように球状突起部29とカムレバー30との
当接が解除され、同図(d)に示すように、ドライバー
ビット9がねじAに係合する。続いてドライバービット
9を回転駆動させると、同図(e)に示すように、ねじ
Aがねじ保持ベルトBの一部を破断して被ねじ込み部材
Cにねじ込まれ、ねじ締結作業が完了する。そして筒状
ケーシング2に対する押圧力を解放することによって同
図(a)の状態に復帰することになる。
基づいて説明すると、まず同図(a)に示すように、石
膏ボード等の被ねじ込み部材Cにねじホルダー3の先端
面を当接させ、次に筒状ケーシング2を矢印で示すよう
に被ねじ込み部材Cに向けて押圧し、その押圧力によ
り、ねじホルダー3が筒状ケーシング2内に相対的に嵌
入後退し、同図(b)に示すように、球状突起部29がカ
ムレバー30に当接してカム側傘歯車26がホイール側傘歯
車24に噛合し、ねじ送りホイール18,18が1ピッチP分
回転させられ、ねじ保持ベルトBに保持されているねじ
Aがドライバービット対向位置に送られる。その後、同
図(c)に示すように球状突起部29とカムレバー30との
当接が解除され、同図(d)に示すように、ドライバー
ビット9がねじAに係合する。続いてドライバービット
9を回転駆動させると、同図(e)に示すように、ねじ
Aがねじ保持ベルトBの一部を破断して被ねじ込み部材
Cにねじ込まれ、ねじ締結作業が完了する。そして筒状
ケーシング2に対する押圧力を解放することによって同
図(a)の状態に復帰することになる。
(効果) 本考案によれば、ねじホルダーの移動にともなうピニオ
ン、ラック作用による両傘歯車の噛合によりねじ送りホ
イールを回転させるため、その回転機構に無理がなく長
期間使用するも摩耗することなく円滑に且つ安定してね
じ送りホイールを回転させることができる。
ン、ラック作用による両傘歯車の噛合によりねじ送りホ
イールを回転させるため、その回転機構に無理がなく長
期間使用するも摩耗することなく円滑に且つ安定してね
じ送りホイールを回転させることができる。
また本考案によれば、ねじ送りホイールの一方向への送
り機構として一般に市販されている安価な傘歯車をその
まま利用することができるから、製作費の低減化を図る
ことができる。
り機構として一般に市販されている安価な傘歯車をその
まま利用することができるから、製作費の低減化を図る
ことができる。
第1図は本考案の一実施例たるねじ自動ねじ込み装置の
縦断面図、第2図は同水平断面図、第3図は同一部切欠
き側面図、第4図は第3図のIV-IV矢視図、第5図は第
3図のV−V矢視図、第6図は同底面図、第7図(a)
〜(e)はねじのねじ込み手順を示す説明図、第8図は
同全体斜視図である。 1……筒状ケーシング、3……ねじホルダー、5、ば
ね、9……ドライバービット、18……ねじ送りホイー
ル、23……歯車機構、24……ホイール側傘歯車、24A…
…ホイール支持軸、25……カム側支軸、26……カム側傘
歯車、27a……ラック、27b……ピニオン、28……カムば
ね、30……カムレバー、34……長孔、A……ねじ、B…
…ねじ保持ベルト、C……被ねじ込み部材。
縦断面図、第2図は同水平断面図、第3図は同一部切欠
き側面図、第4図は第3図のIV-IV矢視図、第5図は第
3図のV−V矢視図、第6図は同底面図、第7図(a)
〜(e)はねじのねじ込み手順を示す説明図、第8図は
同全体斜視図である。 1……筒状ケーシング、3……ねじホルダー、5、ば
ね、9……ドライバービット、18……ねじ送りホイー
ル、23……歯車機構、24……ホイール側傘歯車、24A…
…ホイール支持軸、25……カム側支軸、26……カム側傘
歯車、27a……ラック、27b……ピニオン、28……カムば
ね、30……カムレバー、34……長孔、A……ねじ、B…
…ねじ保持ベルト、C……被ねじ込み部材。
Claims (1)
- 【請求項1】内部にドライバービット9を取付けるため
の筒状ケーシング2と、該筒状ケーシング2に相対的に
前進後退移動自在に嵌入するねじホルダー3と、該ねじ
ホルダー3を突出方向へ付勢するばね5とからなり、上
記ねじホルダー3をばね5に抗してケーシング2内に後
退させることにより、そのねじホルダー3に保持されて
いるねじAをドライバービット9に係合させ、該ドライ
バービット9の回転駆動によりねじAを被ねじ込み部材
Cにねじ込むようにしてなるねじ自動ねじ込み装置にお
いて、前記ねじホルダー3には、ねじ保持ベルトBに一
定間隔ごとに配列保持されたねじAをドライバービット
9対向位置に送るねじ送りホイール18を設け、該ホイー
ル18を支持するホイール支持軸24Aにホイール側傘歯車2
4を一体的に設け、ねじホルダー3には該ホルダー3の
移動方向に直交してその直交方向に移動可能なカム側支
軸25を軸支してこれに前記ホイール側傘歯車24に噛合可
能なカム側傘歯車26を一体的に設け、常時はカム側傘歯
車26がホイール側傘歯車24から離反してカム側支軸25の
一端部29がねじホルダー3の側面から突出するようカム
側支軸25を付勢するカムばね28を設け、筒状ケーシング
2に嵌入されるねじホルダー3の前進後退移動にともな
って前記カム側支軸25が回転するようカム側支軸25にピ
ニオン27bを、筒状ケーシング2の内周面にはラック27a
をそれぞれ一体的に設けると共に、ねじホルダー3から
突出するカム側支軸25が筒状ケーシング2の長手方向に
前進後退できるように筒状ケーシング2に長孔34を穿
ち、筒状ケーシング2の外周面に、前記長孔34を横断し
てカム側支軸25の後退移動方向には揺動しないがカム側
支軸25の前進移動方向には揺動可能なカムレバー30を枢
支してなるねじ自動ねじ込み装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989054636U JPH0737813Y2 (ja) | 1989-05-11 | 1989-05-11 | ねじ自動ねじ込み装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989054636U JPH0737813Y2 (ja) | 1989-05-11 | 1989-05-11 | ねじ自動ねじ込み装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02145972U JPH02145972U (ja) | 1990-12-11 |
JPH0737813Y2 true JPH0737813Y2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=31576873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989054636U Expired - Lifetime JPH0737813Y2 (ja) | 1989-05-11 | 1989-05-11 | ねじ自動ねじ込み装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737813Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101626977B1 (ko) * | 2016-01-25 | 2016-06-02 | 김현엽 | 나사체결장치 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0739560Y2 (ja) * | 1990-07-12 | 1995-09-13 | アマテイ株式会社 | ねじ自動ねじ込み装置 |
JP5190781B2 (ja) * | 2008-07-11 | 2013-04-24 | 日立工機株式会社 | ねじ締め機 |
CN117001899B (zh) * | 2023-09-07 | 2024-02-06 | 西安驰达飞机零部件制造股份有限公司 | 一种飞机复合材料加工用脱模装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0236703Y2 (ja) * | 1985-11-28 | 1990-10-04 | ||
JPH02100880A (ja) * | 1988-10-08 | 1990-04-12 | Sanpu Shoji Kk | ねじ打ち込み装置 |
-
1989
- 1989-05-11 JP JP1989054636U patent/JPH0737813Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101626977B1 (ko) * | 2016-01-25 | 2016-06-02 | 김현엽 | 나사체결장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02145972U (ja) | 1990-12-11 |
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